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ドンキーコング (GB) - (2022/11/11 (金) 11:20:22) の編集履歴(バックアップ)
ドンキーコング
【どんきーこんぐ】
ジャンル
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アクションパズル
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※スーパーゲームボーイ使用時
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対応機種
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ゲームボーイ
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発売元
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任天堂
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開発元
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パックス・ソフトニカ
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発売日
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1994年6月14日
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定価
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3,900円
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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3個
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象) ※バーチャルコンソール版
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配信
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【3DS】バーチャルコンソール 2011年6月15日/309円
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判定
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良作
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ポイント
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アーケード版を大胆アレンジ アクロバティックなアクションを駆使して進むアクションパズル
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ドンキーコングシリーズ・関連作品リンク
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概要
スーパーゲームボーイ対応ソフトとして同時発売されたアクションゲーム。同名のアーケードゲームを基に様々な要素が追加され、別物と言えるゲームになっている。
マリオのアクションやステージギミックを多彩化することでアクションパズル的な要素が含まれるようになった。
特徴
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マリオのアクション性が大幅にアップし、アクションパズル的な要素が含まれるようになった。
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また、初代の続編であった『ドンキーコングJR.』の要素も含まれており。ツルを昇り降りするアクションが存在する。
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『ドンキーコングJR.』では敵であるマリオがジュニアに対してワニをけしかけてきたが、本作では逆に、ドンキーがマリオにワニを放ったりする。
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ストーリーや設定は初代『ドンキーコング』と大体同じだが、初代を再現したプロローグステージをクリアした後に、コングがヒロインを再び攫ってどんどん逃げていくという展開になり、話のスケールが大幅アップしている。
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本作には中盤から、初代ドンキーの息子のドンキーコングJr.も敵として登場する。
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初代『ドンキーコング』では名前がなかったヒロイン「レディ」は「ポリーン」に改名され、外見も大幅にイメチェンされている。
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なお、この「ポリーン」とは初代当時にアメリカ任天堂(NOA)のスタッフが名付けたもので、当時のスタッフの奥さんが名前の由来らしい。
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スーパーゲームボーイでプレイした場合、ピクチャーフレームがアーケード筐体をイメージしたデザインになり、画面も色鮮やかになる。この他、ステージスタート時に助けを求めるポリーンの「HELP!」と叫ぶボイスがスーパーファミコンの音源部を用いて再生されたりと、原作のアーケード版の雰囲気を味わえるようになる。
ゲーム内容
ステージ構成
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複数のレベル(ワールド)で区切られており、各レベルは「4つのステージ × 1~4セット」で構成されている。
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ステージの攻略順は固定であり、分岐やステージ選択などは存在しない。
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最初のレベルである「工事現場」は初代『ドンキーコング』の簡易リメイクになっている。
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マップが少し短縮されているが、ファミコン版ではカットされたアーケード版2面も収録されている。
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ステージの総数は100を越える。ステージの舞台も街やジャングル、果ては船や飛行機などバラエティに富んだエリアを進んでいく。
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各ステージの合間にはそのレベルの全体マップが表示される。大都会や砂漠などの一枚絵の上に、各ステージのルートとマスが表示されている。
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ステージの内容は、全体マップにおけるマスの位置に対応していることが多い。例えば湖の上にステージのマスがある場合、そのステージは水中面だったりする。
