緑牛(ONE PIECE)

登録日:2022/08/12 Fri 12:48:00
更新日:2025/03/27 Thu 08:54:34
所要時間:約 11 分で読めます






祭り囃子が楽しげじゃねぇか……

「海軍」はそんな気分じゃねェんだガキ共……

外の世界はメチャクチャだぞ………



緑牛(りょくギュウ)とは、少年漫画『ONE PIECE』の登場人物である。
なお、「緑牛」は通り名であり、本名は「アラマキ」。



【プロフィール】

本名:アラマキ
通称:緑牛
身長:308cm
所属:海軍
肩書:海軍本部大将
年齢:41歳
覇気武装色見聞色
悪魔の実:モリモリの実(自然系(ロギア)
CROSSGUILD懸賞金:3冠(30億ベリー相当)
出身地:南の海
誕生日:2月29日
星座:魚座
血液型:X型(現実だとA型)
好物:熟成した酒(面倒だから食事はしない)
初登場:単行本90巻・第905話・『美しい世界』
主な上司:サカズキ
掲げる正義:死ぬ気の正義
笑い方:らはは
CV:藤原啓治諏訪部順一


【概要】

世界の均衡を司るという三大勢力の一つ海軍本部、その海軍の中でも最高戦力である「大将」に属している。

同僚の「藤虎」ことイッショウと同じく「世界徴兵」で海軍に招請されており、護送中のドフラミンゴとつるの会話の際にシルエットが登場した。

長らく名前だけの存在だったが世界会議編にて遂に本人が登場。
マリージョアを訪れた藤虎と対談する様子が描かれ、ワノ国編完結時にようやく全貌がお披露目になった。
  • シルエット登場から顔出しまで現実時間で4年
  • 名前登場から顔出しまで現実時間で8年
もの年数が経っている。

一人称「おれ」、笑い声は「らはは」

◆外見

当初はボサボサの長髪が特徴だったが素顔の髪は割と短めのセミロング。
そして顔つきは割と若々しい中年男性と、作中の現役大将としては一番若い。
いわゆる細マッチョ体型で、目にはサングラスをかけての上半身の上からコートを羽織り、下半身は花びらがあしらわれたGパンを着用。

腰には黒い日本刀を帯刀し、左上半身には「死川心中」の文字が刺青されている。


【人物】

面倒くさがりな性分らしく、藤虎の発言から「面倒くさい」という理由で3年にも渡って断食している様子。
断食のことを藤虎に聞かれると「おねーちゃんがあーんしてくれるなら食べてもいい」と笑いながら語ったりと、これまでの大将に比べ軽口が目立つ。

感情豊かで様々な表情を見せる。

◆同僚に対して


おれァ大好きなんだ あの人の“徹底的”スタイル

「ようやったのう」って
ホメられてェんだこのガキの首を取って……!! らはは

サカズキが大好きな部下
サカズキに強い尊敬を向けて彼を「さん」付けし、彼の徹底的スタイルを「大好きなんだ」と公言するほど好んでいる。
サカズキをサプライズで喜ばせて褒められたい一心で上司であるサカズキの命令を無視して勝手にワノ国に介入してルフィの首を取ろうとするとんでもないフットワークの軽さまで見せつけるなど、サカズキにとっては頭痛の種の一つ。

もっともサカズキを盲信しているわけでは無く、サカズキから藤虎をマリージョアから追い出すよう命じられても、「会議を壊しにきたわけではない」ということで、藤虎のマリージョア滞在を黙認した。
藤虎のことも嫌ってはいないが、組織人としてあるまじき行為コイツも藤虎よりはマシでしかないがに関しては同調せず、時には衝突も厭わない。

◆現状追認主義?


憎むなよォ!?これが世界!!

教えとく!! 人類は“下”を作って生きてきた!!
お前ら非加盟国を見下すことで!! 皆生きていけんのよ!!!

“差別”とは“安堵”だ!!!

この国で何人死のうが法にゃ触れねェ!!
らははは 止めてみろ おれァ 何千人殺そうとも!!
“麦わらのルフィ”に到達すんぞ!!!

