登録日:2016/02/14 Sun 01:47:37
更新日:2025/04/27 Sun 05:49:23NEW!
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『
アイドルマスター シンデレラガールズ』にはたくさんのアイドルが登場する。
先輩である765プロから13人、トレーナー4人、韓国版(現在は
サービス終了)登場の3人、ゲスト出演の『
DearlyStars』勢5人・『
ミリシタ』勢2人を含めるとその数は実に200人以上になる。
昨今アイドルをテーマとした作品は多いが、ここまで人数が多いコンテンツはないだろう。
そのアイドル達それぞれに個性があり、ドラマがある。
どんなアイドルにもプロデューサーがいて、彼女達を愛している。
ではそのアイドル達にまず求められる事は何か。SR化、良エピソードの追加など色々あるが、まずはこれだろう。
キャラクターボイスの追加である。
昨今のサブカルチャーにおいて
声優という存在の大きさはこのWikiを見る諸兄には今更説明するまでもないだろう。
そもそも、アイドル物においてキャラクターの声というものは歌、トークなどにおいて重視される要素である。
しかし、「史上初の
ソーシャルゲーム媒体のシリーズ」として手探り状態で開始された故か、『シンデレラガールズ』のアイドル達の中で「実装された瞬間から声がついていた」というアイドルは2018年まで一人もいなかった(いわゆる765オールスターズは例外)。
当時リリースされたCygamesの作品全般に言える事だが、
ある程度人気のあるキャラクターからタイミングを見計らって随時ボイス追加という方式が採用され、それが今でも続いているのである。
現在のソシャゲでは何らかの形で全員にボイスが付いているのも珍しくないのだが、所謂ポチポチゲーが盛んだった頃の
ゲームはボイスが無いのが基本であり、デレマスもそれに倣う形となっていたと言える。
本作オリジナルのアイドルのうち、声がついているのは
2023年末時点で190人中99人のみである。
この時点で既に765プロと283プロのアイドルを足した数よりも多いが、
シンデレラガールズ全体としてはようやく2分の1に到達したばかりであり、未だに声のないアイドルは多くいる。
なお、それ以降に開始された『
アイドルマスター』シリーズでは、本作の経験や反省を踏まえてか、
『
ミリオンライブ』『
シャイニーカラーズ』『
学園アイドルマスター』のアイドル達は最初から声と、それを演じる声優の雰囲気に紐付けされたある程度のキャラクターが確立されている。
『
SideM』に関しては当初は『シンデレラガールズ』と同様、Jupiterの3人を含め全員ボイスが無い状況で始まったものの、
その後の生放送でもう一つの
信号機とも言えるドラマチックスターズの3人のボイスが実装され、その後も順次に発表→実装と繰り返されていき、最終的に全員のボイスが実装されている。
そのため、現在でも『シンデレラガールズ』のアイドルは声のない状態でスタートする唯一のアイマスであり、ボイス実装もデレマス独自の文化と言える。
元々、『アイドルマスター』という作品はアイドルと声優との関わりが深い作品である(所謂
中の人ネタ)。
例を挙げると、
はらぺこイメージの強い声優が
演じるアイドルにはらぺこ属性がついていたり、とか。
アイマスは声優
ラジオや、ライブ、ボイスドラマ、トークイベントなど、アイドルだけでなく声優も同時に売り出していく傾向が強い。
しかし、声優がいなければ当然ラジオのゲストとして呼ばれないし、CDも出せないしライブにも出演出来ない。
ボイスドラマにも登場出来ないし、ボイスエピソードもつかない、ボイス付きアイドルとの掛け合いが出来るのも
漫画やボイスのないコミュのみといった制限が生まれる。
アニメに出ても背景、出るだけで喋らないなど、他のアイマス作品には無かった扱いの格差が生じてしまう。
例えば声が大きい、歌が上手いといったアイドルがいても、声がなければそれは「設定」でしかないのだ。
元祖モバゲーに関してはイベントの会話シーンには一切ボイスが無いゲームであり、声がなくとも強力なカードがあるアイドルも少なくないため、ゲームだけを楽しむならそこまで格差は感じないかもしれない。
しかし、
音ゲーである『
スターライトステージ』においては基本的には声があるアイドルしか「楽曲イベントのコミュ」に登場できず、強力なスキルが貰える期間限定のSSRも彼女らに占有される。
その都合上、カードの性能格差や枚数格差も凄まじい事になっており、上は「SSRが6枚も7枚もあり、人権性能のスキル持ち」、下は「SSRは平凡なカード1種のみ」という状態となっている。
これらに関しては声つきアイドルの担当Pの間でも「出したんだったら全員平等に扱ってほしい」「どんな形でもいいから全員に声をつけるべきだ」という趣旨の批判が存在し、ひどいものだと声付きアイドルやデレステを異常なまでに妬んで叩く声なしアイドルのPもいるが、
そもそも「190人ものキャラクターが登場するソーシャルゲーム」「100人以上のキャラを登場させつつ、兼役を一切使わないゲーム」という存在そのものが相当に異例である。
シナリオのある定期更新型のソシャゲで50人を超えるアイドルにボイスが実装されているというのはコンテンツとしては十分過ぎる程ではある。
兼役を解禁するべきだという意見もあり、「声が付かなそうなアイドルの兼任をしてもいい」と発言している声優もいるが、歌やライブがあるとなるとそれも難しい。
「兼役になった結果、元の役の出番が減った」「兼役なので声がついても出番が少ない」となれば、どちらのPも納得しないだろう。
故に声優を用意するにも限度があるし、現在の100人近い人数も普通だったら多過ぎるもの。
厳しい話だが、キャラ毎の結構な人気(悪く言えば売上)の差も存在する。
人気があるのになかなか声がつかなかったアイドルや、抜きん出た人気はないもののふとした切っ掛けで声が実装されたアイドルも多いが、大概は「声がないから活躍の幅が広がらず人気が出ない」のではなく、「今すぐ声がつくほどの人気はない」のである。
「個々人を売り出す前に新キャラを出し過ぎるから埋もれるキャラが出る」「未ボイス≒人気がないという風評被害にもなる」意見もあり、それらも全くの間違いではないが、
プッシュされてはいたが、さほど反響は大きくなかったアイドル、新カードの性能やイラストの評価が高かったりイベントでの活躍が話題を集めても本人の人気はあまり変わらなかったアイドルも多い。
そもそも本作で「初登場ではほぼ注目されなかったが、次回以降挽回」というキャラはほとんどおらず、逆に(「元」含む)声なしでも人気のあるアイドルはそれなりに厚遇されている。
過去にはディレ1こと
石原章弘D から「本来はここまで大規模に展開する予定はなく、曲もほぼ出すつもりはなかった」「全員に声をつけるのは不可能」という旨の発言が出た事もあった。
ボイスなしのアイドルがいるからこそのこのキャラ数であり、この姿勢が後続のソシャゲ版アイマスシリーズの「どこまでやれるか」という基盤になった事は理解しておくべきだろう。
事実、声なしPの間でもやむなしと見る人は多く、コンテンツの長期化もあって露骨に不満に思う声は年々減りつつある。
同時にデレステでも声の有無にかかわらずイベントコミュに登場したり、限定SSRが登場する事例が増えている他、
声なしアイドルも対象にした他社とのコラボキャンペーンが行われるなど、近年では「可能な範囲で格差をなくす」という動きは少なからず見られるようになっている。
とはいえ、Pとしては自分の担当が1番可愛いし、優遇してほしいと思うもの。それで納得しろというのも酷な話ではあるのだが……
しかし、ボイスを得たらどうだろう。
当然だが曲が出せるし、コミュのバリエーションも増える。
担当声優が無名の新人であってもアイドルのイメージに合致している、演技力や歌唱力、アイマスへの愛など様々な要因はあるが、アイドルの人気の後押しをしてくれる。
例えば
渋谷凛役の
福原綾香は本作で声優デビューと(キャラ名義だが)CDデビューを果たし、アイマスという大きな括りだが、多くの仲間達と共に
西武ドームの舞台に立った。
凛は『シンデレラガールズ』の顔とも言える存在で元々人気があったが、声帯獲得以降は活躍の場が更に増え、正しくシンデレラガールとなった。
同じく彼女のユニット仲間である
島村卯月と
本田未央も、凛から少し間をおいてボイスが実装され、
かつてはそれまでの影の薄さから「公式の都合だけによる選出である」というひがみやっかみも含まれた指摘を受けながらも着実に人気を上げていき、最終的には両者共にシンデレラガール総選挙にて凄まじい投票数を稼ぎ、1位に輝いている。
他、声が実装された事で活躍の範囲が明確に広がったアイドルは数多く存在する。
近年だと
河瀬茉希による力強いボイスがついた影響で人気を集め、ボイス追加決定までずっと圏外だった総選挙に追加翌年から2年連続でランクインを果たした
桐生つかさあたりが著名か。
無論、ボイスが実装されたからといって全てが大安泰というわけではない。
例えば声なしアイドルの方が圧倒的に多かった初期のデレマスでは、「外部展開が確約された事で1抜け」という感じで、それまでから一気に出番が減った事例も存在した。
また、声があるからこそ声優のスケジュールの都合で登場機会を見送られる(声があるのにテキストのみで新カードをお出しするわけにはいかないので)など、「声が実装されたためにかえって露出に制限が出来た」と取れるアイドルもいたりする。
それに加えて人気が高いと出番を温存され、ちょい役で出てくる機会も減ってしまったりもする。
近年では流石にCV抜擢時に配慮されるようになったが、声つきアイドルすら多いという問題もある。キャラ数が多過ぎるが故の出番の格差はどうしても年々大きくなってしまい、カードの排出率やイベントの出番と報酬化となると調整不可能といっても過言ではない。
こうした観点から「やたらめったら声をつければいいわけじゃない」「ある程度の成果主義・歩合制による選出自体はデレマスに必要」というPがいるのも事実である。
また、これらと比べるとかなり贅沢な悩みだが、「声が付いた辺りが盛り上がりのピークになってしまい、以降の展開がパッとしない」というアイドルもいる。扱い自体は悪くない、でも話題になりにくくて釈然としない……と悩むPが見られる事も。
例をあげると
輿水幸子は声優の
竹達彩奈の多忙などもあってか、その高い人気に対して声つきでのイベント登場回数は非常に少ない。
十時愛梨も声優の
原田ひとみの事情のためか、人気のわりには如何せん細々とした出番しかない。
鷺沢文香も同様の理由により、ゲーム内の出番はそうでもないものの、声優の
M・A・O自身のアイマス媒体での出演が年々減っていっている。
藤原肇も初期からの人気キャラだったものの、元々Pが古参ユーザーに集中していた節があり、
大人しいキャラクター性もあってか、どうにも同時期にボイス実装されたメンバーの影に埋もれがちで今一担当以外から注目されなかった時期もある(今となっては完全に過去の、それもほんの一時の事であるが)。
この一連の文章からわかるだろうが、ボイス付与のメリットとは「ボイスがある事で得られるもの」と不可分であり、「ただボイスがあるだけ」では片手落ちなのだ。
