RPG MAKER WITH
【あーるぴーじーめーかーうぃず】
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ジャンル
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コンストラクション
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対応機種
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Nintendo Switch プレイステーション5 プレイステーション4
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発売元
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Gotcha Gotcha Games
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開発元
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Gotcha Gotcha Games ジュピター
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発売日
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【Switch】2024年4月11日 【PS5/PS4】2025年1月30日
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定価
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8,580円(税込)
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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良作
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備考
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無料のプレイ用ソフト『RPG MAKER WITH PLAYER』あり
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ポイント
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心機一転でMAKERの名を冠したCS版ツクール 『Trinity』と比べたらバグやエラーが無くなり大幅改善 UI・操作周りは改善されたが、課題はまだある
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ツクールシリーズ
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概要
『RPGツクールMV Trinity』(以後『Trinity』と表記)の大不評から約5年半、新たに発売された家庭用ゲーム機向けのRPGツクール(RPG MAKER)シリーズの一作。
開発者インタビューによると、『Trinity』のアップデートで対応できないか検討もしたそうだが、ファンに満足してもらえるものを届けるのは難しいと判断され、本作『WITH』が新たに開発されたとのこと。(参考:ファミ通)
特徴
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基本システムはPC版『MZ』をベースにして開発されており、イベント機能やデータベースの項目の仕様やデフォルト素材などが、いくつか共通している。
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無論、全ての素材が流用というわけではなく、本作オリジナルの素材もいくつか存在する。
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アセットシェアリング機能
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制作したコモンイベント・マップ・データベースなどを、他のユーザーと共有できる新機能。
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今までのツクールでは完成品しか共有できなかったが、この機能を使うことにより、部分的にマップやイベントなどを他のユーザーと共有できるようになった。
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もちろん、上記のアセットシェアリング機能とは別に、完成品をインターネット経由で投稿したり、他人が作成したゲームをダウンロードして遊ぶことも可能。
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クロスプラットフォーム対応
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『Trinity』ではSwitchとPS4でのデータ共有ができなかったが、本作ではその制限が撤廃されて、どの機種でもゲームを共有可能になった。
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『Trinity』にあったログインボーナスの類は削除された。
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DLCも用意されており、主に過去のツクールシリーズのグラフィック・マップタイル・音楽などの素材が使用できるようになる。
評価点
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家庭用ゲーム機向けにUI・操作が改善された。
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前作『Trinity』ではPC版『MV』のインターフェースをそのまま流用していたため、コントローラー操作では不便な箇所が見られたが、本作ではUIが一新されてゲーム機向けに作り直された。
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イベント機能の種類と、データベースの項目の数が多く、制作自由度は高め
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特徴ににて記したように『MZ』をベースにして開発されているため、用意されているイベントの種類が豊富で様々なイベントを作成することが可能となっている。
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データベースで変更できる項目も多く、CS版ツクールの中では制作自由度は高い方となっている。
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『Trinity』と比較するとロード時間も改善されている。
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特にPS5版では、ロード時間については全く気にならず、ロード中のTipsが読めないほど。
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目立ったバグが無い。
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バグだらけのまま発売された『Trinity』と異なり、本作では発売当初から目立ったバグが殆どない(もっとも、本来はそれが当たり前なのだが)。
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発売当初は細かいバグもあったが、アップデートにより修正され、現時点(ver.1.1.3)では、目立ったバグは殆ど見つかっていない。
問題点
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改善されたとはいえ、まだまだ課題のあるUI・操作面
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PCソフトのインターフェースをそのまま流用した『Trinity』と比べて、ゲームパッド向けに改良されてはいるが、それでも完璧とはやや言い難い操作性をしている。
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インターフェースや操作が不便というよりかは、操作や理解に慣れが必要で取っつきづらいと言った感じ。少なくとも過去作のCS版ツクールシリーズと操作やインターフェースが異なる箇所が多いため、過去作に慣れているユーザーは困惑するかもしれない。
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実はUSBマウスやタッチ操作(Switch版のみ)に対応しているため、それらを使用すれば、操作面に関しては多少良くなる。気になる人は試してみよう。
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ゲーム内でのヘルプやチュートリアルへの誘導が不足気味
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メニュー画面で、基礎的なモード説明が行われるが、イベントやマップの作り方などのゲーム制作に関する仕様などは、ゲーム内では一切説明されない。
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2024年の昨今の多くの家庭用ゲーム機向けソフトと同様、本作には説明書が同梱されていないため、初めて触れるゲーム制作ツールが本作である場合は、公式サイトなどネット上の情報を参照する必要がある。
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ただ、それを見越してかメニュー画面には、公式サイトへのQRコードとURLが表記されている。公式サイトには初心者向けの攻略Wikiへのリンクがあるため、それを見ればある程度は仕様を理解できる。
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一応、公式が用意したチュートリアル用のサンプルゲームも配布されており、サーバーにアクセスできればDLすることができる。
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とはいえ、これに関してはネットに接続できなくとも最初からプレイできた方が良かっただろう。
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ワードの規制
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作成したゲームをオンラインで配布できる以上仕方ないのかもしれないが、一部のワードや単語が規制されており、ゲーム制作の幅が狭まっている。
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該当する単語を入力すると「***」のように文字が置き換えられてしまう。
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明らかに卑猥な単語や放送禁止用語などはまだしも、「死ね」など、RPGによく使われる単語や台詞も規制されてしまうので、悪役の台詞回しに一工夫必要なのは、少々難点。
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ただし、ワードの規制自体は前作『Trinity』でも存在し、そちらではオンラインでのアップロード時に、該当文章が規制されるというものだったので、本作では事前に禁止ワードをチェックできるようになった分改良はされている。
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キャラクタージェネレーター機能の削除
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前作『Trinity』に搭載されていたキャラクタージェネレーター機能は削除されてしまった。
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過去作からの流用素材が多め
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前述したように素材に『MZ』からの流用が多く見られ、DLCも『MV』『VX』『DS』といった、過去作の素材が殆どを占めているため、長年ツクールに触れてきたツクラーからすると、新鮮味が薄く感じる。
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機種ごとの問題点
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機種の性能上仕方ないことだが、Switch/PS4版では数秒~十数秒程度のロード画面が表示され、PS5版と比べると快適性はやや劣る。前述したように、Tipsが表示されるといった配慮はあるが。
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こちらも機種の特性上仕方ないことだが、Switch版では携帯モードでのタッチ操作に対応している一方で、PS5/PS4版はそれが無い分、操作面においてSwitch版と比べて少々不便。
総評
商品失格レベルと評された『Trinity』と比べたら、ロード時間の短縮・バグやエラーの解消・その他不評な要素の削除が行われて、ようやくちゃんとしたRPGやゲームが作れるようになった。
UIや操作性も課題があるとはいえ、こちらもPC版のインターフェースをそのまま持ってきた『Trinity』と比べたら、十二分に改良されており、ゲームを作りやすくなっている。
「PCを所持していないが、RPGツクールに触れてみたい」という方であれば、本作を購入する意義は十分存在する。本作で『Trinity』の雪辱は果たせたと言えるだろう。
最終更新:2026年02月08日 18:36