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RPGツクール SUPER DANTE - (2020/05/21 (木) 22:02:12) の編集履歴(バックアップ)
RPGツクール SUPER DANTE
【あーるぴーじーつくーる すーぱーだんて】
ジャンル
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RPGコンストラクションソフト
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対応機種
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スーパーファミコン
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メディア
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8MbitROMカートリッジ
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発売元
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アスキー
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開発元
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空想科学
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発売日
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1995年3月31日
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価格
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9,800円(税別)
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セーブデータ
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ゲームデータ:1つ、プレイ用セーブデータ:3つ (バッテリーバックアップ。周辺機器によって複数保存可能)
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周辺機器
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ターボファイルツイン対応
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判定
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なし
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ポイント
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コンシューマー用ツクールの元祖 粗の目立つ出来 ツクールシリーズを広めた功績はある
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ツクールシリーズリンク
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概要
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RPGツクールシリーズ初のコンシューマー作。
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PC-98用ツクール『RPGツクールDante98』の移植作。副題の「SUPER DANTE」にその名残がある。
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後にPS2版で発売された『RPGツクール』との混同を避けるため「(SFC版の)1」をつけたり、サブタイトル等で呼称される事がある。
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販促としてサテラビューにてエディット機能を省いたサンプルゲームの配信が行われた。
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ファミ通関係者による作品・コンテスト入賞作・懸賞付き宝探しゲームなどジャンルは多岐に渡り、いずれもフルでプレイできた。
特徴
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全体的に『ドラゴンクエスト』シリーズを模倣したゲームシステム。
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アイテムが個別式、コマンドウィンドウ、歩行時のグラフィックなどにドラクエ感が見られる。ただし、本作は移動時でもセーブ可能。
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基本システムはDante98と同等だがマップが1チップ事ではなく複数組み合わさったパターンを組み合わせる物だったりフィールドは4パターンから選択と言う様に簡略化されている。
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また、あらかじめサンプルゲームが同梱されており実際にプレイしてどういうゲームが作れるのかが理解出来る様になっている。
サンプルゲーム
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サンプルゲーム『FATE』は『Dante98』収録作の移植版。
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容量の都合か、元のPC版と比べて内容が削除・縮小されているイベントが多いが、それでも残容量はほぼ0である。
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町は大きいが住人が非常に少なく、会話しても無意味なものがほとんどで活気が感じられない。
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フィールドが固定なので、場所移動時に使われていない所へ行かないようにしたりするテクニックを用いるなど、今作の仕様を掴める内容である。
評価点
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作成までの準備がほぼ不要でとっつきやすい。
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カセットを差し込んで起動すればすぐに作成が可能。
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PC版の場合はインストール・アップデート・認証などで、始めるまでの準備に少々時間を取られる。
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当時としては使いやすいインターフェース
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説明書の内容も解りやすくゲームを作るまでのステップもある程度記載されているので全く使いこなせないという事はまず起こりにくい。
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メモリ制約や記憶容量を除けばDante98と同等、改善されて使いやすくなったインターフェースもあり「SUPER DANTE」に恥じない性能を持っている。
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Dante98をベースとしたシンプルな機能、システム
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魔法や道具制限を除けば、ほぼDante98と同じシステムが採用されている。
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主人公は設定値の分だけ成長、「(攻撃力-防御力)÷2=ダメージ」等計算式も極力解りやすくなっている。
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キャラクターやモンスターのグラフィック、BGMが多種類で使いやすい。
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サンプルゲームの同梱による制作難易度の緩和
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サンプルゲームのデータはロードする事が可能で、データを覗いたり改造する事も出来る。
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RPG作成におけるイベント処理の方法やバランス調整も把握できるので手探り状態で模索しながら作成していたDante98よりも親切になっている。
問題点
作成面
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容量の関係と当時はまだツクールシリーズが発達していなかった為にゲーム上の制約が多い。
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特に容量はかなり厳しく他の仕様も考慮するとせいぜいドラクエIに毛の生えた程度の作品が精一杯である。
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サンプルゲームや後の投稿作品に関しても(レベル1から始めた場合)大体20レベル前後でクリア出来るように調整されていることが多かった。
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ベースがDante98なのでFC製ドラクエ風のRPGしか作れない。
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インターフェース自体は当時のパソコン版とほぼ同等か改善されて使いやすくなっている部分もあり、決して低性能ではなかったのだがこの頃のSFCのRPGは20Mbit以上の大容量カートリッジを使用しドラクエタイプから脱却、進化した次世代RPGが発売されていた時期だった為に8MbitROM+256KbitRAMを使用した本作はボリュームの面でも一般のユーザーからは「期待外れ」、「子供騙し」と言った印象を持たれてしまった。
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とはいえ次世代RPG並に制作自由度を上げるとかえって挫折する人も多くなる可能性もある(XPや5が顕著)。
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コントローラーで操作しながら作成するので結構手間がかかる。
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この問題は特に文字入力で顕著になる。
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メッセージ上で使える漢字が非常に少ない。
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上記の通り主人公の成長は固定、かつ不親切な面も
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その為にレベルが上がっていく程キャラクター間の格差が酷くなっていく。
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尤も、イベントの容量も厳しいのでそこまで引き伸ばしをしにくいのが救い。
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主人公の初期装備の設定は不可能。
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戦闘が極端すぎてバランスを取りづらい。
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敵も含め、必ず素早さの高い順に行動し、ランダムな行動順の入れ替わりがない。
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与えるダメージのランダムな変動がないのでバランスを取りやすいのはいいが、敵も味方もランダムで会心の一撃を出すのでせっかく設定したバランスを壊してしまう。
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敵への魔法は「効く」か「効かない」の設定しかできない。
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味方には「効かない」の設定すらできないため、敵が唱えた魔法は必ず効く。敵に睡眠魔法や混乱魔法などを設定したりすると、まともに戦うことすら難しくなる。
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ダメージ魔法は敵と味方で受けるダメージを変えることができない。
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魔法のグラフィックを選択可能だが効果音は常に一定。
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魔法の効果も固定でそこにグラフィックや名前等を設定する形になる。
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さらに、キャラ1人につき10個までしか覚えられず、それ以上は自動的に忘れてしまい使えなくなる。
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魔法を覚えない設定ができない。
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覚えさせたくない魔法は習得レベルを99(デフォルトの値)にしておくしかないため、レベル99になると覚えていない魔法を一気に覚えてしまい、上の忘れる仕様と合わさって魔法を覚えては忘れる様を延々と見させられる事になる。
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さすがによほど極端な作品でない限り起きないが。
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ザコ戦向けの小型・中型サイズモンスターは4体まで出せる。ボス戦向けの大型サイズのモンスターは1体のみ。
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大型はイベント戦闘でしか使えず、小型中型も基本的に同一の敵を複数出せない。
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一応別Noに同じ敵を設定して同範囲に出現するようにすれば擬似的に複数出せるが今作にはモンスターのコピペ機能がないので結構大変である。
