三国志II 覇王の大陸

【さんごくしつー はおうのたいりく】

ジャンル 戦略級SLG
対応機種 ファミリーコンピュータ
発売元 ナムコ
開発元 トーセ
発売日 1992年 6月10日
定価 6,900円
プレイ人数 1~2人
判定 良作
ポイント より本格的になったナムコ三国志
ナムコ三国志シリーズ
三国志 中原の覇者 / 三国志II 覇王の大陸

概要

ナムコ版三国志『三国志 中原の覇者』の続編。前作を踏襲しつつ、米や策略などの概念を追加し、より本格的となって帰ってきた。
前作と同様に三国志の時代の君主の一人となり、中国全土を統一する事が目的となる。
命令書による内政システムや、戦闘時はRTSとなるといった前作の特徴的な部分はそのまま継承されている。

前作からの変更点

  • 時代設定を「孫権登場の200年」から「董卓台頭の189年」に変更。これにより勢力配置の変更や、董卓と呂布といった前作には登場しなかった有名武将達が追加された。
  • 性格診断の廃止。前作ではYES/NOで答えるフローチャートでプレイする君主が決まっていたが、今作では一般的なSLGのように登場勢力から任意に君主を選べる。
  • 兵糧の概念の追加。
    • 前作では全て金で賄っていたが、本作では出陣や民への施しに米を使用する。それに伴い出陣には金がかからなくなったが、戦闘中に米が無くなると即座に敗北してしまう。
      • 敵の策略により減らされる事もあるので、戦争の際には余裕をもって出陣する必要がある。
  • 災害の追加
    • 特定の季節に洪水と干ばつが発生するようになり、開発や人口、兵数に影響を及ぼす。
    • あらかじめ内政で防災値を上げておくことで、防災値の減少と引き換えに被害を抑える事も出来る。
    • 比較的頻繁に発生し、防災値を下げられてしまうので、そのたびに防災値の上げ直しになり面倒な要素にもなってしまっている。
  • 策略の追加
    • 前作では戦争で使用出来る計略のみだったが、本作では政略画面で使用出来る「策略」、戦闘シーンで使用出来る「戦術」といった要素が追加された。
    • 政略画面で使用出来る策略は「離間」「引き抜き」「同盟*1」の三つ。武将の忠誠度が低ければ他勢力から引き抜かれてしまうし、その逆も然り。
      • 特に呂布は最強の武力と体力と兵力を持ちながらも開始時の忠誠は30と低いので、光栄の『三國志』と同様に初ターンでの引き抜きが鉄則となるほど。
    • 戦争で使用出来る「計略」も増加した。
      • 前作では城に立て籠もった敵部隊に対して計略は使えなかったが、「偽撃転殺」といった対城兵用の計略が追加され、対処できるようになった。
      • 戦闘画面では武将の本隊が「戦術ポイント」を使用する事で様々な効果を起こす「戦術」が使用出来る、「士気向上」を使用して攻撃力を高めたり、「強弩」で弓兵の射程を伸ばす等、使いこなす事で優位に立ち回れる。
    • 一騎打ち画面では相手を説得して一騎打ちを中止させたり、降伏させる事も出来るようになった。
  • レベルの概念の追加
    • 戦闘や策略で敵部隊に損害を与える事で経験が溜まり、武将のレベルが上昇する。武力が90以下なら武力が上昇し、90以上の将でも、部隊の兵科のバランスが変化する(高武力で高レベルだと騎兵の割合が増える)という形で強くなっていく。
      • また、レベルアップの際に策略を覚える事もあり、諸葛亮といった名将は「奇門遁甲*2」といった専用の策略を覚える。
      • この為、今作の武器屋は一騎打ちの装備品を買うという形になり、お手軽に武力を上げる事が難しくなった。学問所は前作と同様。
  • 寿命の概念の追加
    • 史実において病死した武将は概ね没年の通りに、戦死や処刑された武将に関しては没年よりもかなり長めの寿命が与えられている。
      • 武将が寿命を迎えると即座に死ぬわけではなく、ランダム要素によって数年長生きする事もある。ただし、年を跨ぐ毎に病死する確率が高まり、5年以内にほぼ確実に死んでしまう。
    • 君主が死亡した場合は後継者を選択して続行する形になり、総取り形式ではなくなった。50年の時間制限も無くなったが、武将が減り過ぎて統一が不可能になると専用のメッセージと共にゲームオーバーになる。
  • バランス面
    • 戦闘時毎に陣形を決める事が出来、また、方針に「包囲」が追加された。
      • ピンチに陥った敵将は逃走あるいは降伏行動を行うことがあるが、それらをせずに攻撃行動を続けることも少なくない。それゆえ、配下に加えたい有能武将をうっかりこちらのターンで撃破してしまうことがしばしば発生していた。「包囲」を用いればこちらからは攻撃を控えつつ敵将を囲うようになるため、格段に敵を降伏させやすくなった。
      • 戦闘時の兵の耐久力は武将の体力ではなく、配備した兵数に依存するように変更。体力が低い武将でも戦いやすくなった。
  • 得意な地形で戦闘しても行動回数が倍にはならなくなった。
    • 移動時に得意地形では機動力の消費が少なくなる事や、戦闘時に一部の侵入不可な地形にも移動できるといったマイルドな調整になった。
    • 籠城時も、守備側は侵入が難しい城壁の向こう側に弓兵が大量に配備されるので有利になるといったバランス調整。
  • 装備の追加
    • それぞれの武将に武器と防具が設定されており、一騎打ちにおける攻撃力や防御力に影響する。
      • 単純に強い物を買えばいいのではなく、攻撃力が高いが重量があるといった要素もある為に奥が深い。
      • 基本的に武器屋で買うが、特定の君主を一騎打ちで討ち取ることで唯一品を入手することもできる。また、特定都市のみで買える特定武将の専用装備や、戦闘マップのみで買える隠し武器等、隠し要素も多い。
      • 特に君主は絶対に降伏しない為、レア装備獲得の為にも積極的に一騎打ちで討ち取る事が推奨される。
  • その他の変更
    • 指輪、腕輪、宝石といったパラメーターは「宝」に統一。武将への褒美として渡すか、換金するのが主な使い道となる。前作のように換金する手間が無くなったので忠誠上げは少し楽になった。
    • 「情報集め」は実行結果がすぐにわかり、武将が一ヶ月不在になる制約は無くなった。この為、知力と人徳が高い武将にひたすらやらせる事がセオリーとなる。
      • 資源や頭数が足りない序盤では情報集めで得られる物資が命綱となるうえ、在野武将が見つかればその分戦力増となるため、ひたすら情報集めに走る事になる。

