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マナケミア ~学園の錬金術士たち~ - (2018/08/31 (金) 05:15:49) の編集履歴(バックアップ)
本項目ではプレイステーション2ソフト『マナケミア ~学園の錬金術士たち~』(良作判定)と『同・PORTABLE+』(劣化ゲー判定)の紹介をしています。
マナケミア ~学園の錬金術士たち~
【まなけみあがくえんのれんきんじゅつしたち】
ジャンル
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錬金術RPG
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対応機種
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プレイステーション2
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メディア
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DVD-ROM 1枚
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発売・開発元
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ガスト
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発売日
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2007年6月21日
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定価
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7,140円(税込)
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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廉価版
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ガストベストプライス:2008年4月24日/3,990円
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判定
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良作
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アトリエシリーズリンク
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ストーリー
静かな森の奥の一軒家に、ひとりの少年と黒猫の形をしたマナが住んでいました。
少年に身よりはなく、黒猫のマナが唯一の友人であり、家族ともいえる存在でした。
二人はお互いに身を寄せ合い、静かな毎日を送っていました。
しかし、そんな静かな生活も、突然、森の外からの訪問者によって終わりを告げました。
「やれやれ、やっと見つけた…ちょっと、いいかな?」
少年の元を訪れた男は、アルレビス学院という錬金術を教える学園で教師をやっていると名乗りました。
それが少年とアルレビス学園の仲間たち、
そして
錬金術との出会いになるのでした。
(公式サイトより抜粋)
概要
タイトルにアトリエこそ冠していないがアトリエシリーズ9作目である。
イリスシリーズと同じRPG路線であるが、学園を舞台としている。
特徴・評価点
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戦闘システム
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本作で最も評価されている部分であり、基本的な部分はイリスシリーズのシステムを受け継ぎつつも本作独自の要素を取り入れる事により、アトリエシリーズのみならずコマンドRPG全体の中でもかなり評価が高い。
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基本的なシステムはイリスシリーズなどと同じで素早さの早いものからターンが回ってきて、ターンが回ってきたものが行動するというシステムである。
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また、本作は前衛メンバー3名と控えメンバー3名の計6名のパーティで戦闘する事になる。
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控えメンバーは敵の攻撃を受けない、時間毎にMPが回復するなどの利点があるが、行動する事が出来ない。
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前衛メンバーと控えメンバーは戦闘中にいつでも自由に入れ替えることが出来るが、一度控えに回ったメンバーは一定時間が経過しないと前衛に戻る事が出来ない。
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と、ここまでは今となっては良くあるシステムである。たがここに本作独自のシステム「サポート攻撃」と「サポート防御」を加える事により本作の戦闘を特徴付けると共に戦略性の高いものにしている。
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簡単に説明すると、それらは敵あるいは味方の攻撃中に前衛メンバーと控えメンバーを瞬時に交代して追加攻撃又は防御をさせるシステムである。
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サポート攻撃
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前衛メンバーの攻撃中に○ボタンを押す事により、そのキャラクターと指定した控えメンバー1名を入れ替えて、そのキャラクターで追加攻撃をする事が出来る。またサポート攻撃中に更に○ボタンを押す事により、さらに続けてサポート攻撃を行う事も出来る。これを控えメンバー全員分まで続ければ一度に4回攻撃できる。
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このシステムをうまく使う事により、ダメージを与える以外にもHPの少ないキャラを手早く控えに戻したり、MPを効率的に回復したり、使い道は多い。
