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【すたーふぉっくすこまんど】
ジャンル | 戦略&3Dシューティング | |
対応機種 | ニンテンドーDS | |
販売元 | 任天堂 | |
開発元 | Q-Games、任天堂 | |
発売日 | 2006年8月3日 | |
定価 | 4,571円(税別) | |
プレイ人数 | 1~6人 | |
セーブデータ | 1個 | |
レーティング | CERO:A(全年齢対象) | |
周辺機器 | DS振動カートリッジ対応 | |
判定 | シリーズファンから不評 | |
ゲームバランスが不安定 | ||
ポイント |
ダルいタッチ操作の強制 全体的に練り込み不足かつ面倒 キャラクター改変や人を選ぶマルチエンディング 過去作否定の衝撃的シナリオ 搭乗機体とBGMは好評 |
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スターフォックスシリーズ |
『スターフォックス』シリーズの5作目。携帯用ゲームハードでは初作品である。
未発売で終わった『スターフォックス2』の要素を一部取り入れた、SLG+STGという異色作。
あらすじ
アパロイドの脅威は去り、ライラット系に再び平和が訪れていた。
だがある時、無人の星となったベノムの酸の海から突如、アングラー皇帝率いるアングラー軍が姿を現し各地に攻撃を開始、瞬く間に占領していった。
この危機に際し細々と家業を続けていたフォックスは、単身立ち上がりコーネリアへと向かう。
システム関連
ストーリー関連
+ | 大まかなお話 |
+ | ED一覧 |
キャラクター・設定関連
とにかく操作性が異質で、更に肝心のビーコンくぐりやローリングによる弾丸弾きの練習ができない為、本作独自の操作に慣れないうちはゲームオーバーになりやすい。
そうした苦労の果てに待ち受けるエンディングも「1周目はどうあがいてもヒロインのNTRエンド」とあっては、新規プレイヤーの継続意欲を萎えさせるには十分であろう。
一方慣れたら慣れたで、今度は煩わしい戦闘をこなすだけの作業となる。
STGの楽しみ方の一つでもあるスコアアタックも本作では時間さえかければ誰でも天井まで伸ばせるため、その存在はほぼ無意味。
エンディング制覇には無駄に時間がかかるくせに、それが終わったらもうやることが無い。そのエンディングも費やした苦労の割に合わないバッドエンドの方が多いという、とにかくプレイヤーのやる気を削ぐ事にかけては一級品の出来栄えである。
更にはシリーズ常連キャラクターの設定改変や、従来のシナリオを否定しかねない設定を明かしておきながら碌に風呂敷を畳もうともしないなど、スタッフの過去作品軽視とも取れる姿勢は、熱心なファンであればあるほど開いた口が塞がらなくなってしまうものであった。
問題点ばかりが目立つため勘違いされやすいが、良質なBGMやうまく個性化された搭乗機体など幾つかの評価すべき点もあり、本作は決してクソゲーの烙印を押されるような全く遊べない作品ではない。
しかし残念ながら、傍目から見ても本作の完成度には大きな疑問符をつけざるを得ない。
結果として新規からもファンからも敬遠されてしまい、後に『スターフォックス64 3D』が発売されるまでの間、シリーズそのものが「本作によって終止符を打たれた」とも思える程に長い沈黙を強いられてしまったのである。
ファンの間で本作が忌み子扱いされるのも、この有様では已む無しと言う他ないだろう。