評価点

  • あらゆる面がボリュームアップ
    • 時代が遡った事により、三国志最強の呂布といった人気武将が登場した。
    • 登場武将も前作に引き続き有名どころからかなりマニアックな部分まで網羅*3、それら全てに口パクや表情まで存在しているのはFCというハードからすると驚異的ともいえる。
      • 一部の武将が同じ顔になっているといった問題点はあるものの、細かいパーツで差別化しており、前作では両目だった夏候惇が眼帯をしているといった、より三国志のイメージに近づいた武将もいる。
    • 内政や戦争での策略実行時には大きめのアニメがみられる。内政を行う際も武将の提案した内容によって実行アニメの内容も変化する芸が細かい部分もある。
    • 姜維、夏侯覇、司馬師、司馬昭、鍾会、鄧艾、諸葛恪といった三国志後期~末期の武将も登場しているのでゲームが長引いたとしてもこれらの武将を使う楽しみがある。
    • 音楽も拡張音源チップN106を使った重厚な物となり、非常に聴きごたえがある。
      • さっぱりとした風合いでどこか寂寥感のある戦争リザルト、重たくも哀愁溢れるゲームオーバー、偶数拍子+奇数拍子を混ぜ込み緊張感を以て盛り上げてくる一騎討ちなど、ファミコン史上においても出色の出来。
      • 内政時や戦争マップは前作「中原の覇者」の楽曲構成を踏襲しているのも隠れたポイント。
  • 初心者向けのカジュアルな作り
    • 情報集めで得られる物資が多い等、SLGが不得手な初心者に対する救済処置がある。
      • 情報集めでは何も見つからない以外ではマイナスの結果になる事は無いので困ったらとりあえず実行すれば問題が無い。情報集めで手に入る宝は忠誠度の底上げやここぞという時の換金に使えるが、知力や人徳が高い武将だと次々に見つけてくれる。
      • 裏技を使用すればスタート時に都市のあらゆるパラメーターが最大の状態で始める事も出来る。ここまで使えばSLG初心者でもクリアは難しくない。
    • 兵や武将の俸禄で物資が減ったり、忠誠度が自然に下がったりする事は無いので、あまりパラメーターに細かく気を使わなくともよい。
    • 軍備は徴兵で兵を揃えるだけで完了する。兵装は武将の武力やレベルで決まり、訓練度や士気といった概念も無い為、ある程度まとまった金があればすぐに整うので細かい事に頭を悩ませなくともよい。
    • 戦争画面での部隊の退却は前作と同様にデメリット無く行える。

