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  • Kummer06_A

Kummer06_A

最終更新:2011年03月09日 21:34

kummer

- view
だれでも歓迎! 編集
最終更新日時 2011年03月09日 (水) 21時34分58秒

代数的整数論 006 (701-800)

元スレ: http://science6.2ch.net/test/read.cgi/math/1185363461/701-800
ログ元: http://2se.dyndns.org/test/readc.cgi/science6.2ch.net_math_1185363461/701-800

701 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/20(月) 23:34:50
   命題
   K を可換とは限らない体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。

   E を 左 K-加群とし、p と q を E の同値(>>570)な
   ノルム(>>561)とする。

   (x_i), i ∈ I を I を添字集合とする E の元の族とする。

   (x_i), i ∈ I がノルム p に関して絶対総和可能なことと
   ノルム q に関して絶対総和可能なことは同値である。

   証明
   >>573 より、
   実数 a > 0, b > 0 が存在して任意の x ∈ E に対して
   ap(x) ≦ q(x) ≦ bp(x)

   よって、各 i に対して ap(x_i) ≦ q(x_i) ≦ bp(x_i)

   よって、>>700 より本命題の主張が得られる。
   証明終

702 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:09:09
   a

703 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:09:42
   b

704 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:10:13
   c

705 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:10:44
   d

706 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:11:15
   e

707 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:11:47
   f

708 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:12:25
   g

709 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:13:33
   h

710 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:14:04
   i

711 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:14:35
   j

712 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:15:10
   k

713 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:15:41
   l

714 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:16:12
   m

715 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:16:44
   n

716 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:18:10
   o

717 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:18:41
   p

718 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:19:12
   q

719 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:19:42
   r

720 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:20:13
   s

721 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:20:45
   t

722 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:21:16
   u

723 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:22:09
   v

724 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:22:41
   w

725 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:23:12
   x

726 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:23:43
   y

727 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 03:24:15
   z

728 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 04:10:00
   91

729 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 04:11:00
   90

730 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 04:12:01
   89

731 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 04:13:00
   90

732 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 04:14:00
   89

733 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 04:15:00
   88

734 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/21(火) 07:46:31
   訂正

   >>691
   >|f(y)| ≦ α は x = 0 のときも成り立つ。

   |f(y)| ≦ α は y = 0 のときも成り立つ。

735 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/21(火) 08:08:59
   命題
   K を可換とは限らない体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。

   E を K 上の完備ノルム空間とし、
   (x_i), i ∈ I を I を添字集合とする E の元の族とする。

   (x_i) が絶対総和可能(>>697)なら総和可能(>>147)でもある。

   証明
   I の有限部分集合全体の集合を Φ(I) とする。
   J ∈ Φ(I) に対して S(J) = Σx_i, T(J) = Σ|x_i| とおく。
   |S(J)| ≦ T(J) である。

   >>152 より 任意の ε > 0 に対して J_0 ∈ Φ(I) があり、
   K ∈ Φ(I) で J_0 ∩ K が空集合なら T(K) < ε となる。

   |S(K)| ≦ T(K) だから S(K) は Cauchy の判定条件(>>153)を満たす。
   E は完備だから >>158 より (x_i) は総和可能である。
   証明終
736 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/21(火) 08:17:33
   定義
   K を可換とは限らない体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。

   E を K 上のノルム空間とし、
   (x_n), n ∈ Z+ を E の点列とする。

   級数 Σ|x_n| が実数体 R において収束するとき
   級数 Σx_n は絶対収束すると言う。


737 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/21(火) 08:24:55
   定義
   K を可換とは限らない体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。

   E を K 上の完備ノルム空間とし、
   (x_n), n ∈ Z+ を E の点列とする。

   級数 Σx_n が絶対収束(>>736)するなら級数 Σx_n は
   可換収束(>>186)する。

   証明
   Σx_n が絶対収束するから (x_n) は絶対総和可能(>>697)である。
   >>735 より (x_n) は総和可能(>>147)でもある。
   >>187 より 級数 Σx_n は可換収束する。
   証明終

738 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/21(火) 08:33:42
   >>66 より C^n では
   (x_i) が総和可能であることと、絶対総和可能であることは
   同値である。

   しかし、一般の完備ノルム空間では >>735 の逆は必ずしも
   成り立たない。

739 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/21(火) 09:19:39
   一般の完備ノルム空間では >>735 の逆は必ずしも
   成り立たない例を挙げる(Bourbaki)。

   有界実数列全体を B(Z+) とする。
   α = (x_n) ∈ B(Z+) のとき |α| = sup |x_n| とする。
   容易にわかるように B(Z+) は | | で完備なノルム空間になる。

