Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー

【すたー うぉーず じぇだい ふぉーるん おーだー】

ジャンル 三人称視点AADV
対応機種 プレイステーション4
プレイステーション5
Xbox One
Xbox Series X/S
Windows(Steam、Origin)
発売元 エレクトロニック・アーツ
開発元 Respawn Entertainment
発売日 2019年11月15日
【PS4 EA BEST HITS(廉価版)】2020年12月17日
【PS5/XSX】2021年6月11日
価格 【PS4/One】8,500円(税込)
【Win】
(STANDARD EDITION)4,300円(税込)
(DELUXE EDITION)5,600円(税込)
【PS4 EA BEST HITS】4,300円(税込)
配信 各プラットフォームにてオンライン販売中
判定 良作
ポイント ソウルライクの三人称視点アクション
没入感の高い演出とシナリオ
相変わらず切れないライトセーバー
あくまでダンジョン探索型アクションRPG
スター・ウォーズシリーズ


ストーリー


「オーダー66」によって数多くのジェダイが抹殺され、クローン戦争が銀河共和国の勝利に終わってから5年。
共和国最高議長シーヴ・パルパティーン、またの名をシスの暗黒卿ダース・シディアスは議員達の支持を得て帝国の建国を宣言し、強大な軍事力と厳格な政治で銀河を支配していた。
ジェダイ・オーダーの生き残りたちは各地に潜伏し反撃の機会を狙っていたが、帝国のベイダー卿や「尋問官」たちの捜索と襲撃によって次第にその数を減らしていった。

5年前の戦争で使用された大量の艦船を解体している、惑星ブラッカの巨大ジャンクヤード。
かつてジェダイのパダワンだった カル・ケスティス は、素性を隠して相棒のプラウフと共に解体業に勤しんでいた。
しかしある日、転落死しかけたプラウフを救うため咄嗟にフォースを使用したカルは、帝国の「尋問官」にフォースを通じて自らの存在を勘付かれてしまう。

処刑のため襲い掛かる尋問官から必死に逃げたカルは、追い詰められた先で謎の宇宙船に乗った女性に遭遇。
元ジェダイのシア・ジュンダと名乗る女性に連れられ惑星ボガーノに向かったカルは、ジェダイ・オーダー再建に必要なある重要な情報が隠されていることを知り、情報の入手とジェダイ・オーダー再建に向け探索を開始する。


概要

『スター・ウォーズ』シリーズを題材に、『ジェダイナイト』『フォース・アンリーシュド』同様のライトセーバー・フォース併用形式を採用したスピンオフの三人称視点アクションゲーム。
ダークソウル』『SEKIRO』のような高難度アクション要素や『アンチャーテッド』のようなリアルタイムパルクール要素も採用されており、高難度の剣戟やスピーディーなパルクールなどを主眼にしている。

FPS『Titanfall』シリーズや『Apex Legends』などを開発したRespawn Entertainmentが開発を手掛けた。
EA作品としては珍しく、オンラインモードやDLCのない、シングル/オフラインプレイにのみ特化したゲーム構成となっている。

時系列的には『EP3/シスの復讐』から『EP4/新たなる希望』の間、銀河帝国全盛期を題材としており、映画『ローグ・ワン』やアニメ『反乱者たち』に加え、各種コミックなどと部分的に関わるシナリオを描いた、カノン(EP7以降に公開された正史)作品のひとつである。


ゲームシステム

基本システム

  • 基本操作はこれまでの三人称アクションに加えパリィ/ジャストガードやローリング、ガードスタミナ、セーブポイントでの回復薬取得、死亡時の経験値のドロップ&回収などが採用されている。
    • 本作のスタミナゲージは、攻撃専用のフォースゲージと、敵攻撃のガードで消費される(ジャストガード成功時は除く)ガードメーターに分かれている。
    • フォースゲージは強攻撃(フォース・アタック)といった特殊なライトセーバー技、および敵へのフォースアクション使用時に消費され、敵に攻撃を加えることで回復する。難易度によっては1回分の量まで自動で回復する。
    • レーザーなどの敵の射撃もガードでスタミナを消費して弾けるほか、ジャストガードに成功すると無消費で相手に向かって弾き返せる。

