観客はただ一人

  • 分類:短編小説
  • 初出:「オール讀物」1982年4月号
  • 雑誌時挿絵:深井国
  • 収録短編集:運命の八分休符

あらすじ

 開演一時間四十六分前。女優は楽屋の鏡にむかった。鏡の中の顔は儀式に臨むように厳粛だった。クリームをとり、まるで開始でも告げるように、さっと額に指を走らせ、それから丹念に四十五歳の皺を伸ばし、また別のクリームをとった。

奔放な男性遍歴をもつ新劇の大女優・青井蘭子が、かつての婚約者など100人だけを招待した一度きりの一人芝居の舞台上で、何者かに射殺された。軍平は蘭子の付き人だった宵子とともに真相を探るが……。

登場人物

  • 田沢軍平
    • 主人公。
  • 宵子
    • 青井蘭子の劇団「アクテーズ」の研究生。
  • 青井蘭子
    • 新劇界に君臨する大女優。四十五歳。
  • 大倉武
    • やくざ映画スター。蘭子の二番目の婚約者。
  • 小野雅也
    • ジャズピアニスト。蘭子の三番目の婚約者。
  • 藤川俊英
    • 大劇団の演出家兼俳優。蘭子の四番目の婚約者。
  • 広川雪夫
    • 青年医師。蘭子の五番目の婚約者。
  • 桜井陶治
    • 実業家。蘭子の最も新しい婚約者だった。
  • 安田新一
    • 演出家。蘭子の舞台の脚本・演出を担当。
  • 北原直也
    • 元警官。25年前、蘭子が苦しめられていたヤクザのヒモを射殺し収監されていた。
  • 加納康彦
    • 刑事。宵子から「ヤッちゃん」と呼ばれる。

解題

(スタブ)

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最終更新:2017年05月28日 23:15