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サポート防御
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敵の攻撃時に1秒程タイムラグがあり、その時に○ボタンを押す事により、攻撃を受けるキャラクターと控えメンバー1名を入れ替えて変わりに攻撃を受ける。またその場合攻撃のダメージが半減されHPが0になるダメージを受ける場合HPが1残る。
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そう聞くとテンポが悪く感じるかもしれないが、タイムラグ中に×ボタンを押す事によりタイムラグをカットできるため、テンポを損なう事も無い。
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この「サポート防御」こそ本作の戦闘で最もプレイヤーの力量を問われる部分である。自分の攻撃に対して実行する「サポート攻撃」と違って、相手の攻撃に対して実行する「サポート防御」は直感的な判断力を問われるためである。
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終盤のボスの攻撃は激しいが、この「サポート防御」を使いこなす事により味方の被害を大幅に軽減させる事が出来るため、勝利した時の達成感も大きい。
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尚、この「サポート攻撃」と「サポート防御」の関係上、本作では全体攻撃であっても攻撃対象を指定する事になる。
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ゲームバランス
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パーティメンバー8人全員が何らかの飛びぬけた長所を持っており、明らかに弱いキャラクターが存在しない。
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相手のHPと弱点を解析する「アナライズ」や手数を増やす「シェイドシフト」「オーバーレルム」など使い勝手のいいスキルを多数持つヴェイン、タイムカードを消滅させるスキルを使えるロクシスはやや優遇されており、この2人はスタメンに固定がちであるものの、残り4枠は誰をパーティに入れても問題の無いバランスになっている。
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チュートリアル
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上記の戦闘についての説明を見ると複雑なシステムに感じるかもしれないが、チュートリアルが充実しているため、初心者でも遊び方を覚えやすい。
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また、学園の舞台にしたシナリオ上、チュートリアルが上手くストーリーに溶け込んでいるため、ダレることなく遊び方を覚えることが出来る。
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グロウブック
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本作の成長システムであり、本作では戦闘に勝利すると経験値の変わりにAPが手に入り、そのAPを使ってグロウブックで能力値をアップさせたり、スキルを習得したりする事が出来る。
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グロウブックでキャラクターを成長させるためにはアイテムを調合して調合済みのアイテムを増やす必要があり、そのためアイテムを調合する意欲がより駆り立てられる。
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ストーリー
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本作のストーリーは、早くに父親を亡くし、産まれながらに類まれなる錬金術の素質を持っているものの、錬金術の知識が普及していない地方に住んでいるため、まわりから疎まれて育った少年ヴェインが、噂を聞きつけた錬金術の学校アルレビス学園の教師ゼップルにスカウトされた所から始まる。
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その生い立ちゆえに人付き合いが苦手なヴェインが、学園で出会った仲間達たちと接するうちに次第に打ち解けてゆく描写は好評である。
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終盤に主人公ヴェインに関する、ある秘密が明かされてからストーリーは鬱な方向に向かっていく。しかし、その分ラスボス戦の展開は感動できるものとなっている。
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ただし、とある条件を満たしていなかった場合はバッドエンドとなり、凄まじく鬱な気分にさせられるEDに突入してしまう。ただしこちらのエンディングも他アトリエシリーズでは見られないと好評。
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また、本作には本筋のストーリー以外に、主人公以外の各パーティメンバーに焦点をあてた「キャラクタークエスト」を任意で進める事ができ、パーティキャラクターについて、より掘り下げられている。
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キャラクター
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キャラクターはメインサブ問わず濃いキャラクター付けとなっており、一部のキャラはある程度賛否は分かれるものの全体を見れば好評。
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ヴェイン、グンナル、ロクシス、アンナといったキャラクターはアトリエシリーズの中でも非常に高い人気を持つ。
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メインキャラクター達は終盤では(ムーペを例外として)非常に仲が良くなり、シナリオと相まってキャラクター間の絆の強さが分かる内容となっている。
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サブキャラクターは基本的に全員人間臭い性格をしており、教頭先生やトニとレーネ、イゾルデなどは人気が高い。
