「ゴーストパイロット」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

ゴーストパイロット - (2018/03/05 (月) 11:59:53) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

*ゴーストパイロット 【ごーすとぱいろっと】 |ジャンル|シューティング|&amazon(B00014B0OU)| |対応機種|アーケード(MVS)|~| |販売・開発元|SNK|~| |稼働開始日|1991年|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |ポイント|凡作の域を出ない&br()展開が無駄に遅く単調&br()地味に高難度|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -西暦194X年、資源不足に悩む「I国」「D国」2大軍事国家が、資源が豊富であることが分かったF国に侵攻した。F国首脳部は、味方すら知るものは少ない「ゴースト」と自らを呼ぶ飛行チームに秘密裏に通達を出した。”ゴーストパイロット”が「I国」「D国」に立ち向かうべく出撃する、という設定の縦スクロールシューティング。 -ゲームシステム自体はオーソドックスで、メカデザインやステージ構成等所々で『[[飛翔鮫>飛翔鮫]]』へのオマージュが見られるのが特徴。 ---- **基本システム -全12面。8方向レバー+2ボタン(ショット、ボム)で操作。 -ボンバーは1面開始時、2面開始時、7面開始時、12面開始時に選択が可能。 --自機のすぐ前方に巨大な爆風を発生させる「ダイナミックボンバー」、発射後にレバーで方向を制御できる「フラッシュボンバー」の他に、2面開始時、7面開始時は、地上ルートなら「ナパーム」、空中ルートなら「援護攻撃」も選択できる。 -赤い敵編隊を全滅させると、S(ショット1段階パワーアップ)や、B(ボム1個補充)が出現する。地上物を破壊すると☆(ステージクリア後、取った数に応じてボーナス点が入る)が出現し、特定の場所で1UPが手に入る場合もある。 ---- **問題点 本作は2つ同時に出たネオジオ初の縦シューティングゲームのうちの1つである(もう1つは同日に出た『ASOII ラストガーディアン』。こちらはASOの続編ではあり、出来は悪いわけでは無いが何故かかなりマイナー)。だが、ネオジオ最初期という事を差し引いてもゲームの出来が良いとは言いがたい。 ''横画面の弊害'' -本作は横画面縦シューなのだが、ハッキリ言って横画面だということへの配慮がまるでなされていない。その最たる例が「画面の横スクロール」だろう。 --確かに、通常の縦STGにおいては、画面がある程度横へとスクロールするのは極自然な仕様なのだが、このゴーストパイロットは''画面の比率も考えず、無思慮に横スクロールを導入してしまった''。そのため、自機の動けるフィールドが異常なほど左右に長くなっており、うかつに自機を左右に動かすと[[どこぞの飛鳥>飛鳥&飛鳥]]よろしく、横にいた戦車に弾を撃たれてやられやすい。 --その後、『[[レイストーム>レイストーム]]』や『マーズマトリックス』、同じネオジオの『[[ソニックウイングス2>SONIC WINGS 2]]』等横画面STGが発売されているが、横スクロールが無い作品が多い。 ''異様に高い難易度'' -自機の移動速度は遅く、移動速度を向上させるアイテムも存在せず、さらにショットはどれだけパワーアップしても前方集中形である。さらに、当たり判定も大きく(両翼にカスった程度でもアウト)、敵機も自機に体当たりしてくるような動きをするものが多い。以上の理由により、敵弾や敵機を回避しづらいのでかなりの高難易度である。 ''アーケードにしては非常に多いボリューム'' -ステージは全部で12あるが、1面と12面は他の面の2倍近い長さがある。 --1面クリア後に地上ルート(5面構成)、空中ルート(同じく5面構成)を選択することになる。選ばなかったルートは選んだルートをクリアした後にプレイすることになるのだが、後にプレイしたルートの方が難易度が上がるということはないので、あまり意味の無い選択と言える。 -本作はクリアまでのプレイ時間がとにかく長く、全面クリアには1時間以上かかる。 --敵配置も練られているとは言い難く、地上物が出現しない空中ルートでは特にそれが顕著で、ダラダラと敵編隊が出現し続けるだけ、というシーンも多い。 --ちなみにクリアまでのプレイ時間が長く設定されている点については、ネオジオのメモリーカードで保存したデータをアーケードで使用する事が前提なのが理由とされているらしい。当時は機能自体が根付かなかったのだが。 ---- **評価点 -グラフィック及びBGM --当時最新機種だったMVS基板で製作されたらしく、グラフィックは良く書き込まれている。 --また、BGMも地味な曲こそ存在するものの、全体的に高水準。 -ボンバー選択制 --本作はステージ開始前に使用するボンバーを任意で選択する事が可能で、ある意味では『[[雷電2>雷電II]]』を先取っているとも言える。 ---- **総評 決して遊べないというわけではないが、ゲームとしては高難易度なだけで特に見るべきところはないという、全体的に寂しい出来となってしまっている。 ---- ---- **家庭用移植 -家庭用ネオジオ 1991年7月1日発売 19,800円 --業務用と同等。 --ネオジオ版は残念ながらバーチャルコンソール等では未配信。~ もし本作がVC等で配信されていたら、まるごとバックアップ機能等を用いる事で最後まで楽に進められる…かも知れない。 -ネオジオCD 1995年3月17日発売 6,090円 --ステージ開始前等のロードの存在以外は業務用及びネオジオ版とほぼ同様。
