判定不一致修正依頼」にて判定と記事内容の不一致が指摘されています。対応できる方はご協力をお願いします。

ラストハルマゲドン

【らすとはるまげどん】

ジャンル RPG
対応機種 PC-8801、PC-9801、X1turbo、MSX2
X68000、FM Towns、PCエンジン
ファミリーコンピュータ
メディア フロッピーディスク(PC88、PC98、X1、MSX2、X68)
CD-ROM(Towns、PCE)
ROMカートリッジ(FC)
開発元 ブレイングレイ
ハドソン(PCE-CD)
アドバンスコミュニケーションカンパニー(FC)
発売元 ブレイングレイ
ユタカ(FC)
発売日 1988年7月16日
定価 7,800円
プレイ人数 1人
判定 良作
ポイント モンスター達の最終戦争
衝撃のストーリー
獲物がいたぜ


ストーリー

人類が己の過ちによって滅亡した遥かな未来、動くものもほとんど無くなった地上に、かつて人類との争いに破れ魔界へと追いやられたモンスターたちが姿を現した。
人類がいなくなった今、地上の新たな支配者は自分たちだと確信したモンスターたちだったが、地上を狙っているのは彼らだけではなかった。
遥かな空からやってきたエイリアンの群れがたちまち地上を制圧し、自分たちこそ新たな地球の支配者だと主張したのである!
そのようなことが認められるはずもないモンスターたちは、各種族選りすぐりの勇者を集め、エイリアン討伐のためのチームを結成した。
今ここに、新たな地球の支配者の座を賭けて、モンスター対エイリアンの「ラストハルマゲドン」が幕を切って落とされたのだ!

概要

後にひかわ玲子の小説が原作のアクションRPG『エフェラ アンド ジリオラ ジ・エンブレム フロム ダークネス』を発売するブレイングレイ製作のRPG。
人類滅亡後の地球でモンスターが主人公という当時としてはかなり異色の作品で、モンスターとエイリアンの地球の覇権をかけた熾烈な生存競争が話題を呼んだ。
後に『BURAI』『学校であった怖い話』などを手掛ける飯島健男(現:飯島多紀哉)の初期の作品でもある。


システム

  • 12の種族の代表である12体のモンスターたちを、昼・夜・サルバンの破砕日*1の3組のパーティに編成して進行する。
+ 魔族の勇者たち

下記の特性の他、種族毎に異なる特殊攻撃能力や魔法を使える。

昼のみ

  • オーク
    • 特性:武器防具作成、火に弱い、ワナを外せる、武器装備可、防具装備可
      合体1 ジャイアントスネーク ゴーレム スライム
      合体2 ドラゴンニュート サイクロプス ミノタウロス スケルトン アンドロスフィンクス ガーゴイル
  • ハーピィ
    • 特性:空を飛べる
      合体1 アンドロスフィンクス ジャイアントスネーク ゴブリン
      合体2 サイクロプス スケルトン ガーゴイル オーク ゴーレム ジャイアントスネーク

夜のみ

  • ゴブリン
    • 特性:武器防具作成、火に弱い、ワナを外せる、武器装備可、防具装備可
      合体1 アンドロスフィンクス ミノタウロス サイクロプス
      合体2 ジャイアントスネーク ゴーレム ガーゴイル スケルトン ドラゴンニュート ハーピィ
  • ガーゴイル
    • 特性:アイテム作成、空を飛べる、武器装備可(剣)
      合体1 ハーピィ オーク ミノタウロス
      合体2 アンドロスフィンクス サイクロプス スケルトン ゴーレム ジャイアントスネーク スライム

サルバンの破砕日のみ

  • ゴーレム
    • 特性:石化無効、水に弱い、武器に対する防御能力、武器装備可(棍棒)
      合体1 オーク アンドロスフィンクス スケルトン
      合体2 ドラゴンニュート サイクロプス ジャイアントスネーク ガーゴイル ハーピィ ミノタウロス
  • アンドロスフィンクス
    • 特性:アイテム作成、記憶力(帰還)
      合体1 ドラゴンニュート オーク スライム
      合体2 ゴブリン ジャイアントスネーク スケルトン ゴーレム スケルトン サイクロプス

