Hyper→Highspeed→Genius

【はいぱー はいすぴーど じーにあす】

ジャンル ピカレスク風純愛AVG


対応機種 初回限定・通常版:Windows XP/Vista/7
ジーニアスパック(廉価版):Windows XP/Vista/7/8(32/64bit両対応)
メディア DVD-ROM 1枚
発売・開発元 ういんどみる
発売日 初回限定版:2011年6月24日
通常版:2011年7月15日
ジーニアスパック:2013年7月26日
定価 初回限定版・通常版:8,800円
ジーニアスパック:6,500円
※全て税別
プレイ人数 1人
セーブデータ 120個
※プレイヤーの任意で最大1188個まで12個単位でセーブスロットの追加可能
ディスクレス起動 可能
レーティング アダルトゲーム
ポイント 設定負けの主人公(設定さえ考えなければむしろ良主人公とも)
詰め込みすぎの弊害で個々のルートが薄味気味に
キャラクターは好評
KOTYe 2010大賞受賞の汚名返上には十分な出来
判定 なし
ういんどみる作品リンク

概要

有限会社アレスのゲームブランド「ういんどみる」より発売されたゲーム。
正式名称だと長いのでもっぱら「HHG」と略されている。
今作のキャラクターデザイン・原画はユキヲミヤスリサの両氏が、シナリオはサイトウケンジ三日堂深山ユーキの3氏が担当している。

また、本作発売に絡んで予約キャンペーンが展開されており、2011年3月25日から6月19日までの間に初回限定版を予約すると本作オープニングテーマ曲「Heavenly Kiss」、エンディングテーマ曲「Never Ending*1」と「Ever Never*2」が収録されたマキシシングルを入手することが出来た。

このメーカーの直前の作品『色に出でにけり わが恋は』があまりにも苦痛極まりない内容であったこと、加えてKOTYe 2010大賞を受賞してしまったことなどから発売前から内容を悲観視する意見も少なくなかった。


あらすじ

天から与えられたと言われる力、「能力(ギフト)」を用いて世界を守る者・「守護者(ジーニアス)」。
この世界では守護者は手厚く保護されるが、能力を持たない一般人は虐げられる。
守護者は一般人を蔑み、そして一般人は守護者に怯えつつ過ごす、その関係は歪と言わざるを得ないものであった。
この世界の形は400年程前、当時虐げられていた守護者達のために立ち上がった聖女と呼ばれる女性が秘宝「ノア」の力を借りて作り上げたものである。

守護者達の街・葉月市(はづきし)もまた、守護者への待遇は厚く、一般人はあらゆる面で冷遇される街である。
そんな葉月市に住む守護者の青年明智 久司朗(あけち きゅうしろう)はそんな歪な世界を嫌っていた。
自分自身もかつてそうだったように、能力がなければ真っ当に暮らせない。
守護者達に虐げられ、それに怯えながら暮らさなければならない、そんな世界を。
そんな折、彼の家に幼い頃に両親共々守護者として覚醒した久司朗から逃げるように海外に行っていた妹・光理(ひかり)が守護者となって彼の元に現れる。

街案内がてら光理と2人で街に出ると、親友である九頭竜坂 僚樹(くずりゅうざか りょうき)とクラスメイトである葉月 翠名(はづき すいな)と出会う。
そこで地震の後で空が青く光るという怪現象が。
そして、なぜかその発端となるものがある場所がわかるという光理に連れられて3人はその現場に向かう。
その途中で聖女マニアらしく、聖女について熱く語るサクラ=ウィンザーと、どこか冷徹さを漂わせて近寄りがたい雰囲気を放つ時雨里 姫乃(しぐれさと ひめの)の2名と出会い、成り行きで行動を共にする。

