【てぃーんえいじ みゅーたんと にんじゃ たーとるず みゅーたんと いん まんはったん】
ジャンル | アクション・格闘 | |
対応機種 |
プレイステーション4 プレイステーション3 Xbox One Xbox 360 Windows(Steam) |
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発売元 | Activision Publishing, Inc. | |
開発元 | プラチナゲームズ | |
発売日 | 2016年5月24日(北米) | |
定価 |
【PS4/One/Win】$49.99 【PS3/360】$39.99 |
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レーティング |
ESRB:T(13歳以上対象) PEGI: 12+ |
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プレイ人数 |
1人(オフライン) 最大4人(オンライン) |
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備考 |
日本未発売 ダウンロード版は全機種配信終了 北米&欧州360版は日本で起動不可 |
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判定 | ゲームバランスが不安定 | |
ポイント |
弱過ぎる自キャラ、硬過ぎる敵 理不尽なランダム要素盛り沢山 強化要素が作業の極み 箱庭ゲーとしても中途半端 |
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タートルズシリーズ |
『ベヨネッタ』『NieR:Automata』『マッドワールド』『MAX ANARCHY』『VANQUISH』『メタルギアライジング』など、ハードな3Dアクションゲームを多数世に送り出してきたプラチナゲームズが児童向けケーブルテレビチャンネル『ニコロデオン』(*1)と契約して開発、アクティビジョン社がパブリッシャーとして発売した3D箱庭アクション。
お馴染みのレオナルド、ラファエロ、ミケランジェロ、ドナテロの4キャラがクランゲ将軍&シュレッダー率いるフット団の野望を阻止するためマンハッタンの各地で戦うというシナリオは下地として定番であるが、ゲームシステムはタートルズのゲームとしては例のなかった箱庭系ミッション形式である。同形式のゲームとして多様な強化要素とオンラインによるCO-OPプレイを実装し、広大なフィールドを縦横無尽に駆け巡りながらマンハッタンを蹂躙する敵を駆逐していく。
映像美とアクションに定評のあるプラチナゲームズが送り出したタートルズの本格的なアクションゲームという事で、大いに話題性はあった『筈』のタイトルだが…。
以下、プレイヤー4キャラはゲーム内の呼称に伴い「レオ」「ラフ」「マイキー」「ドニー」に統一して取り扱う。
操作全般
特殊操作
+ | ... |
特殊状態
+ | ... |
アイテム交換&保管
強化要素
+ | ... |
美麗なグラフィック
操作キャラの攻撃の特徴
機動性の高さ
亀ならではの防御能力
オンラインプレイでのコミュニケーション手段
プレイヤーレベルの範囲
キャラ性能の格差
戦闘全般の仕様
+ | ... |
敵の攻撃の理不尽さ
+ | ... |
拘束ギミックの拘束時間の著しい長さ
大半のボスのアルゴリズムが単調
極端に激しいゲーム難易度の落差/鬼畜仕様のミッション
+ | ... |
乱入ボスの発生条件が不明確
チャーム選択画面のセットアップの見辛さ
ランダム制『のみ』で作業尽くしの強化要素
+ | ... |
チャーム装着最大数で比較した難易度の幅の狭さ
チャーム破棄の仕様
登場キャラクターの少なさ
メガクランゲステージ
+ | ... |
ゲーム部分の表現で言えば、“難易度と理不尽度を取り違えた、キャラゲーという皮を被せた作業ゲー”という言葉で言い表せてしまう出来栄えである。
基本はIDW版でありつつ大本の原作をいい意味でスポイルした旧アニメ版視聴者等のライト層にも考慮した独特のビジュアルでありながら、その雰囲気に反してゲームレスポンス部分でのテンポの良さをかなぐり捨てた仕様のため、やり込むに当たっては廃人レベルでの作業プレイに没頭する必要性が出てきてしまった。
このゲームに効率というものは存在しないと言っても強ち間違いではなく、また各ミッションにおける敵の割り当てには不快要素がこれでもかと凝縮されており、実りの得られない苦行に費やす時間の面でもプレイヤーにとって大変優しくないものとなっている。
プラチナゲームズのゲーム性と言えば難度が勤めて高い事がよく挙げられるが、ボスより硬い雑魚がわんさか出現し、どれだけ頑張って強化を施しても一瞬で平然とやられる理不尽さには「難所を突破するための腕前」ではなく「どうしようもない事への忍耐」を磨く事を主眼にしたのかとさえ思える出来である。
原作はハード路線でありつつも王道な展開を踏まえたストーリーが人気であっただけに、タートルズというメディアの中でゲームとして操作面、育成要素の面でまでガチガチな調整を望んだプレイヤーがいたのかと問えば、首を縦に触れるユーザーは多くはないだろう。
そういう意味ではキャラゲーと廃人育成ゲーの究極に達しているゲームと呼べるかもしれない。
ビジュアル面に関しては流石のプラチナゲームズ産という事で高いクオリティを発揮しており、観る側と操作する側の視点次第で考え方が急激に変わるものとなるため、『タートルズ』としての評価か『アクションゲーム』としての評価かで賛否が大きく分かれるゲームである。当ページではゲームとしての側面を踏まえ、後者に対する判定で取り扱う。
ただ、本作は海外でのみ発売されたタイトルであり(輸入版は一部据置機を除き日本製ハードでも起動可能)、ゲーム部分にしても日本の一般的なアクションゲームプレイヤー目線での評価とは基準が異なる点がある事は明記しておく。
*1 「MTV」や「Comedy Central」と同様、バイアコム・メディア・ネットワークスが運営している。ちなみに現在のTMNTの原作版権は同社が保有している。
*2 パッケージでは白目に描かれているが、ゲーム中は『旧亀』などでお馴染みの瞳があるタイプのデザイン。
*3 ヒット数が一定以上に達するとHP全快&HP最大値がピザ1/4枚分増加する。
*4 少なくとも上記の狭い足場に設けられた爆弾解体箇所では足場全域。
*5 耐久力が低いため遠距離からの手裏剣連発で低リスクでBPは稼げるが…。
*6 クランゲ&シュレッダーの形態変化を含めれば10体。
*7 難易度ノーマル以下ではクランゲ&シュレッダーステージのボス手前の追加ミッションも含む。
*8 しかも、「金を突っ込めばハードウェアスペックをユーザーの任意で強化できる」という利点からフレームレート制限が最も緩くなるはずのWin版ですら30fps固定という始末である。
*9 こちらも当時ニコロデオンでアニメ版が放映されていた。