G-MODEアーカイブス04 ビーチバレーガールしずく

【じーもーどあーかいぶす04 びーちばれーがーるしずく】

ジャンル ビーチーバレーゲーム
対応機種 Nintendo Switch
メディア ダウンロード
開発・発売元 ジーモード
発売日 2020年5月7日
定価 500円(税込)
プレイ人数 1人
レーティング CERO:B(12歳以上対象)
セーブデータ 1箇所
判定 なし
ポイント 操作が簡単で手軽
マンネリ化しやすいゲーム構造
G-MODEアーカイブスシリーズ


概要

「G-MODEアーカイブス」とは、フィーチャーフォン用のアプリゲームをNintendo Switchに復刻・移植させるプロジェクト。
本作『ビーチバレーガールしずく』も、上記プロジェクトにより移植された一作である。

システム

  • キャラや背景はすべて2Dのドット絵で描かれる。
    • プレイヤーはコートを真横から試合を見る形になる。
    • コートは前後(プレイヤーから見た左右)の概念は存在するが、左右(プレイヤーから見た奥行き)の概念は省略されている。
  • ルール
    • 一般的なビーチバレーとほぼ同じ。
    • 2vs2の勝負となり3手以内に相手のコートにボールを弾いて返さなくてはいけない。
    • 相手のコートの枠内にボールを落とすことができればこちらの得点。コートの枠外に落ちてしまえば相手の得点になる。
  • 操作方法
    • プレイヤーが操作できるのは主人公のしずくのみ。相方のはるなはCOMが操作する。
    • Aボタンで落ちてきたボールを打ち上げる。サーブ時もAボタンで打ち出すのだが、このときボタンのタイミングが早すぎると空振りになってしまう。
    • スティックおよび十字ボタンを左右の操作でさせると、しずくのみコートを前後に移動する。
    • スティックおよび十字ボタン上の入力で、しずくのみその場でジャンプする。
    • ネット前に打ち上げられたボールをジャンプで追いかけ空中でAボタンを押すとスパイクになる。
    • トスやスパイクを打ったり、敵に得点を決められるとゲージがたまっていき、一定量溜まると必殺スパイクが打てるようになる。ジャンプで空中にいるときにスティックの下か方向キーの下を入力すれば発動する。
      • 敵チームにもこういったゲージが搭載されており、条件が揃えば敵側も固有の必殺技を放って応戦してくる。
    • 相方のはるなもトスを上げてあげれば、きちんとスパイクを打つといった活躍をしてくれる。
  • その他ルール
    • ボールの軌道はプレイヤー側からはあまり自由に決定できない。
    • ボールを打ち上げた時にいた場所、およびボールに触れていたときの高さにしたがって自動で算出される模様。
  • ストーリーモード
    • 朝霧しずくと水無瀬はるなの2人からなる蒼々高校ビーチバレー部が、全国大会優勝を目指して奮闘するストーリー。テキストを読んで相手チームとひととおり会話した跡に試合が行われる流れ。
    • 謎の仮面少女たちと練習試合した後に、練習試合、全国大会と移行する。それぞれ予選3試合、決勝1試合が行われる。
    • さらにその後、もう一度練習試合を行った後アメリカのビーチバレーボールチームに勝利することでストーリーモード終了となる。
      • 決勝のみ10点先取の3セット制。それ以外は15ポイント先取の1セット制。
    • セーブは自動で行われ、最後に勝利したところからの再開となる。セーブデータを消して最初からはじめることも可能。
    • 敗北するとまた試合の最初からやり直しとなる。
  • VSモード
    • COMとのエキシビションマッチを行えるモード。こちらも1人プレイ専用でありしずくを操作することになる。
    • しずくの必殺技や衣装、対戦相手、セット数、背景となるコートなどを自由に選択可能。ただし、必殺技や水着はストーリーモードで対応した高校に勝利して「開放しておく」必要がある。
  • 特典
    • ストーリーモードを進めると打ち負かしたチームの水着を着用できるようになり、またしずくが、そのチームが使用していた必殺技を打てるようになる。
    • 試合開始前に水着を毎回選ぶことになる。また試合に持ち込める必殺技も1種類のみ。試合開始前にどの必殺技を使うか選ぶことになる。

評価点

  • 操作方法が単純
    • タイミングよくAボタンを押すことで、落ちてきたボールを打ち上げていればひととおりの試合にはなる。
    • 複雑な操作は必要ないので、手軽にビーチバレーを楽しむことが可能。
    • 自動でボールを追いかけて左右に移動するシステムを搭載しているので、キャラをチマチマと動かしまわる必要はない。かといってプレイヤーの操作が入力されればそちらが尊重される。
  • キャラクターデザイン
    • 短いながらも一応ストーリーがある。考える前に行動するしずくと、ツッコミ兼ブレーキ役のはるなが織り成すドタバタ劇を楽しむことがきる。
    • 登場キャラこそ少ないが、おとなしいタイプ、快活なタイプ、姉御肌のタイプとさまざまなライバルが登場する。彼女たちの立ち絵も用意されている。

問題点

  • ワンパターン化しやすい
    • ストーリーモードでやれることがストーリーを読む、試合に勝つの2種類しかない。
    • 対峙する敵チームが変わったところで、敵チームの外観と必殺技が変化する程度。戦法が変わるなどの変化がないので、複数の敵チームと試合を重ねたところでマンネリに感じやすい。
  • ゲームバランス
    • 沖縄のチームが使用してくる必殺技「ドルフィンターン」、USAチームが使用してくる「ライトニングロード」に関しては、ボールがどこに落下してくるのかほとんど読めず対処が困難。
    • 逆にそれ以外の技はボールが落ちてくるであろう場所さえ、読み間違えなければAボタン連打で対処可能。
  • 敵キャラの個性が弱い
    • 他校との勝負となった際、チームリーダーとなる女子生徒は専用の立ち絵が用意されて会話にも参加するのだが、お供となる女子生徒のグラフィックはいわゆるモブキャラ。学校ごとのユニフォーム水着に差別化が図られている程度。
  • 操作方法の説明が不親切
    • Lボタンで前の画面に「戻る」ことができるが、このことに関して説明がない。
    • 当時のゲームをそのまま再現するためなのかもしれないが、移植前のガラケー時の操作方法をそのまま記してあるために、操作方法のページが読みにくい。

総評

キャラクターのほのぼのとした世界観のもと、手軽にビーチバレーが楽しめる一作。 ストーリーモードでややマンネリを感じやすい点は課題だが、価格はかなり安いので一人でビーチバレーの雰囲気を楽しみたい方は手にとって見てはいかがだろうか。


余談

  • 続編『飛翔編』もG-MODEアーカイブス第16弾として2020年9月17日に配信開始された。

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最終更新:2022年08月10日 14:52