この記事はWin/PS4版を基準に作成されています。
No Straight Roads / ノー・ストレート・ロード
【のー すとれーと ろーど】
ジャンル
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3Dアクションアドベンチャー
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対応機種
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Windows(Epic Games Store) Xbox One Nintendo Switch プレイステーション4
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発売元
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【Win/One】Sold Out 【Switch/PS4】Game Source Entertainment
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開発元
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Metronomik
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発売日
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【Win/One】2020年8月25日 【Switch/PS4】2020年8月27日
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定価
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【Win】4,180円 → 2,580円 【One】4,650円(税込) 【PS4 通常版】(ダウンロード/パッケージ) 4,980円(税込) / 5,478円(税込) 【Switch 通常版】(ダウンロード/パッケージ) 5,380円(税込) → 3,267円(税込) / 5,918円(税込) 【PS4 コレクターズ・エディション】8,980円(税抜) 【Switch コレクターズ・エディション】9,380円(税抜)
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プレイ人数
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【Win/One/PS4】1~2人 【Switch】1~3人
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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備考
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日本でパッケージ/限定版の販売はSwitch/PS4版のみ
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ポイント
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音楽を題材とした世界観と良質なBGMの数々 豪華声優陣による吹き替え付きの個性的なキャラクター アクションとして粗が多くキャラデザと作風は人を選ぶ Switch版は謎の相違点多数あり
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概要
『ファイナルファンタジーXV』のリードゲームデザイナーを務めたWan Hazmer氏や『ストリートファイターV』のコンセプトアーテイストを担当したDaim Dziauddin氏が率いるマレーシアのインディースタジオであるMetronomikが開発した3Dアクションゲーム。
コンポーザーとして著名なアーティストたちが参加しており、インディー作品でありながら発売前からE3 2019などのイベントで注目を浴びていたタイトルでもある。
ストーリー
音楽の街ビニールシティ。この街ではクワサという音楽をエネルギーに変換する技術によってNSRというEDM帝国が統治していた。
インディーズロックバンド「バンク・ベッド・ジャンクション」のメイデイとズークはNSRのオーディションを受けるも演奏する音楽がロックであることを理由に落とされてしまう。
その後EDMを重視するNSRはオーディションでのロックを禁止することを表明。さらに街のバックアップエネルギーはNSRのエリートのみにしか行き届いていない事実をメイデイとズークは目の当たりにする。
メイデイとズークはNSRの不正を正すため、街にロックを取り戻すため、ロックvsEDMの戦いが今始まる。
特徴
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ゲームの流れ
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上述のストーリー通り、NSRのアーティストたちのコンサートをハイジャックして、街をNSRの支配から解放していくというのが主な流れ。
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基本操作
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主な操作はローリング(回避)、ジャンプ、攻撃、演奏の4種類。
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音符を拾うことで近距離攻撃が届かない飛行している敵に射撃が可能。
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演奏をすることでメトロノームのついたギミック(固定砲台など)を起動させることができる。
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紫色の攻撃に合わせて攻撃することで敵の攻撃を反射できる「パリィ」が可能。
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操作キャラクター
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メイデイ
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天真爛漫なギタリスト。単発攻撃力は高いが、攻撃後の隙が大きい。
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ズーク
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冷静沈着なドラマー。攻撃力は低いが代わりに攻撃と攻撃の間隔が狭く、パリィや回避がやりやすい。
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操作キャラクターは任意のタイミングで切り替えることができる。操作していない方のキャラクターは休憩してライフが少しずつ回復する。
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また、ローカル2人プレイにも対応。2人プレイではメイデイとズークをそれぞれ個別に操作することができる。
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ボス戦の成績によりC・B・A・Sの4段階のランク評価がつけられる。
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評価によってバンク・ベッド・ジャンクションにファンがつき、ファンパワーを消費することによってスキルツリーで操作キャラの強化が可能。
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一度倒したボスとは再戦することができ、より難しい難易度で挑戦することもできる。
