真・女神転生

【しんめがみてんせい】

ジャンル ロールプレイングゲーム
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対応機種 スーパーファミコン
メディア 12MbitROMカートリッジ
発売・開発元 アトラス
発売日 1992年10月30日
定価 8,800円
配信 【Wii】2007年2月13日/900Wiiポイント
【WiiU】2013年7月3日/900円
判定 良作
女神転生シリーズリンク


ストーリー

東京・吉祥寺で母親と共に、平穏な日常を過ごしていた主人公。
奇妙な夢を見て目覚めたある日、近所の井の頭公園で猟奇殺人事件が起こる。
そして彼の元には不審なプログラムが送りつけられる。
そのプログラムの名は『悪魔召喚プログラム』
日常が少しずつ崩れていく…。

概要

「敵との会話・交渉」「COMP(コンピューター)で仲魔(仲間の悪魔)を召喚」「悪魔合体」など、独特の要素を持つRPG『女神転生』シリーズの3作目。
前作まではアトラスが開発しナムコが販売していたが、今回からアトラスのブランドで制作販売された。

前作までに含まれていた原作小説第1作のサブタイトル『女神転生』が外され、以降の『真』シリーズにおける実質的な初代作品と言える内容になっている。

特徴

全般

  • 女神転生II』で確立された世界設定をさらに膨らませ、新たな概念も加え、これまでのRPGと一線を画す単純な勧善懲悪的な善悪の概念を超えたストーリーを持つ。
  • 金子一馬氏による個性的な悪魔デザインも健在。
  • 日常から非日常への遷移、かつての仲間達との思想的な決別、必ずしも世界の救済を意味しない自己完結的なエンディングなど、極めて重厚な終末思想的テーマが貫かれており、こういった宗教もしくはサブカルチャー文学の領域をゲームに結びつける手法においては「パイオニアかつ一つの頂点を築いた」作品といえる。
    • また、当時RPGといえば「ファンタジー」が主流、変わりどころで「SF」といった感じであった。その時代に「現代」しかも「実在する土地が舞台」の作品は非常に珍しく、そういった意味でも記念碑的作品といえる。
      • シナリオ序盤、東京が大破壊=核兵器により壊滅する、というところは当時流行していた世紀末思想と相まって単なるフィクションではなく『起こりうる未来』と思わせる説得力を提供した。

「ロウ」と「カオス」
前作の価値観の多様性を膨らませ、善と悪とは異なる対立軸として「ロウ(LAW:法と秩序)」「カオス(CHAOS:混沌と破壊)」が登場する。

  • 神(唯一神)に近い側が「ロウ」、多種多様な悪魔*1との共存を目指す側が「カオス」に当たる。前作にも登場した宗教の存在が本作ではよりクローズアップされており、ロウ側の「メシア教」とカオス側の「ガイア教」という二つの宗教が対立している。
    • ロウとカオスはどちらが善でどちらが悪ということはなく、作中でもメシア教は排他主義、ガイア教は弱肉強食主義と冷徹な面を見せている。また、本作の残酷な所業の数々はメシア教の主導によって行われている。*2
  • また人間の仲間としてヒロインの他に、この属性を象徴する2人の男性が登場する。
    • 神に捧げられし魂こと「ロウヒーロー」は正義感が強く、清廉で献身的な性格。
    • 力を求める乾いた魂こと「カオスヒーロー」は身勝手で粗暴だが、情には厚い性格。
    • 両者とも単純な善悪で計れない側面を持ち、それぞれの理想のために行動していく。ある意味では真の主役かもしれない。
  • 悪魔にもこの属性が振り当てられており、主人公と相反する属性の悪魔は召喚できなくなった。会話で仲魔に入れることも不可能。
    • その他、ロウでもカオスでもない「ニュートラル(NEUTRAL)」の悪魔もいる。
  • 主人公は、行動、選択によってロウとカオスの間を揺れ動いていく。属性変化によって戦う敵やストーリーにも変化がある。
    + そして…
  • 悪魔だけではなく主人公にも「ニュートラル(中庸)」という第三の道が存在している。ロウとカオスの両者のバランスを保つことが人をよりよい方向に導くという立場である。この道の存在のヒントは、ゲーム開始直後に示されている。
    • ゲーム中ではロウ・カオスの双方と敵対することとなり、その険しさもあってこのニュートラルの道こそが本作のトゥルーエンドであると言われている。なお、初期に出た攻略本ではニュートラルは隠し扱いであった。

