パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語
【ぱらのまさいと ふぁいるさんじゅうはち いせにんぎょものがたり】
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ジャンル
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青春群像伝奇ミステリー |
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対応機種
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Nintendo Switch Windows(Steam) iOS Android
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発売元
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スクウェア・エニックス
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開発元
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スクウェア・エニックス ジーン
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発売日
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2026年2月19日 ※Steamのみ2月20日
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定価
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2,480円(税込)
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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CERO:C(15歳以上対象)
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備考
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ダウンロード版のみ
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判定
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良作
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ポイント
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舞台一新&キャラ総入れ替え 会話劇とキャラの魅力はシリーズ通して高水準 謎解きは若干詰まりやすい所あり
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パラノマサイトシリーズ FILE 23 本所七不思議 - FILE38 伊勢人魚物語
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概要
2023年に発売されたホラーミステリーADV『パラノマサイト FILE 23 本所七不思議』の続編。
前作同様1980年代の日本を舞台に、民話・伝説とそれにまつわる「呪い」に翻弄される人々を描いたサスペンス群像劇である。
主要スタッフとしても、ディレクションとシナリオを石山貴也(生王正生)、キャラクターデザインを小林元、サウンドを岩崎英則が引き続き担当している。
あらすじ
三重県鳥羽市に属する亀島(かめしま)は、素潜り漁を主産業とする小さな島である。
そこで生まれ育った水口勇佐(みなぐちゆうざ)は、高校卒業後本土で就職していたが、祖母・ツユが足を怪我したことを機に3か月で帰郷し、海女の仕事を始める。
親友であるアザミの手助けを借りながら初めて潜水した勇佐が見たのは、暗い穴底からこちらに手を伸ばす自分自身の姿だった。
登場人物
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水口勇佐
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本作のメイン主人公。海女である祖母の怪我に伴い本土から戻り、素潜り漁に挑戦する。
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5年前の亀島で発生した海難事故に巻き込まれており、その際に両親を失った。
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島民の多くは勇佐の母に事故の原因があると考えているため、親しい間柄の人間を除いて敬遠されている。一方で勇佐本人はマイペースな性格であり、周囲が戸惑うような小ボケを頻繁に発する。
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海に潜るのには祖母の手助け以上の目的があり、それがストーリー展開の本線に関わることとなる。
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雲居アザミ(くもい あざみ)
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勇佐の幼馴染の青年。カラッとした気持ちの良い性格で、島に戻った勇佐を島民との衝突から守りつつ歓迎している。
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例の海難事故で父親を亡くしており、現在は家族を支えるため漁師となっている。
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白浪里(しらなみ さと)
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亀島の有力者である和歌村家に数ヶ月前から滞在している居候の少女。
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日がな1日引きこもっていたため一部の島民からは訝しがられていたが、現在は帰省中のつかさと意気投合してしばしば行動を共にしている。
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沫緒つかさ(あわお つかさ)
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勇佐とアザミ共通の幼馴染である少女。本土の高校に通う学生だが、夏休みを利用して帰省中。
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亀島の観光地化を目指しており、観光グッズのデザインにも関わっている。
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案内人
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前作に続き、物語の外でプレイヤーに語りかける進行役を担っている。
他、プレイアブルキャラクターとその相棒役に絞り解説する。
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志貴結命子(しき ゆめこ)
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プレイアブルキャラで、前作でも登場した警視庁内の部署「心霊対策室」に所属する女性。つまり刑事だが、常に割烹着姿で行動している。
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夫を強く愛しており、度々家に帰りたいと愚痴をこぼしている。
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霧生双奴(きりゅう そうど)
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結命子の助手を務める霊能者の青年。
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霊能者としても探偵役としても有能であり、聞き込みや現地調査から、霊能力による人相書きに不審人物の拘束術まで、多くの面で結命子をサポートする。
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アルナーヴ・バーナム