賛否両論点

  • 劉備勢力の難易度が上がった
    • 時代の変更により、袁紹や董卓に囲まれる并州1国のみでのスタート、配下には趙雲がおらずに関羽と張飛のみと厳しい条件でのスタートとなった。旗揚げ時からの配下である簡雍は在野武将となっているので情報集めで見つける必要がある。
    • 幸い、武力に関しては関羽と張飛は文句なしの最強クラスで、特に関羽ならばあらゆるパラメーターがトップクラスに高く戦闘、内政共に頼りになる。それでも手駒の少なさ(=命令書の少なさ)がネックであり、そう簡単にとはいかない。
      • 并州には学問所が無い為、知力に難がある張飛と劉備は使い辛く、学問所のある都市を落として知力を鍛えるまでは関羽がまさに命綱となる。
      • 近隣には顔良、文醜や呂布といった武力が高い猛将もおり、これらの武将との戦闘中に采配のミスによって関羽が討ち死にしてしまうと途端に難易度が跳ね上がってしまう。
      • また、本作では趙雲や張遼といった有力武将は在野で発見しても特定の勢力でなければ登用しづらいといった要素がある。しかしながらごく低確率で他勢力でも登用可能なので、出遅れてしまうと有力武将を他勢力に取られる可能性もある。
      • 趙雲に関してはゲーム開始の翌年にお隣の袁紹軍の土地でスカウトが可能。そこに関羽を突っ込ませて素早くスカウトして撤退すれば回収可能。また、顔良や文醜が劉備軍警戒で趙雲の出てくる場所に配置される可能性は低いので(曹操軍、董卓軍警戒の方が強い)、隙間狙いは割と容易。
      • 并州は更に数年待つと劉備軍縁故の廖化も出てくる土地ではあるのだが、そこまで待ってると荊州の人材が他勢力にかっさらわれてしまうため、趙雲を回収したら速やかに董卓軍を突破して荊州に向かえるかどうかが劉備軍の最大の課題である。あと、徐州に寄り道出来ないので麋竺や孫乾は諦めるしか無い。
  • 内政での実行武将固定化
    • 前作のように情報集めなどで武将が不在になる事がなく、行動済みといった概念も無い為、内政を行う武将は知力と人徳がその勢力で一番優れている武将一択となる。それ以外の将は選ぶ意味が無い為、やや単調化し過ぎたきらいがある。
  • 武力を上げ辛くなった
    • 武力を上げるにはレベルを上げるしかないのだが、武将の武力がそのまま兵の強さになるので武力が低い武将の兵は弱く、あっさり蹴散らされてしまう。
      極端に弱い場合は敵将一人に全くダメージを与えられずに逆に全滅させられる事もざらなので、策略で敵兵を減らして経験を得るといった工夫が必要になる。

