プリパラ オールアイドルパーフェクトステージ!
【ぷりぱら おーるあいどるぱーふぇくとすてーじ】
ジャンル
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おしゃれ&リズムアクション
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対応機種
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Nintendo Switch
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発売元
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タカラトミーアーツ
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開発元
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タカラトミーアーツ、シンソフィア
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発売日
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2018年3月22日
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定価
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5,980円(税別)
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判定
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なし
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ポイント
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AC版の再現度は高いが中途半端な部分も多い
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プリティーシリーズ
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概要
女児向けアーケードゲーム『プリパラ』の稼働末期に発売された、『プリティーシリーズ』では初のニンテンドースイッチ移植版。
本作発売時には既に『プリパラ』は稼働終了および『キラッとプリ☆チャン』への移行が決まっており、本作は稼働終了後もAC版と同等レベルの『プリパラ』がプレイ出来るというコンセプトで発売された(ものと思われる)。
特徴
いますぐプリパラ
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名前の通り、すぐにプリパラライブのフリープレイが出来る。
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通常の3人ライブ(プリパラTV)の他、6人ライブやドリームシアター、ドリームパレード、神アイドルグランプリファイナル、ペアライブ(AC版では2人プレイ用として実装されていた「ずっトモ!アイドルペアモード」を1人プレイ用に変更したもの)がプレイ可能となっている。
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作ったマイキャラはトモチケで読み込む事が出来る。アニメキャラのトモチケは後述の「プリパラストーリー」や、本モードのライブ終了後に特定の条件を満たすことで入手できる。
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プリパラTVのフィナーレ後、「神チャレンジライブ」もしくは「スーパーアイドルタイム」が発生することも。
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「プリパラストーリー」を特定のステージまで進めることで「神チャレンジライブ」→「スーパーアイドルタイム」の順次に解放される。「スーパーアイドルタイム」解放後はランダムでどちらか片方が発生する。
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これらのスペシャルライブをプレイすると特別なコーデが手に入る「スペシャルガチャ」を回すことが出来る。
プリパラストーリー
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最初に作ったマイキャラが主人公となり、『キラッとプリ☆チャン』の主人公である桃山みらいも出演する「オリジナルストーリー」、アニメの名場面が楽しめる「アニメストーリー」と二つのストーリーが存在する。
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ストーリーをクリアしていくと新しい曲や選択できるキャラクターが増える。
プリズムストーンショップ
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ライブで手に入れたコインを使ってガチャを回すことが出来る。
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全てのアイテムから出るガチャと、表記されているチームのメンバーそれぞれのお気に入りのブランドのアイテムが出るガチャ(回す度にチームがランダムで変更される)の二種類。
マイルーム
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作成したマイキャラの外見、コーデの変更が出来る。
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ランクが上がるとマイキャラパーツが増える。
DLC
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コーデのDLCとして、「らぁらセット」「みれぃセット」「そふぃセット」(各500円(税抜))、そしてこれらの3セットをまとめた「そらみ♡スマイルセット」(1400円(税抜))が発売されており、該当キャラクターがアニメで着用していたフルコーデと、該当キャラクターと同じヘアスタイルとヘアカラー、オリジナルのアイカラーが付いている。
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曲のDLCとして、「ワクワクO'clock」(ノーマルディスク+ゴールドディスクのセット)がMY☆DREAM(ゆい、にの、みちる)としゅうかのバージョン、男プリバージョンで二つ発売された(各900円(税抜))。
評価点
ライブ画面のAC版の再現度、グラフィックのクオリティが高い
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コンシューマーゲーム版前作(『アイドルタイムプリパラ 夢オールスターライブ!』)まではスペックの都合上、(一部を除き)ライブ、メイキングドラマは一人のみ、ステージが狭くランウェイが無くなっている等ライブ画面はAC版に比べると劣る点が多かった。