自由に編成可能

  • ジャイアントスネーク
    • 特性:水に強い、毒無効
      合体1 ゴーレム サイクロプス ハーピィ
      合体2 ガーゴイル ドラゴンニュート アンドロスフィンクス スライム ミノタウロス スケルトン
  • スライム
    • 特性:火に弱い、麻痺無効、武器に対する防御能力
      合体1 サイクロプス ガーゴイル ゴブリン
      合体2 スケルトン ハーピィ アンドロスフィンクス ゴーレム ゴーレム ドラゴンニュート
  • スケルトン
    • 特性:アイテム作成、水に弱い、毒無効、武器装備可、防具装備可(兜と籠手は不可)
      合体1 ゴブリン ミノタウロス ガーゴイル
      合体2 ジャイアントスネーク ハーピィ アンドロスフィンクス スライム サイクロプス ゴーレム
  • ミノタウロス
    • 特性:武器防具作成、千里眼、武器装備可(斧・槍)、防具装備可(巨人用)
      合体1 ドラゴンニュート スケルトン ハーピィ
      合体2 オーク サイクロプス ガーゴイル ジャイアントスネーク ゴブリン アンドロスフィンクス
  • ドラゴンニュート
    • 特性:空を飛べる、火に強い
      合体1 ジャイアントスネーク ガーゴイル ゴーレム
      合体2 ハーピィ ミノタウロス スケルトン スライム サイクロプス ゴブリン
  • サイクロプス
    • 特性:記憶力(帰還)、ワナを外せる、千里眼、武器装備可(棍棒)、防具装備可(巨人用)
      合体1 スケルトン スライム ドラゴンニュート
      合体2 ジャイアントスネーク ゴーレム ガーゴイル ゴブリン オーク アンドロスフィンクス
  • 最初に編成したパーティの組み合わせはずっと変更不能のため、後述の「合体」を行って不足している技能を補う形となる。
  • 地上は2Dのマップでダンジョンが3Dの組み合わせである。
    • なお、地上マップを歩いている時はごくまれに天変地異が発生してパーティ全員がダメージを受けることがある。
  • 人類が滅亡しているため店などは存在しないので、エイリアンを倒した際に得られる「ジン(宇宙塵)」を用いて各種武器防具やアイテムを作り出すことになる。
    • 通常攻撃で倒した場合はボーナスとしてより多くの「ジン」を獲得することができる。
    • 各モンスターの「特殊攻撃」は、「無消費で固定数の敵に固定ダメージを与える」強力な攻撃なのだが、「特殊攻撃」を用いて敵にトドメを刺した場合「ジン」を壊してしまう(獲得ジンが大幅に下がる)というデメリットがある。
    • 直接攻撃魔法はMPを消費するものの攻撃力は特殊攻撃よりも高い傾向にある。ただし特殊攻撃同様「ジン」を壊してしまうというデメリットがある。
      • なお、状態異常などの間接攻撃魔法の場合は「ジン」の獲得には影響しない。
    • 特殊防御は防御以外の行動時には効果量の1/10が常時発動され、防御行動時にその防御力が最大限に発揮される。
    • 回復はアイテムを用いて行う他、魔界に戻れば一日に一回だけ*2全回復してもらえる。
  • レベルアップの方法も独特で、各パラメータに経験値が設定されており、戦闘中にとった行動によってパラメータに対する経験値が加算されていく形。
    • 基本的に攻撃力・防御力・魔力のレベルが4レベル上がるごとに新しい特殊攻撃・特殊防御・魔法を習得する。
    • パラメータすべての経験値の合算から算出したレベルが総合レベルとなり、Lv5・Lv9・Lv13で姿が変わっていく。
      • 更に、総合レベルが17および34になった際には他のモンスターの細胞を取り込んで合体していく。最終形態はそれぞれ6種類(1回目で3種、2回目で各2種)のうち1つとなる。
      • 合体の際には合体する細胞のモンスターが持っている各種特性(装備可能武具範囲・耐性・特殊能力・特殊攻撃・特殊防御・魔法)も獲得・もしくは習得可能となる。
        ただし、火に弱い・火に強いなどの相反する耐性を得た場合はその耐性は双方とも失われる。
    • また、モンスター固有のパラメータとしてブレイン指数があり、一部のパラメータはイベントの発生条件になることもある。

