ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン
【じょじょのきみょうなぼうけん あいずおぶへぶん】
| ジャンル | スタイリッシュタッグジョジョアクション |  
  
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| 対応機種 | プレイステーション4 プレイステーション3
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| 発売元 | バンダイナムコエンターテインメント | 
| 開発元 | サイバーコネクトツー | 
| 発売日 | 2015年12月17日 | 
| 定価 | 【PS4】8,856円 【PS3】7,776円
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| プレイ人数 | オフライン:1人 オンライン:2~4人
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| 判定 | なし | 
| ポイント | 『ASB』の遺産を使った3Dアクション 3部までTVアニメ基準キャストに総入れ替え
 キャラゲーとしてはかなり躍進
 ゲームとしては平凡
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| ジョジョの奇妙な冒険シリーズ | 
 
概要
荒木飛呂彦氏の人気バトル漫画『ジョジョの奇妙な冒険』を題材とした3Dタッグアクションゲーム。略称は『ジョジョEOH』『EOH』など。
『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル(以下『ASB』)』を担当したサイバーコネクトツー(CC2)が引き続き開発を担当。
そのため、キャラクターの基本モデリング、一部ボイス、台詞脚本などは『ASB』のものを引き継いだ派生作品となっている。
システム的には2D視点の『ASB』と異なり、3Dでフィールドを駆けまわる3D対戦アクション。
そのため技の発動コマンドがかなり簡略化されており、2ボタンの同時押しだけで発動することが出来る。
強いて言うなら『ガンダムVS.シリーズ』に近いが、マップ上にはギミックなども存在するため厳密には異なる内容である。
ストーリーモードは本作のタイトルともなっている「アイズオブヘブン」というオリジナルストーリーで、空条承太郎を主人公としている。
オンライン対戦では、2対2のバトル、4人ともプレイヤー入りというのも可能。
特徴
登場キャラクター
『ASB』と同様、連載中の第8部を含む全作品からキャラクターが登場している。
    
    
        | + | 参戦キャラクター一覧 | 
太字は今作で新たに追加されたキャラクター。
 
| シナリオ | キャラクター | 声優 |  
| 第1部 ファントムブラッド (4人)
 | ジョナサン・ジョースター | 興津和幸 |  
| ウィル・アントニオ・ツェペリ | 塩屋翼 |  
| ロバート・E・O・スピードワゴン | 上田燿司 |  
| ディオ・ブランドー | 子安武人 |  
| 第2部 戦闘潮流 (7人)
 | ジョセフ・ジョースター | 杉田智和 |  
| シーザー・アントニオ・ツェペリ | 佐藤拓也 |  
| リサリサ | 田中敦子 |  
| ルドル・フォン・シュトロハイム | 伊丸岡篤 |  
| ワムウ | 大塚明夫 |  
| エシディシ | 藤原啓治 |  
| カーズ | 井上和彦 |  
| 第3部 スターダストクルセイダース (12人)
 | 空条承太郎 | 小野大輔 |  
| 老ジョセフ・ジョースター | 石塚運昇 |  
| 花京院典明 | 平川大輔 |  
| ジャン・ピエール・ポルナレフ | 小松史法 |  
| モハメド・アヴドゥル | 三宅健太 |  
| イギー | 福圓美里 |  
| ホル・ホース | 木内秀信 |  
| ンドゥール | 伊藤健太郎 |  
| マライア | 高垣彩陽 |  
| ペット・ショップ | なし |  
| ヴァニラ・アイス | 速水奨 |  
| DIO | 子安武人 |  
| 第4部 ダイヤモンドは砕けない (10人)
 | 東方仗助 | 羽多野渉 |  
| 虹村億泰 | 高木渉 |  
| 広瀬康一 | 朴璐美 |  
| 岸辺露伴 | 神谷浩史 |  
| 山岸由花子 | 赤﨑千夏 |  
| 矢安宮重清 | 山口勝平 |  
| 音石明 | 森久保祥太郎 |  
| 川尻浩作 | 小山力也 |  
| 吉良吉影 |  
| 4部空条承太郎(初回特典/ストーリーでは使用不可) | 小野大輔 |  
| 第5部 黄金の風 (7人)
 | ジョルノ・ジョバァーナ | 浪川大輔 |  
| ブローノ・ブチャラティ | 杉山紀彰 |  
| グイード・ミスタ | 赤羽根健治 |  
| ナランチャ・ギルガ | 三瓶由布子 |  
| パンナコッタ・フーゴ | 小田久史 |  
| トリッシュ・ウナ | 東山奈央 |  
| ディアボロ | 森川智之 |  
| 第6部 ストーンオーシャン (6人)
 | 空条徐倫 | 沢城みゆき |  
| エルメェス・コステロ | 米本千珠 |  
| ナルシソ・アナスイ | 中村悠一 |  
| ウェザー・リポート | 大川透 |  
| エンリコ・プッチ | 中田譲治 |  
| 新月の時を待つプッチ |  
| 第7部 スティール・ボール・ラン (5人)
 | ジョニィ・ジョースター | 梶裕貴 |  
| ジャイロ・ツェペリ | 三木眞一郎 |  
| ファニー・ヴァレンタイン | 加瀬康之 |  
| ディエゴ・ブランドー | 子安武人 |  
| 並行世界から来たディエゴ |  
| 第8部 ジョジョリオン (2人)
 | 東方定助 | 真殿光昭 |  
| 東方常秀 | 三浦祥朗 |  
| ゲームオリジナル | 天国に到達したDIO(CPU専用) | 子安武人 |  | 
評価点
劇的に改善されたキャラゲー面
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やはり各部ごとに偏りこそ見られるが、全ての部において追加キャラクターが存在。スピードワゴンやシュトロハイムなど、「主要人物と戦闘力は大きく水をあけられているが戦うことは出来る」といった人気キャラクターも参戦した。
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『ASB』からリストラされたキャラは『バオー来訪者』の主人公・橋沢育朗ぐらい。ゲスト参戦だったので、致し方無いだろう。
 