また、悪魔にはロウ・カオスとは別に「ライト(LIGHT:光)」「ダーク(DARK:闇)」属性が存在する。

  • ロウ・カオスが立場ならライト・ダークは性向にあたる。生産的・献身的な性向がライト、破滅的・自己中心的な性向がダーク。こちらにもニュートラル属性が(ロウ・カオスのものとは別に)存在する。
    • こちらは前作での「GOOD(善)/NEUTRAL(中立)/EVIL(悪)」の区分けに近い。
    • 「世界の破壊を司るが、同時に新たな世界の誕生や再生を司る」"天魔"*3はライト-カオス、「法の下に秩序を司るが、法そのものが邪悪である」"邪神"はダーク-ロウ、「正義だの悪だのには興味無し、勝手気ままに生きる」"妖精"はニュートラル-ニュートラル…といった按配である。悪魔をただの敵ではなく価値観を持った一個の存在として上手く演出している。
  • 前作では会話可能なNEUTRALの種族が少なかったが、本作では増えている。
    • 一方、ライト及びダーク属性の悪魔はこちらからの会話が成り立たない。ライト悪魔は敵としてはボスとしての遭遇であり会話があるとしても選択を迫るだけ*4、ダーク悪魔は会話しても一方的な嘲笑や奇襲が関の山でろくなことにならない。遭遇すれば基本的に殺すか殺されるかである。戦闘面では厄介な能力を持つ者も多い。
      • ただしダーク悪魔は会話次第ではアイテムやマグネタイトをくれることも有り、会話する価値が無いわけではない。特にマグネタイトは倒すより多く貰える事が多い。
    • なお前作ではGOODは仲魔専用、EVILは敵専用だったが、本作ではライト/ニュートラル悪魔だけではなくダーク悪魔も合体を活用して仲魔にできるようになった。
  • また、今作以降から「ゲームオーバーになると三途の川を渡る」というシーンが追加された。

システム等

  • 戦闘、合体、会話等の基本は、ほぼ『女神転生II』を引き継いでいる。
    • 新要素として特定の剣と悪魔が合体可能になった。これにより強力な剣が作り出せる。
    • また、独自の合体法則をもつ組み合わせも増えた。ダーク悪魔同士の合体、メシア教徒/ガイア教徒と悪魔の合体(ランダム要素を持つ)など。
  • 『女神転生II』からさらに魔法の体系が整理され、全体攻撃は頭に「マハ~」が付くようになり区別しやすくなった。
  • 前作のオートパイロットは廃止され、オートマッピングが追加された事で3Dダンジョンが苦手な人にもやさしくなった。
  • レア悪魔「魔人」が登場するようになった。

BGM

  • BGMは引き続き増子司氏が担当。ファンタジー系作品と一線を画すBGMは評価が高く、今も愛されている。特に「廃墟(フィールドマップ曲)」は増子氏が好きだという5拍子でこれまでのRPGフィールドマップには無かったテイスト。 FCの女神転生と比較すると、無機質な画面デザインとなったからか1曲の長さが短い物が多いが、CD化された時に延長された楽曲がある(BOSS戦闘曲、渋谷ダンジョン、カテドラル等)。PS版以降の移植では延長された物が使用されている場合が多いが、音質はSFC音源の方が味がある。 ちなみに、何故か収録されていない曲がある(パスカルの曲等)。

