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真・三國無双7 猛将伝 - (2016/11/24 (木) 17:56:08) の編集履歴(バックアップ)



真・三國無双7 猛将伝

【しんさんごくむそうせぶん もうしょうでん】

ジャンル タクティカルアクション
対応機種 プレイステーション3
メディア BD-ROM 1枚
発売元 コーエーテクモゲームス
開発元 コーエーテクモゲームス(オメガフォース)
発売日 2013年11月28日
定価 通常版:5,040円
ダウンロード版4,500円
プレイ人数 1~2人
通信機能 Playstation Network対応
※ダウンロードコンテンツ配信、オンライン協力プレイ
セーブデータ HDD必要空き容量:850KB以上(トロフィーは6000KB以上)
レーティング CERO:B(12歳以上対象)
コンテンツアイコン 暴力、セクシャル
備考 3D立体視対応
ボイスチャット対応
ポイント 呂布伝復活
猛将伝最多の追加キャラ
武器システムや細かい仕様で様々な歩み寄り
判定 良作
無双シリーズリンク


概要

真・三國無双7』におけるシリーズお馴染みの拡張ディスク。
細かいバランス調整や新武将・新ストーリーの追加が成されたほか、MIXJOYをすればその環境下で無印のストーリーが楽しめる。

ここでは無印+猛将伝のワンパッケージタイトルである「真・三國無双7 with 猛将伝」についても述べる。


新要素

チャレンジモード

今や猛将伝恒例となった競技モードが今回もやってきた。 ネットランキングに登録すれば、全国のプレイヤーたちと腕を競うことができる。また今回はこれらをプレイすることで、対応した特殊属性が付与された武器が手に入る。

  • 暴風:10分間に何人敵を倒せるかを競う。今回も呂布を倒すと敵兵大量投入だが、その際の増援はかなり強化されているので覚醒状態をうまく使う必要がある。
    • 対応属性は『撃破数に応じて攻撃力アップ』。Lv10だと100人撃破ごとに1割増(1000人撃破で2倍、撃破数カンストで10倍超)という高い効果を得られる。
  • 彗星:10分間または自分が落ちるまでに何人敵を高台から落とせるかを競う。
    • 対応属性は『吹き飛ばし力アップ』。
  • 迅雷:呂布の追撃やトラップをかいくぐりつつ、目標地点での武将を倒した時間を競う。
    • 対応属性は『ダッシュ中に攻撃耐性がつく』。初期バージョンは何故かダッシュしてない時にも効果があったため重宝されていた。
  • 百花:15分間またはやられるまでに時間内にどれだけ無双武将を倒せるかを競う。一定数倒す毎に敵将の能力や同時出現数が上がる。
    • 対応属性は『ヴァリアブルカウンターによる強化時間アップ』で、通常の7秒が最大で倍の14秒に上昇。
  • 烈火:マップ中の敵全滅にかかった時間を競う。
    • 対応属性は『吹き飛ばした敵が爆発で周囲を巻き込んでリバウンドしてくることがある』。ダメージはないが、武器と技によってはかなりの範囲を吸い寄せることができる。

新ストーリー「呂布伝」

  • 発売前から目を引いていた要素。いままでの無双シリーズではわずか、もしくはIFしか描かれなかった呂布のストーリーが、5つめの勢力として猛将伝に収録されている。
  • これまでの4勢力同様に基本の史実ルートと、条件付きで突入できるIFルートが用意されている。

将星モードの新たな戦い「地方平定」

  • 帝を招き入れる為の銅雀台を完成させた後に突入する将星モードの第二部。下野していった武将たちを再び仲間にし、各地の地方を統一することになる。

新武将

  • 「于禁」「朱然」「法正」「陳宮」「呂玲綺」の五人が追加された。この追加人数は三國猛将伝シリーズでは最多である。
    • このうち陳宮は『7』発売後にファミ通により行われた「次作に出てほしい武将アンケート」で一位を獲得したうえでの参戦。呂玲綺は『5』の呂布が使用していた武器を元にした十字戟を引っさげて登場している。