しかし、それでも「ボイス実装されて初めてスタートラインに立てる」「ボイスは人権」と見る向きは強い。
その為、「イメージと違うのが嫌だ」「完全に諦めている」といったことがなければ、声なしPの多くがまず自分の好きなアイドルに声がついてほしいと考える。
これはそんなP達の歴史である。
なお、一部文章は当時~現在よりは昔の時点の情報を元にしているため、以降の説明や現状と矛盾している場合がある事には注意してほしい。
また、コンテンツの歴史の一部とファンの感想を趣旨としている記事なので、公式やアイドルに対する批判的な内容や個々人の主観も含まれている事にも気を付けてもらいたい。
他、本作の二次創作についても触れている記述があるが、本Wikiの指針上、詳細は省くものとする。
キャラクター横の括弧はそのキャラクターの声を務める
声優を記載する(ここでは『シンデレラガールズ』関連作品に限定し、それ以外のシリーズは除外)。
~2012年~
黎明期
前述の通り、サービス開始当初はどのアイドルにも声が無かった(765アイドルも本作内ではボイス無し)。
そして大体1ヶ月ほど経って放送されたCMにて
萩原雪歩と
渋谷凛が初めて喋った。
特に凛は『シンデレラガールズ』オリジナルアイドル初めての声つきアイドルとなったが、この時点では声優の名前は非公開だった。
1ヶ月ほど経ってシンデレラガールズオリジナルアイドルのうち、
の5名のキャラCDの製作及び担当声優が決定した。いずれも当時からかなりの存在感を放っていたアイドル達である(強いて言えば楓さんに関しては意外に思う声もあったか)。
このCDシリーズは『
CINDERELLA MASTER』シリーズと呼ばれ、その後も続々と展開されている。
CVの傾向としては新人が多く決定される事が多く、特に先述の通り凛役の福原はこの作品がデビュー作となった。
後の4人は何かしら実績はあるが新人~若手の域であり、以降のシリーズにおいても総じて似たような範囲に収まっている。
また、凛と楓については後にシンデレラガールに選ばれている。
この5名は「CD第1弾組」「CM1期生」と呼ばれ、同様にCD化を契機としたボイス追加アイドルをグループとし、「第○弾組」「CM○期生」と呼ばれる。
以降、『CINDERELLA MASTER』シリーズ発売に倣って声優がついていくという流れが出来た。
約4ヶ月後に発売された第2弾では
がCDデビュー。特に看板なのに影が薄かった卯月の発表は大きな話題を呼んだ。
今回も若手が重点的に起用され、一部の例外こそあれど、スマホゲーム版アイマスの声優起用の基本方針として定着していく(また、スマホゲー初出のアイドルのキャストには、1984年度より前に生まれた声優は起用されていない)。
このうち蘭子と卯月は後にシンデレラガールに(ry
最初の総選挙とその影響
7月に初となるシンデレラガール総選挙が開催。
以降、毎年恒例となる実質的な公式
人気投票企画である……と言いたいところなのだが、実際は違う。
というのも、この第1回から今日に至るまで、
公式で総選挙を「人気投票」と言った事はない。
また、総選挙は無償で配られる投票権を使って投票するのだが、同時に課金によって追加の投票権が得られる仕様となっている。
つまり、廃課金Pがいるアイドル、それも多いアイドルはそれだけ有利であり、さらには一部の「声?歌?知らん、そんなことより課金だ!」な課金兵達はその時点での最新の目玉カードのアイドルに投票する事もある(
通称ガチャブースト)ので、ある種のテコ入れにもなってしまっていたりもする。
全てのユーザーが平等に投票出来るかと言ったら間違いなく違うわけである。
詳しくは後述するが、年度毎に総選挙には一部のルール変更に加え「ランキング上位陣への特典」が追加されていき、それによる影響や当時の風潮も大きく影響している。
その他「人気はあるはずなのに総選挙の成績がよろしくない」というアイドルもそこそこ多い。
総じて純粋な人気投票というより、
市場調査を兼ねた課金イベントでもあるお祭り企画と言った方が正確だろう。
ただ、やはり実際にランクインするのはほぼほぼ一定以上の人気を持つアイドルばかりであり、大規模なダイレクトマーケティング活動が見られたり結構な額を投じたPがいても圏外だった事例もあるため「人気投票として成り立っていない」というのもまた違うのがミソ。
そんな総選挙の記念すべき第1回は当時CV未実装だった十時愛梨が1位となったが、担当Pからも意外だという声が多く聞かれる事態になった。
そして年明けから間を空けての発売を予定した第3弾は、看板アイドル最後の一人だった未央以外は第1回シンデレラガール総選挙で上位30位に入賞したアイドルから選ばれた。
この結果から、
「総選挙で人気の高かったアイドルに声が実装される」という認識がPの間で出来上がった。
つまり、『シンデレラガールズ』の総選挙は単純な人気投票的な企画ではなく、
「光の当たっていないアイドルに光を当てる事を可能とする多々買い戦いである」という事を意味していた。
これ以降の総選挙は担当アイドルに声をつけたいP達による血で血を洗う
「声帯戦争」として激化する事となる……。
なお、同時期にゲーム内にもようやく凛、みく、卯月、未央へボイスが実装された。
このうち未央は後にシンデレラ(ry
~2013年~
続く第4弾でも、
と、みりあ以外は第1回総選挙上位の面子。
今回のCVは無名の新人はおらず、若手実力派で固められている。
特に幸子役の竹達は当時から見ても有名声優だったため驚かれた。
このうち菜々さんは後にシン(ry
そして4月から第2回総選挙がスタート。今回から50位までの順位が公表されるようになった。
更に運営は総得票数上位5名のユニットCDを発売すると発表。「上位入賞=ボイス実装」という法則が明言され、第1回以上に熾烈な戦いとなる。
結果、CGの蘭子に続き
が2位に輝き、当時まだ実装して日が浅かったものの人気の高さを証明した。
それからしばらく経ち、6月末にゲーム内で
にボイスが実装。
この2人も相当な人気キャラであり、CD化を伴わないボイス実装としては初である。
その後、上記の経緯で声が実装されていた3人に加え、
がCM第5弾として発表。
彼女らも人気が高く、第2回総選挙にて好成績を収めていた。
ただ、彼女らより上位の面々にも未だ声無しアイドルが存在していたため、単純に上位から順番にボイス実装というわけではなかった(仕方のない事ではあるが、ボイスが実装される基準というのは未だはっきりしていないのである)。
ちなみにデレマス声優においては中堅に当たるまゆ役の牧野は歌手活動も行っており、自身の曲(「アムリタ」)を過去に雪歩がカバーしていたため、
アイマスで曲をカバーされた歌手(声優)がアイマス入りするという異例の事態を引き起こした。
2周年アニメPV
ゲーム開始から2年が経ち、アニメPVが作られる事に。
内容はテーマ曲である「お願い!シンデレラ」を
BGMにアイドル達が登場するというものだが、そのアイドルのうちこの時点では声の無かったアイドル達の姿もあった。
その数がちょうど5人だった為、次のCDデビューはこのアニメPVに出ていた声無しアイドルから選ばれるという予想が立てられた。
~2014年~
ゲーム内にて1月末、
にボイス実装。
ハイとローの差が凄まじいアイドルだが担当声優は見事に演じ分けている。
後にカバーアルバムでも
X JAPANの「
紅」をキャラ声(メタル時)でカバーしてのけ、P達を感心させた。
更に同年の
バレンタインを機にアシスタントの
千川ちひろに
佐藤利奈のボイスが実装。
比較的若手の多かったキャスト陣の中で、ここに来てまゆ役の牧野に続き、演技派の中堅声優が当てられた。
やがてCM第6弾が発表。
彼女達と輝子が6弾デビュー組となった。
輝子、奈緒、加蓮はアニメPVにて顔を出しており、奈緒と加蓮は以前から凛との組み合わせからボイスが望まれていたアイドルだった。
しかし、紗枝と裕子はPVには出ておらず、特に紗枝は総選挙でも圏外だったため
担当声優の人柄共々驚かれた。
逆にPVに出ていて総選挙でも上位だったもののデビューを逃した
市原仁奈、
櫻井桃華の担当P達は大きなショックを受ける事となった。
PVによって極限まで期待を煽られた末の落選というプロモーション詐欺ともいうべき仕打ちを想像してほしい……当時の担当Pの落胆ぶりは想像に難くないだろう(だからといって決して他のボイス実装アイドルを妬んでいい事にはならないのだが)。
改めて
必ずしも総選挙高順位アイドルに声が決まるというわけではないという事が強調された。
このうち加蓮は後に(ry
そして第3回総選挙。
今回は上位5名による曲とは別に、属性別トップ3の9人による曲の製作も発表。
これにより前回よりもボイス実装チャンスは増したと言え、P達の熱意が高まった。
結果、看板アイドルの凜が3代目シンデレラガールとなり、「不遇」と呼ばれた卯月と未央も上位入り。そして声無しアイドルのうち
が、それぞれ6位(クール2位)、8位(パッション2位)に入賞、ボイスが実装される事に。
文香は今回が初めての総選挙だったが、見ての通り高順位を記録し、人気の高さを見せた。
友紀は野球アイドルという分かりやすくも個性的な面に加え、ニコニコ動画で人気のあった某シリーズの影響だろうか。
ちなみに友紀役の杜野が担当キャラと違って熱心な
横浜ファンだったのも話題となった。
その後、総選挙から半年とかなり日があいてCM第7弾が発表。文香と友紀に加え
のCDの発売が決定。
下3人も第3回で比較的順位の高かったメンバーである。
ただ、フレデリカと奏の上にも当時ボイスの無かった
五十嵐響子、
塩見周子がいたので、第6弾ほどではないが、意外に思うPも見られた。
このうち文香は後(ry
ボイス争奪選挙
CM第7弾と同時期に突如行われたイベント「アニバーサリーボイスアイドルオーディション」。通称「ボイス(声)争奪選挙」。“選”というより“戦”といった具合だが。
当時声の無かったアイドルのみを対象とした選挙であり、投票権は単純な課金額ではなく、ゲーム内のイベントで入手出来るという方式。
「1位になったアイドルにはボイスが実装される」と発表され、ボイス無しアイドルの担当P達は大いに盛り上がる事となった。
中間発表では周子が1位だったが、最終結果は
が1位となり、結果発表と同時にゲーム内でボイス実装された。
が、担当声優の佐藤が
オタク界隈でも
賛否両論な元
AKB48のメンバーであった事、中間発表で1位だった周子を抜き去った経緯と、結果発表とほぼ同時にボイスがお披露目されたことによる出来レース疑惑などで物議を醸した。
現在ではラジオなどで佐藤の熱意とアイマス愛が知らしめられ、また洗練されていった演技やライブでの熱演・熱唱などにより、誰もが認めるありすの声としてP達に受け入れられている。
詳しくは
佐藤亜美菜の項目にて。
また、この時ボイスを逃した周子のP達は次へのチャンスに燃える事となる。
~2015年~
TVアニメスタート
2015年に入って『シンデレラガールズ』のTVアニメがスタート。
その内容から様々な話題を呼んだ本作だが、そのストーリーとは別に話題となった事がある。
アニメ第2話においてボイスの無かった
- おしゃまな小学生アイドル佐々木千枝(CV:今井麻夏ミンゴスじゃないよ!)