現状追認主義であるのか、自分達の前に立ち塞がった非加盟国であるワノ国の赤鞘九人男らに対し、「差別とは安堵」「人類は下を作って生きてきた」と堂々と発言し、世界政府に加盟していない、つまり世界政府が人権を認めていない人間の存在を認めた上で「邪魔するなら何千人殺してでも悪の首を取る」と宣言するなど、傍から見ると過激な差別主義者にしか見えない問題発言を連発している。

「海軍が触れずに目を背けている暗黙のタブー」を堂々と隠そうともせず発言した辺り立場的にかなりヤバい筈だが、本人は取り繕う事に興味がないのか特に気にしていない。
なおこの発言は世界政府の方針・思想そのものであり、(ここまで直球かつ過激ではないが)似たような発言はCP-0も発言している。
モンキー・D・ガープも苦々しくではあるが「血さえ流れんのならわしゃこれを平和と呼ぶが…」と語っているなど世界政府と海軍に限界や問題があるのも事実であり、アラマキもまた藤虎とは違う形で世界政府のタブー、強いてはワンピース世界の歪みを認識している存在と言える。

なお世界貴族(天竜人)に付いては後述の通りこの世の「神」と認めつつも決していい感情は持っていない。

◆敵対者に対して

サカズキの徹底的スタイルを好んでいるように、海賊や敵対者に対しては軽いノリや面倒臭がりな性分など微塵も見せず、非常に辛辣かつ容赦がない
ルフィ最悪の世代のことは「ガキ共」と吐き捨て、カイドウ打倒を祝したワノ国総出での大規模なの喧騒にも顔を顰めて不快感を滲ませていたりとかなり喧嘩腰。

一方、自分の実力についても把握しており、四皇カイドウによるワノ国への20年間の地獄の圧政を「悲しい話だが」と前置きした上で「カイドウの支配がワノ国に敵を寄せ付けない抑止力だった」と評しており、「カイドウがいたらおれはこの国にはこなかった」と語るシビアでリアリストな部分も持つ。

また、前述の過激発言をした相手は、「かつて白ひげ海賊団ロジャー海賊団に所属した大海賊光月おでんを輩出した上に、現在進行形でルフィをはじめ四皇クラスの海賊複数人を堂々と匿っているどころか捕らえるのを積極的に妨害しようとしてくる政府非加盟国であるワノ国の侍達」であった。
「非加盟国民に対して自分は容赦はしない」と言いながらも、当初は赤鞘九人男達を相手に手加減し、ほとんど拘束に留めた上で改めて「麦わらのルフィを連れてこい!その首取ったら!帰ってやるよォ!」と脅している。
とんでもなく口が悪く問題発言は多いが、口とは違い海賊以外をできるだけ殺さない分別はある様子。

また、アラマキがイライラしていた理由として、
が立て続けに続いており、サカズキの悩みを減らしたい思いでルフィを捕らえようとする独断行動に出たものと思われる。


【戦闘能力】

海軍大将故に当然ながら覇気はしっかり使えるようで、後述の木の根に武装色を纏わせているような描写がされている。
能力以外ではを所持している描写があるが、現状使用していないため不明。

さすがに四皇シャンクス率いる赤髪海賊団に1人では勝てないと認識しており、彼から超高練度の「覇王色の覇気」による威嚇を受けた際は、撤退を選んでいる。
この話が掲載された1055話「新時代」は、週刊少年ジャンプ2022年35号(8月1日発売)に掲載されており、8月6日公開の映画『ONE PIECE FILM RED』でも海軍本部大将をも戦慄させるシャンクスの実力が披露された。

◆悪魔の実



おれはモリモリの実の“森人間”!!
「海」に並ぶ命の生みの親!!“自然(ロギア)”そのものだ!!

人間ごときが“大自然”にゃ敵わねェ!!!