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キャラクターの追加に伴い、戦闘前後を始め掛け合いが大幅に増加。
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掛け合いは『ASB』から大量に追加され、一部を除いて一つの組み合わせにつき2種類用意されている。3部で変更となった声優などは、そのままの台詞でも新たに収録されている。
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タッグバトルという基本設計を活かして、タッグとして組んだ場合のものも実装されており、組み合わせによっては専用のポーズに変化するものもある。
 これらは主に味方同士、敵同士の組み合わせで発生するが、例外的に主人公&ラスボス全種、DIO&ジョルノ(専用ポーズも存在)、イギー&ペット・ショップにも用意されている。
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タッグ+対○○用など限定的な掛け合いも用意されており、少数だが4人全員で行うものもある。特に一巡前と一巡後の掛け合いがあるのは後者のみ。
 
 
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世代を超えた組み合わせの多さ。
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目立ったものとしてはジョナサン&リサリサ、1部勢VS柱の男、ジョルノVS由花子などが追加された。
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特に老ジョセフは2・4部、承太郎は4・6部の大半のキャラに何かしらの関わりがあるためかなりの量が用意されており、特に老ジョセフ&仗助には専用ポーズも存在。もちろん4部承太郎も3・6部のキャラに対応している。
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さらに1~6部の歴代ジョジョはそれぞれ互いに掛け合いがある。ただし3部承太郎と4部承太郎は、タッグを組めないためか存在しない。
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前作ではホル・ホースVSミスタしかなかった似たようなスタンド同士の対決も、新たにエシディシVSアヴドゥル、ヴァニラ・アイスVS億泰が加わった。
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ホル・ホースの女性に対するセリフも、全て異なるものになった。ディアボロにもしっかり掛け合い専用の勝利メッセージが実装されている(一部例外もあるが…)。
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その一方で、登場時期が短く一部のキャラとしか絡まなかったマライヤ、ペット・ショップ、重ちーや、全キャラ中唯一味方との掛け合いが存在しない音石など、人数の多い部でも掛け合いが少ないキャラも。
 
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基本的には各部の組み合わせがほとんどなのだが、同じ部の仲間同士は結構実装されている他、世代を超えた組み合わせなども実装されている。
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その世代を超えた組み合わせは、承太郎&徐倫やDIO&ジョルノの親子コンビ、第1部ディオ&第3部DIOというなど、面白いチョイスがなされている。
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一方で、よくできているからこそ、アナスイなど「なんでこの組み合わせでできないんだ」というものもある。そもそもコンビが組めない3部承太郎&4部承太郎など残念なパターンも。
 
 
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膨大な量のコスチュームが用意され、カスタマイズ要素もある。
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女装ジョセフなど、そのコスチュームになることで掛け合いが変わるキャラクターも居る。かつての自分を「客観的に」見た老ジョセフの台詞も必見。
 
