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バトルシティー - (2020/06/12 (金) 09:49:11) の最新版との変更点

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*バトルシティー 【ばとるしてぃー】 |ジャンル|固定画面シューティング|&amazon(B004MS6SR0)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売・開発元|ナムコ|~| |発売日|1985年9月9日|~| |定価|4,500円|~| |プレイ人数|1人~2人|~| |配信|バーチャルコンソール&br()【Wii】2007年9月4日/500Wiiポイント&br()【3DS】2013年7月31日/500円&br()【WiiU】2014年7月9日/500円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|色々な機種で展開|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -ナムコがACで1980年にリリースした『タンクバタリアン』のリメイクとして発売された。 -市街地を舞台に、戦車を操縦して司令部を守りつつ敵を全滅させるゲーム。 -全35ステージ。戦略性が楽しめる。 --全面クリアすると、出現するタンクが変わった裏面が遊べる。 **特徴 -自機 --4方向に動かしてボタンで弾を発射。 --弾は攻撃はもちろん、敵弾を相殺する事も可能。レンガを壊せる事も重要で、レンガをどう残すかも作戦としてのポイントになってくる。 --強化アイテムを取るとパワーアップ。弾速、弾数、威力などが向上しグラフィックも変化。 ---ノーマルタンク…一番最初の形態。 ---速射砲タンク…2段階目。弾速が速くなる。 ---連射砲タンク…3段階目。弾を2連射出来るようになる。 ---スーパータンク…4段階目。弾の威力が上がり、防弾壁(灰色の壁)も破壊できる。レンガも普通の倍のスピードで破壊できる。 -敵タンク --司令部を狙って来る。 --各ステージに合計20機。画面上部の決まった位置から出現。 --全部で4種類、上位版ほどスコアも高く設定。 ---ライトタンク…一番弱い。1発で破壊できる。 ---装甲車…移動速度が速く、こちらの攻撃が当てづらい。ただし1発で破壊できる。 ---速射砲タンク…弾速の早い弾を撃ってくる。見た目はライトタンクに似ているが、一回り大きく長い砲身で判別できる。やはり1発で破壊可能。 ---ヘビータンク…重戦車。4発弾を当てないと撃破できない。緑→黄色→鶯色→灰白と打ち込むたびに色が変わる。 -司令部 --仮面ライダーのショッカーの鳥のような外見(双頭の鷲のイメージ)。 --常に敵から狙われており、1発でも撃ち込まれたら即ゲームオーバー、もちろん自弾を当てても敗北。 --レンガで覆われているので、ある程度は弾を防御してくれる。 --位置は、画面最下部で固定。後述するコンストラクションモードでも変更不可。 --自機がやられた際は、付近で即座に復帰。 -アイテム --全6種。赤い敵を撃つと敵のいた場所ではなく画面内のどこかに出現。十数秒で消えるので注意。 ---スター…自機がパワーアップ。最大三段階。 ---手榴弾…画面上に出現している敵を全滅させる。ただし出現途中の敵には効かず、これで撃破した敵はステージクリア後の集計には入らない。 ---スコップ…一定時間、司令部周辺のレンガを防弾壁に変える。司令部周辺のレンガが破壊されていた場合、これで復活出来る。 ---ヘルメット…一定時間、自機が無敵になるバリアを張れる。 ---時計…一定時間、敵の動きが止まる。新たに出現した敵は、出現したと同時にその場で止まる。 ---タンク…エクステンド。自機が1機増える。 ---- **評価点 ''ゲーム性'' -戦い方の自由度 --攻撃重視、防御重視などの戦略があるが、足をすくわれたり、立ち遅れたりするリスクもあるため、状況判断力がリアルタイムで問われる。 --また司令部に危機が迫った際は、わざと被弾して即座に戻るという冷静で的確な判断力も必要。 -フィールドの地形 --レンガ、防弾壁、森、川、氷まで多彩。一言で言うならばまさに機能美である。 -コンストラクションモード --自分でオリジナルステージを作って実際にプレイする事が出来る。 --保存は出来ないが当時のゲーム機では仕方のないところではある。 -2Pモード --交代制ではなく、2人同時プレイが可能。敵破壊と基地防衛を分担した協力プレイが熱い。 --1Pは黄色、2Pは緑色と区別が付き易い。 --味方の弾を受けても爆発はせず、しばらく動けなくなる。アイテムの取り合いでケンカになるのはご愛敬。 ''演出'' -マップのデザイン性 --マップと言えば通常は16ドットの正方形の単位が相場であるが、8ドットの正方形で構成。これにより精巧な構成に。 --いくつかのステージはナムコのゲームのキャラクターを表現しており、ガラケースマホなどの待ち受け画像にしたいと思うプレーヤーもいるほど。 ---4面:リブルラブルのホブリン、10面:[[マッピー]]、21面:[[ディグダグ]]のプーカ、30面:地中プーカ、35面:[[ギャラクシアン]]。 -タイトル、ゲームオーバー、ハイスコアの文字はレンガで構成。 -敵のタンクを倒すと大きく爆発して分かり易い。 -司令部が破壊されると白旗グラフになる。 -4つの向きに応じた描き分け --真上から見下ろしたものだから90度の回転で済むかと思いがちだがそうではなく、4つの方向に応じて微妙に描き分けている。特に光の当たる部分と影の表現が見事。 **賛否両論点 -操作方向は4方向のみ --斜めにも動きたいという意見もあった。とはいえ、敵タンクも同じ条件ではある。 -背景が黒地というのは味気ない。市街地という実感はないもののザ・レトロゲームという味わい深さはある。 -画面は1画面のみ --流石にゲーム性がゲーム性だけに司令部と敵タンクが画面外にいるのはマズイのだろう。1画面構成は全体的に見通しは良いとは言える。 --GB版の作品ではスクロールが実装され、敵の位置はレーダーで表示されるようになり、[[タンクフォース]]ではやはり1画面構成。このあたりは賛否が分かれるところ。 -川地形 --敵味方ともに川地形に落ちたりする事はない。快適と取るか不自然と取るかはプレーヤー次第。同社の[[ディグダグII]]とはえらく違う扱いである。 -敵タンク同士の判定 --敵弾はスルーで、タンク同士も重なり合う。 -アイテム --何がどこに出てくるのかは全くのランダムである。 -敵の行動が甘い --司令部に近づいても一直線に狙っては来ず、うろうろして無駄な行動をする。 **難点 -BGMはステージ開始とゲームオーバーの2曲のみ -敵タンク --装甲車とあるが、実際は耐久力は1で移動速度が速い。これならば機動タンクという名称にでもすれば良かった。 --速射砲タンクはライトタンクと見分けが付きづらい。敵が偽装したと解釈できない事もない。 --赤いヘビータンクを撃つとアイテムが出現するが、1発目を撃った時点で出現、アイテムが十数秒で消える事も相まってどうせなら倒した直後の方が丁度良かった。 -ボス戦がない --このあたりも寂しいところである。[[タンクフォース]]ではボス戦も用意される事になる。 -エンディングはなく、ステージを繰り返すだけである。 ---- **総評 -今の時代では色々と物足りないとこもあるかも知れない。しかしながら実際にプレイしてみるとただのシューティングではなく、状況判断力などの戦術が要求される奥深さがある逸品と言える。 ---- **関連作 -『タンクバタリアン』(1980年) --アーケードで登場した本作の原型版。一人プレイ専用。MSXなどに移植された。 -『[[タンクフォース]]』(1991年) --アーケードで大幅にパワーアップして帰ってきた続編。 -『バタリアン』(1993年) --ナムコ製汎用筐体に付属するテスト基板。電気用品安全法(PSE法)((旧:電気用品取締法))により、空筐体は「動作しない不良品」扱いされて販売許可が下りない事から付属する((海外で家庭用ハードに必ずソフトが同梱されているのも同様の理由である。))、''動作確認用のオマケみたいなゲーム''。汎用筐体の販売数=テスト基板の販売数なので、数字だけ見ればかなり売れたゲームと言える((なおこの考えでいくと、アーケード基板としてはセガの「アストロシティ」や「ブラストシティ」に付属した『ドットリくん』がこの世で1番売れたゲームとも言える。))。とにかく低価格である事が重視されるテスト基板としては珍しく、カラー表示。 ---余談になるが、タイトー筐体だと『[[スペースインベーダー]]』が元の『ミニベーダー』、セガ筐体だと『ヘッドオン』が元の『ドットリくん』、コナミ筐体だとモグラ叩きの『モグラデッセ』やガンシューティング風の『ターゲットパニック』が付属していた。 ---あくまで動作確認用でしかないので内容は旧作の流用や簡素なものであり、ミニゲーム程度のものである。~ もし店でプレイさせるなら「コインスイッチやコインカウンターに対応していない((ゲームを遊べさえすれば、これらが動かなくてもPSE法に抵触しないらしい。))=人力で営業するか((カウンターで受付して時間制で貸し出すなど。))無料解放するしかない」ので、遊ぶには酔狂な店を見つけるか、自分で買う必要がある((新品の筐体を買えば付いてくるが、中古基板を取扱う店では大量に余ってしまい、無料で配布していた事もあった。))。 -『タンくる』(2008年) --萌えを取り入れた((豆タンクにキャラクター(着せ替えあり)が立ち乗りしている。))パソコン用ネットゲーム。最初のチュートリアルを除き対人戦しか存在しないのに上級者優遇過ぎたため、新規が定着せず半年で終了。 -『BATTLE CITY BLITZ』(2012年) --iOS向けのリメイク作品。グラフィックは3Dを用いた見下ろし型。 --有料アプリ+有料を含むガシャによる戦車の獲得要素があった。 --2015年に配信終了済み。 ---- **余談 -任天堂VSシステムを始めX1やMZ-1500などのパソコン、ゲームボーイなど多くの機種に移植されており、カセットテープ、フロッピーなども存在する。 --『[[スターフォックス アサルト]]』にボーナスゲームとして収録されている。 -アプリ版では10面分、ゲームボーイ版では15面分、MZ-1500版では49面分と移植版には追加ステージが多いゲームでもある。 -侵略阻止型ゲームとして見た場合、かの幻のゲーム「[[ドラキュラハンター]]」の仲間であり、ある意味「[[スペースインベーダー]]」の子孫とも言える。システムは異なるが「ミサイルコマンド」もこのグループと見れる。
*バトルシティー 【ばとるしてぃー】 |ジャンル|固定画面シューティング|&amazon(B004MS6SR0)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売・開発元|ナムコ|~| |発売日|1985年9月9日|~| |定価|4,500円|~| |プレイ人数|1~2人|~| |配信|バーチャルコンソール&br()【Wii】2007年9月4日/500Wiiポイント&br()【3DS】2013年7月31日/500円&br()【WiiU】2014年7月9日/500円(税別)&br()【Switch】2020年6月18日/300円(税別)((『ナムコットコレクション』(ソフト本体は無料)のDLCとして配信。))|~| |備考|プロジェクトEGG&br;2021年1月26日/500円&br()2021年9月30日をもって販売終了|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|色々な機種で展開|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -ナムコがACで1980年にリリースした『タンクバタリアン』のリメイクとして発売された。 -市街地を舞台に、戦車を操縦して司令部を守りつつ敵を全滅させるゲーム。 -全35ステージ。戦略性が楽しめる。 --全面クリアすると、出現するタンクが変わった裏面が遊べる。 **特徴 -自機 --4方向に動かしてボタンで弾を発射。 --弾は攻撃はもちろん、敵弾を相殺する事も可能。レンガを壊せる事も重要で、レンガをどう残すかも作戦としてのポイントになってくる。 --強化アイテムを取るとパワーアップ。弾速、弾数、威力などが向上しグラフィックも変化。 ---ノーマルタンク…最初の形態。 ---速射砲タンク…2段階目。弾速が速くなる。 ---連射砲タンク…3段階目。弾を2連射出来るようになる。 ---スーパータンク…4段階目。弾の威力が上がり、防弾壁(灰色の壁)も破壊できる。レンガも普通の倍のスピードで破壊できる。 -敵タンク --司令部を狙って来る。 --各ステージに合計20機。画面上部の決まった位置から出現。 --全部で4種類、上位版ほどスコアも高く設定。 ---ライトタンク…一番弱い。1発で破壊できる。 ---装甲車…移動速度が速く、こちらの攻撃が当てづらい。ただし1発で破壊できる。 ---速射砲タンク…弾速の早い弾を撃ってくる。見た目はライトタンクに似ているが、一回り大きく長い砲身で判別できる。やはり1発で破壊可能。 ---ヘビータンク…重戦車。4発弾を当てないと撃破できない。緑→黄色→鶯色→灰白と打ち込むたびに色が変わる。 -司令部 --仮面ライダーのショッカーの鳥のような外見(双頭の鷲のイメージ)。 --常に敵から狙われており、1発でも撃ち込まれたら即ゲームオーバー。また誤って自機の弾を当てた場合もゲームオーバー。 --レンガで覆われているので、ある程度は弾を防御してくれる。 --位置は、画面最下部で固定。後述するコンストラクションモードでも変更不可。 --自機がやられた際は、付近で即座に復帰。 -アイテム --全6種。赤く点滅する敵を撃つと敵のいた場所ではなく画面内のどこかに出現。条件で消えるので注意。 ---スター…自機がパワーアップ。最大三段階。 ---手榴弾…画面上に出現している敵を全滅させる。ただし出現途中の敵には効かず、これで撃破した敵はステージクリア後の集計には入らない。 ---スコップ…一定時間、司令部周辺のレンガを防弾壁に変える。司令部周辺のレンガが破壊されていた場合、これで復活出来る((エディットで最初から司令部周りを防弾壁で固めていた場合、これを取って既定の時間が過ぎるとレンガになってしまう逆効果になる。))。 ---ヘルメット…一定時間、自機が無敵になるバリアを張れる。 ---時計…一定時間、敵の動きが止まる。新たに出現した敵は、出現したと同時にその場で止まる。 ---タンク…エクステンド。自機が1機増える。 ---- **評価点 ''ゲーム性'' -戦い方の自由度 --攻撃重視、防御重視などの戦略があるが、足をすくわれたり、立ち遅れたりするリスクもあるため、状況判断力がリアルタイムで問われる。 --また司令部に危機が迫った際は、わざと被弾して即座に戻るという冷静で的確な判断力も必要。 -フィールドの地形 --レンガ、防弾壁、森、川、氷まで多彩。一言で言うならばまさに機能美である。 -コンストラクションモード --自分でオリジナルステージを作って実際にプレイする事が出来る。 --保存は出来ないが当時のゲーム機では仕方のないところではある。 -2Pモード --交代制ではなく、2人同時プレイが可能。敵破壊と基地防衛を分担した協力プレイが熱い。 --1Pは黄色、2Pは緑色と区別が付き易い。 --味方の弾を受けても爆発はせず、しばらく動けなくなる。アイテムの取り合いでケンカになるのはご愛敬。 ''演出'' -マップのデザイン性 --マップと言えば通常は16ドットの正方形の単位が相場であるが、8ドットの正方形で構成。これにより精巧な構成に。 --いくつかのステージはナムコのゲームのキャラクターを表現しており、ガラケースマホなどの待ち受け画像にしたいと思うプレーヤーもいるほど。 ---4面:リブルラブルのホブリン、10面:[[マッピー]]、21面:[[ディグダグ]]のプーカ、30面:地中プーカ、35面:[[ギャラクシアン]]。 -タイトル、ゲームオーバー、ハイスコアの文字はレンガで構成。 -敵のタンクを倒すと大きく爆発して分かり易い。 -司令部が破壊されると白旗グラフになる。 -4つの向きに応じた描き分け --真上から見下ろしたものだから90度の回転で済むかと思いがちだがそうではなく、4つの方向に応じて微妙に描き分けている。特に光の当たる部分と影の表現が見事。 **賛否両論点 -操作方向は4方向のみ --斜めにも動きたいという意見もあった。とはいえ、敵タンクも同じ条件ではある。 -背景が黒地というのは味気ない。市街地という実感はないもののザ・レトロゲームという味わい深さはある。 -画面は1画面のみ --流石にゲーム性がゲーム性だけに司令部と敵タンクが画面外にいるのはマズイのだろう。1画面構成は全体的に見通しは良いとは言える。 --GB版の作品ではスクロールが実装され、敵の位置はレーダーで表示されるようになり、[[タンクフォース]]ではやはり1画面構成。このあたりは賛否が分かれるところ。 -川地形 --敵味方ともに川地形に落ちたりする事はない。快適と取るか不自然と取るかはプレーヤー次第。同社の[[ディグダグII]]とはえらく違う扱いである。 -敵タンク同士の判定 --敵弾はスルーで、タンク同士も重なり合う。 -アイテム --何がどこに出てくるのかは全くのランダムである。 -敵の行動が甘い --司令部に近づいても一直線に狙っては来ず、うろうろして無駄な行動をする。 **難点 -BGMはステージ開始とゲームオーバーの2曲のみ -敵タンク --装甲車とあるが、実際は耐久力は1で移動速度が速い。これならば機動タンクという名称にでもすれば良かった。 --速射砲タンクはライトタンクと見分けが付きづらい。敵が偽装したと解釈できない事もない。 --赤点滅する敵タンクを撃つとアイテムが出現するが、その状態で新たに赤点滅敵が出現しようとするとアイテムが消滅するため、タイミング次第では取る暇がなくなる。 ---またアイテムは同時にひとつまでしか出現できないため、複数赤点滅敵がいる状態で一方を攻撃しアイテムを出現させ、アイテムを取らないままもう一方を攻撃してしまうとアイテムの上書きが起こる。 -ボス戦がない --このあたりも寂しいところである。[[タンクフォース]]ではボス戦も用意される事になる。 -エンディングはなく、ステージを繰り返すだけである。 ---- **総評 -今の時代では色々と物足りないとこもあるかも知れない。しかしながら実際にプレイしてみるとただのシューティングではなく、状況判断力などの戦術が要求される奥深さがある逸品と言える。 ---- **関連作 -『タンクバタリアン』(1980年) --アーケードで登場した本作の原型版。一人プレイ専用。MSXなどに移植された。 -『[[タンクフォース]]』(1991年) --アーケードで大幅にパワーアップして帰ってきた続編。 -『バタリアン』(1993年) --ナムコ製汎用筐体に付属するテスト基板。電気用品安全法(PSE法)((旧:電気用品取締法))により、空筐体は「動作しない不良品」扱いされて販売許可が下りない事から付属する((海外で家庭用ハードに必ずソフトが同梱されているのも同様の理由である。))、''動作確認用のオマケみたいなゲーム''。汎用筐体の販売数=テスト基板の販売数なので、数字だけ見ればかなり売れたゲームと言える((なおこの考えでいくと、アーケード基板としてはセガの「アストロシティ」や「ブラストシティ」に付属した『ドットリくん』がこの世で1番売れたゲームとも言える。))。とにかく低価格である事が重視されるテスト基板としては珍しく、カラー表示。 ---余談になるが、タイトー筐体だと『[[スペースインベーダー]]』が元の『ミニベーダー』、セガ筐体だと『ヘッドオン』が元の『ドットリくん』、コナミ筐体だとモグラ叩きの『モグラデッセ』やガンシューティング風の『ターゲットパニック』が付属していた。 ---あくまで動作確認用でしかないので内容は旧作の流用や簡素なものであり、ミニゲーム程度のものである。~ もし店でプレイさせるなら「コインスイッチやコインカウンターに対応していない((ゲームを遊べさえすれば、これらが動かなくてもPSE法に抵触しないらしい。))=人力で営業するか((カウンターで受付して時間制で貸し出すなど。))無料解放するしかない」ので、遊ぶには酔狂な店を見つけるか、自分で買う必要がある((新品の筐体を買えば付いてくるが、中古基板を取扱う店では大量に余ってしまい、無料で配布していた事もあった。))。 -『タンくる』(2008年) --萌えを取り入れた((豆タンクにキャラクター(着せ替えあり)が立ち乗りしている。))パソコン用ネットゲーム。最初のチュートリアルを除き対人戦しか存在しないのに上級者優遇過ぎたため、新規が定着せず半年で終了。 -『BATTLE CITY BLITZ』(2012年) --iOS向けのリメイク作品。グラフィックは3Dを用いた見下ろし型。 --有料アプリ+有料を含むガシャによる戦車の獲得要素があった。 --2015年に配信終了。 ---- **余談 -任天堂VSシステムを始めX1やMZ-1500などのパソコン、ゲームボーイなど多くの機種に移植されており、カセットテープ、フロッピーなども存在する。 --『[[スターフォックス アサルト]]』にボーナスゲームとして収録されている。 -アプリ版では10面分、ゲームボーイ版では15面分、MZ-1500版では49面分と移植版には追加ステージが多いゲームでもある。 -侵略阻止型ゲームとして見た場合、かの幻のゲーム「[[ドラキュラハンター]]」の仲間であり、ある意味「[[スペースインベーダー]]」の子孫とも言える。システムは異なるが「ミサイルコマンド」もこのグループと見れる。

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