それらを経て現場に着くと、そこには不思議な光を放つ物体、秘宝「ノア」があった。
聖女と共に眠りについていたはずの秘宝が目覚める瞬間に立ち会う事になったのだ。
目覚めたノアから放たれる不思議な光が彼らを包み、その時居合わせた翠名、サクラ、姫乃の3人を新たな聖女の候補とする。
これによって、この中から聖女を決めるための世界をも巻き込んだ「世界長選挙」が執り行われる事になる。

聖女とノア、これらを自分のものにすれば今の世界を「壊す」事も不可能ではない。
そう考えた久司朗の前に今まで光理を名乗っていた存在がその正体を現す。
――悪魔「メフィスト」。
久司朗は彼女と契約を交し、この世界を壊して己の望む世界を作り上げるための戦いを始める。


用語紹介

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能力 (ギフト)
天から与えられた力と言われるもので、人によってその内容は様々ある。
ただし、成人になるとほぼ確実に力を失ってしまう。
守護者 (ジーニアス)
能力を扱う者達のことで、厳密には能力を用いて世界を守る者としてこう呼ばれている。
守護者の中には能力を得られなかった普通の人を見下す者もいれば、逆に一般人からは恐怖の念で見られたりと世界の情勢は平穏とは言えない状態となっている。
聖女
400年程前に当時虐げられていた守護者達のために立ち上がり、秘宝「ノア」の力を借りて守護者が虐げられない世界を勝ち取ったとされる女性。
それ故、聖女は世界を導く者であるとして「世界長(せかいちょう)」とも呼ばれる。
後に彼女は秘宝と共に眠りについたと言われ、物語の舞台となる葉月市は「聖女が果てた地」と言われている。
秘宝「ノア」
聖女が使ったとされる秘宝。
強い能力と意志を持った女性を聖女とし、その者が願う世界を作り上げる強力な力があるとされる。
今回、ノアが目覚めると共に新たなる聖女足りうる者を3人選んだことが物語の発端となる。
皐月学園
守護者の育成校の1つだが、通っているのが守護者であること以外は一般的な学園と違いがなく、それ故に雰囲気も普通の学園のそれであり、能力の強弱も特に問題にならない穏やかな雰囲気の学園である。
主人公は元々この学園に通っており、ノアに聖女候補として選ばれた翠名はこの学園の学生会長を務めている。
聖ジュライ学園
ヨーロッパにある守護者の育成校の1つで女学園。
超が付く程のお嬢様学園であり、能力の強弱よりも家柄を重視する傾向がある。
ノアに聖女候補として選ばれたサクラはこの学園の学生会長。
水無月学園
守護者の育成校の1つだが、それ以外の情報がほとんど得られない謎な学園。
その実体は世界の裏側を操る組織の育成校であるとされ、それ故にその校風も徹底した実力主義で、生徒達も非常に規律正しい。
ノアに聖女候補として選ばれた姫乃はその高い実力故に1年生にして学生会長を務めている。
葉月学園
3人の候補の中から聖女を決めるために作られた本作の主な舞台となる学園。
皐月・聖ジュライ・水無月の3つの学園から様々な要因で選抜された300人ずつが集められている。
政治的な理由から元はリゾート地として作られていたせいか、随所にその名残が見られる。
世界長選挙
3人の候補の中から聖女、即ち世界長を決めるために行われる選挙。
投票権は葉月学園に集められた各校300人、計900名の「学生有権者」達にのみ与えられている。

キャラクター紹介

主要キャラクター

主人公・葉月学園

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明智 久司朗 (あけち きゅうしろう)
本作の主人公。2年生。
容姿に恵まれ、冷静かつ穏やかな性格の中にも困っている人を放っておけない熱い面もある。
加えて気配り上手、成績も優秀であることもあって生徒・教師問わず人望が厚い。
しかし、それらは周りに好漢の印象を与えるように作り上げたキャラクターに過ぎない。
守護者が全てを支配する今の世界を嫌っており、あらゆるものを利用して世界を破壊しようと目論んでいる。
自身の前に現れた悪魔「メフィスト」と契約を交し、その能力である「悪魔図書館(ウィッチ・ライブラリー)」の叡智を用いて目的を成し遂げようとする。
追い詰められれば追い詰められる程に真価を発揮するタイプだが、逆に慢心が過ぎて致命的な失敗を犯すことも少なくない。

