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  • Kummer06_9

Kummer06_9

最終更新:2011年03月09日 21:22

kummer

- view
だれでも歓迎! 編集
最終更新日時 2011年03月09日 (水) 21時22分57秒

代数的整数論 006 (601-700)

元スレ: http://science6.2ch.net/test/read.cgi/math/1185363461/601-700
ログ元: http://2se.dyndns.org/test/readc.cgi/science6.2ch.net_math_1185363461/601-700

601 :132人目の素数さん:2007/08/19(日) 03:24:24
   g

602 :132人目の素数さん:2007/08/19(日) 03:26:15
   h

603 :132人目の素数さん:2007/08/19(日) 03:26:47
   i

604 :132人目の素数さん:2007/08/19(日) 03:27:22
   j

605 :132人目の素数さん:2007/08/19(日) 03:27:53
   k

606 :132人目の素数さん:2007/08/19(日) 03:28:23
   l

607 :132人目の素数さん:2007/08/19(日) 03:28:53
   m

608 :132人目の素数さん:2007/08/19(日) 03:29:32
   n

609 :132人目の素数さん:2007/08/19(日) 03:30:51
   o

610 :132人目の素数さん:2007/08/19(日) 03:31:22
   p

611 :132人目の素数さん:2007/08/19(日) 03:31:53
   q

612 :132人目の素数さん:2007/08/19(日) 03:33:17
   r

613 :132人目の素数さん:2007/08/19(日) 03:33:52
   s

614 :132人目の素数さん:2007/08/19(日) 03:34:23
   t

615 :132人目の素数さん:2007/08/19(日) 03:34:55
   u

616 :132人目の素数さん:2007/08/19(日) 03:35:29
   v

617 :132人目の素数さん:2007/08/19(日) 03:36:00
   w

618 :132人目の素数さん:2007/08/19(日) 03:37:13
   x

619 :132人目の素数さん:2007/08/19(日) 03:37:46
   y

620 :132人目の素数さん:2007/08/19(日) 03:38:20
   z

621 :132人目の素数さん:2007/08/19(日) 07:11:51
      ∩___∩
      | ノ      ヽ
     /  ●   ● | Kummerおはよう!!
     |    ( _●_)  ミ
    彡、   |∪|  、`\
   / __  ヽノ /´>  )
   (___)   / (_/
    |       /
    |  /\ \
    | /    )  )
    ∪    (  \
          \_)

622 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/19(日) 08:17:54
   命題
   A を位相環(>>189)とし、E を左 A-加群とする。

   E が左 A-位相加群(>>372)であるためには以下の4条件が成り立つこと
   必要十分である。

   1) E は加法に関して位相群である。

   2) 任意の x ∈ E に対して写像 λ → λx は λ = 0 で連続である。

   3) 任意の λ ∈ A に対して写像 x → λx は x = 0 で連続である。

   4) A×E から E への写像 (λ, x) → λx は (0, 0) で連続である。

   証明
   上記の条件が必要なことは明らかである。

   上記の条件が成り立つとする。
   A×E から E への写像 (λ, x) → λx が連続であることを示せばよい。

   α と c をそれぞれ A と E の任意の元とする。
   2), 3), 4) から A と E のそれぞれの 0 の近傍 T と W が存在し、
   Tc ⊂ V, αW ⊂ V, TW ⊂ V
   となる。

   λ - α ∈ T, x - c ∈ W なら

   λx - αc = (λ - α)(x - c) + (λ - α)c + α(x - c)
   ∈ TW + Tc + αW ⊂ V + V + V
   証明終

623 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/19(日) 08:36:56
   命題
   A を位相環(>>189)とし、E を左 A-加群とする。
   E の部分集合の集合 Φ が以下の条件を満たすとき
   Φ が 0 の近傍全体と一致するような E の位相が
   唯一つ存在し、その位相により E は A-位相加群(>>372)となる。

   1) Φ は E のフィルター(>>75)である。

   2) V ∈ Φ なら W ∈ Φ があり W + W ⊂ V

   3) V ∈ Φ なら -V ∈ Φ

   4) 任意の x ∈ E と任意の V ∈ Φ に対して A における 0 の近傍 S
   が存在して Sx ⊂ V

   5) 任意の λ ∈ A と任意の V ∈ Φ に対して W ∈ Φ があり
   λW ⊂ V

   6) 任意の V ∈ Φ に対して、U ∈ Φ と A における 0 の近傍 T が
   存在して TU ⊂ V

   証明
   >>590 と >>622 より明らかである。

624 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/19(日) 08:47:35
   訂正

   >>589
   >2) より x ∈ W なら e = xx^(-1) ∈ V である。

   2) より V ∈ Φ なら W ∈ Φ があり WW ⊂ V

   3) より W^(-1) ∈ Φ だから U = W ∩ W^(-1) ∈ Φ
   U ⊂ W だから UU ⊂ WW ⊂ V
   U = U^(-1) だから UU^(-1) ⊂ V
   よって x ∈ U なら e = xx^(-1) ∈ V である。

