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*ザ・グレイトバトルPOCKET 【ざぐれいとばとるぽけっと】 |ジャンル|育成バトル|&amazon(B000069THL)| |対応機種|ゲームボーイ(カラー対応)|~| |発売元|バンプレスト|~| |開発元|アルファ・ユニット|~| |発売日|1999年12月3日|~| |定価|3,980円|~| |プレイ人数|1~2人|~| |セーブデータ|1個|~| |判定|なし|~| |ポイント|シリーズ異色の育成バトルゲーム&br;ストーリー性は皆無|~| |>|>|CENTER:''[[コンパチヒーローシリーズリンク>コンパチヒーローシリーズ]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 人気作品のSDキャラによるアクション系クロスオーバーシリーズのひとつ『グレイトバトルシリーズ』の第7作目。~ だが、上記の通りこれまではアクションゲームだったシリーズではあるが、今作では育成カードバトルとなっている。 なお設定・シナリオ・キャラクターデザイン・背景グラフィックを担当したのは、後に漫画『To LOVEる-とらぶる-』の脚本を手掛ける長谷見沙貴(はせみ さき)氏である。 ---- **ゲーム内容 >20XX年 自由に楽しめるネットワークを利用して、アミューズメント産業が~ 「CAOS」というハンド・モバイル・コンピューターを 開発した。~ その時、新しく「コンパチヒーローズ」の「ゲーム」 が誕生する。~ そのゲームとは、「ウルトラマン」「仮面ライダー」「ガンダム」といった「人気ヒーロー」を~ 集めた「対戦ゲームである」。~ ヒーローたちは、IC内蔵の「ユニットカード」と呼ばれるカードに「登録」されている。~ このユニットカードと「CAOS」を接続することでゲームを楽しめる仕組みである。~ この「CAOS」を利用したゲームは、瞬く間に広がり「大人」から「子供」まで~ 幅広い年齢層に「流行」していった。~ そしてついに「公式競技」としての「団体」が誕生する。~ (ゲームオープニングより((ゲーム内では「仮面」以外全てひらがな表記だが、読みやすさの観点から適宜漢字表記に変更。))) ---- **システム -主人公は男女から選択できる。 --どちらを選んでもストーリー展開に変化はない。 --デフォルトネームは男主人公は「たくや」、女主人公は「ななみ」。 --その他通り名を設定でき、デフォルトでは男主人公は「グレートアクター」、女主人公は「グレートアクトレス」。 ---登場する対戦キャラも全員通り名を持っている。 -ストーリーについて --「VSフィールド」にてランキング戦を行い1位を目指す。それだけである。 ---一度に上げられる順位は5つまでで、49位以上から始めるとランキング防衛戦からスタートとなる。 --1位になるとエンディングに入り強化モードの2周目に突入する((対戦相手のユニットのレベルが+40された状態となる。))。 ---強化モードではある条件を満たすと隠しキャラが計7人が登場し、ランキングに入り込む。(顔は各シティーの店員。名前は開発スタッフ。曜日大会の決勝キャラでもある。)~ どの隠しキャラも初期ランキング2位の「こうじ」より上になり「すすむ」と1位争いを繰り広げる強さを誇る。%%使うユニットの関係上「すすむ」のほうが厄介ではあるが%% -ユニットカードについて --本作では「ウルトラマン」、「仮面ライダー」、「機動戦士ガンダム」の各シリーズからヒーロー側、敵側に分類され6系統となっている。 #region(各系統の詳細、平均的な特徴) -ウルトラマン系、かいじゅう系 --HP、こうげき、ぼうぎょが高めですばやさ、ぎりょうが低め。 --ウルトラマン系は「ウルトラマン」から「ウルトラマンガイア」までの18体。 --かいじゅう系は「ウルトラマン」から「ウルトラマンレオ」までの32体。 --各ユニットの決め技は横列の奥まで届く攻撃が多いが、ほぼAP9以上と燃費が非常に悪いのが特徴。 ---特に低レベル帯では習得技の消費APが1、2、10といった極端な消費になりがち。 -仮面ライダー系、かいじん系 --HPは低めだが全体的にバランスのいいステータス。 --ライダー系は「仮面ライダー1号」から「仮面ライダーJ」までの20体。 --かいじん系は「仮面ライダー1号」から「仮面ライダーBLACK」までの30体。 --全体的に技の範囲は狭いが、決め技の燃費が優秀なのが特徴。 -ガンダム系、モビルスーツ系 --ぼうぎょは低いが、すばやさとぎりょうが高い。 --ガンダム系は「機動戦士ガンダム」から「機動新世紀ガンダムX」までの24体。 --モビルスーツ系は「機動戦士ガンダム」から「新機動戦記ガンダムW」までの26体。 ---あくまでも主人公の敵役がこちらに分類されるため、「クーロンガンダム」のように「ガンダム」が名前に含まれていてもこちらに分類されるユニットもある。 --技の範囲は縦横幅広く対応しており、中には隅4マス、中央から十字で真ん中だけ抜けているなど独特なものも。 #endregion --ユニットカードにはレア度があり店で購入できる「ノーマル」、パスワードで入手する「レア」、レアの中でも希少な「ちょうレア」の3種類がある。 ---ノーマルは店で買える分ステータスや技が控えめ。「ウルトラマンパワード」「グランドキング」「タイタン」「νガンダム」など強めのノーマルカードは値段がかなり高い。 ---レア、ちょうレアはパスワードでしか入手できない分ステータスや技が強め。また、同じパスワードは1データ1回限りなので複数入手は困難となっている((後述の町戦闘やプレイヤー間の交換で複数入手自体は可能))。 --ステータスはHP、AP、こうげき、ぼうぎょ、すばやさ、ぎりょうの6つがある。 ---同一ユニットではレベル1でのステータスに差はない。 ---APの初期値は種族レア度関係なく全て6。 ---こうげき:相手に与えるダメージに影響する。 ---ぼうぎょ:相手から受けるダメージに影響する。 ---すばやさ:行動順や攻撃の命中回避に影響する。 ---ぎりょう:クリティカルの発生に影響する。 -対戦について --デッキ枚数自体は3枚以上あれば対戦可能で同一ユニットやレアカードは○枚までといった制限はない。なおデッキの変更は自宅で行える。 --対戦開始時にユニットカードをデッキに登録している3~6枚から3枚を選ぶ。 ---STARTボタンを押すと相手が所持しているユニットカードを確認できる。 ---SELECTボタンを押すとEXチップと呼ばれるアイテムを装備系消費系それぞれ持たせることができる。別なアイテムに変更する際は同一系の場合上書きになり、前に持っていたアイテムは無くなる。 --3×3のエリアに選んだユニットを配置する。 ---当然同一エリアに配置は出来ない。 ---また最前列(一番左)に必ず1ユニットは配置しなくてはならない。配置しなかった場合は自動的に最前列にユニットが来るまで移動させられる。 --ユニットには相性があり、ウルトラマン系→かいじゅう系→仮面ライダー系→かいじん系→ガンダム系→モビルスーツ系→ウルトラ系の6すくみと、~ ウルトラマン系→ガンダム系→仮面ライダー系→ウルトラ系、かいじゅう系→モビルスーツ系→かいじん系→かいじゅう系の3すくみがある。 -バトルについて --ターン開始時にカード毎に行動を選ぶ。 ---攻撃:各ユニットが持つ攻撃技をAPを消費して選択し、攻撃するエリアを選ぶ。現在APより高い技は選択できない。また、技ごとに攻撃範囲が異なり、相手ユニットがいない場所に攻撃指示をだすと技を「ごうかいにはずした」と表示されAPが無駄になる。 ---防御:そのターン受けるダメージを半減する。APが+1される。 ---アイテム:戦闘前に持たせていたアイテムを使用する。確認コマンドは出ない。リザレクションのみ自動発動のため、ここでは使用できない。 --各キャラの選択が終わると両者ユニットのすばやさが高い順に行動する。 ---同速の場合はランダム。 --攻撃によりHPが0になったユニットは戦闘不能になりその対戦では使えなくなる。 --ターン終了時に各ユニットのAPが+2される。 --どちらかのユニットが3体戦闘不能になったら対戦終了となる。 ---また20ターン経過で判定となり、残りユニットの数で勝敗が決まる。 --対戦勝利後に各ユニット毎に経験値が入り計500になるとレベルアップする。 ---レベルが上がるとHPが上昇し、「こうげき」「ぼうぎょ」「すばやさ」「ぎりょう」のどれかに5ポイント振り分けることができる。 ---レベル上限は99で各ステータスの最大値は255、HPは9999。 ---稀に初期APが上昇することもある。 ---ユニットごとにある一定のレベルになると技を習得する。 --ユニットによってはあるレベルに達するとクラスチェンジができる。 ---例として、「ガンダム」の場合はレベル5で「GM」に、レベル20で「アレックス」にクラスチェンジできる。 ---クラスチェンジするとレベルが1に戻る。 --クラスチェンジしないまま戦うことも可能で、ある範囲から抜けるとクラスチェンジできなくなる。 -その他 --「主人公の家」、「VSフィールド」以外の町ではその町に応じたユニットの売買や、EXチップを買える。 ---ユニット購入で入手できるユニットはレベル1だけである。 ---EXチップはステータス強化や特定攻撃耐性、AP増加+2などの装備系と体力回復、戦闘不能時復活、1ターン確定回避などの消費系の2種類がある。 --そのほか、町にいる人に話しかけるとただの雑談やパスワードの伝授や対戦、ユニット交換ができる。 ---対戦に勝利するとランダムでEXチップやユニットが貰え、低確率でそのキャラクターが持つユニットと同性能を持つユニットが貰える。 --各町で「たいかい」を選ぶと大会に参加できる。 ---大会は「まち」、「ようび」、「じかん」の3つがある。