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*ウルトラ闘魂伝説
【うるとらとうこんでんせつ】
|ジャンル|アクション|~|
|対応機種|アーケード|~|
|発売元|バンプレスト|~|
|開発元|キッド|~|
|稼動開始日|1993年|~|
|判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~|
|ポイント|原作再現はまあまあ&br;理不尽なラスボス|~|
|>|>|CENTER:''[[ウルトラマンゲーム・リンク>ウルトラマンシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
-国民的特撮番組『ウルトラマン』のキャラクターを用いた『[[ファイナルファイト]]』タイプの横画面ベルトスクロールアクション。~怪獣軍団の襲撃を受けて重傷を負ったレオ、80の代わりに地球を守るべく、ウルトラ兄弟が怪獣軍団と闘うという話。
--8方向レバー3ボタン、全6ステージ。2人同時プレー可能。
-開発はアルュメと間違われるが、後に『[[Ever17 -the out of infinity-]]』等のアドベンチャーゲームを手がけるキッドが担当している。
-登場するキャラクターはリアル頭身ではなく、全て2頭身デフォルメがなされている。
**システム
-プレイヤーは初代ウルトラマン(以降マンと記述)、セブン、タロウの3キャラクターのうち好きなキャラを1人選択する。
-8方向レバーで移動、2回連続で同じ方向に入れるとダッシュが可能。
-ボタン1で攻撃。敵に接近して連打するとコンボ攻撃を繰り出す。
--前述のダッシュと組み合わせる事でスライディングや体当たりも出来る。
--また、ボタン1を押しっぱなしにして離す事で溜め攻撃が可能。押している間は歩行が可能で、さらに押している時間が長ければ長いほど攻撃力と攻撃範囲が増すが、長時間惜しすぎているとばてて無防備になってしまう。
-ボタン2でジャンプ。その場でジャンプする。
--あまり使い道が無いが、2面ボスのエレキングの地震攻撃を回避する事が出来る。
-ボタン3でウルトラボンバー。必殺技を放つ。発動中は無敵。
--画面下部のBの数だけ使用できる。こちらもキャラクター毎に性能が異なる。
-アイテムはウルトラボンバーとライフ回復カプセル(小・中・大)の2種類。
--アイテムは特定位置まで進むと上から降ってくる。
-体力が無くなるか、制限時間が0になるとミス。残機を全て失うとゲームオーバー。
**問題点
-ベルトスクロールとしての挙動がおかしい
--一見よくあるベルトスクロールに見えるが、基本的な挙動に首を傾げたくなる部分が多々ある。
-キャラ同士が重なれない
--敵、味方共に接触判定があり、重なる事ができない。
--それどころか垂直上にキャラが重なると、キャラの上にキャラが乗っかってしまう。この状態ではキャラは空中にいると見なされ、同一ライン上の空中にいなければ接触できない。
--平面上での位置取りが基本となるベルトスクロールにとって、空中という状況は位置取りを誤認しやすく、敵の上に敵が乗っかり攻撃が届かない、飛び掛った敵の上に乗っかってしまい通常攻撃どころかボムすら誰にも当たらない、アイテムが乗っかったまま取得できない、そもそも誰がどこにいるのかよくわからないなど、これらの問題が頻繁に発生する。
-同士討ちの危険
--他のゲームでもよくある問題点だが、このゲームの場合は様々なシステムの恩恵により危険度が他のベルトスクロールとは比較にならない。
-ウルトラボンバー以外はすべて敵味方の区別なし
--敵だけに攻撃を与えられる手段はウルトラボンバーだけで、それ以外の攻撃判定はすべてのキャラに適応される。
--全体的に攻撃力が高くサクサクと敵を倒せる反面、味方に攻撃を当てた際もダメージの軽減など一切なく、基本コンボ一つで即死級の大ダメージを与えてしまう。
--ミスした際には急降下攻撃ともにリスポーンするが、これも容赦なく味方に当たる。
--投げ技で投げた敵に攻撃判定が付いてるのはベルトスクロールのお約束だが、このゲームでは普通に殴り飛ばした相手にも攻撃判定が付いている。
--敵同士も放っておくと勝手に同士討ちを始め、勝手に殴り飛ばした敵にぶち当たることも多々あり、パターン化など夢のまた夢である。
-理不尽なラスボス「暴君怪獣タイラント」((ウルトラマンタロウに登場する、作中屈指の人気怪獣。今までの怪獣の強い部分が集まってできたという強豪で、再生怪獣がワラワラ登場する本作のラスボスにはうってつけと言えよう。))。