評価点

  • これまでに無い「現代(現在)の実在する都市」から始まるシナリオ。
    • ドラゴンクエスト等の中世、ファンタシースターの近未来、桃太郎伝説の昔話…などの作られた世界ではなく現実にある「吉祥寺」から始まる、「平凡な日常が壊れていくシナリオ」は今を持っても希少。*5夢から覚めての最初のクエストが「商店街にコーヒーを買いに行く」というまさに「日常からのスタート」である。
      • あるイベントで一気に数十年進んでしまうが、そこまでの進行はまさに「淡々と壊れゆく日常」であり、その後も破壊され尽くし廃墟化した東京と、「壊れ果てた日常」と対比が効いている。
  • FC版から好評だったボス悪魔の貫禄ある口上も健在。
    • ペルソナ3以降のアトラス作品はガンダムと同様に「台詞に貫禄が無くなって言葉汚くなった」とよく嘆かれるが、真Ⅰの台詞回しはFC版から好評な「挑発的なのに貫禄ある口上」の頂点。次回作からは少しマイルドな台詞も増える。
    • ボスだけでなく、ロウヒーロー&カオスヒーローは似たような設定の真Ⅳのヨナタン&ワルターよりも言葉数少ないが突き刺さる台詞がキャラをよりたたせている。
  • その独特な空気感を活かすまとまったセンス
    • まず目に入るのは「アイコン化されたフィールドマップ」。まるで90年代のカーナビの様に無機質な街のグラフィックに、モブを含むキャラクターまでアイコン化された表現はシリーズの伝統となって今でも継承されている。(ただし、真Ⅳは時代に合わせてGoogle MAPの様にコンピュータ感を残しながらリアル化されてはいる。)
    • 特徴欄でも触れられているが、その時代のコンピュータの様に無機質な画面にマッチしたBGMはファンタジー系とは一線を画す良い意味で温かみを感じさせない。無機質な画面に合わせて短いものが多いが非常に好評。
    • その無機質な空間に現れる悪魔達は世界各地の伝承や神話、昔話とありとあらゆる所から集められたものでザコ悪魔ですら調べると何かしらの伝承やエピソードがあり、その悪魔達を描いている金子一馬氏のデザインは好評。

賛否両論点

  • 四天王の館でのレベル爆上げ
    • 今作だけのことでは無いが、女神転生シリーズは「謎のレベル爆上げポイント」が見つかる事があり、今作の場合「渋谷の隣の四天王の館」が該当する。*6「場違いな強さの悪魔」がエンカウントするが攻略法が分かりやすく、ここで一気にレベル上げを行える。場所が場所だけにワザと用意したフシが強い。
    • 攻略法がわかればリスクはテングの先制のみで、この場で数~数十レベルを上げる事が容易。効率的にも優秀なレベル爆上げポイントだが、一気にヌルゲー化してしまう。
  • 魔界のない現世だけの舞台
    • 一応魔界的なものとしては「金剛神界」があるが、ダンジョンの1つでしかない。また、最後の敵がラスボス専用のBGMでない事もあり「アスラ王/ミカエル」を倒した後、エンディングになるので「あれ?」と思った方も多い。
      • 考え方の一つとしては「数十年たった世界」こそが異界とも言えるが、それだと現世が短すぎる。