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タッグマッチという性質上、味方が倒された際の台詞を新たに搭載した。
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こちらでも一部のキャラクターに対しては特殊な台詞が出ることがある。ただし戦闘前後の掛け合いに比べると条件がかなり限られている。
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その他、原作愛はしっかり感じ取れる要素
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シーザーが若ジョセフと組んだ時、シーザーが倒されると原作通りの最期のシーンが忠実に再現される。他にも特殊な台詞や演出のあるタッグはあるが、この二人だけやたら気合が入っている。
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他には、DIOを倒されると、他のキャラと違い専用演出でプッツンするヴァニラ・アイスなど見ていて面白いものも。
 
 
ストーリー
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ストーリーは原作者が監修したオリジナルストーリー。様々なクロスオーバーやIFが存在し、予測の付かない展開は評価されている。前回の薄いシナリオ面が改善された。
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内容は空条承太郎が主人公のため3部がメインとなっており、特にラストのIFエンドは原作ファン待望のIF世界が描かれている。
 
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次いで4部はそこそこ優遇。4部の冒頭を再現するシーンがあるのだが、そこに意外な人物が紛れ込んでおり、内容を知っているファンの胸を熱くする展開となっている。
ゲーム内容の改善
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ゲームバランスの改善。
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ゲームジャンルが違うこともあって、『ASB』ではシステム的にイマイチだった性能のキャラクターも大いに活躍できる(逆もまたしかりだが)。強キャラはいるものの、露骨に弱すぎるキャラもほぼいない。
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前作のHHAなどに当たるDHAは、パートナーによる崩し→決め技という攻撃を仕掛けるのだが、キャラの組み合わせによっては特殊な技に変化する。特殊パターンの場合、原作で描かれた描写を元にほぼ完全オリジナルのコンビネーションを決める。
 
 
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簡単な操作
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L1+各種ボタンで簡単に技を出すことが出来る。ゲームが苦手なプレイヤーでも難しいコマンドを覚える必要がなく、プレイハードルはかなり低い。
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流石にオンラインにおいて気軽に「アクションゲーム苦手!」というプレイヤーが入れるやりあえる程ではないが、1人でプレイするうえではほぼ問題ないだろう。
 
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難しいことを考えずプレイ出来るというのは、キャラゲーにおいては評価されるポイントに一つと言って良いだろう。
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代わりに、一度使った技は各技に設定されたインターバルを経ないと再使用できない。
 
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課金要素の撤廃
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『ASB』で批判された課金面は軒並み撤廃。初回限定すら特典として4部承太郎とレアコスチュームが入手出来る5種類のミッションがついてくる程度で、反省はしっかり活かされている。
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そのレアコスチュームは初回限定特典と勘違いされがちだが、ゲーム本編で大量のポイントと引き換えに入手が可能になっている。
 
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本作発売の半年近く前から、DLC要素一切なしと発表されていたことから、相当反省したであろうことがうかがえる。
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もっとも、『ASB』の評価や批判、および松山洋氏の目に余る数々の問題行動や問題発言の悪影響もあり多くのユーザーから「嘘に決まってる」「またキャンペーンモードが入ってるんだろうな」「今度はどんな言い訳を準備するつもりなんだろう」と不信感を拭い去る事が出来なかった感は否めない。
一度失った信頼を取り戻すのがどれだけ大変か
という好例と言えるだろう。
 
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『ASB』評価点の有効活用
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評価の高かったモデルは本作でも健在。新規キャラクターとコラボする演出も多いが、ほぼ問題なく合っている。
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下記問題点にもある通り、一部には使い回しによる弊害もあるが、別ジャンルにちゃんと対応して新造された要素もそれぞれ最低一つは盛り込まれている。
 
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前作のサブキャラクター達も3部の大半を除きほぼ全員が続投。殆どはボイスを前作から流用しているが、ストーリーモードに関わるキャラのように一部は新録がされている。
 
賛否両論点
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ゲームとして真新しい要素が薄い
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3Dアクションとしては良くも悪くも普通。ギミックがある3Dアクションというのは昨今ではやや珍しい感はあるが、斬新というものでもない。
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変わったギミック自体はちらほら存在する。例えば、戦闘中に杜王町のカフェで休憩すると体力が回復するのだが、休憩の仕方がキャラによって異なっている。
 