--ほぼ画面端まで伸びてくるパンチ、隙の少なさ、異様に無敵時間の長い体当たりと今までのボスとは比較にならない強さ。ダメージ直後の硬直も短いため、コンボの最中に割り込まれる事も多い。
---かと言って溜め攻撃で間合いを空けて攻撃しようとしてもリーチの長いパンチで返り討ちに会う。
--特に一番の問題は体当たり。発動直後から終わるまで(ボスの体が光る演出がある)一切の攻撃を受け付けない。そしてこの体当たりが変に慣性のある動きをしてくるのでかなり避けにくい。
---酷い時は連続でこの攻撃が行われる事もあり、この場合プレイヤーは何も出来ずにやられる可能性が高い。
---「出てきた瞬間攻撃をおっぱじめて反撃の隙を与えずここまでで溜めてきたウルトラボンバーと残機を使ってごり押しする」以外の攻略法が存在しない、と言われるほど。
-あまり爽快感がない。
--『ファイナルファイト』等と違ってキャラクター同士が重なる事が出来ない為一度に多くの敵は攻撃出来ない。多くても2~3体まで。
--また、敵同士でも喰らい判定が存在し敵の攻撃で吹っ飛んだ敵に当たってダメージを受ける事もあり、これが地味にストレスが溜まる仕様となっている。
--回復アイテムもあまり回復しない。ステージクリアしても全く回復されない。
**評価点
-グラフィックはまあまあ美麗。
-キャラクターのユニークさ。
--煙草の煙で攻撃するメトロンや偽ウルトラマンに変身するザラブ、雷雲を呼ぶギラドラスなど、怪獣の特徴や個性をうまく捉えている。
---このザラブ星人はご丁寧に偽ウルトラセブン((原作ではサロメ星人の作ったロボットという設定であり、ザラブ星人は全く無関係。))にまで変身する。
-道中はアドリブ要素があまりないので、敵の出現パターンやアルゴリズムをしっかり覚えればアクションゲームに不慣れなプレイヤーでもクリアは可能。勿論タロウを選択して無駄なダメージを避ける事が条件であるが…。
--ボスも一部ハメ技が存在したり、雑魚敵が途中で割り込んでくる事も殆どないので慣れれば『ファイナルファイト』より簡単。これでラスボスの強さが理不尽でさえなければ…。
**総評
キャラクターのバランスが滅茶苦茶であること、ベルトアクションでありながらあまり爽快感のない造り等が祟り、無論商業的にも『ファイナルファイト』に適うはずもなくゲーセンからの撤去も早かった。~
本作もまた「キャラゲーに名作なし」を体現してしまったタイトルと言える。~
出回りが良くない上にコンシューマーへの移植も一切されていないため、現在では探すのが困難であるが、タロウが好きなウルトラマンファンならやってみる価値はあるだろう。
*ウルトラ闘魂伝説
【うるとらとうこんでんせつ】
|ジャンル|アクション|~|
|対応機種|アーケード|~|
|発売元|バンプレスト|~|
|開発元|キッド|~|
|稼動開始日|1993年|~|
|判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~|
|ポイント|原作再現はまあまあ&br;理不尽なラスボス|~|
|>|>|CENTER:''[[ウルトラマンゲーム・リンク>ウルトラマンシリーズ]]''|
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**概要
-国民的特撮番組『ウルトラマン』のキャラクターを用いた『[[ファイナルファイト]]』タイプの横画面ベルトスクロールアクション。~怪獣軍団の襲撃を受けて重傷を負ったレオ、80の代わりに地球を守るべく、ウルトラ兄弟が怪獣軍団と闘うという話。
--8方向レバー3ボタン、全6ステージ。2人同時プレー可能。
-開発はアルュメと間違われるが、後に『[[Ever17 -the out of infinity-]]』等のアドベンチャーゲームを手がけるキッドが担当している。
-登場するキャラクターはリアル頭身ではなく、全て2頭身デフォルメがなされている。
**システム
-プレイヤーは初代ウルトラマン(以降マンと記述)、セブン、タロウの3キャラクターのうち好きなキャラを1人選択する。
-8方向レバーで移動、2回連続で同じ方向に入れるとダッシュが可能。
-ボタン1で攻撃。敵に接近して連打するとコンボ攻撃を繰り出す。
--前述のダッシュと組み合わせる事でスライディングや体当たりも出来る。
--また、ボタン1を押しっぱなしにして離す事で溜め攻撃が可能。押している間は歩行が可能で、さらに押している時間が長ければ長いほど攻撃力と攻撃範囲が増すが、長時間惜しすぎているとばてて無防備になってしまう。
-ボタン2でジャンプ。その場でジャンプする。
