【ぴくみんふぉー】
ジャンル | アクション | ![]() |
対応機種 | Nintendo Switch | |
発売元 | 任天堂 | |
開発元 |
任天堂 エイティング |
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発売日 | 2023年7月21日 | |
定価 |
パッケージ版: 6,578円 (税込) ダウンロード版: 6,500円 (税込) |
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プレイ人数 | 1~2人 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
大ボリュームな10年ぶりの新作 もう1人の主人公・オッチン ダンドリを極めて遭難者を救出 初心者でもプレイしやすい作品に 一部死に要素と化している部分も |
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ピクミンシリーズ |
任天堂の『ピクミン』シリーズナンバリング第4作であり、前作『ピクミン3』から実に10年の間を開けての新作となる。
本作開発陣自ら「深く遊べる『1』&『3』 vs 長く遊べる『2』」と述べる過去作の両要素を複合させた、やり込み要素の多いゲームとなっている(参照)。
宇宙航海士の「キャプテン・オリマー」より救難信号を受け取ったレスキュー隊がオリマーの遭難した惑星「PNF-404」へと向かうが、途中でなぜか宇宙船「シェパード号」が操縦不能になり、二重遭難という事態を引き起こしてしまう。
やむなく唯一母星にて待機をしていた新米レスキュー隊員である主人公が「ビーグル号」に乗って出向き、オリマー・及びレスキュー隊のメンバー救出を任されることとなった。
そこで出会ったのは同じく新米レスキュー犬の「オッチン」とレスキュー隊メンバーの「コリー」に「シェパード」、そして主人公たちへ協力をしてくれる奇妙な生物「ピクミン」であった。
レスキュー隊はこのピクミンの力を借り、残りのレスキュー隊メンバーとオリマーの救出を進めるのであった。
+ | 主要人物の一部のみ紹介 |
本作の目的は「遭難者の救出」及び「オタカラ(キラキラエネルギー)の回収」の2つ。
これらを繰り返すことで探索エリアを広げ、全ての遭難者を救出するのが最終目的となっている。
加えて以下のような様々な新システム・変更点が搭載されている。
+ | 以下ストーリー本編のクリア後要素につき折り畳み |
+ | ストーリークリア後のネタバレ注意 |
+ | 以下ネタバレ注意 |
システム関連
+ | ネタバレ注意 |
+ | 特に…(ネタバレ注意) |
ピクミン関連
エリアの仕様
+ | 一部ネタバレ注意 |
ミニゲーム関連
一部のストーリー展開について
+ | ネタバレ注意 |
+ | 中盤以降のストーリーのネタバレ注意 |
その他
前作の『3』から10年の歳月と期待を経て作られた今作は、これまでのシリーズファンを満足させるだけでなく、『ピクミン』シリーズの集大成と言っていい程の出来になっており、様々なゲームモードを詰め込んだ大ボリュームな一作である。
また本作はシリーズ過去作に見られたゲームプレイ部分のシビアさも大きく緩和され、グッズ・動画・スマホアプリなどの任天堂のブランド戦略によって多く増えたであろう「過去作を遊んだことは無いがピクミンが好き」という人はもちろん「過去作に手を出したが、クリアできずに挫折した」人にとっても非常にとっつきやすくなっている。
一方で、用意されたゲーム内の要素がいくつか死に要素となってしまっている部分が見受けられ、プレイヤーによっては「ほぼ使い所の無い状態で終わる状況に陥ってしまう」と言わざるをえない事態が所々に散見されるのは非常に惜しいところ。
しかしながら、ゆるい見た目とは裏腹にハードで作り込みの深い世界観や『ピクミン』シリーズのゲームの奥深さはしっかりと引き継がれ、シリーズの中では最もボリュームが確保されている。
時代の流れに合わせて快適さの向上も進んだため、とてもプレイしやすく遊び応えのある内容に仕上がっている。
製品版にセーブデータを引き継ぐことができる体験版も配信されているので、過去のシリーズで挫折したりCMなどで興味を持った方は是非とも一度遊んでみてはいかがだろうか。
*1 シェパード号周辺に設けた、安全な避難地帯。
*2 ストーリーに直結するメインミッション以外の目的。
*3 ただし、入口が水中にある洞窟には青ピクミンしか連れていけない等制限がある場合もある。