その他

  • 難易度「究極」の追加
    • 6猛将伝と同様、無印の最高難易度「修羅」を上回る敵のパラメータを誇る。また、回復アイテムのドロップ率も低い他、将旗兵が敵将を強化してくる場合もある。
      • 本作においては相性不利状態では通常攻撃を食らうだけでも一瞬で瀕死~即死になりかねないが、実績以外の隠し要素収集にプレイが必須となるわけではない。
      • 将旗兵は無双ゲージを消滅させる効果がなくなっている。
  • 武将の能力値・レベルの最大値上昇
    • 上述した「究極」への対応もあり、レベルの上限が99から150に、攻撃力・防御力はそれぞれ1000から1500に引き上げられた。
  • 護衛武将のシステム強化
    • 将星モードで仲間にした武将を連れて行くシステムがフリーモード・一般武将でも使用可能に。
    • ステージ中では護衛/遊撃/拠点確保(3回まで)と、戦闘技能(武将ごとに決まった数だけ)の発動を指示できるようになった。
    • これまでは一人だけだった護衛武将を3人連れていけるようになった。
      ただし護衛武将毎にコストが設定されており、無双武将は一人30~33も使うので最初は連れていくことが出来ない。
      • 護衛武将の技能を使ったり、フリーモードで戦功目標を達成することで「勲功」が手に入り、それに応じてプレイヤー武将の統率力=総コストの限界が上がっていく。
    • 戦闘技能は主に将星モードでの攻略に有用なものが揃う。KOカウントに応じて制限時間を回復させるという、連戦向けのものも。
      • 戦闘技能のステージごとの使用回数は最初は1回だけだが、他の護衛武将と引き換えに護衛武将強化によって技能Lvを上げる事で回数を増やすことが出来る。
        基本的にはコストが高いほど最大回数も多い傾向にある。
      • 特定条件を満たして強化を行った場合、極稀に支援スキルが変化することもある。
  • フリーモードの要素追加
    • 裏シナリオやDLCを含む全ステージにクリア評価と3つの戦功目標が追加。評価は「撃破数」「経過時間」「獲得武勲」の3分野の平均ランクで判定されるが、総合ランクSのみは全ての分野で同時に規定以上を達成しないといけない。
    • 戦功目標はどのステージも「特定のアクションなどの条件で一定数撃破」「制限時間内にステージ中の目標を達成」「一定条件で指定された護衛武将の技能を使う」のパターンであり、達成してクリアすると宝玉と武勲が手に入る。
    • 総合ランクSを取ろうとするとなかなか骨が折れる(特に戦功目標全達成と同時に狙おうとする場合)が、一応戦功目標を取りこぼしても戦闘技能のスキルを使えばランクSにできるだけの武勲は十分得られるので縛られることはやや少ない。なお、「修羅」「究極」でプレイするとランク評価の基準が若干緩和される。