 
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声優の変更
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基本的には好評だった『ASB』の声優を引き継いでいるが、主に3部絡みでTVアニメに合わせて変更されている。声優変更が行われたキャラは、前作とほぼ同じ台詞で新声優による再録が行われている。
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エンリコ・プッチだけは、速水奨氏がTVアニメ版のヴァニラ・アイスを3部格闘ゲーム版以来、再び担当することになったため、中田譲治氏へと変更になった。演技の良し悪しはともかくイメージは変わった。
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ちなみに、中田氏のプッチ神父が世に出たのは、本作よりもウルトラジャンプのCMが先である(収録時期がどちらが早かったかは不明)。それを含めて氏の演技や、キャスティングそのもの自体に悪評は少ない。ただ、速水氏がはまり役だったという声も少なからずあり、賛否はある。
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また、プッチのスタンドであるホワイトスネイクの声優も桐本拓哉氏がTVアニメでJ・ガイルを担当したため、本作で増谷康紀氏が新たに起用された。
 
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3部のサブキャラクターは、声優の変更によりボイスの流用及びTVアニメ版声優による新録が困難であったためか、前作からの続投者がダービー兄弟やJ・ガイル、エンヤ婆のみとなった。
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矢安宮重清(重ちー)役の山口勝平氏のように、TVアニメ版にゲームとは別役(本作未登場のフォーエバー役)で出演しても、前作と同じ役を続投した例もある。
 
問題点
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部ごとのキャラクターの偏り
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『ASB』と比較すれば改善されたが、増加人数は3部以外実質1人ずつであり、部ごとの偏りは本作でも同様。元々登場人物の少ない1部や発売時に連載中の8部は仕方ないが、それ以外では引き続き3部4部が優遇されており、逆に6部7部は不遇のまま。
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特に3部はDIOの手下が5名もピックアップされており、「何故こんなキャラまで?」という意見も少なくない。他の部はそれなりに要所のキャラクターや主人公に近いキャラクターが配置されているのにもかかわらず、3部はインパクトこそデカイがどう見ても一スタンド使いといったキャラクターが多い。
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3部を参考にするなら「こいつが居ても良いだろう」というキャラが6部と7部にはゴロゴロいる。特にこの2作品はほぼ同キャラを一つのキャラとして追加している関係もあって、割増感もある(掛け合いもほぼ同じ)。
 
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概ね重要なキャラクターは揃えられているが、一方で5部主役のブチャラティチームの中で唯一サブキャラ止まりのアバッキオなど不遇な扱いのキャラクターも居る。
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本作発売後の『ウルトラジャンプ』に掲載されたインタビューにおいて、「アバッキオは参戦させる方向でモデルも既に製作済みだったが、スタンド能力をゲーム中に満足のいく形で落とし込めなかったため、泣く泣く見送った」とのコメントが出されている。
 
 
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ストーリーモードの待遇配分
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ストーリーの内容は良いのだが、逆に特定の部はやや出番が少なかったりする。
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そのため「自分の好きな部のキャラの活躍が薄い」という理由で不評だったりすることも。オールスターゲームで扱いに偏りがあるのは流石に問題であるとは言える。
 
 
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性能格差
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このキャラ数では仕方ない部分もあるが、やはり強烈な強さを持つキャラクターや不遇なキャラクターもいる。
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前者は火力と機動力の高さに加え高性能な飛び道具を多く持ちサポート性能もある東方仗助、シンプルに強い人間モードとガード不能で常時スーパーアーマー状態の恐竜モードをスイッチでき近距離戦で異常に強いディエゴ、全キャラ中唯一全ての移動が飛行となっておりスタミナ回復のデメリットもステージ次第で打ち消せるためかつての3部ゲーのように強力な性能を誇るペット・ショップ、ガード不能設置技をばら撒いてダウン追撃にも使えて雑に強いマライアなど。
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後者は通常攻撃の初段が遅いシーザー・ツェペリや、凶悪な妨害スキルを持つものの自信の機動力や攻撃力が著しく劣る東方常秀などが厳しい評価を受けている。
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また性能自体は悪くないが、ゲージ一本で強制発動するスキルが硬直より若干早く無敵が切れるため、相手の近くで発動すると真っ向から反撃を受け、最悪DHAで即死するという致命的な欠陥を抱えた者も…。
 