能力は「高速思考(ハイパーハイスピード)」で、一瞬の時間の中で無限とも言える思考時間を得ることが出来る。
また、複数の事象を並行して思考出来るので、窮地にあってもこの能力を用いて一発逆転の手を打つこともある。

余談になるが、主人公である久司朗には基本的にボイスはないが、ストーリー中で視点が久司朗以外のキャラクターに変わった時のみボイスが再生される、所謂パートボイスとなっている。
明智 光理 (あけち ひかり)/メフィスト (Mephisto)
ヒロインの1人。2年生。
表向きは久司朗の妹として振る舞うが、その正体は悪魔「メフィスト」。
久司朗とある目的のために契約を交し、その能力「悪魔図書館」を彼のために提供したりと様々な面でサポートするが、時として協力しないことも。
なぜかノアの存在や状態を感じ取る事が出来るが、あくまで大まかな程度。
中性的な語り口調で、冗談か本気か解らないことを言っては周りを振り回したりして楽しんでいる。

能力「悪魔図書館」は異空間にある図書館。久司朗を主とし、彼女自身は言わば管理人。
あらゆる時間・並行世界に存在しうる能力を本という形で収め、キーワードでの能力の検索などが出来、主である久司朗が経験した事象も合わせて蓄積されていく。
久司朗が望むか、メフィストによって呼び込まれるかで来る事が出来、図書館にいる間の時間経過は高速思考同様に一瞬。

皐月学園

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葉月 翠名 (はづき すいな)
ヒロイン、そして聖女候補の1人。久司朗のクラスメイトである2年生。
穏やかで気弱ながらも悪い事は悪いと言える正義感の強い面もある性格で、同時に優れた観察眼と洞察力を持つために人を見抜く力に秀でている。
皐月学園学生会長であり、新聞部部長でもある彼女は葉月学園でも新聞部を設立する。
久司朗のことは皐月学園の頃から知っており、何かと協力してくれる彼のことを信頼している。
当たり前の穏やかな日常を何よりも大切なものだと思っており、選挙だなんだと目まぐるしい現状そのものを好ましく思っていない節がある。

能力は「論理回路(ロジカルダッシュ)」。対人において様々な要素から未来のあらゆる可能性を論理的に予測出来る。
扱う翠名自体に優れた洞察力があるため、その予測はほぼ未来予知と言ってもいい程の精度を誇る。
反面、様々な要素を踏まえて予測するため、対象に関する不確定要素が多くなってしまうと予測出来ない。
光明寺 夢子 (こうみょうじ ゆめこ)
皐月学園陣営および新聞部のムードメーカーで、久司朗達の後輩。1年生。
スタイルが良く、右にまとめたサイドポニーテールが特徴。
明るく、天真爛漫であると同時に恥ずかしがり屋な所がある。
普段は普通に喋るのに、久司朗に対してだけはなぜか「~ッス」口調になる。
新聞部では取材を担当する事が多いが、対人の場合は舵取り役がいないと脱線したり他人の口車にのせられたりとで話が進まなくなってしまう。
光明寺家は格闘技の名門であり、彼女もまた優れた武闘家である。