問題点

  • 戦闘バランスが大味。
    • 中盤までは、そこそこ纏まっているのだが、以降はインフレが激しい。
    • 魔法を使うと行動順に補正がつく仕様(ゲーム内・説明書で表記なし)のため、魔法を使用するキャラが圧倒的に早く行動できる。
      • ジオ(電撃)系はSHOCK、ブフ(氷結)系はFREEZEというそのターンのみ行動不能になる状態異常を発生させるため、この隠れ仕様の影響は極めて大きく、これらの状態異常が効くボスはハメ殺せてしまえる。
    • 「せんこうだん(金縛り追加)」や「しんけいだん(眠り追加)」等の補助効果を有する弾を装備してガン攻撃すると、ほとんどのザコ悪魔の動きを封じてハメ殺せる。
      • これらの弾丸は「ガン属性」で扱われないらしく、ガン無効や物理反射の悪魔にも普通に効いてしまう。
      • この魔法とガン攻撃を利用して、ファンには有名になった渋谷四天王の館でのレベル上げが可能。
    • 仲魔の攻撃魔法の性能が低く、役に立たない。ただし攻略上非常に重要な各種補助魔法は仲魔しか使えず、雑魚戦で比類なき性能を発揮する呪殺魔法「ムドオン」もやはり仲魔しか使えないため、釣り合いが取れているとも言える。
  • バグが多く、プレイヤーに有益なものから、クリア不可能になってしまう厄介なものまで種類が豊富である。イベントアイテム入手不能のバグは致命的なので気をつけること。また以下はバグのほんの一例。
    • 合体では、ある特定の組み合わせでバグ悪魔が発生してしまうことがある。
      • バグ悪魔の代表格である通称「魔神マハラギオン」は、後に発売された吉村夜の小説『真・女神転生-廃墟の中のジン』に登場する同名の悪魔の元ネタ。
    • イベントアイテム入手時に持ち物がいっぱいだと進行不能になる。アイテムの空きには常に気をつけること。
  • 属性の調整が面倒。
    • プレイヤーの望みの属性を維持しようとするならロウまたはカオス属性の敵は倒しづらい。行動や選択肢でも属性が変わったりする。
      • 属性の変化で仲魔に制限がかかる為、非常に面倒な作業を強いられる場合もあり、斬新なシステムゆえの弊害があった。
    • 色々な選択肢の選び方で「ロウ~カオス」の間を揺れ動く仕組みだが(厳密には戦闘、会話も絡むが)、「ロウ=イベントをやる」「カオス=イベントを無視」が多い為どうしてもロウサイドに偏りやすい。例えば「ヒロコという少女達が捕まって閉じ込められている」で助けるとロウ、無視するとカオスである。プレイヤーはそんな事は構わず「正義(善行為)」として参加してしまう人が多く、ロウ寄りになる訳である。また、「善行、悪行」関係なくイベントを無視というのはこれまでのRPGに慣れていると単純に遊ばないのは勿体ないとしか思えない。
    • 選択肢を「Aの道orBの道」では無く、「◯か×」が多いのは選択肢の作り方として、そもそもの悩ませる仕掛けとして捻りが少なく大変弱い。弱いのにそれがこのゲームの全体的なシステムの所謂「性格判断ゲーム」に絡めている。プレイヤーを「ロウ/カオス」の属性で揺れ動かす仕掛けにしている主システムの「性格判断ゲーム」としておかしな選択肢となってしまう。
      • なお、これは真Ⅱ以降で改善していくが、「性格判断ゲーム」というよりも「フラグ管理ゲーム」化している。
  • 属性に関しての製作者側の理解不足
    • 後述のBGM問題で顕著だが、どうも「カオス=悪」と間違って作られた箇所が散見される。反対に「ロウ=善」とは殆ど無いが、これは残酷な所業がロウサイド発でまだわかりやすかった為と思われるが…
      • 下記の「カオスBGMが悪者の曲」がわかりやすいが、イベント「母親が悪魔に食い殺されていれかわっている」のBGMがまたカオスの曲と、どちらかと言えばもう一つの属性のライト/ダークでの「ダーク寄り」イベントで使われる事が多い。
      • 他にも「大破壊前のオザワ関連」*7、「カオスイベントなのにボスがロウ寄りを選出(下記)」「六本木のアリス関連はどちらかというとおじさんは秩序を重んじている」等。
  • その他の問題点。真シリーズ1作目、SFC1作目としてのあらがいくつか見られる。これはシリーズを追う毎に改善している。
    • 毒やマヒ状態の時に2Dフィールド上を歩くと、重いダメージエフェクトが発生する。
    • 各メニュー画面でカーソル移動や選択のたびに甲高くて耳につく効果音が入る。無機質なインターフェイスと合わせて、サイバーな雰囲気づくりに一役買ってはいるのだが。
    • 装備品・消耗品・イベントアイテムなどが全て一緒くたに扱われており(一応、同種ならスタックはする)、後半はアイテム欄が一杯になりやすい。前述のイベント進行バグもこれが原因のひとつ。
    • 新しいフロアに来たとき、今使ってきたはずの階段や出入り口がオートマッピングに記憶されない。解消されたのは『真・女神転生if...』から。
    • 「魔法の箱」を開けるタイミングが満月とは限らない(満月でアタリ固定は『真III』から)。攻略サイトや攻略本を参考にしないとハズレを引く可能性が高くなる。
    • ラストダンジョン「カテドラル」の難易度は高く、そして長い。3Dダンジョンに余程慣れている人でも苦戦は必至。最短ルートを通ればそれほど長くはないのだが、初見ではその最短ルートを探すのだけで一苦労。
      • ラストダンジョンは後のシリーズでも「長いか、複雑」は見られるがその両方を兼ね備えて両方がきついのが今作。
    • カオスサイドの象徴的BGMがどう聞いても悪者の曲である。ロウサイドは一通りゲームをやってからだとわかるが、予備知識もなくプレイすると善人聖者の曲である。*8また、エンディングでのテーマ曲での作曲がロウだけなのでカオス・ニュートラルが不遇気味。
      • 次回作IIではかなり改善されている。
+ ネタバレ注意
  • 他作品に比べるとラスボスとなる悪魔がやや地味。エンディングではロウ側・カオス側両勢力の真の黒幕の存在を示唆したまま、戦うことなく幕引きとなる。
    • 真エンドと言えるニュートラルルートでも両ルートのラスボスと戦うのみで専用ボスなどは存在しない。

