迷い猫の旅2 -Stray Cat Doors2-
【まよいねこのたびつー すとれい きゃっと どあーず つー】
ジャンル
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癒し系脱出ゲーム
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対応機種
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iOS Android Nintendo Switch
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発売元
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パルスモ
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開発元
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パルスモ
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発売日
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【iOS/Android】2020年8月30日 【Switch】2021年6月3日
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定価
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【iOS/Android】基本無料(アプリ内課金あり) 【Switch】2,200円
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1個
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レーティング
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IARC 3+
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判定
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良作
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ポイント
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初心者にも優しい脱出ゲーム ほんわかあり涙ありの絵本ストーリー展開 模様替えや着せ替えなどおまけもあり
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概要
前作から大幅にボリュームアップした謎解きアドベンチャーゲーム。
前作のストーリーが今作にも組み込まれているため、未プレイでも問題なく楽しめる。
ゲーム紹介
もう一度「白猫帽子の女の子」と旅に出よう。
あなたと過ごした家、夕暮れの旅立ち、迷い込んだ都会、
そして、白く息吐く、雪の帰路…
かわいいキャラクターと一緒に謎を解いていくステージクリア型の脱出アドベンチャーゲームです。
(任天堂ストアより一部引用)
前作からの変更・追加点
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基本的なクリア条件等は前作と同じのため、前作参照。
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操作キャラ
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前作では矢印を操作し、気になる場所を調べるだったが、今作では白猫帽子の女の子を操作できるようになった。
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猫耳帽子の女の子は基本ダッシュ移動で、Yを押しながらで歩きになる。
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また、調べられる場所では肉球アイコンが表示されるようになった。
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調べたい箇所が近くにあるために肉球アイコンが複数表示されても、調べる箇所をZL、ZRボタンで切り替え可能。
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画面の拡大
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前作ではiOS/Android前提での画面だったため、スイッチ版では画面が全体の1/3程度しかなかったが、今作ではスイッチの画面いっぱいに表示されるようになった。
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それに伴い、ステージ自体もかなり広くなっている。
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おまけステージ
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前作では2周目という形でプレイ出来たが、今作ではメインストーリーを終了後すぐに挑戦できるようになった。
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また、前作では脱出ゲームというよりクイズみたいなものだったが、今作では必要なものを拾い集める、そのために何をするのかというものになっているため脱出ゲームっぽさは上がっている。
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コントローラー
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前作ではジャイロ操作とコントローラー操作のどちらかだったが、ジャイロ操作が廃止された。
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かわりに画面に奥行きが追加され自由に動き回れるように。
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家の内部
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白猫帽子の女の子の服装を着替えられるようになった。
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BGM鑑賞や模様替えパズルが追加された。
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ステージクリア時のストーリー絵もいつでも確認できるようになった。
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待機モーション一覧が見られるようになった。
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スイッチ版では庭に出ることもでき、条件を満たすことで色々なキャラクターが増えていく。
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模様替えについて
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ステージをクリアするごとに部屋の模様替えパズルに挑め、クリアすることで自由に模様替えできるようになる。
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パズルは画面上にある写真を参考に、完全に同じ配置になるように家具を設置していくもの。
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中には回転や一部家具の上に乗せるタイプもある。
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模様替えパズルは難易度があり、後半ステージで解禁されるパズルほど難易度が高くなる。
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模様替えに使用する家具や背景タイルなどは、脱出ゲームステージのクリア報酬やログインボーナス、ミニゲーム報酬で手に入るピグメントを使用する。
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メインステージ内部でもピグメントは拾えるが微々たる量なので、メインはクリア報酬となる。
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模様替えに使用する家具やタイルなどはおまけステージをクリアすると増えていく。
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部屋選択画面で現在の模様替え状況を保存できる。
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気に入った模様替えが出来た後に更に作りたいといった人にも安心の設計となっている。