- 異常なくらいメガネに執着するメガネっ娘アイドル上条春菜(CV:長島光那)
が一瞬だが喋り、最速放映が終わると同時にゲーム内でもボイス実装された。
上記の通りボイスが実装されるというのはこれまでならば激戦の末の出来事であり(春菜は総選挙圏内入りを果たしたことがあり、千枝も人気はある方のアイドルなのだが)、この2人がいきなり喋った事はP達に大きな衝撃を与えた。
「たとえ抜きん出た人気がなくとも、ある程度の知名度と日頃の話題性があればアニメでいきなり声がつく可能性がある」という事がPの間で認識され、彼らは毎週次は誰の声が実装されるのかと気が気ではなかった。
以下はファーストシーズンへの出演で声のついたアイドルである。
- バスト100超え、その筋では有名だった牧場アイドル及川雫(CV:のぐちゆり)
- 28歳のバブリー婦警片桐早苗(CV:和氣あず未)
- サバゲー軍曹大和亜季(CV:村中知)
- フルートが趣味の天然お嬢様水本ゆかり(CV:藤田茜)
- すでに可愛い可愛くなりたい空手アイドル中野有香(CV:下地紫野)
- ドーナツ大好き椎名法子(CV:都丸ちよ)
- 天真爛漫、セカンドシーズンで改めて出番のあったギャルアイドル大槻唯(CV:山下七海)
- こっちはガテン系なギャルアイドル藤本里奈(CV:金子真由美)
特にこれまでCM候補と望まれることが多かった唯のCV実装は大きな反響を呼んだ。
本編では一瞬喋るだけだったが、同時期に配信されたボイスドラマ「マジックアワー」にて全員しっかりと出演している。
一方、これにより声はあっても持ち歌はない状態のアイドルが更に増える事となった。
また、アイドルではないが、トレーナー姉妹4人にもアニメにて
藤村歩が声優に抜擢。
驚異の一人四役だが、そこは演技力に定評がある藤村。きっちりと演じ分けてみせた。
しかしやはりデレアニの声優といえば彼だろう。
そう、武内Pこと
シンデレラプロジェクトのプロデューサーを演じた武内駿輔である。
あまりにも渋すぎる声と噛み合わない当時17歳の演者(しかも新人)というインパクトは相当なものだった(佐藤心のCVが決まるまでは『シンデレラガールズ』の声優陣の中では最年少であった。あの声で)。
その後、セカンドシーズンとの間に第4回総選挙が行われた。
結果、
- 4代目シンデレラガールとなったフリーダム京娘塩見周子(CV:ルゥ・ティン)
- 花をこよなく愛する相葉夕美(CV:木村珠莉)
- 匂いフェチの天才化学者一ノ瀬志希(CV:藍原ことみ)
- 特攻隊長向井拓海(CV:原優子)
にボイスがつき、CDの製作が決定。
なお、ボイス無しでシンデレラガールを獲得したのは第1回の愛梨以来であり、CMデビューを経ずにシンデレラガールがボイス内定を得たのはこの一例のみである。
また、この4人と2位だったみくがアニメの空白期間でも引き続き行われたマジアワのパーソナリティーを交代で務めた。
周子と夕美はセカンドシーズンでアニメに出演した。
デレステのリリースと重なったセカンドシーズンでも引き続き以下のメンバーにボイスがついた。
- かねてより李衣菜との絡みが注目されていた本物のロックアイドル木村夏樹(CV:安野希世乃)
- ドジっ娘巫女道明寺歌鈴(CV:新田ひより)
- 小さな剣道高校生脇山珠美(CV:嘉山未紗)
- 忍者アイドル浜口あやめ(CV:田澤茉純)
- アイドルというより芸人な難波笑美(CV:伊達朱里紗)
- 見た目だけなら全アイドルの中でも間違いなく目立つ上田鈴帆(CV:春野ななみ)
- 元気な小学生アイドル龍崎薫(CV:春瀬なつみ)
- アニメPVから約1年9ヶ月もの期間を空け、ようやくボイス実装を果たしたロリお嬢様櫻井桃華(CV:照井春佳)
- ロックやホラーなど様々なアイドルとの関わりを持つ松永涼(CV:千菅春香)
この中で特筆すべきはアニメ内で担当回が存在した夏樹と、かねてよりボイス実装が望まれ続けていた桃華だろう。
夏樹はファーストシーズンでも登場自体はしており、予告PVでも台詞が存在した事で期待が高まっていた中、劇中ではソロ曲・グループ曲まで歌い、ストーリー上でのカッコ良すぎる活躍など大躍進。
桃華はその経緯から悲願のボイス実装となり、そのマッチングっぷりもあって大いに喜ばれた。
また、同時期に行われたサガン鳥栖とのコラボイベントにて、地元出身の珠美が歌う曲が発売された。当時アニメで声がついたアイドルの持ち歌は少なかったため、これもまたサプライズである。
アニメオリジナルのキャラとしては、
美城常務を今までの女性声優としては最も豪華といえるベテラン声優・
田中敦子が担当。色々とケタの違うお方である。
その他、セカンドシーズンの頭あたりに行われたシンデレラガールズのライブイベントにて、CM第8弾が発表。
面子はありす、早苗、志希、周子、桃華と、既にボイスが実装されていたメンバーであり、桃華はアニメで喋ってすぐの発表だったために特に驚かれた。
アニメ終了後に行われた3rdライブ「シンデレラの舞踏会」にてCM第9弾が発表。
唯、有香、夕美と既にボイス実装済みの面々が並ぶ中、
がボイス実装確定となった。
方や最古参アイドルの1人、方や比較的新規に実装されたアイドルであるが2人とも人気が高く、加えてアニメ最終話に意味深な登場をしていた(結局BD特別編で出番は無かった)ため、注目しているPも多かった。
数ヶ月遅れてゲーム内にボイス実装され、CD発売と同時にデレステでもボイス実装された。
また、
依田芳乃というアイドルには実装当時から声がついている。
更に言えばこの世界が存在する以前から彼女は既に喋っていた。
彼女の透き通った声は常に我々を癒してくれるとても素晴らしいものである。
よしのんの声を聞くのだ……。
というネタ。
芳乃はその振る舞いから「
人間ではなく
神様のようだ」と評されるアイドルで、彼女のP達は(当時)彼女の声はまだ無いのに声が聞こえるとか、
そこにいないのに姿が見えるとか言っていた
モバPの中でもなかなか危険な人たち。
ただ、そんなネタがある所為で次のボイス予想の話には出せないという弊害があった(過去形)。
芳乃の人気自体はとても高く、後述の第5回総選挙でボイス実装が決定済みである。
一応、芳乃Pにそういう手合いが多いだけで、他のボイス未実装アイドルのPにもたまーに見られる普遍的症状とも言える。
~2016年~
1月をもって、石原Dがバンナムを円満退社。
アイマス2騒動を含めて賛否の分かれる人物だが、キャスティングやディレクションなどのドンピシャっぷりは評価されていただけに、「ディレ1退社後はどうなるのか」と期待と不安が入り交じった声も挙がった(現在ではおおよそ杞憂であったと言えるが)。
アニメ終了後初となる第5回総選挙が行われた。
総選挙の期間が今までの倍近くになり、ログインボーナスやイベントなどで無課金でも投票券を集められ、更にガチャによる投票券に上限が掛けられたため、
歴代総選挙で問題視されていた一部の廃課金勢が大勢を左右してしまう状況に改善のメスが入った(これに関しては再び見直されることになるが)。
その上でアニメで活躍した卯月が2位の楓に大差をつけ、遂にシンデレラガールに輝くというドラマを見せた今回の総選挙だが、それとは別に新たなドラマが生まれた。
各属性上位3人の内
を含めた新曲の製作が発表され、ボイス実装内定となった。
また、総選挙上位5人のラジオドラマ「シャイニーナンバーズ」が配信される事も決定。美優、森久保、芳乃の声はここが初出となった。
心はその3人のCVが公開された後に……と思われていたが、週替わりで最後のラジオパーソナリティだった芳乃より早く「君にドキドキ 真夏のビーチエンジェルガチャ(2016年7月末ガチャ)」にてCV実装となった。
なお、美優、森久保、芳乃は以前から声無しアイドルとしては高い人気を誇っており、過去の総選挙やボイス争奪戦でも顔を見せていた面子。
だが、心については(元々「正統派ではないけど愛すべきお姉さん」として密かに人気を得ていた所はあるが)圏外続きからのジャンプアップ。これには多くのP達の驚きを呼んだ。
裏を返せば例え圏外常連であったとしても、何かの拍子で大躍進もあり得るという事である。彼女の場合はブライダルガチャの白無垢が効いたのだろうか。
しかし、今回の総選挙で浮き彫りになった点もある。
Cu属性の声付きアイドルが非常に強く、上位陣はほぼすべて声付きアイドルであるという点である(上記の4名のうち美優と乃々がCo、芳乃と心がPaで、Cuはいない)。
これは総選挙ではCuアイドルのCV実装が厳しいという事を示しており、今後の展開の課題となるだろう(ただ、美優・森久保・芳乃は声付きCuアイドルを超える投票数であり、以降の結果を見てもそこまで確固たる傾向ではないか)。
また一部の根強いアイドルを除き、既にボイスが実装されていた面子の多くが順位を後退、特に前回シンデレラガールの周子がいきなり圏外という事態になってしまった。
つまり、声が実装されたもののシンデレラガールを目指す程の地力がないアイドルは声無しアイドルに道を譲ってボイス実装のチャンスを与えるという風潮が出来ているわけであり、
「これでは(元々純粋な人気投票とは違っており、そもそも正確な人気を図る事など不可能だとはいえ)総選挙の意味が失われかけている」と指摘する声もある。
謂わば過剰投票を防いで公平性を目指した結果、「CV実装のためだけのイベントとなっている一面」と「CV実装チャンスとしてのハードルの高さ」が両方露呈してしまったと言える。
元々「既にボイスが実装されている担当アイドルよりも2番手・3番手・4番手の声無しor上位に行きそうなアイドル(いわゆる副担当)に投票する」という層は多かったのだが、アニメに際したボイス実装ラッシュと無課金票の大幅強化でその風潮が一層高まったと言えるか。
「誰もが声無し人気と呼ぶアイドルだけが出世していく」「その年の人気投票としてはかえって機能している」「むしろ人気の高いアイドルを殿堂入りにするくらいしてほしい」といった肯定意見もあり、やはり賛否両論となっている。
2016年8月31日放送の「STARLIGHT MASTER 05 純情Midnight伝説」の発売記念ニコ生にて、
月刊少年チャンピオンにて連載されていたコミカライズ『アイドルマスターシンデレラガールズ WILD WIND GIRL』の、
単行本第1巻特装版の特典CDボイスドラマでプロデューサー役を内匠靖明が演じる事が発表された(通称内匠P)。
当コミカライズは
向井拓海が活躍する内容で、P役の演者も「たくみ」であった事で現場ではちょっとした混乱があったらしい。
11月19日、モバマス5周年を祝うイベント『5th Anniversary Party ニコ生SP』が開催され、その様子はニコニコ生放送でも配信された。
そのイベントの最後にCM10弾として、既にボイス実装済みの涼、芳乃と共に、
- 13歳にして164cmという高身長ながら、年相応で可愛らしい陸上少女乙倉悠貴(CV:中島由貴)
のデビューが決定となった。
先の総選挙にてキュートアイドルの新CV実装がなかった穴埋めとも取れる。