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ボスとの再戦時には音楽をロックアレンジにするなどといった変更もできる。
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PS4/One/Win版は2020年12月4日の無料アップデートにより「クリスマス・エディション」が追加。クリスマスアレンジの音楽で戦うことができ、キャラクターたちのグラフィックもクリスマス仕様となる。
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ワークショップ
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街中で手に入るステッカーを楽器に貼ることによって、一時的なバフを得られる。ステッカーはボスバトルに挑戦するごとに消費していく消耗品。
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ボスを倒すとゲージを消費して使用する「モッド」と呼ばれる技を手に入れることができる。
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左右のトリガーボタンにそれぞれ1つずつ、合計2つまで装備可能。
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DKウェストのラップバトルに勝利することで、アルティメットデュエットと呼ばれる必殺技が手に入る。
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アルティメットデュエットはメイデイとズークのゲージが満タン時のみゲージを全消費して使用可能。
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街中などにミニクワサが落ちていることがある。ミニクワサは消費することで、街の電力を復旧させることができ、復旧させればファンも増える。
評価点
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強烈な個性を持った魅力的なキャラクターたち
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主役であるメイデイとズークによる2人の掛け合いは、さながらコントや漫才のようでプレイヤーを楽しませてくれる。
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ボスであるNSRのアーティストたちもデジタルアイドルのサユ、男性ロボットアイドルユニットの1010(テンテン)など、個性的なキャラクターたちが勢ぞろいしており、プレイヤーの印象に強く残る。
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NSRのアーティストたちはそれぞれ元ネタと思わしきジャンルがあるのも特徴。例えばサユは日本のVTuberを意識したキャラクターとなっており、1010はK-POPのアイドルグループが元ネタと思われる。
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DJサブアトミック・スーパーノヴァは日本語音声だと奇声を上げるようになっており、最初のボスでありながら、こちらも印象に残りやすい。
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1010のマネージャーであるネオンJはサイボーグの退役軍人というかなり濃い設定の持ち主。キャラデザも頭部がレーダーになっておりインパクトがある。
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余談寄りの話になるが、DJとネオンJはそのキャラクターデザインから、異形頭好きの層から一定の人気を獲得している。DJの方は厳密にはヘルメットらしいが…。
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合間合間に挟まるメイデイとズークの2人と個性的なボスたちとの会話が、作品全体の雰囲気を盛り上げてくれる。
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こう書くとバカゲーっぽく感じるかもしれないが、ユィヌ(マザー)やイヴ、タティアナのようにシリアス寄りなキャラクターもおり、丁度よい塩梅となっている。
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街中のモブキャラにも個性的な人物が何人かいる。
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後述の声優陣の吹き替えもあって、かなり好評。
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豪華声優陣による日本語吹き替え
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メイデイは佐倉綾音氏、ズークは福山潤氏が担当している他、実力のある声優陣が吹き替えを担当しており、本作独自の世界観やキャラクターたちをより一層魅せてくれる。
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ちなみに日本語以外にも英語、フランス語、スペイン語の計4か国語の音声に対応している。小規模で作成されたインディーゲームとしては珍しい。
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良質な楽曲の数々と凝った演出
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音楽をテーマとした作品だけあって楽曲面にも力を入れており、BGMも良質なものが多い。
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本作のコンポーザーには『キングダム ハーツ』シリーズや『FFXIII』のサウンドデザインを担当したJames Landino氏、さらにゲストコンポーザーとして『戦国BASARA』シリーズなどで知られる青木征洋氏など、有名どころが多数参加している。
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ボスとの戦闘中ロックとEDMの勢力ゲージが表示され、こちらが優勢になるとBGMがロックアレンジに変わるという凝ったシステムがある。
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ボスはBGMに合わせて攻撃を繰り出してくる。曲の良さも相まって演出としてはかなり良好。
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数あるBGMの中でも特筆したいのがサユとの戦闘曲「vs. SAYU」で、この曲はなんと音声言語を日本語にしていると歌詞も日本語になるという力の入れっぷり。曲自体の人気も高い。
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他にもDKウェストの曲にフランス語版も用意されていたりする。このようにごく一部ではあるが言語によって楽曲の言語も変わったりするので、音声言語を変更して聞き比べるのも良いだろう。
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ストーリー終盤の展開が熱い
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ネタバレになるので詳しくは書かないが、終盤の展開はそれまでのコメディチックなノリとは打って変わって、シリアスかつ熱いものとなっており、非常に盛り上がる。
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さりげなく張られてきた伏線もしっかりと回収されるのも評価したいところ。
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パリィによる反撃の面白さ