大会の種類は「たいかい」コマンド選択時に受付の人が教えてくれる。 ---「まち」ではビギナー、ノーマル、スーパーから選択でき、その難易度に応じたキャラクターと3連続で戦い、無事勝ち抜くとお金やEXチップが貰える。 ---「ようび」ではその町に応じた系統統一のデッキ((例としてウルトラシティーはウルトラマン系のみ、モンスターシティーはかいじゅう系のみとなる。グレイトシティーのみ系統制限はない。))で6連続対戦を行う。~ 勝ち抜くとパスワードやお金、ユニットなどが入手できる。 ---「じかん」では7連続対戦を行い、勝ち抜くとパスワードが教えてもらえる。~ 時間はゲーム内時計午後4時~6時の2時間だけ。~ ランク選択がない、7連戦であることを除けば「まち」と同じ。 --「主人公の家」ではデッキの整理やパスワード入力、セーブ、図鑑閲覧などができる。 ---デッキの整理はリザーブケースにユニットを出し入れすることで行う。~ リザーブケースは1ケース30枚までであり、それ以降は別のケースに切り替えなくてはならない。ケース切り替え時にセーブが行われる。 ---通信対戦、通信交換もここから可能。 ---図鑑は入手済みユニットの各ステータス評価(E~Sの6段階)と入手条件を確認できる。 ---- **評価点 ''計150種にも及ぶ幅広いユニットたち'' -バンプレストオリジナルキャラはおらず、全て特撮やアニメに登場したユニットのみで150種類と豊富にいる。 --「ショッカーライダー」のような別ユニット同一外見もいるにはいるが、それを除いても豊富である。 -また、ステータスの割り振りにより好きなユニットを自分オリジナルの育成ができるという点も良い。 -図鑑集めの観点でもリザーブケースを活用することで全ユニットを所持しても大丈夫なくらい多めに枠が用意されている。 --その気になれば一人プレイでも集めきることも可能。((一人プレイで全部集める場合、バイオライダーとロボライダーを揃えるのは苦労する。どちらもRXからクラスチェンジなので、パスワードでRXを1体は入手できるが、町にいる人(ライダーシティーのともや)との対戦で2体目のRXを運良く入手しなければならない。そしてRX→バイオライダーのクラスチェンジ条件はLVが低い必要があるので、町の人から入手したLV20のRXはロボライダーにしかなれず、パスワードで入手したRXをバイオライダーにする必要がある。)) ''ライバルキャラの存在'' -「まりこ」及び「しゅういち」の二人は共に強くなるライバルを意識しているのか、最初に戦うときから成長していき、最後はランキング上位に入り込むまでに成長する。 --成長段階は3段階しかないのが惜しいところではあるが、ただ黙々と倒すだけよりは負けてもリベンジをしようという気持ちになれるかもしれない。%%3段階のせいでレベルが2→10→50と跳ね上がる「まりこ」に秒殺されるのは誰もが通る道。%% -またランキングを上げていく壁として、ガンダムの敵MSを使う「宇宙の嵐 めぐみ」、ガンダム系を使う「白き流星 とおる」、ライダー怪人を使う「地獄の使者 てつお」、仮面ライダー系を使う「力と技の戦士 ひろし」がおり、彼らより上に行くと強さがワンランク上がっていくようになっている。そして最後の壁として、ウルトラ怪獣を使う3位の「怪獣の神様 えいじ」、ウルトラマン系を使う2位の「疾風の闘士 こうじ」と1位の「光の勇者 すすむ」が待ち構えている。((名前の由来は、とおる=古谷徹(アムロ・レイ)(白き流星はアムロの通り名)、ひろし=藤岡弘(本郷猛 仮面ライダー1号)(通り名は「技の1号、力の2号、力と技のV3」から)、えいじ=円谷英二、こうじ=森次晃嗣(モロボシ・ダン ウルトラセブン)、すすむ=黒部進(ハヤタ・シン ウルトラマン)。地獄の使者てつおは地獄大使と仮面ライダーBLACK、めぐみはクリスチーナ・マッケンジーだろうか?)) --彼らは専用の顔グラフィックと台詞が設定されておりBGMも専用のものになっているので分かりやすい。 --「こうじ」と「えいじ」はランキング差がないためワンランクと言われても分かりにくいが、ユニットのレベルが上昇しているので、壁としてしっかり機能している。 ''時計調整機能'' -タイトルのオプションから時刻を調整する機能があり、0:30~23:30の範囲で時刻を追加できる。 --本作では「ようび」大会の存在や曜日によって売られているユニットが変わるため、この機能を使うことにより特定の曜日まで待つ必要がなくなるのは便利である。 --ただし、追加時刻の合計が24時間を超過すると順位が一つ落ちるため、ずらしたら一度ロード→セーブをする必要がある点には注意。 ---無敗プレイを目指す場合はわざと順位を落として「まりこ」「しゅういち」の3段階目を一時的にスルーするという変わった使い方も可能。 ---- **問題点 ''毎日プレイすることを強要されるシステム'' -本作では24時間プレイしないとランキングが1つ落ちるため、毎日プレイしないと高順位を維持できない。 -ロード→すぐセーブだけでもランキング維持は可能ではあるのが救いだが、GBの都合上本体の電池切れによりプレイできない状況は起こりえる。 ''ユニット間の強弱'' -この手のゲームではユニット間の強弱が生まれてしまうのは致し方ないのだが、レベルアップでステータスに5だけ割り振る仕様上、初期ステータスの差を埋めることはどうやっても出来ない。 -また、ユニット間の強弱で経験値取得が変わる、別のところでバランスが取れているということもないので、弱いユニットはレベルを上げても弱いままで追いつくことはない。 --例として「ライダーマン」の場合、上述の理由でステータスの貧弱さを補うことはできず、技も範囲狭い威力低いとどうやっても「仮面ライダーX」との差を埋められず差別化不可能((「ライダーマン」の最強技パワーアームSはAP7威力3200だが、「仮面ライダーX」は同一攻撃範囲かつAP7威力3700の真空地獄車を持つ。強いて「ライダーマン」の優位性を上げるとすれば、一応取得レベルの速さだけは勝っている。))。 -またパスワードで入手するユニットは入手難易度の割にどれもステータスが高めに設定されており、ノーマルユニットをクラスチェンジさせてまで使う必要性を消し去っている。 --強いノーマルユニットにはクラスチェンジをすることで入手できる「ヤクトドーガ」などもいるにはいるが、レアユニットと入手難易度がまるで釣り合っていない((「ヤクトドーガ」の場合、「ザクII」→「ハイザック」→「ギラドーガ」→「ヤクトドーガ」と3回クラスチェンジをしてようやく入手できるという手間がかかるが、レアユニットはパスワード1つで入手できる。「アポロガイスト改」などクラスチェンジが必要なレアユニットもいるにはいるが。))。 --上記の通り購入だけで済む強力ノーマルユニットもいるが、レアユニットはパスワード伝授も入力も無料であるため費用の面でも釣り合わない。 --パスワードはゲーム中で聞いていなくとも、プレイヤーが知っていれば入力できてしまうのも入手難易度を低下させている((大抵のユニットはそれ関連のワードを入れれば当たってしまう。))。 --特に「ウルトラマンガイア」の露骨すぎる優遇っぷりは顕著。 ---初期ステータスの合計値が計600と全ユニット中圧倒的差をつけて1位((2位は520。))であり、所持技もAP5威力3000のフォトンクラッシャーを筆頭にどれもほかのユニットの追随を許さないレベル((同一範囲でも「ウルトラマン」などが持つ八つ裂き光輪はAP6で威力2300といえばいかにおかしいか分かるだろう))。 ---一応縦列攻撃が出来ない欠点はあるが、HPを含めた全ステータスがカンストするという唯一無二の強さを誇り、1周目クリア報酬でパスワードが教えてもらえるとはいえ、レベル1でも強化版のランキング下位層相手なら普通に戦えるレベル。 ''その他'' -ストーリー性 --上述の通りランキング戦で1位になる以外ストーリーらしきものは一切ない。 ---ライバルキャラも専用グラフィック及びセリフがあっても、どういうキャラなのかということは終始不明のまま。 --目標が分かりやすくストーリー進行を忘れることもないといえば聞こえはいいが。 -お世辞にも敵AIが優秀とは言えない。 --基本的に最前列ユニットを優先して攻撃するため、相性上有利な壁役を先頭に置くだけで後列攻撃できても壁役ユニットが倒れるまで狙い続けてくれる。 ---例えば「やつざきこうりん」のような全範囲単体攻撃の場合でも最後列最上部にでも置かなければ狙われない。 --ただし、「ハイパーバズーカ」など特殊な範囲の場合には相性上不利なユニットが狙われる程度には知能がある。 --本作の対象年齢を考えると優秀なAIだと詰みかねないので、致し方ない点ではあるが。 -隠しキャラについて --隠しキャラ7名は全て顔グラフィックはショップ店員の使い回しで、名前は開発スタッフなので性別が一致しておらず((女性グラでありながら名前が「たかのり」など))、セリフもモブキャラと同じになっている。 --せっかく「すすむ」と同格の強さに設定されているのに、セリフだけ用意されていない点は残念。 **総評 弱いユニットに対するフォローが一切ないため、特定のユニットに愛着がない限り、レアユニットをかき集めただけの強ユニット蹂躙ゲーにしかならないのが惜しいところ。~ 一部キャラクターもせっかく専用グラフィックやセリフが用意されているにもかかわらず、キャラクターの掘り下げやストーリー上の盛り上がりもない点も残念。~ とはいえ豊富な収録キャラに加えて対戦部分の土台はしっかりしているので、育成及び対戦を楽しむことはできるだろう。 **余談 -雑誌「コミックボンボン」の1999年12月号から2000年2月号の短期間にて、おーくらやすひろ氏によるコミカライズ版が掲載されていた。 -長谷見氏が関わったGBのゲームは、本作以外だと『[[ミニ4ボーイ]]』と[[その続編>ミニ4ボーイII]]が挙げられる。詳細は項目を参照。