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ステージの内容は大体以下の3パターンに分けられる。
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各ステージセット(全4ステージで1セット)の内、1~3ステージ目は「通常ステージ」、4ステージ目は「ドンキーステージ」となっている。
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各レベルの最後のドンキーステージは、ドンキーと直接対決する内容になっている。
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通常ステージ
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ステージ内にあるカギを扉まで運べばゴールとなる、アクションパズル的要素が強いステージ。
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シンプルだがこれが一筋縄ではいかない。カギを持ち上げている間は多くのアクションが出来なくなり、ジャンプ力も若干低下する。
さらにカギを一定時間放置するか画面外に投げ込んでしまうと、カギは最初の位置へと戻ってしまう。単純に進むだけでなく、カギを出来る限り手放さずに運ぶ方法を考えなければならないという、パズル要素を含んでいる。
終盤のステージでは「扉が複数ある(本物の扉以外は全てダミー)」「扉が透明で見えない」といった要素も加えられる。いずれも開始時のポリーンの吹き出しの位置で場所は把握できるものの、その位置も覚えつつの攻略となるため難易度は高くなる。
なお、カギを持った状態でダメージを受けると、カギを手放してしまう代わりに1度だけそのダメージを無効化することができる。
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自分で床やハシゴを配置するアイテムも存在する。取るとゲームが停止、自由に位置を決めると、一直線に床またはハシゴが広がり、一定時間それらを利用できる。
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敵もただ触れればアウトというタイプだけでなく、ダメージは与えずマリオを押し出す動く障害物のような敵も存在する。時にはその敵を足場などに利用する事も、攻略のカギとなる。
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ドンキーステージ(通常)
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ドンキーの攻撃をかわしながらポリーンのもとまでたどり着けばゴールとなる、中ボス的なステージ。
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つまり初代『ドンキーコング』と同じルール。
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ドンキーの攻撃も多彩でステージごとに違う。ステージ内のトラップと合わさるとなかなか手ごわい。
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ドンキーステージ(対決)
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ドンキーと直接対決するボス戦。
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ドンキーの投げてくる樽などを投げ返してドンキーにぶつける。この辺はマリオUSAに近い。
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樽をぶつけてボスキャラにダメージを与えるという要素はスーパードンキーコングシリーズに受け継がれた。
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上記の3パターンに当てはまらない特殊なステージも一部存在する。
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レベル0「工事現場」や、最終レベルのステージは全てドンキーステージとなっている。
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最終レベルでは初代『ドンキーコング』を簡易版ではなく再現したステージや、『ドンキーコングJR.』の最終ステージをアレンジしたステージも登場する。
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各ステージセットやレベルの合間にはデモシーンが挿入される。
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デモの内容は、新登場する仕掛けの紹介や、マリオのアクションの紹介といった、ステージ攻略上のヒントになっているものが多い。
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3段ジャンプを決めたマリオが天井にぶつかって、着地後にフラフラするなど、なかなか出来が良い。
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ステージ別に最短クリアタイムのレコードが記録される。
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早くクリアするほど、ステージ間のデモシーンで残機が増えるというボーナスもある。(合計タイムが100カウントにつき1つ残機が増え、100未満の余りも加算される)
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このゲームのパワーアップアイテムはハンマーのみ。
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初代『ドンキーコング』同様、無敵になるわけではなく、ジャンプや梯子の上り下りなどのアクションが出来なくなるといった制限がある。
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ステージが進むと特定の壁を壊すことができるスーパーハンマーが登場する。特定の壁を壊して進むステージで出現する関係で効果時間が切れても元あった配置に戻るため、スーパーハンマーが足りなくなってクリアできなくなることはない。
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初代とは違い、この2種類のハンマーは上空に放り投げることも可能。これを利用して、放り投げた直後に梯子を上ってハンマーを再キャッチしたり、ジャンプしつつ空中でキャッチして穴を飛び越えたりなんてことも…
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アイテムの中にはキノコも登場し、ドンキーやJrがマリオに投げてきたりする。
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これは『スーパーマリオブラザーズ』のようなパワーアップアイテムではなく、一定時間マリオの体が縮んでしまうという、どちらかといえばマイナスアイテムである。
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ただし、ステージによっては狭い通路を通ってショートカットできるといった、体が縮むことを利用した仕掛けもある。
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敵が投げてくる妨害アイテムだが、つい普段の癖で取ってしまうという事にも……。