総評

前作の流れを持ち込みつつも、ロウ・カオス軸の採用、それを活用し作りこまれたシナリオは、プレイヤーの行動と選択の影響が目に見えてあらわれ斬新であった。
ゲームとしては粗い部分もあるが、それを上回る魅力を秘めた作品であることは確かだろう。

移植

  • SFCのRPGとしては珍しくPCE(SCD)、MD(CD)に移植されている。これらには追加悪魔が存在したり、声が入っていたり他機種版にない要素がある。BGMも大半はアレンジされ、CD-DAで収録されている。
    • PCE版はSFC版のほぼ忠実な移植。一部イベントでは、ビジュアルシーンが表示されたり、CD-DAによるBGMやボイスが使用されたりと、CD-ROMの恩恵を受けている部分はある。しかし、CD-ROMからの頻繁なロードがやる気を削ぐのも事実で、全体としてはSFCの劣化版といっても差し支えない。通常戦闘なのに十数秒の待ち時間もザラなのにエンカウントはSFCと同等とハード面の差を考えても酷い。
    • MD版はシムスからの販売。移植作品の中では最もアレンジがなされている。一部の悪魔グラフィックが攻略本用に描かれたイラストに変更されている。登場人物との会話シーンでは、キャラクターのバストアップが表示される。ナレーションは、後にOVA『真・女神転生 東京黙示録』の主人公や『ペルソナ3』の主要キャラを演じる緑川光氏。 悪魔の名前がアジア圏のモノは漢字で書かれているが、日常で意識する事もない異文化の神や悪魔がルビ無しで例えば 「荒脛巾神が1体現れた!」「私は鬼神・武甕雷男神、今後ともよろしく」*9と出てもちんぷんかんぷん。他にも「ワイヤーフレーム式のフィールドマップが見づらい」等、アレンジをする上での悪い見本とも言える。
  • オリジナルのSFC版自体は、Wiiの『バーチャルコンソール』で配信中。PC向けダウンロード販売も、2011年3月31日までi-revoゲームで行われていた。
  • PSには続編2作と共に移植。『ゲームアーカイブス』でも配信中。
  • 携帯機ではGBAに移植、ストーリーをより深くする「ビジョナリーアイテム」が追加され、GBA版『真・女神転生II』との連動もある。現在ではプレミア化しており、入手は困難。
    • GBA版は、iPhone及びスマートフォン向けアプリとして移植されている。

余談

  • ディスティニーランドのボス「邪神エキドナ」はイベント内容及び所属勢力はカオス側なのだが、彼女が分類されている「邪神」はロウ悪魔である。
    • ロウ側に分類される悪魔が別属性になった例は他に、SJのパスワード専用悪魔の地霊バガブーが存在する。

ロウ・カオスについて

  • ロウ・カオスの概念自体は『Wizardry』の善悪属性、及びマイケル・ムアコックのファンタジー小説シリーズ『エターナル・チャンピオン』の法と混沌をよりストーリーに結びつけて発展させたものと考えられる。
    • 『エターナル・チャンピオン』シリーズでは、アリオッホ(アリオッチ)ことアリオクが混沌の勢力として登場している。

吉祥寺のエピソード

  • スタート地点である吉祥寺の描写はかなり細かくされている。
  • 序盤で訪れる「エコービル」は実在しており、発売当時の数年前からテナントが殆ど入っておらず、不気味なビルと地元で噂になっていた。その後はユザワヤが入った事もありにぎやかになった。現在はユザワヤも撤退し、建物自体も改築されキラリナ京王吉祥寺となった。
  • 「吉祥時で事件が起こった」という元ネタは、奥瀬早紀(サキ)の漫画『低俗霊狩り』。同作者の『火閻魔人』には「 傍箕 (わきみ)(つぼ)」も登場している。
    • 本作発売後の2年後に、舞台と同じ井の頭公園にて実際に発生したバラバラ殺人事件は、解決に至らず時効を迎えた。

学園物?