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本作ではバックダンサーや一部メイキングドラマの消去など差異はあるものの、AC版とほとんど変わらないライブ画面となっている。
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前作までは消去されていたランウェイの部分も収録されている。
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AC版に非常に近いクオリティのグラフィック
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前作までも非常に高い再現度だったが、本作ではさらに向上している。
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AC版には無かった演出も追加
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AC版ではサイリウムチェンジをするのはプレイヤーキャラクターのみでチームメンバーはしなかったのだが、本作ではチームメンバーもサイリウムチェンジをするようになった。
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タイトルの通り、AC版『プリパラ』に収録されていたキャラは全て使用可能。
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さらに、『キラッとプリ☆チャン』の主人公、みらいでプリパラライブすることも出来る。
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ちなみにプリパラの全キャラクターにみらいの「スイートハニー キラッとコーデ」を着せられたり「みらい」のメイキングドラマが見れるは本作のみ。
マイキャラが6人まで製作出来る
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作成したマイキャラでオリジナルチームを作ったり、版権キャラを再現したりといった楽しみが多い。
過去のシーズンの要素も加味されていること
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本作発売時点でのAC版はプリパラTVのライブ終了後に一定の確率で発生するスペシャルライブは「スーパーアイドルタイム」のみだったが、本作では「神チャレンジライブ」とランダムで発生するようになっている。
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プリパラチェンジやサイリウムチェンジの演出は、着用コーデの登場時期当時の演出が流れるようになっている。
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例えば、AC版稼働初年度(2014年度)に登場した「トゥインクルリボンサイリウムコーデ」の場合は2014年度当時の演出となり、本作発売時点でのAC版でのバージョンであるアイドルタイムプリパラ(2017年度)になってから登場した「チームスーパーサイリウムらぁらコーデ」の場合はアイドルタイムプリパラでの演出になる。
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例外的にマイクを持つときに流れるBGMは必ずアイドルタイムプリパラでのBGMが流れる。
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本作でプレイ可能な「6人ライブ」はAC版では2014年度のイベントでのみ、「神アイドルグランプリファイナル」は神アイドルシリーズ(2016年度)のイベントでのみプレイ可能で、本作発売時点でのAC版ではプレイ不可能だった。
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また「6人ライブ」はAC版ではプレイヤーが選択できるのは3人だけで、残りの3人は既存のプリパラキャラクターからランダムで選択されていたのだが、本作では6人全員をプレイヤーが選択可能。6人全員をマイキャラにすることも可能となっている。
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なお、これらの要素は後にAC版が『プリパラ オールアイドル』として再稼働した際に逆輸入された。
コーデのガチャの出現率
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コーデのガチャは一定の確率で未入手のコーデが出現するようになっているようで、入手済みのコーデばかりが出るような事態にはまずならない。
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特に5連ガチャ、10連ガチャの場合は必ず未入手のコーデが登場する模様。
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本作に登場するコーデの中にはAC版では出現率がかなり低かったコーデ(MR、SCR等)もあるが、これらのコーデも普通に出るようになっている。
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本作ではガチャに関してはリアルで追加料金を取られることはないので、安心してガチャを回すことが出来る。
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こうしたことから「AC版で入手出来なったコーデを、本作で初めて自分のマイキャラに着せることが出来た」というプレイヤーからの喜びの声も少なくは無かった。
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ただし、ガチャに関して面倒な部分も存在してはいるのだが……(後述)
「プリパラストーリー」の出来映え
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気になる点が無いわけではないものの(後述)、十分に楽しめるものになっている。
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「アニメストーリー」では省略されている部分や収録曲の都合上展開の変更もあるが、アニメ版プリパラを見たことがない人でも視聴済みの人でもアニメ版プリパラの名場面を振り返ることが出来、アニメ版のストーリーを簡単に楽しめる。
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「オリジナルストーリー」はマイキャラとみらいが『プリパラ』の世界に呼ばれて、らぁら達と協力してプリパラの危機を救うという物語になっているが、こちらも名場面(および迷場面)がいくつかある。