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更に最終決戦では、キノコで巨大化したドンキーコングと戦うことになる。
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しかしエンディングでは…。
評価点
多彩なアクション
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3段ジャンプ、バック宙返り、大車輪など、ジャンプするタイミングや十字ボタンとの組み合わせなどによって様々なアクションを繰り出せる。
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逆立ちによって落下物を受け止めて防いだり、武器として使えるといったギミックも。
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3段ジャンプや宙返りは操作方法が特殊だが、クリアに必須ではなく、覚えておけば便利という程度の物だが、後述の仕様もある為やはりタイム短縮の為に体得しておいた方がいいだろう。
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これらのアクションは『スーパーマリオ64』にも引き継がれており、現在の体操選手のようにアクロバティックな動きをするマリオの原点と言える。
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タイトル画面で放置していると、マリオが各アクションを披露する。
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アクションやステージだけでなく死にパターンも多彩。
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今作のマリオは一定以上の高さから落ちると頭から地面に激突して死んでしまうのだが、少しずつ頭が下になっていく様子がやけに細かい。
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他にも敵との接触(初代と同じ死に方)、感電、焼死、圧死(横からと縦からの二通り)、タルによる轢死など。
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条件が条件なので機会は少ないが、小さくなった状態でドンキーに投げられるとバラバラになり死亡する。
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死にパターンによって、死亡時の音楽も変わったりする。
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ミスし易いステージもあるが、死にパターンの多彩さによりストレスを緩和している。残機は増やしやすい(最大99機)ので、ゲームオーバーを恐れず挑戦できる。
タイムアタック推奨のゲーム性
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ステージクリア時の残り時間はゲームの進捗とともに保存されるので、記録の更新を競うプレイが行いやすい。
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また、残り時間に応じた1UPボーナスの存在により、クリアタイムの短縮が単なる自己満足で完結しない点も秀逸。
演出面について
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背景グラフィックもよく描き込まれている
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同じレベルでも、ステージによって様々な場所でアクションをしていることが分かる。
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レベル6「飛行機」では、背景に飛行機の外観が描かれていたりもする。レベル8「岩山」の終盤では、次のレベルの舞台が背景に描かれており、ステージを進むごとに背景が近付いていく。
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スーパーゲームボーイのローンチタイトルだけあって、スーパーゲームボーイの機能を有効に活用している。
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タイトルに加え、マップ画面やボーナス画面といった固定画面は綺麗に色分けされ使用色数はかなり多い。
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ゲームフィールドはさすがに4色ながら、ステージごとに色を変えて精一杯のカラフル感を出しており、また背景とキャラクタの色分けも明確で見やすい。
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ステータス表示やステージクリア時の点数表示はカラフルで、ステージクリアごとにボーナス画面やマップ画面を見ることも相まって、全体的にカラフルな印象を受ける。
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曲もなかなかの良作揃い。
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森・砂漠・ジャングル等、ドンキーを追う中で訪れる場所は様々だが、どの曲もステージの雰囲気にマッチしており臨場感を高めてくれる。
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残り時間が少なくなった時の専用BGMも収録。カウントが進む度に激しい曲調になっていき、焦燥感を煽られる。
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ドンキーとの最終戦はそれまでの対決時とは別の曲が流れるが、これが本作らしからぬ雰囲気でカッコいい。
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スタッフロールのBGMはゲームボーイ音源のものだけでなく、スーパーゲームボーイで起動した場合にSFC音源で再生される別バージョンも収録されている。
SGB用にカラーリングを設定してあるGBタイトルはそれなりにあったが、専用楽曲まで用意されているのは流石に本作くらいのもの。
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余談だが、同時期に発売された「スーパードンキーコング」のジャングル面の音楽「DK Island Swing」に出だしのフレーズがそっくりな曲もある。
問題点
セーブ機能の不備
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セーブは4ステージ単位(4の倍数のステージをクリアした時)でしかできない。
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携帯機の性質上、その時の状況や電池切れなどのトラブルに応じて、いつでも中断できる仕組みが欲しかったところ。
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ポーズ画面にもセーブする項目はあるが、この場合記録されるのは残り人数だけで、その他の進捗は一切保存されない。
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タイムアタックについても、4ステージ分のタイムがまとめて記録される仕組みである。
残り人数を増やしにくいボーナスステージ