*4 いわゆるクイックセーブ・クイックロードに近い。
*5 本作ではゲキニガスプレーが撤廃されていることから、過去作の救済措置であったゲキニガを遊びやすく&バランス崩壊させない方向で調整したものと考えられる。
*6 正確にはこの弱点自体『3』から存在しているものであるが、そちらでは硬い地面がほとんど存在しないためほぼ弱点にならなかった。
*7 強化系のアイテムは装備していれば効果がある。
*8 今作では生物を見かけただけで登録されるため、初見の生物との戦闘をいったん後回しにしてイメトレで練習という流れも作りやすい。
*9 『1』のフタクチドックリ。『2』以降に登場した別種の幼虫に同名がつけられていることから通称が変更されて復活した。
*10 『1』のラスボスを務めた巨大なダイオウデメマダラ。本作では一部の生物に巨大に成長した個体が登場し、通常個体とは別種として扱われるようになった。
*11 インタラクティブミュージックと呼ばれる手法。
*12 これらはストーリーの都合などによって2日ある。
*13 『1』や『2』の発売当時はかわいらしいキャラクターやCMに惹かれて手を出してみたものの、ゲーム内容や難易度のハードさによりクリアできずに途中で諦めてしまったというプレイヤーも一定数存在した。
*14 作中では説明されないが、地下では最大6色+ヒカリピクミンの制限があり、ポンガシグサなども制限を超えないように色が変わるようになっているため、隊列に全色を入れることは不可能となっている。
*15 唯一、最終マップではおすすめピクミンの3色とは別に必須となるピクミンがいるが、他の3色と同時に作業させることは困難で4色を使い分けさせる設計にはなっていない。
*16 本作発売直後に「2Pプレイの仕様」だけを理由に本作を酷評する声もそこそこ見受けられた。
*17 脱出しようとしたがある事情でとんぼ返りすることとなり、その間に生命維持装置が切れてしまったというもの。
*18 一応「同じピクミンの頭を花にしてもカウントされる」ため、それを利用した抜け道的方法はあるが、人によっては良心が痛むやり方なので手軽に推奨はできない。
*19 ただし、「ホームシック笛」は運搬等作業中のピクミンにも効果がある。
*20 実際にはやほかのスキル同様やる気を消費しての習得だが、スキル習得に要求されるやる気の都合上習得するには達成せざるを得なくなる。
*21 洞窟関連を除くとエリアセレクト時、日没時、リザルト後。過去作は基本リザルト後に1回のみ。
*22 シリーズ作のクリア画面ではランキングが表示され、クリア日数の数字が小さい記録ほど順位が高くなる。これは日数制限が存在しない『2』においても同様である。
*23 細かいことの様だが、『ピクミン』シリーズでは原生生物に和名や学名などがつけられる等、世界観及び原生生物の生態に凝った設定が存在していることも魅力の1つであるため、安易に「ゲームの都合」で片づけて良いと言えない部分もある。
*24 死亡した生物の死骸が大地に還る事を示唆する記述がある。
*25 これに関しては開発側も不自然だと認識しているようで、ゲーム内でこの点に触れたメタ的な会話があるが、結局うやむやのまま流されてしまう。
*26 オッチンはスキル「オネガイLv2」習得で可能。
*27 例として、巨大なベンチの近くにある拠点は「古代アーケード前」と名付けられている。
*28 一度に複数体のダンゴナマズを気絶させることはできるが、発動後のヒカリピクミンが一体のダンゴナマズに集中してしまい、気絶中に全て倒しきれないことが多い。
*29 ダンゴナマズの体力の高さ故にトッシンを強化していない場合一撃で仕留めることができない上に一体にぶつかるごとに反動で跳ね返されてしまう。
*30 ヒカリピクミンは死んでも死亡数にはカウントされないが、生物図鑑のやられた数には記載されてしまう。
*31 ちなみに、この洞窟が『2』で最も深い地下洞窟である。
*32 参考までに昼の探索は、最低でも「ペレットでピクミンを増やす」「ホラ穴掘りでシザイを増やす」「ピキノツユクサから採れる赤い実でゲキカラスプレーを作る」ことができ、プレイの仕方によってはより多くのものを得ることができる。
*33 ルーイは前作でも問題行動を起こしてはいるが、本作では過去作と比べてトラブルメーカーとしての面が強調されている。
*34 一応、とある人物から「ひどい目に合わせてくれたお礼として制裁を下した」旨が語られるが、その光景を見ることはできないため、プレイヤーの溜飲が下がる訳ではない。
*35 原文ママ。なぜか「どの色も」の次に半角の空白が含まれている。