【どんきーこんぐろくじゅうよん】
ジャンル | 3Dアクション | ![]() |
対応機種 | ニンテンドウ64 | |
発売元 | 任天堂 | |
開発元 | レア | |
発売日 | 1999年12月10日 | |
定価 | 7,800円(税別) | |
プレイ人数 | 1~4人 | |
セーブデータ | 3個(フラッシュメモリ) | |
レーティング |
CERO:A(全年齢対象) ※バーチャルコンソール版より付加 |
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周辺機器 | 振動パック対応 | |
配信 |
バーチャルコンソール 【WiiU】2015年4月2日/1,028円(税8%込) |
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備考 |
メモリー拡張パック専用(同梱) ドンキーコングカード2枚入り |
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判定 | なし | |
ポイント |
横スクロールACTから3DACTに一新 例に漏れず高水準なグラフィックと音楽 ミニゲームが多すぎる 進行上必須なアイテムも多すぎる ゲーム内のゲームのせいで詰む D ! K ! DONKEY KONG ! |
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ドンキーコングシリーズ・関連作品リンク |
N64では『ディディーコングレーシング』に続く2作目のタイトル。
元々ドンキーコングシリーズはステージクリア型の横スクロールアクションであったが同ハードの「スーパーマリオ64」がゲーム史に残るほどの傑作となったためそれに強い影響を受けたのか3Dアクションへと変わった。
ドンキーコングシリーズはグラフィックと音楽の水準の高さに定評があるが、本作では高度なグラフィックを実現するためにメモリー拡張パック(*1)を採用し、音響にも当時としては珍しいドルビーサラウンドを採用している。
ストーリー
これまで何度もコングたちに負けてきたキングクルール。
業を煮やした彼は新兵器「ブラストマティック」でDKアイランドをまるごと破壊しようと画策するが、要塞島が岩に激突しブラストマティックを破損してしまう。
そこでクルールはドンキーの仲間をさらい、ドンキーたちの宝である「ゴールデンバナナ」を各地に隠すことで、ブラストマティックを修理するまでの時間を稼ぐことにした。
DKアイランドの異変に気づいたドンキーは仲間を救出し、キングクルールを倒すために新たな冒険の旅に出ることになった。
箱庭型のステージを探索して隠された「ゴールデンバナナ」を集めながら、ボスを倒して次のステージに進んでいくのがゲームの主な目的。
次のステージに進むには一定数のゴールデンバナナを集める必要があり、ボスに会うにはステージ内で一定数のバナナを集める必要がある。
このシステムはレア社が先に開発した『バンジョーとカズーイの大冒険』の物が元になっており、オレンジ爆弾やワープパッドなど一部のアイテムや仕掛けにその名残が見られる。
グラフィックやサウンドなど演出面では当時の水準以上。
アクションゲームとしては操作性に難があるものの他に目立った欠点もなく、ボリュームも十分すぎる量なので、ドンキーコングが好きだという人にはオススメできる。
しかし、理不尽な部分やアイテム収集の強制がメインの作業的なゲーム進行など足を引っ張る部分も多い。
特にアイテム収集に至っては「必要なアイテムは悉く回収を強制され、それ以外のアイテムは一定以上回収する意味が無い」という、アイテム収集ゲーとしては不適切な形となってしまっている。
また本シリーズは、2Dの横スクロールアクションで高い評価を得ていた作品だったため3Dアクションに対して不満をもっていたファンも少なくなかった。
そういった面から劣化バンジョーの感(*28)が否めず、惜しい一本となってしまった。
*1 本作と『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』『パーフェクトダーク』はメモリー拡張パックがセットされていないと起動すら出来ない「メモリー拡張パック専用ソフト」である。このほかにメモリー拡張パックで解像度などが向上する「対応」ソフトもあるが、種類は少ない。元々メモリー拡張パックは、旧名である「ハイレゾパック」として発売されていた。
