【ふぁいなるふぁんたじーさーてぃーん】
ジャンル | RPG | ![]() ![]() |
対応機種 |
プレイステーション3 Xbox 360 Windows XP~8 (Steam) |
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メディア |
【PS3】BD-ROM 1枚 【360】DVD-ROM 3枚組 【Win】ダウンロード専売ソフト |
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発売・開発元 | スクウェア・エニックス | |
発売日 |
【PS3】2009年12月17日 【360】2010年12月16日 【Win】2014年10月10日(*1) |
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定価 |
【PS3】9,240円 【360】4,980円 【Win】1,800円 |
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レーティング | CERO:B(12才以上対象) | |
廉価版 |
【PS3】アルティメットヒッツ 【360】プラチナコレクション 2011年7月21日/3,990円 |
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判定 | なし | |
ポイント |
難易度が高く全体的に自由度が低い 戦闘・BGM・グラフィックは高評価 現状最後のコマンド戦闘ナンバリング |
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ファイナルファンタジーシリーズ |
双対する世界の真実に触れた時、
人は定められし宿命と対峙する。
日本を代表するRPG『ファイナルファンタジー』シリーズのナンバリング第13作。略称『FFXIII』『FF13』となっている。
当初はPS3独占で開発されていたが、後に360とのマルチプラットフォームに変更され、Win版やクラウドで遊べるスマホ版もリリースされた。
システム自体はシリーズ恒例のATB(アクティブタイムバトル)の発展型と言えるが、その全容は従来の作品とは全く異質のものとなっている。
なお、『XV』『XVI』及び『VIIR』はアクションRPG形式を取っており、現時点では本作が最後のコマンド入力バトルを取った作品となっている。
シナリオの飲み込みにくさ
+ | 具体的な結末について |
通常戦闘の問題点
本作を短く言い表せば、「ストーリーを進めながら(コマンド式の)戦闘を楽しむゲーム」である。
これ自体はRPGというジャンルが持つ1つの側面であるが、本作は一般的なRPGの枠に囚われない、その方向性に特化した作りになっている。
しかしながら、後述するようにこれが広く理解されるに至るまでには多くの時間がかかってしまった。
過去の『FF』シリーズのような、いわゆる「冒険を楽しむRPG」を遊びたいという人に本作を薦めるのは少し考える必要があるだろう。
戦闘システムは「アクティブタイムバトル(ATB)の正当進化」と言えるほど評価が高く、BGM・グラフィックも素晴らしい出来である。
『ファイナルファンタジー』シリーズが日本を代表するRPGであることから、「世界を旅する」過去のゲームデザインから離れた本作には極めて強い賛否両論が巻き起こった。
本作を「非常に面白い」と言う者もいれば「クソゲー」と言う者もおり、レビューサイトの評価は未だに安定しない。
各ハードのファン&アンチ、シリーズのファン&アンチ、『ファイナルファンタジー』というブランドそのものなど、様々な要因で大荒れしたのである。
本作を良くも悪くも象徴するのが「一本道」であり、これを受け入れるかどうかが賛否双方の評価を分ける決定的な論点となっている。
この辺りはプレイヤーがストーリー重視orシステム重視、街で全ての住人と話したいorヒントをくれる住人とだけ話したい…など、「RPGに何を求めているか」によって評価が変わってくるだろう。
本作は当初PS3独占で開発されていたが、後に360とのマルチプラットフォームに変更されたという経緯がある。
これは、マイクロソフトの「360でも出してくれ」という要求を、360が北米、欧州マーケットの家庭に広く普及していたことを理由にスクエニの和田社長が了承したためである。
*1 発表では10月9日となっていたが、北米時間での表記だったため日本での発売は10日にずれ込んだ。
*2 「たたかう」ならスロットを1個消費するが、「ファイガ」などの強力な魔法は3個消費する。
*3 ロール「アタッカー」の持つ「スマッシュアッパー」というオートアビリティが必要。発売前の情報では「うちあげ」として自分でコマンドを入力する必要があった。
*4 ゲームオーバー後も同様にリスタート可能、ペナルティも一切無い。
*5 過去に植松氏が作曲した楽曲のアレンジは使用されている。
*6 しかし『X』から『XII』まで、植松氏は共同作曲、もしくは一部作曲に留まっている。
*7 『アンサガ』の「バトルテーマ I」や、『サガフロ2』の後年バトルである「Feldschlacht IV」に加え、『シグマ ハーモニクス』の「希望与えし「戌吠の神楽」」など、以前から氏が手がける通常バトルのクオリティの高さは絶賛されていた。
*8 オブザイヤーは『NieR RepliCant&Gestalt』だった。
*9 主人公一行は物語冒頭でルシとなるが、ルシは政府ぐるみで接触者ごと追放(パージ)するほど恐れられている。盗み聞きに徹する姿勢自体に違和感を覚える人は少ないはず。
*10 『V』『VIII』『X』『XII(無印版)』など、多くの作品がこれに当てはまる。
*11 そもそも本作はPS3ソフトでも数少ない「PS3に極端に最適化されたソフト」であり、本来PS3は低いGPU性能を当時としては超高性能のCPUで補い、CPUとGPUでグラフィックの並列処理を行うことで真の性能を発揮する、いわゆる「特化型ハード」である。
*12 ダウンロード販売ゲームのネット認証システム。『VII』『VIII』では認証回数に制限があり、回数が切れると買い直しになるという問題のあるシステムだった。
*13 ただし、これでも他のPCゲームに比べると大幅に不足しているが。
*14 キーが全く使えなくなった訳ではない。
*15 ルシ、女神エトロなど共通の用語が使われている。
*16 『XIII』以外の作品は外伝というわけではなく、「それぞれが『XIII』である」とのこと。