*ゴーストパイロット 【ごーすとぱいろっと】 |ジャンル|シューティング|&amazon(B00014B0OU)| |対応機種|アーケード(MVS)|~| |販売・開発元|SNK|~| |稼働開始日|1991年|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |ポイント|凡作の域を出ない&br()展開が無駄に遅く単調&br()地味に高難度|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -西暦194X年、資源不足に悩む「I国」「D国」2大軍事国家が、資源が豊富であることが分かったF国に侵攻した。F国首脳部は、味方すら知るものは少ない「ゴースト」と自らを呼ぶ飛行チームに秘密裏に通達を出した。”ゴーストパイロット”が「I国」「D国」に立ち向かうべく出撃する、という設定の縦スクロールシューティング。 -ゲームシステム自体はオーソドックスで、メカデザインやステージ構成等所々で『[[飛翔鮫>飛翔鮫]]』へのオマージュが見られるのが特徴。 ---- **基本システム -全12面。8方向レバー+2ボタン(ショット、ボム)で操作。 -ボンバーは1面開始時、2面開始時、7面開始時、12面開始時に選択が可能。 --自機のすぐ前方に巨大な爆風を発生させる「ダイナミックボンバー」、発射後にレバーで方向を制御できる「フラッシュボンバー」の他に、2面開始時、7面開始時は、地上ルートなら「ナパーム」、空中ルートなら「援護攻撃」も選択できる。 -赤い敵編隊を全滅させると、S(ショット1段階パワーアップ)や、B(ボム1個補充)が出現する。地上物を破壊すると☆(ステージクリア後、取った数に応じてボーナス点が入る)が出現し、特定の場所で1UPが手に入る場合もある。 ---- **問題点 本作は2つ同時に出たネオジオ初の縦シューティングゲームのうちの1つである(もう1つは同日に出た『ASOII ラストガーディアン』。こちらはASOの続編ではあり、出来は悪いわけでは無いが何故かかなりマイナー)。だが、ネオジオ最初期という事を差し引いてもゲームの出来が良いとは言いがたい。 ''横画面の弊害'' -本作は横画面縦シューなのだが、ハッキリ言って横画面だということへの配慮がまるでなされていない。その最たる例が「画面の横スクロール」だろう。 --確かに、通常の縦STGにおいては、画面がある程度横へとスクロールするのは極自然な仕様なのだが、このゴーストパイロットは''画面の比率も考えず、無思慮に横スクロールを導入してしまった''。そのため、自機の動けるフィールドが異常なほど左右に長くなっており、うかつに自機を左右に動かすと[[どこぞの飛鳥>飛鳥&飛鳥]]よろしく、横にいた戦車に弾を撃たれてやられやすい。 --その後、『[[レイストーム>レイストーム]]』や『マーズマトリックス』、同じネオジオの『[[ソニックウイングス2>SONIC WINGS 2]]』等横画面STGが発売されているが、横スクロールが無い作品が多い。 ''異様に高い難易度'' -自機の移動速度は遅く、移動速度を向上させるアイテムも存在せず、さらにショットはどれだけパワーアップしても前方集中形である。さらに、当たり判定も大きく(両翼にカスった程度でもアウト)、敵機も自機に体当たりしてくるような動きをするものが多い。以上の理由により、敵弾や敵機を回避しづらいのでかなりの高難易度である。 ''アーケードにしては非常に多いボリューム'' -ステージは全部で12あるが、1面と12面は他の面の2倍近い長さがある。 --1面クリア後に地上ルート(5面構成)、空中ルート(同じく5面構成)を選択することになる。選ばなかったルートは選んだルートをクリアした後にプレイすることになるのだが、後にプレイしたルートの方が難易度が上がるということはないので、あまり意味の無い選択と言える。 -本作はクリアまでのプレイ時間がとにかく長く、全面クリアには1時間以上かかる。 --敵配置も練られているとは言い難く、地上物が出現しない空中ルートでは特にそれが顕著で、ダラダラと敵編隊が出現し続けるだけ、というシーンも多い。 --ちなみにクリアまでのプレイ時間が長く設定されている点については、ネオジオのメモリーカードで保存したデータをアーケードで使用する事が前提なのが理由とされているらしい。当時は機能自体が根付かなかったのだが。 ---- **評価点 -グラフィック及びBGM --当時最新機種だったMVS基板で製作されたらしく、グラフィックは良く書き込まれている。 --また、BGMも地味な曲こそ存在するものの、全体的に高水準。 -ボンバー選択制 --本作はステージ開始前に使用するボンバーを任意で選択する事が可能で、ある意味では『[[雷電2>雷電II]]』を先取っているとも言える。 ---- **総評 決して遊べないというわけではないが、ゲームとしては高難易度なだけで特に見るべきところはないという、全体的に寂しい出来となってしまっている。 ---- ---- **家庭用移植 -家庭用ネオジオ 1991年7月1日発売 19,800円 --業務用と同等。 --ネオジオ版は長らくバーチャルコンソール等で配信されなかったが、2018/03/03に行われた「アケアカNEOGEOシリーズ 100万ダウンロード記念祭」のステージにて本作がアケアカNEOGEO経由でPS4等で配信される事が決定した。~ アケアカNEOGEOは中断機能が存在していて、中断を上手く用いる事で最後まで楽に進められる…かも知れない。 -ネオジオCD 1995年3月17日発売 6,090円 --ステージ開始前等のロードの存在以外は業務用及びネオジオ版とほぼ同様。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: