---- ''本項では『電車でGO!新幹線 山陽新幹線編(PS2初期版)』『PS2修正・廉価版』''~ ''及び移植である『Windows版』『電車でGO!新幹線EX 山陽新幹線編』を併せて紹介します。''~ ''判定は『電車でGO!新幹線 山陽新幹線編(PS2初期版)』は「クソゲー」、『PS2修正版』は「改善」''~ ''『PS2廉価版』『Win移植版』『電車でGO!新幹線EX 山陽新幹線編』は「なし」です。'' ---- *電車でGO!新幹線 山陽新幹線編 【でんしゃでごー しんかんせん さんようしんかんせんへん】 |>|ジャンル|電車運転シミュレーション|CENTER:&amazon(B00005OUS7)''PS2初期版''|CENTER:&amazon(B00006IQJT)''PlayStation2 the Best版''|CENTER:&amazon(B000P4NAHQ)''エターナルヒッツ版''| |>|対応機種|プレイステーション2&br;Windows&br;Wii|~|~|~| |発売元|Win以外|タイトー|~|~|~| |~|Win|アンバランス|~|~|~| |開発元|Wii以外|タイトー|~|~|~| |~|Wii|トーセ|~|~|~| |発売日|PS2|2001年9月20日|~|~|~| |~|Win|2002年10月13日|~|~|~| |~|Wii|2007年3月1日|~|~|~| |定価|PS2|7,140円|>|CENTER:&amazon(B00007GRIB)''Win版''|CENTER:&amazon(B000FSDDME)''Wii版''| |~|Win|5,980円|~|~|~| |~|Wii|6,090円|~|~|~| |廉価版|PS2|PS2 the Best&br;2002年10月3日 3,150円|~|~|~| |~|~|エターナルヒッツ&br;2007年6月28日 2,500円|~|~|~| |~|Win|本格的シリーズ&br;2005年11月4日 1,980円|~|~|~| |判定|PS2初期版|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|~|~| |~|PS2修正版|BGCOLOR(paleturquoise):''改善''|~|~|~| |~|上記以外|なし|~|~|~| |>|ポイント|処理落ちとの闘い|~|~|~| |>|備考|Wii版のみ『電車でGO!新幹線''EX'' 山陽新幹線編』|~|~|~| |>|>|>|>|>|CENTER:''[[電車でGO!シリーズリンク>電車でGO!シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 シリーズ初の新幹線のみを取り扱った作品。~ WindowsとWiiの移植版は、廉価版同様に不具合が改善されている。~ Wii版のみ、レールスター仕様で無い700系が追加されている。~ 発売前年のゲームショーでは''東海道新幹線を収録したうえで出展されていたが''、大人の事情で収録されなかった。~ 時速300km/hの世界を体感できることがセールスポイントだったのだが…。 ---- **問題点 ''PS2初期版'' -このゲームを語るうえで欠かせないのは''処理落ち''である。具体的に言うと… --''大きな駅(新大阪 岡山 広島 博多)では特に処理落ちが酷く、停車直前まで確実に処理落ち'' --そうでなくても''対向車のすれ違いで不規則に処理落ちする箇所あり'' -処理落ちは完全にプレイに支障を来たすレベルと言っていいもので、しかも''いつ起こるのか分からない処理落ちもある''ので一筋縄ではいかない。 --各駅停車のこだまの運転は、間違い無く苦行の領域…。 -処理落ち以外にも、明らかにおかしいところがある。 --かなり先のトンネルの出口の表現がおかしく、白く霞んだような表現になっている。~ 体験版や過去作では長いトンネルはきちんと先が暗く描画されていたのだが… --悪天候なのにワイパーが動かない(電GO!シリーズは悪天候になるとワイパーが動く仕様)。 --''午後8時''なのに空が夕焼け。一体どこの国を走ってんだ? -実際の距離より大幅に短縮されているとはいえ、ダイヤによっては1~2時間を要するにもかかわらず中断セーブなどといった機能は無いため、ぶっ通しでプレイしなくてはならない。 --Wii版はプレイ途中で中断した場合、続きから再開できるようになり、この点は改善された。 ''最後まで残った問題点'' -初期解放ダイヤとその難易度 --初期解放されているダイヤに上級・特級・超特級(最大難易度)が多く、苦労の末に完走して開放する隠しダイヤが初級や中級である。メーカーの名に恥じない"アンバランス"な難易度。