能力「天目反射(サードアイ)」は夢子自身が意識していようがいまいが、迫ってくる危険要因・敵対行為に対してとっさに回避出来る能力。
春秋 詩子 (しゅんじゅう うたこ)
久司朗達の先輩で新聞部に所属する3年生。翠名の前の皐月学園の学生会長でもあった。
物静かでパッと見る限りはいつも眠そうにぼんやりとしているが、実際は割とお茶目な性格をしている。
また、優れた知者でリサーチ能力に優れているため、様々なジャンルの豊富な知識を持っている。
読書好きで、何かと図書館に入り浸っている様はある意味で図書館の主とも言える程。
どの本がどこにあるかを完全に把握しているため、新聞部の資料探しなどはもっぱら彼女が担当している。
あまりにも図書館に入り浸っているためか、所謂「借りパク」もある程度は見逃されていたりする。
本人曰く「(借りパクしているものも)卒業時には返す」とか。

能力は「拒絶観測(キャットボックス)」。読書中は完全に存在を無にする事が出来る。
そのため、能力発動中は誰にも気付かれることはないが、その間は出来る行動に大幅に制限がかかり、「本を読む事」と「歩く事」以外出来ない。

聖ジュライ学園

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サクラ=ウィンザー (Sakura Windsor)
ヒロイン、そして聖女候補の1人で、聖ジュライ学園の学生会長を務める2年生。
ほんわかおっとりな天然お嬢様ながらも基本ツッコミタイプで、「ですの」口調で話す。
どんな状況でも自分のペースを崩さないので他者がむしろそれに振り回されてしまいがち。
聖女マニアを自称する程の聖女好きで聖女が残した金言などの様々なものに精通している。
努力家で何事に対しても一生懸命に取り組むが、こと料理に関しては激辛ケーキなどの凄まじいものが出来上がる。

能力は「修正天使(アップデイト)」。傷付いたり破壊されたあらゆるものを修復する能力で、有機無機問わずあらゆるものが修復対象となる。
非常に強力な能力だが、それだけに代償も大きく、行った修復の程度に応じてサクラは何かを失うことになる。
アイリス=ウィンザー (Iris Windsor)
サクラの妹。1年生。
姉のことが大好きで、基本的な行動原理は「姉(サクラ)のため」。
そのため、姉を守るためなら敵が誰であろうと容赦なく排除する冷徹さを持つ。
また、かなりの毒舌家でもあるが、光理とは馬が合うのか仲が良く、意気投合している節も見られる。
能力に頼らずともその直接戦闘の実力は折り紙付きで、他者の背後を取ったり気配を殺して接近する事なども朝飯前。

能力は「実行不能(エラーコード)」。何かしらの衝撃を加えた相手の五感を狂わせる。
アイリスの意志で狂わせる感覚を決める事が出来る。
雪見 カエデ (ゆきみ -)
サクラの前の聖ジュライ学園の学生会長であった3年生。
ウィンザー家に仕えていたメイドだが、現在はサクラとアイリスの2名専属として仕えている。
とはいえ、幼い頃からずっと一緒に過ごしていたこともあって、普段はどちらかと言えば2人のお姉さん的存在である。
常に一歩引いた姿勢を崩すことなく、必要に応じたものを用意したりするかなりの実力者。
また、武術にも長けており「1000のメイド殺人技」を使いこなすが、その中身にほとんどメイドが関係ないのはお約束。

能力「日輪庭園(ヘリオスガーデン)」は対象の心情などを花の色や形状といったビジョンで把握する事が出来る。

水無月学園

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時雨里 姫乃 (しぐれさと ひめの)
ヒロイン、そして聖女候補の1人で、水無月学園の学生会長を務める1年生。
小柄ながらも凄まじい威圧感を放ち、そして何か強い意志を感じさせる。
どんな状況にあっても冷静さを崩さず、かつその表情もほとんど変わらない。
九頭竜坂家の秘中である聖女伝説のフレーズや出会った直後に自己紹介を交した訳でもない状態でサクラのことを知っていたりなど、謎めいた所もある。
高い身分なのか多くの部下がおり、彼女の一声で動く専属の軍さえも所有している。
多弁ではないが、口を開けば辛辣な言葉が飛び出す事が多い。

二つ名としても使っている能力「鋼鉄乙女(アイアンメイデン)」は自身を心身ともに硬化させるもので、あらゆる肉体的および心理的な攻撃を無効化してしまうと言われる強力な防御手段。
刀条院 京香 (とうじょういん きょうか)
姫乃に仕える優秀な部下。1年生。
姫乃に対して絶対の忠誠を誓っており、いつ如何なる状況にあってもそれが揺らぐことはない。
どんな時も任務最優先な生真面目な性格で、少々融通が利かない所もある。
普段から持ち歩いている和傘は仕込み刀となっており、それを用いた居合術で戦う。
実力はかなりのもので心眼さえも会得しており、アイリスに対してもまともな戦闘に持ち込める。

能力は「禁猟区域(インポッシブルゲート)」。10m程の超短距離の瞬間移動が可能。
ただし、移動は直線状に限られ、途中で遮蔽物があればそこで止まってしまう。その為、雨が天敵。
パトリシア・ランカスター (Patricia Lancastar)
姫乃に仕える優秀な部下。愛称は「パティ」。
3年生で姫乃の前の水無月学園の学園会長であった。
破天荒な元気娘だが、お気楽な性格もあってコントロールしやすいため、何かと軽くあしらわれることが多い*3
だが、実力主義の水無月学園で学生会長を務めていたのは伊達ではなく、実力は確かで直接戦闘においては京香と連携を取り、自身の能力も絡めつつ敵を殲滅するスタイルを得意とする。
また、普段からビームサーベルを持ち歩いており、それを用いて斬撃を放ったり、ビームを放ったり出来る。

能力は「唯我独尊(オンリーワンフラワー)」で、発動地点を中心として半径10m圏内にいる者の能力を封じる。
効果の対象はパティの意志で選定出来るので、敵だけ封じて味方は封じないといったことも可能。

サブキャラクター

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西九条 真之介 (にしくじょう しんのすけ)
皐月学園の数学教師であったが、ノアの目覚めを受けて葉月学園へと異動してきた。
世界長選挙の管理運営を取り仕切る選挙管理委員会の責任者。
無愛想でかつ厳格にして規則に厳しいが、それ以上に非常に生徒思いの教師であり、世界長選挙という非日常の中にあって生徒達があくまで学生としての日常を謳歌出来るように最大限の配慮を常に払って行動している。
そのため、生徒達からの人気もあり、信頼も厚い。

余談になるが、なぜかカウントダウンボイスやシステムボイス等にエルシャダイ』の「ルシフェル」のパロディネタがやたらと散見される。
九頭竜坂 僚樹 (くずりゅうざか りょうき)
皐月学園出身の久司朗の親友であり、クラスメイト。久司朗を「キュウ」と呼んでいる。
実家の九頭竜坂家が聖女にまつわる伝承を守る家系のため、聖女やノアに関して多少は詳しい。
その家系に産まれたこともあって世界長選挙開催に伴って選挙管理委員として葉月学園へ編入してきた。
ツンツン頭が特徴的でぱっと見は不良っぽく見えてしまうが、実際は正義感が強くやたら人なつっこい笑顔を持っていたりとむしろ気の良い奴。

能力は「天火布武(チャッカハンド)」。指パッチンする事で点火させる事が出来る。
マッチやライターがなくても火を付けられるので、上手く運用することが出来れば日常生活の上では非常に便利。
なお、この能力の名前は、公式サイトや説明書では上記の通りだがゲーム中では一貫して「天下布武(テンマオウ)」となっている。
ユリウス・猿山 (- えんざん)
皐月学園出身で久司朗とは同窓生。
スタイル良好、頭も良く、運動神経も優れたハイスペックな男ではあるものの、突拍子もないことを叫び出したりするせいで扱いが難しい。
過去に何かあったのか、久司朗のことが大好き*4であり、「久司朗に認められたい」と思っているが、当の久司朗は完全に持て余している模様。
何かとカリスマ信奉の気があり、彼からは一度聞いただけでは何とも解りにくい「カリスマ用語」がしばしば飛び出す。