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学園を舞台とするストーリーというのも、キャラ同士の絆の強さを感じさせる要因の一つとなっている。
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音楽
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シリーズのお約束どおり、本作も良曲が多い。特に、終盤のある重要人物との戦闘曲である「Nefertiti」はシリーズでも屈指の戦闘曲と呼び声が高い。
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グラフィック
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描画には2DCGのドット絵に遠近法を取り入れて3DCGのように見せる手法が用いられている。
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ドット絵は非常に作り込まれており、特に戦闘中のドットは非常に綺麗で、戦闘の演出を強化している。
賛否両論点
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パーティメンバーにアクの強いキャラクターが多い。
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評価点の項目にあるように、好意的に見れば人間臭く魅力のあるキャラクターたちだが、悪く言えば常識や倫理観が無く、不快な人間ばかりなので、人によっては全く受け付けない。登場人物のアクが強すぎて作中切っての破天荒キャラであるはずのグンナルが常識人寄りに映るレベル。
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主人公のヴェインが自己主張の乏しい大人しいキャラなので、それを良いことに周囲が悪ノリや無茶振りをしかけて振り回される展開がかなり多く、このノリをどう受け取るかでコメディシーンの評価も大きく変わる。
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評価の高い戦闘ではあるが、システムが少しづつ開放されるため、最初の内は出来る事が少ない。
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特に、本作の最大の魅力であるサポート攻撃、サポート防御ができるようになるのはストーリー全体の四分の一程進んだ辺りである。
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ただし、本作の戦闘システムは決して簡単なものではないため、最初から解放されていても初心者に対して優しくないとする見方もある。
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アトリエシリーズは調合など独自の要素が多いため、それに加えて複雑な戦闘システムとなると初心者にとっては情報過多になってしまう部分がある。また、段階的な開放についても授業で習う形で習得していくので物語に上手く溶け込んでおり、違和感はない。
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学園とその周囲を舞台にしたシナリオであるため、イリスシリーズと比べて世界観が狭く感じられる。
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他のアトリエシリーズであるような壮大な世界観を想像していると肩すかしを食らう。ただし、舞台が狭い代わりに学園生活や人間関係は高密度に描かれており、好みは別れるだろう。
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パーティメンバーの一人、ムーペの存在。
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最後に加入するパーティメンバーということや後述のキャラクター性もあって他の仲間キャラに比べて本編に積極的には関わってこず、空気気味。役回りとしては中盤までのコメディシーンの賑やかし要員に近いが、それ故にシリアス展開になる終盤は結束が固まっていく主人公たち一向の中で一層影が薄くなっていく。
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それまでに何の脈絡もないところから突然登場する軟体生物の宇宙人なので、そもそも本作の世界観からはかなり浮いている。不自然なことは製作側も自覚があるのか、仲間キャラで唯一OPアニメーションに登場しない。EDアニメーションには僅かながら登場しているが。
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キャラクターとしても『かわいらしい外見で無害を装ながらも悪だくみをする腹黒キャラ』という賛否の別れる性質である。
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ただ特異ながらどこか憎めないキャラクター性や、他のキャラとの掛け合いは面白く、脇を固めるサブキャラクターとしての味は出ている。
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アクの強いメンバーの中でも一際異質なキャラクターなので、その存在自体に賛否は別れるだろう。
問題点
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終盤のストーリー展開
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2年生までは基本的にコメディ調で作品が進むが、3年生になる前後辺りから物語の核心に触れる展開になっていき、一気にシリアス調になる。と言えば聞こえはいいが、シリアスとは名ばかりのただ胸糞悪い展開が続く。
+
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軽いネタバレ注意
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ストーリーの前半で事あるごとにヴェインたちを妨害してきた2人組の親玉にして本作の黒幕がある教師であり、過去に起こったとある悲劇の逆恨みからヴェインたちに襲いかかってくる。一向はこれを撃退するが、その時にヴェインの特殊な力が解放され、その教師に怪我を負わせてしまう。さらにその噂が流れたことでヴェインは周りの生徒から気味悪がられ、他の教師の反発もあって退学処分寸前のところまで追い込まれる。自身の生い立ちを知ったことや周囲の変化によって自暴自棄になるが、周りの仲間たちの励ましもあって主人公の特殊な力は失われ、無事に卒業を迎える、というのが大筋。
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プレイヤー心理として一番納得いかないのは、教師の立場にありながら逆恨みで生徒を攻撃したのにもかかわらず、当の教師には何の処分もないままヴェインは退学処分になりかけ、事件解決後も何事もなかったかのように教職に復帰し、謝罪の言葉の1つもないというところだろう。なおこの教師、ヴェインの特殊な力によって蘇生できるからということを勝手に確信した挙句、ヒロインの1人である生徒を文字通り殺害する描写まである。勿論このヒロインに対する謝罪もない。
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極め付けなのがエンディングでヴェインがこの黒幕の教師に謝罪をするシーン。確かに黒幕が彼を恨むに至った理由はあるものの、完全な逆恨みなのでそれについてヴェインの非は一切なく、むしろ巻き込まれた被害者であるはずである。勿論謝罪をする理由などは全くないため、このゲーム最大のすっきりしないポイントとなっている。それを一応プレイヤーの分身であるはずのヴェインがやるのだから余計に違和感が強い。周りの仲間たちもその教師がのうのうと復帰していることについて疑問の一つも発さない。
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ヴェインの特殊な力の存在を知って、それまで友好的に接してきたクラスメイトや学校関係者が気味悪がるのはまだ分かるが、それまでヴェインをサポートする側にいた校長や担任であるゼップルまでもが退学騒動のさなかに主人公を擁護せず、結局ヴェインを退学から守ろうとしたのはそれまで厳しい態度でヴェインたちに接してきた教頭たた一人。
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エンディングで主人公に感謝の言葉を述べられた黒幕の教師が、その言葉は担任のゼップルに言ってあげてとのたまうが、担任として自分が受け持った生徒である以上にそもそも自分が学園への入学を薦めたのにも関わらず、肝心な時にまるて役に立たないダメ教師に誰が感謝の念を持つのだろうか。
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よく言えば自己保身に徹する人間臭いドラマということになるが、掌返しが酷過ぎてユーザーがドン引きするレベルである。
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総じて、終盤は筋が通らずすっきりしない展開がずっと続き、問題が解決してもその後の展開が釈然としない。お世辞にも褒められたシナリオとは言えないだろう。無理やり擁護するならば教頭の株が上がったことと、周りの人間がクズすぎることで結果的に主人公一向の結束が強まり、ラスボスとのやり取りの熱い展開に繋がっていると見ることができなくもないくらいか。
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アイテムの調合をする場所と、装備品の調合をする場所が離れている。
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アイテムの調合材料に装備品が必要であったり、その逆もあるのでわざわざ違う部屋を行き来することになる。
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調合素材が足りない場合、その場で足りないアイテムを調合することができない。
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一度画面を切り替えて足りない素材を調合しなければならないため、手間に感じる。上述の問題点と合わせて調合周りの快適性には難があると言わざるを得ない。
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ダンジョンの夜があまりにも理不尽。
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本作ではダンジョンを歩いていると時間が経過するが、夜になると敵のHP以外のステータスが跳ね上がる仕様がある。しかも強化された敵を倒しても素材のドロップや貰える経験値は昼と変わらないため戦うメリットが全くない。
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それに加えて夜間は敵シンボルの動きが超高速になるので避けて進むのはほぼ不可能な上、昼間は逃走成功率が100%なのに対し、夜間は最初の数回は必ず失敗する仕様になっており、逃げることもままならない。また、昼間であれば先制攻撃をすれば戦闘に入らずに倒すことのできる青シンボルのモンスターも、夜間では戦闘画面に移行してしまう。
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これらの悪条件を避けるためには、敵の来ない安全地帯で朝になるまで待つしかない。いずれにしてもプレイヤーにストレスしか与えない要素であり、これのせいでダンジョン探索の快適性が大きく損なわれている。
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狭い通路に敵シンボルが配置されていることが多く、戦いたくなくても触れてしまうことが多い。
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敵の攻撃を受けてHPを消耗するリスクもさることながら、本作では戦闘に入ると倒しても逃げても時間が経過してしまうのが痛い。意図せず敵に触れてしまうとどんどん時間が進んで夜になってしまい、また朝まで待つ必要が出てくるので二重の意味でストレスになる。
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通路の引っかかりが多い。
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ダンジョンで通れる場所が見た目より狭く、敵を避けようとして端っこの方を歩くと見えない壁に引っかかってしまい、その隙に敵にぶつかられてしまうことも多い。
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ダンジョンの奥行がわかりづらい。
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しかも足場が狭い箇所が多いため、上述の引っかかりの問題と併せてスムーズに探索できないことも。
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フィロのスキル「おかしなマイバッグ」で相手を倒すとドロップアイテムのかわりにお菓子が手に入るのだが、これでレシピを持っているボスを倒すと、そこでしか手に入らないレシピが二度と手に入らなくなってしまうためアイテムのコンプリートが不可能になるバグがある。
総評
細かい部分で不親切な点があり、ストーリー展開には賛否があるものの、洗練された世界観とオリジナリティの高い成長システムに質の高いグラフィックや音楽、何より「ガストが作ったと思えない」とまで評される戦闘システムなどが評価され、
RPG重視路線のアトリエシリーズの中では特に人気の高い作品である。
戦闘以外における難易度はシリーズでもかなり低い部類に入るため、シリーズ入門にもオススメ出来る。
全体的に非常に高い完成度を誇り、本作をアトリエシリーズの最高傑作とする声も多い為、
本作は現在のアトリエシリーズにおいて何かと比較されやすい存在となっている。
まさに高い完成度故の功罪とも言えるだろう。
以前のシリーズのシステムを続投させないとされているガスト側も、
戦闘システムを本作に寄せて来ているなど、今なおアトリエシリーズに強い影響を残している。
マナケミア ~学園の錬金術士たち~ PORTABLE+
【まなけみあ がくえんのれんきんじゅつしたち ぽーたぶるぷらす】
ジャンル
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RPG
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対応機種
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プレイステーション・ポータブル
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発売元
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ガスト
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開発元
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アイディアファクトリー
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発売日
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2008年9月25日
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定価
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5,040円
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判定
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劣化ゲー
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ポイント
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ロード&フリーズ地獄 文字小さすぎ キャラの絵がボケすぎ
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概要(PORTABLE+)
上記ソフトのPSP移植版。
移植にあたり、開発元がクソゲーメーカーとして有名なアイディアファクトリーに変わっている。
追加された内容には、主人公のパートナー「サルファ」に声が当てられた他、一部アクセサリーの効果が変更されているなどの変更点がある。
問題点(PORTABLE+)
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ローディング&フリーズが多発する。メディアインストールしてもロード時間はさほど変わらない。
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PS2版もロードする箇所が多いゲームではあるが、その長さはだいたい2~3秒。本作はメディアインストールを行ったうえでロード時間が最低でも5~6秒となっている。またロードする箇所が戦闘やマップ移動と多いためPS2版と比べテンポが落ちてしまった。
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さらにロードかと思ったらフリーズするような事態もある。
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戦闘のキャラの動きがとにかくカクカクであらゆる面で動きが全体的に重たい。いわいる処理落ちが発生する。
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会話シーンは画面全体のバランスがおかしい。
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テキストは、異様に文字が小さすぎて読みづらい。目を凝らさないと読めないレベルなので目に悪すぎる。
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さらに、キャラの立ち絵も、無理矢理圧縮した感が否めず、ピンボケ写真の方がマシに写ってると評するプレイヤーもいる。
評価点(PORTABLE+)
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前述どおり、主人公のパートナー「サルファ」に声が当てられたこと。
総評(PORTABLE+)
追加要素を楽しみたいという人はこちらをプレイするのもいいかもしれないが、快適にプレイしたいならPS2版を買うべきであろう。
ストーリー面、アトリエの仕様などの移植は完璧なのだが、如何せんロード周りなどのシステムが極悪すぎて総合的に大きなマイナス評価となってしまった。
余談
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昔からガストの移殖作(常に外注)は程度の差はあれ、伝統的に劣化がデフォと言われる。筆頭はウィルス混入事件で名高いDC版マリエリ。IFだからというだけの一元的な話ではなく、ガストの体質の問題であるという指摘もある。
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比較的評判の良い移殖であるPSP版『ヴィオラートのアトリエ』(移殖担当はmutan)ですら、追加要素に関する致命的なバグ、オリジナルのバランスに影響を与える細かいバグや表示バグ追加が存在する。