キノガッサ

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キノガッサ - (2021/01/23 (土) 04:44:54) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/11/22(日) 21:02:46
更新日:2024/04/21 Sun 11:21:37
所要時間:約 10 分で読めます




毒の 胞子を ばらまき 吸いこんで 苦しむ 相手に 強烈な パンチを くらわせる。


■データ


全国図鑑No.:286
分類:きのこポケモン
英語名:Breloom
高さ:1.2m
重さ:39.2kg
タマゴグループ:妖精/植物
性別比率:♂50♀50

タイプ:くさ/かくとう


特性:ほうし(接触技を受けた時に各10%の確率で相手をどくまひねむり状態のいずれかにする)
  :ポイズンヒール(どく・もうどく状態だとターン終了時に最大HPの1/8回復)
隠れ特性:テクニシャン(威力60以下の技の威力が1.5倍になる)

種族値
HP:60
攻撃:130
防御:80
特攻:60
特防:60
素早さ:70
合計:460

努力値:攻撃+2

キノココがLv.23で進化する。


■概要


キノココの進化形という事で「キノコ」をイメージした物だと思っていた人も多いはず。
しかし、実際はカンガルーもしくは恐竜、怪獣のような人型になり、まさかのくさ+かくとうタイプという事で多くのプレーヤーを驚愕させた。

数多いポケモンの中でもこれほど進化前の面影が薄い(キノコ要素くらい)ポケモンはかなり珍しく、そのせいか能力値の傾向や習得技に違いが多い。
最たる例はこのポケモンの代表技である「キノコのほうし」で、キノココ時代に習得せずに進化してしまうとなんと 覚えなくなってしまう 。きのこポケモンなのに。
対戦個体の育成の際には特に注意が必要である。

ボクサー顔負けのテクニックを持ち、軽やかなフットワークから強烈なパンチを食らわせる。
尻尾の先にあるタネのようなものは猛毒の胞子が固まったものなのでうっかり口にすると全身に毒がまわってしまう。
頭にある傘の穴から胞子をばらまく。


色違いスカーレット

ちなみにパンチを放つ時は腕が延びる
エビワラー「えっ」
サワムラー「ほほう」


■対戦でのキノガッサ


攻撃がとにかく高く、ガブリアスカイリキーと同レベル。
しかし他の能力は壊滅的で、耐久・耐性共に貧弱なので非常に打たれ弱いはずなんだけどなぁ

キノコポケモンではお馴染みの、100%眠らせる「キノコのほうし」が強力。
それと「みがわり」「きあいパンチ」とのコンボは有名。

パラセクト涙目。

もっとも、そのパラセクトもトリックルーム下での胞子使いという役割を確立したようだが。

霰「アイスボディ」+「たべのこし」の無限トドゼルガの型があるが、キノガッサは「ポイズンヒール」+「どくどくだま」で同様の事が出来る。
また、「みがわり」+「まもる」で最大32ターンまで本体を攻撃から守れる為、重火力アタッカーなら無理矢理粘ることで技を打ち切りに出来る。
これにより、素早さの実数値135がこいつに対抗するための最低ラインとなった。
しかし、最近はねむり対策が盛んであり、プラチナからねむりの仕様も変更された為、あまり胞子に頼り過ぎるのも止めたほうがいい。

また、素早さ種族値70は決して高い数値ではないため、先手を打つのが難しい。
しかも耐久は紙に等しいので瞬殺される事も多い。とはいえ調整次第でガブリアスの「げきりん」も耐えるが。

素早さ種族値70なので性格補正をかけ努力値を252を振り、「こだわりスカーフ」を巻けば最速130族まで抜ける。
サブウェポンのレパートリーは意外と少ないが、一致技を両方半減するひこう対策のいわ技の「がんせきふうじ」と「ストーンエッジ」を使える。
特に「がんせきふうじ」は物理いわ技の中でもずば抜けて命中率が高い上、隠れ特性「テクニシャン」の効果で威力が90まで上昇するという強力な技に。
「がんせきふうじ」と一致技「ローキック」の素早さダウン効果も有用で、自分より速い相手も「みがわり」がある状態ならハメる事ができる。
600族や同じくハメ技を持つトゲキッス同様、対策は必須である。

