ビッグチャレンジ! ドッグファイトスピリット
【びっぐちゃれんじ!どっぐふぁいとすぴりっと】
| ジャンル | シューティング |  | 
| 対応機種 | ファミリーコンピュータ ディスクシステム | 
| 発売元 | ジャレコ | 
| 発売日 ()は書換開始日
 | 1988年10月21日(1988年12月16日) | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| 定価 | 3,200円 | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | ドッグファイトはスピード感は抜群 敵のバリエーションは少ない
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| ビッグチャレンジシリーズ 柔道選手権 / ドッグファイトスピリット / ガンファイター / GOGOボウリング
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概要
1988年10月に発売された戦闘ヘリを操縦して戦う縦スクロールのシューティングゲーム。
2ヶ月前に発売された『ビッグチャレンジ! 柔道選手権』に続く「ビッグチャレンジ」シリーズ第2弾。
同じシリーズながらジャンル自体まったく別物である。
シューティング冬の時代に敢えてこのジャンルを出したのはある意味チャレンジである。
内容
ストーリー
この世のすべてを破壊し、人類を大混乱に陥れようと企む闇の組織が人知れず結成されていた。
それは軍備を整えながら巨大ものとなり世界各地へ広がり7つの集団に分立した。
組織に拉致され強制的に養成訓練を受けていた1人の男(主人公)は、いつしか一人前の戦闘パイロットになっていた。
ある日彼は1機の戦闘ヘリを奪うことに成功し、組織を抜け出した。
だが、脱出こそしたものの組織は自分を消すべく動くことは目に見えている。もはや戦う以外に取るべき道はなかった。
システム
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スタート時は残機10機でスタート。
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自機はライフ制でライフ3からはじまり、敵の攻撃や障害物にぶつかると受けると1つ減り、0の状態で喰らうと1機失う。
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Bボタンで攻撃。Aボタンでボムを使用できる。
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ボムは画面全部に有効で敵の弾も消すことがもきる。
 ボムはアイテムを取ると使えるようになり、最大9発までストックできる(最初は0)。
 
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全7ステージで「通常戦闘」「ドッグファイト」で構成されている(最終の7ステージは「通常戦闘」のみ)。
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「通常戦闘」のラストに基地があり、それを破壊すると「ドッグファイト」に突入する。
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「ドッグファイト」は多くのアイテムを落とすので、主にアイテム回収のボーナスステージのような位置付けで、Aボタンの特殊弾は使用できない。
 
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アイテム(特定の敵を破壊すると出現)
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武器切り替えアイテム(Bボタン武器が変わる)
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「デフォルト」
 初期状態に戻る。連射ができるとはいえ実質ハズレ。
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「3WAY」
 真正面と斜め前の3方向に発射でき連射可能。
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「ワイド」
 連射できないが、当り判定が広く貫通する。
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「レーザー」
 連射できないが貫通し、左右に誘導も可能。
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「前方+左右」
 前方と真横の3方向。弾のスピードが遅いのが難点。
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「前後」
 前方と真後ろに同時発射。
 
 
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その他
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1UP(S)
 残機が1機増える。
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ダメージ回復(★)
 耐久度が再び最大(3)に戻る。
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ボムのマーク
 ボムが1つ増える。
 
評価点
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残機が9機もあり、自機も3発の被弾まで耐えられるので、シューティング初心者でもそれなりにクリアする達成感を味わえる。
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シンプルなシューティングながらも装備が豊富。
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一部実質的なマイナスアイテムもあるが、選択の幅が広く、多彩な攻め方ができる。
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ボムに関しても威力抜群で弾を消す効果までありながら、数もかなり限られるなどバランスが取れている。
 
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操作が滑らかで、手動連射にも十分対応できている。
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連射パッドの最大などには対応しきれていないものの、「デフォルト」や「3WAY」など連射ありきの武器は手動での連射には充分ムラなく反応できている。
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「ワイド」や「レーザー」は連射できないが、弾自体のスピードが速いので足かせにはならない。
 
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「ドッグファイト」でのスピード感。
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「通常戦闘」と違ってかなり高速で背景が流れる(敵のスピードは同じ)。
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これは他のシューティングでも比べ物にならないほど早く、爽快感がある。
 
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効果音やBGMの出来は良い。
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特に爆発音は、使用頻度が多すぎる感じはあれども、シューティングに大事な爽快感を盛り上げている。
 
問題点
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アイテムは左右に揺れているので、非常に視認しにくい。
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特に武器切り替えの6種類はポーズをかけないと何が何なのかよくわからない。
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特に「デフォルト」や「前方+左右」のような実質的パワーダウンなアイテムが見定めにくいのは痛い。
 
 
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敵の種類が少ない。また空中の敵は体当たりのみで弾を撃ってこない。
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空中の敵が7種類、地上が3種類しかないというのは1985年頃のシューティングゲームと比べてもかなり少ない。
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一応背景が変わったり、地上障害(当たるとダメージ)は違うので、全く同じものばかりが続く悪印象は軽減されているが。
 
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評価点と一部被るが、全体のボリュームが少なく、慣れてしまえばクリアするのに20分程度でできてしまう。
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この頃は、ファミコン草創期の高難度は鳴りを潜めていたとはいえ、熟練者からしたら手ごたえに欠ける。
 
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世界地図がモロにドット候にカクカクなのは見栄えが悪すぎる。
総評
連射対応にしても自機の操作性にしてもシューティングとして程よく纏まっており、また武器の多彩さもあってそれなりに良くできてはいる。
この当時はシューティングが最も不遇なジャンルだった悪影響のせいで当時は極端に低い評価がされていたが、少なくとも出来自体は、そのようなひどいものではない。
しかし、敵のバリエーションが少なすぎるなど、とりわけ光る要素も目立たないのも否めず全体的には悪くはないものの、特別良いとも言えない。
その後の展開
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翌年3月にまたまた別ジャンルの『ビッグチャレンジ! ガンファイター』をディスクカードで発売。
余談
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今作のBGMの一つは後にアーケードにて稼働した『E.D.F.』及び同作のSFC移植『スーパーE.D.F.』の1面BGMにも採用されている。
最終更新:2024年01月06日 06:03