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プレイアブルキャラで、売れないファンタジー作家の傍ら、オカルトライター業で糊口をしのいでいるアメリカ人中年男性。
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曾祖母が蒐集していたオカルトグッズから人魚伝説に関係する地図を見つけ、ロマンを求めて来日した。
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キルケ・ルナーライト
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アルナーヴの親戚にあたるエクソシストの少女。日本に留学中であったため、彼のガイド兼ボディガードとして同行している。
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普段は冷静なツッコミ役だが、日本の民話・伝承に惚れ込んでおり、そうした話題になると興奮状態でまくしたてる。
システム
複数の人物の視点を通したザッピングシステム、条件を満たすことで新しいシナリオが解放されるストーリー進行など、概ね前作と同様となる。
一方、新規要素として素潜り漁がある。
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素潜り漁
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勇佐の主観視点で3Dマップの海中に潜り、実際に漁を行うミニゲーム。
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基本的な操作は「泳ぐ」「獲る」のみ。方向入力とボタン操作で海中を進み、貝やウニなどの海産物をターゲッティングして捕獲する。
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息の続く限り潜っていられるが、勇佐とアザミの船とをつなぐロープの長さ以上に遠くへ行くことはできない。
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捕獲時は対象物のHPに応じた回数、ボタンを押下する。
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いずれのアクションでも酸素ゲージが減少し、船へ戻るまでにゲージがゼロになるとゲーム失敗(リトライ)となる。
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時折岩場に足を挟まれることがあり、その際はボタン連打で脱出できるが、大幅に酸素を消費してしまう。
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海産物の種類と量に応じてスコアが記録され、一定以上の累計スコアになるごとにレベルアップする。
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1レベルごとに潜水力、泳力、捕獲力、探索力のいずれかを強化でき、これによってより長く潜れたり、獲物に与えるダメージが向上したりといった効果がある。
また、ストーリーに関係しない収集要素としての「なめどり」も続投している。
評価点
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シリーズらしさを維持しつつ、公称ジャンル通り「青春」を感じさせる前向きなストーリー
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ホラーミステリーの系譜を引き継ぎつつも、本作は青春群像伝奇ミステリーと銘打たれている通り、若年層の男女を中心としたジュブナイル感のあるシナリオとなっている。
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夏の小さな漁師町という情緒的な舞台で、幼馴染の男女と外から来た少女を軸に物語は展開し、淡い恋愛模様も描きながら、一方でパラノマサイトらしい惨劇である「呪いによる大量虐殺事件」への抵抗へと向かっていく。
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青春・恋愛要素と言っても安易なウケ狙いやストーリーの引き延ばしなどではなく、むしろキャラクターの動機付けとして納得感のあるものになっている。
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早い段階で閲覧できる、勇佐たち4人が夜の海ではしゃぐだけのシナリオは、物語全体の進行に伴い違う意味付けがなされる効果をもたらしており、バラバラの時系列・次元のシナリオがタイムライン上に解放されていくシリーズ特有の仕様が活かされている。
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主人公・勇佐の果たすべき目的が明確になって、最終的に複数の人たちのタイムラインを行き来しながら裏技的発想で問題解決する構成は、最後まで物語を読み進めたくなる高揚感の維持に貢献している。
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プレイヤーの不意を打つ仕掛けや演出
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ゲームのメタ要素を巻き込んだ見せ方は本作でも頻繁に見られる。
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前作記事でも評価点となっている「案内人」のプレイヤー自身へ向けたツカミは、スムーズな物語世界への没入に一役買っている。
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あるキャラクターの正体に関する展開は序盤の山場となっている。メニュー内「資料」項目を読み込めば事前に気付けるようにしておきつつ、ここぞという場面でその資料UI自体を挿画として表示させる演出は斬新かつ効果的。
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また、案内人からのクイズで人名を答えさせられる場面については、密かにカウントされたプレイヤーの特定行動をヒント代わりにしている。
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「これ」が「こんな数字になる」ということは?……と考えさせ、それがプレイヤー自身の操作によるものと気づかせる手法は、前作同様にハッとする気持ち良さを与えている。
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軽妙なセリフ回しとキャラクターの魅力
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鮮烈な殺人劇が展開されつつも、キャラクター同士のかけあいはユーモラス。
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勇佐からして、海女業の自信を問われ真顔で「おれは素潜り漁の申し子、素茂栗漁太郎(すもぐりりょうたろう)なのだ!」とボケることに始まり、度々、来歴のシリアスさを感じさせない珍発言を飛ばす。
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その裏で博識を自慢げにアピールする里は「困りごとなら生きる生き字引こと茂野尻識子(ものしりしきこ)にお任せあれ」と同種のボケをかます。
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対して常識人たるアザミやつかさが都度疑問符を浮かべながらも「そりゃ頼もしいなあ」「でも生きるが余分だなあ」とクッションになり、緩くシュールな雰囲気が重苦しくないプレイ感を造成している。
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アルナーヴはロマンを求めるハイテンション中年として、差分絵もオーバーリアクションたっぷりに勢いで笑わせるキャラ。
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同様にツッコミ役のキルケが活きる形となっているが、一方でキルケもクール美少女然としながら「伊勢のイイところなら100個すぐ言えます」「(歴史観光を経て)控えめに言って鼻血が出そうでした。むしろ少し出てたと思う」などの迷文句連発マシンと化している。
