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わくわく7

【わくわくせぶん】

ジャンル 対戦格闘アクション https://img.atwiki.jp/niconicomugen/attach/848/1920/wk_tit.jpg
対応機種 アーケード(MVS)
ネオジオ
セガサターン
発売・開発元 サンソフト
稼働日 1996年11月21日
発売日 【NG】1996年12月27日
【SS】1997年6月20日
プレイ人数 1~2人
レーティング CERO:A(全年齢対象)
配信 バーチャルコンソール
【Wii】2010年4月27日/926Wiiポイント
アケアカNEOGEO
【Nintendo Switch】:2017年3月3日/838円(税込)
【PS4】:2018年3月22日838円(税込)
【Xbox One】:2018年3月22日857円(税込)
判定 良作


ストーリー

(セガサターン版わくわく7取扱説明書から引用)

わくわくシティのわくわく公園にねむる伝説がある。
それは、7つの"わくわくボール"をあつめれば何でも願いがかなうというものであった。
そして・・・
ひょんな事から、その中の1つを手にいれた者たちの闘いが、今!
始まる。


概要

サンソフト開発の、1996年に稼働開始した対戦型格闘ゲーム。
元々は前作『ギャラクシーファイト ユニバーサル・ウォーリアーズ』(1995年)の続編として企画されたが、世界観・システムが一新され、独立した作品になった。


システム

基本操作

  • A:弱パンチ B:強パンチ C:弱キック D:強キック。
  • 投げ要素
    • 密着して前後いずれか+B入力の通常投げの他、全キャラ共通コマンドの「わくわく投げ」が採用されている。
      • わくわく投げは→↘↓↙←+D入力で発動する特殊な投げ技。通常投げとは異なり、成立時は相手が受け身不能というメリットがある。
      • ポリタンクZのみ例外的に打撃技扱いとなっており、他キャラクターのわくわく投げとは性質が異なる。
  • ダウン時に左右どちらかにレバー入力することで入力方向への移動起き上がりが可能。
    • 同じくダウン時にレバーを上に入れると上方向に反撃しながら起き上がり攻撃が可能。
    • ダウン前にAorB入力で受け身を取って体勢を立て直せる。同じくダウン前にCorD入力で受け身を取った後に前方軌道で大ジャンプが可能。
      • 画面端では起き上がりに要する時間が増加するため、上述した受け身を使い分けることで起き攻めを回避するのが立ち回りで重要な要素となる。
  • わくわくパワー
    • 攻撃やガードで溜まるゲージ。ゲージが最大値まで溜まるとゲージストックを消費する各種行動が発動可能になる。
  • わくわくボール
    • ゲージの最大ストック数を示す要素。CPU戦では1個から始まり、ステージをクリアする毎に最大ストック数が増加。最終的に7個まで増加する(対戦・ボーナスステージでは最初から最大)。
  • スーパーモード
    • わくわくボールを1個使用して発動する強化状態。一定時間、無敵効果が付与され攻撃力と防御力が上昇する。
  • ドキドキアタック
    • わくわくボールを1個使用して放つ高威力技。発動中はフラッシュが多い。
  • ハラハラアタック
    • わくわくボールを1個使用して放つ高威力技。画面上に大きく「WARNING!」の文字が表示される長い予備動作を伴うガード不能攻撃で、迎撃されやすい分ヒット時は相手の体力を最大で半分以上削ることができる。