評価点

  • 呂布のストーリー
    • 『4』を除く過去作の呂布のストーリーはIF色がかなり強かったが、本作においてはかなり史実に近いストーリーがプレイできるようになった。
      三国志における呂布の有名なエピソードや戦いはひと通り入っており、史実ルートはまさに呂布の登場から最期までを無双6~7スタイルで表現したものとなっている。
      • 史実ルートの最終ステージ『下邳落日戦』は、大軍勢(登場する敵武将は合計70名以上)に圧し潰される絶望感、その中でも味方を鼓舞し奮戦する張遼たち、三國無双シリーズではかなり稀有な殊更に重く暗い開幕時の戦闘BGMなど、雰囲気の演出も合わせてステージの難易度・完成度共に高く評価されている。
      • 他勢力の史実ルートに比べてもさらに暗いストーリーになるが、それは後述するIFルートの逆転劇を引き立てる一要素でもある。
    • IFルートでは史実で関係が悪かったとされる呂布が陳宮を重用するなどといった見どころがある。
      そして分岐ステージと最終ステージで流れる、IFステージ唯一の完全オリジナル曲「STRENGTH,WEAKNESS」をBGMに、史実での悲劇を自らの手で切り開いていくカタルシスは、呂布のファンなら体験すべきものであろう。
    • ただし「呂布の勢力に属している(属していた)無双武将」は本作でもそれほど多くないため、このシナリオで使用できる武将に変化はほぼない*1
  • 他の5勢力にも新たなストーリーが追加された
    • 単純にステージが増えただけでなく、追加参戦武将や無印のシナリオ全体を通した合計使用回数が少なかった武将たちの出番がそこに当てられている。
    • 呂布・他以外の4勢力における追加ステージは「アナザーIF」という時系列順の1本道ルートとして別途にまとめられており、本来その戦いには登場しない武将を交えて展開。
      これらもクリアしていくことで次の追加ステージが出現という形をとっているが、途中にIF分岐のような条件を満たさなければ次に進めないステージが存在する。そのセットを乗り越えた一番最後には、無印では姿を見せなかったネタステージが待っている。
    • もちろんフリーモードでも遊べるし、大半は裏シナリオにも対応。本来は選べない特定の武将を使うと、隠し台詞が聞けることも…?
  • 武器の所持限界数の増加
    • 最大1000個から1200個に拡張され、多少のゆとりができた。
    • 無印時点では77人の武将=77の武器種があったため、1種につき10個ほどのストックでもう限界が近かったということになる。
      猛将伝では1200個/82種類なので平均14~5個ほど余裕があることになる(DLC武器をすべて導入した場合、1200個/91種類で約13個)。
  • 全武将に2つ目のEX攻撃が追加
    • このため「EX攻撃の使い勝手があまり良くない」「自身の一時強化にしか使えない為爽快感がない」などの不満の声はほぼ解消することができた。
      固有技がもう一つ増えたということでもあるので、武将の個性付けにも一役買っている。
    • 一部のキャラクターはEX攻撃がC5やC6など後半のチャージ攻撃からの派生となる関係で、システムの性質上レベルを上げないとEX攻撃が使用できないという問題が発生していたが、本作ではEX1・2のどちらかを必ずC1~C4に割り当てる事でその問題を解消している。
  • 武器の強化が容易になった
    • 無印版は「アップデートをしなければ強化システムが機能しない」といった有様であり、プレイヤーから不満の声が続出していた。
      猛将伝ではアップデート後の仕様がデフォルトで導入されている上、新たに「特殊鍛錬」により宝玉*2を一定数消費することで目当ての属性の種類、レベルをそのまま他の武器に移し替えることが可能となった。さらに「天」「地」「人」の三すくみも自由に変更できるようになったり、高コストだが武器自体の攻撃力を上げたりできるなど自由度は無双OROCHI2に匹敵するものに。
    • 加えて猛将伝自体のアップデートにより、秘蔵武器にも同様の改造が可能になったため、それらの属性による冷遇もようやく解消。DLC武器もそうだが、きちんと手に入れて使う意義ができた。
  • その他
    • イベントを再生するときのロード時間が短くなり、快適に。
    • フリーモード限定でイベント再生のオンオフの切り替えが可能になった。
    • ストームラッシュの発動を自動か、手動かで切り替えられるようになった。
      • 以前は敵の気迫ゲージがゼロになった瞬間に自動で発動していた。最初こそ便利に思えるが、プレイを重ねるごとに「コンボの途中に勝手に発動してしまう」上、ストームラッシュはキャンセルが出来ないという二点が、節々で鬱陶しく感じられることが在る。
      • この弊害の最も顕著な例が「敵の体力と気迫ゲージが同時にゼロになったため誰も居ない所でストームラッシュが発動」というもの。また遠距離攻撃に特化した武器(打球棍)など、発動すると邪魔になるものもあるため、覚醒状態で戦うか相性不利状態でゴリ押した方が有利という逆転現象を引き起こしていた。
      • 本作よりオプションに項目が追加され、「□+△で自分の好きなタイミングで発動する」という設定ができるようになった。もちろん従来通りの自動発動にしておくことも可能。
    • MIXJOY時にある条件で開示されるストーリーモードのIF条件文が一部修正され、煩雑さが緩和された。