  • スタッフは当初「学園物にしたかった」と述べている。ロウヒーローとカオスヒーローらは「同じ学校に通う生徒」という具体案もあったが、都合で没になったとか。
  • “学園物のメガテン”はその後『真・女神転生if…』や『ペルソナ』シリーズとして実現した。
    • 『if…』の主人公が受け取るハンドヘルドコンピュータは、本作の主人公が身に付けているのを見た教師・八幡が、影響されて作成した、という設定である。その他、条件を満たすとガーディアンとして本作のキャラクターが出現するなど、サービス要素として登場している。
      • また『if…』はいじめられっ子が復讐のために学校を魔界に落とす、という内容だが、これは西谷史の原作小説『女神転生(旧題、デジタル・デビル・ストーリー)』シリーズの主人公である中島朱実のオマージュと考えられる。中島は、元々いじめっ子に復讐するために悪魔召喚プログラムを開発した。

当時の世相ネタあれこれ

  • 主人公の飼い犬・パスカルの犬種がシベリアンハスキーなのは、当時人気だった佐々木倫子の漫画『動物のお医者さん』の影響。
  • シンジュクを仕切っている暴走族のリーダーの名前が「オザワ」であり、当時の大物政治家の名前と一緒なのは偶然ではなく、シナリオ担当者の発案で「政界の裏のドン」と言われてた彼にちなんで付けられた名前とのこと。
    • 移植版では漢字表記に変えられており、皮肉にも元ネタと同じ苗字になってしまっているが、意図的なものかは不明。

すぐにけせ

  • 「起動時に低確率で画面が『すぐにけせ』という赤い文字で埋められる」という都市伝説がインターネット上で流れたが、これは全くの嘘
    • 発端は2002年6月の2chオカルト版のスレ「ゲ ー ム に ま つ わ る 怖 い 話」だが、そこで言及されていたソフトタイトルは続編の『真・女神転生II』であって本作ではない。(リンク)
      527 : :02/06/09 18:00
      友達が真女神転生2(SFC)やってた時の話。夜中に電源入れたら、
      メーカータイトルも出てこないでまっくらな画面のまま。
       
      で、「接触不良?」って思っていたら、真っ黒な画面いっぱいに
      「すぐにけせ すぐにけせ すぐにけせ すぐにけせ」って赤い文字が
      びっしり現れたんだって。
      そいつ、それから一切メガテンやらなくなった。
      
      • 2003年9月の「レトロゲームの恐いバグ」というスレにて上記の内容をうろおぼえで紹介したレスでは「真メガ」と書いており本作の話に置き換わったしまった。そして2004年10月、2スレ目「レトロゲームの恐いバグ 2シーン目」にて自称製作者を騙る者が登場して、これが他の女神転生シリーズスレに拡散されて都市伝説として広まったという経緯。(リンク1)(リンク2)
        7 :NAME OVER:04/10/21 20:56:09 ID:???
        前スレのお気に入り
        87 NAME OVER 2003/09/20 16:27 ??? mailto:sage
         2ちゃんのどっかの女神転生スレで見た話なんだけど、いいかな。
         
         ある人が真メガをやろうと思って、ぱっと電源を入れたわけだ。
         いつもならアトラスと出たあとに例の魔方陣が出てくるはずなんだが、
         いつまでたっても画面がまっくらなんだとよ。
         「おかしいな?」と思って、しばらくそのまま待っていたら、
         途端に画面いっぱいに「すぐにけせ すぐにけせ すぐにけせ すぐにけせ」と出てきたんだとさ。
         
         読んだ時は正直ネタだろと思ったんだけど、怖かった。
         
        32 :NAME OVER:04/10/30 14:34:10 ID:???
        >>7
        懐かしい・・・そろそろネタバレしてもいい時かな。
         
        それを仕込んだの、おれです。もう一人のプログラマとグルになってやりました。
        当時、いわゆる「隠し要素」を取り入れるのが流行っていた時代で、
        女神転生というタイトルにふさわしいものを、と、メインには黙ってやっちまいました。
        最初は1/256に設定していたんですが、これだと結構な率で発生してしまって面白くない。
        そこで1/65536に。初期ロットが出たすぐ後に見つかって修正されましたけどね。
        今ではいい思い出です。
        