   B(Z+) の点列 (α_n) を以下のように定める。
   α_n = (x_(n, m)), m ∈ Z+ とする。

   n ≠ m のとき x_(n, m) = 0
   n > 0 のとき x_(n, n) = 1/n
   x_(0, 0) = 0

   点列 (α_n) は2次元平面の格子点 (n, m) を考えると分かりやすい。

   点列 (α_n) は総和可能でその和は Σα_n = β である。
   ここで β = (y_n) ∈ B(Z+) で、
   n > 0 のとき y_n = 1/n, n = 0 のとき y_0 = 0 である。

   一方、n > 0 のとき |α_n| = 1/n だから (|α_n|) は総和可能でない。

740 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/21(火) 09:55:29
   命題
   A を完備なノルム環(>>694)とする。

   x ∈ A で |x| < 1 なら 1 - x は A の可逆元であり
   1/(1 - x) = Σx^n である。

   ここで Σx^n は絶対収束(>>736)する。

   証明
   |x^n| ≦ |x|^n であり Σ|x|^n は収束するから
   >>700 より Σ|x^n| も収束する。
   よって >>735 より (x^n) は総和可能である。
   従って、級数 Σx^n は収束する。

   (1 - x)(1 + x + . . . + x^n) = 1 - x^(n+1)

   この等式の両辺の n → ∞ の極限をとれば

   (1 - x)(Σx^n) = 1

   同様に
   (Σx^n)(1 - x) = 1

   よって (1 - x) は可逆で、1/(1 - x) = Σx^n である。
   証明終
741 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/21(火) 11:11:38
   命題
   A を完備なノルム環(>>694)とする。

   A の可逆元全体 G は A の開集合である。

   証明
   V = { x ∈ A ; |1 - x| < 1 } とおく。
   >>740 より V ⊂ G である。
   V は A の開集合である。

   a ∈ G のとき x → ax は A の位相同型である。
   従って aV は A の開集合である。
   aV ⊂ G で a ∈ V だから G は A の開集合である。
   証明終

742 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/21(火) 11:58:31
   命題
   A を完備なノルム環(>>694)とする。

   A の可逆元全体 G は A の部分空間としての位相で位相群になる。

   証明
   (x, y) → xy が G×G で連続なことは明らかである。
   よって x → 1/x が G で連続なことを示せばよい。

   a を G の任意の元とする。
   x ∈ G に対して 1 - u = (1/a)x とおく。
   即ち u = 1 - (1/a)x = (1/a)(a - x) とおく。

   |u| ≦ |1/a||x - a| だから
   |x - a| < |a| なら |u| < 1 である。
   よって >>740 より Σu^n は収束する。

   1/(1 - u) = (1/x)a だから

   1/x = (1/(1 - u))(1/a) = (1 + u + u^2 + . . .)(1/a)
   = 1/a + (u + u^2 + . . . )(1/a)

   よって
   |1/x - 1/a| ≦ |1 + u + u^2 + . . . ||u||1/a|
   ≦ |1 + u + u^2 + . . . |(|1/a|^2)|x - a|

   |1 + u + u^2 + . . . | ≦ Σ|u|^n = 1/(1 - |u|)
   よって |x - a| → 0 のとき |1 + u + u^2 + . . . | は有界である。
   よって x → 1/x は a で連続である。
   証明終
743 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/21(火) 22:17:59
   補題
   A を完備なノルム環(>>694)とする。

   >>742 より A の可逆元全体 G は A の部分空間としての位相で
   位相群になる。

   G の左一様構造に関する Cauchy フィルター Φ は
   A の加法一様構造に関しても Cauchy フィルターの基底である。

   証明
   任意の ε に対して M ∈ Φ があり任意の x ∈ M, y ∈ M に対して
   |(1/x)y - 1| < ε となる。このとき、|y - x| < ε|x| となる。

   M の元 a を選び ε' = ε/((1 + ε)|a|) とおく。

   N ∈ Φ で N ⊂ M となり、任意の x ∈ N, y ∈ N に対して
   |(1/x)y - 1| < ε' となるものがある。
   |y - x| < ε'|x| となる。

   |x - a| < ε|a| だから
   |x| ≦ |x - a| + |a| ≦ ε|a| + |a| = (1 + ε)|a|

   よって |y - x| < ε'|x| ≦ ε'(1 + ε)|a| = ε
   即ち、Φ は A の加法一様構造に関して Cauchy フィルター
   の基底である。
   証明終

744 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/21(火) 22:40:30
   命題
   A を完備なノルム環(>>694)とする。

   >>742 より A の可逆元全体 G は A の部分空間としての位相で
   位相群になる。

   G はその左一様構造(>>200)および右一様構造(>>200)に関して
   完備である。

   証明
   >>743 より G の左一様構造に関する Cauchy フィルター Φ は
   A の加法一様構造に関して Cauchy フィルターの基底である。