 
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性能格差以前の問題も
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所謂「超必殺技」が、ンドゥール・落馬状態のジョニィ・川尻浩作の3名以外は
全キャラほぼ同じ性能である。
速度も射程も威力も同じ体当たり攻撃
がこのゲームにおける超必殺技であり、ヒット時のムービー内容以外の違いは「波紋判定がある攻撃かどうか」程度しかない。そのため、
遠距離戦キャラであろうと超必殺技を使うためには敵に接近しなければならず、近距離戦キャラより損をしているのにそのリスクに対する見返りが無い
という不公平な仕様となっている。
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ンドゥールは「敵に攻撃されても本体がダメージを受けないゲブ神による体当たり」、ジョニィは「他のキャラに比べて速度が遅い下位互換の体当たり」となっている。川尻浩作に関しては、体当たりの仕様は他のキャラと同じだがDHAが時間を巻き戻すスタンド攻撃バイツァ・ダストであるため効果が唯一無二の物である。
 
 
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逆転要素として全く機能していない「受け継がれる意志」システム
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味方が完全にK.Oされると残された側のプレイヤーキャラの体力が回復すると共に全ての性能が一定時間大幅に引き上げられるのだが、
この効果は
試合中に両チームに対して発動する
。これがどういうことかというと、チームAのプレイヤーが最初に脱落してその味方がパワーアップしても、その効果を活かしてチームBのプレイヤーを1人倒した際にチームBの生き残っている方のプレイヤーが同様にパワーアップしてしまう上に、効果時間が先に終了するのはチームA側であるため最終的にはB側が一方的に敵を蹂躙することになる。つまり最初にチームAのプレイヤーが1人倒された時点で勝負が詰んでおり逆転要素として機能していない。
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例外としてオンライン対戦の1vs1モードの場合「プレイヤーが倒されたらCOMが生きていても試合が終わる」というシステムのため「敵にわざとCOMを倒させて自分だけが受け継がれる意志を発動した状態で敵プレイヤーを倒す」という初見殺し戦法が存在する。(COMを倒させないことで対策できるため、タネを知っているプレイヤーには通用しない)
 
 
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長かったり変なところで入るロード
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極端に長いわけではないが、煩わしさを感じるレベルには挿入される。「何故ここで?」というものも。
 
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口パクの合う合わないが極端
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新規に作られたキャラクターに関してはマライアのようにしっかり合っているキャラもいる。台詞に合わせて口の形まで変えてくる凝りよう。しかし合っていないキャラは非常に適当。
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特に『ASB』から続投したキャラクターの多くは口パクがかなり適当で、台詞とまるで合っていないものが多数。使い回しの弊害とも言える。
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ただし全てに問題があるわけではなく、問題のないキャラもいるため、単純に作りこみ不足だろう。この点は『ASB』からしっかり改善されたと言えないのが惜しい。
 
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相変わらず台詞の繋ぎがおかしいことがある。「……」という無言パートが台詞文字として入っている場合でも、口パクに合わせるためか言葉を切らずそのまま繋げているため、文字と実際の台詞が合っていないことが多々ある。
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一度口パクを止めれば良いのだが、そういった台詞は概ね規則的に口をパクパクさせているだけ。これでは合うはずがない。先のように凝っているキャラもいるだけにこの点は惜しい。
 
 
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ストーリーモードのビジュアル面が良くない
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モデリングはさておき、ストーリームービーにおけるモーションはパターンがとても少なく、所々シュールな点がある。特に今まで膝を突いて苦しんでいたキャラクターが、急に素立ちに戻って会話を再開させる展開が多い。
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リサリサなどは腕を腰に当てたポーズになるため、かなりおかしなことになっている。
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承太郎はキャラクター達の拠点となる「亀」を出し入れするのだが、一々地面に置くため、これまたシュール。亀を置く→人を回収→また仕舞うという流れだけが無言で続くこともある
 
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IF展開自体は好評なのだが、それ故に波紋使い同士の押し問答を後ろで黙って聞いている柱の男など、一昔前の特撮のような光景も。
 
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相変わらずモード数が少ない。
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トレーニングモードは搭載されていない。もっとも、3Dアクション対戦ゲームとは言うもののオンライン対戦はややおまけっぽい部分もあるが。
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対人モードもオンラインのみとなっている。その代わりオンラインは4人まで対戦参加が可能。
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もっとも、画面構成やスタミナやスキルのクールタイムゲージ、デュアルコンボ・デュアルヒートアタックの残量が見えてしまうため、オフライン対戦の実装は難しかったのかもしれない。
 
