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びっくり熱血新記録! はるかなる金メダル - (2019/02/25 (月) 00:08:25) の編集履歴(バックアップ)


びっくり熱血新記録! はるかなる金メダル

【びっくりねっけつしんきろく はるかなるきんめだる】

ジャンル カスタム武装アクション
対応機種 ファミリーコンピュータ
発売・開発元 テクノスジャパン
発売日 1992年6月26日
定価 6,500円(税別)
配信 バーチャルコンソール
【Wii】2011年10月18日/500Wiiポイント
【WiiU】2014年11月12日
【3DS】2013年1月23日/上記共に500円
判定 なし
ポイント ダウンタウン風ハチャメチャオリンピック
くにおくんシリーズリンク


概要

くにおくんシリーズの一つ。『ダウンタウン熱血行進曲』の続編であり、ダウンタウンシリーズの一作にあたる。

前作は「運動会」をモチーフにしたスポーツアクションだったが、本作は「オリンピック」をモチーフにしており*1
登場する競技もオリンピックの競技を彷彿させるものとなっている他、チームの得点とショップでの買い物に使えるお金とを兼ねた「金メダル」を集めるのが目的となっている。


ストーリー

前作で「くにお」に恥をかかせるために大運動会を開いた「とうどう」だったが、「くにお」たちの有り余るパワーを計算に入れていなかったために敗北。
「とうどう」はリベンジのため父「こうのすけ」を頼り、泣き落として巨大なスタジアムを建設してもらう。そこで新たに運動大会を開き、再び「くにお」に挑戦。
前作に登場した「熱血」「花園」「冷峰」「各校連合」の4チームの他、「こうのすけ」がアメリカから呼び出した「オクラホマハイスクールチーム」が参加し、優勝を目指して争う。


参加高校

熱血高校(くにお・すがた・ななせ・もりもと・いちじょう)

  • 主人公くにおが所属する高校。メンバーは前作から「たかみね」が抜けた。
  • 前作同様にこのチームでノーマルモードの一人プレイをクリアした場合のみ、エンディングを見ることができる。
    • やはり「くにお」がすべての能力においてダントツの為にワンマンになりがち。
    • 他の選手は総じて能力が低めだが、前作で素早いだけだった「いちじょう」の力が上がっている等調整が入り、競技が1対1やスコアアタック形式になったことでそこまで不利ではなくなった。
    • 逆に、前作では裏技で武器投げ最強になれた「もりもと」が打たれ強いだけのキャラになってしまっている。

花園高校(りき・さおとめ・よしの・しみず・わしお)

  • くにおのライバルりきが率いる高校。メンバーは前作から「まえだ」が抜けた。
    • 前作同様に「よしの」を除いて素早さが低めだが、体力や力が高い。しかし、キャプテンの「りき」を除いて防御力が低いのがややつらい所。
    • 全体的に低能力で最弱チーム候補だが、GB版ではパラメーターが上昇しているキャラが多く、特に「わしお」のパワーアップ振りが凄い。

冷峰学園(りゅういち・りゅうじ・もちづき・はやさか・こばやし)

  • ダブルドラゴン兄弟が率いる学園。メンバーは前作から「おとなし」が抜けた。
  • 前作では猛威を振るったチームだが、今作では競技の仕様上、必殺技が変更されたりパラメーターが調整された為、十分に高水準ではあるがデタラメに強いというわけではなくなった。
  • 守備力が高いメンバーがいないのが短所で、「りゅういち」は他のキャプテンと比べると打たれ弱く、若干見劣りする。
  • 「はやさか」が前作よりも素早さが大きく強化されており、チーム内で極端に足の遅いキャラがいなくなったことで、どのメンバーでもそつなく走れるように。

各校連合(ごうだ・ごだい・くまだ・にしむら・はやみ)

  • 名前通り複数の高校の代表が集まりチームを組んでいる。メンバーは前作から「さわぐち」が抜けた。
    • 打たれ強い「ごうだ」と力が強い「ごだい」のツートップは健在、しかし「にしむら」や「はやみ」といった尖った特徴を持つメンバーも相変わらず。
    • 柔道が競技に加わった為、能力こそかなり低いが強力な技をたくさん持つ「くまだ*2」が非常にピンポイントで強力な存在となる。