   A は完備なので b ∈ A があり、Φ は b に収束する。

   任意の 0 < ε < 1 に対して M ∈ Φ があり
   任意のx ∈ M, y ∈ M に対して |(1/x)y - 1| < ε となる。
   このとき |y - x| < ε|x| である。

   任意の ε' に対して N ∈ Φ で N ⊂ M となるものがあり、
   任意の z ∈ N に対して |z - b| < ε' となる。

   |b - x| ≦ |b - z| + |z - x| ≦ ε' + ε|x|

   ε' → 0 とすると |b - x| ≦ ε|x|
   よって |(1/x)b - 1| < ε となる。
   ε < 1 だから >>740 より (1/x)b ∈ G である。
   従って b ∈ G である。
   即ち G の左一様構造に関して Φ は b に収束する。

   G の右一様構造(>>200)に関しても同様である。
   証明終

745 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 22:45:59
      ∩___∩
      | ノ      ヽ
     /  ●   ● | おやすみ Kummer !!
     |    ( _●_)  ミ
    彡、   |∪|  、`\
   / __  ヽノ /´>  )
   (___)   / (_/
    |       /
    |  /\ \
    | /    )  )
    ∪    (  \
          \_)


746 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/21(火) 23:27:21
   命題
   A を完備なノルム環(>>694)とする。

   x ∈ A で |x| < 1 なら 1 + x は A の可逆元であり
   1/(1 + x) = Σ(-1)^n(x^n) である。

   さらに、

   |1/(1 + x) - 1 + x| ≦ |x|^2/(1 - |x|)

   証明
   1/(1 + x) = Σ(-1)^n(x^n) は >>740 において x を -x に
   置きかえればよい。

   |1/(1 + x) - 1 + x| ≦ |x|^2 + |x|^3 + . . . = |x|^2/(1 - |x|)
   証明終

747 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/21(火) 23:44:27
   命題
   A を完備なノルム環(>>694)とする。

   x を A の可逆元とする。h ∈ A で |h| < |x| とする。
   |x| = α, |h| = β とおく。

   x + h は可逆であり、

   |1/(x + h) - 1/x + (1/x)h(1/x)| ≦ β^2/(α^2(α - β))

   証明
   |h/x| < 1 だから >>746 より 1 + (1/x)h は可逆である。
   x + h = x(1 + (1/x)h) だから x + h も可逆である。

   1/(x + h) = (1/(1 + (1/x)h))(1/x)

   よって
   1/(x + h) - 1/x + (1/x)h(1/x) = (1/(1 + (1/x)h) - 1 + (1/x)h)(1/x)

   >>746 より
   |(1/(1 + (1/x)h) - 1 + (1/x)h)(1/x)| ≦ (β^2/α^2)/α(1 - β/α)
   = β^2/(α^2(α - β))
   証明終

748 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/21(火) 23:53:39
   定義
   複素数体 C 上の完備なノルム環(>>694) A を Banach 代数と言う。

   x ∈ A に対して x - λ が可逆とならない λ 全体の集合を
   x のスペクトルと言い、σ(x) と書く。
749 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/21(火) 23:57:30
   Rudin の Real and complex analysis に従って
   Banach 体 に関する Gelfand-Mazur の定理を証明する。

750 :132人目の素数さん:2007/08/21(火) 23:58:19
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751 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 00:12:36
   命題
   A を Banach 代数(>>748)とする。

   任意の x ∈ A に対して σ(x) はコンパクトである。
   さらに λ ∈ σ(x) なら |λ| ≦ |x| である。

   証明
   G を A の可逆全体とする。
   |λ| > |x| なら >>740 より 1 - (1/λ)x ∈ G である。

   x - λ = -λ(1 - (1/λ)x) だから x - λ ∈ G である。
   よって λ ∈ σ(x) なら |λ| ≦ |x| である。
   即ち、σ(x) は有界集合である。

   f(λ) = x - λ により、写像 C → A を定義する。
   f は連続であり、σ(x) = f^(-1)(A - G) である。
   >>741 より G は A の開集合である。
   よって σ(x) は閉集合である。

   σ(x) は有界だからコンパクトである。
   証明終

752 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 00:51:43
   命題
   A を Banach 代数(>>748)とする。
   ψ : A → C を連続線形写像とする。

   x ∈ A を任意にとり固定する。
   f(λ) = ψ(1/(x - λ)) は A - σ(x) で定義される。

   f(λ) は正則関数である。
   さらに λ → ∞ のとき f(λ) → 0 である。

   証明
   >>747 において x を x - λ に置き換え、h を λ - μ に
   置き換えると
   |1/(x - μ) - 1/(x - λ) + (λ - μ)/(x - λ)^2)| ≦ C|μ - λ|^2