自然系悪魔の実「モリモリの実」の能力者で、身体を樹木に変化させたり植物を自由自在に操る能力を得た「森人間」

ヒエヒエの実」に次ぐ体が流動性のない固形物のままな自然系であり、「火」「雷」「氷」「光」「マグマ」など様々な「自然物」が登場してきた自然系で、初めてとなる自然の「生物」である。
変化した際は毛髪は木のような青々とした葉っぱになり、体は樹木と化す。
モモの助の印象は「森の化け物」

特性としては、手や指先を先端が鋭利な木の根に変えて、触手のように自在に伸縮や操作ができるのが特徴。
この根を巻きつかせて敵を縛り上げたり、根が刺さった対象から栄養や水分を吸収することができ、根を突き刺された相手は瞬時にミイラの如く渇き痩せ細った姿に変えられ容易く無力化されてしまう。
吸収方法は、様々な戦士の細胞を取り込んだ人造人間と似ている。(吸収時の効果音も同じである)
このミイラ化は点滴による適切な治療をきっちり行わなければ回復しないらしく、アラバスタ編でのルフィの如く水を飲んで即回復というわけにはいかない模様で、実質「一撃必殺技」と同義。
寧ろミイラ化しても水を飲んだだけで即回復したルフィの方が異常だった。
ちなみに、応用で根っこを介して離れた場所からでも、口を使わず酒も飲めるようで味などは分かる模様*1
前述した3年間の断食も、植物と同じように「光合成」が可能なため。

おまけに身体から伸びる木の根は斬っても斬っても即再生し、ダメージフィードバックらしき様子すらなく、敵を容易に触手で捕縛可能。
その性質上、斬撃や打撃と言った物理攻撃にはめっぽう強く、傷がまだ癒えきっていないとはいえ、カイドウとある程度やりあってみせたヤマトと生き残った赤鞘九人男達を、手加減した状態で無限再生する触手で圧倒して、捕縛しあっさりと完封してしまった
ワノ国天上決戦から7日後の兎丼の元囚人採掘場では、お玉に従うババヌキによって収監されていた様子のクイーンキングと相対。
彼らに襲いかかられたようだが、簡単に拘束し百獣海賊団の面々を瞬く間にミイラに変えて「幹部ごときにやられてちゃおれの立つ瀬がねェんだよ!!」と吐き捨てている*2

そして
  • 背中から大きな花を一輪咲かせ、花を回転させてヘリコプターみたいに空を飛ぶ
  • 歩いた大地を荒れに荒れ果てた荒野であろうと「フラワァ」という擬音に合わせて簡単に、木々や草花を生い茂らせ、緑化する
といったことも可能。
劇中では飛行能力を駆使して、悠々と海や地形を無視してワノ国に侵入しただけでなく、荒れ果てた荒野だった兎丼の囚人採掘場のあった一帯や常影港周辺を「木々」「草花」「緑あふれる森」に変貌させるなど、周辺環境に影響を及ぼす規模で言えば、これまでに出てきた自然系能力者の中でも随一。
去った後も木々や花畑がしっかり残っていた様子から、行われた緑化は維持されるらしい。
仮に砂地まで森林に変えるなら「スナスナの実」とは対極と言える。
だが植物であることを考えると、
とは相性が悪いかもしれない。

なお性質上、自然系の能力者によくありがちな「能力を発動すると、規模に比例して体も大きくなり結果的に的が大きくなる」という問題を抱えてはいるのだが、ヤマトの覇気を帯びた金棒をノーガードの直撃で受けても軽いダメージ程度にしかならない基礎タフネスは一級品。
さらに、樹木化した巨大な身体に、超強力な火炎で大きな風穴が空いて焼き尽くされようと、近くの土壌から新芽を生やして、そこから「完全な肉体への復元再生」が簡単にできてしまう。
「火」という明確な弱点を簡単に、なおかつ合理的に打ち消せる技を持ち、肉体の肥大化が弱点になるとは限らない辺り、能力の練度は海軍大将相応。
また、ワノ国編の戦闘は地上でしているため、海上・船上ではどの程度の力を発揮できるのかは現時点では不明。