ちなみに2017年2月末に担当声優である中島が発表された際、当時の所属事務所のホームページには気合を感じさせるCV決定のバナーが大きく載せられた。
更には2017年の目標だったTwitterのフォロワー数1万人突破を早くも達成し、それを記念したニコ生も行われるなど、これまでの中の人達には見られなかったレベルで大々的に取り上げられている。
年末には『DearlyStars』とのコラボが行われ、
日高愛、
水谷絵理、
秋月涼の3人がボイス付きでモバマスに登場した。
~2017年~
デレステのイベント「∀NSWER」の予告にて、
が喋った。
彼女自身は上位ではないものの圏内常連のアイドルであり、今回のイベントの主役である所属ユニット『インディヴィジュアルズ』も高い人気を得ているなど、サプボをもらえる立場としては十分なのだが、デレステがモバマスに先んじてボイス実装された例はなく、総選挙や告知なども一切無かったためにかなりの驚きを呼ぶ結果となった。
サプライズ実装だったためか、イベントSRやイベントコミュ以外のエピソードには声がついておらず、フルボイスが基本のデレステにおいてはある意味貴重と言える。
その後、第6回総選挙が行われた。
長年上位に君臨していた楓が念願のシンデレラガールに輝いた今回の総選挙では、
- 過去の総選挙にて惜しいところで選抜入りを逃し続けるも、遂に雪辱を果たした陶芸アイドル藤原肇(CV:鈴木みのり)
- オタク
干物女アイドル荒木比奈(CV:田辺留依)
- お転婆テニス娘喜多見柚(CV:武田羅梨沙多胡)
- ツリ目とおでこがチャームポイント……なのだが、本人はそれにコンプレックスを持つ関裕美(CV:会沢紗弥)
- 任侠演歌アイドル村上巴(CV:花井美春)
以上、総選挙史上最多の5名がボイス内定。特筆すべきは第1回からの圏内常連であった肇と、逆に第5回で初の圏内入りという身でありながらCuの牙城を打ち破った裕美だろうか。
内定した後はかなり空いたものの、モバマスの8月末ガチャにて肇から、10月末で巴まで5人にボイスが実装された。
この内、裕美と巴はCM第11弾で美優と共にソロデビューすることとなる。
2017年7月25日放送の「サイコミ」の単行本創刊を記念した公式ニコニコ生放送にて、
サイコミサイトにて連載中のコミカライズ『アイドルマスターシンデレラガールズU149』のプロデューサーを米内佑希が演じる事が発表。
単行本付属のドラマCDにて登場している。
『シンデレラガールズ』のプロデューサー役は彼で3人目だが、「武内」「内匠」「米内」と全員に「内」が付くという奇妙な共通点があったりする。
シンデレラガールズ6周年を祝うイベント「6th Anniversary Memorial Party」にて、CM10弾の情報や単独ドーム公演などの開催が告知。
その情報のうちの一つにコミカライズ『U149』の第2巻の発売が発表されたが、イベント終了後に、
が、付属ドラマに登場すると発表、翌年1月25日の生放送「サイコミTV」にてCVが発表された。
イベントでも「総選挙23位という好成績を受けて声を付けた」と半ば明言されており、彼女のPやU149ファンを歓喜させた。
さらに12月5日放送のアニメ『シンデレラガールズ劇場』にて、
がサプライズボイスで登場。
デレアニと違い、こちらのアニメは4月から放送されていたものの、サプライズボイスはこれまで一切無く、新規ボイス付与には期待出来ないとの見方が強かった中での登場だった。
デレマス屈指の問題児の1人だが、今後どう活躍していくか期待しよう。
~2018年~
第7回総選挙が例年通り行われた。今回はモバマスとデレステの合同で開催された、初の総選挙となった。
元々初登場から人気は高く、総選挙においても上位常連であった菜々が「第7回にちなんで」という担当Pの士気の高まりと、界隈全体の後押しを受けて7代目シンデレラガールに輝いた。
その他、順位が落ちていた志希が上位に返り咲き、CV実装後圏外となっていたフレデリカ、芳乃、心が復帰するなど、デレステ票の影響が大きいと見られる部分も注目点となった。
そんな平成最後の総選挙では、
- 中間発表から奇跡の躍進を見せた幸運の女神鷹富士茄子(CV:森下来奈)
- 小さな特撮ヒーローマニア南条光(CV:神谷早矢佳)
- 自他ともに認める妄想系少女喜多日菜子(CV:深川芹亜)
の、以上3名にボイス内定が確定し、8月までに3人全員の担当キャストが発表された。
ただし、今回の総選挙は第5回でも指摘されていた属性毎の声付けの難易度の違いや、ボイス実装済みアイドルの順位下降の問題が露骨に出てしまった。
今回ボイスが実装されたアイドルの順位は、上から順に4位、17位、19位。Pa属性だけ属性上位入賞の難易度が大きく下がっているのだ。
その一方で、今回ボイスの付かなかったCu属性でボイス無しアイドル最高位は
白菊ほたるの12位(属性別6位)。18位にも今回はボイスが付かなかったCo属性の
佐城雪美が入っている。
つまり、
ボイスが付いたアイドルより総合順位が高いにもかかわらず、ボイスが付かないアイドルが出てしまったのだ。
光と日菜子、そして彼女達に投票したP達に当然罪は無いし、この風潮自体ルールの穴をついたものではあるのだが、今回の件はP達の間でも深い議論を呼び起こす事となった。
また、前回ボイスの付いたアイドルの内、何と肇以外のサプボの晴含む5人全員が圏外に落ちるという事態に。
美玲も同様に第1回以来の圏外となった前回から這い上がる事は出来ず、愛海も引き続き初入賞は叶わず。肇も総合50位であり、あわや全員圏外という事態にもなりかねなかった。
ボイスの付いたアイドルの順位が下落する事自体は毎年ある事ながら、この回ほど露骨な状態は稀である。
その後、6thライブ「MERRY-GO-ROUNDOME!!!」にてCM第12弾が発表された。
森久保、心と並び
- ミスフォーチュンガール白菊ほたる(CV:天野聡美)
のソロ曲が発表された事で、彼女のボイス実装が確定した。
先述の通り初めての入選ながらCu未ボイスアイドル最高位の12位という大健闘であり、上記の3名から遅れてのボイス実装となった。
~2019年~
ほたるが年の切り替わりと共に公開されたデレステコミュでボイスをお披露目。しばらくしてモバマスにも実装された。
そしてデレマス7周年となる2018年より、6thライブにて発表された4年ぶりの新アイドルが順次追加されていたのだが、本年2月にその4人目及び5人目となる
がデレステのイベントにて登場した。
……もうお分かりだろう。
初登場で歌持ち、即ち実装時点でボイス実装済みの初のアイドルとなったのである。
そして残りの6人目、7人目もボイスと曲を引っ提げてやって来た。
- 不思議系でパッションな双子の姉久川凪(CV:立花日菜)
- はつらつとしたクールな双子の妹久川颯(CV:長江里加)
ハイペースな実装となったが、第8回シンデレラガール総選挙の開催に向けて、全アイドルをモバゲーデレステ双方に登場させる事が目的だったと思われる。
年々モバマスのプレイ人口とデレステのプレイ人口の差が開き、前者だけやっているというPが大きく減っている事を加味しての実装とも言えよう(事実、翌年にモバマスは運営縮小が宣言され、復刻イベントの展開が増加していくこととなる)。
しかし、「初登場に持ち歌があるアイドル」というのは、他のアイドルゲーム、それこそ初代のアーケード版から当たり前の事であるが、
『シンデレラガールズ』においては人気投票や
アニメ化を経てから行うものという常識を覆すものであり、特にちとせと千夜に対しては「行き過ぎた優遇だ」として最初のイベント予告後は炎上騒動にもなってしまった。
初期から実装されているにもかかわらずボイスの無いアイドル達の担当Pには
「9・18の再来」とまで評する者もいた程である。
モバゲー側初出の新規アイドル3人にボイスが実装されていない点についても、「同じ新規アイドルに差をつけるのは如何なものか」という声や、逆に「遠からず声がつく事が決定していないか」という意見が聞かれる事となった。
一方でサプライズとして歓迎する声も多く、実際に実装された後は新たなPも獲得していき(特に凪は登場以降、毎年総選挙圏内入りを果たしている)、イベントのボーダーも比較的高かった4人ではあり、これが失策だったとは言い難い。
ただ、そもそも「数年ぶりの新キャラ実装」自体が「自分の担当に声がつく可能性が減る」として良い印象を持てなかったPも散見された事や、アニバーサリーイベントへの出演やSSRの早期実装など、その後の扱いが恵まれていた事もあってか(こうした点は先述の3人にも見受けられており、ただでさえ幅が広がっている既存のアイドルとの出番の差を
埋める目的があったと思われるが)、
未だ彼女達へのマイナスイメージが拭えない層、それは別としてこの取り組みは良くなかったと評する層も少なくないのが実情である。
それから約半月後の平成と令和を跨ぐ第8回シンデレラガール総選挙、2016年から上位に入り続けていたものの、惜しい所で逃し続けていた未央が歴代最大の投票数でシンデレラガールに輝き、
- 爆乳ドルオタザコメンタリスト夢見りあむ(CV:星希成奏)
- 無口なプチ・マドモアゼル佐城雪美(CV:中澤ミナ)
- 中間発表からの驚異的な追い上げで属性1位となったようせいの子遊佐こずえ(CV:花谷麻妃)
- ブラジル出身ベリーダンサーナターリア(CV:生田輝)
の4名が新たにボイス内定。
オーディションの難易度が恐ろしく高そうなメンツばかりになってしまったが、注目すべきはなんと言ってもりあむだろう。
新アイドルの3人目として2月の実装から一躍人気になったキャラクターであり、勢い衰えぬまま中間発表・最終結果共に3位。
昨年2位だった未央、3位だった加蓮以外全員を捩じ伏せる、凄まじい成績を見せつけた。
一方、同じく大きな話題となった新アイドルでありながら、りあむに票が流れた感が否めず、圏外となった
砂塚あきら、全体10位という高順位ながらもボイス獲得を逃した
的場梨沙のP達は一旦は涙を飲む事となった。
また、
今回遂に第1回からの常連であった茄子と第2回からの常連であった日菜子、CMでボイスの付いたほたるを含めた全員が圏外となってしまい、
更に今回担当Pが前回の投票へのお礼回りに努め過ぎていたCGの菜々まで圏外になってしまった(翌年には茄子と菜々が圏内復帰、特に茄子は第10回も継続して入賞し、往年の中位の安定感あるポジションを取り戻しつつあるが)。
また、選挙期間中のアイドルのダイマ活動の過熱も一部問題視された。
特に外部に有償で支援を依頼する動きが発生した事は、あまり選挙活動に介入しない運営にも珍しく問題視され、翌年から明確に禁止事項に加えられる事となった。
その後11月、7thライブ「Special 3chord♪」のナゴヤドーム公演にて新作アニメ『シンデレラガールズ劇場 Extra Stage』が発表され……
- 大人に見られたいファザコンJSギャル的場梨沙(CV:集貝はな)
のボイス実装と主題歌への抜擢が発表された。
