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わがまま☆フェアリー ミルモでポン!どきどきメモリアルパニック - (2015/12/13 (日) 21:07:48) のソース

「[[修正依頼>修正依頼#id_994d79d0]]」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。~
依頼内容:問題点及び総評の修正。
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*わがまま☆フェアリー ミルモでポン! どきどきメモリアルパニック 
【わがままふぇありーみるもでぽん どきどきめもりあるぱにっく】
|ジャンル|アドベンチャー|&amazon(B0009V272O)|
|対応機種|ゲームボーイアドバンス|~|
|発売・開発元|コナミ|~|
|発売日|2005年9月8日|~|
|定価|5,040円(税5%込)|~|
//|プレイ人数|人|~|
//|セーブデータ|個|~|
//|レーティング||~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|ひたすら薄く短いボリューム&br()簡単すぎるミニゲーム集&br()''ペータエスパー説''&br()コンセプトは良好|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
篠塚ひろむ氏原作の少女向け漫画『ミルモでポン!』のアニメ版『わがまま☆フェアリー ミルモでポン!』の、「[[黄金マラカスの伝説>わがまま☆フェアリー ミルモでポン! 黄金マラカスの伝説]]」より続くGBA作品第5弾。~
本作の大きな売りとなっている、容量や環境の限られたGBAにおける''「フルボイス&アニメーション」''というシステムが特徴。~
おおまかなコンセプトは、人間や妖精の記憶を吸い取り、負の感情を植え付ける「メモリービーズ」を、「フェアリーバングル」というアイテムで~
取り除きながらゲームを進めていく。要所要所でミニゲームもある。手に入れたメモリービーズ内の「記憶」は、アニメ版の一部分のシーンとして見ることが出来る。

**問題点
-このゲームを単刀直入一言でいえば、''「薄い」''。
--ストーリーの全長は1~2時間くらいしかない。しかも''ゲーム内でやれることの殆どはほぼそれだけである。''
-とにかく簡単すぎる上にやりがい無しのミニゲーム集。おまけにかなり単調。
--1.ゲーム名は「~でポン」で統一されていて、プレイするキャラ別に難易度が設定されている。・・のはいいのだが、クリアに必要なノルマが一律20で、どのゲームでも普通にプレイしていれば余裕でクリアすることのできるボーダーラインである。
---ミルモでポン!のゲームシリーズはターゲットを低年齢向けに絞っている為か難易度は低めに抑えられている。・・のだが同作の過去作と比べても群を抜いて低すぎるため存在感が薄く感じられる。
--2.ミニゲームの話の続きだが、なんと最高得点が100点である。つまり時間の許す限り得点を取り続けることが出来ない。
---これは子供サイドの立場で見ると「100点満点」という意味にも捉える事が出来るが、''先述した難易度の選択次第ではどう頑張っても100点に到達できないゲームが殆ど''なので、結局最高点を100にした意義が感じられない。前のゲームではそうでなかったのに・・
---また、ゲームの中では群を抜いて100点を取るのが難しいゲームがあったり、難易度を上げるほど100点を取るのが簡単になるゲームがあるなど、ゲームバランスも良いわけではない。
-その他
--本格的に旅が始まるまでが長く、そこのストーリースキップ不可。
--キャラが多数登場するが、洗脳されないためビーズ攻略できないキャラがとても多く、友情出演だけのキャラも結構な数なので、人によっては「攻略したいキャラのビーズが無い」事もあるかも。
--最終ステージとも見て取れる人間の女の子「かえで」のシーンだが、かえでには一度に4つのメモリービーズが植え付けられており、いかにもラストな感じを見せつけているが、肝心のプレイヤーはただメッセージを読み進めるだけなのでラストという感じがとても薄い。舞台が「ちゃあみんぐ」の時のものなので、「ミルモ」のラスボス的存在である「ダアク」がいないのはしょうがないが、ラストなのだからせめてミニゲームにしても良かった気が…。
---ミニゲームとしてプレイできる最後の部分はそれより遥か前の「ワルモ団とのダンスバトル」である。これの難易度は非常に低く、クリア出来ない事は殆ど無い。
--''ストーリーを何周もしないとビーズをコンプリート出来ないキャラがいる。''
---その代表格が女の子妖精「リルム」。彼女のメモリービーズはキャラの中でも多い9種類。・・だがストーリー内で手に入る箇所はたった1ヶ所しかないので、コンプには何周もしないとならなくなる。他のキャラはビーズ数が少なかったり一度に複数のビーズを手に入れられる為このバランスの差異はキツイものがある。
--男の子妖精「ペータ」の記憶の中に明らかに''ミルモの記憶''らしきものが混ざっている。
---''ペータエスパー説浮上。''ペータの姿ははっきりと写っている。

**評価点
-先述したようにメモリービーズ内に挿入される「フルボイス&アニメーション」。これはありそうでなかった、紛れもない評価点の1つであろう。
--全部で85シーン。アニメ版の1シーンがいくつもあるので、知ってるシーンや好きなシーンが出てきた時はニヤリとさせられる事だろう。もちろん釘宮ボイスのムr(ry
---本作オリジナルのアニメも挿入されている。ここも当時大きな売りとされていた。''たった1つしかないが。''
--所々で出るメモリービーズを取り除く時に必要な「魔法」シーンや、ビーズ内の記憶再生シーンはBボタンでキッチリ飛ばすことが出来る。
---ならばストーリーもスキップできるようにしてほしかった所である。
--通信によるビーズの交換が可能。どうしても手に入らないビーズがあった時は便利である。
--「ちゃあみんぐ」準拠の為ようせいずかんは一番ボリュームがある。しかも今回はなぜか人間まで載っている。
---最初は「ミルモ」、最後は人間の女の子「はるか」まで説明つきでビッシリと載っている。
---ビーズ攻略できるキャラは獲得ビーズも記載される。
--''ご丁寧にゲーム公式サイトで攻略情報が細かく載っている。攻略本いらず。''

**総評
売り部分やコンセプトは良好なのだが、肝心のゲーム内容がミニゲームも含めて薄すぎるためゲームとしてはクソなゲームとなってしまった。その為、''アニメーション目当てで買うくらいなら素直にアニメのDVDを買えば良い''のであり、何れにしろ最終的な評価にはゲーム部分になってくるのである。
#br

**余談
-原作・アニメの方の「ミルモでポン!」も連載・放送開始当初は人気だったものの2004年に今でも続く大人気シリーズ、プリキュアシリーズの第一作、「ふたりはプリキュア」の放送が始まるとそちらにメインの読者層・視聴層である女児がそちらに流れてしまい非常に苦戦を強いられていた。ミルモ側もバトルシーンを入れたり可愛い妖精キャラクターを増やしたりテコ入れを図ったがプリキュアには勝てなかった。本作はそのような状況の中で発売されたソフトであったためキャラクターボイスを入れたりオリジナルムービーを入れたりとゲーム内容はクソであったが原作者を含む全てのスタッフがプリキュアに対抗するために必死だったことが伺える。~
しかし、かつてほどの勢いを取り戻す事はできないと考えたのかアニメを2005年9月27日で放送終了させ、漫画も2005年12月3日で連載終了になった。