   ここで C は x と λ のみで決まる定数である。
   μ は λ に十分小さい複素数である。

   μ → λ のとき
   (1/(x - μ) - 1/(x - λ))/(μ - λ) → 1/(x - λ)^2

   よって、μ → λ のとき
   ψ((1/(x - μ) - 1/(x - λ))/(μ - λ)) → ψ(1/(x - λ)^2)
   即ち、μ → λ のとき
   (f(μ) - f(λ))/(μ - λ) → ψ(1/(x - λ)^2)
   従って f(λ) は A - σ(x) で正則である。

   λf(λ) = ψ(λ/(x - λ)) = ψ(1/(x/λ - 1))
   >>742 より、G において x → 1/x は連続だから
   λ → ∞ のとき λf(λ) → ψ(-1) である。
   よって、λ → ∞ のとき f(λ) → 0 である。
   証明終
753 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 01:01:49
   次の Hahn-Banach の定理の証明は後で述べる。

754 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 01:03:48
   定理(Hahn-Banach)
   K を実数体または複素数体とする。
   E を K 上のノルム空間(>>561)とし、F をその部分空間とする。

   f : F → K を連続線形写像とする。
   連続線形写像 g: E → K で、f の拡張であり、|f| = |g| となる
   ものが存在する。
   ここで、|f|, |g| はそれぞれ f, g のノルム(>>690)である。

755 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 01:21:19
   命題
   K を実数体または複素数体とする。
   E を K 上のノルム空間(>>561)とする。

   E の任意の元 x ≠ 0 に対して
   連続線形写像 f: E → K で、f(x) ≠ 0 となるものが存在する。

   証明
   x で生成される E の1次元部分空間を F とする。
   線形写像 h: F → K で h(x) = 1 となるものが一意に存在する。

   λ ∈ K のとき、
   |h(λx)| = |λh(x)| = |λ|
   よって、|λx| ≦ 1 のとき、即ち、|λ| ≦ 1/|x| のとき
   |h(λx)| ≦ 1/|x| である。
   よって、|h| ≦ 1/|x| である。
   よって、>>693 より h は連続である。
   >>754 より h は連続線形写像 f: E → K に拡張される。
   f が求めるものである。
   証明終
756 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 01:32:38
   訂正

   >>752
   >f(λ) = ψ(1/(x - λ)) は A - σ(x) で定義される。

   f(λ) = ψ(1/(x - λ)) は C - σ(x) で定義される。

757 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 01:38:33
   命題
   A を Banach 代数(>>748)とする。
   任意の x ∈ A に対して σ(x) は空ではない。

   証明
   σ(x) が空であるとする。

   任意の λ ∈ C に対して x - λ は可逆である。
   特に、例えば λ = 0 として x は可逆である。
   従って、>>755 より、連続線形写像 ψ : A → C で
   ψ(1/x) ≠ 0 となるものが存在する。

   >>752 より f(λ) = ψ(1/(x - λ) は全複素平面で正則で、
   λ → ∞ のとき f(λ) → 0 である。
   よって f(λ) は有界である。
   複素関数論の Liouville の定理より f(λ) は定数 0 である。
   しかし、ψ(1/x) ≠ 0 だから f(0) ≠ 0 である。
   これは矛盾である。
   証明終

758 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 01:59:23
   定理(Gelfand-Mazur)
   A を Banach 代数(>>748)で必ずしも可換とは限らない体とする。
   このとき A は複素数体 C と Banach 代数として標準的に同型である。

   証明
   x ∈ A と複素数 λ ≠ μ に対して x - λ ≠ x - μ だから
   少なくとも x - λ と x - μ のどちらか一方は 0 でない。
   よって、どちらか一方は可逆である。
   よって、σ(x) は相異なる2点を含まない。
   >>257 より σ(x) は空でないから1点のみからなる。
   その点を λ(x) とする。
   x - λ(x) は可逆でないから x - λ(x) = 0 である。
   よって x = λ(x) である。
   よって φ : C → A を標準写像、即ち φ(λ) = λ1 とすると、
   φ(C) = A である。

   >>695 より φ は位相体としての同型である。
   |λ1| = |λ| だから φ は Banach 代数として同型である。
   証明終

759 :132人目の素数さん:2007/08/22(水) 04:10:00
   98

760 :132人目の素数さん:2007/08/22(水) 04:11:00
   97

761 :132人目の素数さん:2007/08/22(水) 04:12:00
   96

762 :132人目の素数さん:2007/08/22(水) 04:13:01
   95

763 :132人目の素数さん:2007/08/22(水) 04:14:00
   94

764 :132人目の素数さん:2007/08/22(水) 04:15:00
   93

765 :132人目の素数さん:2007/08/22(水) 08:52:23
      ∩___∩
      | ノ      ヽ
     /  ●   ● | おはよう Kummer ---!!
     |    ( _●_)  ミ
    彡、   |∪|  、`\
   / __  ヽノ /´>  )
   (___)   / (_/
    |       /
    |  /\ \
    | /    )  )
    ∪    (  \
          \_)