時期的にも今回の結果を受けてすぐに抜擢されたと見られており、ヴァリサP達の奮闘が早期に報われたのだった。
~2020年~
話は逸れるが、年末年始にかけてシンデレラガールズ声優の結婚ラッシュ。2019年仕事納めから2020年仕事始めまでの1週間で6人ものキャストが結婚を公表した。
特にプロ野球選手と結婚した者が2人も現れた事は、声優という仕事の変化の象徴として祝福以上に衝撃をもって迎えられた。
2月には京セラドーム大阪で7thライブツアーの千秋楽が開かれ、例年の総選挙……と同時に「ボイスアイドルオーディション(VIA)」の開催が告知された。
前述の「アニバーサリーボイスアイドルオーディション」以来の、ボイス獲得のみを目的とした投票企画が帰ってきたのだ。
一方で3月24日からゲーム内で、先述の通りアニメ『シンデレラガールズ劇場Extra Stage』が配信開始。
第1話で予告通り梨沙にボイスが実装されたのに続き、第2話で
- イタズラが趣味の女王様(小物)小関麗奈(CV:長野佑紀)
にボイス実装。
元より憎めないトラブルメーカーキャラや、光の悪友的ポジションから二次創作にて高い人気を得ていたアイドルで、
第8回総選挙では中間発表時に属性10位、最終発表時に全体48位で初ランクインするという好順位を記録しており、念願のボイス実装となったレイナサマPを狂喜乱舞させた。
と同時に「次戦で高順位にランクインさせてあげたかった」と肩透かしを受けたような声も聞かれた。
実際第8回の実績からして有力候補の一角だったことは疑いなく、担当外からも驚きと麗奈に流れただろうボイス応援票が誰に動くかへと思いを巡らせるタイミングでのボイス実装であった。
そしていよいよ190人全員が対象の総選挙とボイス未実装の102人が対象のVIAが同時開催。
VIAでは上位3名がボイス実装、かつ楽曲作成。その代わりに、例年では上位5名+タイプ別3×3人の2曲を作成していた総選挙曲が前者のみになった。
理論上は総選挙上位入賞でもボイス獲得は可能であり、最大8人に声が実装される場合もあり得るとはいえ、VIAというものがある状態で総選挙一本に絞る(という意思統一)など出来るわけもないので、現実的な目標とは言い難い。
よって、「総選挙とボイス実装が完全に別イベントとして分かれた」とも取れる。
また、重要な仕様として総選挙の票とVIAの票は常に両方一緒に同じ数が手に入る形となっている。
極端な例として「ボイスのある担当アイドル以外には微塵も興味が無いP」の場合、全体の半数を占めるVIA票は持て余す事になる。
しかし、ボイス無しアイドルのPにしてみればそのVIA票は喉から手が出るほど欲しいもの。
そこで必然的に「総選挙で君の担当に投票するから、VIAで俺の担当に投票してほしい(あるいはその逆)」と持ちかける票交換の概念が成立したのである。
逆に票交換をしないPであったとしても、「普段は自担に一点集中で他のアイドルに投票しないPが、自担の参加しない側の投票で他のアイドルに投票する」という事である。そのため、担当外へのアピールもいつも以上に重要な要素となる。
これは今回の選挙の動向を語る上で欠かせない要素であった。
加えて今回は中間発表が存在しない初の選挙となり、これまででも見られた「中間発表から一気に追い上げる」というアイドルはまず存在しないこととなった。
中間発表を見て投票先を決めるというスタンスのP達にとっても大きな転換点であり、投票動向を知る上でTwitterの投票ツイートを集計した「出口調査」が活用された(これまでの総選挙でも行われていたが、今回ほど多くのPから重要視されたのは初めてである)。
また、課金で獲得出来る投票券の大幅増加、デレステ側の配布投票券の増加(モバマス側は据え置き)なども重要な変更要素となっている。
元々「総選挙上位入りで声を付ける」という動きは声つきアイドルの方が出番が多いデレステ側では少ないとされており、この点でもシビアになる事が予想された。
結果として総選挙側では前々回3位、前回2位と着実にステップアップしていた加蓮がニュージェネPの支援もあって大差でシンデレラガールに輝き、2位から順に文香、志希、奈緒、楓がランクイン。こちら側でのボイス追加はなかった。
新アイドルでもりあむが16位と相変わらずの好成績、他6人では前年唯一のランクインを果たした凪が28位と上昇、颯がそれを越える23位で初入賞という健闘が見られた。
また、全体的に声付きアイドルの順位が上昇し、特に久々の復帰を果たした愛梨と裕子と悠貴と唯、一気に上位に入った奈緒と藍子には大きな反響があった。
他でも紗枝が今回初のランクインを果たし、前年CGの未央も33位と健闘している一方で、りあむ以外の前年度のボイス実装組5人は圏外に落ちてしまっている。
一方VIAでは、
- 他新アイドルの後塵を拝す状態からとあるネットミームによって爆発的な人気を得たりんご娘辻野あかり(CV:梅澤めぐ)
- あかりと同じく残った新アイドルにしてマスクとギザ歯がトレードマークの配信系アイドル砂塚あきら(CV:富田美憂)
- 長らくラストシンデレラを務めてきたJKギャル社長桐生つかさ(CV:河瀬茉希)
にボイスが内定。8月から9月にかけて順次声優の発表、ボイスの追加が行われた。
奇しくも「7人の新アイドル」第1号のあかり、そして第2号のあきら、更にあかりが来るまでは実装時期的に一番の後輩だったつかさと、半ば登場順に入賞する事態に。
また、これをもって2014年5月以降に新規登場したアイドル全員にボイスが実装される事となった。
しかし、前回総選挙で10位台の好成績を収めていた工藤忍、
浅利七海の両名ではなく、圏内経験すら無いあきら、つかさの両名がボイス付与となった事態は驚きの声で迎えられた。
特に前述の出口調査でも2位予想が多かった七海の落選は多くのPにとって予想外だったようで、出口調査は中間発表の代わりにならず、信憑性に過信は出来ないという事が認識された。
総じて今回のボイス獲得オーディションの傾向として言えるのは、「総選挙本戦を捨ててボイスオーディションに全力投球したかどうか」と「それを上回るムーブメントがあったかどうか」が勝敗に繋がっていたと見られている。
まず、つかさ担当のPは年単位で準備した上で、総選挙上位陣の担当Pに対して票交換を組織的に敢行、「モバマス・デレステどちらも最大課金の際の計6万票のうち、自分の意志で入れたのが75票だけ」と言うつかさPがいた程であった。
票交換以外でも、他担当へのダイマも積極的に行う、PDCAによって不足している部分を分析するなど、極めて組織的なプロデュースを実行。
つかさP達としては「今年度はあくまで結果発表に入る事を目標として、自力をアピールした上で今後に活かす」事を狙っていたようだが、見事に成功し出口調査4位、実際の結果も3位入賞。
近い事は前年の総選挙にてモバマスでのプロダクションによる布教に努めた未央Pにも見られていたものの、この徹底したやり口は多くのPの関心を集めた。
逆にあかりはニコニコ動画で発表された自身がモデルの「たべるんごのうた」がネット全体で大流行した結果、つかさと倍近い差でVIA1位を取りつつ総選挙35位(未ボイス組でトップ)に入っている。
こちらは一連の動画で興味をもった新人P達のために、当人の記事内の掲示版にてゲームの始め方やイベントの走り方、投票方法など一つ一つ丁寧にレクチャーし交流する優しい風土が出来上がっていた事も大きい様子。
「“そもそも総選挙にあかり以外の投票先がなく、票交換するような知識もコネも無い”という新人Pからの支持が大きかった」という理由もあったと思われる。
アイマス黎明期とは異なる現在において「ニコニコ動画でのブームにそれほどの影響力があるか?」という声もそれなり以上に聞かれていたが、それらを覆す大勝利である。
アイマスと共に歩んできたニコニコの貫禄を示すとともに最もPの動きが可視化されやすいTwitterもまたネットの一側面でしかないという事実を突きつけるものだった。
あきらに関しては、あかりと同期ユニットを組んでいる事による派生支持と、元来のキャラ人気が合わさったものだろう。
また、つかさ同様に前年の結果を受けて票交換も盛んだった模様。
前述のあかりの
ミームにしてもユニット仲間としてほぼレギュラーのレベルで登場しており、ほぼあかりと同様の補正を受けていても不思議はなく、加えてミームの主体であるあかりに比べて1人だけ未ボイスで残ってしまうのではないかと担当内外から不安視されたことが結果として隙のない投票に繋がりあかりと僅差の結果になったのではないかという考察もある。
「あかりとあきらの票数がVIA全体の2割を占める」という有志調査の予想もある(もちろん実際にはどうであるかは、運営しか分からないが)。
それに対してVIAも総選挙も両面作戦で上位を目指す作戦に出た忍、七海は総選挙こそ圏内(それぞれ忍44位、七海50位)だったものの、肝心のVIAでは落選してしまっている。
「票交換を徹底すればランクイン出来たかもしれない」という声もあり、この状況での総選挙圏内は戦略的失敗の証であり不名誉であるという声も聞かれた。
が、そもそも陣営などと言われこそするものの実際に組織があるわけでもないため同担であっても動きを制御出来るわけでもないことは深く留意すべきである。
VIAより総選挙に注力する層は第9回においては忍、七海のみならず未ボイスアイドル全般に存在が確認されている。
ボイス獲得の3者もそうだが、それまでの総選挙において圏内入りの実績がなかったアイドルほど総選挙は厳しそうだからVIA一本でという割り切りがハッキリしていた感触がある。
戦略ミスというよりはVIAという総選挙の形式変更の煽りを最も受けた2人であり、巡り合わせに泣かされたというのが正確な所かもしれない。
しかしながら総選挙圏内入りがなんの意味も無かったかというとそうとも言えない部分も現れた。
総選挙と異なり、VIAは4位以下に関しては順位が一切公表されなかったのである。
これまでの総選挙には「圏内の声無しアイドル」が結構な人数いたのだが、今回のデータ上では実績の程度を問わず全員漏れなく「圏外」になっているのである(更に総選挙側でランクインを果たしたのもあかり、忍、七海だけである)。
何位まで発表するかという仕様について一切言及されていなかったため、前回までのボイス実装候補とされていたアイドルのPからの「可能な限り公開してほしい」という声も散見されるものの、
流動性が少なからずあった総選挙での順位に比べて、VIAではボイスがつく以外の理由で「降りる」事は考えられないため(どの程度まで発表するか、声をつけるかにもよるが)、
「4位以下が発表されれば次回以降の結果がかなり『見えて』しまい」「発表された範囲にも入っていないアイドルは最低数年規模で勝算が無い事が明らかになってしまう」
……などの今後に大きく関わるような弊害が想定され得るため、そのためなのではないかと推測されている。
これがどういう事かというと、「入賞しなかったアイドルの実績を運営以外が知る術が一切無い」という事である。