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パリィ可能な攻撃はBGMに合わせて瞬間的に放たれるため、タイミングよくパリィで返せると、なかなか気持ちいい。
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ゲームクリア後にパリィモードというモードが開放される。このモードではパリィでしか敵にダメージを与えることができず、音ゲーのようなゲーム性となる。
賛否両論点
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キャラクターデザインと作風
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キャラクターデザインは全体的に手足の大きいカートゥーン調で、肌や髪の色もオレンジや緑といったカラフルな色使いであり、身も蓋もないことを言うと非常にバタ臭い。海外産のコンテンツにあまり触れていない人からすると抵抗感がある。
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もっとも、本作のキャラデザを嫌うような人が本作を購入することはないだろうが、このキャラデザが日本人のユーザーをふるいにかけてしまっている。
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評価点に書いた個性的なボスキャラクターたちも、ハマる人にとっては非常にハマるのだが、アクが強すぎて受け入れ難い人もいるだろう。
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中でもイヴは俗に言う「メンヘラ」っぽい性格であり、掛け合いも他のボスたちと違いギャグも挟まれずシリアスに進んでいくため賛否が分かれがち。
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作品全体のノリも海外アニメのようなものとなっており、日本語吹き替えがされているとはいえ、人によって好き嫌いは分かれる。
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根本の設定やストーリーからして、「音楽で発電する」「ロックでEDMを倒す」「敵に音楽ジャンルがクラシックの奴がいる」など、真面目に受け止めるとツッコミどころの多い内容となっている。それらも含めて本作独自の「味」とも言えなくも無いが…。
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ボスキャラクターに関しては非常に個性的なためか、それについてメイデイとズークがつっこむことはあるが、音楽関連の設定は殆どスルーされる(詳しくは後述)。
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本作は海外産のゲームであるため、ある意味必然であり、上記の作風もカートゥーンアニメなどの海外産コンテンツが好きな人からは概ね好評である。これらに関しては個人の感性や嗜好による部分が大きい。
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音楽テーマの設定がやや雑
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音楽をテーマとして大々的に掲げた割には音楽関連の設定は雑。
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ロックバンドはリードギター・ベースギター・パーカッションの3ピースを最小限とするが、主人公はベースのいない2ピース。
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ギターとドラムの2ピースバンドとしては複数のグラミー賞受賞経験のあるホワイトストライプスなどが挙げられ、一応あり得ない話ではない。
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ベースの認知度はギターやドラムに対しかなり低いため、こういう機会にベーシストにもスポットを当てて欲しかった。
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音楽ジャンルを大きく括った割には実質ハードロックvsテクノ・ハウスで、メタルやパンク、ハードコアやダブステップといったロックやEDMに属する他のサブジャンルの扱いは無い。
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上記の通り「ネオクラシカル」を標榜する敵がいるが、ネオクラシカルの最大勢力はロックである。
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クラシックのコード進行を踏襲した「ネオクラシカル・ロック」は1990年代前後に隆盛したジャンル。イングヴェイなどのバンドが知られる。一方、電子音楽でのクラシックはジャンルとして成立しているとは言い難く、またEDMとして「踊れる」曲がどれほどあるかは極めて疑問。
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音楽に精通している人ほど上記の要素が気になってしまう。特に「コレクターズ・エディション」の特典にドラムスティックとギターのピックを付けてしまっているので、音楽好きの層を意識していないとは言い難い。
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反対に音楽に詳しくなければ、そこまで気にはならない。上記の意見はあくまで音楽ジャンルに詳しい音楽好きの人からの意見である。
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むしろ、あまり音楽関連の設定を練り込んでしまっても、音楽に詳しくない層を置いてけぼりにしてしまう可能性もある。前述した通り、根本の設定からしてメチャクチャな部分もあるため、上記の齟齬も本作独自の作風としてスルーしている人も多い。
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難易度は少し高め
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デフォルトの難易度であるノーマルモードが最も低い難易度となっており、3Dアクション初心者からするとちょっと難しめ。
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ハードやクレイジーなどのより難しいモードは多数用意されているが、イージーモードに該当する難易度はない。
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本作では攻撃の回避やパリィが重要となっており、適当に攻撃してるだけではクリアできないゲームバランスとなっている。
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救済措置として、クリアランクがCで固定になってしまうが、GIG OVER(ゲームオーバー)時に「このまま続ける」を選択すれば進行状況がそのままの状態でコンティニューできるので、ストーリーを楽しむだけならゴリ押しでもクリアは可能(ゲームとして面白いかは別として)。
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ただし、後述するがSwitch版はこの機能が使えないので、ある程度の実力が要求される。
問題点
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アクションゲームとしての問題点
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アクションゲームとして見ると詰めが甘い部分が散見される。
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パリィ可能な攻撃の中に初見で見切りづらいものがある。
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射撃でないとダメージを与えられない敵が多く、煩わしく感じることも多い。
