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大合奏!バンドブラザーズP」(2023/12/09 (土) 11:08:43) の最新版変更点

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//https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/51440/1524211106/の>>622にて記事の大幅改変についての相談を行いました。 *大合奏!バンドブラザーズP 【だいがっそうばんどぶらざーずぴー】 |ジャンル|音楽ソフト|&amazon(B00FKSUFYS)| |対応機種|ニンテンドー3DS|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|インテリジェントシステムズ|~| |発売日|2013年11月14日|~| |定価|4,800円|~| |プレイ人数|1人|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし |~| |ポイント|音楽ツールとして正当進化&br;機能・モードの充実によりゲームとしても進歩&br;後期のオンラインプレイに問題点多数|~| |>|>|CENTER:''大合奏!バンドブラザーズシリーズ''&br;[[初代>大合奏!バンドブラザーズ]] / [[DX>大合奏!バンドブラザーズDX]] / ''P''| #contents(fromhere) ---- **概要 『大合奏!バンドブラザーズ』シリーズの最新作。&br; 前作は名前の元ネタである[[スマブラシリーズ>大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ]]に準じて『DX』が付けられていたが、本作は『P』が付けられている。 #region(『P』とは?) ニコニコ動画では、VOCALOID楽曲投稿者の名前を視聴者が命名する文化があり、「初音ミク等に楽曲を提供してバーチャルアイドル界を盛り上げている者」という点から、同時期に流行していた[[THE IDOLM@STERシリーズ]]の設定を流用し、〇〇P(プロデューサー)と名付けるのが主流だった。本作のPはそれを真似たものである。&br; なお、『バンブラP』と命名された投稿者は本作発表時点で既に存在しており、投稿者のバンブラPは本作発表に合わせ名前を変更した。 #endregion ---- &color(#F54738){''以下、オンラインで可能な要素・機能は、2020年5月1日を以て全てサービス終了している。''} **前作からの変更 -&bold(){アバター『アーチスト』の導入} --顔写真の使用、ぼうしやマスク、コスチュームの着せ替え、イチオシ曲リストの設定も可能。 --設定したアーチストは、後述のオンラインプレイで公開される。 -&bold(){[[VOCALOID >SEGA feat. HATSUNE MIKU Projectシリーズ]]の導入} --当時ニコニコ動画で大ヒットを博していた合成音声ソフト『VOCALOID』を楽曲に設定できるようになった。&br; VOCALOIDは、開発会社であるヤマハ株式会社のものを実際に使用している。 --前述のアーチストにはプレイヤーの声を設定可能で、プレイヤー自身がVOCALOIDになれる。 --後に『蒼姫ラピス』『神威がくぽ』『MAYU』など各社発売のVOCALOIDが『生声アーチスト』として購入可能になった。 -&bold(){初期収録楽曲は著名アーティストによる書き下ろし} --ニコニコ動画にゆかりのあるアーティストが中心となっている。 #region(初期収録楽曲) ---小室哲哉『First Season』 ---ヒャダイン『STARLIGHT』 ---ゴールデンボンバー『101回目の呪い』 ---八王子P『弱虫ロケット』 #endregion -&bold(){配信楽曲関連} --前作の楽曲を移植することで、楽曲数は発売時点で4000曲以上を実現。最終的に10000近い楽曲数となった。 ---前作の移植楽曲は、歌詞つきであれば公式によってVOCALOIDを設定されている。 --前作ではJASRACに登録されている曲のみが投稿可能であったが、今作ではそれに加えJRC・e-License及び公式が作成している任天堂楽曲リストに登録されている曲も投稿できるように。後に『[[東方Projectシリーズ]]』の楽曲も一部投稿可能になった。 ---一方で、洋楽については今作では投稿できなかった。 --前作に有ったランキングなどの拡充に加え、紅白歌合戦や楽曲公募受賞曲などの特集が組まれるように。 --自分の欲しい曲が投稿されていない場合『リクエスト』がゲーム内で出来るように。リクエストしていた曲が投稿されると通知される。またリクエストが多い順に楽曲をまとめた『リクエストランキング』もあり、投稿者が楽曲を投稿する際に参考にできるほか、上位の曲を公式が投稿することもあった。 --またユーザー自身のオリジナル曲も投稿できるように。 -&bold(){プレミアム審査の追加} --一部の楽曲を投稿する際、後述のトマトを1個支払い『プレミアム審査チケット』を買うことで、優先して審査してもらえる上に不採用となった際はミスのある箇所を教えてもらえる。 -&bold(){演奏方法の変化} --初心者向けの奏法として『スライド』が追加。タッチペンをスライドさせながら、上から流れてくる音符を下画面のバーでキャッチすることで演奏する。 --前作からあった『ギター』はストロークする弦を指定されるようになった。 --『ドラム』はパネルによるタッチ操作で、体感的にドラムを演奏できるようになった。前作までのボタン操作も可能。 -&bold(){遊べる動画} --プレイ譜面の背景に楽曲のPVやゲーム映像が差し込まれ、現実のカラオケのように動画を見ながら演奏できる。 --また原曲を鑑賞することも可能。 --各難易度ごとに全てのパートで80点以上を獲得するとご褒美画像を獲得できる。その曲にちなんだイラストが用意されているものもあれば、簡単な賞賛の文章しか書いていない完全にオマケ程度のものもある。 -&bold(){弾き語り} --ストリートミュージシャンさながらギター演奏をしつつカラオケができる、おまけ機能。 ---楽器はクラシックギターで固定。なお、スコアは算出されない。 -&bold(){ラジオの進化} --ニンテンドーDSiウェア『フォトスタンド付き バンブラDXラジオ』を機能拡張したようなインターネットラジオとなった。(オフラインでは、初期収録楽曲のみ流れる。) ---前作のラジオであった、ダウンロード楽曲をアレンジして視聴する機能は『プレイヤー』で可能。プレイリストも作成できる。 --前作はラジオブースに入らないと楽曲が聴けなかったが、本作ではメニュー内でラジオが流れ続けており、よりラジオを聴いている雰囲気を味わえる。 ---前作同様ラジオブースに入ることも可能。 --放送中の楽曲が気になった時は、画面端のレコードをタッチすることでそのまま楽曲ショップへ移動可能。 --楽曲のジャンルに合わせた様々なラジオ番組が放送されており、中でもニッポン放送とのコラボにより実現した『オールナイト&bold(){スッポン}』は、ももいろクローバーZ、Wake Up,Girls!等がパーソナリティを務め、コンシューマーゲームとは思えない程本格的なラジオ番組となっている。ユーザーがお便りを送ることもでき、実際にラジオ内で取り上げられることも。 ---本番組のパーソナリティの一人『彩崎ゆう』は、「スッポン放送主催の新人声優オーディションでグランプリを獲得した声優」という設定の本作オリジナルキャラクター。ビジュアルこそVOCALOIDのようだが、声はVOCALOIDではなく人声で、[[『CV:彩崎ゆう』である。>スペースチャンネル5]] -&bold(){ほぼ日刊バンブラ通信} --いつの間に通信によってほぼ毎日お知らせが届く。開発スタッフの日記のようなものから各種イベントの告知まで内容は様々で、内容に応じたオススメ曲の紹介が末尾に付属していることが多い。 -&bold(){オンラインプレイ} --前作までは複数人プレイはローカル通信でしかできなかったが、本作よりインターネット通信によるオンラインプレイが可能になった。フレンドと遊ぶ『フレンド合奏』はもちろん、ランダムでマッチングしたプレイヤーと遊ぶ『フリー合奏』も可能。 --一緒に遊んだプレーヤーを『スカウト』することが可能。そのアーチストを歌わせたり、イチオシ曲リストを確認したりできる。自分の設定したイチオシ曲が沢山DLされると後述のトマトが貰える。 -&bold(){ゲーム内通貨『トマト』} --本作では楽曲のダウンロードに『トマト』が必要となった。 ---1曲につきトマトが1個必要。トマトは1個60円。複数個購入による割引もあり、70個まとめて購入すると1個42円程度になる。 --トマトは楽曲だけでなく『生声アーチスト』や『遊べる動画』、『ラジオのバックナンバー』などの購入でも使用する。こちらは3~15個必要。 --資金決済法((ゲーム内通貨の使用期限を6カ月超で設定すると、ゲーム内情報の提供や行政への届出等の対応が必要となる。))回避の為か、トマトには購入月から4ヶ月後末までの有効期限が設けられており、それを超えると腐って使用不可となる。 --- --製品版にはトマト100個が無料で入手できるダウンロードコードが付属していた。 #co{{ //最終的には前作とあまり変わらない仕様となったので削除 -&bold(){カラオケ採点機能} --前作にあったマイクに向かって歌うカラオケ機能は、本作ではVOCALOIDレコーディング中に『ヒマつぶしに歌う』ことしかできなくなり、採点機能も廃止されていたが、アップデートにより採点機能が復活。後に『歌う』モードも復活した。 }} -&bold(){ファン} --アップデートにより追加された、一人用モードでの要素。 --80点以上を取るとファンが増える。増えるファンの人数は難易度によって変わり、ファンの人数によってアーチストの着せ替えが解禁される。目指すファンは100万人。 ---- **評価点 -&bold(){前作を遥かに超える作曲機能で、作成楽曲の幅が広がった。} --3DSへハードが進化したことによる音質向上。 --1曲のパート数が8パートから10パートに増加。 --楽器数は58種類から72種類に増加。 --1曲の小節数について、前作では拍子に関係なく120小節であったが、今作では4/4拍子では150小節、3/4拍子では200小節となった。 --コードが2パートで使用可能になり、入力できるコードの幅も広がった。 --曲中での音色の変更や、一音ごとの強弱の設定が可能に。 --調号、テンポ、音域、音量の変更可能回数の増加。 --VOCALOIDによる歌声の追加。 --作成可能な曲数は100曲から500曲に。 -&bold(){オリジナル楽曲の投稿が可能になった} --投稿されたオリジナル楽曲はYouTubeの公式チャンネルに投稿され、誰でも聴くことが出来る。前作は既存曲の再現しか投稿できなかったため、楽曲制作者にとっては大きい要素。 --また定期的に『秋の収穫祭!~ハロウィンソング~』『真夏のGO!GO!サマーチューン』等のテーマを設けた楽曲公募も開催されており、受賞曲は配信された。楽曲公募で受賞したプレイヤーは、プロミュージシャンを名乗っても良い…かもしれない。 ---『ヨーロッパ企画ラジオBGM募集』など外部コラボの公募も行われた。 ---『架空のRPGのBGM』では受賞者全員に特典CDが配布された。各人によって付属のブックレット内記載のストーリーが異なるという力の入れっぷり。 -&bold(){楽曲配信の充実} --配信可能楽曲の幅が広がったことにより、前作に比べ特にボーカロイド曲・ゲーム曲が大幅に増加した。東方Projectの楽曲が配信可能になった際は話題を呼び、新規プレイヤーの参入にもつながった。 //---最も多くの曲を配信した投稿者は、東方Projectの楽曲をメインに投稿している人物である。 --楽曲公募が行われるようになったことで、バンブラオリジナルの楽曲も配信されるように。 --リクエスト機能の実装により、自分の欲しい曲を手に入れるチャンスが広がった他、自分の欲しい曲が配信された時に見逃さなくなった。 --VOCALOIDが実装されたことで前作では難しかったセリフパートの再現も可能になり、作成できる曲の幅も広がった。楽曲公募ではほぼセリフのみの曲が最優秀賞を受賞したことも。 --著作権の都合上、前作は楽曲ダウンロードは100曲に制限され、拡張することもできなかったが、本作はSDカードの空き容量さえあれば最大3000曲までダウンロードできるようになった。~ 沢山の楽曲をDLするために複数本のソフトを管理する必要が無くなり、前作に比べると気軽に楽曲のDLが出来るようになった。 ---1曲当たりのDLにかかる料金も他の音楽ゲームに比べて圧倒的に安い。 ---トマトには最長5か月の使用期限こそ付いているものの、オンラインプレイ・日刊通信・ショップの進化により、新たな曲に出会える機会が多くなったため、使いきれない事態に陥ることはあまりない。 #co{{ //上記項目に統合 -&bold(){ダウンロード可能楽曲の上限数増加} --著作権の都合上、前作は楽曲ダウンロードは100曲に制限され、拡張することもできなかったが、本作はSDカードの空き容量さえあれば最大3000曲までダウンロードできるようになった。 }} -&bold(){演奏方法の追加} --スライドが追加されたことにより、リズムが難解な譜面やノーツが多い譜面でも初心者にとって遊びやすくなった。 --ドラムではタッチ操作が追加されたことにより、難しい譜面でも高得点が狙えるようになった。 -&bold(){オンラインで大合奏} --前作まで、ローカルプレイによる8人演奏は、その場で8人揃わなければ実現できなかったが、本作からはオンラインで10人マッチングすれば10パート楽曲を演奏できるようになり、手軽に大合奏を楽しめるようになった。 --演奏中はショートメッセージを送信することが出来る。また上手いプレイをしていたり演奏が上手くいっていなかったりするアーチストが上画面に目立つように映され、褒めたり励ましたり出来る。演奏を盛り上げることができ、一緒に演奏している雰囲気をより感じられる。 --演奏終了時には最も演奏が上手かったプレイヤーがMVPとして表彰される。 //--演奏中、上手いプレイをしているアーチストは上画面に目立つように映され、その間手の空いたユーザーはショートメッセージで盛り上げることができ、一緒に演奏している雰囲気をより感じられる。 --『フリー合奏』ではマッチングしたプレイヤーの中から、ランダムで3人が各々の所持するDL曲を1つ選ぶ仕様であり、相手によっては自分が未ダウンロードの楽曲も遊ぶことができる。気に入った曲はカートに入れ、プレイ後に楽曲ショップで確認可能。 ---演奏の結果が良いと『アンコール』に突入し、追加でもう1曲演奏することになる。演奏中は特別な演出になるほか、ショートメッセージも特有のものに変化し、興奮もひとしおである。 --『フレンド合奏』では曲数に制限なく時間の許す限り遊ぶことが可能。配信曲に加えて、自作の楽曲も選ぶことが出来る。気軽に自分の作成した楽曲を離れた友達に遊んでもらえるようになった。 -&bold(){『トマト』という通貨のやりとり} --投稿した楽曲が誰かにダウンロードされたり楽曲公募で採用されたりした際、投稿者にトマトが配布されるシステムとなっていた。&br; ゲーム内通貨ではあるが、作成物に対価が支払われた時の達成感は大きい。 --DXの移植元楽曲を作成したDXプレイヤーは、公式に申請すればPでトマトに還元されるサービスがあった。 -&bold(){ユーザー参加型企画の充実} --ゲームへの働きかけとしてユーザーは楽曲を投稿できるだけでなく、ラジオにお便りを送ったり、楽曲公募に応募したりなどといったことも出来た。 ---ユーザーの投票が多かった5曲をメドレーにして無料配信する『任天堂ゲーム曲総選挙』という企画も行われた。 ---ラジオではユーザーから声優を募集していたことも。 --ユーザーが自身のプレイ動画をYouTube等に投稿しその中で最も上手いプレイを決める『バンブラ神テク選手権』など、動画投稿サイトを活用した企画も行われた。 --公式のオフ会である『史上最大のオフ会』も開催。ユーザー同士で曲交換が出来る場が提供されただけでなく、物販やLIVEなど様々な企画も行われた。 --バンブラPというゲームの性質もあわさり、こういったユーザー参加型企画が多く開催されたことはユーザーの意欲を上げる要因となった。 ---- **賛否両論点 -&bold(){初期収録楽曲が4曲しかなく、全てゲームオリジナル} --楽曲ショップでダウンロードする前提とは言え、寂しい印象。流行曲やクラシック、ゲームBGMも数曲ほどあってよかったのでは。 --楽曲自体の質は高く、後に各アーティスト名義でリリースされた楽曲もあるため、結果的にゲームオリジナル楽曲でなくなったとも言える。 --後にアップデートで以下3曲が追加され、前作で収録されたアレンジクラシック曲は無料でダウンロードが可能となった。 #region(追加楽曲) ---アイネ・クライネ・ナハトムジーク(『[[マリオブラザーズ]]』ミックス) ---[[スーパーマリオブラザーズ]] バンブラエディション ---ロシアの踊り(くるみ割り人形より)(和風アレンジ) #endregion -&bold(){演奏面の問題} --前作で指摘されていた演奏関連の問題点はほとんど変化していない。 --原曲の曲構成に忠実な譜面が難しすぎたり面白くなかったりすることがある。 ---こういった譜面はこのゲームならではと捉えることもでき、また難易度を下げて挑むことも出来るので一概に悪いとは言えないが。 --難易度として適切であるレベル10と、人間では演奏困難なレベル10が混在する。 ---前作と異なり、強制的に演奏困難な譜面をプレイさせられペナルティを受ける場面はほぼ無い。 --楽曲をカットなしで再現している場合、人によってはダレやすい。 --譜面の難易度は自動的に設定されるが、設定された難易度が実際の難易度とかけ離れている場合がある。自動で設定する以上は仕方ないか。 -&bold(){作曲機能の進化により、前作の移植楽曲が相対的にチープに聴こえてしまう。} --特に歌詞つき楽曲では、後述の質の低いVOCALOIDが何の調整もされないまま設定されており、拙さに拍車をかけている。~ またハモリがあるような楽曲でもメインメロディにしか歌声が付いておらず、違和感を覚えてしまう。 --楽器の音色が変わったことにより、良くも悪くも前作で聴いた時と印象が異なってしまう。 #co{{ //前作からの変更・評価点に『スライド』の説明を追加し、賛否両論点からは削除。初心者向けの奏法なので簡単で問題ないかと思います。 -&bold(){VOCALOID演奏が簡単すぎる} --ゲーム上の難易度でも★1~3程度。 --下画面のマイクのようなスライドを左右に動かし、上から下に伸びてくるノーツに触れることで演奏するが、判定がかなり甘く、やりごたえがない。 --VOCALOIDが明らかに音を外していても、スライドが少しでもノーツに触れていればMISSにはならない。 ---音程に高低差のある曲では理不尽な操作を求められることもある為、甘めの判定でちょうど良い場合もある。 }} ---- **問題点 -&bold(){オンラインプレイについて} --フリー合奏について、以下の問題が発生していた。 ---(特に多人数でマッチングした際に)通信中の時間が長い。自分や相手の通信環境によっては更に時間がかかる。 ---不快なガヤ音・不協和音を入れる、放置するといった荒らしプレイが横行していた。 ---演奏するパートの選択は先着順であったため、「目立つパートを毎回先に取る」「MVP狙いで逆詐称のパートを毎回先に取る」などといった行為も見られた。 ---切断も多かった。特にホストが切断するとその部屋の全員が巻き込まれることが多く、また長い時間のマッチングからやり直し…なんてことに。 ---演奏中のショートメッセージについて、表示/非表示の切り替えが不可能。うるさいと感じても我慢するしかない。 ---アーチストに顔写真を載せて公開ができてしまうため、公序良俗に反する写真や、他人の顔写真などのプライバシーに関わるものが載せられることがあった。 ---ブロック機能も存在したが、「当該プレイヤーにマッチングした際そのアーチストに紙袋を被せる」のみ。マッチングの拒否・ショートメッセージの非表示・ガヤ音の無効化は不可能であり、ほぼ機能しないといって差し支えない。 ---人気曲や初期曲に選曲が偏ることがあり、同じ曲ばかりでマンネリとなってしまうことも。せっかく収録曲が充実しているのにこれでは勿体ない。 --これらの問題はとりわけ&bold(){「後述のデビュー版無料化以降の夕方~夜」}に多く発生しており、後期にこのゲームを始めたユーザーにとっては厳しい環境となってしまった。ファン数基準でマッチングさせるなど無料化の際に何らかの対策をすべきだったのでは。 --フリー合奏を300回程完走する(切断した場合はカウントされない)ことで手に入るアーチストの着せ替えもあり、これを獲得するためには上記の問題に向き合う必要があった。 --フレンド合奏では途中参加が不可能。途中から誰かを参加させる場合は最初からやり直す必要があった。 --ギターパートのみ音が遅延して聞こえる不具合がある。発売当初はきちんと曲に合わせて音が鳴っていたが、Ver2.0のアップデート以降に発生するようになった。 #co{{ //「オンラインプレイのマナーについて」を賛否両論から問題点に移しました。 //また冗長に感じられたので内容の記述を短めにし、他の問題点についても追記しました。 -&bold(){オンラインプレイのマナーについて} --バンブラは元々一般的なリズムゲームとは異なり、実際の演奏感・アドリブ性を重視した音楽ゲームである。~ 言い換えると「演奏指示のない時間も好きに演奏して良い」「恣意的・意図的に失敗したとしても盛り上がれれば問題ない」のが、公式が提案している遊び方である。~ //「アドリブ性」のソースは? それ自体はよいのだが、そうした仕様の常として、オンラインプレイ時に&bold(){プレイヤーが一生懸命演奏している箇所、または好きな曲のサビなどで、不真面目なプレイをされる、不快なガヤ音・不協和音を入れられる}といった嫌がらせのようなプレイもされたという声が上がることとなった。 ---この事象は前々作、前作でも起こり得たことだが、ローカル通信であればお互いに顔が見える状況下でプレイできる分その場でルールを決めれば解決できることだった。~ オンラインプレイでは能動的にルールを決めることもできず、相手の人となりも、相手の取ったりアクションにどのような意図があるのかもわからないだけに、この点を許容できるか否かで賛否が分かれてしまう。本作に限らず、オンラインプレイでは常に付きまとう問題でもある。 //--加えて、本作は演奏中にショートメッセージを送ることができるが、その一つ「ヒマだ~」を連投されて気分を害したという声も聞かれた。 //---実際、楽曲とパートによっては3分以上ヒマになることもあり得るのがバンブラの特徴である。 --また、アーチストに顔写真を載せて公開ができてしまうため、プレイヤーの倫理観次第とはいえ、公序良俗に反する写真や自身や他人の顔写真などのプライバシーに関わるものも載せられてしまう。 //ここに公序良俗に反する写真を載せるかどうかはプレイヤーの倫理観次第とはいえ、それをゲーム側が自由にしてしまったことは危険であると言わざるを得ない。 }} -&bold(){演奏面関連} --楽曲のテンポが速くなるほど判定が厳しくなる。オートでも最高判定が出ないことも。 //--音符が存在しないパートを含む楽曲が配信されていた。前作ではそういったパートは選択不可になっていたが、今作では選択できてしまい、実際に遊ぶと0点扱いとなる。 --演奏時は打ち込んだ時よりわずかにテンポが落ちる不具合がある。このためかボーカルがズレて聞こえてしまうことがある。 --いくつかバグが存在する。特定の配置・操作で必ずMISSになる、バグノーツが生成される、実際のノーツ数と演奏終了時の各判定の数の合計が合わないなど。発生頻度自体はかなり低いのが救い。 --複数の演奏方法が用意されている(ドラムのタッチ/ボタン等)譜面について、譜面毎に点数が記録され演奏方法毎に点数が記録されない。演奏方法によっては難易度が大きく変わってしまうものもあるため、この仕様はあまり良くない。 -&bold(){ギターが弾き辛くなった} --前作まで、弦の向きがプレイヤーに対して横向き(実際のギター演奏時に近い状態)であったのに対し、本作では上から下に伸びるノーツの動きに合わせて、弦の向きが縦向き(チェロやコントラバスの演奏に近い状態)になった為、前作のプレイヤー及びギター奏者は違和感を覚える可能性がある。 --弾く弦が指定されるようになったことで、難易度が上昇した。 --十字キーを使用するようになったため、演奏方法は右利き向けのみになった。Ver2.0から前作と同様左利き向けにABXYでも演奏できるようになったが、押すボタンの指示が左手で隠れてしまうためかなり演奏しづらい。 -&bold(){初心者が操作に慣れる場所がない} --前々作の『レコーディング』、前作の『今日のライブ』のような、ランクを上げることで操作に慣れていく要素が今まであったが、本作にはそれがない。~ 元々音楽ゲームとしては操作が難しい部類に入るバンブラにおいて、この仕様は初心者に対しあまり親切ではない。 --アップデートで追加された『ファン』はこの点のカバーと推察できるが、前作ではゲーム側からプレイヤーの上手さに合わせて楽曲やパートを指示されるのに対し、ファンは楽曲もパートも難易度もプレイヤー自身が選ぶので、いずれにせよ親切ではない。 ---ファンを増やすことによる解禁要素等が充実していれば、初心者でも前向きになれたかもしれないが、解禁されるのはアーチストの着せ替えのみで、キャラクターデザイン上意図的な部分もあるとはいえ、ダサいものが多い。 -&bold(){審査関連} --不採用の際、ほとんどの場合は「原曲の内容と異なる箇所があります。」と指摘されるのみで、どこが違うのかは教えてくれない。前作からある問題点。 --先述のプレミアム審査チケットは基本的に日曜の22時(+稀に不定期)に販売されるのだが、かなり数が少なく販売開始後すぐ売り切れとなり、獲得が難しかった。優先的に審査する関係上仕方ないのかもしれないが… --またプレミアムチケットを使用しても的外れな指摘が来ることもあった。 -&bold(){VOCALOIDの質が低い} //--ニコニコ動画でアップロードされている楽曲のような歌声を想像している場合、肩透かしを喰らうことになる。 //--本家のVOCALOIDには、音声を細かく調整する機能((ニコニコ動画では『調教』と言われている。))