625 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/19(日) 08:52:26
   >>588

   2) と 3) は 1) を仮定すると次の条件と同値である。

   V ∈ Φ なら W ∈ Φ があり WW^(-1) ⊂ V

   証明は読者にまかす。

626 :132人目の素数さん:2007/08/19(日) 09:05:47
   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
   ┃----------------------------------┃
   ┃麻呂用しおり     | 三シ  ヾミ      彡シ  ヾ三 | ピキーン!!               ┃
   ┃             | 三| -丶、.,_ノ 'i'´(_,,/`_,. i三 |                       ┃
   ┃_________ト、ニ| <でiンヽ  ;'i"∠でiン |三|._∧,、_________○┃
   ┃ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄',.iヽ!i ヾ`= ‐' / 、 `ー´ i|シ,イ ̄'`'` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ┃
   ┃              i,ヽリi      ,':  :、     i|f ノ  Kummerーーー-!   ┃
   ┃----------------------------------┃
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

627 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/19(日) 09:38:47
   K を可換とは限らない体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。

   E を K 上の位相ベクトル空間(>>583)とする。

   任意の x ∈ E に対して写像 λ → λx は λ = 0 で連続であるから
   任意の V ∈ Φ に対して A における 0 の近傍 S が存在して
   Sx ⊂ V となる。

   即ちある実数 a > 0 があり |λ| ≦ a なら λx ∈ V となる
   よって |μ| ≧ 1/a なら x ∈ μV となる。

628 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/19(日) 09:47:40
   定義
   K を可換とは限らない体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。
   E を K 上の位相ベクトル空間(>>583)とする。

   E の部分集合 A, B に対して、ある実数 a > 0 があり
   |λ| ≧ a なら B ⊂ λA となるとき A は B を吸収すると言う。

   A が E の任意の点を吸収するとき、A は吸収的と言う。
629 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/19(日) 09:58:16
   命題
   K を可換とは限らない体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。
   E を K 上の位相ベクトル空間(>>583)とする。

   E における 0 の任意の近傍は吸収的(>>628)である。

   証明
   >>627 より明らかである。

630 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/19(日) 10:02:42
   定義
   K を可換とは限らない体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。
   E を K 上の位相ベクトル空間(>>583)とする。

   M を E の部分集合とする。
   |λ| ≦ 1 なら λM ⊂ M となるとき M を平衡的と言う。
631 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/19(日) 10:34:05
   命題
   K を可換とは限らない体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。
   E を K 上の位相ベクトル空間(>>583)とする。

   M を E の部分集合で 0 ∈ M とする。
   N = ∩μM とおく。ここで μ は |μ| ≧ 1 となる全ての μ ∈ K を
   動く。

   N は M に含まれる最大の平衡的集合である。

   証明
   x ∈ N とする。
   K の元 λ ≠ 0 で |λ| ≦ 1 となるものをとる。
   |1/λ| ≧ 1 だから |μ| ≧ 1 なら |μ/λ| ≧ 1 である。
   よって x ∈ (μ/λ)M である。
   よって λx ∈ μM である。
   よって λx ∈ N である。
   0 ∈ N だから N は平衡的である。

   L を M に含まれる平衡的集合とする。
   x ∈ L とする。
   K の元 μ で |μ| ≧ 1 となるものをとる。
   |1/μ| ≦ 1 だから (1/μ)x ∈ L ⊂ M
   よって x ∈ μM である。
   よって x ∈ N である。
   即ち L ⊂ N である。
   従って N は M に含まれる最大の平衡的集合である。
   証明終

632 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/19(日) 10:41:27
   定義
   K を可換とは限らない体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。
   E を K 上の位相ベクトル空間(>>583)とする。

   M を E の部分集合とする。
   M に含まれる最大の平衡的(>>630)集合を M の平衡核と言う。

633 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/19(日) 10:42:14
   M の平衡核(>>632)が空でないなら 0 ∈ M である。
   逆に 0 ∈ M なら >>631 より M の平衡核 N は存在し、
   0 ∈ N だから空でない。