評価点

  • 衝撃的なストーリー展開
    • これまで一般的に倒す対象として扱われていたモンスターを主人公とし、外宇宙からの侵略者であるエイリアンと戦うといった型破りなシナリオは当時のゲーマーに衝撃を持って迎え入れられた。
    • 「モンスターが主人公で、エイリアンとの熾烈な生存競争を繰り広げている」という世界観も反映して、かなり殺伐とした雰囲気が非常に魅力的。
      • エンカウント時も「獲物がいたぜ」というテキストが表示される演出になっており、殺伐とした世界観をより印象付けている。
    • また、地球の歴史を斜に構えた視点で解説するイベントや地球滅亡の真相、そしてモンスターとエイリアンの衝撃的な関係と物語の結末は今なお語り草。
  • 高レベルのグラフィック、演出
    • ディスクを2枚使った10分にも及ぶオープニングは圧巻。肉片や内臓が飛び散る過激な演出もあり、苛烈な「ハルマゲドン」の開始を肌で感じさせてくれる。
    • イベント関連のグラフィックや演出も非常によくできており、衝撃的なシナリオへの没入感をより深めている。
    • モンスター・エイリアンのグラフィックも使いまわしが一切ない。デザインも世紀末的。
      • さすがに後半に出てくるエイリアンの一部は、力尽きたのかどこが頭でどこが手足なのかよくわからない子供の落書きみたいなデザインのものが目立ってくるが……。
      • 上述の「魔族の勇者たち」は、初期段階では名前どおりのオーソドックスな姿で人型に近いものが多いが、成長すると(種族によっては)人型からかけ離れた姿の魔物になっていき、更に合体によって衝撃的な異形の姿に進化していく。
        特にスライムの細胞を取り込んだ場合はさらに凄まじい異形の姿となるのも語り草。
  • 葉山宏治、猪瀬勝幸両氏による完成度の高いBGM
    • どの曲もゲーム史上に残る名曲ばかり。オリジナル版と後の移植版でBGMが異なるものがあるものの、どのバージョンも高評価。
    • なお、本作は葉山宏治氏のデビュー作でもある。

問題点

  • モンスターのデザイン・名称
    • スケルトンの進化系であるリッチやスライムの進化系であるグレイウーズは『ダンジョンズ&ドラゴンズ』が出典*3、ガーゴイルの進化系であるバルログは『指輪物語』が出典となっている。80年代当時は国内での著作権意識はまだ緩く、本作やゲーム業界に限ったことではなかったが*4
  • モンスター間の格差がかなり大きい
    • 強力な防具を装備可能なオーク・ゴブリン・スケルトン、強力な魔法・特殊攻撃を備えそこそこの防具を装備可能なミノタウロス・サイクロプスがかなり頼りになる一方、防具を装備できないモンスターは足手まといになりやすい。
      • 特に武器防具を装備不可で初期の魔法と特殊能力もいまいちなジャイアントスネークはかなり不遇。魔法に関しては大器晩成型で、我慢して使い続ければゲーム中でも最強の全体攻撃魔法を覚える。
        ハーピィの細胞をLv17で合成したケループ経由でスケルトンの細胞をLv34で合成したクルプレトになれば最終的には装備の問題は解消されるが、もっと早く武器防具を装備できるようにサイクロプスの細胞をLv17で合成したネークロプスを選ぶという手もある。
      • ドラゴンニュートは特殊攻撃・特殊防御・魔法いずれも強力なものに恵まれてはいるものの、防具装備ができないうえにLv17の合成では防具が装備できるようになる選択肢すらない。
  • 以下の理由により、戦闘面のバランスは崩壊気味。
    • 全種族が装備可能な最強近接武器である「アゾット剣」が序盤から入手可能なうえ*5、武具作成にはレベルによる制限がないので、ジンさえあれば序盤から最強装備を作成できる。
      • 特に最強の防具である「ベルゼブアーマー」は非常に強力で、ある程度防御レベルを上げた状態でこれを装備すれば、ほとんどの雑魚敵からの攻撃をノーダメージにしてしまう。
    • 状態異常「石化」が強すぎる。石化すると一切の行動が不可になる上、ターン経過でも回復することがない。このため全体石化魔法「ピエザボム」を覚えた瞬間、(余程ステータス差がなければ)石化が効かない敵以外にはほぼ負けることはなくなると言っても良い。
      • まあ、防具を付けてアゾット剣を装備した時点で、そもそも雑魚敵に負けることはまずなくなるが。
      • 一応、後の移植版では多少改善されているものもある。
    • 合体の際に、合体後の結果が示されないまま合体対象を選ぶ必要があるため、予備知識なしで臨むと使いにくいモンスターになってしまって攻略が難しくなることも。
      • ただしハガキを送ることでモンスター図鑑を貰えるようになってはいた。
      • 合体に関しても、実利を求めるなら「武器・防具が装備できる特性を持つ魔物」1択である。次いで「強力な魔法を持っている」「武器・防具・道具が作成できる」「飛行可能」な特性を持つ魔物を合体させるぐらいか。「水に強い(弱い)」「火に強い(弱い)」などの特性は、実は戦闘面にあまり影響を及ぼさないため全く無視しても問題なかったりする。
    • また、時間によってパーティが強制的に交代させられる関係上、敵の強いエリアに弱いパーティで対処しなければならない状態に追い込まれることも珍しくなく、場合によっては詰む可能性も高い。ただし、2部開始~中盤までの敵は、1部終盤の敵よりはるかに弱いので、基本何とかなるだろう。また、物質転送機という、1部のマップにテレポートできるようになるアイテムもある。
    • サルバンの破砕日のパーティは実質的な活動時間が短く、月1回の頻度でしか使用できないため、レベルアップが思うようにいかない。
  • イベントは冗長なものが目立ちがち
    • 特に序盤の地上にある108枚の石板を探索するイベントはマップの広さも相まって非常に面倒。一応地上マップと石板チェック用のシールがソフトの付属品としてついているが詰まってからでは焼け石に水。
      ゲーム内にまだ見ていない石版の位置を示してくれる機能などもないので、石版の見落としにより収拾がつかなくなりクリア不能となったプレイヤーがとても多かった。これは当時より大きな欠点として批判された。
      • また、実は石版の番号は「発見した順」につけられていくため、各石版の位置を番号と関連付けることも出来ない。当時のパソコン雑誌『ログイン』の質問コーナーでも、「(先述の理由から)単に「108枚目の石版の位置」を質問されても答えようがない」と回答されている。
      • さすがにメーカーもこの問題は認識していたのか、後の移植版ではある程度解消されているものもある。
    • また、ゲーム中盤から終盤にかけて、全モンスターに対して攻略に必須な固有イベントが用意されており、こちらもかなり面倒。
      • これも後の移植版では解消されているものもある。
    • いわゆるボスが存在しないため、せっかく強くしたモンスターの力を試す機会がない。単にクリアーするだけなら、強敵からは逃げれば良いのでLv17程度あれば十分だったりする。