難易度選択

  • ソウルライクとしては珍しく、難易度選択が可能「ストーリーモード」から「ジェダイグランドマスター」まで全4段階ある。
    • 2番めの「ジェダイ・ナイト」時点で油断ならない難易度だが、「ストーリーモード」なら一転して初心者でも詰むことなく楽しめる程度の絶妙な塩梅。
  • 難易度選択はゲームプレイ中いつでも変更が可能で、実績には影響しない。

ゲーム進行

  • 広いマップを持つさまざまな惑星を任意に選択し、現地に赴いて探索を行っていく方式。
    • 一回の探索で全ての場所を制覇することはできず、部分的にメトロイドヴァニア的要素も含まれている。
  • マップの各所には瞑想場と呼ばれるセーブポイントが配置されており、ここでセーブと回復、スキルポイントの振り分けなどを行う。
    • マップ上の敵は回復時に復活する。

身体能力・フォースの強化

  • カルはストーリーを進めていくごとに勘を取り戻していき、新しい能力が使えるようになっていく。
    さらに敵の討伐などで入手したスキルポイントを使用して各種スキルを強化でき、ダッシュ攻撃や二段強攻撃など使用可能な攻撃技も増加する。
    • また、これまでの『ジェダイナイト』シリーズや『フォース・アンリーシュド』シリーズ同様にフォースが使用可能。
      定番のフォース・プッシュ/フォース・プル、そして物体の動く速度を遅くするスローを主に駆使して戦闘やパズル要素をこなしていく。
      • フォース能力に関してもスキルと言う形で、複数の敵をプッシュ/スローできる・敵を引っ張ってフォースチョークのごとく拘束できるなど、より戦闘向きに強化できる。
    • 体力やフォースメーター・回復回数の最大値底上げはマップの各所に隠されたシークレットを収集する必要がある。

登場武器

  • プレイヤーであるカル・ケスティスはジェダイであり、基本的にライトセーバーとフォース能力のみで戦う。
    • セーバーには外見カスタマイズ要素があり、『Jedi Academy』のようにパーツ・刃の色の変更が可能。
    • また、途中からは両刃剣モードの使用が可能になる。威力は下がるが敵の包囲や連続射撃を対処しやすい。
  • 数は少ないものの、一部の惑星ではAT-STなどの大型兵器に乗り込んで戦う場面も登場する。

戦術ガイド

  • 倒した敵はBD-1のスキャンによって戦術ガイドに記載され、弱点や行動パターン、世界観設定などを見ることが可能。
    本編を遊んでいる上では気付かないような細かな設定や情報も記載されており、一つの設定資料集として楽しむことが出来る。

評価点

美しいグラフィック

  • ゲームエンジンにはUnreal Engine 4を採用。ブラッカの鉄屑の海から鬱蒼としたキャッシーク、ゼフォの古代遺跡など、高いグラフィック性能を存分に生かしたリアルで美しい光景を堪能できる。
    • ライトセーバーの軌跡やブラスターから発射されるレーザーの発光等も余すことなく表現され、没入感の向上に一役買っている。

映画以上の濃厚なシナリオ

  • 過去の映画作品では描かれにくかった*1反乱軍のいない銀河帝国初期を題材に、シリアスながらも熱い戦いが描かれるシナリオは非常に完成度が高い。
    ストーリー展開や各場面・兵器も過去作へのリスペクトやオマージュに溢れている。
    • ダークサイドの誘惑、ジェダイの不信、フォースの信仰というSWシリーズの鍵となるプロットを巧みに織り交ぜている。ファンであればあるほどより楽しめる濃厚なシナリオは高く評価された。
    • ただしメインとなるストーリー自体はきちんと本作単体で描ききっており、『SW』本編にあまり詳しくないプレイヤーでも予備知識無しで十分に楽しめる程度に分かりやすい内容となっている。
    • 特に、最終盤で遭遇する映画本編で有名なある人物の描写は格の違い、ゲームシステム上の演出も相まって絶賛された。