766 :132人目の素数さん:2007/08/22(水) 09:12:35
            /\
           /   \
         /      \
        /  熱湯注意.  \
      /            \
     /       〇∧〃     \
     \    | ∬ / >∬|   /
       \  |~~<\~.|  /
         \└――――‐┘/
         \日本テレビ /  
           \   / ゙゙̄`∩
            \/ノ  ヽ, ヽ    
             | |●   ● i'゙ ゙゙゙̄`''、
             | | (_●_)  ミノ  ヽ ヾつ
             | | ヽノ  ノ●   ● i
             | {ヽ,__   )´(_●_) `,ミ
             | | ヽ    /  ヽノ  ,ノ



767 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 10:36:21
   補題
   E を実数体 R 上のノルム空間とし、f : E → R を連続線形写像とする。
   このとき任意の x ∈ E, y ∈ E に対して、次の不等式が成り立つ。

   f(x) - |f||x - a| ≦ f(y) + |f||y - a|

   証明
   f(x) - f(y) = f(x - y) ≦ |f||x - y| ≦ |f|(|x - a| + |y - a)|
   よって
   f(x) - |f||x - a| ≦ f(y) + |f||y - a|
   証明終

768 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 10:42:36
   補題
   E を実数体 R 上のノルム空間とし、F をその部分空間とする。
   f : F → R を連続線形写像とする。
   a ∈ E - F に対して L = F + Ra とおく。

   連続線形写像 g: L → R で、f の拡張であり、|f| = |g| となる
   ものが存在する。
   ここで、|f|, |g| はそれぞれ f, g のノルム(>>690)である。

   証明
   >>767 より、任意の x ∈ E, y ∈ E に対して、
   f(x) - |f||x - a| ≦ f(y) + |f||y - a|

   よって、α = sup{f(x) - |f||x - a|} とおくと
   f(x) - |f||x - a| ≦ α ≦ f(x) + |f||x - a|
   即ち、|f(x) - α| ≦ |f||x - a|

   両辺に |-λ| を掛けると
   |f(-λx) + λα| ≦ |f||-λx + λa|

   λ ≠ 0 のとき y を F の任意の元とし、x = -(1/λ)y とおくと
   |f(y) + λα| ≦ |f||y + λa|

   λ = 0 のときもこの不等式は |f(y)| ≦ |f||y| になり成り立つ。
   よって g(y + λa) = f(y) + λα と定義すると
   g: L → R は線形写像で |g| ≦ |f| である。
   g は f の拡張であるから |f| ≦ |g| である。
   よって |g| = |f| である。
   |g| は有限であるから >>693 より、g は連続である。
   証明終

769 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 11:12:40
   命題(Hahn-Banach)
   E を 実数体 R 上のノルム空間(>>561)とし、F をその部分空間とする。

   f : F → R を連続線形写像とする。
   連続線形写像 g: E → R で、f の拡張であり、|f| = |g| となる
   ものが存在する。
   ここで、|f|, |g| はそれぞれ f, g のノルム(>>690)である。

   証明
   F を含む E の部分空間 M と 線形写像 h: M → R で
   f の拡大であり |h| = |f| となるものの対 (M, h) 全体を Ψ とする。
   (M, h) ≦ (M', h') を M ⊂ M', h' は h の拡張と定義する。
   これは明らかに Ψ の順序関係である。
   Ψ_0 を Ψ の全順序部分集合とする。

   (M, h) ∈ Ψ_0 となる M 全部の和集合を M~ とすると、
   M~ は E の部分空間である。
   x ∈ M~ のとき (M, h) ∈ Ψ_0 があり、x ∈ M だから
   H(x) = h(x) により写像 H : M~ → R を定義する。
   Ψ_0 は (M, h) ≦ (M', h') により全順序集合になっているから
   H(x) は x ∈ M となる (M, h) ∈ Ψ_0 の選び方によらない。
   H(x) は明らかに線形写像である。

   x ∈ M~ で |x| ≦ 1 のとき (M, h) ∈ Ψ_0 で x ∈ M とすると、
   |H(x)| = |h(x)| ≦ |h| = |f|
   よって |H| ≦ |f| である。H は F で f と一致するから
   |f| ≦ |H| である。
   よって |H| = |f| となり、(M~, H) ∈ Ψ_0 である。
   以上から Zorn の補題により Ψ には極大元 (M_0, h_0) が存在する。
   E ≠ M_0 とすると、>>768 より (M_0, h_0) は極大元でなくなる。
   よって E = M_0 であり、g = h_0 が求めるものである。
   証明終