 
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音声のバグ
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一部の掛け合いにボイスが入っていなかったり、設定をミスしているものが存在する。本作の評価点だけに残念な点。
 
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デュアルコンボの掛け合い
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デフォルトの台詞は簡単な一言だけなのだが、カスタマイズで原作の台詞に変えた場合でも台詞を飛ばす事が出来ない。
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キャンセルルートの開放や攻撃力上昇、フィニッシュに成功するとHPが回復…と多大なメリットがありストックもすぐ貯まるので、一度の試合で何度も使う事になる。そのため長い台詞をセットすると試合のテンポがかなり悪化してしまう。
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短い台詞にすればこの点は解決するのだが、気軽にカスタマイズができないのは寂しい。
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デュアルコンボはパートナーの相槌がセットとなっているため片方だけを飛ばしては不自然だし、掛け合い終了と同時に試合が再開するため対人戦でフェイントのように使われる可能性を考慮したのかもしれないが…
 
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宣伝内容の嘘
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ステージ「ロッキー山脈麓の村」に関して、公式サイドから情報を貰って宣伝記事を書くファミ通などの各ゲーム情報サイトには「音を立てたプレイヤーが恐竜に感知されて襲われるギミック」が存在する旨が書かれていたが、
実際にはそのような仕様は存在しない。
(該当ステージの恐竜達は単純に近くにいるプレイヤーを狙って攻撃してくるだけであり、プレイヤーが走り回ろうが静止しようが恐竜の攻撃頻度は変わらない)
 
総評
前作『ASB』でやらかした影響からか、発売前の本作に対する前評判はかなり辛辣に見られる傾向にあった。
いざ発売されてみれば、
散々な出来だった前作と比べれば
改善点は見受けられるものの、単独のゲームタイトルとして見た場合は粗が多いため「ジョジョというコンテンツであればいい。クオリティが低い部分には目を瞑る」という心構えがなければ辛いだろう。
悪くはないが取り立てて高評価する声もなく、平凡という評価が強い。
一方で、ストーリー面に関してはクロスオーバー要素を高く評価する声も多い。
余談
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体験版では対戦型QTEの『ぬきな!バトル』・定期的にステージのどこかに現れる『次元の壁』での回復システムが搭載されていたが、製品版ではカットされている。
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なお『ぬきな!バトル』に関しては、駆け引きのなさや演出の不自然さなど、出来の悪さが目立つシステムだった。
 
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本作発売の8ヶ月前に上梓された『荒木飛呂彦の漫画術』内にて、ジョジョのゲームで使用するオリジナルストーリーの監修を依頼された際、渡されたプロットの内容が気に入らず、数回に渡ってアイデアを提供したと荒木氏は述懐している。
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これまでに発売されたジョジョのゲームでは、いずれも完全なオリジナルストーリーは存在しなかったため、本作のことではないかとファンの間では早くから話題になっていた。
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一方、CC2側も本作発売直後の『ファミ通』に掲載されたインタビューにおいて、「(原作者から)主人公が物語終了時にゼロからプラスになっているという条件を厳守するためなら、原作を改変しても構わないと言われた」とコメントしている。
 
 
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解析により、データ内に第6部承太郎の音声データの存在が判明している。
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開発中に4部・6部どちらの承太郎を初回限定特典にするかなかなか決まらず両方のボイスを収録しておいた、といった所だろうか。
    
    
        | + | 第6部承太郎ボイス集 | 
| 他の承太郎同様、各動作ボイスや第6部同士のみならず、部を跨いだギャップを感じさせる掛け合いも収録されている。 |  
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2022年頃は、PS4パッケージ版はプレミアが付いており新品に至っては価格が
3万円近く
にまで高騰している。PS3版はそうでもないが、こちらも中古・新品問わず市場価格は定価とほぼ同じであるなど、やや高め。
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ダウンロード販売は現在でも行われているため、こだわりがなければそちらを購入することを推奨。セールも行われている。
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2025年現在は流石に落ち着き、中古市場は4~5000円代の価格となっている。
 
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2025年3月に9年ぶりのアップデートが行われ話題となった。
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同年4月にPart7のアニメ化が発表された事もあり、『ASB』同様にリメイクが行われるのでは?と予想が立てられている。
 
最終更新:2025年05月31日 00:14