ボンバーマン
【ぼんばーまん】
| ジャンル | アクション |  
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| 対応機種 | プレイステーション | 
| 発売元 | ハドソン | 
| 開発元 | メトロ | 
| 発売日 | 1998年12月10日 | 
| 定価 | 5,800円(税抜) | 
| 廉価版 | ハドソン・ザ・ベスト 2001年7月5日/3,800円
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| 配信 | ゲームアーカイブス 2008年5月28日/600円
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| 判定 | なし | 
| ポイント | ロードが長い | 
| ボンバーマンシリーズリンク | 
 
概要
初心に返るというコンセプトで作られた本作はノーマルゲームはファミコン版のリメイクとなっている。
おなじみのバトルモードでは過去の人気キャラや人気システムが多く搭載されている。
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ノーマルゲームでは初めから遊ぶ際にグラフィックとBGMを、新規に作り直された「アレンジ」か、ファミコン版そのままの「オールド」の2種類から選択できる。
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画面上部に表示されるステータス画面は「アレンジ」で統一されている。
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「アレンジ」では10面クリアごとに白ボンと黒ボンによるショートコント映像が流れる。
 
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バトルモードは初級、中級、上級とレベルが分けられている。
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初級では派手な仕掛けや強力なアイテムが少なく初心者向け。キャラはボンバーマンしか使えず、一部のオプションは使用不可。
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中級ではやや仕掛けが派手になりアイテムの種類も増える。キャラは『スーパーボンバーマン3』のワールドボンバーズが使える。ルーイも登場する。
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上級では仕掛けがさらに強力になり難易度も高い。キャラは『スーパーボンバーマン4』の四天王とグレート、さらにハニーと小鉄が使える。
 ボンバーマン以外は特殊能力を使う事ができ、本作オリジナルのお助けキャラも登場する。
 
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過去のスーパーボンバーマンシリーズで人気のあったシステムも多数搭載されている。
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みそボン
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バトルで負けても外部から邪魔できる。設定を「スーパー」にすると、みそボン状態で相手を倒した際にその相手と入れ替わりでバトルに復帰することができる。
 
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サドンデス
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時間が少なくなるとプレッシャーブロックが降ってくる。落下パターンをランダムにする事もできる。
 
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シャッフル
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マニアックモード
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『4』で登場。ステージ内に登場するアイテムの種類や数を設定できたり、ハンディキャップをつけたりできる。
 今作ではステージを自由に選べるよう改善された。
 
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デンジャラスボム
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『4』で登場。爆弾同士をボムキックでぶつけ合うと「デンジャラスボム」に変化し、広範囲に爆発を起こす。
 さらに、通常の爆弾の代わりにパワーボム同士をぶつけ合うと、より強力な「スーパーデンジャラスボム」に変化する。
 
 
評価点
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バトルステージは各レベルに8面ずつ、全部で24面。ボンバーマンとしては多い方。
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過去の人気システムが多く搭載されたおかげでバトルゲームの完成度も高い。しかし、問題点もいくつかあり…詳しくは後述。
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ワールドボンバーズ、ルーイ、ボンバー四天王といった懐かしいキャラの登場はファンには嬉しい。
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ノーマルゲームのアレンジのみ、10面ごとにステージの外観が変わりBGMも微妙に変化する。そのためファミコン版ほどの単調さはない。
問題点
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ノーマルゲームについて
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オールドとアレンジでグラフィックなどの差異はあるが、根本的な内容は基本的にファミコン版そのまま。さすがに古臭い感じも否めない。
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一部の隠れボーナスキャラが差し替えられており、パスワードもファミコン版とは互換性はない。
 
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ゲームオーバーにならないと、ゲームが中断できない。
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メモリーカードへのセーブもパスワードの記録も、ゲームオーバー画面で行う必要がある。
 問題になってくるのはセーブのためにわざわざ全滅しなければならないという点。当然、苦労して手に入れたリモコンボムやファイヤーマンもなかった事になってしまうため、再開時のモチベーションが削がれる。
 
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ファミコン版では200秒だった制限時間が今作では3分=180秒と短くなっている。オールドにしても同様。
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この影響をもっとも受けるのがよりにもよって1面。最弱状態からスタートするためただでさえ攻略に時間がかかる。それが20秒も短くなったのはかなり厳しい。
 
 
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バトルモードでは、一試合終わる毎に長いロードが入る。そのためバトルモードのテンポが悪くなってしまっている。
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上級に登場するお助けキャラ「シェル」が強力すぎる。
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真後ろからの爆風を受け付けないという特性を持っている。コンピュータがこのキャラに乗ると、爆風を的確に防いでくるようになるので勝つのが困難。
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上記の問題に拍車をかけるように、マニアックモードでもタマゴのオン/オフは変更できない。
 
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ハニーの能力が使いにくい。
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銃を撃って爆弾を爆発させるのだが、その銃弾自体にはダメージ判定はない。
 「爆発のタイミングを早くして混乱させる」というのが主な使用目的であろうが、実際の対戦で上手く使うのは困難。爆弾の火力次第では自爆の危険もある。
 
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レディボンバーの能力が極悪。
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ビットからビームを発射し、命中した相手のアイテムをバラまくというものだが、攻撃範囲がほぼ画面端まで届く上弾速も速く隙も少ないので一度命中させると一方的にアイテムをバラまかせる事が出来てしまう。
 身ぐるみを剥がしきった後硬直中に爆弾で挟むと一部のキャラや乗り物でないと脱出出来ない為対人では禁じ手とされる事もしばしば。
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同様のアイテムばら撒き効果を持つキャラクターはハンマーボンバーと小鉄がいるが、前者は効果発動から終了までのスキが大きい、後者は攻撃範囲が狭いため、バランスを崩すほどのものでもない。
 
総評
ノーマルゲームもバトルゲームも基本的に「懐かしい」と言える内容でファンにはたまらないが新要素は少ないため新鮮味はあまりない。
それでも面白ければ…と言いたいがバトルモードにおけるロードの多さと長さのせいでどうにも「惜しい」内容となってしまっている。
余談
開発者である藤原茂樹氏が以前に日本物産時代に手がけていた『キッドのホレホレ大作戦』に火の輪くぐりのシーンがあるが、本作にも開発者繋がりで白ボンと黒ボンの火の輪くぐりがノーマルゲームのショートコントとして登場している。
最終更新:2025年07月16日 21:19