ちなみに、映画版では「モサモサの実」という「植物を自在に操る」悪魔の実が登場している。
こちらは超人系なので、同化能力などはなく、単に「植物を操って攻撃できる」だけの悪魔の実であり、能力者の練度の差などもあるだろうが、描写されている範囲ではほぼ「モリモリの実」の下位互換である。

◆技

  • 禁憎森々(きんにくもりもり)
地面に根付いて巨人サイズの人面樹の如き人型の巨木に全身を変化。
同時に地面から木々や花畑を生み出すなどして周囲の緑化を行い、影響を及ぼした土地を丸ごと木々が生い茂り花が咲き乱れる緑溢れる森のような土地に変えてしまう。
緑化した土地からは自在に無数の太い木の根を生やして攻撃も可能で、他にも腕を極太の根に変化させて鞭のように振るうこともできる。
「禁憎森々」で生み出した無数の根も上記の根と同じ効果を有するため、一度突き刺されてしまえば一瞬でミイラに変えられ無力化されてしまう。

  • 防火林(ぼうかりん)
火に強い植物に「変化」「展開」して、身体に引火した炎を消し去る防御技。
並の炎ではビクともしない耐火性能を誇り、本人は「んなわかりきった弱点ぶら下げてよ!! 海軍本部の「大将」はれるかってんだよぉ~!!」と豪語している。
ただし熱息(ボロブレス)レベルの大火力はさすがに防げず胴体に巨大な風穴を開けられ、連続で受けた結果火達磨になって焼き尽くされた。
だが、上記の再生力のお陰で実質ノーダメージに収まっている。

名前の由来は同名の火災対策用に植えられる林のこと。
木は火に弱い印象があるが、実際のところ燃えやすいのは枯れ木の話であり、生木は水を多く含んでいて燃えづらいものもある。


【活躍】

◆過去



◆世界会議篇

本編初登場。
藤虎と2人でおり、サカズキから藤虎をマリージョアから追い出すよう命令を受け、そうするのかと聞いた藤虎に対して、本人は笑いながら「嫌だぜ」と言い藤虎へ「別に会議を壊そうってんじゃないでしょ?」 と藤虎がマリージョアにいるのを容認しており、藤虎との会談の中で、王下七武海「もういらねェ」と断言した藤虎に対し「らははは!!酔狂だぜアンタ!!まじで!!」と愉快気に笑っていた。
この段階ではシルエットでしかなかった。

アニメでこのシーンは藤原啓治が演じていたが、この回の本放送から1年後の2020年4月に死去してしまったため、『ONE PIECE』への出演も最初で最後となった。

世界会議4日目に、サボ達革命軍がマリージョアを襲撃し、藤虎と共に迎え撃ったことが世界経済新聞に掲載された。
結果は、天竜人のシンボルである"天駆ける竜の蹄"を破壊され、ロスワード聖の奴隷となっていたバーソローミュー・くまを解放されてしまった。
  • 「隕石を振らせる技」と「重力操作による大規模破壊」を得意とする藤虎
  • 「植物展開によるフィールド制圧」を得意とする緑牛
では、世界貴族を気にかけながらでは存分に戦えなかったようで、海軍犯罪捜査局の局長「黒馬」ことテンセイは「神々の地が戦場になった為、戦い辛かったのではないか」と推測している。

ワノ国

カイドウ率いる百獣海賊団の崩壊により、カイドウとオロチの統治に終止符が打たれたワノ国に、空を飛びながら悠々と突如独断で来襲。
「余計なマネは絶対するな」厳命されたにも拘らず、「わかってるって!!ホントに」とはぐらかしつつ、サカズキをサプライズで喜ばせたい余りルフィの首を取るためワノ国への介入を勝手に決断する開幕早々問題児っぷりを披露。
なおワノ国に乗り込むまでの間完全に音信不通だったらしく、その件でもサカズキはマジギレしていた。