なお、ただ単にクリアするだけであればコンティニューは不問。また、終着駅停車時の評価で失格しても一応クリア扱いになるのでご安心を。 --ただしひかり47号100系V編成グランドひかりは''総走行距離8000km達成''しなければ解禁されないため途轍もない時間がかかる。なお、走行距離はフリーランモードでも加算されるが、全区間走破するには最低でも約1時間かかる。 ---- **評価点 -ギャラリーモードは健在 --もちろん3Dモデル鑑賞やムービー閲覧、音声視聴、画像閲覧といった要素も完備。 -ATC制限の切り替え --2種類あって、電GO!モード(ATC予告があり、そこまでに減速する必要がある)、リアルモード(ATCを通過しても減点されないが、ATC確認が必要)が出来る。 -減点・評価を気にせず自由に運転できるフリーランモードがある。 --しかし車両関連の制限があるのに注意。 -乗客の仕草。音量もそれほど問題なく、うるさくはなっていない。 --天候や、発車前に警笛を鳴らしたり、停車時のブレーキ具合によっては…。 ---ちなみに、フリーランではこのような光景は見られない。 -全駅で停止位置30cm以内に停車出来れば、その駅の到着アナウンスが流れる。 --しかし、『[[FINAL>電車でGO! FINAL]]』にもある(こちらは無条件で)ので、それを知っていると…。 -発車アナウンスが細かい。列車によっては…。 --しかし、発車時間は省略されている。 -運転手のボイスも豊富。 -従来と違い、''停車後の運転評価で結果が決まる''ので、確実に次の停車駅まで運転が出来る。 -電GO!シリーズ初の回復運転ダイヤ --岡山行きひかり151号がそれに該当し、1度クリアすると新大阪を5分遅れで発車し、岡山に定着するようなダイヤになる(この場合はダイヤの正確さが無視される)。上記の採点基準だからこそ出来たのだろう。 -一部ダイヤのみだが博多南も収録されている上、更に条件を満たせば''博多総合車両所の車庫にも行ける''。 --博多南行きこだま579号を博多南までノーコンティニューでクリアすると、継続してそこまで行ける。また、博多南発新大阪行こだま656号を新大阪までノーコンティニューでクリアするとそれ以降のプレイからは博多総合車両所から出発となる。 -雰囲気は従来以上に充実している。 ---- **総評 PS2オリジナル版は処理落ちに悩まされるクソゲーとして非常に悪名高く、シリーズでも一二を争う大騒動を巻き起こしてしまった。~ だが、まもなく修正版が発表され、騒動は無事鎮静化。移植版も安定してまともな出来となった。~ 新幹線を全面的に推している作品である為、なんだかんだ言って熱心なファンからの支持は厚く、今でもリメイクを希望する声が各所で見受けられる。 ---- **余談 ''PS2修正版・廉価版について'' -一応、タイトーに問い合わせれば処理落ちを改善した修正版に無償で取り換えてくれるようになっている。''しかし公式ではその旨が無い''。 --この件に関して明確なソースはない。(記述を確認できたのはWikipediaのみ)。また、通常版と修正版を見分ける方法は不明。 ---修理と称して交換を行っていたとの報告は複数ある [[参考1>http://alf-s-room.main.jp/staff/200201-06.htm]] [[参考2>http://www.kt.rim.or.jp/~mitsu-ya/ps2.htm#shinkan]] [[参考3>http://tebamaru.com/ps2/PS2SOFT.html]] --因みにPS2初期版との違いは''在来線の架線などのオブジェクトが削られてしまっている''点とその他フォントの一部変更がある。~ これはWindows版も同様である。~ なおWii版では修正版で削られたオブジェクトが復活している他、PS2版よりも遠くまで描画されるように改良されている。 ''その他'' -現在でもAmazonでは(電車でGO!シリーズ共通だが)プレミアがついており、入手が非常に困難。PS2版は通常版よりむしろ廉価版の方が値段が高くなっており、Wii版は中古でも定価に近い値段が付いている。 -[[500系新幹線の運転台を模した専用コントローラが同時発売>https://www.amazon.co.jp/dp/B00005Q2VP]]されたが、こちらは戸閉めランプや計器類が限られたスペースで可能な限り再現されているなど、完成度が非常に高いが、こちらもかなりのプレミアがついている。 --[[Wii版>https://www.amazon.co.jp/dp/B000MWW8RO]]もあるが、こちらはPS2版以上にプレミアが付いている。しかし''戸閉めランプ以外の計器類はシールで済まされている''。