賛否両論点

  • 弱体化しても武器によってはまだまだ強すぎる属性
    • 無印で猛威をふるっていた「旋風(ガード無効化+確定で割合ダメージ)」は今作で「ガード可能、ガードされた時だけ確定で割合ダメージ(ガード崩し・ガード不可技では無効)」という仕様に変わった。
    • とはいえ高難易度・遠距離攻撃ほど敵のガード率は上がるため、それを活かせる武器は相変わらず強い。
      • 具体的に言えば、多段ヒットする技において、「その全段がガード可能かつ、ヒット毎に特定の属性効果が複数回発動する」技がある武器(弓や飛燕剣のチャージ3・迅雷剣のチャージ4・打球棍や鞭箭弓のチャージ6や断月刃/双頭錘の一部チャージにおける追加入力成功時など)。
      • これらに旋風や斬撃*3を付けるとどんな敵も瞬殺できる。というか旋風はガードさせると究極のオーラ付き武将が一瞬で溶ける
      • 過去作にも同じような属性があったが*4ほぼ役立たずだったため、今作の仕様は使える分まだマシ…といったところか。
    • 属性効果に依存する武器の格差は大して平坦化されてはいないが、チャージ攻撃によらない属性には後述する「凱歌」や「連撃」「誘雷」「神速」など重要視される物も多いため、どの武器でも属性を整えることで一定以上の強化はできる。そこまでやってもキツめの武器が無いこともないが。
    • 割合ダメージ属性を使うか使わないかはプレイヤーの自由。特殊鍛錬の追加もあり属性付与・変更が大幅に容易になった本作では、強すぎると判断したら上書きして外してしまえばいいだけの話になった。
      そしてこのチャージ攻撃用属性に頼らない場合・頼れない武器種でも、パラメータを確保し、スキルと一時強化アイテムを最大限に活用しながら無双乱舞と覚醒乱舞を上手く回していけば、難易度「究極」であっても殆どのステージ・武将で十分クリアは狙える。
    • 「凱歌」の効果は据え置き。高難易度での被ダメージが激しくなったので前作以上に*5重要度が増すことになった。その分「治癒」*6の影がもっと薄くなってしまったが…
    • 前述の通りアプデで秘蔵武器の改造も可能にはなったものの、シリーズのファンの間では依然として「秘蔵武器に頼らずとも汎用武器を極限まで強化して自分だけのオリジナル最強武器を作った方が面白みがある」という声が根強い。
      とはいえ、秘蔵武器を強化するかどうかもまたプレイヤーの自由である。強すぎると思ったら属性を変えるなり汎用武器に持ち変えるなりして遊ぶ、というのが大方の了解となっている。
  • やや鬱陶しくなった敵
    • 無双武将、モブ武将ともにヴァリアブル攻撃の使用頻度が無印より大幅に増し、こちら側も武器切り替えを促される場面が増えた。
      • 影の薄かったヴァリアブルカウンターを狙いやすくなったということでもあるが、武器相性が劣性の敵武将はこちらのEX攻撃と無双乱舞以外でひるまなくなるうえ、与えてくるダメージが数割増えるという高難度ほど厄介な危険をはらむ。そして、その一撃が即死に繋がる難易度「究極」で悠長にカウンターを狙っている暇はない。
      • 相性不利の相手のスーパーアーマーはそのまま。ただしチャージ攻撃をヒットさせるとストームラッシュを発動されることがある(起き上がり・受け身直後に攻撃するとほぼ確実)。近距離ならこれを逆用し、攻撃ペースを緩めずにヴァリアブルカウンターを狙う事も可能ではある。
        ただし中距離以降で戦わざるをえない武器では相手のストームラッシュにスローモーがかからない事が多いため、ラッシュを誘発させると高難度ではまず死ぬ。
      • ヴァリアブル攻撃発生時は殆どが無敵時間を少し持っているので大技を抜けられるといったこともある。中にはヴァリアブルの出掛かりですでに無敵になっている武将もいたりするので、敵に使われるとどうしようもないケースも。
    • 無印では盾を持つ雑魚兵がいたが、与ダメージが少し減る程度で何をするわけでもなかったが、今作からは盾でガードをするようになった。
      盾兵のガードには耐久力こそあるものの、基本的に兵の体力の倍ほどはある。加えてガード崩しはほぼ無効化してしまう始末。
      • さらに盾兵のガードのみ地形と同じように攻撃判定を遮断するため、この盾兵の存在自体が爽快感を削いでいる節が強くなっている。これに関しては「ウザくなった」と「盾兵らしいアルゴリズムが出て良い」と両方の声がある。

不満点

  • 相変わらず苦行の将星モード
    • まず、相変わらず連戦での「旅団長無双」はそのまま。連戦数によって宝玉が手に入っていく都合上、この状態に持っていければ最も速くカンストに持っていける難易度「究極」*7でのリスクを抑えられるのだが…。
    • 上で述べた通り本作より、新しく「地方平定」という段階が追加された。将星モードに退屈を感じていたプレイヤーは多く発売前は期待されていたのだが、実際には無印の将星モード以上に面倒な内容、という評価が多い。
      • 基本的には「仲間にしている武将を何人か選んで軍団を編成」→「仲間と共に戦場に散らばる拠点を制圧しつつ進軍する」というもの。難易度が高い・拠点を多く制圧する程勝利した時の「制圧率」が上がっていき、ある数値より上になると無双武将が1人ずつ現れる。
      • 問題なのは「地方平定」開始時に以前仲間にした武将の大半が野に下ってしまうので、70人超の無双武将・モブ含め800人超の武将をまた集めて回るはめになること。
      • そして平定戦に連れて行った武将が敗走した場合、その武将はまたしても野に下る。加えて戦闘開始時の味方士気は低いので、ぼーっとしていると「戦闘開始数十秒後に味方武将が何人も敗走」といった事態が普通に起こる。そして野に下っていく武将たち…。一応、出撃時にランダム配置ボタンを二度押すことでモブ武将だけを出撃させることは可能。
      • また拠点の防御力も非常に低く、旅団長どころか遊撃隊長ひとりにすら二つ三つと余裕で潰されるほど。味方武将の敗走を防ぐにはプレイヤーひとりで戦場を駆け巡り、近くで敵を蹴散して救援していく必要がある*8。幸いプレイヤーから見た敵の強さはそれほどではなく、秘蔵武器を取れる程度に武器と武将を育てていれば、キャラ・武器にもよるが「修羅」あたりも苦労せずクリアできるレベル。
      • 味方武将の配置はランダムのため、地方によっては全員を生き残らせるのが無理な状況になる場合も*9決して武将全員を仲間にし直さなければならないわけではないのだが…。
      • 加えて無双武将70人超は総大将としてしか登場しない。つまり一回の戦闘で仲間に出来る無双武将は1人だけで、無双武将はキャラ毎に出現する戦場が設定されており、しかもその設定にも偏りがある。故にたった一人の総大将を仲間にする為だけに同じ戦場に何度も出向く必要があり、そしてその度に仲間がやられては下野していく…。プレイヤーがウンザリするのも無理はない。
      • なお強化に使われるか合戦でやられて「下野した武将は護衛武将強化で上げた技能Lvや変化した支援スキルがリセットされてしまう」ためこの問題も無視しにくい。
+ ちなみに
  • 地方平定の最終決戦に出てくる十常侍五人衆は初見殺しであり、実質的なラスボス。その名の通り五人で出てくる。
    • その凶悪っぷりといったら虎牢関の呂布に次ぐレベル。五人全員がハイパー化+アーマー付きのうえに攻撃力がバカ高く、難易度「難しい」程度でもレベル150のキャラが秒殺されかねないほど。加えて倒しても一人一回ずつ復活するというおまけ付き。
      • また周りには敵兵もほぼ居ない為上で述べた「凱歌」の効果も薄く、真・覚醒乱舞への突入も難しいという状況。それなりに対策を敷かれているのだ。
    • しかし、虎牢関呂布同様に「 救援で士気を上げた味方の手を借りる 」ことで容易にあしらってしまえる。彼らを倒したあとには一連の騒動を起こした偽帝を倒すことになるのだがこっちはムチャクチャ弱いというなんとも拍子抜けなオチが待っている。ある意味ではリアリティのあることだが。
  • なお、スリルを求めて再び彼らと戦おうとしても、一度勝ったらこの闘いに挑む事はもうできない。そのためか、将星モードは「はじめから」と「地方平定からやり直し」ができるようになっている。

総評

無印での不満点などはほぼ解消を果たし、確実にプレイは快適になったといえる。
将星モードを中心にバランスがやや大味になったなどの課題が残っているとはいえ、真・三國無双シリーズの総決算的な作品を「最強、一騎当千」と呼ぶに申し分ないクオリティへと押し上げてくれたことは間違いない。


真・三國無双7 with 猛将伝

【しんさんごくむそうせぶん うぃずもうしょうでん】

ジャンル タクティカルアクション


対応機種 プレイステーション3、プレイステーション・ヴィータ
プレイステーション4、Windows Vista~8.1
メディア 【PS3/PS4】BD-ROM
【PSV】PlayStation Vitaカード 各1枚
【Win】DVD-ROM4枚
発売元 コーエーテクモゲームス
開発元 コーエーテクモゲームス(オメガフォース)
発売日 【PS3/PSV】2013年11月28日
【PS4】2014年2月22日
【Win】2014年5月23日
定価 通常版 / ダウンロード版
【PS3】7,560円 / 6,600円
【PSV】7,140円 / 6,300円
【PS4】8,190円 / 7,100円
【Win】8,424円
プレイ人数 1~2人
通信機能 【PS3/PS4/Vita】Playstation Network対応
※ダウンロードコンテンツ配信、オンライン協力プレイ
【Win】Steam Works対応
※ダウンロードコンテンツ配信、
本体ソフトはパッケージのみ
セーブデータ 【PS3】必要容量:850KB以上(トロフィーは60MB以上)
【PSV】2000KB以上
ディスクレス起動【Winのみ】 可能
※要Steamアカウント、およびインターネット接続環境
レーティング CERO:B(12歳以上対象)
コンテンツアイコン 暴力、セクシャル
備考 3D立体視対応
ボイスチャット対応
ポイント 最強の無双、次世代機とSteamへ
PSV版はハードスペックが大きく足を引っ張る
判定 良作
判定(Vita) なし
無双シリーズリンク

概要(with 猛将伝)

無印版無双7と7猛将伝の統合ディスク。
真・三國無双シリーズの正規ナンバリングでは初となる、同PS3版での統合ディスク及び、Vita・PS4でのリリースとなった。(Win版の統合移植は『4Special』『6with猛将伝』と数えて3作目)