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ステージ中のポリーンの落とし物(帽子、傘、バッグ)を全て回収すると、ステージクリア後に残り人数が増えるボーナスステージが始まるが、運要素が強くあまり効率が良くない。
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必ず1UPか2UPできるルーレットはともかく、スロットでハズレを引いてしまうとアイテム回収の手間が無駄になってしまう点もマイナス。
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このボーナスはステージクリア時のタイムカウントの1の位が偶数か奇数によって選択されるため、狙ったボーナスを任意に選ぶことは可能となっている。
ラストバトルでポーズができない
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巨大ドンキーとの戦いでは、セーブはおろかポーズすることすらできなくなる。
総評
当時はゲームボーイの衰退期だったためこのゲームの知名度は低い。
しかしシンプルながら奥深いシステムのアクションゲームであり、ボリューム面を見ても今でも充分に楽しむことが出来る作品となっている。
その後の展開
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本作のパズル要素を踏襲したリメイク作である『マリオvs.ドンキーコング』がGBAで発売された。
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こちらに登場するのは二代目ドンキーコングのほう。
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ステージの前半は本作と同じく鍵を扉に運ぶとクリアとなる。逆立ちや宙返りなどのアクションも引き継がれている。
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2011年には3DSバーチャルコンソールでも配信開始。
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十分なボリュームにもかかわらず300円(増税前)とかなりお手頃の値段。試しにプレイ、な感覚でも満足できるだろう。
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ただし、VCの仕様上、スーパーゲームボーイ関連の機能には対応していない。スーパーゲームボーイの機能を大いに活用したソフトだけにこの点は残念である。
余談
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元のアーケード版とはゲーム内容が完全に別物にもかかわらず人気があるというちょっと珍しいケースである。
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スタッフも「リメイクを作るつもりは最初からなかった リメイクを元にして新しいゲームを作る」と語っていた。
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開発中は初代のリメイクパートにあたるステージ0の登場位置について一悶着あり、「ゲームの最初に入れると単なる過去作のリメイクと勘違いされてしまうのでは?」として当初はオマケパートに入れようという案もあったらしい。結局、製品版ではプロローグに相当する位置として最初に組み込まれることになった。
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予感的中と言おうか、3DSバーチャルコンソールの商品ページの紹介動画では見事にこのステージ0のみが出てくる。
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このゲームは元々エディットモードを導入する予定で、製作ツールとしてROMも出来ていたのだが、小学生がそれを理解し扱うのは難しいと考え、ゲーム中の一部で使おうという事で、床やハシゴを生成するアイテムとして導入される事となった。
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本作に登場するドンキーコングは初代『ドンキーコング』に登場したものと同一キャラであり、現在の二代目(初代ドンキーの孫)ではない。
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マリオと初代ドンキーが戦ったゲームは本作が最後である。
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『スーパードンキーコング』シリーズ以降に登場するクランキーコングは、この初代ドンキーコングの年老いた姿にあたる。
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原作シリーズでは、初代でレディをビルで救出後、マリオがドンキーをおしおきで監禁したところを息子のJr.が救い出し(『ドンキーコングJR.』)、その後手を焼いたマリオがドンキーを売却(『ドンキーコング3』)という流れだったのだが、
本作では最初にビルでポリーンを救出した後、再びポリーンをさらってドンキーが逃げ回るというパラレル展開になったため、原作シリーズにおける監禁→売却の流れは無かったことになっている。
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今作では最終的にドンキーとマリオは決着後に仲直りする展開となる。
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その後のシリーズでも『3』での「ドンキーが売却された」という設定は無かったことになっているようで、GB版での和解設定の方が受け継がれている節がある。
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時系列上、本作は『スーパーマリオブラザーズ』よりも前の話として描かれており、本作の終盤でマリオがキノコ王国の周辺に辿り着くが、そこで当時の恋人だったポリーンからピーチに心変わりしてしまったということが攻略本の開発スタッフのインタビューで明かされている(ただし任天堂の公式設定として組み込まれているのかは不明)。
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攻略本によれば、開発中は巨大リスのようなボスキャラクター「モモガー」が存在したものの、後が続かなかったり、ドンキーコングの存在感が薄れてしまうため没にされたということが語られている。
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コミックボンボンでは本山一城による本作のコミカライズ版が連載されており、ゲームには登場しないルイージ、ピーチ姫、キノピオ、クッパ、ラリー、ディディーコング等が登場しており、ラリーは第1巻の番外編、クッパは第1巻の番外編と第2巻の第03話、ディディーコングは第2巻の第03話でそれぞれ登場している。原作と違い2代目ドンキーコングは孫ではなく成長したドンキーコングJr.である。
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後日談となる第2巻第03話「ドンキー島での悲しい結末!!の巻」では上記の没キャラ「モモガー」が漫画のみながら復活登場を果たしている。
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ニンテンドーeショップ版「ゲームセンターCX」でも、有野課長が数本のバーチャルコンソールソフトを自由に遊んだ後に、本作の挑戦を行った。特別上手いわけではないのだが、純粋に楽しむ様子を観る事ができ、この動画を観れば本作の概要が大体理解できるはず。