総評

世紀末な世相を反映した衝撃的な世界観とシナリオが魅力的な作品で、今でも根強いファンが多い。
それゆえにシステムや設定の癖が強いために遊ぶハードルは高いのがネックでもある。
システムやバランスを洗練させれば遊びやすくなる要素もあるのだが、権利関係で配信・リメイクが不可能なのが非常に残念。


移植

  • 本作は人気作ということもあり様々な機種に移植されたが、以下の3機種については初作のPC88版と比較して相違点が多い。
    • FM Towns版(1989年7月発売)
      • BGMがCD-DAとなっており、BGMも大幅にアレンジされている。
      • イベントではモンスターに対応した音声が収録されており、その関係でモンスターの編成が固定。イベント音声はCD-DA再生。
      • アゾット剣は各パーティーの特定のモンスターしか手に入れられなくなり、昼・夜・サルバンそれぞれで1本しか持てなくなった。
    • PCエンジン版(1990年8月31日発売)
      • 基本的にはFM Towns版の移植。おそらくもっとも有名な移植版。
      • BGMはTowns版と同様だが新曲が追加されている。また、イベント音声はCD-DAではなく内蔵音源。BGMの「戦闘のテーマ1部」は人気と知名度が非常に高い*6
      • 担当した声優の中には本職が歌手の柿沢美貴と本職が舞台女優の木下千鶴子がいるが、スタッフロールにもその声を当てたキャラクターの名前が掲載されていない。
      • 108枚の石板探索イベントについては、赤い12枚の石板のみの探索でOKとなった。
      • 3Dダンジョンはすべて2Dダンジョンとなり、マップもすべて変更されている。
      • 各モンスター専用イベントについては、イベント発生地点に到着した際に強制的に該当モンスターのパーティ時間に遷移するようになり、フラグを立てやすくなった。
      • アゾット剣はさらに制限が厳しくなり、オークとゴブリンしか持つことができなくなった。
      • 戦闘時に一定ターンが経過した場合、エイリアンの攻撃力が倍々に膨れ上がっていく。それでも粘っていると、突然地震が起きて防御力無視の大ダメージを受けるようになった。
        これにより、「弱い敵相手に防御を連打することで防御レベルを簡単に上げる」ことがかなりやりづらくなった。
      • 全体的に他媒体に比べて敵が非常に強くなっており*7、シナリオが進むと順当に敵が強くなる。石化魔法の使い手がいないパーティは、大変な苦労をすることになるだろう。
      • オリジナルのボスが、エイリアンベースや宇宙船、ラストダンジョン等に追加されている。
    • ファミリーコンピュータ版(1990年11月10日発売)
      • ユーザの年齢層に合わせ、一部イベントのメッセージが簡略化されている。
      • BGMもすべて差し替えられている。
      • パーティ編成のみならず、合体の組み合わせも完全固定。
      • イベントでオリジナルのボスが追加されている。ただし、PCエンジン版とは異なる。