能力は「遠隔把握(ロングスコープ)」。サーモグラフィのような探知能力。
捜索範囲は学園内はおろか街全体にまで広げられるが、その場合は範囲が広がる分、精度は下がってしまう。

評価点

キャラクター

  • メイン・サブ通じたヒロイン勢は勿論、サブキャラクターも個々の個性が良い意味で立っており、また、所謂DQNと言われるようなキャラクターもいない。
    • 少なくともヒロイン勢・サブキャラクターに関してはプレイしていて不快感を抱くような場面はさして多くないだろう(流石に皆無とも言い難いが)。
      • 勿論、個人の好みの絡みで気に入らないキャラクターが出て来る可能性は否定出来ない。
  • とはいえ、本作に関しての評価では、ことキャラクター面では主人公やサブキャラクター含めて「ハズレがいない」などといった高評価が多いのも事実である。

シナリオ・ストーリー

  • 前作が前作であっただけに一番不安を煽られた人が多いであろうポイントだが、陣営ごとの出来の差はあるが、総じて余程内容やテキストの癖などが自分に合わないでもない限りはプレイが苦行になることはないと思われる。
    • プレイしたユーザーの中で割合評価が高いのは水無月学園陣営と光理ルートのストーリーのようだ。

悪魔図書館

  • 悪魔図書館は光理(メフィスト)の能力ではあるが、こちらではゲームのシステムとしての悪魔図書館に触れる。
  • 作中で登場する数多くの用語をプレイヤーのプレイ進捗状況に合わせて適宜登録し、一度登録されたものはいつでもその内容(用語の意味やキャラクターの詳細など)を確認出来る。
    • 作中で能力を行使出来ない状況になると一時的に利用不可能になったり、能力の特徴を出すための細かい演出、進捗に応じてどんどん追記されていく内容など、なかなか手が込んでいる。
  • ストーリーの進行に応じて新しい内容の追加があると作中の場面場面で更新された旨が表示され、図書館の画面でもどの言葉が追加・追記されたのかがわかるようになっている。
    • ただし、悪魔図書館の項目を完璧にするには、そんなに多くはないが総当たりと言っても良い程に選択肢を選んでいく必要がある*5
      • 更に項目そのものがアンロックされていないのであればまだ良いが、項目はアンロックされているのに内容が完全ではないという理由で登録率が100%でない場合はどの項目が未完成なのか解らないので厄介。
  • また、オートモードで読み進めつつのながらプレイの場合、更新案内がオートで流せないため、いちいちクリックで進めることになり、少々不親切。

高速思考

  • 久司朗の能力だが、作品の中では選択肢での演出*6として使われているのがほとんどである。
    • とはいえ、エフェクトなどの関係でその能力の特徴が良く現れているし、作品の雰囲気とも合っているためか味気ない普通の選択肢表示よりも良いとする意見もある。
  • この能力は設定上発動するために予備動作が必要なこともあって、その光景を想像するとシュール極まりないことになってしまうからか、18禁シーンの選択肢はシンプルなものになっている。

BGM

  • 今作のBGMはヴォーカル曲を「Elements Garden」が、非ヴォーカル曲を「羽鳥風画」が担当している。
    • 作中の場面の雰囲気をぶち壊すことなく、場面場面をよりいっそう深く印象付けるものとなっている。
  • また、ヴォーカル曲の中でも光理ルートのエンディングテーマ「Ever Never」は歌詞がルート後の光理の心情を歌い上げたものとなっており、これも評価が高い。

システム周り

  • コンフィグの設定出来る項目の豊富さもさることながら、非常に細かく操作を変更出来る。
    • 元々非常に扱いやすいシステム構成となっているが、これらのコンフィグによってより自分に合わせた仕様に出来る。
  • ただし、テキストタイプのADVとしては他のゲームに比べるとやや必要スペックが高いのか、古いパソコンだとプレイをするのは苦しいとする意見も見受けられる。