特性「テクニシャン」は「がんせきふうじ」だけでなく一致技の強化にも大きく貢献する。
A130の種族値から飛んでくる威力90の「マッハパンチ」は脅威の一言。
補正の掛かった「タネマシンガン」は生半可なポケモンでは安定して受けきれないレベル。
それまで猛威をふるっていたカバルドン+ドリュウズの組み合わせが廃れてしまったほど。

さらにアタッカー型、型、胞子型とどれも対策を誤るとパーティーが半壊しかねない爆発力を持っており恐ろしいポケモンへと変貌した。
あまりに強化されすぎたせいか、「次回作で胞子の命中率か優先度を下げないと本当にマズいことになる」と囁かれているとか。

もっとも、ひこう4倍というわかりやすい弱点があるためか第6世代のメガガルーラみたいな異常事態にはならなかったようだが。

流石に公式でもやり過ぎたと判断したらしくXYでは「くさタイプには粉技、キノコのほうし無効になる」という仕様に変更。
さらに「ローキック」の威力が65と微妙に強化されたことでテクニシャン補正を受けられなくなったりと、
あからさまにこいつを狙い撃ちするかのような逆風に晒されることになった……

それ以外にも環境面ではかくとうに効果抜群なフェアリータイプが登場。
さらにほのお・ひこうタイプでひこう技を先制で出せる新特性「はやてのつばさ」を持つ「ファイアロー」が登場。
大きな弱体化を強いられた。

…が、一方で上述の「がんせきふうじ」と威力40で攻撃力が1段階上がる新技「グロウパンチ」を習得し、攻撃面の強化も受けている。グロパンの採用率は低いが。
そのためタイプや特性で絶望的に相性が悪いはずのファイアローを「がんせきふうじ」とによってかなりの数を返り討ちにしており、
キノガッサが倒したポケモンTOP10ではなんと2位にファイアローがランクインするという逆転現象が起きている。
まあ、天敵のポケモンを叩き落しているなんて事例は別にキノガッサに限った事でもないのだが。というかそれが普通。

とはいえやはりひこう4倍自体は非常に痛いことに変わりはない。
実際、ファイアローの全盛期は殆どのガッサが「特性はテクニシャン」「持ち物は襷」「技はキノコの胞子と岩石封じが必須」と言う状況を強要されていた。
しかも大概残りの技枠が「タネマシンガン」と「マッハパンチ」で埋まる為型どころかほぼ全てが固定されてしまった
こう考えると第5世代以前と比べると柔軟性は大幅に減り、勢い自体はかなり落ちたと言って過言ではないだろう。
しかし第6世代でも多くの上級者に愛用されており、非常に強い存在感を放っている。
レート末期には少数とはいえポイヒ型も増えた。


SMでは更なる逆風調整がなされ、キノコのほうしを無効にするフィールドを 場に出した瞬間に発動する カプ・コケコカプ・レヒレ、とんでもないバ火力を持つカプ・テテフなどの強力なフェアリーポケモンが大量に登場しており、流石にガッサは環境から姿を消した……

……と思ったら途中からやっぱり増加しており、今作も暴れ回っている。
地味にファイアローが弱体化で環境から消滅したことが追い風になっているかもしれない。
隙がある限りわらわら増殖するあたり、流石は優秀なキノコである。

今作は非常にかくとうタイプの肩身が狭く、かつて強ポケであったローブシンでさえ見る影もなくなり、
ガッサ以外に環境にいるのは(メガ)バシャーモメガミミロップメガルカリオジャラランガフェローチェ、くらいというかつてない大惨事となっているのだが、メガシンカや高種族値(素早さ)持ちというアドバンテージもないのにこれらのポケモンと同等以上の立場にいられるのは流石といったところか。

型については第6世代のテンプレであった「テクニシャン+タスキ+胞子、マッハパンチ、タネマシンガン、岩石封じ」一辺倒ではなくなり、岩石封じを「つるぎのまい」に替えるケースも多くなっている。
ポイズンヒール型は相変わらず少数だが。


第八世代ではマシェード以外のキノコポケモン同様リストラされてしまった。DLC後も登場しなかったので、剣盾内での復活は絶望的である。あればの話でしかないがマイチェンに期待しよう。


追記・修正は胞子で眠らされてからお願いします。

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