634 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/19(日) 11:15:11
   命題
   K を可換とは限らない体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。
   E を K 上の位相ベクトル空間(>>583)とする。

   E における 0 の任意の近傍の平衡核は 0 の近傍である。

   証明
   V を E における 0 の任意の近傍とする。

   K×E から E への写像 (λ, x) → λx は連続であるから、
   実数 a > 0 と 0 の近傍 W が存在し、|λ| ≦ a なら λW ⊂ V
   となる。

   K の絶対値は自明でないから 0 < |μ| ≦ a となる μ ∈ K がある。
   μ ≠ 0 だから μW は 0 の近傍である。

   |λ| ≦ 1 なら |λμ| ≦ a だから λ(μW) ⊂ V である。
   よって μW は V の平衡核に含まれる。
   証明終

635 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/19(日) 11:35:53
   命題
   K を可換とは限らない体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。
   E を K 上の位相ベクトル空間(>>583)とする。

   E の 0 の近傍全体を Φ とすると、Φ は以下の条件を満たす。

   1) Φ は E のフィルター(>>75)である。

   2) V ∈ Φ なら W ∈ Φ があり W + W ⊂ V

   3) 任意の V ∈ Φ と任意の K の元 λ ≠ 0 に対して λV ∈ Φ

   4) 任意の V ∈ Φ は吸収的(>>628)である。

   5) 任意の V ∈ Φ に対して平衡的(>>630)な W ∈ Φ があり、
   W ⊂ V となる。

   証明
   1), 2), 3) は位相ベクトル空間の定義(>>583)から明らかである。

   4) は >>629 で証明されている。

   5) は >>634 で証明されている。
   証明終

636 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/19(日) 12:21:50
   命題
   K を可換とは限らない体とし、| | を K の自明でない絶対値とする。
   E を K 上の左加群とする。

   E の部分集合の集合 Φ が以下の条件を満たすとき
   Φ が 0 の近傍全体と一致するような E の位相が
   唯一つ存在し、その位相により E は K 上の位相ベクトル空間(>>583)
   となる。

   1) Φ は E のフィルター(>>75)である。

   2) V ∈ Φ なら W ∈ Φ があり W + W ⊂ V

   3) 任意の V ∈ Φ と任意の K の元 λ ≠ 0 に対して λV ∈ Φ

   4) 任意の V ∈ Φ は吸収的(>>628)である。

   5) 任意の V ∈ Φ に対して平衡的(>>630)な W ∈ Φ があり、
   W ⊂ V となる。

   証明
   >>623 より、以下の a), b), c), d) を示せばよい。

   a) V ∈ Φ なら -V ∈ Φ
   b) 任意の x ∈ E と任意の V ∈ Φ に対して a > 0 が存在して
   |λ| ≦ a なら λx ∈ V
   c) 任意の λ ∈ K と任意の V ∈ Φ に対して W ∈ Φ があり λW ⊂ V
   d) 任意の V ∈ Φ に対して、W ∈ Φ と a > 0 が存在して
   |λ| ≦ a なら λW ⊂ V

   (続く)

637 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/19(日) 12:22:21
   a) は 3) より明らかである。

   b) の証明:

   4) より、任意の V ∈ Φ は吸収的だから任意の x ∈ E に対して
   b > 0 が存在して |μ| ≧ b なら x ∈ μV
   よって a = 1/b とおけば 0 < |λ| ≦ a なら λx ∈ V
   λ = 0 のときも λx ∈ V である。

   c) の証明:

   3) より、任意の K の元 λ ≠ 0 と任意の V ∈ Φ に対して
   (1/λ)V ∈ Φ である。
   W = (1/λ)V とおけば W ∈ Φ であり、λW ⊂ V である。
   λ = 0 のときは W = V とすればよい。

   d) の証明:

   5) より、任意の V ∈ Φ に対して平衡的な W ∈ Φ があり、
   W ⊂ V となる。
   |λ| ≦ 1 なら λW ⊂ W ⊂ V
   証明終

638 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/19(日) 12:25:26
   >>628
   >E を K 上の位相ベクトル空間(>>583)とする。

   E は K-加群でありさえすればよい。

639 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/19(日) 12:26:10
   >>630
   >E を K 上の位相ベクトル空間(>>583)とする。

   E は K-加群でありさえすればよい。

640 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/19(日) 12:42:53
   命題
   K を可換とは限らない体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。
   E を K 上の位相ベクトル空間(>>583)とする。