そうしてワノ国に単独上陸するとさっそく兎丼に収監されていた「百獣海賊団」の面々を単独で完全制圧し拿捕。
兎丼の収容所とその一帯を緑化しながら、串刺しにされ、ミイラ化した無数の「百獣海賊団」の構成員達を背に海軍から軍艦1隻を手配していた。
とはいえ「よせと言ったよな!?」という発言などから最初から武力行使をすることを考えてはいなかったようで、当然のことだが「百獣海賊団」の面々からは反抗されたようである。
この時にも「チクんなよ」とサカズキには秘密にするよう口止めしている。


そうして兎丼からルフィのいる花の都に進行。
海軍ですら戦力の余裕がなくなるレベルでメチャクチャになっているらしい世界情勢に反したお祭り騒ぎに露骨なしかめ面を浮かべながらルフィの首を取らんとする。


海軍でござる…!!
海外でのルフィ殿達の敵!!

お前ら…“外”の事知ってんのか?
この世の神は“天竜人”!! 世界政府に加盟してねェこの国にゃあ!! ねぇんだよ(・・・・・)!!

人権がよォ!!!

憎むなよォ!? これが世界!!

ルフィの敵である自分を阻もうと立ち塞がる赤鞘九人男達。
そしてアラマキの発言に怒るヤマト、モモの助の乱入を受けながらも、展開した植物で彼らを圧倒し、モモの助を除いた全員をあっさり拘束した上で「ルフィを引き渡してその首を取ったら帰ってやる」と恫喝する。
それでも、一度はたたき伏せたはずのモモの助が将軍としての片鱗と意地を見せ、渾身の力で放った熱息(ボロブレス)の直撃を何度も受け「禁憎森々」で作った巨体を焼き尽くされてしまう。

が、といっても特に痛痒もなく簡単に再生し復活。
「まったく…町でも焼き尽くす気か」と愚痴り、その気(・・・)ならわかったよ」と遂に本気で侍、ヤマト、モモの助を制圧しようと試みるが、同時期にワノ国近海に訪れていた「赤髪海賊団」の船から放たれた怒れるシャンクスの「覇王色の覇気」の干渉を受け中断を余儀なくされてしまう。

覇王色……!!! 誰だてめェはァ!!!
………!? 赤髪海賊団ん~!? そばにいんのか!?

お前らと戦う気はねェ…!! まだな…!!
わかったよ!!

と、流石に四皇の一角でしかも万全の状態であるシャンクス達と遭遇するとは予想しておらず、単騎で「赤髪海賊団」と交戦する行為は分が悪いと決断、渋々撤退することになった。
軍艦を事前に要求していたが、クイーンやキングら百獣海賊団残党を連れて帰ったのかは不明。
ちなみにルフィ達はこの襲撃をとっくに察知していたらしく、遠くからゾロ、サンジ、ジンベエ共々モモの助の意を組んで彼らの奮闘を見守っていた。

なお、アラマキ本人がわざと意識してやったのか不明だが、カイドウとオロチの20年に及ぶ悪政で荒廃していた兎丼の土地を、元囚人採掘場や常影港をはじめ、緑溢れる土地に変えて帰っていった。

アニメ版では省略されていた戦闘シーンが補完描写されていた。
ババヌキら兵士たちを瞬殺し、続くクイーンとキングは樹木の枝攻撃による質量で追い詰めてクイーンを背後から突き刺して撃破し、キングは格闘戦で終始圧倒してトドメの一撃で叩きのめした。
なお、アラマキはクイーンとキングを「瀕死のお前ら」と指摘しており、クイーンはビーム一発撃っただけで人獣形の維持ができず、キングにいたっては片翼は切り落とされたままで種族特有の背中の炎が発現できずにいた。
なおキングとクイーンは6m超えの高身長さだが、対峙や格闘戦では彼らと同じくらいあった。

◆エッグヘッド編

海軍のラーテル大佐が白ひげの莫大な遺産を回収するため、スフィンクスに援軍として来たと名前だけ登場。
スフィンクスを海軍から守るため現れたエドワード・ウィーブルを拘束をした。

回想シーンではマリージョアでの革命軍との衝突が描かれた。
天竜人の居留地にて暴れ回る革命軍幹部モーリーを巨大な木人状態で藤虎と共に迎え撃つのだが…

「お前らのリーダーはどこいった!?」

「なに探ってんのよ いやらしい!!この変態!!」

「てめェに言われたかねェよ!!」


「"緑牛"貴様 誰かケガしたら死刑だえ!!?」

(やりづれェな…!!早くどけよ!!)


