INDIKA

【いんでぃか】

ジャンル アドベンチャー
対応機種 Windows(Steam/Epic Games Store)
Xbox Series X/S
プレイステーション5
メディア ダウンロード専売
発売元 11 bit studios
開発元 Odd Meter
発売日 【Win】2024年5月2日
【XSX】2024年5月17日
【PS5】2025年7月11日
定価 【Win】2,800円(税込)
【XSX/PS5】2,750円(税込)
レーティング 【Win/XSX】IARC:18+
【PS5】CERO:D(17歳以上対象)
プレイ人数 1人
判定 なし
ポイント 悪魔に憑かれた修道女を操作するADV
プレイヤーを引き込む独自の演出
洋画のようなテーマ・ストーリー
ゲーム性はやや低め


概要

ロシアのデベロッパーOdd Meterが開発したアドベンチャーゲーム。


特徴

  • 舞台は19世紀のロシア、プレイヤーは修道女のインディカを操作して物語を進めるアドベンチャーゲーム。
    • アドベンチャーとあるが、物語の分岐などは無く、基本は道順に沿ってストーリーを読み進めていくだけ。
    • 操作体系はウォーキングシミュレーターに近く、先に進むために謎解きをさせられる箇所もいくつか存在する。
  • 基本は三人称視点のフォトリアルな3Dグラフィックスのゲームだが、インディカの過去の回想では、2Dのピクセルアートを用いたグラフィックに変わる。
  • 道中、特定の行動やアイテムを取得することで、ポイントが入手できる。
    • ポイントを一定数以上集めるとレベルが上がる。
    • ただし、ゲーム内の文章によると、ポイントに意味は無いとのこと。

評価点

  • 秀逸な独自の演出
    • 謎解きパートの一部において、祈っている間は地形が正常になり、悪魔の囁きを聞いている間は、赤黒い画面の中、地形が大きく変わり、それらを切り替えることで、先に進めるようになるといった演出が活用される。
    • 過去回想の2Dパートでは、ミニゲーム的なものをプレイするなど、ゲームだからこそできる演出をいくつか採用しているのも特徴。
    • 終盤では三人称視点だったものが、一人称視点に変わったりと、プレイヤーを引き込む演出も多い。
  • 最終盤の演出
    • ネタバレになるため詳細は割愛するが、前述した通りポイントに意味は無いのだが、最終盤においては、このポイントを有効活用した演出が入る。

賛否両論点

  • 宗教をテーマとした洋画チックな作風
    • 本作のコンセプトとして宗教(正確にはロシア正教会)に対する批判もテーマとして込められており、実際インディカに憑いた悪魔の台詞などは、それらに対する痛烈な批判になっている。
    • 一方、海外の宗教にそこまで興味のない日本人からすると、いまいち刺さりにくいテーマであり、人を選ぶテーマとなっている。
    • また全体的なストーリーや作風も洋画のそれであり、決して悪いわけではないのだが、これも日本のユーザーからすると、人を選びやすい。

問題点

  • 定価の割に少なめなボリューム
    • 本作のクリアまでの想定時間は4~6時間程度。そのうち1時間程度は、謎解きに試行錯誤する時間である。
    • 2,000円台後半もする価格のゲームとしては、遊びごたえは少々物足りない。
  • 謎解きのヒントが表示されない
    • 本作にヒント機能は搭載されておらず、謎解きは全部ノーヒント。
    • 本作における数少ないゲーム要素であるため、簡単にヒントを見れてしまうと、ゲーム性を損なう可能性も否定できないが……。
  • バグ
    • 一部であるが、バグでハマり状態に陥ることがあり、そうなるとメニューからチェックポイントの最初の部分からやり直す必要がある。

総評

ある意味、インディーズだからこそ実現できたゲームと言えるかもしれない。
3Dと2Dを行き来するなどの独自の演出面は目を見張るものがあるが、一つのゲームとして見た場合は、ゲーム性の低さや、ユーザビリティの未熟さなどが目に付く。
とりわけ、宗教をテーマとしたストーリーや、昔の洋画のような作風は、日本のゲーマーからするとかなり好みがわかれる要素となっている。
扱っているテーマが好みであれば、それなりに楽しめるストーリーにはなっており、クリアするまで時間もそこまでかからないため、興味のある人は触れてみるといいだろう。


余談

  • 日本ゲーム大賞2025の「ゲームデザイナーズ大賞」を受賞した。
  • 2025年11月17日にNintendo Switch版が発売予定。
最終更新:2025年10月12日 11:35