特徴

  • ボーナスステージの仕様
    • 通常の格ゲーでは時間内に障害物を壊すのが一般的だが、本作はボーナスステージの敵キャラクター(ボーナスくん)と対戦する形式になっている。
  • 歌入りBGM
    • 前作『ギャラクシーファイト』のルーミ同様、アリーナのステージには歌入りBGMが流れる。
    • さらに2P対戦時は最初のラウンド開始前にA+D+スタートを入力維持することで、画面下部にカラオケ歌詞が表示される隠し要素がある(代わりにわくわくゲージが見えなくなる)。ステージ専用ボーカルに加えて隠しカラオケ機能まで搭載している格闘ゲームは非常に珍しい。
  • 登場キャラクター一覧
+ キャラクター一覧
  • 爆皇 雷(ばくおう ライ)
    • 雷を纏った技を使う、わんぱくな少年主人公。雷を用いた技は学校の授業で習得したという設定になっている。
  • 牧原 アリーナ(まきはら アリーナ)
    • 雷と同じ学校に通っている、大きな長いウサ耳が付いている女の子。運動が好きで、技も授業で習得した。『オシャベリーズ』という3人組と仲が良い。
  • スラッシュ
    • 紫を基調とした鎧に身を包んだ物静かな剣士。重厚な見た目とは裏腹に言動はどこかおおげさであり、いかにも「闇の剣士」を意識したキャラクター。過去や目的についてはあまり語られず、雰囲気重視の存在になっている。
  • ティセ・ロンブローゾ
    • ロンブローゾ博士が七番目に作り上げた、オートマタ(機械人形)。当時としては珍しい機械人形モチーフのキャラクターで、引っ込み思案な性格に加えて常に目が隠れているメイドといった、当時の格ゲーとしては中々に攻めた属性が多分に盛られている。
  • ダンディーJ(ダンディージェイ)
    • 操鞭術を駆使して戦う、筋肉モリモリのナイスミドルな冒険家。行動や言動の端々がどこか既視感のあるヒーロー像になっており、遺跡や秘宝探しに目がないといった造形からインディー・ジョーンズ的なパロディ要素が感じられるキャラクター。
  • まるるん
    • 迷子の小学生女児(麦ちゃん)を背負った巨大生物。本名は「デルバーニャ=ポテ=ポタ」。まるるんという名前は麦が付けた。ずんぐりとした体型と温和な性格が特徴。
  • ポリタンクZ(ゼット)
    • 正義の味方を自称するロボット。語尾やポーズがいかにもヒーロー然としている。操縦者はわくわくシティ中央署署長の徳川超十郎とそのペットの警察犬の徳川ハム助。見た目とテンションに反して性能はややクセが強く、扱いづらさが目立つ。
+ ボスキャラクター一覧・一部ネタバレ注意

アーケードでは使用不可。一部家庭用の対戦モードのみ使用可能。

  • ボーナスくん
  • 前作『ギャラクシーファイト』から唯一の再登場。ハチマキをしたサンドバッグの生物で、名前の通りボーナスステージの相手。強い奴に会いに行くために色んな所で旅に出かけており、強い波動を感じてわくわくシティに現れた乱入者(当然わくわくボールは未所持)。ガードすら出来なかった前作と比べて、今作ではなんと立ちガード可能になった(…が、しゃがめないので下段はまともに食らってしまう)。前作の気弾飛び道具の「硬襲啖」に加え、今作では対空技の「暴棒堅」、突進技の「渦巻暴風脚」を新たに習得。さらに、わくわくパワーを使用すると「連結硬襲啖」「暴棒滅波」「暴風渦巻暴風脚」と技名までパワーアップする。
  • 魔界大帝フェルナンデス(まかいたいていフェルナンデス)
  • 前作『ギャラクシーファイト』のフェルデン・クライスの兄弟であり、ラスボス。フェルデンは重厚でラスボスな見た目だが、こちらは可愛らしい球体の外見をしている。誕生した際は巨大化する。ラスボスステージで戦う際は妖精の力を借りてプレイヤーも巨大化するという展開がある。