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前作でも、異なるキャラを跨いでの天丼ギャグや、あえて昭和感を出さない文法が見られたが、それを引き継ぎつつ、プレイヤーが自然と各キャラクターを好きになれるような魅力が表現されている。
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読点を省いた"分かち書き"によるテンポの良さも引き継がれており、本作においてこの会話劇とキャラクターの求心力こそが、アドベンチャーゲームとしての評価の大半を占めていると言ってよい。
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差分絵の使いまわしを感じさせない画角の上手さ
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基本的には一般的なテキストADVで見られるように、実写風景を加工した背景に人物の立ち絵差分が乗る形となるが、カメラワークによってダイナミックな構図を表現している。
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人物の思考にフォーカスする時は頭が見切れるくらいズームし、情景を印象付ける時はがっつり引く。同じ背景でも角度をつけたり、人物ごとの表示サイズを変えて遠近感を表現したりといった手法が用いられ、同じ立ち絵であっても常に新鮮味を保つ工夫がされている。
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腕を振り回すような大きなアクションを取るキャラクターが前作では逆崎約子くらいだったが、今回はアザミやアルナーヴ、更に勇佐にもポージングのバリエーションがあるため、より漫画やドラマの1コマのような躍動感のある見え方になっている。
賛否両論点
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案内人以外に続投キャラが存在しない
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前作から1年後を舞台にしているが、キャラクターは「案内人」以外総入れ替えとなっている。
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スピンオフ漫画での主役となった黒鈴ミヲを始め、多くの人気キャラを擁していた作品の続編ということもあり、前作キャラが一切未登場であることを残念がる声は一部で見られた。
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一方で評価点に記した通り今作の登場人物も魅力的であり、変に続投させない方がシリーズ作品としての広がりがあって良い、という見方もある。
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現状でも資料メニュー内でミヲや津詰徹生の名前だけは出ており、そのくらいの距離感がファンサービスとしてちょうど良いとも言える。
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キャラクターを引き継いでしまうと、そのキャラクターのシリーズシリーズになってしまうのではないかという懸念があった。『パラノマサイト』をキャラゲームにするのか、いろいろできるオカルトミステリーゲームにするかで後者を選んだ結果だとファミ通インタビューで述べられている。
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とある理由で殺人を犯すことになるキャラの態度
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展開上、キャラクターの意志(およびプレイヤーの操作)で呪詛を行使する場面がある。
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やむを得ない事情の上でだが、犯行が露見した際やその後の描写で、該当キャラが開き直りや他人事扱いとも取れる不遜な言動を見せる。
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殺人に至る経緯がちゃんと提示されているため、苦しい選択を経ての言い訳含めた態度は十分理解可能なものとして表現されているが、ビターな余韻や感傷的すぎないリアルさもありつつ、罪に対して反省が薄いようにも見えてしまっている。
問題点
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判定のわかりにくい謎解きがある
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特定の方角を見ながらアイテムを適切な向きで掲げる、という謎解きの判定が少々厳しい。
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いわゆる「解法自体は合っているのに正答条件が満たされない」類のもので、しかも解き方に絶対の確信を持てるわけでなく、相棒キャラからのヒントも直接的な表現ではないことから、モヤモヤしやすいポイントとなっている。
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わかりにくく必然性に乏しいラストの謎解き
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本作最後の大謎はなかなかの奇問。良く言えば意識の外を突いた意外性のある設問だが、他の謎解きに比べて納得感が低い。単に自力で気づくのが困難だからアンフェアだというより、世界観を踏まえても正解に至る道筋に合理性が感じられにくいものとなっている。
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ネタバレ防止のため曖昧な表現となるが、プレイヤーの知らない間に既知の画面に変化が生じている、という類の仕掛けとなる。
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作中ヒントのまぎらわしさも手伝って正答にたどり着けないプレイヤーが発生する一方、仕掛けの性質上、謎を解くつもりもないのに偶然気付いてしまうプレイヤーもおり、その場合は「突然知らない謎に正解してしまって逆に混乱した」という事態も引き起こしてしまっている。
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クリアできないユーザーや攻略情報を見てしまうユーザーがSNS上で見られたためか、発売から2ヶ月後の4月16日にゲーム内でのヒント表現を差し替えるアップデートが配信された。
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登場する呪詛珠が少ない
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前作と比べて呪詛珠の数が控えめ。
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今作は呪主(かしりぬし)同士の呪殺合戦をメインとしていないのが大きな原因と思われる。
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前作序盤のキモだった「呪詛珠ごとに発動条件が異なることによる探り合い」というシーンも今作では1度しか無く、そうした心理戦要素に緊張感と魅力を感じていた層からするとやや残念なポイントである。
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若干3D酔いしやすい素潜り漁
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それなりにしっかり探索画面が作られている事もあり、素潜り漁の場面は3D酔いしやすい人間にはきつい要素。
総評
引き続き、シナリオと演出面で完成度の高い作品となっている。
前作のキャラの続投がほとんど無いのは残念に思える面もあるが、新キャラクターもそれに負けないインパクトを有しており、最後の最後までプレイのモチベーションが損なわれない。
前作が大きな評判を呼び自然とハードルの上がる中での続編となったが、同様の驚きと面白さが保たれていると言って良いだろう。
なお、その意味で本作からプレイしても問題はないのだが、一応の時系列の関係、及び既に触れた通り資料メニュー上で前作キャラに触れられているため、可能なら前作からのプレイをおすすめする。
余談
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舞台となった亀島は三重県鳥羽市の「神島」をモデルとしており、作中で使われる背景の多くは元々島の主要な名所である。
最終更新:2026年06月29日 11:01