*ザ・グレイトバトルPOCKET 【ざぐれいとばとるぽけっと】 |ジャンル|育成バトル|&amazon(B000069THL)| |対応機種|ゲームボーイ(カラー対応)|~| |発売元|バンプレスト|~| |開発元|アルファ・ユニット|~| |発売日|1999年12月3日|~| |定価|3,980円|~| |プレイ人数|1~2人|~| |セーブデータ|1個|~| |判定|なし|~| |ポイント|シリーズ異色の育成バトルゲーム&br;ストーリー性は皆無|~| |>|>|CENTER:''[[コンパチヒーローシリーズリンク>コンパチヒーローシリーズ]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 人気作品のSDキャラによるアクション系クロスオーバーシリーズのひとつ『グレイトバトルシリーズ』の第7作目。~ だが、上記の通りこれまではアクションゲームだったシリーズではあるが、今作では育成カードバトルとなっている。 なお設定・シナリオ・キャラクターデザイン・背景グラフィックを担当したのは、後に漫画『To LOVEる-とらぶる-』の脚本を手掛ける長谷見沙貴(はせみ さき)氏である。 ---- **ゲーム内容 >20XX年 自由に楽しめるネットワークを利用して、アミューズメント産業が~ 「CAOS」というハンド・モバイル・コンピューターを 開発した。~ その時、新しく「コンパチヒーローズ」の「ゲーム」 が誕生する。~ そのゲームとは、「ウルトラマン」「仮面ライダー」「ガンダム」といった「人気ヒーロー」を~ 集めた「対戦ゲームである」。~ ヒーローたちは、IC内蔵の「ユニットカード」と呼ばれるカードに「登録」されている。~ このユニットカードと「CAOS」を接続することでゲームを楽しめる仕組みである。~ この「CAOS」を利用したゲームは、瞬く間に広がり「大人」から「子供」まで~ 幅広い年齢層に「流行」していった。~ そしてついに「公式競技」としての「団体」が誕生する。~ (ゲームオープニングより((ゲーム内では「仮面」以外全てひらがな表記だが、読みやすさの観点から適宜漢字表記に変更。))) ---- **システム -主人公は男女から選択できる。 --どちらを選んでもストーリー展開に変化はない。 --デフォルトネームは男主人公は「たくや」、女主人公は「ななみ」。 --その他通り名を設定でき、デフォルトでは男主人公は「グレートアクター」、女主人公は「グレートアクトレス」。 ---登場する対戦キャラも全員通り名を持っている。 -ストーリーについて --「VSフィールド」にてランキング戦を行い1位を目指す。それだけである。 ---一度に上げられる順位は5つまでで、49位以上から始めるとランキング防衛戦からスタートとなる。 --1位になるとエンディングに入り強化モードの2周目に突入する((対戦相手のユニットのレベルが+40された状態となる。))。 ---強化モードではある条件を満たすと隠しキャラが計7人が登場し、ランキングに入り込む。(顔は各シティーの店員。名前は開発スタッフ。曜日大会の決勝キャラでもある。)~ どの隠しキャラも初期ランキング2位の「こうじ」より上になり「すすむ」と1位争いを繰り広げる強さを誇る。%%使うユニットの関係上「すすむ」のほうが厄介ではあるが%% -ユニットカードについて --本作では「ウルトラマン」、「仮面ライダー」、「機動戦士ガンダム」の各シリーズからヒーロー側、敵側に分類され6系統となっている。 #region(各系統の詳細、平均的な特徴) -ウルトラマン系、かいじゅう系 --HP、こうげき、ぼうぎょが高めですばやさ、ぎりょうが低め。 --ウルトラマン系は「ウルトラマン」から「ウルトラマンガイア」までの18体。 --かいじゅう系は「ウルトラマン」から「ウルトラマンレオ」までの32体。 --各ユニットの決め技は横列の奥まで届く攻撃が多いが、ほぼAP9以上と燃費が非常に悪いのが特徴。 ---特に低レベル帯では習得技の消費APが1、2、10といった極端な消費になりがち。 -仮面ライダー系、かいじん系 --HPは低めだが全体的にバランスのいいステータス。 --ライダー系は「仮面ライダー1号」から「仮面ライダーJ」までの20体。 --かいじん系は「仮面ライダー1号」から「仮面ライダーBLACK」までの30体。 --全体的に技の範囲は狭いが、決め技の燃費が優秀なのが特徴。 -ガンダム系、モビルスーツ系 --ぼうぎょは低いが、すばやさとぎりょうが高い。 --ガンダム系は「機動戦士ガンダム」から「機動新世紀ガンダムX」までの24体。 --モビルスーツ系は「機動戦士ガンダム」から「新機動戦記ガンダムW」までの26体。 ---あくまでも主人公の敵役がこちらに分類されるため、「クーロンガンダム」のように「ガンダム」が名前に含まれていてもこちらに分類されるユニットもある。 --技の範囲は縦横幅広く対応しており、中には隅4マス、中央から十字で真ん中だけ抜けているなど独特なものも。 #endregion --ユニットカードにはレア度があり店で購入できる「ノーマル」、パスワードで入手する「レア」、レアの中でも希少な「ちょうレア」の3種類がある。 ---ノーマルは店で買える分ステータスや技が控えめ。「ウルトラマンパワード」「グランドキング」「タイタン」「νガンダム」など強めのノーマルカードは値段がかなり高い。 ---レア、ちょうレアはパスワードでしか入手できない分ステータスや技が強め。また、同じパスワードは1データ1回限りなので複数入手は困難となっている((後述の町戦闘やプレイヤー間の交換で複数入手自体は可能))。 --ステータスはHP、AP、こうげき、ぼうぎょ、すばやさ、ぎりょうの6つがある。 ---同一ユニットではレベル1でのステータスに差はない。 ---APの初期値は種族レア度関係なく全て6。 ---こうげき:相手に与えるダメージに影響する。 ---ぼうぎょ:相手から受けるダメージに影響する。 ---すばやさ:行動順や攻撃の命中回避に影響する。 ---ぎりょう:クリティカルの発生に影響する。 -対戦について --デッキ枚数自体は3枚以上あれば対戦可能で同一ユニットやレアカードは○枚までといった制限はない。なおデッキの変更は自宅で行える。 --対戦開始時にユニットカードをデッキに登録している3~6枚から3枚を選ぶ。 ---STARTボタンを押すと相手が所持しているユニットカードを確認できる。 ---SELECTボタンを押すとEXチップと呼ばれるアイテムを装備系消費系それぞれ持たせることができる。別なアイテムに変更する際は同一系の場合上書きになり、前に持っていたアイテムは無くなる。 --3×3のエリアに選んだユニットを配置する。 ---当然同一エリアに配置は出来ない。 ---また最前列(一番左)に必ず1ユニットは配置しなくてはならない。配置しなかった場合は自動的に最前列にユニットが来るまで移動させられる。 --ユニットには相性があり、ウルトラマン系→かいじゅう系→仮面ライダー系→かいじん系→ガンダム系→モビルスーツ系→ウルトラ系の6すくみと、~ ウルトラマン系→ガンダム系→仮面ライダー系→ウルトラ系、かいじゅう系→モビルスーツ系→かいじん系→かいじゅう系の3すくみがある。 -バトルについて --ターン開始時にカード毎に行動を選ぶ。 ---攻撃:各ユニットが持つ攻撃技をAPを消費して選択し、攻撃するエリアを選ぶ。現在APより高い技は選択できない。また、技ごとに攻撃範囲が異なり、相手ユニットがいない場所に攻撃指示をだすと技を「ごうかいにはずした」と表示されAPが無駄になる。 ---防御:そのターン受けるダメージを半減する。APが+1される。 ---アイテム:戦闘前に持たせていたアイテムを使用する。確認コマンドは出ない。リザレクションのみ自動発動のため、ここでは使用できない。 --各キャラの選択が終わると両者ユニットのすばやさが高い順に行動する。 ---同速の場合はランダム。 --攻撃によりHPが0になったユニットは戦闘不能になりその対戦では使えなくなる。 --ターン終了時に各ユニットのAPが+2される。 --どちらかのユニットが3体戦闘不能になったら対戦終了となる。 ---また20ターン経過で判定となり、残りユニットの数で勝敗が決まる。 --対戦勝利後に各ユニット毎に経験値が入り計500になるとレベルアップする。 ---レベルが上がるとHPが上昇し、「こうげき」「ぼうぎょ」「すばやさ」「ぎりょう」のどれかに5ポイント振り分けることができる。 ---レベル上限は99で各ステータスの最大値は255、HPは9999。 ---稀に初期APが上昇することもある。 ---ユニットごとにある一定のレベルになると技を習得する。 --ユニットによってはあるレベルに達するとクラスチェンジができる。 ---例として、「ガンダム」の場合はレベル5で「GM」に、レベル20で「アレックス」にクラスチェンジできる。 ---クラスチェンジするとレベルが1に戻る。 --クラスチェンジしないまま戦うことも可能で、ある範囲から抜けるとクラスチェンジできなくなる。 -その他 --「主人公の家」、「VSフィールド」以外の町ではその町に応じたユニットの売買や、EXチップを買える。 ---ユニット購入で入手できるユニットはレベル1だけである。 ---EXチップはステータス強化や特定攻撃耐性、AP増加+2などの装備系と体力回復、戦闘不能時復活、1ターン確定回避などの消費系の2種類がある。 --そのほか、町にいる人に話しかけるとただの雑談やパスワードの伝授や対戦、ユニット交換ができる。 ---対戦に勝利するとランダムでEXチップやユニットが貰え、低確率でそのキャラクターが持つユニットと同性能を持つユニットが貰える。 --各町で「たいかい」を選ぶと大会に参加できる。 ---大会は「まち」、「ようび」、「じかん」の3つがある。大会の種類は「たいかい」コマンド選択時に受付の人が教えてくれる。 ---「まち」ではビギナー、ノーマル、スーパーから選択でき、その難易度に応じたキャラクターと3連続で戦い、無事勝ち抜くとお金やEXチップが貰える。 ---「ようび」ではその町に応じた系統統一のデッキ((例としてウルトラシティーはウルトラマン系のみ、モンスターシティーはかいじゅう系のみとなる。グレイトシティーのみ系統制限はない。))で6連続対戦を行う。~ 勝ち抜くとパスワードやお金、ユニットなどが入手できる。 ---「じかん」では7連続対戦を行い、勝ち抜くとパスワードが教えてもらえる。~ 時間はゲーム内時計午後4時~6時の2時間だけ。~ ランク選択がない、7連戦であることを除けば「まち」と同じ。 --「主人公の家」ではデッキの整理やパスワード入力、セーブ、図鑑閲覧などができる。 ---デッキの整理はリザーブケースにユニットを出し入れすることで行う。~ リザーブケースは1ケース30枚までであり、それ以降は別のケースに切り替えなくてはならない。ケース切り替え時にセーブが行われる。 ---通信対戦、通信交換もここから可能。 ---図鑑は入手済みユニットの各ステータス評価(E~Sの6段階)と入手条件を確認できる。 ---- **評価点 ''計150種にも及ぶ幅広いユニットたち'' -バンプレストオリジナルキャラはおらず、全て特撮やアニメに登場したユニットのみで150種類と豊富にいる。 --「ショッカーライダー」のような別ユニット同一外見もいるにはいるが、それを除いても豊富である。 -また、ステータスの割り振りにより好きなユニットを自分オリジナルの育成ができるという点も良い。 -図鑑集めの観点でもリザーブケースを活用することで全ユニットを所持しても大丈夫なくらい多めに枠が用意されている。 --その気になれば一人プレイでも集めきることも可能。((一人プレイで全部集める場合、バイオライダーとロボライダーを揃えるのは苦労する。どちらもRXからクラスチェンジなので、パスワードでRXを1体は入手できるが、町にいる人(ライダーシティーのともや)との対戦で2体目のRXを運良く入手しなければならない。そしてRX→バイオライダーのクラスチェンジ条件はLVが低い必要があるので、町の人から入手したLV20のRXはロボライダーにしかなれず、パスワードで入手したRXをバイオライダーにする必要がある。)) ''ライバルキャラの存在'' -「まりこ」及び「しゅういち」の二人は共に強くなるライバルを意識しているのか、最初に戦うときから成長していき、最後はランキング上位に入り込むまでに成長する。 --成長段階は3段階しかないのが惜しいところではあるが、ただ黙々と倒すだけよりは負けてもリベンジをしようという気持ちになれるかもしれない。%%3段階のせいでレベルが2→10→50と跳ね上がる「まりこ」に秒殺されるのは誰もが通る道。%% -またランキングを上げていく壁として、ガンダムの敵MSを使う「宇宙の嵐 めぐみ」、ガンダム系を使う「白き流星 とおる」、ライダー怪人を使う「地獄の使者 てつお」、仮面ライダー系を使う「力と技の戦士 ひろし」がおり、彼らより上に行くと強さがワンランク上がっていくようになっている。そして最後の壁として、ウルトラ怪獣を使う3位の「怪獣の神様 えいじ」、ウルトラマン系を使う2位の「疾風の闘士 こうじ」と1位の「光の勇者 すすむ」が待ち構えている。((名前の由来は、とおる=古谷徹(アムロ・レイ)(白き流星はアムロの通り名)、ひろし=藤岡弘(本郷猛 仮面ライダー1号)(通り名は「技の1号、力の2号、力と技のV3」から)、えいじ=円谷英二、こうじ=森次晃嗣(モロボシ・ダン ウルトラセブン)、すすむ=黒部進(ハヤタ・シン ウルトラマン)。地獄の使者てつおは地獄大使と仮面ライダーBLACK、めぐみはクリスチーナ・マッケンジーだろうか?)) --彼らは専用の顔グラフィックと台詞が設定されておりBGMも専用のものになっているので分かりやすい。 --「こうじ」と「えいじ」はランキング差がないためワンランクと言われても分かりにくいが、ユニットのレベルが上昇しているので、壁としてしっかり機能している。 ''時計調整機能'' -タイトルのオプションから時刻を調整する機能があり、0:30~23:30の範囲で時刻を追加できる。 --本作では「ようび」大会の存在や曜日によって売られているユニットが変わるため、この機能を使うことにより特定の曜日まで待つ必要がなくなるのは便利である。 --ただし、追加時刻の合計が24時間を超過すると順位が一つ落ちるため、ずらしたら一度ロード→セーブをする必要がある点には注意。 ---無敗プレイを目指す場合はわざと順位を落として「まりこ」「しゅういち」の3段階目を一時的にスルーするという変わった使い方も可能。 ---- **問題点 ''毎日プレイすることを強要されるシステム'' -本作では24時間プレイしないとランキングが1つ落ちるため、毎日プレイしないと高順位を維持できない。 -ロード→すぐセーブだけでもランキング維持は可能ではあるのが救いだが、GBの都合上本体の電池切れによりプレイできない状況は起こりえる。 ''ユニット間の強弱'' -この手のゲームではユニット間の強弱が生まれてしまうのは致し方ないのだが、レベルアップでステータスに5だけ割り振る仕様上、初期ステータスの差を埋めることはどうやっても出来ない。 -また、ユニット間の強弱で経験値取得が変わる、別のところでバランスが取れているということもないので、弱いユニットはレベルを上げても弱いままで追いつくことはない。 --例として「ライダーマン」の場合、上述の理由でステータスの貧弱さを補うことはできず、技も範囲狭い威力低いとどうやっても「仮面ライダーX」との差を埋められず差別化不可能((「ライダーマン」の最強技パワーアームSはAP7威力3200だが、「仮面ライダーX」は同一攻撃範囲かつAP7威力3700の真空地獄車を持つ。強いて「ライダーマン」の優位性を上げるとすれば、一応取得レベルの速さだけは勝っている。))。 -またパスワードで入手するユニットは入手難易度の割にどれもステータスが高めに設定されており、ノーマルユニットをクラスチェンジさせてまで使う必要性を消し去っている。 --強いノーマルユニットにはクラスチェンジをすることで入手できる「ヤクトドーガ」などもいるにはいるが、レアユニットと入手難易度がまるで釣り合っていない((「ヤクトドーガ」の場合、「ザクII」→「ハイザック」→「ギラドーガ」→「ヤクトドーガ」と3回クラスチェンジをしてようやく入手できるという手間がかかるが、レアユニットはパスワード1つで入手できる。「アポロガイスト改」などクラスチェンジが必要なレアユニットもいるにはいるが。))。 --上記の通り購入だけで済む強力ノーマルユニットもいるが、レアユニットはパスワード伝授も入力も無料であるため費用の面でも釣り合わない。 --パスワードはゲーム中で聞いていなくとも、プレイヤーが知っていれば入力できてしまうのも入手難易度を低下させている((大抵のユニットはそれ関連のワードを入れれば当たってしまう。))。 --特に「ウルトラマンガイア」の露骨すぎる優遇っぷりは顕著。 ---初期ステータスの合計値が計600と全ユニット中圧倒的差をつけて1位((2位は520。))であり、所持技もAP5威力3000のフォトンクラッシャーを筆頭にどれもほかのユニットの追随を許さないレベル((同一範囲でも「ウルトラマン」などが持つ八つ裂き光輪はAP6で威力2300といえばいかにおかしいか分かるだろう))。 ---一応縦列攻撃が出来ない欠点はあるが、HPを含めた全ステータスがカンストするという唯一無二の強さを誇り、1周目クリア報酬でパスワードが教えてもらえるとはいえ、レベル1でも強化版のランキング下位層相手なら普通に戦えるレベル。 ''その他'' -ストーリー性 --上述の通りランキング戦で1位になる以外ストーリーらしきものは一切ない。 ---ライバルキャラも専用グラフィック及びセリフがあっても、どういうキャラなのかということは終始不明のまま。 --目標が分かりやすくストーリー進行を忘れることもないといえば聞こえはいいが。 -お世辞にも敵AIが優秀とは言えない。 --基本的に最前列ユニットを優先して攻撃するため、相性上有利な壁役を先頭に置くだけで後列攻撃できても壁役ユニットが倒れるまで狙い続けてくれる。 ---例えば「やつざきこうりん」のような全範囲単体攻撃の場合でも最後列最上部にでも置かなければ狙われない。 --ただし、「ハイパーバズーカ」など特殊な範囲の場合には相性上不利なユニットが狙われる程度には知能がある。 --本作の対象年齢を考えると優秀なAIだと詰みかねないので、致し方ない点ではあるが。 -隠しキャラについて --隠しキャラ7名は全て顔グラフィックはショップ店員の使い回しで、名前は開発スタッフなので性別が一致しておらず((女性グラでありながら名前が「たかのり」など))、セリフもモブキャラと同じになっている。 --せっかく「すすむ」と同格の強さに設定されているのに、セリフだけ用意されていない点は残念。 **総評 弱いユニットに対するフォローが一切ないため、特定のユニットに愛着がない限り、レアユニットをかき集めただけの強ユニット蹂躙ゲーにしかならないのが惜しいところ。~ 一部キャラクターもせっかく専用グラフィックやセリフが用意されているにもかかわらず、キャラクターの掘り下げやストーリー上の盛り上がりもない点も残念。~ とはいえ豊富な収録キャラに加えて対戦部分の土台はしっかりしているので、育成及び対戦を楽しむことはできるだろう。 **余談 -雑誌「コミックボンボン」の1999年12月号から2000年2月号の短期間にて、おーくらやすひろ氏によるコミカライズ版が掲載されていた。 -長谷見氏が関わったGBのゲームは、本作以外だと『[[ミニ4ボーイ]]』と[[その続編>ミニ4ボーイII]]が挙げられる。詳細は項目を参照。

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