評価点

  • ポップなグラフィック
    • 鮮やかな色使いとカートゥーン調の描写による、ポップで個性的なビジュアルが特徴。
    • リアル志向の格闘ゲームが主流だった時代において、あえてカラフルな表現を採用しており、コミカルで多彩なキャラクターや大きめのスプライトが目を引く。作り込まれた背景演出も相まって、戦闘画面は見た目のインパクトと楽しさが強い。
    • 7つのボールを集めて願いを叶えるというストーリー設定も、明るい雰囲気を演出している。
  • 個性的なキャラクター設定
    • キャラクターごとの作家性が強く、個性の際立ったキャラクターが揃っている
    • 獣耳のアリーナや自動人形のティセなど、当時の格闘ゲームでは先駆的な個性を持つキャラが登場する。
    • 特定作品とのクロスオーバーではないが、アニメや特撮のパロディ要素が色濃く反映されている。
  • 操作方法がゲーム内で確認可能
    • 本作稼働当時、1枚基盤の筐体でなくMVS筐体を用いた稼働スペースでは、モニター周囲のスペースの限界から4タイトル分のインストラクションカードを用意できないのが普通*1であった。そうした最低限必要な知識を補う目的か、本作ではプレイヤーセレクト画面で各キャラの必殺技コマンドが搭載されている。
  • 比較的易しめの難度
    • デフォルト設定(MVS:Level 4)ではCPU難易度が緩やかで、他の格闘ゲームタイトルと比較して初心者にも手を出しやすくなっている。

問題点

  • ハラハラアタックのバランス
    • 全体力の半分を超える規模の威力を叩き出す技だが、予備動作の硬直時間には顕著にキャラ差があり(例: まるるん:最短1.5秒、ポリタンクZ:最長5秒)、実戦での使用には不条理な格差が存在する。
    • 特に強力なのはラスボスが使用するもので、予備硬直なしで即発動、容易にハメ技として成立してしまう。
  • キャラクターの総数
    • プレイアブル7人と、この時代のゲームとしてはかなり少なく 初代ストIIより1人少ない
    • ボスキャラを含めても9人とやはり少ない。キャラクターのバリエーションに乏しく、長く遊ぶには物足りなさを感じる。

総評

ドラゴンボール』の明らかなパロディと当時主流だったリアル寄り・硬派寄りの作風とは異なるポップで明るい世界観を下敷きに、
ストIIに始まる第一期の格闘ゲーム全盛期と言える90年代中盤当時までの日本アニメのジャンルを横断したような強烈なキャラクター性を前面に押し出した意欲作。
CPU戦でのわくわくボールの総数や一発逆転要素の強いハラハラアタックなどの安定しない要素からバランス面では粗も見られるものの、「楽しさ」や「勢い」を優先した作りは今なお印象に残る。
キャラクター数の少なさや対戦バランスの問題もあって競技性の高い格闘ゲームとは言い難いが、個性的な格ゲーを求めるプレイヤーや、ネオジオらしい尖った作品を体験したい人には十分おすすめできる一作である。


移植

  • NEOGEO
    • 1996年12月27日に発売。MVSからのほぼ完全移植。ボスキャラクターが対戦限定で使用可能になった(以降の家庭用も共通)。
  • セガサターン
    • 1997年6月20日発売。拡張RAMカートリッジ専用(同梱版も発売)。音楽が綺麗になりエンディングがフルボイスになった。反面、ロード時間の長さと処理落ちが欠点。
  • PlayStation 2(NEOGEO オンラインコレクション Vol.11 サンソフトコレクション)
    • 2008年6月26日発売。前作『ギャラクシーファイト』と同時収録されている。練習モード、カラーエディット追加。ネオジオ版をほぼ忠実に再現している。
  • Wii バーチャルコンソール
    • 2010年4月27日配信開始(日本)。ネオジオ版を配信していたが、2019年サービス終了。
  • アケアカNEOGEO
    • Nintendo Switch:2017年3月3日配信。
    • PlayStation4/Xbox One :2018年3月22日配信。
最終更新:2026年02月28日 22:27

*1 基盤自体を数枚入れ替えることが可能なので、入れ替えの度に無駄になるインストラクションカードを取り換える手間を考え、MVS筐体では最初から各タイトルのインストラクションカードを設けない稼働施設も一般的だった。