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*ナムコミュージアム アーケードHITS! 【なむこみゅーじあむ あーけーどひっつ】 |ジャンル|バラエティゲーム|&image(https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/510AA04YSZL.jpg,width=200)| |対応機種|プレイステーション2|~| |発売元|ナムコ|~| |開発元|Digital Eclipse|~| |発売日|2006年1月26日|~| |定価|4,800円(税別)|~| |レーティング|CERO:B(12才以上対象)|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''劣化ゲー''|~| |ポイント|移植度が低い&br;追加要素なし&br;偏ったチョイス&br;デュアルショック専用&br;あんまりな50周年記念作|~| ---- #contents(fromhere) ---- //「~になってる。」の多用からして5分後の世界orたまごっちの人でしょうか? **概要 「株式会社ナムコ」設立50周年記念として発売されたナムコミュージアム。~ 海外で発売された『Namco Museum 50th Anniversary Arcade Collection』のローカライズ版であり、バンダイナムコゲームス(後のバンダイナムコエンターテインメント)発足前の最後のナムコミュージアムであったが、その出来はお粗末なものだった。 ---- **収録ラインナップ |タイトル|判定| |[[パックマン]]|BGCOLOR(lightgreen):良作| |[[Ms.Pac-Man]]|なし| |ギャラクシアン|| |ギャラガ|| |ディグダグ|| |ポールポジション|| |ポールポジションII|| |[[ローリングサンダー>ローリングサンダー/ローリングサンダー2#id_8b30cc85]]|なし| |ラリーX|| |[[ボスコニアン]]|なし| |[[ドラゴンスピリット]]|BGCOLOR(lightgreen):良作| |スカイキッド|| |[[ゼビウス]]|BGCOLOR(lightgreen):良作| |[[マッピー]]|BGCOLOR(lightgreen):良作| |[[ギャラガ'88]]|なし| |パックマニア|| ---- **問題点 -全体的に再現度が低い。 --『ゼビウス』はスローテンポになってしまっている。 --『ギャラクシアン』『ゼビウス』『ドラゴンスピリット』『ポールポジションシリーズ』のSEが耳障りな雑音レベルに劣化。 ---『スカイキッド』は基地を破壊した時の爆発音が鳴らない。 ---『ギャラガ'88』のBGMの音量が小さい。 --『ドラゴンスピリット』のシーデビル出現時のスプライトの演出が一瞬で現れるようになってしまっている。 //--『ドラゴンスピリット』のシーデビル出現時のスプライトの演出が地割れが出た後にいないと思ったら一瞬に姿を現す演出になってる。 //↑理解しにくかったので一応原文残しておきます。 --収録ソフトは全て海外版。ローカライズに際した日本語追加などもなし。元は海外版とは言えどうにかならなかったのか。 --クレジット投入を再現しておらず「1プレイヤースタート」「2プレイヤースタート」という家庭用ゲームのような選択式になっている。 -デュアルショック以外のジョイスティックは非対応。アーケードを再現して各種コントローラーでプレイ出来ることを期待したファンの失望を招いた。 -オプションが少ない。画面の調整はサイズのみ、スコアとエクステンド、スコア消去、クレジットだけとかなり簡素。キーコンフィグやPS1版でお馴染みだった設定資料は無い。 //エクステンドとは? //残機設定(スタート時に何機持っているか)とエクステンド設定(何点で残機が増えるか)は別物だろう。俺は未プレイだから残機設定とエクステンドのどちらが、あるいは両方設定できるのかわからないのでいったん初稿のエクステンドに差し戻した -収録作品に偏りがある。 --PS1版からは14タイトルで本作からの新規タイトルは『ギャラガ'88』のみ。 --『ラリーX』はあるが、PS1版に同時収録されていた『ニューラリーX』が無い。 --『ギャラクシアン』と『ギャラガ』の続編の『ギャプラス』を差し置いて『ギャラガ'88』をチョイスした理由が不明。 --移植回数が多い『[[グロブダー]]』『[[ドルアーガの塔]]』等は未収録。 ---- **賛否両論点 -メニュー画面の雰囲気がアメリカのゲームセンターを意識した物になっており、デザイン自体は美しいがナムコらしいかといえばイマイチ。 --アーケード筐体の再現度は高いが、種類がアップライトのみの為テーブル筐体が存在しない。 -本作のメニューBGMもメニュー画面同様にアメリカらしい雰囲気のBGMで、クオリティは高いのだがこれまたナムコらしいとは言えないかもしれない。 ---- **評価点 -『ギャラガ'88』のアーケード版が初移植された事。 --これまでPCエンジン・X68000・ゲームギアにしか移植がなく、ゲームギア版から15年越しの移植は当時のファンを歓喜させた。 --本作発売当時は唯一の家庭用移植だったのだが……''2009年Wiiバーチャルコンソールアーケードの配信により本作を選ぶ理由が失われた。'' -PS1の『ナムコミュージアム』シリーズ(以下PS1版)では互換性の問題でPS2でのプレイが不可能だった『ゼビウス』と『ローリングサンダー』が遊べる様になった。 --しかし、そのPS1版が''ゲームアーカイブスで遊べる様になってしまったため、またしても本作を選ぶ理由が失われた。'' //評価点なのに補足で打ち消すようなことを書いたら論点がぼやける。 //「発売当時は」評価点だったんだから別にぼやけない -解像度が640x480になった為、縦方向が画面内に収まるようになった。 --PS1とPSPは解像度が低く縦が収まらない為、スコアが右にずれた中途半端な画面になっていた。 ---- **総評 「株式会社ナムコ」設立50周年記念として作られたナムコミュージアムであったが、その移植度の低さからゲーム以前の問題として批判されてしまい、全世界のナムコファンからそっぽを向かれてしまった。 作品すべてが海外版であることや、画面レイアウトのデザインが海外に合わせてあるなどの外観や演出面に関しては、海外製品のローカライズなので仕方なくはある。 しかしそれを抜きにしても、日本語へのローカライズに際しての追加要素もないなど、50周年記念作品としてはあまりにも雑だと言わざるを得ない作品である。~ 上述の通り、発売当時においては唯一の家庭用移植だった作品や、ハード上の問題で正常に遊べなかった作品が改めてまともに遊べるようになるなど評価点もあるにはあったのだが、ネット配信によって該当作品が良質な移植度で遊べるようになった今ではそれらのうまみもほぼ無価値も同然であり、わざわざこのソフトを選ぶ理由はないに等しいだろう。 ---- **余談 -海外のみゲームボーイアドバンス版も存在する。 --カートリッジである関係上、収録作品は『パックマン』『Ms.Pac-Man』『ラリーX』『ギャラガ』『ディグダグ』の5本しかない。 --解像度の関係上、『[[ファミコンミニシリーズ]]』の様にドットが圧縮されてしまっている。 ---『ラリーX』を除く作品は縦画面モードも設定できる。 ---パックマンシリーズのみ日本のナムコミュージアム同様スクロールモードも引き続き搭載。 -2009年にWiiバーチャルコンソールアーケード、ナムコミュージアム.commが展開。 --本作の一部のアーケードゲームも配信されたが、これまでの本シリーズで見られるような問題点はなく、良好な移植となっている。 -2009年にはXbox360で『ナムコミュージアム バーチャルアーケード』が発売された。 --しかし、本作を超えた大ボリュームなのに『スカイキッド』が対戦できなかったり、『ドルアーガの塔』のファイヤーエレメントが通過できない等本作とは異なる問題点が出てしまい、ナムコミュージアムファンを更に失望させてしまった。