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攻撃するには何らかの手段で音符を集めるかパリィで反撃する必要があるため、パリィを使いこなせない場合は苦戦しやすい。
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特に1010戦の前半パートが顕著でダメージを与えられるタイミングが限られており、初見だとグダグダになりやすい。
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どこを攻撃すればボスにダメージを与えられるのかわかりづらいことも少なくない。具体的には…。
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サユ戦は本体には直接攻撃できないので、サユを構築しているデータパネルを攻撃する必要があるのだが、そのことは具体的に説明されない。
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1010戦の序盤はファンからのバリアによってダメージを与えられなくなるが、こちらも突破方法は教えてくれない。
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ラスボス戦は光るオブジェクトを攻撃して床の時計を回さなくてはならないのだが、それが初見だとちょっとわかりづらい。
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ボス戦までの道中が面倒
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最初のボスとラスボス以外は、ボスに辿り着くためのセキュリティを突破する必要があるという設定で、そこそこ長めのステージをプレイさせられる。
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雑魚敵を一定数倒さないと次へ進めなかったり、動く足場をジャンプで乗り次いでいったりと、少々面倒なギミックも多い。
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DKウェストのラップバトルの難易度が高い
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最初の一戦目は比較的簡単なのだが、2戦目、3戦目の難易度はかなり高い。高ランクを目指すとなると、なおさら難しい。
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左右のスティックを同時に操作する、コンティニューによるゴリ押しができない、単純に敵の攻撃が激しい、などの要因が合わさってかなりの難しさとなっている。
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エンディングを見るだけなら一戦目を除き無視しても構わないのが、せめてもの救いか。
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難しいという声が多かったのか、発売から数日後に本作のディレクターであるWan Hazmer氏による攻略動画がバグの謝罪と共にYouTubeにアップされた。クリアできない方は参考に。リンク(14:17から)
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日本語音声がキャラクターの口や動きと噛み合ってない箇所がある
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元が海外産かつ小規模で作成されたインディーゲームであることを考慮すると多少は仕方ないのだが、人によっては気になる部分。
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本作のキャラクターの動きはアニメのように、オーバーなリアクションを取るので、日本語音声と噛み合わない箇所が目立ちやすい。
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台詞を表示するタイミング、キャラの動きや口パクなどは英語音声に合わせて作られている。どうしても気になる方は英語音声にすることを推奨する。
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ただし、字幕が表示されない街中の広告や戦闘中のボイスも英語音声になってしまうのでその点は注意。
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ファストトラベルの開放が少々面倒
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街中の決まった場所へと直接移動できるファストトラベル機能があるのだが、これを使用するにはペットのエリーに餌を5回あげる必要がある。
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特段難しい条件ではないのだが、できれば最初から普通に使えるようにして欲しかったところ。
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バグ・不具合
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たまにジャンプや移動といった操作ができなくなることがある。
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言語関係なく、ムービー時のボイスがズレることもある。
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ニューゲームで3番目のスロットを選択すると、セーブデータが表示されなくなるなどのバグがある。
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その他、音声を日本語にしていてもたまに英語になる、字幕が表示されない、本来流れるべきタイミングで台詞が流れない、床が抜ける、ゲームがクラッシュするなど…大小様々なバグが報告されている。
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デバッグが不足しているのか、2人プレイをする時にバグが発生しやすい。2人プレイをする際は要注意。
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Win/PS4版は上記のバグが発生したり、しなかったりと明確な発生条件は不明だったが、現在はアップデートパッチの配信により重大なバグは修正されている。
総評
音楽を題材にした世界観や、強烈な個性を持ったキャラクターたち、声優陣による吹き替え、楽曲などは好評を博している。
一方で、アクションゲームとしてはそこまで洗練されておらず、粗も多く見受けられ、アクションゲームとしての面白さにはあまり期待しない方が良いだろう。また、バグの存在で評価を落としている部分も少なからずある。
作風は海外アニメのように少々ぶっ飛んだところもあり、キャラデザもバリバリのカートゥーン調なので、日本人のプレイヤーに万人受けする内容とは言い難いが、オリジナリティーには溢れており、決して悪いものではない。
むしろカートゥーンアニメなどの海外産コンテンツを積極的に好む層からは非常に魅力的に感じるだろう。
独自の作風が肌に合うのであれば、かなり楽しめる作品となっているので、まずはトレーラーなどの動画を見て、合うか合わないか個々で判断してもらいたい。
参考動画
余談
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SpotifyやAmazon Musicといった音楽配信サービスで本作のサウンドトラックが配信されている。
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Epic Games Storeでユィヌ&マザーと戦える体験版が配信されている。