   E の閉集合の平衡核(>>632)は閉集合である。

   証明
   M を E の閉集合とし、その平衡核を N とする。
   0 ∈ M でないなら N は空集合だから閉集合でもある。
   よって 0 ∈ M と仮定する。

   >>631 より N = ∩μM である。
   ここで μ は |μ| ≧ 1 となる全ての μ ∈ K を動く。
   μM は閉集合だから N は閉集合である。
   証明終

641 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/19(日) 13:08:51
   命題
   K を実数体、複素数体または4元数体(>>507)とし、
   E を K 上の左加群とする。
   E の部分集合の集合 Φ が以下の条件を満たすとき
   Φ が 0 の近傍全体と一致するような E の位相が
   唯一つ存在し、その位相により E は K 上の位相ベクトル空間(>>583)となる。

   1) Φ は E のフィルター(>>75)である。

   2) V ∈ Φ なら W ∈ Φ があり W + W ⊂ V

   3) 任意の V ∈ Φ は吸収的(>>628)である。

   4) 任意の V ∈ Φ に対して平衡的(>>630)な W ∈ Φ があり、
   W ⊂ V となる。

   証明
   >>636 の
   3) 任意の V ∈ Φ と任意の K の元 λ ≠ 0 に対して λV ∈ Φ
   を示せばよい。

   2) より 2W ⊂ V である。
   帰納法により 任意の整数 n > 0 に対して
   (2^n)W_n ⊂ V となる W_n ∈ Φ がある。

   任意の K の元 λ ≠ 0 に対して |1/λ| ≦ 2^n となる n がある。
   |(1/2^n)(1/λ)| ≦ 1 である。
   4) より、平衡的な W ∈ Φ があり、W ⊂ W_n となる。
   ((1/2^n)(1/λ))W ⊂ W_n だから (1/λ)W ⊂ (2^n)W_n ⊂ V
   よって W ⊂ λV
   よって λV ∈ Φ
   証明終

642 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 00:58:46
   定義

   A を位相環(>>189)とし、E を左 A-位相加群(>>372)とする。

   M_1, . . . , M_n を E の A-部分加群で、E はこれ等の直和とする。

   積群 ΠM_i から E への標準写像 (x_i) → Σx_i が位相同型のとき
   E は (M_i) の位相直和であると言う。
643 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 01:32:59
   命題
   X を位相空間、E を位相アーベル群とする。
   f と g を X から E への連続写像とする。

   X から E への写像 h を h(x) = f(x) + g(x) で定義すると、
   h は連続である。

   証明
   ψ: X → E×E を ψ(x) = (f(x), g(x)) で定義する。
   μ: E×E → E を μ(x, y) = x + y で定義する。

   h = μψ であり、ψ と μ は連続であるから h も連続である。
   証明終
644 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 01:43:39
   命題
   A を位相環(>>189)とし、E を左 A-位相加群(>>372)とする。

   M_1, . . . , M_n を E の A-部分加群で、E はこれ等の直和とする。
   p_i : E → M_i を射影とする。

   E が (M_i) の位相直和(>>642)であるためには、各 p_i が連続である
   ことが必要十分である。

   証明
   必要なことは明らかである。

   ΠE_i から E への写像 (x_i) → Σx_i を f とする。

   E_i から E への標準単射を k_i とする。
   ΠE_i から E_i への射影を q_i とする。

   ΠE_i の元 x = (x_i) に対して f(x) = Σk_iq_i(x) である。
   k_i と q_i は連続だから k_iq_i も連続である。
   従って >>643 より f も連続である。

   E から ΠE_i への写像 x → (p_i(x)) を g とする。
   各 p_i が連続なら g も連続である。

   f と g は互いに逆写像だから f は位相同型である。
   証明終

645 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 01:55:41
   命題
   A を位相環(>>189)とし、E を左 A-位相加群(>>372)とする。

   E は A-部分加群 M と N の直和とする。
   p : E → M
   q : E → N
   をそれぞれ射影とする。

   p または q が連続なら E は M と N の位相直和(>>642)である。

   証明
   p が連続であるとする。

   i: M → E
   j: N → E
   を標準単射とする。

   1 = ip + jq より、jq = 1 - ip である。
   >>643 と同様にして jq も連続である。
   従って q も連続である。
   よって >>644 より E は M と N の位相直和である。
   証明終

646 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 02:20:05
   命題
   A を位相環(>>189)とし、E を左 A-位相加群(>>372)とする。