があり、本作でも1音1音ごとのビブラートやピッチベンド、子音の長さなどをある程度調整することはできるが、本家と比較するとできることはかなり少ない。 //https://miku-love.net/dtm/parameter/のサイトと比較すると「できることはかなり少ない」は言い過ぎのように感じます。 --曲によっては、ほぼベタ打ちで十分に歌声が調整されていないのものも存在する。ニコニコ動画でアップロードされている楽曲のような歌声を想像している場合、肩透かしを喰らうことも。 ---出来に満足いかない場合は、VOCALOIDをOFFにして前作のように遊ぶことも出来る。 --本作には男声と女声のVOCALOIDが一種類ずつ標準搭載されているが、プレイヤーの声で生成するVOCALOIDとは、この標準搭載されたVOCALOIDをプレイヤーの声質や歌い方に合わせて音声調整したものである。~ どれだけプレイヤーの声に特徴があっても、標準のVOCALOIDの歌い方が少し変わった程度にしか反映されず、オリジナルVOCALOIDを生成した気分にはなれない。 ---男声と女声の違いを声の高さで判断しているのか、声の高い男性や低い女性は、自身の性別と異なるVOCALOIDを生成されることがある。 -&bold(){VOCALOIDを楽曲に設定する際は『レコーディング』を行う必要があるが、時間がかかる} --ボーカルを多く使用している楽曲では最長で10分程かかる。この設定を行わないと、VOCALOIDに歌を歌わせられない。 ---アップデートにて複数曲のレコーディングをまとめて行えるようになったため、まとめてレコーディングを行いその間は別の事をして時間を潰すということも一応出来るようになった。 --また、VOCALOIDは1パートにつき1ボーカルまでしか保存できない。新しい声を再設定する場合は改めてレコーディングを行う必要があるので、さらに面倒。 -&bold(){オンラインプレイ前提の作り} --ダウンロード前提の初期楽曲数、オンライン演奏、インターネットラジオなど、前作以上にオンラインプレイが前提とされているため、ネット環境の整っていない場所では満足に遊べなかった。 #region(Ver.2.0で解決済) -&bold(){分かりづらいメインメニュー} --メインメニューの項目は『シロートウェイムズムズスクエア』『バンドヤルパーク』『キョックフェラーセンター』『ワルワルトレーラーセンター』の4つだが、それぞれが何のモードなのか、名前からは非常に分かりづらい。 ---順に『一人用モード』『通信モード』『楽曲作成・DLモード』『オプション』。 --流石に問題があると判断したのか、バージョンアップで大幅に変更され、上記項目は無かったことにされた。 ---分かりづらい点が無くなったわけではなく、例えば『生声アーチスト』と『遊べる動画』は『ラジオショップ』で購入可能だが、ゲーム内でその説明はないので、公式から販売のアナウンスがあっても買う場所がわからない等の問題もあった。 #endregion ---- **総評 //音楽ソフトとして正当進化を遂げたバンブラだが、そのプレイスタイルを既存プレイヤーも新規プレイヤーも両者が揃って楽しめるようなオンライン環境は整っていなかった。~ //また、目玉となっていたVOCALOID機能が期待を下回るものであったことも評価を下げた。 音楽ツールとして正当進化を遂げただけでなく、様々なモード・機能の拡充やダウンロード可能な楽曲の充実、多数の企画によってゲームそのものとしてもより素晴らしい作品へと昇華されたバンブラP。~ 一方で後期のオンラインプレイが悪環境であったことは、評価を下げる原因となった。 &color(#F54738){''現在オンラインサービスは全て終了している''}ため、上記にあげた評価点や問題点の多くは過去のものとなっており、今入手してもゲームとして遊べる要素は皆無である。~ 作曲モードくらいしか楽しめるものがないため、今現在、これを手に取る意義はあまりないだろう。 ---- **余談 -本作発売前の2013年10月3日に『大合奏!バンドブラザーズP しもべツール』が無料配信された。 --作曲機能のみ体験できる。本作発売前に配信楽曲を更に増やす目的で配信された。 --しもべとは、初代より公式サイトで掲載されている『マンガ・バーバラちゃん』にてバーバラが開発スタッフをこのように呼んでおり、プレイヤーもしもべ(開発スタッフ)になれるという意味合いがある。 --しもべツールで作成した楽曲データはバンブラPに引き継がれる。 -2015年7月22日に本作の機能縮小版『大合奏!バンドブラザーズPデビュー』が発売された。~ 対象機種は同じく3DS。発売時は200円だったが、2016年4月27日に無料化した。 --作曲機能が削除されており、レコーディングにはトマトが必要となる。また、ついてくるトマトは1個。 --収録楽曲は前述の『STARLIGHT』とアップデートによる追加楽曲、そしてダウンロード時期によって異なる5つのゲーム楽曲を収録。 --- #region(収録楽曲) |&bold(){配信日}|&bold(){シリーズ名}|&bold(){曲名}|&bold(){作品}| |2015年9月16日|[[スプラトゥーン]]|Splattack!(2014 E3PV)|スプラトゥーン| |~|~|Hooked|~| |~|~|Ink or Sink|~| |~|~|Friend List|~| |~|~|シオカラ節|~| |2015年10月28日|[[ゼルダの伝説シリーズ]]|タイトル|[[ゼルダの伝説 トライフォース3銃士]]| |~|~|ダンジョン-森林エリア|~| |~|~|ロウラルメインテーマ|[[ゼルダの伝説 神々のトライフォース2]]| |~|~|TEASER MUSIC|[[ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス]]| |~|~|女神の詩|[[ゼルダの伝説 スカイウォードソード]]| |2015年11月18日|[[どうぶつの森シリーズ]]|広場|どうぶつの森 amiiboフェスティバル| |~|~|すごろく|~| |~|~|家づくり中|[[どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー]]| |~|~|完成デモ|~| |~|~|役場(しずえのテーマ)|[[とびだせ どうぶつの森]]| |2015年12月22日|スプラトゥーン|ハイカラシンカ|スプラトゥーン| |~|~|Metalopod|~| |~|~|Seaskape|~| |~|~|キミ色に染めて|~| |~|~|シオカラ節|~| |2016年3月23日|[[ファイアーエムブレムシリーズ]]|光射す彼方へ~颯|[[ファイアーエムブレムif 白夜王国>ファイアーエムブレムif 白夜王国/暗夜王国]]| |~|~|「I」~為|[[ファイアーエムブレム 覚醒]]| |~|~|絆永久に|[[ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡]]&br;[[ファイアーエムブレム 暁の女神]]| |~|~|はるかなる空の向こうに~ロイの旅立ち|[[ファイアーエムブレム 封印の剣]]| |~|~|メインテーマ/ファイアーエムブレム|[[ファイアーエムブレム 紋章の謎]]| |2016年4月27日||元祖正調塩辛節|スプラトゥーン| |~|~|マリオメドレー|[[マリオシリーズ]]| |~|~|アスレチックメドレー|※無料化に伴い、『STARLIGHT』と追加楽曲は削除された。| |~|~|ロシアンメドレー|~| |~|~|エンターテイナー|~| #endregion -本作に提供、先行公開された楽曲の中には、その後各アーティスト名義で正式にリリースされたものや、別のゲームに収録されたものが存在する。 --ゴールデンボンバーの提供楽曲『101回目の呪い』はシングルCDで発売。2021年現在、ゴールデンボンバーの歴代シングルCDで最高売上枚数を記録している。 --八王子Pの提供楽曲『弱虫ロケット』はアルバム『Twinkle World』に収録。ボーカルに初音ミクが起用されている。 --歌い手のぐるたみんが本作のラジオで先行公開した『ローリング・サバイバー』は、『[[ポップンミュージック ラピストリア]]』に版権曲として収録された。 -本作で登場した『彩崎ゆう』は、後に『[[スーパーマリオメーカー]]』や『[[バッジとれ~るセンター]]』にも登場。他にも『うまい棒』とのコラボや歌手活動を行っていたが、2017年で活動停止となった。 --[[Twitterアカウント>https://twitter.com/yuu_ayasaki]]も存在している。 --実際の声優については、現在も公表されていない。 --また、『スーパーマリオメーカー』に登場する『ましこ』のキャラマリオは、彩崎ゆうが声を担当している。 -ゲーム内の架空の企業『スッポン放送』やそのブログ『スッポンブログ』のWebサイトがあった。 --スッポン放送では配信されている楽曲をWeb上でも聞くことが出来た他、各種お知らせやラジオなども確認できた。 --スッポンブログでは各イベントのレポートや楽曲審査の裏話などが掲載されていた。