仮に忍や七海のPが票交換をより積極的にしていたとしてその上でVIA4位以下だったら、結果としては「現在より悪くなる」と言えるのだ。
また、システム上保証されていないため、「票交換したと偽り、相手の票だけを搾取する」という
票交換詐欺の発生が問題となった。
投票している動画の撮影を求めたり、使い回しされないように
中途半端な端数を要求するなど、P側に騙されないためのノウハウが積み重なっていなかったとはいえ、次年度にも大規模なものが発生しており、抜本的な解決策は未だない。
こうした点から公式に対して「危ないから票交換を規制してほしい」と求めるPもいる。
何より、これが初のVIAである。一部で見られた入賞した3人を非難するネチケットの悪いPはともかく、「結果的に愚策だった」という後付けの理由で双方で奮闘したP達を悪く言うのは良くない事だろう。
とはいえ、「もしVIAに集中していれば声がついたかもしれない」という可能性を払拭出来ないのもまた事実ではある。
どちらが正しかったのかは運営側のデータや翌年以降の動向を見なければ分からない事が多過ぎるため、なんとも言えない所ではある。
なお、上記のトラブルの元になるからという理由とは別に「自分の意志で投票していない票交換自体が実質的な不正行為ではないのか」という声も存在し、「その年のニューカマーを決めるというよりは戦略的勝利であり、大っぴらには褒められたやり方ではない」という批判も少なくないが、こちらに関しては大いに的はずれな批判である。
まず、「その年のニューカマーを決める」「戦略的勝利はダメ」という意見自体が勝手な決めつけであり、運営側からそのような表明が行われた事はない。
加えてそもそも、票交換に使用する票が無から湧いて出るわけではなく、あくまで「所有する票が最大で倍になる」だけに過ぎない。
「倍」と言うと大きいように見えるが、そのアイドルのP全員が票交換をしているわけでもなく、その一方で
ライバルのPも票交換している以上、実際に獲得出来るアドバンテージはもっと小さい。
元々の人気を若干底上げする事は出来ても、
最初から入賞の芽がないアイドルが票交換だけで入賞するなどという事態はあり得ない事であり、これもまた人気の結果であるという事は理解しておくべきだろう。
傾向としても、高らかに票交換は悪と主張しているのも「そもそも今回積極的に参加していたわけではない」層が多い(もちろん、それ自体は悪い事でも何でもない)。
規約上も禁止されておらず、運営側からは「翌年のVIAでも禁止事項とならなかった」という形で事実上追認されている(前述の通り、前年の「金銭を用いた外部への宣伝依頼」は、今回明確な禁止事項に加えられている)。
~2021年~
2021年も前年同様、総選挙とVIAが同時開催される事となった。また、総選挙に関しては「第10回までのシンデレラガールズ全員による記念曲」の実装も告知された。
更にモバマスのみの併設イベントとして、「ドリームユニット決定戦」が開催。
「1日1票、好きなアイドルの組み合わせ(2~5人)に投票可能」であり、そして「1位のユニットは全員SRで登場する」というもので、課金による票の購入や投票権の繰り越しは出来ない仕様となっている。
あくまで「目標と参加資格が違うだけで、総選挙と同じ形式」であるVIAに対し、様々な面で大きく異なるイベントであるため、各Pも大分手探りの参加となったようだ。
特に「あらゆる組み合わせでの投票が可能である一方、多くの票を集めやすいのは当然有名公式ユニット」というのは大きなポイントで、
「1位を目指して有名公式ユニットに投票」「ランクインより運営に好きなユニットを伝える事を目指して、マイナーユニットや非公式ユニットに投票」のどちらの立場を取るかは、プロデューサーごとに方針が大きく分かれた。
さて、そんな状況下で行われた第2回VIAであるが、1位から順に
- ちょっぴり舌足らずなお魚アイドル浅利七海(CV:井上ほの花)
- 可愛らしいもの愛好家のどや顔お嬢様西園寺琴歌(CV:安齋由香里)
- 諜報活動が趣味のデータ系アイドル八神マキノ(CV:二ノ宮ゆい)
の3名がボイス追加決定となり、8月下旬から10月上旬にかけて順次声優発表・ボイス実装が行われた。
特に昨年あかりに次いで確実視されていながらまさかの脱落となった七海にとっては、1年越しの悲願達成である。
マキノも実装当初より人気が高く、第5~8回で圏内入りを果たすなど有力候補として数えられていた他、昨年もつかさに次いで票交換が積極的に行われており、総選挙後に行われた有志調査では、デレステで担当を名乗るPが声なしアイドル最多だったとの報告もあった。
一方で琴歌に関しては昨年の出口調査では10位前後であったため、今回グッとジャンプアップしてのボイス獲得となった。
とはいえ、彼女も第8回総選挙での38位(Cu未ボイス勢では3位)入賞経験があり、有力候補の1人として認知されていたと思われる。
注目すべきは琴歌とマキノの票差が約63000票となかなかの僅差であった事である。
七海が獲得した13681373票とは300万票近い差があったものの、こちらも前年のつかさより約20万票多いぐらいであり、大差とは言い難い。
「4位以下も相当な接戦だったのではないか」「むしろ前年のP達の熱量が異常で、これぐらいが普通なのではないか」など、様々な憶測が語られているが、実態はやはり運営のみぞ知るといったところか。
一方の総選挙側では前回2位で総選挙前に最有力候補の1人として挙げられていた文香が10代目シンデレラガールに。続く志希、奈緒、藍子、まゆ及び歴代シンデレラガールとの楽曲製作が決定した。
前回のVIA入賞アイドルについては、つかさが47位と初入賞。あかりに至っては15位(Cu5位)と大きな躍進を遂げた。
他の新人勢ではりあむが前回から12位(Pa3位)にまで順位を伸ばし、久川姉妹も順位こそ落としたが、圏内をキープ。
そして総選挙期間終盤のソロ曲試聴公開もあったちとせが遂に36位に初入賞など、新人組のP・ファンの定着の様子がうかがえた。
ボイス実装後に圏外落ちしていた裕美(48位)と雪美(50位)も圏内復帰を決め、図らずも「ボイス付与後の順位下落問題への歯止めが見られる事になった」と言える(ただし、裕美はデレステで、雪美はモバマスでそれぞれ限定ガシャ / ガチャに登場しており、その恩恵を受けたという可能性も否定出来ない)。
なお、総選挙開催10回目にして遂にボイス無しアイドルが50位以内から姿を消している。
やはり前回の結果を受けて「現環境で総選挙側でのボイス実装狙いは無理ゲー」「声をつけたいアイドルがいるなら総選挙との両取りよりVIAに集中すべし」「声無しアイドルへの支援を止めて全力を出せば自分の担当も好成績を取れるかもしれない」と多くのP達が判断したのだろう。
この影響もあってか、選挙結果に関してはベスト5の3名、ベスト10の8名、ベスト50(圏内)の46名が前年と一致している。
特にPa属性は前回から入賞者が変わっておらず、属性内ベスト5も一部順位変動こそあれど、面子は不動であった。
ベスト3に関しても「前年の2~4位が1つずつ順位を上げただけ」という過去最も順位変動と波乱の少ない総選挙となった。
更に「前年総選挙2位がシンデレラガール」という流れも3年連続となり、長年繰り返して来たが故のマンネリの声は圏内のPからも聞かれるようになった(形式が人気投票ではある以上仕方ない部分もあり、熱心に投票していたPとアイドルからすれば失礼かもしれないが)。
ドリームユニット決定戦では柚と忍、そして同じくまだボイス実装の無い
綾瀬穂乃香、桃井あずきからなる「フリルドスクエア」が1位を獲得。
2位にはあかり、あきら、りあむの新御三家「#ユニット名募集中」、3位にはアニデレへの登場で人気を上げた瑞樹、春菜、千枝、比奈、そしてボイス未実装の
松本沙理奈からなる「ブルーナポレオン」がランクイン。
上位3ユニットには特典としてオリジナルグッズが作成されたが、本来の賞品であるSR実装は長期にわたり音沙汰が無く、Pをやきもきさせた……が、最終的に年を跨いで2022年、ようやくフリルドスクエア全員にSRが実装され、アイドルプロデュースも同時に開催された。
やはりランクイン全ユニットが楽曲を持たない公式ユニットという結果となったが、それ以上にボイス付きアイドルだけが人気アイドルではない事を見せつける形になった……
と言いたいところだが、ドリームユニット決定戦はあくまでモバマスのみのイベント、ボイスの影響が少なく、参加者自体も限られていた可能性は否めない(実際、ブルーナポレオンの声つき4人はデレステで新曲を伴ったユニット単位のイベントがとっくに行われている)。
もっと言えば6周年記念のイベントに際しても「ユニットの人気投票アンケート」は行われており、そちらで十分結果は出ていると見る向きもある。
また過去5回の圏内経験のある忍はまだしも、他3人は第4回総選挙あたりから散々ボイス実装を望む声があったにもかかわらず目立った結果は残せていない(沙理奈が第8回総選挙で20位となったのみ)事から、「人気があるのはユニットだけであり、仮にボイス実装されてもそこからが大変」と邪推する層も多い。
事実、この4人はボイス内定を逃しており、他のユニットメンバーについても今回の総選挙にランクインしたのはあかりとりあむのみである。
このドリームユニットの投票を票交換に使用するPも存在したため、総選挙・VIAの結果にある程度の影響を及ぼした可能性はあるが、ランクインした3ユニットの票数が公開されなかった事も含め、いまいち影響の見え難い不明瞭な結果に終わったイベントであった。
余談となるが、この選挙結果に並んだ非常に重要な要素が存在する。
それは前回の総選挙から1年間、総選挙(VIA)外でボイスが実装されたアイドルが1人もいないという点である。
COVID-19感染拡大の影響によって一時期ボイス収録が滞ったという事情もあるにせよ、このような事態はボイス実装がスタートしてから初となる。
「声無し人気アイドル」は年々着実に消えており、第10回総選挙終了時点でボイス実装アイドルは94人、故にその中でも冒頭に述べた出番の偏りが生じている。
そんな中で開始されたVIAという試み自体が「総選挙でボイスが実装されるアイドルを3人に、それもより需要の高いアイドルに制限したいのでは?」と一部Pによって推測されていたが、1年間VIA以外でのボイス実装がなかった事は、その推論を補強するものと言えるかもしれない。
現に梨沙と麗奈にボイスが実装された事にも「浮動票が集まりやすいと予測されるアイドルにストッパーをかけたいがための措置ではないか」と考えるPもいる。
更には前年「7人の新アイドル」全員に声が付き、10周年を迎える今年になって長きに渡り「声無し人気代表」とされていた七海とマキノに遂に声が付いた事に加え、第3回VIAをやるにしても「本命」となるアイドルはいないというPもいたことから、
「これ以上に無理に声をつける必要もないんじゃないか」とも囁かれている(声なしPからすれば不愉快な意見ではあるが)。