   E は A-部分加群 M と N の直和とする。
   E/M と N は A-加群として同型である。

   f : E/M → N を標準同型とする。

   E が M と N の位相直和(>>642)であるためには、
   f が位相同型であることが必要十分である。

   証明
   j: N → E を標準単射とする。
   φ: E → E/M を標準写像とする。

   p = fφ とおくと、
   p: E → N は射影である。

   g = φj とおく。
   g : N → E/M

   g は連続であり、f と g は互いに逆写像である。

   E が M と N の位相直和なら射影 p は連続である。
   従って、f は連続である。
   f の逆写像 g は連続だから f は位相同型である。

   逆に f が位相同型なら p = fφ は連続である。
   >>645 より E は M と N の位相直和である。
   証明

647 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 02:27:33
   命題
   A を位相環(>>189)とし、E を左 A-位相加群(>>372)とする。

   M_1, . . . , M_n を E の A-部分加群で、
   E はこれ等の位相直和とする。

   E が分離的なら各 M_i は E の閉部分加群である。

   証明
   p_i : E → M_i を射影とする。
   M_i = { x ∈ E ; p_i(x) = x } である。
   >>264 より M_i は閉集合である。
   証明終

648 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 02:53:48
   命題
   K を可換とは限らない体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。

   E を K 上の1次元の分離位相ベクトル空間(>>583)とする。

   任意の E の元 a ≠ 0 に対して
   写像 f: K → E を f(ξ) = ξa で定義する。

   f は位相同型である。

   証明
   f は連続である。

   ε > 0 を任意の正の実数とする。

   | | は自明でない絶対値だから 0 < |λ| < ε となる λ ∈ K が
   存在する。

   V を 0 の近傍で平衡的(>>630)かつ λa を含まないとする。
   E は分離的だから、>>635 よりこのような V は存在する。

   ξa ∈ V とする。

   |λ| ≦ |ξ| なら |λ(1/ξ)| ≦ 1 となり、λ(1/ξ)ξa = λa ∈ V
   これは仮定に反する。
   従って |ξ| < |λ| < ε である。

   これは f の逆写像が連続であることを意味する。
   証明終
649 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 03:01:40
      ∩___∩
      | ノ      ヽ
     /  ●   ● | Kummerおはよう!!
     |    ( _●_)  ミ
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    ∪    (  \
          \_)


650 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 03:10:53
   命題
   K を可換とは限らない体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。

   E を K 上の位相ベクトル空間(>>583)とする。

   H を E の閉部分空間、L を E の1次元部分空間で
   E は H と L の直和とする。

   このとき E は H と L の位相直和(>>642)である。

   証明
   H ∩ L = {0} で H は閉だから L において {0} は閉集合である。
   よって L は分離的である。

   g: L → E/H を標準写像とする。
   g は連続線形写像である。

   >>648 より g は位相同型である。
   >>646 より E は H と L の位相直和(>>642)である。
   証明終

651 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 03:34:23
   定理
   K を可換とは限らない体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。
   K はこの絶対値による位相で完備とする。

   E を K 上の n 次元の分離位相ベクトル空間(>>583)とする。
   e_1, . . . , e_n をその任意の基底とする。

   写像 (ξ_i) → Σ(ξ_i)(e_i) は K^n から E への位相同型である。

   証明
   n に関する帰納法による。

   n = 1 のときは >>648 より成り立つ。

   H を e_1, . . . , e_(n-1) で生成される部分空間とする。
   帰納法の仮定より、
   写像 (ξ_1, . . ., ξ_n) → ξ_1e_1 + . . . + ξ_(n-1)e_(n-1) は
   K^(n-1) から H への位相同型である。

   >>255 より H は完備である。
   よって >>253 より H は E の閉部分空間である。

   L = Ke_n とする。
   E は H と L の直和である。
   >>650 より E は H と L の位相直和(>>642)である。
   よって写像 (ξ_i) → Σ(ξ_i)(e_i) は K^n から E への
   位相同型である。
   証明終
652 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 03:35:45
   訂正

   >>651
   >K はこの絶対値による位相で完備とする。

   K はこの絶対値による一様位相で完備とする。

653 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 03:46:53
   >>651 は普通、E を完備付値体上の有限次ノルム空間として
   証明している。
   しかし、>>651 のように E をノルム空間とは限らないほうが
   その証明のメカニズムがより良く分かると思う。