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アニメ第102話に登場し
てドロシーや視聴者から大いにネタにされたシオンの「シオぽよ」がボイス付きで登場。また本作ではシオン以外のとあるキャラクターの「ぽよ」も見ることが出来る。
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物語が進むとひびきがとある提案をするのだが、その提案内容はアニメに登場し始めた頃のひびきだったら絶対にしなかったであろうものとなっており、彼女の成長ぶりを実感することが出来る。
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みらいもマイキャラのパートナーとして絆を感じさせる展開が多く、またプリパラキャラとの触れ合いも本作ならではのものが多い。特にみあの「いっちば〜ん!」やミーチルの「できるできるできる!」を真似るシーンや、プリパラのキャッチコピーとしてお馴染みの「み〜んなトモダチ!! み〜んなアイドル!!」をボイス付きで喋ってくれるシーンは必見。
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そして物語終盤では……
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みらいがマイキャラに、自分がこの世界に呼ばれた理由が「プリパラアイドル達と出会い、キラっと☆きらめくハートを見て勉強するため」であったのではないかと語っている。
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つまり本作の「オリジナルストーリー」はかつてアニメ版『プリティーリズム・レインボーライブ』と『プリパラ』の間に放送していた『プリティーリズム・オールスターセレクション』(あるいはプリキュアシリーズの春映画)と同じく「歴代シリーズのキャラクター達から新シリーズの新主人公にアイドルとして大切なことを教える」のがメインテーマであることが明かされるのである。
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賛否両論点
みらいのプリパラキャラに対する態度に関して
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「オリジナルストーリー」でみらいはプリパラキャラに対しては終始敬語を使って話しているのだが、みれぃ等の年上の人物に対してならまだしも、
同い年年下のらぁらや小学生組に対しても敬語を使って話してしまっている。
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『キラッとプリ☆チャン』アニメ本編ではみらいは明確な年上キャラ(アンジュやあいら等)には敬語を使うが、そうでない場合は敬語を使わずに親しく話すことが多いので、アニメ本編を知っているとずっと敬語なのは違和感を感じてしまう。
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ただし、本作発売時点ではアニメ本編はまだ放送されていないので、その時点でプレイしている人は違和感を感じることはない。
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また、プリパラキャラクターは本作では終始プリパラ内部の姿になっており、外見的にはみらいよりも年下には見えない。なのでみらいはらぁら達の本来の年齢を知らないものと思われる。
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物語終盤の展開を踏まえると……
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評価点で述べた通り、本作の「オリジナルストーリー」は「歴代シリーズのキャラクター達から新シリーズの新主人公にアイドルとして大切なことを教える」というのがテーマになっており、プリキュアシリーズの春映画でいうところの所謂「新人研修」の側面を持っている。なので、みらいのプリパラキャラに対する態度は歴代シリーズに登場した「先輩」に対する態度と考えれば理解出来なくもない。
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問題点
ロードの長さ、バグが目立つ
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どちらもアップデートで改善されているのもあるが(譜面のカクつき、輪郭線が非表示になる等)、まだ目立つバグや一部画面でのロードの長さが残っている。
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ロードの長さは「いますぐプリパラ」でのキャラクターセレクト、「プリパラストーリー」での会話シーンが顕著。
特に前者はカーソル移動ごとにキャラクターのロードが発生する(マイキャラは更に長い)ため、初期位置から遠いキャラを選ぶ際にとてもテンポが悪くなっている。
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このため、コイン稼ぎをする場合キャラ・コーデ・曲が固定(一部例外あり)となっている「プリパラストーリー」を周回するのが時間効率がよくなっており、作業感が強くなってしまっている。
コーデチェンジ時、目当てのコーデを探すのに手間がかかる
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収録されているコーデが多いが、そのせいでコーデを選ぶのに手間がかかってしまう。
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色・タイプ・ブランドの絞り込み機能はあるが、検索やお気に入り、プリセット機能はない。
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アップデートで改善されていないバグも多数。(下記は一部の例)
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アイドルタイム版のプリパラチェンジの場合、アクセサリーが付く前に一瞬ラブリーコーデのBGMが流れる。
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ブリリアントプリンスのMRコーデを着用するとサイリウムチェンジ後、ボトムスのみ神ボトムスに変わる。
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コーデ選択画面、コーデガチャのリザルト画面で「レオナふゆせいふくパンツ」を選択すると数秒間フリーズする。
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同じ髪型のマイキャラがいるとそのキャラ同士の髪の色が入れ替わったり、全員同じ色になることがある等。
コーデ、マイキャラパーツ、曲、メイキングドラマの収録に偏りがある
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コーデに関しては一部のCR(シルキーハート)、SCR(みれぃ、ファルル、ガァルル)、チームSCR(ドロシー)が収録されていない。