「隕石…落としやす」

「やめろバカ!!!」


  • 見た目イイ歳したオッサンなのに、女子高生みたいな口調で捲し立ててくる敵
  • 護ってもらっている立場のクセに、逃げも隠れもせず理不尽な文句を垂れる護衛対象
  • こっちが周囲への被害を抑えるため力を極力絞って戦っているのに、構わず大火力技をぶっぱしようとする同僚
と、三者三様にフリーダムすぎる連中に囲まれて大いに苦労するハメに
挙げ句、革命軍が天竜人の奴隷を解放しようとしているのをイッショウが手助け。
仮にも海軍大将が利敵行為をしている事実には流石にブチギレ、イッショウと大ゲンカした。


【余談】

モチーフ

元ネタは「長髪」「女好きの性格」「断食」「名前」といった要素から、時代劇映画「浪人街(1990年版)」にて俳優の原田芳雄が演じた浪人荒牧(あらまき)源内」がモデルになっていると思われる。
「らははは」という笑い声も「(はら)田」に由来するものと思われる。
荒牧源内のキャラクターはタイトル通り浪人である上に普段はヒモをやっているダメ人間だが、クライマックスではへっぴり腰ながらも大立ち回りを見せる役どころ。

ちなみに「浪人街」には田中邦衛演じる土居孫左衛門、勝新太郎演じる赤牛弥五右衛門という浪人が登場する。

声優

先の通り藤原啓治は初登場の一回のみを担当しただけに留まっており、以降は諏訪部順一が受け継いだ。
一度しか演じておらず、イメージもまるで付いていなかったのだが、諏訪部はあえて藤原の演技を継承して演じている節がある。

評価の上昇

  • 前述したワノ国に対して過激的な差別発言
  • 発言に憤慨したヤマト含めた面々を容赦なく蹂躙
  • ルフィ拿捕する気満々だったがシャンクスの「覇王色の覇気」を食らうと即座に撤退する
  • 話の流れ的にこいつさえ来なければヤマトはそのまま麦わらの一味と一緒にワノ国を出ていた
と当初は「何しに来たんだこいつ」「あれだけルフィを捕まえる気あったのにシャンクスの覇気ですぐ帰るのかよ」と読者たちからの評価は低かった。

だが、
  • 『FILM RED』で見せたシャンクスの中将ですら気絶し、同格の黄猿ですら冷や汗をかく「覇王色の覇気」
  • 後に本編でも明かされたシャンクスの強さが予想以上にあった
  • エッグヘッド編のウィーブルを瞬殺しての捕縛
  • 世界会議中に起きた天竜人居住区での革命軍幹部との戦闘シーン
でその強さが徐々に明らかになった。
そして護衛対象の天竜人と無差別攻撃を行おうとした藤虎の暴走の苦労っぷりが判明した上で時系列的に世界会議〜ワノ国進撃までの期間が短いこともあって「緑牛も色々と大変だったな」と読者から同情される。
さらに上述の過激発言もの過去回想にて天竜人が非加盟国で行う「先住民一掃大会」という読者の予想を上回る「人権の無さ」「世界の無情さ」が明らかになったことで、あの発言はただの罵倒ではなく警告も含まれていたのでないかと回を重ねるごとに彼の評価は徐々に高まった。


あんまいい項目じゃねェな…
もっと追記・修正させとけ

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最終更新:2025年03月27日 08:54

*1 後述する兎丼で酒の熟成が足りないとコメントした。

*2 キングに火がついている描写は無いが、クイーンとキングらに海楼石による拘束があったのかは不明。