足音

  • 分類:短編小説
  • 初出:「季刊SUN・SUN」1987年冬号
  • 雑誌時挿絵:未確認
  • 収録短編集:背中合わせ

あらすじ

 未亡人と呼ばれるようになってもう八年になるのに頼子はいっこうにその言葉に慣れずにいる。八歳ぶん年をとった、その年齢の埃のようなものが、未亡人という呼び名には蓄積していく気がする。結婚生活の四倍の歳月が過ぎたのだから、そろそろその名も返上したいのに、逆に世間の口はますますその呼び名でしっかりと頼子を縛ろうとする。頼子はまだ三十四歳だった。

夫が死んでから八年になる頼子は、下宿人の矢上のことが好きなのではないかと母に指摘されて動揺する。九歳も下の男に対して、自分の抱いている感情は何なのだろう……。

登場人物

  • 頼子
    • 未亡人。三十四歳。
  • 矢上
    • 頼子の家の下宿人。二十五歳。
  • 隆行
    • 頼子の夫。八年前に死亡。
    • 頼子の母。
  • 島田
    • 矢上の交際相手。

解題

(スタブ)

収録アンソロジー

  • 日本ペンクラブ編・阿刀田高選『奇妙な恋の物語』(1998年、光文社文庫)

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最終更新:2017年06月23日 03:29