MEKORAMA
【めこらま】
| ジャンル | パズル/アクション |  | 
| 対応機種 | Nintendo Switch XboxOne
 プレイステーション4
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| メディア | ダウンロード | 
| 発売元 | レイニーフロッグ | 
| 開発元 | Ratalaika games martin magni
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| 発売日 | 【PS4】2020年3月23日 【One/Switch】2020年3月26日
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| 定価 | 500円(税込) | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 1個 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象)/IARC:3+ | 
| 判定 | 良作 | 
| ポイント | クリアまでの過程が非常に多様な3Dパズル | 
 
概要
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元はiOS/Androidで2016年に発売された同名ゲームの移植版。
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立方体のブロックが直方体状に組みあがったステージが舞台となるアクションパズル。ステージは『進め! キノピオ隊長』と類似している。
ルール
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全100ステージ。
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必ず、ステージはゴール地点の赤いブロックが備え付けられている。
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この赤いブロックに、何かの物体が乗ったり触ったりすることでそのステージはクリアとなる。
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パズルゲーではあるものの、アクション要素のあるステージもある。
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TYPE-B
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TYPE-B(以降、黄色いロボット)は、プレイヤーがタッチしたステージの足場の一部目掛けて歩いてくる。
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ロボットたちは段差や穴を飛び越えることは出来ず、ブロック1段分の段差を上り下りするには、階段状のブロックを経由する必要がある。
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原則この黄色いロボットに赤いブロックを踏ませることでステージクリアを目指す。
 
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TYPE-R
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TYPE-R(以降、赤いロボット)もおり、こちらはプレイヤーの指示には従わず自立歩行する。壁や崖に遭遇すると右に90度旋回してまた歩き出そうとする。黄色いロボットと異なり、1ステージに複数登場することがある。
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赤いロボットは、首から上が足場となっていたり、ショートしているプラグとなっている場合がある。前者はロボットの上に立って移動できる。後者は近づくと失敗となるお邪魔キャラとしての立ち居地。
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場合によっては赤いロボットを導いて赤いブロックを踏ませる必要もある。
 
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こちらも同様に段差や穴を飛び越えることは出来ない。
 
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ほかの設備など
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ステージの一部分(足場・エレベーター)もドラッグ操作によって動かすことができる。
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プレイヤーが能動的には動かせず、黄色いロボットの体といった何かしらの物体を使って、間接的に押して動かすタイプの足場もある。
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木製の玉のような物体がおいてあることがあり、ロボットが隣まで近づくと転がりだす。転がった先で道をさえぎる穴をふさいでくれたりする場合がある。
 
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その他
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ステージの地形以外の背景を触って左右にスライドすると、カメラアングルを変えられる。
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スマホのピンチイン・ピンチアウトの要領でマップを拡大視・縮小視させることができる。
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ステージは水に漬かっているエリアがあるが、ロボットたちが水に落ちたところで特に問題は無い。
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黄色いロボットがショートしているプラグに近づきすぎると感電し、動けなくなってしまうので、原則失敗となる。
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ロボットが乗っている足場を勢いよく振り回すと、あらぬ方向に吹っ飛んでいってしまうので、こちらも原則失敗。
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木製の球が置いてあることがある。ロボットが近くを通ったりもたれかかったりすると、転がって道を作ったり、場合によってはふさいでしまったりすることもある。
 
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ステージエディター
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ブロックを選び『Minecraft』のようにオリジナルのステージを組み上げることができる。
 
評価点
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トライアンドエラーが行いやすい
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制限時間がないので、じっくり考えながらプレイできる。
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序盤では、クリアするにはいかに道を作り出すかが問われる傾向にあるが、中盤以降になってくると違う切り口からのひらめきも必要になってくる。
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自分のひらめきでステージをクリアできたときの感動は大きい。
 
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パズル・アクションにとどまらない多方面のひらめきを必要とする
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ステージは赤いブロックを踏むか触れるかさえすればクリアとなる。そこまでの過程が非常に多様となっている。
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黄色いロボットに赤い床を踏ませる以外にも、ただ暗証番号を入力してブロックを動かせるようにするタイプのもの、交通渋滞パズルをするもの、赤いロボットと黄色いロボットとでレーシングゲームをするもの、等ジャンルも幅広い。
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ロボットたちが一切登場しないで成立するステージも数多く存在する。
 
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一般的には失敗条件である「感電」や「足場からの転落」もステージクリアには敢えて必要な行為だったりもする場合がある。
 
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グラフィックの表現力
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物理演算も考慮されている。動く足場に乗せたまま足場を振り回したりするとフラフラとしたりしてくれる。
 
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500円に対して、ステージが100個とボリュームが良好。これに加えて、プレイヤーが好きにステージを作れる機能もある。
賛否両論点
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物理エンジンによる影響
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木の球を転がすパズルが物理エンジンの影響を受けやすい。
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木の球を同じ動作で動かしたはずなのに、ロボットのわずかなふらつきのせいであらぬところに転がってしまったといった事も起こりうる。
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まれに普通に歩行しているロボットたちが、階段から転落する場合もある。
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まれに邪魔なギミックが物理エンジンの影響で、マップから転落してくれることがあり、プレイヤーに思わぬ有利に働くケースもあるにはある。
 
問題点
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ステージは常に鳥瞰図となっていること
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カメラアングルは左右にしか振ることが出来ず、ステージを真上から見下ろしたり真横から観察することが出来ない。また下から見上げることも出来ない。
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ブロックが箱の形を形成していることもあるが、そういった場合箱の中身を観察できないことが多い。
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箱構造の中が文字通りブラックボックスのようになっており、そこで動作する仕掛けもあるため、そういった仕掛けを理解したうえでの攻略ができない。
 
 
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コントローラーよりもタッチ操作の方が攻略が楽
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コントローラーでの操作も可能だが、スティックでどこをタッチ・ドラッグするかといった操作で手こずりやすい。
 
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イライラ棒のような繊細な操作を必要とする場面あり
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黄色のロボットが全体的に鈍足に感じやすい。中途半端にふらつくこともあり、足場をあせって動かすと滑落につながりやすい。
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感電させるプラグがうようよと歩き回るステージでは、感電しない範囲をギリギリで動く必要あり。
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その他、立体的な迷路になっているステージを攻略する場合、ゲームのテンポが悪化しがち。
 
総評
カメラアングルや物理エンジンがもたらすランダム性の問題はあるにはあるものの、全体的に三次元パズルとしての完成度は高い。特にパズルとしてできることの自由度は高く、ただ3次元空間で道を切り開くタイプにとどまらず、柔軟は発想が求められるゲーム性をしている。
最終更新:2025年01月07日 10:56