オクラホマ(ジョニー・ラファエル・スティーブ・アレックス・ジミー)

  • 今作のライバル枠。FC版ではCPU専用のチーム。
  • スピードに優れるアレックス、最強の耐久力を誇るラファエルなど、メンバー全員がトップクラスの能力を持つ。
    その他、対戦型の競技で必ず決勝戦に残る*3、最後の個人賞で必ずチームの誰かが「藤堂グループ特別賞」を貰うといった徹底した贔屓が施されている為、非常に手ごわい。
    • GB版では競技の前にトーナメント表が表示されるのだが、「オクラホマチーム」は決勝シードというとんでもない事になっている*4
  • 「ジミー」はダブルドラゴン兄弟と同じ顔*5であり、同社の『双截龍』の主人公のジミー・リーを彷彿とさせるキャラだが、関連性は不明。
    • 「アレックス」も「さおとめ」にサングラスをかけさせた顔であるがこちらも関係は不明。

ゲームモードと大まかな流れ

  • 本作には「ノーマルモード」「ショートモード」「練習モード」が存在する
    • 「ノーマルモード」:すべての競技を順にこなしていくメインモード。
    • 「ショートモード」:3つの競技を選んでこなすショートモード。競技の順番は変更可能。
    • 「練習モード」:一つの競技をCPUを相手にひたすら練習するモード。このモードのみソロプレイ専用で買い物は出来ない。
  • 「ノーマルモード」「ショートモード」では各競技の前に街で買い物をすることが可能。
    ステータスを強化するアイテムや、相手を妨害するためのアイテム、自身のアクションを強化するアイテムなどをメダルを払って買う事が出来る。
    当然、メダルを払うので順位が落ちてしまうが、メダルは競技中に拾ったり、競技の順位が高いほど多くのメダルが貰えるので、回収を見越してメダルを支払うのも重要である。
    特に、金メダルを大量に支払うアイテムは「ピラニア」や「オートれんしゃ」等、これを買えば一位当確ともいえるぐらい強力なアイテムも存在する。
    • 逆にこれらのアイテムを買った上で負けると、ライバルに大きく差をつけられてしまう。ハイリスク・ハイリターン。
    • 中には「あぶないくすり」をのみ、「HP」を犠牲にしてパラメーターを上げるなんてケースも…もちろんドーピング上等
    • ランダムで全チームの誰かの体力を一桁に落とすといった「どくやく」というアイテムもあり、順位の低いプレイヤーが道連れを期待して買う事もある*6
  • 競技はそれぞれのチームの成績を競うものか「1対1」の勝ち抜き戦で行われる。その為、最大4人でプレイ可能だが、マルチタップは使わずに2つのコントローラーを回して使う。
  • いずれの競技も、競技中に「HP」がなくなるとその時点で失格。「400Mハードル」「水泳バトルロイヤル」「はちゃめちゃ柔道」はその時点で競技終了してトーナメント敗退だが、「ハンマー投げゴルフ」「ビル越え棒高跳び」はその時点での記録が最終結果となるため、状況次第では最下位を免れることもある。
  • 各競技が終了すると順位に応じてメダルを獲得することができる。
    • メダルは金・銀・銅の3種類で、銀と銅は10枚ごとに一つ上のメダル1枚に変換される。このメダルの枚数で総合順位が決まるほか、前述の買い物にも使用する。
    • また競技ごとに特別賞が設定されており、自チームの選手が選ばれるとボーナスでメダルを獲得できる。
  • 全ての競技が終了すると個人賞の受賞が行われた後、最終的に最も金メダルを集めたチームが優勝となる。
    • 個人賞には「敢闘賞」「最優秀選手賞」「びっくり新記録賞」の他、金メダルがマイナスされる「なめてる奴で賞」もある。

各競技とルール

400Mハードル

1対1のトーナメント制で、相手選手より先にゴールすると勝利。

  • 一見すると400Mハードル競走だが、普通にハードルを飛び越える…のはめったになく、ハードルをタックルで破壊して、破片を拾って相手に投げつけるジャンプして「旋風脚」で相手を吹き飛ばすハードルの破片を持ち「棒術スペシャル」を繰り出すなど徹底して相手を妨害し、先頭をキープするのがメインとなる。
  • 最重要能力は「すばやさ」である。全キャラクターの最高速度は同じだが、数値が高いほど最高速度に届くまでの連打が少なくて済む。しかし、「ちから」「しゅびりょく」も攻撃力・防御力に直結してくるため、総合的に高いキャラを出すのがベスト。特に「しゅびりょく」が低いと、旋風脚連打でみるみるうちに削られる。
    • ハードルを破壊すると時折破片の代わりに金メダルが出る事がある。
  • 妨害を受けてフレームアウトすると「HP」を消費しつつ、「すくりゅう」で転がりながら戻ってくるため、基本的に接戦となり、ゴール際の攻防で勝敗が決まると言って良い。
  • 妨害アイテムは「オイル」と「まきびし」。相手のレーンに突如現れ、踏んでしまうと足をすくわれる。
    • 前者はスピードが一気に落ちてしまい、踏むとまずフレームアウトしてしまう。後者はスピードが落ちたりすることは無いが連続でダメージを受けてしまう為、HP消費で失格となる可能性が高まる。
      踏まなければ効果は無いが、高速で走っている中でいきなり現れるので反応出来なかったり、旋風脚の着地直後など回避出来ないことも少なくない。
    • ただし、妨害アイテムを買っていても出るかどうかは確率抽選で決まっており、「折角買ったのに、1個も出てこなかった」ということも理論上はあり得る。
  • 補助アイテムは「オートせんぷう」「スクリュー」の二つ。

ハンマー投げゴルフ

820ヤードのゴルフコースをハンマー投げの要領でハンマーをぶん投げてカップインさせるというオリジナルの競技。

  • ルールはゴルフと同様で1チームずつ行い、カップインまでに最も投数が少ないチームが優勝。
  • 最重要能力は実は「すばやさ」*7。80以上(それ以上はあっても意味なし)の選手を出すのがベスト。
  • 連打で「パワー」を溜めつつ、十字キーで投げる高さや勢いを調節する。投げた後もある程度はハンマーの操作が可能。空中に浮かんでいるメダルを取ったり、「バンカー」や「池ぽちゃ」を避ける事が出来る。
  • 一定時間以上連打したりバンカーなど足場の悪い所ではパワーが足りないと、目を回したり選手ごと飛んで行ったりしてしまう。
  • 競技のほぼすべてが連打によるものとなる為、全競技の中でも最もアクション性が低い。CPUは鬼のように連打する為、連打が苦手な人はアイテムの補助を最大限使う必要がある。
  • アイテムは「ロケットハンマー」「スパイクシューズ」「ころころハンマー」「きりもみ」。

水泳バトルロイヤル

バトルロイヤルと銘打ってあるが、1対1の対戦となる。

  • プールに飛び込んで先にゴールした方の勝ち…ではなく、とにかく相手を攻撃したり息継ぎを妨害して窒息させ、溺れさせた方の勝ちというトンデモ競技。
  • ハードル走と同じく、総合的な能力が求められる。
  • この競技に限っては「HP」の他に「空気」というパラメーターがある。「HP」は打撃で直接減らす他、「空気」がなくなるともがき苦しみ徐々に減っていく。
  • 空気を減らすには泳いでいる相手の背中に飛び乗る、足を引っ張って水中に引きずり込む、蹴りつけるなどの方法がある。もはや殺し合い
    • 通常の攻撃よりも溺れさせた方がHPをより多く減らせる為、いかに溺れさせるかがメインとなる。
  • 水中で相手に接触すると組み合いになりボタン連打で殴り合って互いの「空気」を奪い合う。
  • 水中で殴り合うのはもちろんだが、水中から水面で回復中の相手を引きずり込みにいく、それをタイミングよくジャンプして水面に出てきたところを飛び乗って絞める…もしくは互いに水面にいてジャンプキックのタイミングをずらすなどといった駆け引きがある。
  • 妨害アイテムは「ピラニア」。回避不能のピラニアが数十秒ごとに現れて噛みつき、一撃で「空気」が0になるという超強力アイテム。
  • 補助アイテムは空気が減りにくくなる「オキシガム」、水中での移動が速くなる「カッパのみずかき」。
  • 余談だが、GB版では「カサ争奪高跳び込み」という300メートルを飛び降りる間にパラシュート替わりの傘を奪い合うより死にそうな競技に差し替えられた*8。BGMは流用されている。
    • 溺れさせあう競技の描写がヤバすぎたためと思われるが、競技自体は余計に危なくなっている。
    • アイテムは「まっはたたき」「まっはつつき」「オートえんずい」。
    • なお、この競技はCPUに対してのみ禁じ手が存在する。
      + ...
      • CPUは傘を持っている間、真下の攻撃に対応できず何もしてこない、そして旋風脚をあてると一撃で傘を奪うことができる。これを30~20M付近で使うと確実に勝てる

ビル越え棒幅跳び

ビルとビルの間を棒高跳びと一輪車で突破していくというトンデモ競技。チームごとに行う。

  • ビルの屋上の縁に棒をひっかけて、高く遠く飛ぶ事で次のビルへと飛び移る。ロープが張ってあるビルもあり、その場合は手前においてある一輪車に乗る事で越える事が出来る。
  • 最重要能力は「すばやさ」。実は「しゅびりょく」も影響する(壁に張り付いた時のダメージの受け方など)ので、この二つが高いキャラを起用するのがベスト。
    • 棒は一定時間Bボタンを押し続けて離す事で飛ぶ事が出来るが、離すタイミングが早すぎたり長すぎたりするとジャンプに失敗してしまうというタイミング重視のアクションであり、全競技の中でも連打要素が最も少ない。
    • ただし、ビルに届きさえすればロープ無しの地点を一輪車で、またはロープありの地点を棒高跳びで飛んでも良い。
    • ギリギリ届きそうな場合、HPを少し消費するが縁に捕まってよじ登ることもできる。これにより失敗を強引にカバーできる。
  • 失敗して落ちると手持ちの「トランポリン」で戻ってくる。トランポリンには回数に限りがあり(アイテムで増やせる)、使い切った状態で落ちると失格となり、HPを大量に消費した上でそれまでに飛び越えたビルの数(エリア)が記録となる。
  • 転落せずに全18エリアを突破した場合は突破にかかったタイムが記録となり、同じく全18エリアを突破したチームがいた場合はタイムによって勝敗が決まる*9
  • コース全体の大まかなレーダーが画面下部にあるものの、どのエリアに棒があるか・一輪車があるかは判らない。全て記憶しておかないと脱落は必至という初見殺しで、記憶力と反射神経が問われる競技となっている。
    • もちろん、コース中の選択を間違えたとしても即座に失敗になるわけではなく、トランポリンを追加購入したり、HPにモノを言わせることで、ある程度ならゴリ押しも効く。
  • アイテムは「バックスクロール」「トランポリン1」「トランポリン3」。

はちゃめちゃ柔道

名前の通り、普通の柔道とは遠くかけ離れた何かくにお流JUDO

  • 打撃技で攻撃する・組み合ってからの連打などで相手の「気力」を奪い、「気力」がなくなった所で組み付き使用する必殺技を選び技をかけ、相手の「HP」を先にゼロにした方が勝ち。
  • 総合的な能力が求められる上に、各キャラの使用できる「必殺技」も考慮に入れる必要がある。高校やローカルルールによっては、最もキャラ人選に悩む競技。
  • 打撃はパンチとキック飛び蹴りショルダータックルここまでくると総合格闘技である。
    • それぞれ3すくみの関係になっており、パンチ・キックは飛び蹴りを撃ち落とし、飛び蹴りはショルダータックルを止め、ショルダータックルはパンチ・キックに打ち勝つ。これを利用しての読み合いが基本となる。
    • 両者が攻撃を出さずに密着すると組み合いになり、ボタン連打で相手の「気力」を奪う。一旦組み付かれても「気力」がゼロになるまでは十字キー後ろで組み合いから逃れることもできる。
  • 「気力」は攻撃をしていないと徐々に回復していく。むやみに攻撃を振り回すと中々「気力」が回復しないため、時には逃げ回ることや様子を見ることも必要。
  • 必殺技も「一本背負い」や「巴投げ」といった正統派の柔道技に紛れて「ブリーカードロップ」「パイルドライバー」といったプロレス技、「火の玉スパイク」「あの世行きどろっぷ」等のド派手な技が多い。
    • これらの技は選手ごとに使用出来る技が決められている。
      • 必殺技を選ぶのに時間をかけすぎると逃げられてしまう他、技の威力にも格差があるので、いかに冷静に素早く強力な技を選択できるかが勝つ秘訣になっている。
  • ちなみに寝技や抑え込み、判定勝ちはない*10どちらかが倒れるまで行うデスマッチ。
    • 制限時間はあるため、時間切れの場合はHPが多く残っている方が勝利。そのため素のHPが多いキャラクターがかなり有利になっている。
  • この競技のみ、相手をダウンさせた際に一定の確率でメダルが飛び出すようになっている。順位が近い相手の場合は生かさず殺さず、飛び蹴りでひたすらメダルを奪う事も…。
  • アイテムは「きりょくすいすい」「はどうけん」「オートれんしゃ」「スクリュー」の四種。ノーマルモードでの最終競技故か、スクリュー以外は要求されるメダルが多い。

評価点

  • どのモードでも最後までプレイできるようになった
    • 前作では1Pプレイの場合、1位から転落した時点で即ゲームオーバーになる仕様だったが、本作の場合は最後までプレイできるので苦手な競技はあえて捨てるといった事も出来るようになった。
  • 練習モードの搭載
    • 一つの競技をひたすら繰り返して練習できる親切設計。本作の独特な操作や競技コースを覚えるのには最適。
  • メダルのやりくりが楽しい
    • 得点兼、お金となっている他、競技中にも手に入る事が多いので、いかに手元に集めるかが肝になっている。
      • 後述する問題がある為、完全ではないが、前作ではひたすらライバルや武器を投げ続ける事で無限に点を稼ぐ穴があったのでこれに対する対策にもなっている。
      • ショップの追加により、戦略性が増した。弱いキャラでもアイテムで強化する事で弱点を補える。
  • 各競技の完成度は高い
    • 操作性はよく、シリーズ特有のぶっ飛んだ演出も相まって爽快感が得られるようになっている。対戦プレイも一部に問題があるが様々な駆け引きが存在する。

問題点

  • パーティゲームとしての盛り上がり不足
    • 前作は4人が同時にプレイする事で非常にアツいパーティゲームだったが、今作は最大でも同時に二人までとなる為に待機プレイヤーが出る事になり、盛り上がりに欠ける。
      • 「ハンマー投げゴルフ」や「ビル越え棒高跳び」では、CPUのみで競技するシーンを延々と眺めていることも。
    • その上、各競技はトーナメント形式の勝ちぬき戦となっており、1度のプレイでは1選手しか使えず、最大でも3回までしか戦えない。前作である大運動会のように「特定の競技を、選手を変えながら9回連続でやりたい」というニーズには応えられないのである。
  • 練習モードで対戦が出来ない
    • 一つの競技でプレイヤー同士が対戦したければ、「ショートモード」で目的の競技を最初に選ぶしかないというややこしい仕様になっている。その上、買い物の幅も挟まる*11ので純粋に競技の腕を競えない。
  • 前作に比べると、それぞれの競技の操作が完全に独立しており、ややクセが強い。
    • CPU戦の難易度設定もなく、その上各競技をそつなくこなすので、慣れない内は対CPUがかなりの苦痛。
  • キャラの個性が薄れた。
    • キャラの固有の必殺技*12が無くなり、キャラの違いはパラメーターと「はちゃめちゃ柔道」の必殺技のみとなっている。
      • 「はちゃめちゃ柔道」の技も、大半は別チームの他の誰かと共有のため、その選手の絶対的な個性ではない。*13*14
  • 前作よりやや大味なゲームバランスになっている。
    • 「ハンマー投げゴルフ」
      • 順位を捨て、ひたすら空中に浮かぶメダルを集めていれば、時間はかかるものの50枚以上のメダルを手に入れる事が可能。順位賞が1位で15枚、特別賞5枚である事を考えると、少々ばら撒き過ぎである。
      • かといって、まともに勝負しようとすると相当の連打力が必要である一方で、COMは悠々と150ヤード前後を飛ばすため、かなり難易度が高い。
    • 「水泳バトルロイヤル」
      • やればすぐに分かるのだが、水面に居続けて制空権を取ったほうが圧倒的に有利。徹底すれば相当の能力差があっても勝ててしまう。
      • 相手が反対側に行けばジャンプして首絞め、自分側から引きずり降ろそうとすれば垂直ジャンプかひたすら息継ぎ。これを繰り返し、相手の窒息死を待つ。
      • 水面にいる相手を水中から攻撃する手段が体力ダメージ0の「ひきずりおろし」しかない上に、「ひきずりおろしで消耗させる空気量」と「水面でスーパー息継ぎを一回行う空気回復量」がほぼ変わらないのが原因。オキシガムを買っていれば空気回復量のほうが上回ってしまう。
      • 一方、「ピラニア」が絶対不可避の強力攻撃すぎる、ひたすらプール底に流れるメダルを拾い続けるだけで大量のメダルが手に入るなど、この競技は特にバランス調整が甘い。
    • トップの順位の変動が起こりづらい。
      • 「ノーマルモード」では「400Mハードル」を1位で勝ってしまえば、後の競技は強力なアイテムを買って一位を独走できてしまうバランスになっている*15
      • CPU相手ならば問題ないが、対人戦では非常にしらける展開になってしまいがち。
    • アイテムの「ピラニア」や「きりもみ*16」が強力すぎるので、対人戦プレイではよほどの初心者でもなければケンカになってしまう事もしばしば。
      • 初心者救済処置と言えなくもないが、これらのアイテムはとても高価なので、買えるのは上位の順位になれるプレイヤーのみ。結局、あまり初心者救済になっていない。

総評

前作の問題点のいくつかは解消され、シリーズ特有のハチャメチャなノリや爽快感を受け継ぎ、演出もパワーアップしているのだが、
同時にプレイできる人数が減った事、「連射力」が勝負に影響を及ぼすものがある事が仇となり、シリーズの中の評価では前作には及ばず、
残念ながら前作を超えられなかった続編になってしまった。

移植版

  • 前作と同様にゲームボーイに移植されている。
    • 先述の通り、「水泳バトルロイヤル」が「カサ争奪高跳び込み」に差し替えられている他、演出の強化、「ハンマー投げゴルフ」や「ビル越え棒高跳び」のコースの追加、アイテムバランスの調整などが加わり、移植というよりはリメイクに近い内容になっている。
    • 登場するメダルは金メダルのみになっており、銀と銅はない。
    • 連打が必要な場面は押しっぱなしに変更されており、プレイヤーの連打力よりも操作キャラクターのステータスが重要になった。
      • 特に「はちゃめちゃ柔道」に「返し技」の概念がついた*17*18のは良好な改良点であり、これにより威力の弱い技にも存在価値が生まれた(対人戦だと大技はまず警戒されるため)。「返し技」はキャラ事に決まった必殺技で行うのだが、中にはかなり強力な「返し技」を設定されているキャラもいて、より個性がハッキリ出る様になった。なお、キー入力なし+Aボタンに対しては返し技ができない。
      • また、裏技で「オクラホマチーム」を使用できるのは嬉しい所。
      • 本作同様、ゲームボーイ版も3DSのバーチャルコンソールで配信されている為、気軽にプレイする事が出来る。ただし通信機能に未対応なため対人戦は出来ない。
  • 『Crash 'n the Boys: Street Challenge』という名前でNESにも移植されている。
    • 背景がアメリカの街並みに差し替えられている。柔道に至ってはストリートファイト風にアレンジされている
    • 日本版と異なる選手がいる、特に「とうどう」が花園チームのキャプテン*19*20、「やまだ」が冷峰チームの副キャプテン*21として参加しており、「りき」がオクラホマチームの副キャプテン*22*23に、「ラファエル」が2人存在しており熱血チームと冷峰チームのメンバー*24になっている。連合チーム*25は「ごだい」の守備力が上がっただけで唯一大きな変更点はない。
    • ゲームオーバー画面が海外版「ホッケー部」の宣伝になっている。

余談

  • 「ジョニー」はこの大会で「くにお」と親交を結んで『すとりーとバスケット』にも仲間として参加している。*26
  • バーチャルコンソールで配信されているファミコンの『くにおくんシリーズ』の最後のタイトルでもある(以降の『熱血格闘伝説』『熱血サッカーリーグ』『すとりーとバスケット』は配信されていない*27)。