770 :132人目の素数さん:2007/08/22(水) 11:33:29
       ∩___∩
       | ノ       ヽ
      /  ●   ● |_
      |    ( _●_) ⊂ ` ̄\ 俺もアホだけどコイツには負ける
     彡、   |∪|   ` ̄ ノ
     /__  ヽノ   / ̄ ̄
    (___)     /

771 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 11:35:25
   E を複素数体 C 上のノルム空間(>>561)とし、
   f : E → C を連続線形写像とする。

   Re(f(x)) = u(x) とおく。

   u : E → C は E と C をそれぞれ実数体 R 上の線形空間とみたとき、
   R-線形写像である。

   z = a + bi を複素数としたとき Re(iz) = -b である。
   よって z = Re(z) - iRe(iz)

   Re(if(x)) = Re(f(ix)) = u(ix) であるから

   f(x) = u(x) - iu(ix) である。

772 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 11:52:24
   補題
   E を複素数体 C 上のノルム空間(>>561)とする。
   u : E → R を連続な R-線形写像とする。

   f(x) = u(x) - iu(ix) により
   f : E → C を定義する。

   f は連続な C-線形写像であり、|f| = |u| である。

   証明
   x ∈ E, y ∈ E, α ∈ R のとき
   f(x + y) = f(x) + f(y)
   f(αx) = αf(x)
   は明らかである。

   f(ix) = u(ix) - iu(-x) = u(ix) + iu(x) = if(x)

   よって f は C-線形写像である。

   V の元 x ≠ 0 に対して λ = |f(x)|/f(x) とおくと、
   |λ| = 1 であり、λf(x) = |f(x)| である。

   このとき f(λx) = λf(x) = |f(x)| は実数だから
   f(λx) = u(λx) である。
   よって
   |f(x)| = f(λx) = u(λx) ≦ |u||λx| = |u||x|
   よって
   |f| ≦ |u| である。

   他方、|u(x)| ≦ |f(x)| だから |u| ≦ |f| である。
   よって |f| = |u| である。
   証明終

773 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 12:06:44
   定理(Hahn-Banach)
   E を複素数体 C 上のノルム空間(>>561)とし、F をその部分空間とする。

   f : F → C を連続線形写像とする。
   連続線形写像 g: E → C で、f の拡張であり、|f| = |g| となる
   ものが存在する。
   ここで、|f|, |g| はそれぞれ f, g のノルム(>>690)である。

   証明
   x ∈ F のとき、u(x) = Re(f(x)) とおく。
   u : F → R は R-線形写像で |u(x)| ≦ |f(x)| だから
   |u| ≦ |f| である。
   f(x) = u(x) - iu(ix) だから >>772 より |u| = |f| である。

   >>769 より u は U : E → R に拡張される。
   ここで |U| = |u| である。

   g(x) = U(x) - iU(ix) により
   g : E → C を定義する。

   >>772 より g は連続な C-線形写像であり、|g| = |U| = |u| = |f|
   である。

   x ∈ F のとき g(x) = u(x) - iu(ix) = f(x) だから
   g が求めるものである。
   証明終

774 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 13:01:57
   K を可換体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。
   A を K 上のノルム環とする。

   K の完備化(>>475)を K^ とし、
   A の位相アーベル群としての完備化を A^ とする。

   A は位相環だから A^ も位相環である(>>371)。

   >>577 より A^ は K^ 上のノルム空間となる。

   等式延長の原理(>>265)より
   任意の λ ∈ K^, x ∈ A^, y ∈ A^ に対して
   (λx)y = x(λy) = λ(xy) となる。

   不等式延長の原理(>>473)より
   任意の x ∈ A^, y ∈ A^ に対して
   |xy| ≦ |x||y| となる。

   以上から A^ は K^ 上のノルム環となる。
775 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 13:10:22
   >>774 の補足。

   >>577 より A^ の位相は A^ のノルムから定義されたものと一致する。

776 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 13:31:14
   補題
   K を可換体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。
   A を K 上のノルム環で必ずしも可換とは限らない体とする。

   A - {0} における写像 f(x) = 1/x は
   任意の δ > 0 に対して、
   |x| ≧ δ において一様連続である。

   証明
   任意の x ∈ A - {0}, y ∈ A - {0} に対して
   |1/x - 1/y| = |(1/x)(y - x)(1/y)| ≦ |x - y|/(|x||y|)
   である。