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ミニゲーム
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カエルを蓮の葉に乗せる、クマのぬいぐるみにお菓子を与えるなどちょっとしたミニゲームが追加された。
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報酬は模様替えに使用するピグメント。
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クリアノルマはないので、気軽に挑戦できる。
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スコア100毎にピグメントが1つ入手できる。
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一定のスコアに達するとトロフィーが貰える。
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ゲーム内ヒント
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前作では大雑把なヒントであったが、今作では絵具ごとに2段階見られるようになった。
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1段階目はふわっとしたヒントだが、2段階目はほぼ答えに近いので、脱出ゲーム初心者にも詰みにくいようにできている。
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おまけステージではヒントを見ることができない。
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実績
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着替えてステージクリア、模様替えパズルを○個クリアなどプレイにかかわるやり込み要素。
評価点
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ストーリー展開
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前作同様、絵本のような世界観でストーリーが展開され、微笑ましさあり、涙ありのストーリーが送られる。
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ヘッドフォン推奨と謳うだけはあり、前作同様BGMもゆったりと聞きながらプレイできる。
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万が一ストーリーを忘れてしまっても、家内部にていつでも確認可能なのも良い。
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一部おまけステージは本編ストーリー後日談のような流れになっており、飼い主の女の子のその後のストーリーについて想像できる。
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白猫帽子の女の子
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前作では背景にいるだけの存在であったが、今作では実際に操作可能になったことで、色々調べ周りつつ、あるときは驚き、あるときは歌い、あるときは手を振りと非常に可愛らしい。
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ボリュームの大幅増加
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前作ではステージ6とおまけであったが、今作ではステージ9+おまけと増えている。
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一見3つだけかと思われるが、1ステージがかなり広大になっており、探索の幅や謎解きの量などがかなり増加している。
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おまけステージも前作では1ステージ1つだったが、今作では4つに増加している。
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それに伴い難易度も前作より高めになっている。とはいえ、ヒントもしっかり活用すれば詰む要素はないため、脱出ゲームとしては難易度は低め。
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また、上述の追加要素などもあり、実際に前作よりも長く楽しめる。
賛否両論点
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ステージが広大化したことによる影響
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前作では画面が狭いゆえに情報量自体が少なく、お手軽であったが、今作では広くなったことであっちいったりこっちいったりとお手軽さが失われている。
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後半ステージではマップ数も大幅に増えているため、クリアにかかる時間も伸びてしまっている。
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中断機能はあるとはいえ、脱出ゲームである都合上中断しにくいのも難点。
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そもそも前作が1ステージ10分弱でクリアできるものであり、本作も個人差はあれど2,30分前後でクリア可能ではある。
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そのため伸びたといっても大したことはなく時間制限もないためじっくりゆっくり楽しみたいという人にも合うが、脱出ゲーム初プレイとしてはお手軽感や難易度の都合で前作のほうがとっつきやすい。
問題点
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模様替えについて
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上述の通り、自由に模様替えできるというのはいいのだが、解放条件のパズルは徐々に難しくなり、最終的には配置の一部&シルエットとかなり分かりにくい。
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これだけならただ難しいだけなので問題点ではないが、この模様替えパズルを8個クリアしないとステージ9が解放されない仕組みになっている。
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つまり、ゲームクリアを目指すなら否応なしにシルエットパズルに挑まされることになる。
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また、模様替えパズルで使用するピグメントもメインストーリーでの報酬だけでは全く足りず、ログインボーナスなりおまけステージなりで増やさなくてはならない。
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一応おまけステージを最後までクリアすれば確実に足りるのが救いか。
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おまけステージについて
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必要なアイテムを揃えて依頼主に渡すのがメインとなるおまけステージだが、一部アイテムを所持しているキャラクターが隠れていて調べられない箇所がある。
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しばらく待てば出てくるのでその隙に調べればいいのだが、ヒントもないためうっかり見逃してしまえばそのまま気付かずに右往左往することになってしまう。
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エリアが広大化したがゆえに気付きにくくなってしまっているのも難点か。
総評
前作から大幅にボリュームアップした本作では脱出ゲームのみならず、模様替えや着せ替えなどおまけ要素も充実しておりじっくり楽しむことができる。
全体的に難易度は優しめになっており、難しくて進めないときのためにヒントも用意されているなど初心者にもうってつけの作品である。
前作と比較して値段は相応に高くなっているものの、前作の世界観が気に入ったのであれば本作もぜひプレイしてみるといいだろう。
余談
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前作と本作のBGMを収録したサウンドトラックが発売されている。
最終更新:2023年12月15日 15:12