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グランツーリスモ (PSP) - (2016/10/02 (日) 09:02:27) の編集履歴(バックアップ)
グランツーリスモ
【ぐらんつーりすも】
ジャンル
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リアルドライビングシミュレーター
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対応機種
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プレイステーション・ポータブル
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発売元
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ソニー・コンピュータエンタテインメント
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開発元
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ポリフォニー・デジタル
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発売日
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2009年10月1日
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定価
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5,480円 ダウンロード版:4,400円(全て税5%込)
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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廉価版
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PSP the Best:2012年12月6日/2,800円 ダウンロード版:2,200円(全て税5%込)
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判定
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良作
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グランツーリスモシリーズリンク
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概要
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シリーズ初の携帯機向け作品。
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元々は『グランツーリスモ4 モバイル』の名称で2004年に発表。2005年春発売予定とされたが『グランツーリスモ5』の制作を優先するとのアナウンスもあり、表立った進展は無かったが2009年、現在のタイトルに改題した上で改めて発表された。
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ちなみにゲームソフトとしては非常に珍しい発売日の繰り上げが行われた(2009年10月8日発売予定→2009年10月1日発売)。
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タイトルはPS版『グランツーリスモ』と同一であるが、移植・リメイクではなく純粋な新規タイトルである。
特徴
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全体的に据え置き向けタイトルにおける「アーケードモード」をやや強化した作りになっており、「グランツーリスモモード」の要素は少ない。
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収録車種は830台、コース数は35・コースレイアウトは70とボリュームは従来のシリーズと同等。
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GT4からの継続収録となった、全長20km以上に及ぶドイツの難コース「ニュルブルクリンク」も、携帯ゲーム機向けソフトとしては初めての収録となっている。
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主なゲームモードは「ひとりで走る」「アドホックモード」「ミッションでチャレンジ」の3つ。
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「ひとりで走る」はコース・(所持している)車を選んで走ることができる。形式は「シングルレース」「タイムトライアル」「ドリフトトライアル」の三種類から選ぶ。シングルレースはレベルD~SからCPUの強さを選ぶことができるが、最初はレベルDしか選ぶことが出来ず、1位で勝利することによりコースごとに上のランクが解禁されていく。
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「アドホックモード」による他のPSPとの通信では、様々なルール(ハンデ)の対戦レースの他、車のシェア・トレードなどが可能。尚、インフラストラクチャーモードによる通信は用意されていない。
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「ミッションでチャレンジ」は従来の「ライセンス取得」とほぼ同じだが、本作ではライセンスによる出走できるレースの縛りなどがなく、代わりにミッションをクリアすることでクレジットが手に入る。
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上記のゲームモードを遊ぶとクレジットが手に入り車を購入することができるが、そのラインナップは限られているという特殊な仕様。
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従来シリーズの中古車のように、ゲーム内日数(レースをするごとに進む)ごとにディーラー・車のラインナップが変化していく。変化周期・初期車両などはPSP本体ごとに異なっている。
評価点
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流石に相違点も多いが(後述)、「グランツーリスモ」を上手く携帯機に落とし込んでいる。
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例えばトヨタの車を例にすると、プリウスやヴィッツのような大衆車とスープラやMR2のようなスポーツカーで性能差をちゃんと感じられるし、逆に同じトヨタのスポーツカーでも車種やモデルごとに性能が違う。さらにまったく同じスープラでもターマック・ダート・スノーロードでそれぞれ挙動が異なる・・・と、リアル性は損なわれていない。