  • PS4版
    • ワラワラ感の強化。まさに一騎当千を味わうことができる。
    • グラフィックが強化され、ステージや武器が細かく描画されるようになった。一部キャラのコスチュームやステージによっては別物と化している。
      • 光の描写と金属の質感の出来は良いが、逆に人物の肌のテクスチャの出来については賛否が分かれる。
    • ロード時間は長めだが、PS4のキャッシュ機能によりプレイし続けることでロード時間は短縮されていく。
    • エラーはほぼ起こらないが、フレームレートは頻繁に落ち、安定しない。特に火計中は極端にカクカクになり、30fpsも出ない。
  • Windows版
    • Valve提供のオンラインDRM「SteamWorks」を使用。『真・三國無双3 ハイパー』以来のディスクレス・オンライン認証起動となった。
      • さらに無双3ハイパーと違い、前作までは出来なかったDLC*10やアップデートの自動適用などに対応し、据置機版との格差がオンラインプレイ以外すべて埋まった。
    • 動作の安定感については、エラー落ちも処理落ちも『6with猛将伝』よりはだいぶマシになった。
    • ワラワラ感に関しては表示人数「最大」設定で問題なく一騎当千を味わえる。
    • 画質自体はPS3準拠だが、さほどスペックが高くないノート型などのPCでもスムーズに遊びやすいのは大きい(完全に同じというわけではなく、Windows版だけはヒットエフェクトが変更されていたりする。))。
  • PS3無印版から削除された楽曲が存在する。具体的には『6』の遊興・限界突破・南中で、これらはPS3以外や無印版のアップデートデータがない場合は聞くことが出来ない。
  • 残念ながらVita版についてのみ、無視できない問題点が存在する。以下に追記する。

Vita版について

  • 処理落ち、音割れが酷い
    • Vita版における最大の不満点。まず処理落ちだが、多少群がっている敵集団に無双乱舞を放つとフレームルートがガタ落ちしてコマ送りのような感じになってしまう。無双乱舞でなくとも敵兵の群れに攻撃するだけで動作が重くなる場合も*11。覚醒乱舞に至っては発動しただけで画面の映像が飛び飛びになる場合すらあり、まともに移動するのも難しいほど。
    • 音割れに関しては一部の女性武将の台詞を聴くと耳が痛くなるレベルであり、基本的にあらゆる音がこもっている。
  • Vita版では敵兵の表示数がかなり少なく、無双における重要な要素である「敵兵を薙ぎ払う快感」が削がれてしまっている。敵兵の無限湧きを狙うなどしないと、普通に戦っただけでは一部ステージを除き400~500ぐらいしか敵を倒せない。最近でもVita版『 無双OROCHI2 Ultimate』において「ステルスが酷い」という問題を解消しようとした結果なのであろうが、それによって爽快感が激減しては本末転倒であり、「多少のステルスがあってもいいから快適に遊びたい」との声も見受けられる。この問題の解消はまだまだ難しいといえよう。
    • このことによる弊害として真・覚醒乱舞への移行が非常に困難になってしまっている*12。攻撃のペースが速い覚醒乱舞持ちの武将でなければ無双ゲージをフルに使っても真・覚醒乱舞に移行することそのものが困難という有様である。もともと据え置き機と比べて携帯機であるVita版はスペック的に表示人数が劣るのだから、これはある程度調整してくれてもよかったのではないか…*13
  • また、戦闘中にエフェクトが異常に汚くなる場合も。
    • 主に衝撃波系や雷、炎などの属性で起こりやすい。敵兵が群がっているところでこれらの技を繰り出すとまるでエフェクト自体にモザイクが掛かったかのような状態になる*14

総評(with 猛将伝)

シングルディスクソフトであるため「MIXJOYの手間がかからない」「無印+猛将伝二本買いよりは安い」というのが利点ではある。とはいえ単体では高めの値段設定のため「無印を買っちゃったけどMIXJOYしなくてすむから」という理由でPS3版を購入するのはオススメし難い。
またVita版に関しては残念ながらパフォーマンスに不備が目立つため、やはりハードを限定しないのであればPS4版かPC版がオススメといえる。