      • ちなみに『デジタル・デビル物語 女神転生 (FC)』には「初期ロットが出たすぐ後に見つかって修正」になった隠し要素が実在するため、それを意識して書いていたとしたらこの自称製作者はなかなかの女神転生通である。
      • 2010年、ニコニコ動画にて都市伝説再現の動画がアップロードされた(あくまで再現イメージであり実際のバグを撮影したとは作成者も言ってない)こともあり、テレビ番組で取り上げられたこともある。再現イメージは本作をベースに作られている。(リンク)
    • 2018年、当時のスタッフだった鈴木一也氏がインタビューでデマであると公言した。ちなみにインタビューの中で『デジタル・デビル物語 女神転生II』の開発中に本当に「すぐにけせ」を入れていたが削除されたため製品版には入っていない、と語っている。発端について開発秘話をスタッフが脚色して書き込んだ可能性あるいはスタッフの友人に口づてで伝わる中で脚色された可能性も鈴木氏は指摘している。
    • なお、後に公式がこの都市伝説ネタを用いており、『女神転生』シリーズの関連作『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』では、発売日前に起動するとこの「すぐにけせ」を模したメッセージが流れる仕掛けがある。

三途の川

  • パーティー内の人間が全て倒れると三途の川を渡り、ゲームオーバーになってしまう。このシーンは『真II』、『旧約』、『デビルサマナー』、『真IV』でも採用された。

ボツになったダンジョン?

  • 最初の発表から少々経過した頃に「オレンジ色の壁のダンジョンの背景に悪魔」の画面写真が雑誌に掲載されたが、結局このダンジョンは何処にも無い。

サントラCD

  • ゲームの音源を「LOW DISC」、アレンジ版を「CHAOS DISC」と命名している所はFC版サントラの「召喚版・合体版」に倣っている。
    • 「LOW DISC」はSFC音源の収録だが、数曲がメロディを追加して延長されていて、その延長バージョンがPS版以降に採用されている。先述にある通り何故か収録されていない曲もある。
    • 「CHAOS DISC」はアレンジ版…なのだが、原曲部分を探して聴かないと「あれっ?」と思う位カオスな状態。FC版のアレンジがファンに配慮されて作られているのに対し*10、今回アレンジャーが独自の解釈を大幅に盛り込んでいてかなり賛否両論。

ナムコからアトラス販売の経緯

  • 発表以前はナムコでの販売が予定されていたが、途中からアトラス自らが発売することになったとプロデューサーの鈴木一也氏が語っていた。
    • 当初はナムコ側もナムコから出したかったのだが、当時のナムコは開発側の意見が販売よりも大きく「100万本売れないソフトは要らない」と言われてしまい*11「じゃあ、アトラスから出します。」という経緯となったという。

*1 シリーズ内では一括りに「悪魔」と呼ばれているが、この中には「○○神話における神」も多数含まれている。

*2 メシア教は現実のキリスト教を模した宗教で、リアルでも「良し」とされること(キリスト教的倫理観念において)を行うことでロウ化するが、ロウサイドとて「万人に暖かい理想的な世界」であり得ない、という意識を持たせるために、あえてロウサイドの"裏側"を強調した演出と考えられる

*3 続編『真・女神転生II』では「破壊神」に該当すると思われるが、他のシリーズ作品では天魔、破壊神ともに登場する物もある

*4 一部通常エンカウント出来るライト悪魔も存在するが、こちらは会話自体して貰えない。

*5 現代であっても架空都市だったり、またこの女神転生シリーズ自身も実在する都市でも近未来等、両方満たしているというのはなかなか無い。拡大解釈すれば「シェンムー」の横須賀位。

*6 他では真Ⅲの「イソラ焼き」ポイント等。

*7 将来的にカオス化するが。

*8 サントラのブックレットで、作曲者側がロウとカオスの意味を理解せずに作っていたことを述べている。

*9 前者はアラハバキ、後者はタケミカヅチ。

*10 FC版のブックレットにその苦労について述べられている。

*11 当時のナムコットは目標100万本とされ、女神転生は30万本と低かった。