--あまり使い道が無いが、2面ボスのエレキングの地震攻撃を回避する事が出来る。
-ボタン3でウルトラボンバー。必殺技を放つ。発動中は無敵。
--画面下部のBの数だけ使用できる。こちらもキャラクター毎に性能が異なる。
-アイテムはウルトラボンバーとライフ回復カプセル(小・中・大)の2種類。
--アイテムは特定位置まで進むと上から降ってくる。
-体力が無くなるか、制限時間が0になるとミス。残機を全て失うとゲームオーバー。
**問題点
-ベルトスクロールとしての挙動がおかしい
--一見よくあるベルトスクロールに見えるが、基本的な挙動に首を傾げたくなる部分が多々ある。
-キャラ同士が重なれない
--敵、味方共に接触判定があり、重なる事ができない。
--それどころか垂直上にキャラが重なると、キャラの上にキャラが乗っかってしまう。この状態ではキャラは空中にいると見なされ、同一ライン上の空中にいなければ接触できない。
--平面上での位置取りが基本となるベルトスクロールにとって、空中という状況は位置取りを誤認しやすく、敵の上に敵が乗っかり攻撃が届かない、飛び掛った敵の上に乗っかってしまい通常攻撃どころかボムすら誰にも当たらない、アイテムが乗っかったまま取得できない、そもそも誰がどこにいるのかよくわからないなど、これらの問題が頻繁に発生する。
-同士討ちの危険
--他のゲームでもよくある問題点だが、このゲームの場合は様々なシステムの恩恵により危険度が他のベルトスクロールとは比較にならない。
-ウルトラボンバー以外はすべて敵味方の区別なし
--敵だけに攻撃を与えられる手段はウルトラボンバーだけで、それ以外の攻撃判定はすべてのキャラに適応される。
--全体的に攻撃力が高くサクサクと敵を倒せる反面、味方に攻撃を当てた際もダメージの軽減など一切なく、基本コンボ一つで即死級の大ダメージを与えてしまう。
--ミスした際には急降下攻撃ともにリスポーンするが、これも容赦なく味方に当たる。
--投げ技で投げた敵に攻撃判定が付いてるのはベルトスクロールのお約束だが、このゲームでは普通に殴り飛ばした相手にも攻撃判定が付いている。
--敵同士も放っておくと勝手に同士討ちを始め、勝手に殴り飛ばした敵にぶち当たることも多々あり、パターン化など夢のまた夢である。
-理不尽なラスボス「暴君怪獣タイラント」((ウルトラマンタロウに登場する、作中屈指の人気怪獣。今までの怪獣の強い部分が集まってできたという強豪で、再生怪獣がワラワラ登場する本作のラスボスにはうってつけと言えよう。))。
--ほぼ画面端まで伸びてくるパンチ、隙の少なさ、異様に無敵時間の長い体当たりと今までのボスとは比較にならない強さ。ダメージ直後の硬直も短いため、コンボの最中に割り込まれる事も多い。
---かと言って溜め攻撃で間合いを空けて攻撃しようとしてもリーチの長いパンチで返り討ちに会う。
--特に一番の問題は体当たり。発動直後から終わるまで(ボスの体が光る演出がある)一切の攻撃を受け付けない。そしてこの体当たりが変に慣性のある動きをしてくるのでかなり避けにくい。
---酷い時は連続でこの攻撃が行われる事もあり、この場合プレイヤーは何も出来ずにやられる可能性が高い。
---「出てきた瞬間攻撃をおっぱじめて反撃の隙を与えずここまでで溜めてきたウルトラボンバーと残機を使ってごり押しする」以外の攻略法が存在しない、と言われるほど。
-あまり爽快感がない。
--『ファイナルファイト』等と違ってキャラクター同士が重なる事が出来ない為一度に多くの敵は攻撃出来ない。多くても2~3体まで。
--また、敵同士でも喰らい判定が存在し敵の攻撃で吹っ飛んだ敵に当たってダメージを受ける事もあり、これが地味にストレスが溜まる仕様となっている。
--回復アイテムもあまり回復しない。ステージクリアしても全く回復されない。
**評価点
-グラフィックはまあまあ美麗。
-キャラクターのユニークさ。
--煙草の煙で攻撃するメトロンや偽ウルトラマンに変身するザラブ、雷雲を呼ぶギラドラスなど、怪獣の特徴や個性をうまく捉えている。
---このザラブ星人はご丁寧に偽ウルトラセブン((原作ではサロメ星人の作ったロボットという設定であり、ザラブ星人は全く無関係。))にまで変身する。
**総評
SDキャラらしいコミカルな戦いは目を引いたものの、メイン客層である当時の子供達では連コインでもクリアに届かず、ガチゲーマーからもゲームバランスが不安定と評価され、ゲーセンからの撤去も早かった。~
本作もまた「キャラゲーに名作なし」を体現してしまったタイトルと言える。~
**関連動画
&youtube(https://www.youtube.com/watch?v=SbsLXxxyLPg)