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セガ発売の音楽ゲーム『スペースチャンネル5 VR』とのコラボでスペースチャンネル5のキャラクターうららと本作のキャラクターのサユが踊ってみた動画がYouTubeにアップされている。
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本作の動画配信や二次創作に対して、公式がかなり寛容であり、二次創作や動画配信を積極的に行ってほしいと公言している。
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どれくらい寛容かと言うと、「RTA in Japan 2020」で行われた本作のバグありRTAに対して公式Twitterがコメントをしているほど。
Switch版固有の相違点
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Switch版はスペックの問題か、他機種版と比べてグラフィックや背景などが簡略化されている箇所がある。
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恐らくfps(フレームレート)を安定させることを重視した結果と思われる。
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もちろん、ハードのスペックを考慮せずに移植してfpsが低下しても困るのだが、人によっては気になる点。
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具体的な演出の違い、ネタバレ注意
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サユ戦で形態を進めると背景にカラーバーが出現し、カラーバーを振る演出が挟まるのだが、Switch版では最初から背景にカラーバーが表示されており、カラーバーの動きもカクカクになっている。
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ラスボス戦勝利後のイベントの背景がかなりチープになっている。
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それだけならまだしも、他機種版ではコンピューターのボイスと共に警告画面が表示される演出があるのだが、Switch版では警告画面が省略されてボイスだけになっており、演出として単純に劣化している。
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他機種版ではエンディングでキャラクターたちに紙吹雪のようなものがかかっているのだが、Switch版ではそれが無くなり普通のグラフィックになっている。
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エンディングでバンク・ベッド・ジャンクションのファンが集まるのだが、Switch版だけファンたちが持っているプラカードなどの小物が省略されている。
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上記に関してはスペックの問題なので致し方ないのだが、Switch版にはスペックの問題とは関係ない劣化点も存在する。
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Switch版ではGIG OVER時の「このまま続ける」が何故か搭載されておらず、負けると最初からリトライするしかない。
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ゲームクリア後に他機種版ではタイトルからクレジットを見直せるようになるのだが、Switch版では見直すことができない。
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他にもSwitch版には謎の相違点・変更点が多数ある。変更された意図も読めず、ゲーム体験に大きな差も出ないため、劣化点ではないのだが、一応記載しておく。
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細かい相違点、ネタバレ注意
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ファンパワーのUIやリザルト画面が微妙に違っている。
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他機種版ではDJサブアトミック・スーパーノヴァ勝利後のニュースでDJが宇宙に漂流している場面が流れるのだが、Switch版では何故かカットされている。
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本作ではボスに勝つと相手のレコードをバンク・ベッド・ジャンクションのものに書き換えるという演出が挟まるのだが、1010を倒した際のジャケットデザインがSwitch版だけ違う。
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「メイデイが泣きながらズークと1010のメンバーを乗り物で跳ね飛ばす」という構図は同じなのだが、Switch版はアングルが正面からで乗り物が車、他機種版はアングルが横からで乗り物がバイクとなっている。
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他機種版ではラスボス勝利後のムービーでは無音なのだが、Switch版だけその後のイベントに流れるはずの音楽が先に流れている。
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ラスボス後のイベントでヘリコプターを操作するパートがあるのだが、Switch版だけ降ってくる落石に判定が無くヘリコプターに全く当たらない。
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また、他機種版と違いSwitch版だけ目的地に到達した際にヘリコプターから降りる描写が追加されている。
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Win/PS4版はMetronomikが開発・移植したが、Switch/One版は別会社に移植を依頼しているため、それが原因の可能性もある。
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もっとも、本作はバグがそこそこ多いので開発元の意図していないバグの可能性も大いにある。
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他には特徴に書いた「クリスマス・エディション」のアップデートもSwitch版だけ2021年3月の現時点で未だに非対応と、かなり不遇。
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総合的に他機種版と比べると、やや劣化気味な状態となっているため、複数機種をお持ちの方はなるべくWin/PS4/One版を購入した方が良いだろう。
その後の展開
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2021年10月21日にSteamにて『No Straight Roads: Encore Edition』が発売された。
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新しいリミックス曲の追加、オープニングアニメーションの追加、500以上のファンアートの収録、など、追加点・変更点が多数ある模様。
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2022年6月1日にはPS4版に上記と同様のアップデートが行われた。
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2021年11月にMetronomikの第2作である『Ondeh Ondeh(オンデ・オンデ)』が開発中であることが発表された。
最終更新:2023年11月11日 14:44