シャイニング・フォース外伝 FINAL CONFLICT
【しゃいにんぐふぉーすがいでん ふぁいなるこんふりくと】
ジャンル
|
シミュレーションRPG
|

|
対応機種
|
ゲームギア
|
発売元
|
セガ
|
開発元
|
クライマックス ソニック
|
発売日
|
1995年6月30日
|
定価
|
5,500円(税別)
|
配信
|
バーチャルコンソール 【3DS】2014年1月15日/524円
|
判定
|
良作
|
シャイニングシリーズ
|
概要
ゲームギアで発売されたシャイニングフォースシリーズの外伝作の3作目。
ストーリーは「シャイニング・フォース 神々の遺産」と「シャイニング・フォースII 古えの封印」の間をつなぐ作品となっている。
基本的なシステムは前作までとほぼ変わらない。
ストーリー
(説明書3ページより引用。)
マックス率いる
光の軍勢
が悪の化身ダークドラゴンを打ちやぶり、世界には平和が戻りました…
しかし、ダークドラゴンを復活させた悪魔族たちは、新たな陰謀を企てていたのです!
それを知ったマックスは、アダムと新しい仲間とともにミシャエラを中心とする悪魔軍を追うのでした。
マックスはパルメキア大陸でミシャエラたち悪魔軍に追いつき、激しい戦いが繰り広げられました。
しかし、その戦いでアダムは大きく傷つき、ミード、ペイジ、ハウエル、ソネットの4人と共にマックスとはぐれてしまいました。
アダムと4人の仲間たちはアダムの傷をいやすため、そしてマックスの手がかりを捜すためにハッサンの町に退却したのです。
評価点
-
今作も適度な難易度。
-
前作までよりもさらに難易度は上がったものの、リターンを使った周回レベル上げは今作も健在なので時間をかければクリアは可能。
-
また難易度は上昇しているとはいえ、リターンによる経験値稼ぎを行わずともクリアできるバランスなのは健在。
-
本陣でのキャラ会話に入れ替え時のキャラ台詞も追加された。
-
これにより今まで不十分だったキャラの掘り下げが行われ、感情移入度も高まった。
-
ストーリーも伏線を回収してしっかりIからIIにつなげる内容となっており、評価は高い。
-
「フォース1」からのつながりのキャラも、自陣営はマックスやアダム以外にも存在。ストーリーを大いに盛り上げてくれる。
-
「フォース2」につながるキャラももちろん存在。グランシール王国の成り立ちも明らかになり、2つの作品のミッシングリングをしっかりとつなぐ内容となっている。
-
悪魔軍サイドの勢力間についても掘り下げられており、終盤の展開も相まってこちらでもドラマ性は強い。
-
BGMも「フォース2」からのアレンジ曲が多いが、アレンジの質は良好でBGM全体の評価も高い。
問題点
-
前作同様、今作も攻撃魔法の威力は据え置きのためあまり強くない。
-
一応、全体的に最大レベル魔法の習得レベルは過去作に比べ若干引き下げられているため、使い勝手はその分向上しているのが救いか。
-
僧侶がシンシアしかおらず、初期MPが低くMPの成長率も低いため序盤加入にもかかわらず非常に育てにくい。
-
特に本作では複数回復のオーラの魔法を習得するのは彼女のみであるため、低めのMPと相まってガス欠を起こしやすい。
-
またほかのパラメータも軒並み低いため、前に出て直接攻撃による経験値稼ぎもかなりのリスクを伴う。
-
マックスの扱いが若干よくない。
-
序盤でミシャエラを追撃するという描写はあるもののその間の描写は少なめであり、また仲間に再加入するのは最終盤であるがゆえに掘り下げがあまり行われていない。
-
また、加入時のイベントでも別のキャラにインパクトの面で持っていかれるのもつらいところ。
-
もっとも、これは作劇の都合上仕方のない側面はあるが...
総評
これまで同様高いクォリティを保ちつつさらにストーリーも強化され、これまで発売された「シャイニング・フォース」シリーズの集大成ともいうべき作品に仕上がっている逸品。
今作もマイナーだがファンなら「フォース1」「フォース2」と合わせてプレイしておきたいところであるが、後述の通り遊べる環境がやや限られるのが残念なところ。
余談
開発時期の都合からシャイニング・フォースCDには収録されていなかったため、GGの外伝シリーズでは本作のみ遊ぶ機会が限られていた時期が長かった。しかしながら近年は以下のように遊ぶ機会も改善されている。
-
「シャイニングフォース クロニクルIII」というタイトルでモバイルに移植。
-
バーチャルコンソールにて配信
-
ゲームギアミクロイエローに収録
しかし「クロニクルIII」は既に配信が終了しており、VC版も2023年3月に配信終了したため、依然として遊ぶ機会はやや限られている。
最終更新:2023年08月24日 00:05