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フィールドはあらかじめ決められた中から4つのみ選択できる。
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マップチップは街・城・洞窟の3種類と乏しく、模様も選べない。
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マップなどのBGM選択は共有式で、BGMをザコ戦とボス戦、普通の街とイベント等で異常状態の町という風に使い分けられない。
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サンプルゲームでは、BGMをあらかじめなしにして、街に入った直後にBGMを流すというテクニックを活用して対処していた。
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イベントをサーチする機能が無い。このためイベントを探しにくい。
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ダンジョンや町はまだしも、特に上述のようにワールドマップは固定でやたらと広いため、ワールドマップのイベントの配置場所を調べるのは非常に困難。
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説明書に載っていないテクニックはこの頃から存在している。
プレイ面
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他人にプレイしてもらう、複数の作品を作る為のハードルが高い。
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作った作品をプレイする場合データが入ったカセットが必要。
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カセット内には1作品のデータしか記憶できない。
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PC版ならフロッピー等の(当時でも)比較的安価な記憶媒体が存在したが今作で複数のRPGを作成するならターボファイルツインが必要となる。
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カセットに関してはバックアップ用の電池切れ、ショック等の外的要因などで容易に消えてしまうので現在このソフトで作成する(物好きな)ユーザーの場合ターボファイルツインはほぼ必須である。
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これは家庭用ツクールにおいて最大点の問題点とも言える。
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2015年に本作を買い集めた報告があるが、バックアップデータはほとんど全滅していた。
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アイテムの所有が制限ありの個別式(1人につき装備品込で10個)のため、少数しか持てない。
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重要アイテムをやたら持たせると、装備品の関係で回復アイテム等がろくに所有できなくなる。
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離脱するように設定したキャラに重要アイテムを持たせるとハマってしまう。
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所有上限をオーバーすると、アイテムを捨てる選択が発生するが捨てられないように設定してあるアイテムでも捨てられてしまうため、アイテムをイベントフラグとして使いづらい。
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船や飛行船を呼び出す機能がないため、進め方や作り方によっては簡単にハマリ状態に陥ることもある。
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自由度の高いRPGの場合、プレイヤーによるハマリを防ぐには、ワープ魔法または乗り物を出さないようにすれば良い。ただし、後者を選んでもハマる可能性がある。
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別途でワープイベントを各地に配置すればある程度はカバー可能であるがその場合はワープ魔法と乗り物のメリットが消えるので一長一短である。
総評
当時としては、ツクール自体がまだ成熟前だった事とRPGの進化によってガッカリツールとしての烙印を押されてしまった印象があったが、
低年齢でも解りやすく使いやすいツールでありRPG1本分は作れることをサンプルが証明している事からRPG制作入門ソフトとしてみれば十分及第点である。
本作の問題点の多くは次作『RPGツクール2』で解消されている。
また当時は、まだパソコンが普及しておらず年少者は「この作品が初めてのツクール」「ゲームを作りたいと言う夢を叶えてくれた(あるいは作ることの厳しさを思い知らされた)ソフト」と言った者も多く、
同時期に発売されたシューティングゲームが作れる『デザエモン』と並びゲーム制作の間口を広げた功績がある作品として知られている。
余談
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ツクールシリーズの知名度を高めてベスト、ロングセラーにのし上げた。
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Dante98もシンプルながら工夫次第で色々な作品ができるRPGコンストラクションソフトであったが当時はまだPCの普及率が低く低年齢層はほぼ触れられなかった事やネット環境も整っていなかったので「知る人ぞ知る」マイナーソフトに過ぎなかった。
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所有率が高かったであろうSFCで販売した事で低年齢層も触れることができ、ハードルが低くなった。
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今作の登場でツクールシリーズの存在を知ったユーザーも多く、今作を手にとった事で後のツクールシリーズも購入した、現在も作品を制作しているというユーザーも多い。
今作におけるゲーム制作のコツが記載されている「RPGツクールSUPER DANTE公式ガイドブック」(入門編と実践編とデータ編)が発売されている。
入門編は実際に超短編RPGを作り、どうやってイベントを発生させてフラグを立てるかが記載されており、低年齢向けに書かれている為にわかりやすくツクールシリーズの基礎をしっかり学習できる。
実践編はRPGでありがちなイベントの作成例やRPGのネタなどが記載されている。
特にRPGネタ(「バランス崩壊RPG」、「30分で作成するプチRPG」、「ストーリーのないRPG」、「全て自動で進行しプレイヤーはボタンを押すだけ」)等は超大作を作ろうとして挫折してしまいがちなツクールユーザーに対する答えの一つ(?)とも言われる。
どちらもツクールシリーズの構造や心構えが理解しやすく、現行のツクールシリーズでも応用が効き易いので一読の価値はあるかもしれない……
後にツクールから数多くの名作が生まれる事になるが、アスキーからも多彩な作品が発売されている。一部を挙げてみると、
SFCでは『メルファンドストーリーズ』『ワンダラスマジック』『 Wizap! -ウィザップ 〜暗黒の王-』などを発売。
本作以降も『柿木将棋』などを発売しており、『ミランドラ』、そして『ソリッドランナー』『ダークロウ 〜Meaning of Death〜』の二本立てでアスキーSFCを〆る事になる。