   δ > 0 に対して、
   |x| ≧ δ
   |y| ≧ δ
   とする。

   任意の ε > 0 に対して、|x - y| < (δ^2)ε なら

   |1/x - 1/y| ≦ |x - y|/(|x||y|) < ε

   従って写像 f(x) = 1/x は |x| ≧ δ において一様連続である。
   証明終

777 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 13:36:19
   命題
   K を可換体とする。
   | | を K の自明でない絶対値(>>414)とする。
   A を K 上のノルム環で必ずしも可換とは限らない体とする。

   >>774 より A^ は K^ 上のノルム環となる。
   このとき A^ は必ずしも可換とは限らない体になる。

   証明
   >>382 より分離位相体 A の完備化環 A^ が位相体であるためには
   A^* に含まれ、0 に収束しない (A の加法群に関する)
   Cauchy フィルター Φ の基底 Φ_0 の写像 f(x) = 1/x による像が
   (A の加法群に関する) Cauchy フィルターの基底であることが
   必要十分である。

   Φ_0 は 0 に収束しないから δ > 0 と A ∈ Φ があり
   x ∈ A なら |x| ≧ δ となる。

   >>776 より、任意の δ > 0 に対して、
   写像 f(x) = 1/x は |x| ≧ δ において一様連続である。

   Φ_1 = { B ∈ Φ_0 ; B ⊂ A } は Φ の基底である。
   >>240 より f(Φ_1) は Cauchy フィルターの基底である。
   従って f(Φ_0) も Cauchy フィルターの基底である。
   これで A^ が位相体であることが証明された。
   証明終

778 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 13:46:01
   定理(Gelfand-Mazur)
   A を複素数体上の(必ずしも完備とは限らない)ノルム環で
   必ずしも可換とは限らない体とする。

   このとき A は複素数体に標準的に同型である。

   証明
   >>777 より A の完備化 A^ は Banach 代数(>>748)で
   必ずしも可換とは限らない体となる。

   >>758 より A^ は複素数体に標準的に同型である。
   よって A も複素数体に標準的に同型である。
   証明終

779 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 17:10:38
   K を実数体 R 上の完備なノルム環(>>694) で可換な体とする。
   さらに、K には j^2 = -1 となる元 j があるとする。

   σ : C → L を σ(a + bi) = a + bj で定義する。
   ここで、a ∈ R, b ∈ R である。
   σ は体としての同型である。

   z ∈ C のとき φ(z) = |σ(z)| と定義する。

   z ∈ C, w ∈ C のとき

   φ(z + w) = |σ(z + w)| = |σ(z) + σ(w)| ≦ φ(z) + φ(w)

   α ∈ R のとき
   φ(αz) = |σ(αz)| = |σ(α)σ(z)| = |ασ(z)| = |α|φ(z)

   よって φ は C を R-線形空間と見て C のノルム(>>561)である。

   φ(zw) ≦ |σ(zw)| = |σ(z)σ(w)| ≦ |σ(z)||σ(w)| = φ(z)φ(w)

   よって C は φ により R 上のノルム環(>>694)である。

   σ : C → L により C と L を同一視する。

   x ≠ 0 を K の元とする。h ∈ K で |h| < |x| とする。
   |x| = α, |h| = β とおく。

   >>747 と同様に、x + h は可逆であり、

   |1/(x + h) - 1/x + (1/x)h(1/x)| ≦ β^2/(α^2(α - β))

   である。

780 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 17:26:00
   >>779 の続き。

   C を φ により R 上のノルム空間と見ると、
   >>651 より、これは C の通常の位相を引き起こす。

   よって >>573 より、
   実数 a > 0, b > 0 が存在して任意の z ∈ C に対して
   a|z| ≦ φ(z) ≦ b|z|
   となる。
   ここで |z| は通常の絶対値である。

   K ≠ C と仮定する。
   x ∈ K - C を任意にとり固定する。

   ψ : K → C を連続線形写像とする。
   f(λ) = ψ(1/(x - λ)) は全複素平面 C で定義される。

   |1/(x + h) - 1/x + (1/x)h(1/x)| ≦ β^2/(α^2(α - β))
   において x を x - λ に置き換え、h を λ - μ に
   置き換えると

   φ(μ - λ) ≦ b|μ - λ| に注意して、

   |1/(x - μ) - 1/(x - λ) + (λ - μ)/(x - λ)^2)| ≦ C|μ - λ|^2

   ここで C は x と λ のみで決まる定数である。
   μ は λ に十分小さい複素数である。

   >>752 と同様に f(λ) は C で正則で、
   λ → ∞ のとき f(λ) → 0 である。
   よって 複素関数論の Liouville の定理より f(λ) は定数 0 である。