秀逸な映像表現

  • シングルプレイのゲームであることを最大限に生かしたムービーを介さないリアルタイムスクリプト演出や、ムービーからのシームレスな操作パート移行など、ストーリーやゲーム上の演出は非常に丁寧。『フォース・アンリーシュド』シリーズではQTE要素の乱用が不評だったが、本作ではそれらは排除されている。
    • ゲーム的な要素が画面上の演出の邪魔にならないよう、過去シリーズと比較してもUI類は極力目立たない配置に変更された。これにより、ゲームプレイ中もムービー中と同様にまるで映画を見ているかのような高い没入感を維持することに成功している。
  • 原作のシリーズが映像作品と言う事もあって、映画ならではのカットや演出、ドラマパートもうまくゲームに落とし込んでおり、ストーリーパートは非常に見ごたえのある描写が多い。
  • これらの要素が遺憾なく発揮されている部分の一つはやはり序盤のゲームパートであり、プレイヤーに操作の指南をさせると同時に展開が予想し辛いことも相まって、退屈する事なくストーリーに没頭出来る作りになっている。

魅力的なオリジナルキャラクター達

  • 主人公であるカルを始めとして、味方である「スティンガー・マンティス」のドリタス船長や二人目の師シア・ジュンダ、頼れる可愛い相棒ドロイドのBD-1、徐々に心を開いていくナイトシスターのメリンなど、本作独自のオリジナルキャラクターは皆しっかりと人物像の掘り下げが行われており個性豊か。
    • タロン・マリコスやセカンド・シスターといった味方でない名有りキャラクターたちもそれぞれ内面や行動の動機などがきちんと描かれており、決して本作のみで終わるような薄いキャラクターには留まっていない。

スピーディーなパルクールアクション

  • これまでの作品では限定的だったジャンプアクションが大幅に増加し、『アンチャーテッド』のような道なき道を進むパルクールに変化。ウォールランや壁の上り下り、ロープや坂道での大ジャンプなど、機動性は非常に高い。
    • パルクールを駆使しなければ行けない場所などもあり、マップのやりこみ要素の拡大に繋がっている。

よく練られた世界観

  • SWシリーズではお馴染みの複雑に考察、設定された惑星それぞれの設定はSFマニアを唸らせる逸品である。惑星それぞれの気候、文化、宗教、生物が登場しており、それ単品が一つのストーリーとして機能できる完成度である。
  • 特にストーリーを進めていく上でさまざまな惑星を旅することになるのだが、惑星ごとに登場する原生生物はさまざま。
    • 植物から手ごわいボスキャラまで様々な生物が登場し、スター・ウォーズの独特な世界観を補強している。

戦略的な立ち回りを要求されるライトセーバーアクション

  • ただ闇雲にライトセーバーを振り回していれば良いのではなく、プレイヤーはガード、パリィ、ローリングによる回避、フォースなど状況に合わせて戦術を変えていく必要がある。
    • 上述した作品群に倣った通りの高難易度ではあるが、カルが戦略的な立ち振舞をこなすジェダイとして成長する過程を追体験する点や、その末の達成感はソウルライクというゲームスタイルにピッタリだったと言える。
    • 敵や味方も二刀流や両刃のセーバーを使うので、本家より派手なセーバー戦を楽しめる。

カスタム要素

  • 船、BD-1、カルのセーバーなどが惑星に応じて部品を入手してカスタムすることができる。
  • 特にライトセーバーのカスタムはシナリオに組み込まれており、色、素材、部品を組み合わせて自分だけのオリジナルセーバーを作ることも可能。
  • なお、ライトセーバーのカスタムで変更できるのは外見だけで性能は変化しない。武器改良などハスクラ要素が全くない点は好みが分かれるだろう。
    • 描写からは全く判断できないが、作品設定上ライトセーバーには性能と威力差が存在する。映画で確認できるのはカイロ・レンのものくらいだが。