また、10周年という節目の総選挙を終え、「来年は違った形になるのでは」と予想するPも少なからずおり、今後のボイス実装に関しては非常に不透明な状況であった。
~2022年~
昨年第10回を迎えた総選挙は、上記の予想通りに今年から「Stage for Cinderella」としてリニューアルされる事が発表された。
新ルールとして190名が4グループに抽選(公開放送で行われた)で組分けされ、予選ブロックを開催。
この予選各ブロックの上位5名(計20名)+各グループ上位15人による敗者復活戦「プレイオフ」1位の21名によって本選が争われる。
予選勝ち抜きの20名に楽曲、更に本選上位の5名にはもう1曲&3Dモデルによる配信番組を実施。もちろん本選1位はシンデレラガールとなる。
1ヶ月の短期決戦であった従来の総選挙と比較して非常に長期のイベントである。開催も夏からとなり、更にデレステオンリーのイベントとなった。
詳細に関しては長くなるので検索してもらうとして、重要な点としては、
- デレステのみとなったのは声無しアイドルには向かい風
- 枠としては20名(+1)と広く、理論上はこれまでよりチャンスが多い
- ベスト5入り自体のハードルは決して低くない
- 投票券1枚につき必ず5人に投じる必要がある(それを数回繰り返す)ので、副担当への投票が増える、票交換の重要性が増す……などが予想される
- ブロック毎の選挙期間は初期レベルに激減
- 過去の上位入賞組の多いブロックは必然的に入賞が厳しくなるため、組分けが非常に重要
などが考えられる。
これがボイス実装にどのような影響をもたらすかは現時点では未知数であり、現状P達の間でも「チャンス」と捉えるか「現実的ではない」と捉えるかは千差万別である。
なお、従来の総選挙の時期にはモバマス限定で第2回ドリームユニット決定戦が行われた。
今回は課金による票の獲得も解禁されたが、総選挙から独立したイベントとなった事でボイスへの影響はほぼ無くなったと見ていいだろう。
2021年総選挙終了後から1年、今年もまたVIA外のボイス実装は無かった。
一方で、SfCと共にコミック作品『
アイドルマスター シンデレラガールズ U149』のTVアニメ化が発表。同作にはボイス未実装のアイドルも(主要人物から脇役まで)多数登場している。
もっとも、どこまで原作通りに・どこまでの内容がアニメ化されるかによっていくらでも変わるため、現状では一切断定は出来ない。
また、夏には190人全員の登場(先行公開された範囲においては、ボイスの無いアイドルは喋らない形での出番に留まっているが)が明言されている10周年記念の短編アニメーションの公開も控えており、選挙外のボイス実装の可能性は強く考えられる状況ともなっている。
今後のボイス実装がどうなっていくかは現時点では誰にも(あるいは運営にすら)分からない、混迷の状況と言えるだろう。
予選Aブロック開催期間中の8月8日、一つの非常に大きなニュースがP達の間に走った。
『アイドルマスター シンデレラガールズ』のサービス終了発表である。
SfCにモバマスが除外されていた時点で察していたPも少なくなかったが、正式に2023年3月30日をもって11年の歴史に幕を閉じることとなった。
ただし、速報の誤報などで勘違いしたPもいたが、
『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』がサービス終了するわけではない。
今後のデレマスブランドをデレステ中心の体制に移行するという、『
ミリシタ』に旗艦を移した『ミリオンライブ!』と同様の体制になるだけである。
とはいえ、ボイス無しアイドルの主要な出番となっていたモバマスのサービス終了が、今後のボイス環境に大きな影響を及ぼすことは想像に難くない。
そんな状況で行われた予選グループAでは、
- 想いを歌で伝えたい聖なる乙女望月聖(CV:原涼子)
が4位入賞し、ボイス実装が決定。
彼女自身のPにとってももちろん喜ばしい事ではあるが、グループB以降の声なしPにとっても「総選挙のボイス需要票」が健在である事を示した事になり、朗報と言える。
キャラ設定的に声優のキャスティングが最も難しい部類ではあるけど
また、
財前時子も12位に入賞し、プレイオフに一縷の望みを繋いだ。
それ以外の結果としては、唯・楓・美波といった総選挙常連組が5位までの入賞を果たす中、凪が2位以下に差をつけての1位を獲得。
7人の新アイドルという枠組みが、Pにしっかりと受け入れられている事を強く示した。
そして8月28日には10周年記念アニメーション『ETERNITY MEMORIES』の本編が、9月4日にはアニメ『U149』の続報が相次いで公開。
『ETERNITY MEMORIES』『U149』共に新規のボイス披露アイドルは無かったが、『U149』のアニメ続報PVやアニメ公式サイトのティザービジュアルでは初期メンバー9人の中の一人として
- お姫様に憧れるプリンセスアイドル古賀小春(CV:小森結梨)
の姿が確認された。
ストーリー開始時期に原作との違いが見られるものの、メンバーがしっかりと原作通りだった事で、アニメでの主要キャラへのボイス追加に期待が持てる発表となった。
予選グループBでは
- 中東出身のマイペース褐色アイドルライラ (CV:市ノ瀬加那)
が3位入賞し、ボイス実装が決定。また今井加奈が13位、松尾千鶴が15位入賞でプレイオフに。
なお、グループ1位は佐藤心が獲得し、グループAに続いてパッション属性からの1位通過となった。
デレマス11周年となる11月28日、デレステにて
トレーナー姉妹の声優の交代が発表された。
実は2019年4月より担当声優の
藤村歩が無期限休養に入っており、以降はボイス無しでの登場が続いていたのだ。
翌2023年4月放送開始と発表されたアニメ『U149』原作ではトレーナー姉妹の出番も多いこともあり、これに伴っての交代の決断だと予想されている。
後任は
某所で艦隊のアイドルやってる佐倉綾音。今後の活躍を期待したい。
~2023年~
2月13日、スターライトステージの機能の1つであるセレクトショップのアナザーサイズリクエストの予告ツイートが投稿された。
そしてそのツイート添付動画で初登場したセレクトショップの店長が、CV:
杉田智和のオネエボイスで喋った事が話題になった。デレマス関連の男性キャラでボイスがつくのは、2017年の米内佑希(『U149』のプロデューサー)以来である。
その米内が引き続きプロデューサー役として続投するアニメ『U149』の最新PVが2月15日に公開され、ここで小春が正式にボイス付きで喋った。
麗奈以来、実に3年ぶりとなる総選挙外でのボイス実装である。なおこの時点ではCVは発表されず、正式発表は4月6日の第1話本放送まで待つこととなった。
その後に結果が発表されたSfC予選グループCでは芳乃が1位に輝き、あかりが2位入賞、古豪の卯月や本戦本命格の奈緒・まゆも通る事になり、新規のボイス無しアイドル予選通過は無かった。
ただし、6位に前年のフィギュマス企画のCG部門で1位に輝き、
S.H.Figuarts化が決定した事で注目を集めていた水木聖來が初入賞、10位にも黒川千秋が初入賞を果たしており、
更に11位・12位と過去に選挙入賞経験のある
高峯のあと
成宮由愛が共に久々の入賞を果たすなど、プレイオフに進出したボイス無しアイドルの数自体は1番多い。
本グループは元々ボイス無しアイドルの有力どころが多く集まっていたこともあり、「全体の中での旗手となりうるアイドルが定まり切らなかったのが予選突破まで行かなかった理由の一つ」という説もある。
それ以外にも前回の総選挙のランカー自体は一番少ない(のでボイス無しアイドルの入賞が狙いやすい)一方で上位候補アイドルの数は十分多い(のでボイス無しアイドルの予選突破が難しい)という意見もあり、組み分けの奥深さを感じさせられるグループになったと言えよう。
ちなみに13位で千夜が初入賞しており、これをもって「新人7人全員が何らかの投票で圏内入賞」を達成。新人7人の定着が感じられる結果となった。
SfC予選グループDの投票が始まって間もない3月30日の15:00、この時をもってMobage版『アイドルマスター シンデレラガールズ』が11年4ヶ月にわたるサービスを終了した。これにより、765プロASの13人やDSの5人との交流ラインが失われることに。
最終的にゲーム中でボイスの付いたデレマスオリジナルアイドルは全体のちょうど半分となる95人。
冒頭で述べたようなアイドル間の出番格差や総選挙システムの問題など今後に残り続ける課題も少なくないが、アイドル系ソーシャルゲームの先鞭として・アイドルマスターの新規ブランドの嚆矢として2010年代を走り抜いたことは特筆に値すべきである。
これ以降のブランド展開は、正式に『スターライトステージ』を中心に拡げられていくことになる。
その後に結果が発表されたSfC予選グループDでは
- クールなプログラマーアイドル大石泉(CV:大木咲絵子)
が5位に入賞してボイスが確定。また上位としては颯が1位に輝き、2位以降は藍子、りあむ、蘭子と古豪や有力株が入賞。
プレイオフ進出圏内にも6位に
イヴ・サンタクロース、7位に松本紗理奈、12位に
藤居朋が入賞し、プレイオフに望みを繋ぐこととなった。
またあきらが8位、ちとせが11位に入賞している事によって「新人7人が同時圏内入賞」も達成している。
特にmiroirの2人(凪・颯)は両者がブロック1位通過と言う快挙を成し遂げた。
プレイオフでは、イヴが決勝進出を決めた。
Pの間では最激戦と目されていたDグループで6位であった事を考えれば、順当な結果と言えるか。あるいは、Pの間にもそうした認識があったからこそ、浮動票が彼女に流れたとも考えられるだろう。
なお一部のPの間で勘違いが見られたが、プレイオフはあくまで「敗者復活による決勝進出」であり、これでボイス実装が確定した訳ではない点には注意。ただ結果として決勝に唯一のボイス未確定という状況になったのは確か
本戦では5位に颯が入賞。以降4位から楓・藍子・志希と古豪が続く。
そして、見事新形式でのシンデレラガールの座を射止めたのは
で、見事ボイスを確定させた。
ボイス無しでシンデレラガールに輝いたのは、第1回総選挙(愛梨)と第4回総選挙(周子)の2名のみ。
この結果により、「Stage for Cinderella」は、ボイスアイドルオーディションの3名を上回る4名のボイス実装が決定して幕を閉じた。
ただし、第1回はほとんどのアイドルにボイスがついておらず、第4回の周子は前年の「アニバーサリーボイスアイドルオーディション」で中間1位ながら惜しくも優勝を逃したという実績があった。
これまでに総選挙入賞経験もないイヴがシンデレラガールに輝いたのは、「プレイオフでの敗者復活という立場や、決勝唯一のボイス未実装者への声付け需要に対して、大量の浮動票が流れ込んだ」ものと思われ、この選挙形式ゆえの戴冠と言えるだろう。
もちろんその敗者復活を勝ち取ったのはイヴの人気によるものであるという事は間違いないのだが、予選で決勝進出を勝ち取った20人を上回る人気が確実に有ったかと言えば素直には頷き難い。