その後の展開

  • 双葉社より本作のゲームブック『ラストハルマゲドン 魔界創世記』が発売されていた。
    • ストーリーはファミコン版ベースだが、ボリュームの都合上時間の概念がないためにサルバンの破砕日のパーティのみで進行し、ストーリーもゲーム版とは異なる展開になる。
  • 本作のデザイナーである飯島氏により、本作をベースにした小説『最後の審判(LAST ARMAGEDDON) 世紀末の覇者』が小学館より出ている。6巻で途絶えたまま未完。
  • PCエンジンCD-ROM2で続編『ラストハルマゲドンII』が発売予定だったが、開発・販売元のブレイングレイが解散してしまったため発売中止となってしまった。
  • 本作のシステムを用いた日本妖怪版の自社パロディ『妖怪変紀行』も同じくメーカー解散により立ち消える事となってしまった。
    • 雑誌にゲーム画面等は公開されていた。
  • ブレイングレイは元々、飯島氏を中心に立ち上げられた会社だったが、飯島氏は本作発売直後に活動方針の相違から退社し、新会社パンドラボックス設立、さらにグローディアの元スタッフを束ねてライトスタッフを立ち上げる。ただし、ライトスタッフが処女作の「アルシャーク」を発表した時には、飯島氏は諸般の理由からライトスタッフから既に離脱している。一方のブレイングレイは飯島氏を失った後は目立った活躍はなく、やがて解散した。
    • ブレイングレイの解散に伴い、本作を含めたブレイングレイのソフトは著作権の帰属が不明となっているため、現在配信やリメイクは絶望的である。
    • 本作のシステムを使用した和風RPG『妖怪変紀行』は、水木プロのオリジナル妖怪をそうと知らずに登場させていたことにより、クレームでもあったのか開発中止となっている。
      • これとは別物だが、和風RPGとしてはパンドラボックスにて『ONIシリーズ』が開発されている。
  • パンドラボックスより、メガCDで『アフターハルマゲドン外伝 魔獣闘将伝エクリプス』が1994年11月25日に発売された。
    • 権利関係の問題で『ラストハルマゲドン』の名称が使えず、また本作の直接の続編でもない。
    • なお、この作品はメガドライブ後期に発足したメガドライブRPG強化のプロジェクトであるメガロープレプロジェクトの作品の一つでもあった。
      • 後にパンドラボックスは1995年に『魔法騎士レイアース (SFC)』、1996年に『アラビアンナイト 砂漠の精霊王』を開発していった。これらの2作はスーパーファミコンで発売されている。

余談

  • 本作の世界観は飯島氏の天界9部作というシリーズ構想の世界観に含まれており、本作は番外編的な位置づけとなっている。
    • 本編にあたる作品として『抜忍伝説』や『BURAI』シリーズが発売されたが、残りの7作が世に出ることはなかった。
  • 真・女神転生』の没データの中に、本作のオープニング曲の一部をアレンジしたと思われるデータが含まれている。

タグ:

RPG 判定不一致
+ タグ編集
  • タグ:
  • RPG
  • 判定不一致

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月22日 01:39

*1 月に一度訪れる時間の流れが通常の20分の1となる非常に遅い日のことで、毎月1日が該当。

*2 「一日に1回」なのがミソで、例えば「昼のパーティーで魔界を利用した」場合、夜のパーティーは翌日の0時になるまで魔界を利用することはできなくなる。

*3 D&D以前からあったと言う説もある。

*4 特に有名なのが漫画『BASTARD!!』にD&Dのビホルダーを登場させて抗議を受けた「鈴木土下座衛門事件」。ビホルダーは『ファイナルファンタジー』等多数の作品に登場していたが、リメイク作品ではことごとく名前やデザインが変更されている。

*5 アゾット剣は本来武器を装備できないドラゴンニュート、ジャイアントスネーク、ハーピィ、スライム、アンドロスフィンクスも装備可能。ただし、抜くには一定以上のパラメータが必要で、魔物が死ぬと失われてしまうという欠点もある。

*6 一応、PC88版にも存在した曲のアレンジと言う扱いのようだが、原曲の面影は全くない。

*7 特にPC版では普通の敵に過ぎなかった「グジリム」と「ゲラミズ」と言う敵は、HPが数千に跳ね上がっており通常攻撃だけで倒すのは至難の業となっている。しかし、弱点属性の攻撃魔法を使えばあっさり倒せるが。