781 :132人目の素数さん:2007/08/22(水) 17:26:19
   クマクマなはは

782 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 17:30:04
   >>780 の続き。

   >>755 より、連続線形写像 ψ : K → C で
   ψ(1/x) ≠ 0 となるものが存在する。

   このとき、f(0) ≠ 0 である。
   これは矛盾である。
   よって K = C である。

   以上をまとめると次の命題が得られる。

783 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 17:31:50
   命題
   K を実数体 R 上の完備なノルム環(>>694) で可換な体とする。
   さらに、K には j^2 = -1 となる元 j があるとする。

   このとき K は複素数体と体として標準的に同型である。
784 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 17:36:00
   命題
   K を実数体 R 上の(完備とは限らない)ノルム環(>>694) で、
   可換な体とする。
   さらに、K には j^2 = -1 となる元 j があるとする。

   このとき K は複素数体と体として標準的に同型である。

   証明
   >>777 より K の完備化 K^ は R 上の完備なノルム環で可換な体である。
   よって >>783 より K^ は複素数体と体として標準的に同型である。
   よって K も複素数体と体として標準的に同型である。
   証明終
785 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 18:33:25
   命題
   K を実数体 R 上の(完備とは限らない)ノルム環(>>694) で、
   可換な体とする。
   さらに、K には x^2 = -1 となる元 x が存在しないとする。

   このとき K は実数体と体として標準的に同型である。

   証明
   L を K に X^2 + 1 の根 j を添加した体とする。
   L の任意の元は x + yj と一意に書ける。
   ここで x と y は K の元である。

   |x + yj| = |x| + |y| と定義する。

   明らかに L は | | により R 上のノルム空間になる。

   z = x + yj
   z' = x' + y'j
   を L の2元とすると

   |zz'| = |(x + yj)(x' + y'j)| = |xx' - yy'| + |xy' + x'y|
   ≦ |xx'| + |yy'| + |xy'| + |x'y|
   ≦ |x||x'| + |y||y'| + |x||y'| + |x'||y|
   = (|x| + |y|)(|x'| + |y'|) = |z||z'|

   従って L は | | により R 上のノルム環になる。
   >>784 より L は複素数体と標準的に同型である。
   R ⊂ K ⊂ L で K ≠ L だから K = R である。
   証明終

786 :132人目の素数さん:2007/08/22(水) 19:26:17
      ∩___∩
      | ノ      ヽ
     /  ●   ● | おはよう Kummer ---!!
     |    ( _●_)  ミ
    彡、   |∪|  、`\
   / __  ヽノ /´>  )
   (___)   / (_/
    |   つ   /
    |  /\ \
    | /    )  )
    ∪    (  \
          \_)


787 :132人目の素数さん:2007/08/22(水) 19:26:58
      ∩___∩
      | ノ      ヽ
     /  ●   ● | おはよう Kummer ---!!
     |    ( _●_)  ミ
    彡、   |∪|  、`\
   / __  ヽノ /´>  )
   (___)   / (_/
    |   ⊃   /
    |  /\ \
    | /    )  )
    ∪    (  \
          \_)


788 :132人目の素数さん:2007/08/22(水) 19:27:49
      ∩___∩
      | ノ      ヽ
     /  ●   ● | おはよう Kummer ---!!
     |    ( _●_)  ミ
    彡、   |∪|  、`\
   / __  ヽノ /´>  )
   (___)   / (_/
    |    ⊃  /
    |  /ω\ \
    | /    )  )
    ∪    (  \
          \_)


789 :132人目の素数さん:2007/08/22(水) 20:52:16
   >>778

   「複素数体上の」ノルム環と言うのが、本質的ですよね。
   これが「実数体上」と言う条件に置き換わると、
   非可換な場合は、4元数体に同型になるのだろうか??

790 :Kummer ◆g2BU0D6YN2 :2007/08/22(水) 20:57:15
   >>789

   そうです。
   それをこれからやろうとしてます。

791 :132人目の素数さん:2007/08/22(水) 21:00:49
   >>790

      ∩___∩
      | ノ      ヽ
     /  ●   ● | 無限次元のノルム環はないのか Kummer ---!?
     |    ( _●_)  ミ
    彡、   |∪|  、`\
   / __  ヽノ /´>  )
   (___)   / (_/
    |   つ   /
    |  /\ \
    | /    )  )
    ∪    (  \
          \_)


792 :132人目の素数さん:2007/08/22(水) 21:10:53
   >>791

   あっても、体にはならないんじゃないか?

793 :132人目の素数さん:2007/08/22(水) 23:23:05
   a

794 :132人目の素数さん:2007/08/22(水) 23:23:36
   b

795 :132人目の素数さん:2007/08/22(水) 23:24:08
   c

796 :132人目の素数さん:2007/08/22(水) 23:24:39
   d

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