問題点

  • 勢力の再現度が低い
    • 前作同様に基本的に武将の名前はカタカナで表記されるために同音異字の名前の武将が削られており、その影響を受けて189年なのに孫堅ではなく、孫策が君主となっており、さらには既に江東に一大勢力を築いているといった不自然な状態になっている。呉軍の内政の要と言える「二張」こと張昭と張紘も前作に引き続き本作も未登場(張松と張郃がいるため)
    • 袁術、劉表、公孫瓚といったこの時点では存在しているにもかかわらずカットされた勢力も少なくない。一大勢力だった劉表や袁術の存在そのものが抹消されているのが非常に不自然である。
      • 紀霊といった袁術配下の武将は一部登場している。
    • この時点で董卓配下であるはずの張遼は在野武将となっており、さらには友好勢力が曹操となっている為、董卓プレイでは中々登用出来なくなっている。
  • 一部のバランス
    • 兵がほぼいない敵将は戦闘シーンになるとすぐに退却する為、何度も退却→マップに移行が繰り返されてテンポを悪くしてしまいがち。
      • 退却する度に追い打ちで体力を落とせるのだが、追い打ちのダメージで死ぬまで退却を繰り返す場合もあり、目当ての武将の場合は難儀する。
      • 戦術の「呪縛」が成功すると敵将の動きを一定時間止められるが、失敗する事も多いので運ゲーになりかかっている。
    • 守備側はターンが回ると全機動力を計略に使用してくるため、脳筋武将があっという間にボロボロにされてしまう。
      • ひたすら計略をかけられる効果音「デロデロデロン」を聞き続けることにもなり、あまり心地いいものではない。
      • この為、前線で活躍するにはある程度計略を見破れるようになる知力が必要となる。CPUも余裕があれば猪武者の知力を改善する為、終盤になると敵味方共に知力80超えがゴロゴロいる状態に。
      • 戦闘中に使用出来る戦術も知力が大きく影響する為、初期の知力だと何も使えない猛将も少なくない。
  • 戦争中の計略の使い辛さ
    • 計略コマンドを選ぶと覚えているすべての計略が表示されるが、使用できない物も多々混ざっており、実行しようとすると武将に止められてしまう。
      • 実行条件などは説明書に書かれているが、ゲーム上では説明が無いので使用できるものを探すのが億劫になる。
      • 発動条件が厳しい物も多く、あまり使われない策略も多い。
    • 名前を見ただけでは効果が想像しにくい物ばかりなのも使い辛さに拍車をかけている。例としては「乱水」がダメージ効果で「水攻」が同士討ち効果(どちらも水上の敵が対象)など。
    • 一部の知将しか使えない「連弩」も屈指の使い辛い計略。諸葛亮や姜維が使った有名なものだが、使用条件が「使用者が城にいて対象が隣接」というもの。要するに相手に攻められて追い詰められてる状況以外で使えないということであり、そんな状況に陥ってる時点でダメである。
  • アニメがスキップ出来ない
    • 各種コマンド実行時のアニメがスキップも短縮も出来ない。何度もコマンドを実行するSLGなのでテンポを損ね、次第に煩わしく感じるようになる。
  • 敵の知力育成
    • 学問所で武将の知力を上げることが出来るが、今作では敵側も同じく育成する様になった。その結果自動的に大半の武将の知力が80以上となり、中途半端な知将は武力が低いだけの将となり使い道に困ることになった。
    • 三国志を知る人ならば猪武者だったはずの武将がみんな文武両道の将へと成長しているのには驚愕するだろう。本作では武将名で相手を判断する事はできず、一人一人の知力を確認しなければならなくなった。そして大半は計略通らなそうだから知力育成した猛将で強引に蹴散らそう!となりがち。
  • 敵の継承
    • 相手の君主を倒すと後継者が立てられるが、関羽、馬超など優秀な武将が君主化されやすく、そうなってしまうと登用不可能になってしまう。正確に言うと、各勢力には後継者候補が設定されており、劉備が死んだ場合の後継者候補としては劉封、諸葛亮、関羽、張飛などが設定されていて、彼らが残っている場合はそちらが優先される。設定されている候補者が誰もいない場合、その軍の中で最も徳が高い者が君主に指名される。
    • 最悪のパターンの1つを挙げると、董卓軍が初期に開いている荊州に居座り、諸葛亮を取り込んでしまうパターン。そして董卓軍の後継者候補は呂布、李儒、李傕である。呂布は引き抜かれやすくてすぐいなくなる可能性があり、李儒や李傕は戦場を駆け回って捕獲されることが割とある。後継者候補が誰もいないところで董卓が死亡して、徳が最も高い諸葛亮軍が誕生、配下にすることが不可能に・・・ということがある(諸葛亮が出る前だと伊籍軍なんてこともある)
    • また、戦闘でも君主は籠城するので、城に籠もった武力90代後半の猛将を相手にすることが必須になる。関羽、趙雲の様な知力も高い武将や、上記の知力育成も施されている猛将には攻城用計略の偽撃転殺も通用しにくく極端な難所となってしまう。特に劉備後継者の関羽、馬騰後継者の馬超(知力育成済み)などの状況は発生しやすく一気に難易度が上昇する。上記した君主諸葛亮に籠もられて計略を撃ちまくられたら地獄としか言いようがないレベルの苦行である。孫権が出ないうちに孫策を討ち取ってしまって周瑜軍が誕生した時も地獄を見る。
  • 戦闘計略「爆炎」の強さ
    • 戦場で「戦闘」コマンドを選ぶことで武将と兵士のコマがぶつかり合う戦闘モードに入るが、そこで知力93以上の知将が使える「爆炎」がかなり凶悪。FC版では武将コマの前方3×3の9マスに攻撃判定が出る爆弾投げ攻撃で、しかも敵味方識別あり。ダメージも高く、兵士コマの兵100が一気に40近く減らされ、敵武将も体力30以上は削られてしまう大技である。使用者の武力に依存しないダメージなのも強い。
    • 味方兵士コマに足止めをさせて爆炎で敵兵と敵将にダメージを与えたらその知将はさっさと戦場を離脱して計略使用ポイントを回復、また戦闘に入って爆炎を当てることを繰り返せば、相手が関羽だろうが趙雲だろうが張遼だろうが、こっちの兵力0スタートだろうがうまく立ち回れば3回の爆炎で確殺である。2回繰り返して瀕死にさせてから他の武将で包囲して降伏させるのにも役立つ。どうしても獲りたい名将捕獲にも、厄介な相手を確実に殺すにも便利すぎる。
      • この戦法のデメリットは、戦場離脱の際に確率で追撃を受け体力を削られること。そのため武力と体力が低い知力特化型武将(荀彧や郭嘉など)には難しい。逆に言うと、武力と体力もある程度高い武将がやると凶悪極まる(諸葛亮、徐庶、司馬懿、周瑜、陸遜、呂蒙、姜維など)。
      • 最初から軍師だけで出陣させて敵をおびき寄せ、猛将にわざと攻めさせて爆殺して退却を繰り返せば敵軍の将の質も内政もガッタガタである。体力的に危なくなったらさっさと退却すればいい。夢もへったくれもなく言えば爆炎が使える軍師と捕獲、トドメ、体力が削られた爆炎軍師の保護をする武将を数名連れ歩けばどこに行っても勝てる。
    • 凶悪すぎたためか、アレンジ版では爆炎の攻撃範囲が狭くなり弱体化されている。