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マイキャラパーツも収録されていないパーツも多く、移植版プリパラではお馴染みのアニメキャラのヘアスタイル、ヘアカラーも使用不可。
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おそらくはSoLaMi♡SMILEと同様に、他のチームのコーデやマイキャラパーツも当初はDLCで発売する予定があったものと思われる。しかし本作およびDLCの売れ行きが良くなかったのか、結局他のチームのDLCが発売されることはなかった……
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収録曲はアニメ版の楽曲は3曲から15曲と大幅に増えたものの、筐体曲は28曲から17曲へと減っている。
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しかしアニメ曲の収録も中途半端で、「アニメストーリー」では実際のアニメ版に使用された楽曲ではなく他のアニメ曲やあるいは筐体曲でライブをするストーリーも多い。
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例えばあろまの誕生日祝いで歌う曲はアニメだとそらマゲドン・みの「ラッキー!サプライズ☆バースデイ」なのだが、本作では未収録のためあろまの筐体曲である「エビバデビル♪エブリデビル」を歌っている。
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筐体曲もTRiANGLEの「steps」シリーズはじゅのんのバージョンのみ、あろまの「エビバデビル♪エブリデビル」は収録されているが、姉妹曲とも言えるみかんの「ピュアリ☆スマイリィ」が収録されていない等、偏りがある。
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後に先述の通りDLCが発売されたが、ゴールドディスクバージョンを含め一曲900円(税抜)とかなり高額。
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曲も2曲のみ。前述のとおりアニメ曲も十分とは言い切れないラインナップのため、アニメ曲も含めもっと配信してほしかった。
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メイキングドラマはかなり削減されており、前作まではブランド専用のメイキングドラマになっていたブランドも一部他のブランドと共通になっている。
「アニメストーリー」でのカットについて
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先述の通り、「アニメストーリー」ではアニメ本編から多くの部分が省略されている。3年9か月にも及ぶ物語なのでカット自体は仕方ないのだが、一部のカットの仕方に関しては問題もあり、アニメ未視聴者からすると分かりにくい部分もある。
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みれぃとのんに関して、「らぁらとは元々プリパラの外では知り合いだったが、らぁらはその正体を知らずにプリパラで出会い、後にその正体を知って驚く」という展開があるのだが、本作では「プリパラの外では知り合いである」部分がカットされたため、その部分が分かりにくくなっている。
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なお上記展開に限らず、本作ではプリパラの外に関する出来事がほとんど描かれない(時折アニメのワンシーンを絵で見せる程度)。その関係でシーズン1中盤までのメインテーマである「らぁらのいる小学校の校長がプリパラを禁止している」という展開は一切描かれていない他、プリパラの外と中で性格が大きく異なるちりとみちる(ミーチル)のプリパラ外での姿もほとんど描かれてない。
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第2回神アイドルグランプリにGaarmageddonが参加できないという話では、参加するためにチーム結成の儀式を行ってグランプリに参加できるようになったところまでは描かれたものの、第2回神アイドルグランプリの顛末が描かれていない。
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これはジュルル(赤ちゃん時のジュリィ)を巡る騒動が大きく係わっているために本作では描きにくかったからと考えられるが、例えばゲームでプレイするライブをGaarmageddon正式結成直後のライブではなく、所謂「解散ライブ」にするとか出来なかったのだろうか……
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本作の重要シーンの1つである「チーム結成の儀式」に関して、SoLaMi♡SMILE、DressingPafé、Gaarmageddonの3チームはボイス付きでアニメ通りに行われているのだが、Tricoloreはボイス付きではあるものの、ひびきのボイスが何故かアニメ本編とセリフが異なる。
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その変更された(カットされた)セリフはひびきならではのチーム結成の誓いだったので残念である。しかも変更されたのは何故かボイスだけで文章自体はアニメと同じなため、何故変更したのか理解不能と言わざるを得ない。
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なおNonSugarはプリパラの外で儀式を行った関係でボイスどころか1枚絵で説明されたのみで終わってしまい、MY☆DREAMは儀式は描かれたもののボイスはなし。
「アニメストーリー」の「アイドルタイムプリパラ」編の終盤がアニメ本編と大きく異なる
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「アニメストーリー」の「シーズン1」から「シーズン3」までに関しては省略こそあるものの概ねアニメ本編通りの展開ではあるのだが、「アイドルタイムプリパラ」に関しては終盤の展開が大きく異なっている。
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以下『アイドルタイムプリパラ』終盤の簡単なネタバレあり
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「ファララの目を覚まさせることに成功し、次にファララとガァララの問題を解決することを目指す」というところまではアニメ本編と同じなのだが、その解決方法が大きく異なっている。
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詳細の記載は避けるが、アニメ本編では根本部分から解決するのに対し、本作の解決方法はあくまでも対処療法にとどまっている。
