ことばのパズル もじぴったんDS

【ことばのぱずる もじぴったんでぃーえす】

ジャンル 知的好奇心くすぐり系パズルゲーム
対応機種 ニンテンドーDS
発売元 バンダイナムコゲームス
発売日 2007年3月15日
定価 3,080円
プレイ人数 1~2人
セーブデータ 1個
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 良作
ポイント 直感操作で非常に快適なプレイ
学べる「タッチ図鑑&クイズ」
ステージ数は減少
ことばのパズル もじぴったんシリーズ
Touch! Generationsシリーズ


概要

『ことばのパズル もじぴったん』シリーズの1作で、完全新作としては初代AC版と『大辞典』に続く3作目となる。
基本的なゲームシステムについては初代と変わらないため当該記事を参照。

ゲームモード

ゲームを始めると「メインメニュー」「おためし版パズル」が表示される。後者は本編の切り抜きであり、スコアが記録されない。

  • ひとりでパズル…1人プレイ用のモード。パズルをクリアすると銀の王冠、規定スコア以上でクリアすると金の王冠が手に入り、一部のステージは王冠を集めることで解放される。また、一部のステージではクリアすると銀の王冠に加えて図鑑も手に入る(後述)。
  • ふたりで対戦…2人プレイ用のモード。専用のステージが用意されており、ここで文字による陣取り合戦をする。『大辞典』同様、1人ずつ交互に文字を置いていく。
  • タッチ図鑑+クイズ…「カクテル」や「旧令制国名」などがビジュアライズされた図鑑。タッチすることで触れた部分についての解説が表示される。また、手に入れた図鑑を使ったクイズも遊べる。
    • 一部の図鑑は最初から閲覧できるが、ほとんどはパズルのクリア報酬となっている。
  • あそびかた…ルールやテクニックの説明が見られる。
  • ワードサーチ…ソフト内に登録されている単語を検索できる。ここに出てくることばはゲームでも使用でき、逆に出てこなければ使うことはできない。
  • いろいろデータ…作った言葉や王冠の数などプレイデータが閲覧できる。ここで「プレイヤーランク」も確認でき、進行度に合わせてもじくんが「裸一貫」→「すかんぴん」…のようにだんだん豊かになっていく。
  • 設定の変更…パズルの制限時間の有無の設定*1やサウンドテストができる。

評価点

  • お馴染みの面白さ
    • 初代から続くゲームシステムは本作でも変わらず、完全新作で多彩なテーマの「ことばのパズル」を楽しめる。
  • 圧倒的な直感性
    • えらぶくんから文字を選びフィールドに置いていく操作を、タッチペンによって非常に快適に行える。
  • 楽しい図鑑
    • 実質ゲーム内の言葉のまとめだった前作とは打って変わって視覚でも情報が得られるようになり、ちゃんと知識がつく内容になった。
    • クイズは絵柄を探すもの、説明文を隠すもの、タイトルを隠すものの3種類があり、図鑑を少ししか解放していない段階でも同じ問題が出にくいので楽しく遊べる。
  • 定価
    • 完全新作のパッケージ版作品でありながら安く、お得感が大きい。

賛否両論点

  • 図鑑を解放するパズルは難易度が高い
    • どのステージをクリアすれば図鑑が手に入るかはプレイ前に確認できるのだが、対象は難しいものが多め。苦手な人や本作が初プレイの人には集めきるのが厳しそうである。
    • ただしクリアさえできればよいので、ある程度慣れてしまえば簡単。また、システムを理解し上達することによってより豪華な報酬が得られるシステムはゲームとして遊びごたえがあるともいえる。

問題点

  • ステージ数の減少
    • 600以上収録している『アドバンス』に比べると、ステージ数が100以上減少している。定価は安めだが、新世代機発売なのに減ってしまうというのはいかがかものか。
      • ダブルスロット使用で『アドバンス』のステージを本作で遊ぶことができるようになるが、多少アレンジが入っているとはいってもGBA版を持っているなら目新しさはない。カートリッジを貸してもらう形を想定していたのだろうか。
    • パズルを減らした分の図鑑収録であるという見方もできるが…
  • グラフィック
    • 美麗さが求められるタイプのゲームではないとはいえ、GUIにはベタ塗りの箇所や文字の歪んでいる箇所が目立ち、少々残念な出来になっている。
    • 真っ白な背景に黒線だけで区切られたサウンドテストなどは開発中の画面と言われても信じられるレベル。
  • 図鑑を解放することで変動するクイズの難易度
    • 「タッチ図鑑+クイズ」モードでは解放されている図鑑のみがクイズの対象となるため、本編のモードを進めるほどに問題数が増えて複雑化してしまう。
    • 最初から解放されている図鑑の多くは漢字の読みを問うものであり、漢字が得意な人はゲームを始めた直後が最もハイスコアを狙えるというちぐはぐなバランスになってしまっている。

総評

初代以来の面白さがDSのタッチ操作によって昇華し、さらに遊びやすくなった一作。Touch! Generationsに入るだけあって、その快適性は折り紙付きである。
実用的なおまけモードである「タッチ図鑑&クイズ」も、遊びながらことばを覚えるのに一役買っている。総合的に見ても長く遊べる良作である。

余談

  • タッチ操作を採用した直感性が評価されてか、サードパーティ発売のソフトとして唯一『Touch! Generations』に加えられた。
  • タイトル画面では本作に登場することばでもじくんたちがしりとりをするが、この部分だけが移植されたソフトである『眺めるだけで賢くなれる! もじぴったんしりとり時計』がDSiウェアで発売された。
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最終更新:2022年09月15日 10:05

*1 無しにした場合、本来制限時間ありのパズルをクリアしても王冠がもらえなくなる。