うまく落とし込んだ謎解き

  • 本作の謎解きは変にゲームオリジナル要素満載と言う事はなく、うまく『SW』の世界観に組み込んでいる為、非常にストーリーに没入しやすい。
    • 映画のように手で触れずして動きを止めたり吹き飛ばすと言う、おなじみのフォースの能力をゲーム内で使用できる。
      • これを使ったギミックがダンジョン探索にも組み込まれており、使用することでダンジョンの奥へと行けるようになる為、探索意欲を向上させる要因にもなっている。
      • フォースアクションのほとんどがゲーム開始時ではほぼ使えないが、その理由が「長い間ジェダイの身分を隠して生きていた為に使用方法を忘れている」と言う設定らしく、ストーリーの進行に伴い「マスターとの訓練を思い出し、その後使用可能になる」と言う描写になっており、ゲーム的なご都合部分もうまくカバーしている。
    • 相棒となるBD-1がマップの情報や回復アイテムを主人公に提示し、ダンジョン内での特殊アクションにも対応してくれる。
    • ライトセーバーにもその要素が組み込まれており、ダンジョン内の障害物を斬るだけでなく、暗所で明かりとして使う部分までギミックとして盛り込まれている。

場面を盛り上げる楽曲

  • シリーズおなじみの曲はもちろん本作初登場の曲まで、どれも高クオリティ。ファンやゲーマーからは高く評価され、複数のゲーム音楽部門の賞を受賞した。
    • ゴーディ・ハアブ、ステファン・バートンの2名によって作曲され、オーケストラで演奏された、まさにスターウォーズらしい楽曲の数々となっている。

『SW』映画ファンにも優しいゲーム設計

  • 本作はいわゆる死にゲーとして作られてはいるが、この手のゲームでは珍しく難易度選択によって低~中難易度の3DアクションRPGにだいぶ近づけられたバランスとしてプレイする事が可能になっている。
    • 『SW』映画から興味を持ってこのゲームを購入した初心者プレイヤーにも楽しく遊べるようにプレイ出来るような配慮であり、ストーリーや世界観をメインに楽しみたいと言う要望も予め見越して用意されたのが難易度「ストーリーモード」というわけである。これはいつでも任意で切り替えられるので、ボス戦だけ難易度を変えると言う事も可能。
    • 逆に熟練者ならば映画出演者さながらの緊張感でプレイする事も可能。最高難易度『ジェダイ・グランドマスター』は登場する敵の攻撃力が中間2つと比べて1.7倍になり、その危険度は他の死にゲーを遥かに凌駕すると評される。

賛否両論点

切れ味の悪いライトセーバー

  • もはや『SW』のゲームシリーズとは切っても切れない問題ではあるが、本作もゲームシステム的な都合上相変わらずライトセーバーの切れ味が悪い。
    映画版のように一撃で対処できる敵は通常のトルーパーや小型生物ぐらいで、その他の敵は何度も有効打を打ち込んでHPバーを削りきらねばならない。
    • これに合わせてか、本作に登場する原生動物にはライトセーバーに対し耐性を持つ設定のものが多い。そうでなくとも敵の攻撃力の影響もあり、KXシリーズ・セキュリティ・ドロイドなどはより手ごわい存在として表現される。
    • 探索要素でも切れない植物や壁があり、モヤモヤすることもある。
    • そもそもゲーム構造上回避不能なことが自明な問題なので賛否両論とするのは難癖に近いが、最低難易度「ストーリーモード」のみプレイヤーの与ダメージが1.5倍になり、かなり切れ味が良くなる。

オンライン要素の排除

  • EA作品では珍しく完全にシングルプレイ専用であり、『バトルフロント』や『スコードロン』などのようなマルチプレイ要素は一切存在しない。
    • 本編終了後も継続して遊べるようなエンドコンテンツ要素が欠如している部分についてはやや不満の声も挙がったが、本編の完成度は高かったため最終的には概ね好意的に受け止められた。