問題点

公式HPの情報などから見た場合の主人公・久司朗

  • 公式HPなどのストーリーやキャラクターの情報を見る限りでは「切れ者で冷徹な人間が、自分の野望の達成のために利用せんと接触したヒロインに恋心を抱いてしまってさあ大変」というのをイメージさせるものであったこともあるのだが、その煽りで特に皐月学園・聖ジュライ学園の2ルートではそういったものを感じさせない、「切れ者どころかバカ」と言わざるを得ない場面が少なくないため、「完全に設定負け」と言われてしまうこともある。
    • 本作のジャンルが「ピカレスク“”~」とはなっているが、久司朗にそれ程悪人めいた所がある訳ではなく、それ故に作中で所々見られる言動含めて「ピカレスク風ですらなく単に中二病を患っただけに見えてしまう」とする者もいる。
  • とはいえ、設定を考えなければ設定負けの部分を含めてどこか抜けているが憎めない奴と言え、周りの状況に流されずに自分の意志で逆境に立ち向かう姿や悪人になりきれず*7に好きになった相手やその周りのために懸命に奮闘する姿などの要素から、むしろトータルでは人間味溢れる好漢となっている。設定に沿っていないというだけで、キャラクターそのものを見れば好意的に評価はされている。
    • また、随所で見られる(良い意味で)アホ過ぎる選択肢や言動によって、一部では「この作品の一番の萌えキャラは久司朗」と言われることもある。

シナリオ・ストーリー

  • 水無月学園は総じてストーリーもテキストも評価が高く、光理ルートも最終ルートとしてストーリー全体をまとめる上で十分な質を保っているが、それ以外の皐月学園と聖ジュライ学園は先述の2つに比べると批判意見や不満意見が目立つ状態となっている。
    • 皐月学園では本作ならではの世界長選挙や聖女、ノアに関した要素が隅に追いやられている感があり、ストーリー自体が翠名達の性格的なものもあってか、日常重視の普通の学園もののノリであるが故に他陣営のストーリーに比べて盛り上がりに欠ける所があるため、悪く言えば眠気を誘うといった意見が少なくない*8
    • 聖ジュライ学園の場合は選挙などの要素もしっかり話に絡み、ストーリーも皐月学園より盛り上がる所もあるが、話の展開においてツッコミ所が少なくないために不満意見が多い*9
  • また、ライターが3人おり、致命的な矛盾というものは無いが、ライター間で基本的な点の設定が共有出来ていないのではないかと思われる点も散見される。
  • 下記光理ルートの突入方法などのシナリオ構成上、聖女候補の3名のルートがある種の踏み台に見えるとする意見もある。
    • もっとも、聖女候補3名には2ルートあり、片方は構成を知ると間違いなくそう見えてしまうが、もう一方はちゃんと1つのストーリーとして完結しているものとなっている。
  • 余談だが、光理ルートへは条件を満たした上で、上述したいずれかの聖女候補の踏み台に見える方のルートのエンディング直前、最後の選択肢から行くことになるので、すぐに光理ルートの導入部から読み始めたい人は最低でも1人はこの選択肢で別にセーブをしておかないと面倒になる*10
    • また、このシナリオ構成の絡みで一度しか読むことが出来ないテキストが若干だが存在する。