654 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:14:10
   a

655 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:14:43
   b

656 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:15:21
   c

657 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:15:52
   d

658 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:16:32
   e

659 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:17:03
   f

660 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:17:34
   g

661 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:19:12
   h

662 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:19:48
   i

663 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:20:19
   j

664 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:20:50
   k

665 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:21:21
   l

666 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:21:53
   m

667 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:22:24
   n

668 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:23:14
   o

669 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:23:45
   p

670 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:24:16
   q

671 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:24:46
   r

672 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:25:17
   s

673 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:25:47
   t

674 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:26:18
   u

675 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:27:03
   v

676 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:27:34
   w

677 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:28:05
   x

678 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:28:36
   y

679 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:29:07
   z

680 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 10:32:06
   命題
   K を可換とは限らない体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。
   K はこの絶対値による一様位相で完備とする。

   E を K 上の n 次元の分離位相ベクトル空間(>>583)とする。
   E の任意の有限次部分ベクトル空間は E の閉集合である。

   証明
   E の有限次部分ベクトル空間 F は >>651 より K^n に同型である。
   仮定より K は完備だから >>255 より K^n は完備である。
   従って F は完備である。
   >>253 より F は E の閉集合である。
   証明終

681 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:34:07
      ∩___∩
      | ノ      ヽ
     /  ●   ● | Kummerおはよう!!
     |    ( _●_)  ミ
    彡、   |∪|  、`\
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    ∪    (  \
          \_)


682 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 10:34:58
   >>680 は以下のように訂正する。

   命題
   K を可換とは限らない体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。
   K はこの絶対値による一様位相で完備とする。

   E を K 上の分離位相ベクトル空間(>>583)とする。
   E の任意の有限次部分ベクトル空間は E の閉集合である。

   証明
   E の有限次部分ベクトル空間 F は >>651 より K^n に同型である。
   仮定より K は完備だから >>255 より K^n は完備である。
   従って F は完備である。
   >>253 より F は E の閉集合である。
   証明終

683 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 10:46:28
    〇∧〃 でもそんなのking氏ねぇ!
    / >      そんなのking氏ねぇ!
    < \     そんなのking氏ねぇ!

684 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 10:49:47
   命題
   K を可換とは限らない体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。
   K はこの絶対値による位相で完備とする。

   E を K 上の n 次元の分離位相ベクトル空間(>>583)とする。
   F を K 上の位相ベクトル空間とする。

   E から F への任意の線形写像は連続である。

   証明
   f : E → F を線形写像とする。
   E の基底を e_1, . . . , e_n とする。

   >>651 より
   写像 (ξ_i) → Σ(ξ_i)(e_i) は K^n から E への位相同型である。

   一方、各 ξ → ξf(e_i) は K から F への連続写像である。
   よって >>643 より、写像 (ξ_i) → Σ(ξ_i)f(e_i) は
   K^n から F への連続写像である。

   f(Σ(ξ_i)(e_i)) = Σ(ξ_i)f(e_i) であるから f は連続である。
   証明終

685 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 11:02:01
   命題
   K を可換とは限らない体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。

   K はこの絶対値による位相でコンパクトではない。

   証明
   絶対値 | | は自明でないから |λ| > 1 となる λ ∈ K がある。
   従って n → ∞ のとき |λ|^n → ∞ である。
   K がコンパクトなら | | は有界だから、これは矛盾である。
   証明終

686 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 11:21:30
   命題
   K を可換とは限らない体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。

   K 上のコンパクト位相ベクトル空間は一点 {0} のみからなる。

   証明
   E を K 上のコンパクト位相ベクトル空間とする。
   K^ を K の完備化とする。
   E は完備だから >>376 より K^ 上の位相ベクトル空間となる。

   E ≠ 0 なら E は1次元の K^-部分空間 F を含む。
   >>648 より F は K^ と位相同型だから完備である。
   >>253 より F は E の閉集合である。
   E はコンパクトだから F もコンパクトである。
   従って K^ もコンパクトになる。
   これは >>685 と矛盾する。
   証明終

687 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 12:40:16
   定理
   K を可換とは限らない体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。
   K はこの絶対値による一様位相で完備とする。

   K 上の局所コンパクト(>>128)な位相ベクトル空間は有限次元である。

   証明
   E を K 上の局所コンパクト位相ベクトル空間とする。
   V を E における 0 のコンパクトな近傍とする。

   絶対値 | | は自明でないから、
   0 < |λ| < 1 となる λ ∈ K がある。

   λV は 0 の近傍であるから V の元 x_1, . . . , x_n があり
   V ⊂ ∪(x_i + λV) となる。

   x_1, . . . , x_n で生成される E の部分空間を M とする。
   >>682 より M は E の閉集合である。

   (続く)