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「わりと本格的なドライビングシミュレーターを持ち出せるようになった」と言うだけでも特筆に値するだろう。
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念願のランボルギーニ社が参戦。カウンタック2種類のみだが、スーパーカーブームを牽引した名車であるため運転できるようになったのは大きい。
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後述のように「GT5の先行収録」と観れば、むしろ妥当な車種チョイスではないだろうか。
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クレジットが貯まりやすい上、レースは一戦勝負かつライセンスの概念がまったくない。結果、サクサクとクレジットを貯める事が可能。
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ショップに並んでさえいれば欲しいクルマを買うのは難しくない。レース仕様車は流石に高額だが。
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グラフィックはシリーズの例に漏れず良好。ベースがGT4ということもあってPS2に迫るレベルのグラフィックを実現している。フレームレートもしっかり(可変)60FPS。
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物理エンジンも『グランツーリスモ5 プロローグ』と同レベルの物を搭載しており据え置きタイトルと比べても遜色はない。
賛否両論点
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車にチューニングパーツを付け足すことは一切できない。
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セッティングについても「タイヤの変更」「ASM・TCSの利き具合」「サスペンションの調整」「シミュレーションの違い」といったものしか対応していない。
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全体的にGT5プロローグとほぼ同じシステムとなっている。
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常に購入可能ラインナップが変わっていくため、欲しい車をすぐに手に入れることが出来ず、目当ての車が購入可能になるまでひたすら待たなければならない。
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ゲーム内日数はレース等をしないと進まないため特定の車種が目的ならレース→ディーラーチェックを延々と繰り返すハメに。
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代わりにお金自体は手に入りやすく、超高額なレーシング仕様の車両以外は手軽に買える調整となっている。
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上記のセッティングシステムや買った車を売却できない仕様も合わさって、「一つの車に愛着を持って乗り続ける」のではなく「次々と乗り移り続けて様々な車を楽しむ」というスタイルが推奨されるゲームデザインになっていると言える。
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収録車種はGT4とほぼ同じ。GT4は05年発売、本作は09年発売と間はあるが、その間に登場した車両の収録数は少ない。
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新規収録マシンはパッケージの「シボレー・コルベット C6 ZR1」をはじめ、「フェラーリ・エンツォ フェラーリ」「ランボルギーニ・カウンタック」「ブガッティ・ヴェイロン」など一部の車両がGT5から先行収録されている程度。
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車種数自体は100台近く増えているが、日本の車両の国外販売版が大半を占めている。性能は当然同じで、左ハンドルという点のみで差別化されている。
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これは本作が『グランツーリスモ5』にクルマを移すことができるというコンセプトのもとに開発されていたからと思われる。とはいえ、PSPの実在車両を使ったレースゲームにおいて車種の多彩さに関しては本作が頂点であろう。
問題点
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対人/CPU問わず同時出走車両数は4台。PSPの性能的限界を感じさせる仕様である。
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しかし、これまで2台までしか走行できなかった一部シティコース、ダート・スノーコースも4台での走行が可能となっている。
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コースの時間帯は全て昼・晴れ。ウェット路面や夜間レースは用意されていない。
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このためか、初期から登場するオリジナルコース「スペシャルステージ ルート5」等は本作に収録されていない。
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シングルレースのCPUのレベル上げが作業になりやすい。
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レベルDからC、CからBに上げるのに1回、BからAに上げるのに2回、AからSに上げるのには3回も1位を獲得する必要があり、レベルSまで上げるのに最低でも7回走る必要がある。
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他の順位で1位分のポイントを獲得するには、2位であれば2回、3位であれば3回獲得する必要があり、4位に至ってはポイントを獲得できないという仕様上、もし1位以外の順位を獲得した場合、必要レース回数はさらに増える。
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GT4に登場しているのに未登場の車両が十数台ほどある。
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GT1から登場しシリーズとも縁の深いアストンマーティン製の車両は一切未登場。
総評
携帯機ならではの短時間の軽めのプレイを意識した独特な縛りが鼻についてしまうプレイヤーも見られるが、基本的には従来作と同じくリアル志向の良質なレースゲームであり、携帯機でもシリーズの魅力を十分に出している。
据え置き機のナンバリングタイトルに比べると本作は入門向けの作りになっているとも捉えることもでき、本シリーズの足がかりとして遊ぶのに適すと言える一方、本格的なやり込みに関してはやはり最新作を遊ぶ方が良いであろう。