//https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/51440/1524211106/の>>622にて記事の大幅改変についての相談を行いました。 *大合奏!バンドブラザーズP 【だいがっそうばんどぶらざーずぴー】 |ジャンル|音楽ソフト|&amazon(B00FKSUFYS)| |対応機種|ニンテンドー3DS|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|インテリジェントシステムズ|~| |発売日|2013年11月14日|~| |定価|4,800円|~| |プレイ人数|1人|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし |~| |ポイント|音楽ツールとして正当進化&br;機能・モードの充実によりゲームとしても進歩&br;後期のオンラインプレイに問題点多数|~| |>|>|CENTER:''大合奏!バンドブラザーズシリーズ''&br;[[初代>大合奏!バンドブラザーズ]] / [[DX>大合奏!バンドブラザーズDX]] / ''P''| #contents(fromhere) ---- **概要 『大合奏!バンドブラザーズ』シリーズの最新作。&br; 前作は名前の元ネタである[[スマブラシリーズ>大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ]]に準じて『DX』が付けられていたが、本作は『P』が付けられている。 #region(『P』とは?) ニコニコ動画では、VOCALOID楽曲投稿者の名前を視聴者が命名する文化があり、「初音ミク等に楽曲を提供してバーチャルアイドル界を盛り上げている者」という点から、同時期に流行していた[[アイドルマスターシリーズ]]の設定を流用し、〇〇P(プロデューサー)と名付けるのが主流だった。本作のPはそれを真似たものである。&br; なお、『バンブラP』と命名された投稿者は本作発表時点で既に存在しており、投稿者のバンブラPは本作発表に合わせ名前を変更した。 #endregion ---- &color(#F54738){''以下、オンラインで可能な要素・機能は、2020年5月1日を以て全てサービス終了している。''} **前作からの変更 -&bold(){アバター『アーチスト』の導入} --顔写真の使用、ぼうしやマスク、コスチュームの着せ替え、イチオシ曲リストの設定も可能。 --設定したアーチストは、後述のオンラインプレイで公開される。 -&bold(){[[VOCALOID >SEGA feat. HATSUNE MIKU Projectシリーズ]]の導入} --当時ニコニコ動画で大ヒットを博していた合成音声ソフト『VOCALOID』を楽曲に設定できるようになった。&br; VOCALOIDは、開発会社であるヤマハ株式会社のものを実際に使用している。 --前述のアーチストにはプレイヤーの声を設定可能で、プレイヤー自身がVOCALOIDになれる。 --後に『蒼姫ラピス』『神威がくぽ』『MAYU』など各社発売のVOCALOIDが『生声アーチスト』として購入可能になった。 -&bold(){初期収録楽曲は著名アーティストによる書き下ろし} --ニコニコ動画にゆかりのあるアーティストが中心となっている。 #region(初期収録楽曲) ---小室哲哉『First Season』 ---ヒャダイン『STARLIGHT』 ---ゴールデンボンバー『101回目の呪い』 ---八王子P『弱虫ロケット』 #endregion -&bold(){配信楽曲関連} --前作の楽曲を移植することで、楽曲数は発売時点で4000曲以上を実現。最終的に10000近い楽曲数となった。 ---前作の移植楽曲は、歌詞つきであれば公式によってVOCALOIDを設定されている。 --前作ではJASRACに登録されている曲のみが投稿可能であったが、今作ではそれに加えJRC・e-License及び公式が作成している任天堂楽曲リストに登録されている曲も投稿できるように。後に『[[東方Projectシリーズ]]』の楽曲も一部投稿可能になった。 ---一方で、洋楽については今作では投稿できなかった。 --前作に有ったランキングなどの拡充に加え、紅白歌合戦や楽曲公募受賞曲などの特集が組まれるように。 --自分の欲しい曲が投稿されていない場合『リクエスト』がゲーム内で出来るように。リクエストしていた曲が投稿されると通知される。またリクエストが多い順に楽曲をまとめた『リクエストランキング』もあり、投稿者が楽曲を投稿する際に参考にできるほか、上位の曲を公式が投稿することもあった。 --またユーザー自身のオリジナル曲も投稿できるように。 -&bold(){プレミアム審査の追加} --一部の楽曲を投稿する際、後述のトマトを1個支払い『プレミアム審査チケット』を買うことで、優先して審査してもらえる上に不採用となった際はミスのある箇所を教えてもらえる。 -&bold(){演奏方法の変化} --初心者向けの奏法として『スライド』が追加。タッチペンをスライドさせながら、上から流れてくる音符を下画面のバーでキャッチすることで演奏する。 --前作からあった『ギター』はストロークする弦を指定されるようになった。 --『ドラム』はパネルによるタッチ操作で、体感的にドラムを演奏できるようになった。前作までのボタン操作も可能。 -&bold(){遊べる動画} --プレイ譜面の背景に楽曲のPVやゲーム映像が差し込まれ、現実のカラオケのように動画を見ながら演奏できる。 --また原曲を鑑賞することも可能。 --各難易度ごとに全てのパートで80点以上を獲得するとご褒美画像を獲得できる。その曲にちなんだイラストが用意されているものもあれば、簡単な賞賛の文章しか書いていない完全にオマケ程度のものもある。 -&bold(){弾き語り} --ストリートミュージシャンさながらギター演奏をしつつカラオケができる、おまけ機能。 ---楽器はクラシックギターで固定。なお、スコアは算出されない。 -&bold(){ラジオの進化} --ニンテンドーDSiウェア『フォトスタンド付き バンブラDXラジオ』を機能拡張したようなインターネットラジオとなった。(オフラインでは、初期収録楽曲のみ流れる。) ---前作のラジオであった、ダウンロード楽曲をアレンジして視聴する機能は『プレイヤー』で可能。プレイリストも作成できる。 --前作はラジオブースに入らないと楽曲が聴けなかったが、本作ではメニュー内でラジオが流れ続けており、よりラジオを聴いている雰囲気を味わえる。 ---前作同様ラジオブースに入ることも可能。 --放送中の楽曲が気になった時は、画面端のレコードをタッチすることでそのまま楽曲ショップへ移動可能。 --楽曲のジャンルに合わせた様々なラジオ番組が放送されており、中でもニッポン放送とのコラボにより実現した『オールナイト&bold(){スッポン}』は、ももいろクローバーZ、Wake Up,Girls!等がパーソナリティを務め、コンシューマーゲームとは思えない程本格的なラジオ番組となっている。ユーザーがお便りを送ることもでき、実際にラジオ内で取り上げられることも。 ---本番組のパーソナリティの一人『彩崎ゆう』は、「スッポン放送主催の新人声優オーディションでグランプリを獲得した声優」という設定の本作オリジナルキャラクター。ビジュアルこそVOCALOIDのようだが、声はVOCALOIDではなく人声で、[[『CV:彩崎ゆう』である。>スペースチャンネル5]] -&bold(){ほぼ日刊バンブラ通信} --いつの間に通信によってほぼ毎日お知らせが届く。開発スタッフの日記のようなものから各種イベントの告知まで内容は様々で、内容に応じたオススメ曲の紹介が末尾に付属していることが多い。 -&bold(){オンラインプレイ} --前作までは複数人プレイはローカル通信でしかできなかったが、本作よりインターネット通信によるオンラインプレイが可能になった。フレンドと遊ぶ『フレンド合奏』はもちろん、ランダムでマッチングしたプレイヤーと遊ぶ『フリー合奏』も可能。 --一緒に遊んだプレーヤーを『スカウト』することが可能。そのアーチストを歌わせたり、イチオシ曲リストを確認したりできる。自分の設定したイチオシ曲が沢山DLされると後述のトマトが貰える。 -&bold(){ゲーム内通貨『トマト』} --本作では楽曲のダウンロードに『トマト』が必要となった。 ---1曲につきトマトが1個必要。トマトは1個60円。複数個購入による割引もあり、70個まとめて購入すると1個42円程度になる。 --トマトは楽曲だけでなく『生声アーチスト』や『遊べる動画』、『ラジオのバックナンバー』などの購入でも使用する。こちらは3~15個必要。 --資金決済法((ゲーム内通貨の使用期限を6カ月超で設定すると、ゲーム内情報の提供や行政への届出等の対応が必要となる。))