【どらごんくえすともんすたーず てりーのわんだーらんど】
ジャンル | ロールプレイングゲーム | ![]() 高解像度で見る 裏を見る imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 |
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対応機種 | ゲームボーイ | ||
メディア | 16MbitROMカートリッジ | ||
発売元 | エニックス | ||
開発元 | トーセ | ||
発売日 | 1998年9月25日 | ||
定価 | 4,900円(税別) | ||
プレイ人数 | 1人(通信プレイ時2人) | ||
セーブデータ | 1個(バッテリーバックアップ) | ||
配信 |
ダウンロード版『RETRO』(税込) 【Switch】2019年9月17日/1,650円 【iOS/Android】2019年11月7日/1,900円 |
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備考 | 『RETRO』版は通信機能無し | ||
判定 | 良作 | ||
ポイント |
傑作ポケモンフォロワー作品 DQ初の通信対戦モード搭載ゲーム 「配合」システムによるポケモンとの差別化 |
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ドラゴンクエストシリーズ |
『ドラゴンクエストVI 幻の大地』の登場人物・テリーを主人公にしたスピンオフ作品で、テリーの幼少時代の物語を描いている(*1)。
『ポケットモンスター』の流行に対抗して育成要素を前面に出しながらも、「配合システム」を採用したことでポケモンとは違う「モンスターを作る」面白さを確立。ポケモンフォロワーの中でも抜群の人気を誇った。
幼い姉弟の2人で留守番することになった姉ミレーユと弟のテリー。
夜も更け、いつまでも寝ようとしないテリーをミレーユが叱っていると、タンスから「ワルぼう」と名乗る魔物があらわれ、ミレーユを連れ去ってしまった。
しばらくすると同じタンスからワルぼうとよく似た「わたぼう」と名乗る魔物が現われ、既にミレーユがさらわれていたことに驚いている様子。
テリーはわたぼうに姉がどこへ行ったのかを尋ねると、
「ん~じゃあついてきなよ。たぶんみつかると思うよ!」「キミが腕のいいマスターだったらいいな!」「フフッ。ついてくればわかるさ!」と語り、異世界の入口と化したタンスへとテリーを誘う。
かくしてタンスへと飛び込み、魔物と人間が仲良く暮らす巨大な樹木に築かれた王国「タイジュの国」へとやってきたテリーは、優勝者の夢を叶えるというモンスターマスターたちの祭典「星降りの大会」の存在を知る。
姉を助けたいという願いを叶えるため、星降りの大会優勝を目指すことを決意したテリーは、タイジュの国代表選手となるため、修行と冒険の日々へとその身を投じるのだった。
モンスターを仲間にして育成し、冒険する
戦闘システム
配合システム
その他の評価点
配合システムの奥深さ
旧作ファンを意識した演出
配合をやり込むほどに薄れていくモンスターの個性
モンスターの個性であるパラメータや耐性、覚える特技などは配合で全て変更でき、能力値は種や木の実で上限まで上げられるため、愛があれば「HPの高いはぐれメタル」「オールMAX(*6)・最強特技満載のスライム」なんてのもできる。
これは「自分の好きなモンスターを強くしていつまでも使える」という評価点でもあるのだが、裏を返すとやりこめばやりこむほど手持ちのモンスター全てが似通った性能になるという欠点にもなってしまう。
ストーリー攻略におけるモンスターのレア度と強さのバランスが悪い
モンスターの育成が作業化しやすい
配合のヒントが少なめ
セーブが不便
全体的にセーブシステムは妙な仕様が重なっていて、持ち運びながら遊ぶのに不便さを感じる人や、取り返しのつかない失敗をしてしまったというプレイヤーが後を絶たなかった(旅の扉内セーブと配合は次回作で改善された)。
後半になると迷惑な大臣
控えとしてストックしておけるモンスターの枠が少なく、管理が不便。
通信対戦のペナルティ
全滅のペナルティが厳し過ぎる
当時大ブームを起こしていたポケットモンスターのフォロワー作品ながら、国民的RPGであるドラゴンクエストシリーズのキャラクターを使用し、モンスターの性格や配合等システム面でも徹底的な差別化を図った事で大成功を収めた一作。
本作のヒットにより「ドラゴンクエストモンスターズ」シリーズとして独立し、以降もシステムをマイナーチェンジしながらシリーズが続いている。
*1 テリーが主人公になった理由は「『VI』では出番が遅いうえに強くないから」と公式が過去に明言している。
*2 タイジュはその名の通り「樹木の中に作られた国」という設定であり、成長するたびに国の規模が広がる。
*3 本作シリーズにおける「魔物使い」の総称
*4 実際に魔王で揃えられた「????系」という系統がある。当時の雑誌などでは「魔王系」とも称されていた。
*5 呪文を跳ね返す「マホカンタ」等のために、分類としての呪文という区分は存在する。
*6 ただし素早さは511、賢さは255までしか上がらない。次回作ではどちらも999まで上げることが出来る。
*7 1位はダークドレアム、2位はデスタムーア(最終形態)、同率3位はギガンテスとなっている。
*8 配合を行うには親となるモンスターが最低でもLv10に達している必要があるため。
*9 他国マスターの魔法使いに出会えれば20フロア下まで一気に飛べるので、それを利用するのが定石といわれている。
*10 小さなメダルなどの消耗品でないものは失われず手元に残る。
*11 後に合併するスクウェアもワンダースワンカラー発売前にカラーに対応したソフト『はたらくチョコボ』を発売したことがあり、「メーカーが売りにしているRPGのスピンオフ」という共通点がある。