「正直この形式になった時点で敗者復活者がシンデレラガールになるのは予想通りだった」と言う声も少なからずあり、大きな物議を醸す結果となったのは間違いない。
そしてそもそも結果以前の問題として、「1年がかりの長い長い投票イベント」と言う時点で、担当Pが落選した後の興味継続の難しさや、逆に1年続けて参戦していたPの疲弊など、様々な問題があった。
結局の所ほとんどのPが(ボイスが付くなどの良い結果を得たアイドルのPや、次回を期待する惜しい結果のPでさえ)「この形式は今回限りだろう」と考える(あるいは期待する)状況になってしまったのである。
事実としてこの年は「Stage for Cinderella」も、代替となる他の総選挙イベントも開催される事はなかった(そもそも「Stage for Cinderella」が1年続いた以上、例年通りの期間に始めるためには終了直後に開催告知をする必要があった訳だが)。
そのため、先ほどは「VIAの3名を上回る4名のボイス実装が決定した」とは言ったが、一方で「従来のVIAでは1年に3名だったのが、今回は2年で4名になった」とも言え、ボイス実装はむしろ減ってしまってしまっている。
さらに年末には、運営から開発・運用体制の変更が告知された。
その内容には、ガシャSSRカード新規登場人数の調整、新規楽曲の追加を伴うイベントの開催を月1回程度とする、などが含まれていた。公式には「縮小」と明言されてはいないものの、実質的なデレステのサービス縮小と、多くのユーザーから受け取られた。
これにより「今後の新規のボイス実装はないのではないか」と予想・不安視される展開となってしまった。
~2024年~
明くる2024年もデレマスの展開は続いたものの、ことキャラクターボイス実装に限っては、予想通りに停滞の1年となってしまった。
単純に楽曲イベントの頻度が減ったのみならず、ガシャの新カードにボイス未実装アイドルが起用される機会が2024年から大きく減った。
これはボイス未実装アイドルの担当Pにとって痛手だっただろう。
Vtuber・星街すいせいとデレステの本格的なコラボや、かつてモバマスで名を馳せたイベント・
アイドルプロデュース(アイプロ)がデレステでも開催され、第2回アイプロからはボイス未実装アイドルも起用されるなど、一部では新たな試みも行われた。
しかし、総合的には2024年のデレステにかつてのような積極展開は見られなかったと評価する人が多かったようだ。
ボイス実装の最大のチャンスである投票イベントについても、「Stage for Cinderella」の第2回・新規イベントともに運営からは音沙汰なし。投票によらないサプライズボイスの実装も無かった。
シンデレラガールズが始まって以来13年めで(開始間もなかった2011年を除いては)史上初の、新規ボイス実装アイドル0人の年になってしまった。
一方で、アイドルマスター全体で見れば、2024年にサービス開始された『
学園アイドルマスター』(学マス)が大ヒットを記録している。
学マスがアイマス全体を活気づけた効果は、シンデレラガールズにも波及しているとみられる。
もしかしたら学マスに投資を集中した結果、短期的にはシンデレラガールズへのボイス実装が停滞する方向になったかもしれない。
だが、アイマス全体のライフサイクルを考えた時、これがシンデレラガールズのボイスに与える影響については、2025年以降の展開を見守る必要があるだろう。
ボイス実装後
無事に声が実装されたとしても、モバマスの既存カード全てにボイスが実装されるわけではなく、順次古いカードの方から実装されていく。
最新のSRなどでは殆どの場合、ボイスを聴く事が出来る(ボイス付きカードは名前の下にボイスマークが確認出来る)が、ボイス実装済みのアイドルでも新規カードがRだとボイスが無い事も。
対してデレステは各カードやコミュは勿論、ルーム内のぷちデレラやライブボイスなど全てにボイスが実装される。
基本的に新規にCVが決まったアイドルの声は基本的にモバマスの方が早く実装され、デレステの方はそれからしばらく待つ事となる。
ただ、光、雪美、つかさはデレステの方で先に実装されており、近年は声付きカード実装前にデレステの周年記念CMで先に声だけ披露するという展開も増えている。
そしてSfCでボイス追加が決定し、デレステ→モバマスの順に実装された聖を最後にモバマスでのボイス追加更新は無くなり、以降は全員がデレステでのみボイス実装されることになる。
シンデレラ一門
最後にアイドル達の担当声優に関してである。
前述の通り『アイドルマスター』シリーズは声優の存在が大きいコンテンツで、演じる声優陣も同時に売り出されるのだが……
- 地声と演じる時の声が違い過ぎる
- 「生きてるだけで面白い」と先輩に言われる
- 送られてくるファンレターに中二的ポエムが多い
- 「ラジオトークが殴りあいのよう」だと言われる
- 推しの前で限界オタク化
- 重度の邪気眼系厨二病
- 口を開くと野球の話
- 野球観戦している様子がテレビに映る。誰が呼んだか「ちなヤクネキ」
- イベントで大股開いて四股を踏む
- ラジオ中に30連ガシャ
- シンデレラガールズ内では逆に清くなる
- ナチュラルに下ネタを連発
- 週末になるとお馬さん方面で騒がしくなる
- 短冊に『面白人間になりたい』と書く
- イベントでコント決行
- マシュマロキャッチのプロ
- Twitterや持ち番組が完全に別アイドルのそれ
- 万札飛んだにゃー!
- ロリコンじゃなく父性と自称
- へご合戦
- 美人なのに喋るたびに変態ロリコンネタが増える
- 20円渡すと50円くれる
- 「お前も流星にしてやろうか」
- 宣伝のために担当声優がいる前でキャラのものまねを披露するも、物凄い形相で睨まれる
- 落語が異様に上手い
- 様子のおかしい関西人(自称)
- というかライブイベントにネタを入れるための時間が用意されている
- 2015サマフェス大阪は色々やらかし過ぎて映像化は「不可能」と言われた
- 所構わずラップするゴリラガチ勢
- 「うちら声優やぞ! 小日向美穂だぞ! いいのか!? そんなことでいいのか!?」を始め、渡部優衣(ミリオンサイド)を同門扱いするなど、荒ぶりまくる
- ちょっと絵がアレなだけ ◎皿◎
- 演じるアイドルのクソコラ素材を自ら投下
- なんならライブに出演する度に自分自身のクソコラ素材を自ら投下
- 「同時オーディションだった5キャラのうち、誰を受けてもいい」と言われる→誰を受けるか決める為に10連ガシャ→その10連で5キャラ中1人のSSR(最高レア)を引いたのでそのキャラを受け、合格して声を担当する……しかしマッシュルーム粉砕、キュウリ破壊、トマト炎上、マシュマロ炭化、黄身焼失などTwitter芸人と化す
- 5thライブにて「Because、何故なら」を皮切りに、「九州最高!」「Yes! Serendipity!」など数々の名(迷)言を残す
- 「ひまわり星人」「アロマオイル噴射クラゲ」を召喚する
- 1日最低20回はローテし、事ある毎に美優さんのソロ曲「Last Kiss」の良さを語るLast Kissガチ勢
- そもそも数年前からそのキャラのPやってた人が声を担当するPの鑑と化す
- (一門扱いされないように)守護る守護らない以前に被害者の会出来る程度に暴れ回っていた為、キャスト発表の瞬間「守護る必要なし」と結論付けられる→そんな事言われてたのに一門相手のラジオで完封され、これでも「守護らなければならない」程一門としてはキャラが弱い事が証明される
- 自称吸血鬼の末裔キャラを演じる自称吸血鬼の末裔兼女性の膝ハンター
- ↑の膝ハンターに面倒を見られているバブちゃんの物理オタク
- 欲しい物を問われて「マンションの権利書」と答える
- 生活能力と一般常識が著しく欠如
- リアルで事務所からSNSを止められ、オーディションの際の言動を事務所に呼び出されて説教された流れで合格を告げられたただのリアル外の人
- 飼いたいペットを聞かれて「魔女の使い魔」と答え、マーベルの話題になると一転して早口になり、Twitterアカウントはしょっちゅう鳴いてる
- 煽られたからとはいえ、大好きな王子(共演者)のマイクを取り上げた挙句、襲いかかる
- 「衛生兵!」と叫ばれたいから自衛官になりたかったミリオタ、先輩一門に嬉々として野鳥の生首を差し出す首狩り族
- 隙あらばダジャレをかます
- 「ハッピーターンの粉を吸うんご!」天然純真なのは間違いないが、どこか言動がズレている
- 元々別アイドルのライブ時にフラスタを贈るほどのガチPとして知られ、自身のシンデレラ声優デビュー日には(移動中だったとはいえ)声優決定挨拶より先に自分が声を務めたSSRの自引き報告をSNSに上げる
- 出先でライブ配信見ながらTwitterしてると思ったらシークレット出演前の楽屋でのツイートだった
- 普通にやったら本家に絶対勝てないからと悩んだ末にメルヘンデビュー!間奏でニコ動2大ウサミンMADネタをぶち込む
- ライブの締めの挨拶でサッカー日本代表の宣伝
- ボイス実装後初の生放送出演の新人に粉の洗礼をしてしまい泣き咽ぶ最古参
- ↑の粉案件にもほとんど動じず、アニメ視聴会で他の先輩宅に泊まりに行ったとき急いでたつもりで1時間半も入浴しちゃう外の子もかくやな極太神経持ち新人
……ひどい。
こんな感じで声優の芸人化が著しい。誰が呼んだか
「シンデレラ一門」。
そのせいか、制作サイドからの扱いがミリオンの声優陣に比べて若干雑。
※例:
「もう脱ぐしかない(意訳)」言い出した一門をやらせる方向で煽る→「ミリオンでも同じ事させるんですか?」と聞かれる→
「やらせる訳ないじゃん(即答)」
大抵その都度、
制作サイドの人に猫耳つけさせたりとかして殴り返してるけどね。
ちなみにこれはほんの一例である。常務が頭を抱えるのも納得。
こんなんでも演技も歌も素晴らしいので「声優は凄い」と再認識させられる、と同時に「声優とはなんなのか」とも考えさせられる。
まあ765の先輩も芸人扱いされているし、アイマスはこれが通常運転である
ああ「
笑顔が力になる」ってそういう……
ただ、アイマス声優に選ばれるという事はそれだけで注目を浴び、定期的な仕事が確約され、トークやライブなどの経験を積める事から、業界における新人女性声優の登竜門として見られているようだ。
事実、デビュー作が『シンデレラガールズ』だったり、名ありキャラ初挑戦が本作だったりする声優もちらほら。
その結果、デビューから初の顔出しの仕事が9000人規模の会場+全国ライブビューイングされているライブとかいう恐ろしい事になったりもしているが……
完全無名のド新人でも一門入りする事で一気に注目されるようになるというのはよくある話。
ある意味、アイドルのみならず、その担当声優にもシンデレラとしての活躍を約束してくれる場なのかもしれない。
追記・修正は担当アイドルに声がつく事を願いながらお願いします。
最終更新:2025年04月27日 05:49