688 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 12:41:08
   F = E/M とおく。
   M は閉だから F は分離的である。
   ψ: E → F を標準写像とする。
   W = ψ(V) とおく。
   ψ は開写像だから W は F における 0 の近傍である。

   V ⊂ ∪(x_i + λV) だから W ⊂ λW である。
   n に関する帰納法により任意の整数 n > 0 に対して
   W ⊂ (λ^n)W となる。

   >>641 より W は吸収的である。
   即ち、任意の x ∈ F に対して、ある実数 α > 0 があり
   |μ| ≧ α なら x ∈ μW となる。

   |1/λ| > 1 だから |1/λ^n| > α となる n がある。
   よって x ∈ (1/λ^n)W ⊂ W である。

   x は F の任意の元だったから F = W である。
   W は V の連続写像 ψ による像だから準コンパクトである。
   F は分離的だから F はコンパクトである。

   >>686 より F = 0 である。
   即ち E = M である。
   証明終

689 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 14:07:04
   命題
   K を可換とは限らない体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。
   K はこの絶対値による位相で完備とする。

   E を K 上の n 次元のベクトル空間とする。
   E 上の任意の二つのノルム(>>561)は同値(>>570)である。

   証明
   >>651 より明らかである。

690 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 14:20:55
   定義
   K を実数体または複素数体とする。
   E と F を K 上のノルム空間(>>561)とし、
   f: E → F を K-線形写像とする。

   f のノルム |f| を

   |f| = sup{|f(x)| ; x ∈ E, |x| ≦ 1 }

   で定義する。
691 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 14:44:51
   命題
   K を実数体または複素数体とする。
   E と F を K 上のノルム空間(>>561)とし、
   f: E → F を K-線形写像とする。

   f のノルム(>>690) |f| は以下のようにも定義できる

   |f| = sup{|f(x)| ; x ∈ E, |x| = 1 }

   証明
   α = sup{|f(x)| ; x ∈ E, |x| = 1 } とおく。
   α ≦ |f| は明らかである。

   従って α = +∞ のとき |f| = +∞ である。
   よって α < +∞ と仮定する。

   |f| ≦ α を示せばよい。

   y ∈ E, 0 < |y| ≦ 1 とする。
   β = |y| とおく。

   x = (1/β)y とおく。
   |x| = 1 である。

   |f(x)| = |f((1/β)y)| = (1/β)|f(y)| ≦ α
   よって
   |f(y)| ≦ αβ ≦ α

   |f(y)| ≦ α は x = 0 のときも成り立つ。
   よって |f| ≦ α である。
   証明終
692 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 15:30:21
   命題
   K を実数体または複素数体とする。
   E と F を K 上のノルム空間(>>561)とし、
   f: E → F を K-線形写像とする。

   f のノルム(>>690) |f| が有限のとき、
   |f| = min{ α ∈ R ; 任意の x ∈ X で |f(x)| ≦ α|x| }

   証明
   x ∈ X で x ≠ 0 なら β = 1/|x| とおくと、
   |βx| = 1
   よって

   |f(βx)| = β|f(x)| ≦ |f|
   よって
   |f(x)| ≦ (1/β)|f| = |f||x|
   よって
   |f(x)| ≦ |f||x|

   この不等式は x = 0 のときも成り立つ。

   逆に、任意の x ∈ X で |f(x)| ≦ α|x| とする。
   |x| = 1 なら |f(x)| ≦ α である。
   よって >>691 より |f| ≦ α
   証明終
693 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 15:42:59
   命題
   K を実数体または複素数体とする。
   E と F を K 上のノルム空間(>>561)とし、
   f: E → F を K-線形写像とする。

   f が連続であるためには、|f| < +∞ が必要十分である。

   証明
   |f| < +∞ とする。
   |f| = 0 なら >>692 より f = 0 である。
   よって f は連続である。
   |f| ≠ 0 なら >>692 より、任意の x ∈ X で |f(x)| ≦ |f||x|
   よって >>581 より f は連続である。

   逆に f が連続なら >>581 より、a > 0 があり、
   任意の x ∈ E に対して |f(x)| ≦ a|x| となる。
   |x| = 1 なら |f(x)| ≦ a だから
   >>691 より |f| ≦ a < +∞ である。
   証明終
694 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 19:12:24
   定義
   K を可換体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。