回避の為か、トマトには購入月から4ヶ月後末までの有効期限が設けられており、それを超えると腐って使用不可となる。 --- --製品版にはトマト100個が無料で入手できるダウンロードコードが付属していた。 #co{{ //最終的には前作とあまり変わらない仕様となったので削除 -&bold(){カラオケ採点機能} --前作にあったマイクに向かって歌うカラオケ機能は、本作ではVOCALOIDレコーディング中に『ヒマつぶしに歌う』ことしかできなくなり、採点機能も廃止されていたが、アップデートにより採点機能が復活。後に『歌う』モードも復活した。 }} -&bold(){ファン} --アップデートにより追加された、一人用モードでの要素。 --80点以上を取るとファンが増える。増えるファンの人数は難易度によって変わり、ファンの人数によってアーチストの着せ替えが解禁される。目指すファンは100万人。 ---- **評価点 -&bold(){前作を遥かに超える作曲機能で、作成楽曲の幅が広がった。} --3DSへハードが進化したことによる音質向上。 --1曲のパート数が8パートから10パートに増加。 --楽器数は58種類から72種類に増加。 --1曲の小節数について、前作では拍子に関係なく120小節であったが、今作では4/4拍子では150小節、3/4拍子では200小節となった。 --コードが2パートで使用可能になり、入力できるコードの幅も広がった。 --曲中での音色の変更や、一音ごとの強弱の設定が可能に。 --調号、テンポ、音域、音量の変更可能回数の増加。 --VOCALOIDによる歌声の追加。 --作成可能な曲数は100曲から500曲に。 -&bold(){オリジナル楽曲の投稿が可能になった} --投稿されたオリジナル楽曲はYouTubeの公式チャンネルに投稿され、誰でも聴くことが出来る。前作は既存曲の再現しか投稿できなかったため、楽曲制作者にとっては大きい要素。 --また定期的に『秋の収穫祭!~ハロウィンソング~』『真夏のGO!GO!サマーチューン』等のテーマを設けた楽曲公募も開催されており、受賞曲は配信された。楽曲公募で受賞したプレイヤーは、プロミュージシャンを名乗っても良い…かもしれない。 ---『ヨーロッパ企画ラジオBGM募集』など外部コラボの公募も行われた。 ---『架空のRPGのBGM』では受賞者全員に特典CDが配布された。各人によって付属のブックレット内記載のストーリーが異なるという力の入れっぷり。 -&bold(){楽曲配信の充実} --配信可能楽曲の幅が広がったことにより、前作に比べ特にボーカロイド曲・ゲーム曲が大幅に増加した。東方Projectの楽曲が配信可能になった際は話題を呼び、新規プレイヤーの参入にもつながった。 //---最も多くの曲を配信した投稿者は、東方Projectの楽曲をメインに投稿している人物である。 --楽曲公募が行われるようになったことで、バンブラオリジナルの楽曲も配信されるように。 --リクエスト機能の実装により、自分の欲しい曲を手に入れるチャンスが広がった他、自分の欲しい曲が配信された時に見逃さなくなった。 --VOCALOIDが実装されたことで前作では難しかったセリフパートの再現も可能になり、作成できる曲の幅も広がった。楽曲公募ではほぼセリフのみの曲が最優秀賞を受賞したことも。 --著作権の都合上、前作は楽曲ダウンロードは100曲に制限され、拡張することもできなかったが、本作はSDカードの空き容量さえあれば最大3000曲までダウンロードできるようになった。~ 沢山の楽曲をDLするために複数本のソフトを管理する必要が無くなり、前作に比べると気軽に楽曲のDLが出来るようになった。 ---1曲当たりのDLにかかる料金も他の音楽ゲームに比べて圧倒的に安い。 ---トマトには最長5か月の使用期限こそ付いているものの、オンラインプレイ・日刊通信・ショップの進化により、新たな曲に出会える機会が多くなったため、使いきれない事態に陥ることはあまりない。 #co{{ //上記項目に統合 -&bold(){ダウンロード可能楽曲の上限数増加} --著作権の都合上、前作は楽曲ダウンロードは100曲に制限され、拡張することもできなかったが、本作はSDカードの空き容量さえあれば最大3000曲までダウンロードできるようになった。 }} -&bold(){演奏方法の追加} --スライドが追加されたことにより、リズムが難解な譜面やノーツが多い譜面でも初心者にとって遊びやすくなった。 --ドラムではタッチ操作が追加されたことにより、難しい譜面でも高得点が狙えるようになった。 -&bold(){オンラインで大合奏} --前作まで、ローカルプレイによる8人演奏は、その場で8人揃わなければ実現できなかったが、本作からはオンラインで10人マッチングすれば10パート楽曲を演奏できるようになり、手軽に大合奏を楽しめるようになった。 --演奏中はショートメッセージを送信することが出来る。また上手いプレイをしていたり演奏が上手くいっていなかったりするアーチストが上画面に目立つように映され、褒めたり励ましたり出来る。演奏を盛り上げることができ、一緒に演奏している雰囲気をより感じられる。 --演奏終了時には最も演奏が上手かったプレイヤーがMVPとして表彰される。 //--演奏中、上手いプレイをしているアーチストは上画面に目立つように映され、その間手の空いたユーザーはショートメッセージで盛り上げることができ、一緒に演奏している雰囲気をより感じられる。 --『フリー合奏』ではマッチングしたプレイヤーの中から、ランダムで3人が各々の所持するDL曲を1つ選ぶ仕様であり、相手によっては自分が未ダウンロードの楽曲も遊ぶことができる。気に入った曲はカートに入れ、プレイ後に楽曲ショップで確認可能。 ---演奏の結果が良いと『アンコール』に突入し、追加でもう1曲演奏することになる。演奏中は特別な演出になるほか、ショートメッセージも特有のものに変化し、興奮もひとしおである。 --『フレンド合奏』では曲数に制限なく時間の許す限り遊ぶことが可能。配信曲に加えて、自作の楽曲も選ぶことが出来る。気軽に自分の作成した楽曲を離れた友達に遊んでもらえるようになった。 -&bold(){『トマト』という通貨のやりとり} --投稿した楽曲が誰かにダウンロードされたり楽曲公募で採用されたりした際、投稿者にトマトが配布されるシステムとなっていた。&br; ゲーム内通貨ではあるが、作成物に対価が支払われた時の達成感は大きい。 --DXの移植元楽曲を作成したDXプレイヤーは、公式に申請すればPでトマトに還元されるサービスがあった。 -&bold(){ユーザー参加型企画の充実} --ゲームへの働きかけとしてユーザーは楽曲を投稿できるだけでなく、ラジオにお便りを送ったり、楽曲公募に応募したりなどといったことも出来た。 ---ユーザーの投票が多かった5曲をメドレーにして無料配信する『任天堂ゲーム曲総選挙』という企画も行われた。 ---ラジオではユーザーから声優を募集していたことも。 --ユーザーが自身のプレイ動画をYouTube等に投稿しその中で最も上手いプレイを決める『バンブラ神テク選手権』など、動画投稿サイトを活用した企画も行われた。 --公式のオフ会である『史上最大のオフ会』も開催。ユーザー同士で曲交換が出来る場が提供されただけでなく、物販やLIVEなど様々な企画も行われた。 --バンブラPというゲームの性質もあわさり、こういったユーザー参加型企画が多く開催されたことはユーザーの意欲を上げる要因となった。 ---- **賛否両論点 -&bold(){初期収録楽曲が4曲しかなく、全てゲームオリジナル} --楽曲ショップでダウンロードする前提とは言え、寂しい印象。流行曲やクラシック、ゲームBGMも数曲ほどあってよかったのでは。 --楽曲自体の質は高く、後に各アーティスト名義でリリースされた楽曲もあるため、結果的にゲームオリジナル楽曲でなくなったとも言える。 --後にアップデートで以下3曲が追加され、前作で収録されたアレンジクラシック曲は無料でダウンロードが可能となった。 #region(追加楽曲) ---アイネ・クライネ・ナハトムジーク(『[[マリオブラザーズ]]』ミックス) ---[[スーパーマリオブラザーズ]] バンブラエディション ---ロシアの踊り(くるみ割り人形より)(和風アレンジ) #endregion -&bold(){演奏面の問題} --前作で指摘されていた演奏関連の問題点はほとんど変化していない。 --原曲の曲構成に忠実な譜面が難しすぎたり面白くなかったりすることがある。 ---こういった譜面はこのゲームならではと捉えることもでき、また難易度を下げて挑むことも出来るので一概に悪いとは言えないが。 --難易度として適切であるレベル10と、人間では演奏困難なレベル10が混在する。 ---前作と異なり、強制的に演奏困難な譜面をプレイさせられペナルティを受ける場面はほぼ無い。 --楽曲をカットなしで再現している場合、人によってはダレやすい。 --譜面の難易度は自動的に設定されるが、設定された難易度が実際の難易度とかけ離れている場合がある。自動で設定する以上は仕方ないか。 -&bold(){作曲機能の進化により、前作の移植楽曲が相対的にチープに聴こえてしまう。} --特に歌詞つき楽曲では、後述の質の低いVOCALOIDが何の調整もされないまま設定されており、拙さに拍車をかけている。~ またハモリがあるような楽曲でもメインメロディにしか歌声が付いておらず、違和感を覚えてしまう。 --楽器の音色が変わったことにより、良くも悪くも前作で聴いた時と印象が異なってしまう。 #co{{ //前作からの変更・評価点に『スライド』の説明を追加し、賛否両論点からは削除。初心者向けの奏法なので簡単で問題ないかと思います。 -&bold(){VOCALOID演奏が簡単すぎる} --ゲーム上の難易度でも★1~3程度。 --下画面のマイクのようなスライドを左右に動かし、上から下に伸びてくるノーツに触れることで演奏するが、判定がかなり甘く、やりごたえがない。 --VOCALOIDが明らかに音を外していても、スライドが少しでもノーツに触れていればMISSにはならない。 ---音程に高低差のある曲では理不尽な操作を求められることもある為、甘めの判定でちょうど良い場合もある。 }} ---- **問題点 -&bold(){オンラインプレイについて} --フリー合奏について、以下の問題が発生していた。 ---(特に多人数でマッチングした際に)通信中の時間が長い。自分や相手の通信環境によっては更に時間がかかる。 ---不快なガヤ音・不協和音を入れる、放置するといった荒らしプレイが横行していた。 ---演奏するパートの選択は先着順であったため、「目立つパートを毎回先に取る」「MVP狙いで逆詐称のパートを毎回先に取る」などといった行為も見られた。 ---切断も多かった。特にホストが切断するとその部屋の全員が巻き込まれることが多く、また長い時間のマッチングからやり直し…なんてことに。 ---演奏中のショートメッセージについて、表示/非表示の切り替えが不可能。うるさいと感じても我慢するしかない。 ---アーチストに顔写真を載せて公開ができてしまうため、公序良俗に反する写真や、他人の顔写真などのプライバシーに関わるものが載せられることがあった。 ---ブロック機能も存在したが、「当該プレイヤーにマッチングした際そのアーチストに紙袋を被せる」のみ。マッチングの拒否・ショートメッセージの非表示・ガヤ音の無効化は不可能であり、ほぼ機能しないといって差し支えない。 ---人気曲や初期曲に選曲が偏ることがあり、同じ曲ばかりでマンネリとなってしまうことも。せっかく収録曲が充実しているのにこれでは勿体ない。 --これらの問題はとりわけ&bold(){「後述のデビュー版無料化以降の夕方~夜」}に多く発生しており、後期にこのゲームを始めたユーザーにとっては厳しい環境となってしまった。ファン数基準でマッチングさせるなど無料化の際に何らかの対策をすべきだったのでは。 --フリー合奏を300回程完走する(切断した場合はカウントされない)ことで手に入るアーチストの着せ替えもあり、これを獲得するためには上記の問題に向き合う必要があった。 --フレンド合奏では途中参加が不可能。途中から誰かを参加させる場合は最初からやり直す必要があった。 --ギターパートのみ音が遅延して聞こえる不具合がある。発売当初はきちんと曲に合わせて音が鳴っていたが、Ver2.0のアップデート以降に発生するようになった。 #co{{ //「オンラインプレイのマナーについて」を賛否両論から問題点に移しました。 //また冗長に感じられたので内容の記述を短めにし、他の問題点についても追記しました。 -&bold(){オンラインプレイのマナーについて} --バンブラは元々一般的なリズムゲームとは異なり、実際の演奏感・アドリブ性を重視した音楽ゲームである。~ 言い換えると「演奏指示のない時間も好きに演奏して良い」「恣意的・意図的に失敗したとしても盛り上がれれば問題ない」のが、公式が提案している遊び方である。~ //「アドリブ性」のソースは? それ自体はよいのだが、そうした仕様の常として、オンラインプレイ時に&bold(){プレイヤーが一生懸命演奏している箇所、または好きな曲のサビなどで、不真面目なプレイをされる、不快なガヤ音・不協和音を入れられる}といった嫌がらせのようなプレイもされたという声が上がることとなった。 ---この事象は前々作、前作でも起こり得たことだが、ローカル通信であればお互いに顔が見える状況下でプレイできる分その場でルールを決めれば解決できることだった。~ オンラインプレイでは能動的にルールを決めることもできず、相手の人となりも、相手の取ったりアクションにどのような意図があるのかもわからないだけに、この点を許容できるか否かで賛否が分かれてしまう。本作に限らず、オンラインプレイでは常に付きまとう問題でもある。 //--加えて、本作は演奏中にショートメッセージを送ることができるが、その一つ「ヒマだ~」を連投されて気分を害したという声も聞かれた。 //---実際、楽曲とパートによっては3分以上ヒマになることもあり得るのがバンブラの特徴である。 --また、アーチストに顔写真を載せて公開ができてしまうため、プレイヤーの倫理観次第とはいえ、公序良俗に反する写真や自身や他人の顔写真などのプライバシーに関わるものも載せられてしまう。 //ここに公序良俗に反する写真を載せるかどうかはプレイヤーの倫理観次第とはいえ、それをゲーム側が自由にしてしまったことは危険であると言わざるを得ない。 }} -&bold(){演奏面関連} --楽曲のテンポが速くなるほど判定が厳しくなる。オートでも最高判定が出ないことも。 //--音符が存在しないパートを含む楽曲が配信されていた。前作ではそういったパートは選択不可になっていたが、今作では選択できてしまい、実際に遊ぶと0点扱いとなる。 --演奏時は打ち込んだ時よりわずかにテンポが落ちる不具合がある。このためかボーカルがズレて聞こえてしまうことがある。 --いくつかバグが存在する。特定の配置・操作で必ずMISSになる、バグノーツが生成される、実際のノーツ数と演奏終了時の各判定の数の合計が合わないなど。発生頻度自体はかなり低いのが救い。 --複数の演奏方法が用意されている(ドラムのタッチ/ボタン等)譜面について、譜面毎に点数が記録され演奏方法毎に点数が記録されない。演奏方法によっては難易度が大きく変わってしまうものもあるため、この仕様はあまり良くない。 -&bold(){ギターが弾き辛くなった} --前作まで、弦の向きがプレイヤーに対して横向き(実際のギター演奏時に近い状態)であったのに対し、本作では上から下に伸びるノーツの動きに合わせて、弦の向きが縦向き(チェロやコントラバスの演奏に近い状態)になった為、前作のプレイヤー及びギター奏者は違和感を覚える可能性がある。 --弾く弦が指定されるようになったことで、難易度が上昇した。 --十字キーを使用するようになったため、演奏方法は右利き向けのみになった。Ver2.0から前作と同様左利き向けにABXYでも演奏できるようになったが、押すボタンの指示が左手で隠れてしまうためかなり演奏しづらい。 -&bold(){初心者が操作に慣れる場所がない} --前々作の『レコーディング』、前作の『今日のライブ』のような、ランクを上げることで操作に慣れていく要素が今まであったが、本作にはそれがない。~ 元々音楽ゲームとしては操作が難しい部類に入るバンブラにおいて、この仕様は初心者に対しあまり親切ではない。 --アップデートで追加された『ファン』はこの点のカバーと推察できるが、前作ではゲーム側からプレイヤーの上手さに合わせて楽曲やパートを指示されるのに対し、ファンは楽曲もパートも難易度もプレイヤー自身が選ぶので、いずれにせよ親切ではない。 ---ファンを増やすことによる解禁要素等が充実していれば、初心者でも前向きになれたかもしれないが、解禁されるのはアーチストの着せ替えのみで、キャラクターデザイン上意図的な部分もあるとはいえ、ダサいものが多い。 -&bold(){審査関連} --不採用の際、ほとんどの場合は「原曲の内容と異なる箇所があります。」と指摘されるのみで、どこが違うのかは教えてくれない。前作からある問題点。 --先述のプレミアム審査チケットは基本的に日曜の22時(+稀に不定期)に販売されるのだが、かなり数が少なく販売開始後すぐ売り切れとなり、獲得が難しかった。優先的に審査する関係上仕方ないのかもしれないが… --またプレミアムチケットを使用しても的外れな指摘が来ることもあった。 -&bold(){VOCALOIDの質が低い} //--ニコニコ動画でアップロードされている楽曲のような歌声を想像している場合、肩透かしを喰らうことになる。 //--本家のVOCALOIDには、音声を細かく調整する機能((ニコニコ動画では『調教』と言われている。))があり、本作でも1音1音ごとのビブラートやピッチベンド、子音の長さなどをある程度調整することはできるが、本家と比較するとできることはかなり少ない。 //https://miku-love.net/dtm/parameter/のサイトと比較すると「できることはかなり少ない」は言い過ぎのように感じます。 --曲によっては、ほぼベタ打ちで十分に歌声が調整されていないのものも存在する。ニコニコ動画でアップロードされている楽曲のような歌声を想像している場合、肩透かしを喰らうことも。 ---出来に満足いかない場合は、VOCALOIDをOFFにして前作のように遊ぶことも出来る。 --本作には男声と女声のVOCALOIDが一種類ずつ標準搭載されているが、プレイヤーの声で生成するVOCALOIDとは、この標準搭載されたVOCALOIDをプレイヤーの声質や歌い方に合わせて音声調整したものである。~ どれだけプレイヤーの声に特徴があっても、標準のVOCALOIDの歌い方が少し変わった程度にしか反映されず、オリジナルVOCALOIDを生成した気分にはなれない。 ---男声と女声の違いを声の高さで判断しているのか、声の高い男性や低い女性は、自身の性別と異なるVOCALOIDを生成されることがある。 -&bold(){VOCALOIDを楽曲に設定する際は『レコーディング』を行う必要があるが、時間がかかる} --ボーカルを多く使用している楽曲では最長で10分程かかる。この設定を行わないと、VOCALOIDに歌を歌わせられない。 ---アップデートにて複数曲のレコーディングをまとめて行えるようになったため、まとめてレコーディングを行いその間は別の事をして時間を潰すということも一応出来るようになった。 --また、VOCALOIDは1パートにつき1ボーカルまでしか保存できない。新しい声を再設定する場合は改めてレコーディングを行う必要があるので、さらに面倒。 -&bold(){オンラインプレイ前提の作り} --ダウンロード前提の初期楽曲数、オンライン演奏、インターネットラジオなど、前作以上にオンラインプレイが前提とされているため、ネット環境の整っていない場所では満足に遊べなかった。 #region(Ver.2.0で解決済) -&bold(){分かりづらいメインメニュー} --メインメニューの項目は『シロートウェイムズムズスクエア』『バンドヤルパーク』『キョックフェラーセンター』『ワルワルトレーラーセンター』の4つだが、それぞれが何のモードなのか、名前からは非常に分かりづらい。 ---順に『一人用モード』『通信モード』『楽曲作成・DLモード』『オプション』。 --流石に問題があると判断したのか、バージョンアップで大幅に変更され、上記項目は無かったことにされた。 ---分かりづらい点が無くなったわけではなく、例えば『生声アーチスト』と『遊べる動画』は『ラジオショップ』で購入可能だが、ゲーム内でその説明はないので、公式から販売のアナウンスがあっても買う場所がわからない等の問題もあった。 #endregion ---- **総評 //音楽ソフトとして正当進化を遂げたバンブラだが、そのプレイスタイルを既存プレイヤーも新規プレイヤーも両者が揃って楽しめるようなオンライン環境は整っていなかった。~ //また、目玉となっていたVOCALOID機能が期待を下回るものであったことも評価を下げた。 音楽ツールとして正当進化を遂げただけでなく、様々なモード・機能の拡充やダウンロード可能な楽曲の充実、多数の企画によってゲームそのものとしてもより素晴らしい作品へと昇華されたバンブラP。~ 一方で後期のオンラインプレイが悪環境であったことは、評価を下げる原因となった。 &color(#F54738){''現在オンラインサービスは全て終了している''}ため、上記にあげた評価点や問題点の多くは過去のものとなっており、今入手してもゲームとして遊べる要素は皆無である。~ 作曲モードくらいしか楽しめるものがないため、今現在、これを手に取る意義はあまりないだろう。 ---- **余談 -本作発売前の2013年10月3日に『大合奏!バンドブラザーズP しもべツール』が無料配信された。 --作曲機能のみ体験できる。本作発売前に配信楽曲を更に増やす目的で配信された。 --しもべとは、初代より公式サイトで掲載されている『マンガ・バーバラちゃん』にてバーバラが開発スタッフをこのように呼んでおり、プレイヤーもしもべ(開発スタッフ)になれるという意味合いがある。 --しもべツールで作成した楽曲データはバンブラPに引き継がれる。 -2015年7月22日に本作の機能縮小版『大合奏!バンドブラザーズPデビュー』が発売された。~ 対象機種は同じく3DS。発売時は200円だったが、2016年4月27日に無料化した。 --作曲機能が削除されており、レコーディングにはトマトが必要となる。また、ついてくるトマトは1個。 --収録楽曲は前述の『STARLIGHT』とアップデートによる追加楽曲、そしてダウンロード時期によって異なる5つのゲーム楽曲を収録。 --- #region(収録楽曲) |&bold(){配信日}|&bold(){シリーズ名}|&bold(){曲名}|&bold(){作品}| |2015年9月16日|[[スプラトゥーン]]|Splattack!(2014 E3PV)|スプラトゥーン| |~|~|Hooked|~| |~|~|Ink or Sink|~| |~|~|Friend List|~| |~|~|シオカラ節|~| |2015年10月28日|[[ゼルダの伝説シリーズ]]|タイトル|[[ゼルダの伝説 トライフォース3銃士]]| |~|~|ダンジョン-森林エリア|~| |~|~|ロウラルメインテーマ|[[ゼルダの伝説 神々のトライフォース2]]| |~|~|TEASER MUSIC|[[ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス]]| |~|~|女神の詩|[[ゼルダの伝説 スカイウォードソード]]| |2015年11月18日|[[どうぶつの森シリーズ]]|広場|どうぶつの森 amiiboフェスティバル| |~|~|すごろく|~| |~|~|家づくり中|[[どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー]]| |~|~|完成デモ|~| |~|~|役場(しずえのテーマ)|[[とびだせ どうぶつの森]]| |2015年12月22日|スプラトゥーン|ハイカラシンカ|スプラトゥーン| |~|~|Metalopod|~| |~|~|Seaskape|~| |~|~|キミ色に染めて|~| |~|~|シオカラ節|~| |2016年3月23日|[[ファイアーエムブレムシリーズ]]|光射す彼方へ~颯|[[ファイアーエムブレムif 白夜王国>ファイアーエムブレムif 白夜王国/暗夜王国]]| |~|~|「I」~為|[[ファイアーエムブレム 覚醒]]| |~|~|絆永久に|[[ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡]]&br;[[ファイアーエムブレム 暁の女神]]| |~|~|はるかなる空の向こうに~ロイの旅立ち|[[ファイアーエムブレム 封印の剣]]| |~|~|メインテーマ/ファイアーエムブレム|[[ファイアーエムブレム 紋章の謎]]| |2016年4月27日||元祖正調塩辛節|スプラトゥーン| |~|~|マリオメドレー|[[マリオシリーズ]]| |~|~|アスレチックメドレー|※無料化に伴い、『STARLIGHT』と追加楽曲は削除された。| |~|~|ロシアンメドレー|~| |~|~|エンターテイナー|~| #endregion -本作に提供、先行公開された楽曲の中には、その後各アーティスト名義で正式にリリースされたものや、別のゲームに収録されたものが存在する。 --ゴールデンボンバーの提供楽曲『101回目の呪い』はシングルCDで発売。2021年現在、ゴールデンボンバーの歴代シングルCDで最高売上枚数を記録している。 --八王子Pの提供楽曲『弱虫ロケット』はアルバム『Twinkle World』に収録。ボーカルに初音ミクが起用されている。 --歌い手のぐるたみんが本作のラジオで先行公開した『ローリング・サバイバー』は、『[[ポップンミュージック ラピストリア]]』に版権曲として収録された。 -本作で登場した『彩崎ゆう』は、後に『[[スーパーマリオメーカー]]』や『[[バッジとれ~るセンター]]』にも登場。他にも『うまい棒』とのコラボや歌手活動を行っていたが、2017年で活動停止となった。 --[[Twitterアカウント>https://twitter.com/yuu_ayasaki]]も存在している。 --実際の声優については、現在も公表されていない。 --また、『スーパーマリオメーカー』に登場する『ましこ』のキャラマリオは、彩崎ゆうが声を担当している。 -ゲーム内の架空の企業『スッポン放送』やそのブログ『スッポンブログ』のWebサイトがあった。 --スッポン放送では配信されている楽曲をWeb上でも聞くことが出来た他、各種お知らせやラジオなども確認できた。 --スッポンブログでは各イベントのレポートや楽曲審査の裏話などが掲載されていた。

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