*2 彼によると、当初は『スーパードンキーコング3』のイヴリン・フィッシャーが担当する予定だったという。
*3 ラップとしてみると歌詞が稚拙であると指摘されている
*4 因みに今作由来のステージ『ジャングルガーデン』では、BGMが『スーパー…』準拠のアレンジ(64版でも同じ曲が採用されているが、中盤以降の展開が全く違う)である。『コンゴジャングル』は『スーパー…』の1面なので、使われている曲が逆になっている。
*5 1983年にレアの前身であるUltimate Play The Gameが手掛けた固定画面式アクションSTG
*6 一応ステージ自体はGB版ドンキーコングでも遊べるのだが、当該作のマリオは宙返りや三段跳びも出来るほどの豪快なリメイクだった。
*7 声優はマリオでおなじみのチャールズ・マーティネー氏
*8 コングファミリー=『2』初出のスワンキーが一切出ず、一方『1』からキャンディーが久々に復活、アニマルフレンド=『2』以後登場組は一切未登場、クレムリン軍団=全部『1』登場か今作オリジナルだけ『2』以後登場組は未登場。
*9 一応グリマーも続投だが外見がチョウチンアンコウからウナギになっており実質新キャラ、一応役目の照明担当だけは旧作通りだが。
*10 ステージ7のみ、5匹で平均80本集める必要あり。
*11 クリアまでに最低4個必要なクラウンも実際には全ステージに合計で10個も隠されている。
*12 首尾よく進めば、3面突入時に1機増えるはず。逆に1周目では、点数を稼がないと4面までエクステンドはしない。
*13 4回ダメージを食らうとリタイア
*14 ジャンプ中にAボタンを押し続けることでホバリング移動が可能になる。
*15 ただし、特殊な方法でドガドンに攻撃すると、ステージ2の時点ですらこのバトルのボスキーが手に入るという、脱力的なバグが存在する。
*16 第3・第4ステージなど、同時解禁されるステージも半数あるが、結局両方クリアしないと先に進めない
*17 完全にお互いにボクシングで対決するのは、チャンキーくらいだが
*18 ただし特定の床で衝撃波を使わないと入手できず、一部の攻略本ですら記載しない程度の隠し要素だったため、見落としていたプレイヤーもいたと思われる。
*19 最も高価なアクションでも9コインで買える。既存のアクションが増えるだけなので買う必然性はそれほど無いのだが
*20 例外としてチャンキーは特殊アクションのパンチパンチで他のコングの通常攻撃では倒せないクランクという雑魚敵を倒せるのだが、ステージ3のごく一部のエリアにしかいない上にオレンジや衝撃波といったアイテム消費アクションを使えばどのコングでも倒せる。
*21 強いて言えばくるくるパラシュートが使えるタイニーは探索に便利と言えなくもないが、一人で推し進めたとしても自分が担当する収集アイテムがないエリアに進出して何もできずに帰ることが多い。
*22 公式日本語訳では「おおきく、はやく、ちからもつよい」
*23 タル大砲で飛んでいくコース
*24 他に使うことができるのはタイニーと、コングバトル限定キャラのクラッシャのみ。お馴染みのローリングアタックだが、タイニーと違い終わりに隙があるので少し使いづらいのが難点。
*25 本作を教訓にしたのか、後のマリオシリーズにて「本編のアクションでそのまま戦える」タイプの対戦モードがいくつか導入されたが、そのほとんどが特定のアイテム取り合いルールとなっている。
*26 アドベンチャーでは使用武器のパイナップルランチャーが全コングで最高の威力だったのだが、武器威力統一のせいでその点も長所たり得なくなっている。
*27 仮に特殊アクションをバトルで有用な仕様にして搭載したとしても、自発的に使える特殊アクションが何もないドンキーがさらに悲惨なことになってしまうという問題はある。
*28 皮肉にも、音楽の作曲担当者はバンジョーと同じだったので、余計に雰囲気が似てしまう結果となった。
*29 アニメ放映が終わった位から
*30 このゲームでは特定のアクションに必要な消費アイテムに過ぎないのだが、アニメではどんな願いでも叶えるコングファミリーの秘宝であり、それを狙うクレムリン軍団との対立の要因という非常に重要な存在となっている。
*31 WiiVC唯一のメモリー拡張パック専用ソフト『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』は、音声がドロップアウトしまう場面がたまにあった。今作には前述のメモリー問題もあるので、なおさら動作が不安定になる恐れがある。
*32 いわゆるエミュレータ―のQS・QL。