   A を単位元をもつ結合的な K-代数とする。
   A がノルム空間(>>561)で以下の条件を満たすとき
   A を K 上のノルム環と言う。

   1) 任意の A の2元 x, y に対して |xy| ≦ |x||y|

   2) A の単位元 e に対して |e| = 1
695 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 19:26:35
   K を可換体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。
   A を K 上のノルム環とする。

   A の単位元を e とする。
   |e| = 1 だから e ≠ 0 である。
   従って λ → λe は K から Ke への体としての同型である。

   λ ∈ K のとき |λe| = |λ| だから K と Ke は位相体として
   同型である。

   よって K と Ke を同一視出来る。
   このとき e = 1 と書ける。

696 :132人目の素数さん:2007/08/20(月) 21:27:30
      ∩___∩
      | ノ      ヽ
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     |    ( _●_)  ミ
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    ∪    (  \
          \_)

697 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 22:14:22
   定義
   K を可換とは限らない体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。

   E を K 上のノルム空間とし、
   (x_i), i ∈ I を I を添字集合とする E の元の族とする。

   (|x_i|), i ∈ I が実数体 R において総和可能(>>147)のとき、
   (x_i), i ∈ I は E において絶対総和可能であると言う。

698 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 22:55:00
   命題
   R+ を非負実数全体の集合とする。
   (x_i), i ∈ I を I を添字集合とする R+ の元の族とする。

   I の有限部分集合全体の集合を Φ(I) とする。
   J ∈ Φ(I) に対して S(J) = Σx_i とおく。
   ここで右辺の和の i は J の元全体を動く。
   J が空集合のときは S(J) = 0 とする。

   族 (x_i) は総和可能(>>147)であるためには
   集合 { S(J) ; J ∈ Φ(I) } が有界であることが必要十分である。

   このとき Σx_i = sup{ S(J) ; J ∈ Φ(I) } である。

   証明
   十分なことは >>52 で証明されている。
   >>52 は I を高々可算な集合としているが、その仮定がなくても
   >>52 が成り立つことは >>52 の証明から明らかである。
   >>52 より、このとき Σx_i = sup{ S(J) ; J ∈ Φ(I) } である。

   必要なこと:
   族 (x_i) が総和可能(>>147)とし、S をその和とする。
   任意の ε> 0 に対して J_0 ∈ Φ(I) があり、
   J_0 ⊂ J となる任意の J ∈ Φ(I) に対して
   |S - S(J)| < ε となる。
   よって S(J) < S + ε である。

   任意の H ∈ Φ(I) に対して J = H ∪ J_0 とおくと、
   S(H) ≦ S(J), J_0 ⊂ J だから
   S(H) ≦ S(J) < S + ε である。
   よって、集合 { S(J) ; J ∈ Φ(I) } は有界である。
   証明終

699 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 23:27:10
   次の命題は >>55 と殆ど同じだが >>55 の改良として書いておく。

700 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 23:27:40
   命題
   R+ を非負実数全体の集合とする。
   (x_i), (y_i), i ∈ I を I を添字集合とする R+ の元の二つの族と
   する。
   各 i に対して x_i ≦ y_i とする。

   (y_i) が総和可能(>>147)なら (x_i) も総和可能で
   Σx_i ≦ Σy_i である。

   x_k < y_k となる k ∈ I があれば Σx_i < Σy_i である。

   証明
   I の有限部分集合全体の集合を Φ(I) とする。
   J ∈ Φ(I) に対して S(J) = Σx_i とおく。
   ここで右辺の和の i は J の元全体を動く。
   同様に J ∈ Φ(I) に対して T(J) = Σy_i とおく。

   任意の J ∈ Φ(I) に対して S(J) ≦ T(J) である。
   >>698 より T = sup{ T(J) ; J ∈ Φ(I) } < ∞

   任意の J ∈ Φ(I) に対して S(J) ≦ T(J) ≦ T である。
   よって S = sup{ S(J) ; J ∈ Φ(I) } ≦ T である。
   >>698 より T = Σy_i, S = Σx_i だから Σx_i ≦ Σy_i である。

   x_k < y_k となる k ∈ I があるとする。
   Σx_i = x_k + Σ'x_i である。
   ここで Σ'x_i は I' = I - {k} に関する和である。
   同様に Σy_i = y_k + Σ'y_i である。

   x_k < y_k, Σ'x_i ≦ Σ'y_i だから
   x_k + Σ'x_i < y_k + Σ'y_i である。
   証明終


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