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デスクリムゾン2 メラニートの祭壇 - (2016/11/08 (火) 00:25:39) の編集履歴(バックアップ)


デスクリムゾン2 メラニートの祭壇

【ですくりむぞんつー めらにーとのさいだん】

ジャンル 暗黒ギャルゲーシューティング
対応機種 ドリームキャスト
発売元 エコールソフトウェア
発売日 1999年11月25日
定価 5,800円
判定 バカゲー
ポイント まさかの続編、そしてスケール壮大化
STUFFの露骨なウケ狙いの数々
バランスに問題はあれど、さほどクソではなくなった
デスクリムゾンシリーズ
デスクリムゾン/ デスクリムゾン2 メラニートの祭壇 /デスクリムゾンOX


概要

恐るべきクソゲーとしてセガサターン界隈の話題をかっさらった『デスクリムゾン』の続編として発売されたソフト。
メーカー的には「『デスクリムゾン』において自分達が本当にやりたかった事を形にした」との事。

特徴・変な点

  • ダメージを受けた時に無敵時間が無い、ムサビィ(ムササビの1種。実は作中で重要な設定を持っている)を撃つとダメージを受ける、エンディングに「ST"U"FF」と書かれているなど、前作で話題になったネタが引き継がれている。
    • 更に前作のOPが丸々見られるシアターゾーンも。
      • デスビスノスの奇声から、「越前に襲いかかる…」までベタ移植。ある意味素晴らしいファンサービスである。
        ごく一部のプレイヤーからは、 デスマスクがない! *1という声すら上がっているが...
    • コンバット越前もOPのナレーションや一部のシーンで登場。しかもいろいろとグレードアップしている
      + この動画はお前を破滅へとみちビクッ!
  • 基本はガンシューティングだが、ポリゴンキャラを操作する探索パートもあり、脚をオーバーモーションでシャカシャカ空回しする姿は 台所の黒い悪魔 に喩えられる。
    • 時限爆弾が爆発するまでに鍵を探し出して脱出しろ!というミッションがあり、真面目にやると八方手詰まりで8分間待たされた後に死ぬが、実は出口を調べると最初から開いていた事が分かる。
      • 鍵など何処にも無いのだ。閉じ込めた当人曰く「そういえば鍵は捨ててしまってもう無いんだ(鼻声)」ちくしょう!
  • 当初は前作同様クソゲーと呼ばれはしたものの、どこまで狙って作られているかわからないため、クソゲーというよりはバカゲーに近い扱いが無難と思われる。
    • 例によって被弾無敵がなく、阻止し損なうと数十発同時に着弾する攻撃が存在するため、油断すると1撃で残機が10くらい減る。ライフではない。即死して自動コンティニューしてまた即死、の反復処理を1秒ほどの間にチャカチャカと繰り返す感じ。
    • そもそも公称のジャンル名「暗黒ギャルゲーシューティング」からしてむしろ狙いすぎな感じではある。
      • なお、ヒロインや女医、クリーチャー顔の看護婦などが存在するくらいで別にギャルゲーでもなんでもない
    • 説明不足以前にあまりに無茶苦茶すぎて、むしろ神展開とでも言わざるを得ないストーリーに、更に相変わらずまったく緊張感の無い被弾ボイス、
      股間ヒットから追い討ち」とかいうある意味なのか何なのか訳のわからないシステム等々…ツッコミどころは流石というべきか、枚挙に暇がない。
      • また、被弾ボイスが不満であれば代わりにプレイヤーの声をボイスに当てられるという前代未聞のMOD機能付き(別売のマイクが必要)。
      • 余談だが、伏線は「本当の戦いはこれからだ!」と投げっぱなしで続編が出るような形で終わる。
        残念ながら、続編という続編は未だ出ていないが……(後述)
    • ちなみに雑魚敵の名前が「マクネリー」「ゲイツ」「ジョブス」。英語圏では良く有りそうな名前とはいえ、よく叱られなかったな…。
  • 一見意味不明なパッケージ絵の「銭湯から出てくるコンバット越前」は、銭湯(戦闘)から帰ってきたという下らない駄洒落のために描かれたとのこと。

評価点

  • ドリームキャストというハード相応にそこそこ綺麗なグラフィック。何が描かれてるのか見て判別できる。グラフィックのレベルが低かった前作とは大違い。
  • ゲームとしてはとりあえずまともに遊べるレベルの出来。
    • 前作は難易度調整は付いていなかったが、今回はステージによって「初心者」から「傭兵」まで最大6段階の難易度が設定できるようになった。
      • さらにステレオ・モノラルやダメージボイスを含めたサウンド設定、カーソル速度、振動の有無、ハイスコアの表示など、(良い意味で)充実したオプションを実装。
    • 上記通りクレジットごとダメージを貰いかねない豪快な猛攻をかけてくるが、これまた前作同様ゲージ補充でクレジットが増加するおかげで、(スケールがインフレしつつも)ある意味回復しやすいライフ制のようなものに落ち着いている。

問題点

  • グラフィックは良くなったものの、キャラクターの変わらない微妙な表情は相変わらず。
    • 何だか知らないが、会話デモなどでポリゴンモデルを表示する際、内側から段階的に描画・かつ処理が遅いので、一々眼球などが虚空に浮いている様が見える。
    • 画面が暗転して切り替わるシーンがあるが、次の場面が表示される直前、さっき終わった場面が再表示されて一瞬で消える。画面暗くしてる間に消しとけと。
  • 先述のとおり無敵時間は今回もない。これに大量ダメージのパターンが存在するなど、色んな意味で初見殺しも強い。

総評

前作と比べると出来は良くなったが、まだまだゲームバランス面で難があり、他のガンシューティングのレベルに達しているとは言い難い。
ともあれ、「狙って作られたクソゲー」という雰囲気はしっかり表現されており、その点を評価してバカゲーに近い扱いをされている。

その後の展開

  • 更に後に、内容をリメイクした上でゲーム内容もSTGに一本化した『デスクリムゾンOX(オックス)』がアーケードで登場している。
    • OXはゲームバランスが大幅に改善され、ごく普通に遊べるガンシューティングになっているが、結果としてデス様独特の芸術性が薄らいだ感は否めない クソゲーではないデスクリムゾン である。
    • キャラクターや舞台設定は共通しているものの、それぞれの役割や背景設定は大幅に変更されており、ストーリーも異なる。
      • 終盤のとある人物の台詞により、『デスクリムゾン2』とは異なるパラレルワールドのストーリーであることが判明する。
    • のちにドリームキャストとプレイステーション2にデスクリムゾンOX+として移植されたが、これを最後にデスクリムゾンの作品は登場していない。

余談

  • PVの曲は名曲と名高い。しかしその中で「赤い扉」など前作のネタを持ち込んでいて、ビデオの内容と曲が合っていない。デスクリムゾンらしいが。
    • ある意味プロモーション詐欺である。
    • PVの曲はそのままエンディングに使われている。「前作でのエンディング曲も名曲だがゲーム内容と合っているとは言えなかった」というネタすら今作に持ち込んだのかもしれない。
  • ヒロインのユリの声を演じたのはシンガーソングライターのmomo氏。