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また、アニメ本編ではファララとガァララの問題を解決した後に、とあるキャラクターがそのことに納得がいかなかったために大暴走してしまい、それによって起きてしまったとある出来事を解決するために歴代のプリパラキャラクター達が尽力するというのが物語のクライマックスなのだが、本作では描かれていない。
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ただしこれに関しては本作の発売時点ではまだアニメ本編が(最終回直前とはいえ)放送中であったことを考えるとやむを得ないとも言える。
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おそらくは本作「アニメストーリー」のシナリオ執筆の時点ではまだアニメ本編の結末がまだはっきりと決まっていなかったか、もしくはシナリオ執筆後にアニメ本編のシナリオが大きく変更されたものと思われる。
コーデガチャのチーム別ガチャについて
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プリズムストーンショップのチーム別ガチャ(○○のオススメガチャ)は6つあるガチャからランダムで1つ選ばれるのだが、単純計算で特定のチーム別ガチャが出てくる確率が1/6なので、特定のチーム別ガチャだけを狙って回している時はかなり煩わしい。
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しかも全て出尽くしたガチャも「うりきれ」として出てきてしまう。
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特に煩わしいのは未入手コーデが残り少なくなってきたとき。
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本作のコーデガチャは未入手コーデが残り少なくなって来ると10連ガチャ→5連ガチャの順で使えなくなり、最終的には単体ガチャしか回せなくなってしまう。
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これに先述のランダムの件を合わせると、最終的には「特定のチーム別ガチャが出てくるまでプリズムストーンショップに出入りを繰り返す→出てきたら単体ガチャを回す」を全てのコーデが出てくるまで繰り返す必要があり、それの面倒くささときたら筆舌に尽くし難い。
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評価点で述べた通り一定確率で未入手コーデは出てくるようなので、その辺は幸いではあるのだが……
トモチケを出す条件がノーヒント
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プリパラストーリーで特定のステージをクリアすることだけが入手条件のトモチケは手に入れやすいのだが、その他のトモチケは入手方法がノーヒントのため、どうすれば入手できるのかが非常に分かりにくい。
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おそらくは「特定の曲を規定回数以上プレイする」「特定のキャラクターで規定回数以上プレイする」等が条件とは思われるが……
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また本作のトモチケは図鑑や入手率といったものが存在しないため、全部入手したのかどうかも分からない。
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これに関してはコーデや曲も同様なのだが、コーデはまだ全てのガチャを回せば手に入る(スペシャルガチャも全て入手した際には知らせてくれる)し、曲は事前にリストが公開されている上にプリパラストーリーをクリアすれば全て手に入るのでそこまで大きな問題にはなっていないのだが、トモチケに関してはそういうのがないので分かりにくくなっている。
AC版との連動は無し
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発売日当日でもAC版『プリパラ』が
2019年10月に復活したが稼働終了するまで1ヵ月も無かったため、その点は仕方ないとも言える。
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しかし、次回作の『キラッとプリ☆チャン』では3DS版『プリパラ』、『プリパラ&プリティーリズム プリパラでつかえるおしゃれアイテム1450!』のQRコードも使用可能であり、本作は3DS版のようなコーデデザインの要素は無いものの、お気に入りのコーデをQRコードにしたり、『キラッとプリ☆チャン』にマイキャラのパーツを引き継いだりといったシステムがあっても良かっただろう。
総評
『プリパラ』の集大成的なソフトだが、収録されている楽曲やコーデ、ロードの長さやバグ等、やや中途半端な部分が多い。
おそらくは完成度を高めることよりもAC版の稼働が終了する(およびアニメの放送が終了する)年度末までに発売することを優先したものと思われ、結果として惜しい出来になってしまったのが悔やまれる。
しかし、3DS版ではスペックの都合上簡略化されていたライブはAC版と近い完成度となっており、コーデも増え、気軽にAC版『プリパラ』をプレイしたい場合にはうってつけである。
余談
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本作は出荷数が少なく、リサイクルショップや中古店でもパッケージ版の買取価格や値段が高騰している。
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Amazonでは中古で安くても9,000円台であり、良品の場合は1万円を越えている。
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しかし、ダウンロード版も販売されているため限定コーデは無いが今から購入する場合はこちらを推奨。
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パッケージの右下には『キラッとプリ☆チャン』の主人公である「桃山みらい」が描かれているが、本作は発表時はまだプリチャンそのものが発表されていなかったため、彼女の存在は伏せられていた。そのため、Amazon等にはしばらくの間、みらいがおらず真ん中にゆいが配置されているダミーパッケージで公開されており、妙に手が込んでいた。
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『キラッとプリ☆チャン』の二次創作のキャラクターで有名な「バグみらい」は、本作のバグが発祥元となっている。
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詳細は各自検索のこと。なお「バグみらい」の発生率に関しては初期版の時点でもかなりのレアケースである模様。
最終更新:2022年06月12日 10:37