『SW』の醍醐味の要素が薄い

  • 『SW』シリーズでよく描かれる宇宙空間での船艦戦や戦闘機を使ったドッグファイト*2、そして銃撃戦や数人のジェダイが数多の敵を薙ぎ倒していくと言う爽快感のあるアクションシーンは少なく、どちらかと言うとダンジョン探索がメインとなっている。
    • 序盤のゲームパートを終えると登場する敵のおよそ半数以上はクリーチャーで構成される為、対人戦は控え目になっており、映画さながらの対人戦を繰り広げる機会は少ない。
      • 特に主人公のフォース/ライトセーバーアクションはよく作り込まれているのに、それを使用できる頻度が少ない点は難点として上げられる。ライトセーバーデュエル式のボスの少なさはストーリー上の整合性重視と思われるが、残念なところではある。
    • 死にゲーに範を取っているので当然であるが、映画3部作などで描かれた同シリーズの醍醐味に期待すると肩透かしを喰らうだろう。
      • ただし、銃撃戦やヒーロー同士の戦いは『スター・ウォーズ バトルフロントII』、大規模艦隊戦やドッグファイトは『スター・ウォーズ スコードロン』と、本作の前後にはそれぞれ上述の要素をテーマとした作品が相次いで発売されている。本作のみですべてのSW要素を味わうことはできないが、同時期の他作品とのテーマ的な差別化には成功していると言えるだろう。

昆虫生物

  • 敵キャラクターに蜘蛛やカブトムシミミズなどに似た昆虫系のクリーチャーが登場する。虫嫌いのプレイヤーには少々きつい。

ヒロイン不在?

  • WB&ディズニー系の洋ゲーなので残当ではあるが、ヒロインらしいヒロインがいないと言われることも。
    • バディーのシアはカルよりだいぶ年上のジェダイ・ナイトである上、レイア姫からの伝統(マイルド表現)を受け継いでおり日本人に一般受けするかというと………… 決して必須要素というわけではないが…正直目が寂しいことは否定できないところだろう。

『SW』本編キャラが少ない

  • オリジナルを意識しすぎた為か、本編のキャラクターがほとんど出ない。本編の映画ファンにはキャラクターの貴重な過去の描写の機会が肩透かしを食らわせられた。
    • とはいえ、『SW』本編やその設定を扱ったスピンオフに馴染みの無いプレイヤーにはストーリーを難解な要素にしたり、面白さを半減させる要素にもなりうる為、『SW』を題材にしつつも一本の独立した作品(ましてやシリーズの 正史 (カノン))として成立させるには必然的にオリジナルのキャラを中心に話を作ると言う結果に落ち着くのだと思われる。
    • 逆に本編キャラを出し過ぎるとそれを知ってる前提のプレイヤーしかストーリーを理解できなかったり、そちらの方が話の中心となってしまい、本作オリジナル要素の存在を完全に食ってしまう事にも成りかねないので、一概に問題点とは言い難い。

問題点

プレイヤーへの誘導が分かり辛い序盤のゲームパート

  • 序盤のストーリーでは相棒のBD-1が登場しないためにマップを確認できず、何処にどうやって行けば良いのかが分かりづらい。更にアクションの操作に慣れていない事も相まって無駄に迷ったり、足場の踏み外しを起こしたりジャンプする場所やタイミングを間違えて奈落の底に連続で落ちてしまってゲームオーバーになると言う事態が多発しやすい。
    • 一応、周辺のNPCが会話などを通じて案内のような役割を担ってくれるが、明確な道順は示してはくれない。
  • このオープニングパートは最初のチェックポイントが攻撃アクション開放付近なのだがそこまでが長い為、死ぬと最初からやり直しである。
    • その場合は一度聞いたNPCとの会話もカットされてしまう。何度もゲームオーバーになると作業的な側面が強くなってしまいダレやすい。