総評

前作よりもより本格的なSLGになり、グラフィック、やサウンド面でも大幅にパワーアップした。
少々初プレイのハードルは高まったものの、システムの斬新さや完成度の高さはFCのSLGとしては群を抜いている。
また、前作同様に光栄三國志よりもカジュアルでとっつきやすいSLGである事は変わりない。


余談

  • プレイステーション用ソフト『ナムコアンソロジー1』に移植されており、新たにアレンジ版も収録されている。
    • サブタイトルである「覇王の大陸」名義での収録となっており、オリジナル版もタイトルロゴの差し替えが行われた。
      • 原作当時はこの名義で商標を登録していた事や、元々バンダイ(ナムコ合併前)が持っていた商標であった事、そして光栄も「三国志*4」の商標を登録していた事が関係したと思われるが、どういう訳かゲーム内の作品解説においては「三国志」表記が使用されている。
      • そのロゴもファミコンの仕様に全く合わせていないものであり、ただただ不可解さと違和感が目立つことになった。

最終更新:2022年12月29日 18:11

*1 前作でも敵の領地に物を送る事で攻められなくするという要素はあったが、本作では勢力単位で同盟を結べるようになった。

*2 いわゆる石兵八陣。諸葛亮専用でかつ最後に覚えるだけあって、5ターン以上束縛かつターン毎に兵を減らすという凶悪な効果を持つ

*3 任双といったコーエー三國志シリーズでも未だ登場していないようなマイナー武将もいる

*4 あちらは「國」の字を使用しているが、商標登録上はどちらも同じ漢字表記となっている。