スライダーアクション

  • 各マップではスライダーを滑り降りるエリアがあるが、挙動に癖があるうえに「ストーリーモード」以外ではコースアウトすると落下ダメージを受けていき、当然コースアウトしすぎると死んでゲームオーバーになってしまう。
    • おまけに スライダーからの転落ダメージで死亡した場合、経験値はスライダーの開始直前ではなく直後に配置される ため、取り損ねて失ってしまいやすい。

複数回の出入りが必要なダンジョン

  • オープンワールドでは無い為、本作に登場するダンジョンはどれも攻略方法や移動経路が固定されており、開放されていないBD-1の機能やフォースアクションの多い序盤では赴けないエリアが多い。
    • 1つのダンジョンを行き来しては、また別のダンジョンに行かされると言うゲームの構造上、1つのダンジョンを1回で攻略してしまう事は不可能。その為、必然的に複数のダンジョンを何往復もする事になる。
    • プレイヤーが利用可能なアクションが開放されて行くと徐々に行動できるエリアが広がって行くと言う楽しみはあるが、ショートカットが少ない序盤では道中の敵の脅威度と合わせてストレスがたまる。

ファストトラベルが無い

  • 一々船に帰らなくてはならない場面でも、また時間を掛けて辿ってきたルートを敵やトラップを掻い潜って戻らなくてはならない為非常に面倒。
  • ショートカットルートの開通はできるが、その部分の発見や移動は自力で行う必要がある為、見落とした場合は目的地にたどり着く前に余計なダメージを受けやすい。
    • そして戻りルートもショートカットと言えるほど便利と言い難い箇所があり、結局移動は手間。この点はマップが最も広大なゼフォでよく言われる。

全体的に規模が小さい

  • 前述の宇宙要素の少なさもそうだが、ストームトルーパーなどの量産型歩兵を除いた登場人物は十数人程度。オリジナルサイドストーリーとして適切なコンパクトなコミュニティではあるものの、やはり物足りなさはある。
    • 特にスターウォーズシリーズは映画内のちょっとした脇役にすら設定や名前がしっかりしてることもあり余計に気になってしまう。
    • オープンワールドゲーではないので当然ではあるのだが、オープンワールドゲーに慣れすぎた現代のゲーム市場では、巡れる星の数や探索のコース、敵のバリエーションなどに物足りなさを感じると言われる。

総評

これまでのライトセーバーアクションゲームをベースにしつつも、巧妙に『ダークソウル』系作品のエッセンスを融合した作品。
フォースやパルクールといった要素も取り入れることでただのソウルライクに留まらない独自性も確保しており、システムやレベルデザインの完成度は非常に高い。

ストーリー部分も初心者には分かりやすく、ファンはニヤリとさせる構成となっており、新旧多くのファンから高い評価を獲得した。
同ジャンル特有の難易度の高さも設定である程度軽減可能。シリーズ初心者からコアなファンまで、さまざまなプレイヤーの楽しめる作品となっている。


余談

  • 本作では珍しく、『SW』のゲーム作品でも定番のオープニングクロールが存在しない。
    • この措置は、近年のスピンオフ映像作品でも同様に取られることもある。

その後の展開

  • Disney+で配信されたドラマ『オビ=ワン・ケノービ』では、このゲームに登場した尋問官の要塞がそのまま登場する。サード・シスターのデザインにも影響を与えた。
    • 『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』にはBD-1と同型のBD-72が登場。正史小説『Brotherhood』では若き日のアナキンがカルと話すシーンが挿入されるなど、作品として存在感を高めている。
  • 2022年5月に本作の続編『Star Wars ジェダイ:サバイバー』が発表された。
    • 主人公は本作と同じくカル・ケスティスで、時代設定は本作から5年後(ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』と同年代)となっている。
      • 対応機種はPS5/XSX/Winで、2023年4月28日に発売された。
    • なお、同作のディレクターはカル・ケスティスの物語が3部作となることを明かしている(参照)。
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最終更新:2023年10月29日 23:18

*1 本作に近い年代を舞台にする作品としては映画『ハン・ソロ』などがある。

*2 カルはSW主人公の中では珍しく操縦スキルを持っていない