全体的に薄い

  • 各陣営の聖女候補3名、その補佐6名、そして光理と合計10名それぞれにルートが用意されているのだが、その代償で個別ルートの薄さは否めない。
    • とはいえ、聖女候補3人(ヒロイン勢)のルートは流石にそれなりの量があるのだが、各聖女候補の補佐計6名(サブヒロイン勢)のルートは文字通りのおまけと言っても差し支えない量で、話のすっ飛ばしぶりが半端無いものとなっているせいで行為に及ぶシーンもかなり無理矢理に持って行っている所もあれば、それ以外にも詳しく描写したら面白くなるだろう場面が全てカットされてその後にすっ飛んだりとかなり中途半端感がある。
      • 過程まで適当という訳ではないので、行為に及ぶこと自体は解らないでもないというレベルなのが不幸中の幸いか。
  • ある意味で悲惨なのは光理ルートで、彼女もまたヒロインの1人であるにもかかわらず、他のヒロイン勢と比べて明らかに短く、それでいて展開が駆け足気味であったりと影響が出ている*11
    • 特にシナリオ構成上、それまでの話の総括に重点を置きすぎているために光理とそれまでの「パートナー」としてではなく、「恋人」として過ごすシーンがほとんど無い点は不満意見も上がっており、補佐の面々のルートを減らしてでも、もう少し光理ルートの特に恋人としての2人のシーン描写を増やして欲しかったという意見も出ている。
  • 一応フォローしておくが、薄いと言っても全体を見ればボリュームがない訳ではなく、あくまでルートが多すぎるが故に1つのルートに割り当てられるボリュームが少なくなってしまっているに過ぎない。

グラフィック

  • 基本的にはCG含めて高評価なのだが、パティと夢子の一部立ち絵がとても人間には出来ないような体勢になっているという指摘がある。
    • 彼女らの該当する立ち絵に関しては「ジョジョ立ち*12」と呼ばれる事も少なくない。
      • 特にパティに関しては標準の立ち絵がこの指摘に該当するため、余計にインパクトが強烈。
  • 余談として詳しくは後述するが、翠名に関しては立ち絵・CG共にバストサイズが完全に詐称レベル*13になってしまっており、ネタとしていじられている。
    • 更に余談としてカエデのジュライ学園の制服姿はカエデ自体が大人びたキャラクターで、加えて制服がややファンシー色が強いもの*14であることがこの場合は悪い方に作用して一部では「コスプレか何か」とまでする意見も見られる程に違和感が強い。

誤字・脱字が多い

  • 流石にここ一番の場面でやらかす…というのはないが、チェックが甘いとは言わざるを得ないだろう。

総評

前作の悪夢を受けてストーリー面で力を入れたとする本作だが複数ライターの弊害がモロに出てしまい、各陣営ごとのストーリーの出来の差が大きく、更に設定負けも良い所な主人公やルート数の代償とも言える個別ルートで見た時の内容の薄さなども相まって、頑張りは認められるが一般的に見て良作かと言われると首を捻らざるを得ない所も否定出来ない。

だが、少なくとも公式HPなどの情報から想像しうる「頭脳戦」や「バトルもの」といった要素を期待しすぎなければ十分に楽しめる作品ではあり、前作のような読んでいるだけでも苦痛、加えて追い打ちを掛ける異常な選択肢の数…といった要素は無いので、これまた個性的なキャラクター達の掛け合いを楽しむならばありであるとも言える。
もっとも、それ目的でもやはりサブヒロイン勢は個別ルートの薄さが足を引っ張ってしまうのだが。

発売直後は比較的高い評価も少なくなかったが、落ち着いてくると様々な粗を指摘する意見も見られ、最終的には「いつものういんどみる」あるいは「(良作と言うには少し弱いが)今までの作品よりも良かった」という辺りに評価が落ち着いている。
だが、前作がそれを満たせていなかったどころかブランド崩壊ものの大惨事であったことを考えれば、低く見ても「いつもの~」という評価に戻ったあたり、前作の汚名返上は果たせたと言えるだろう。


その後の展開

姫乃ルートをベースとしたノベライズがパラダイム出版より2011年9月30日に発売されている。
著者は雑賀匡氏で、若干ながら18禁要素が含まれている。

また、本作のキャラクター人気故に今までの作品では行うことのなかったキャラクター人気投票も行われた。

  • 2013年11月にFD『HHG 女神の終焉』が発売。
  • 2017年に『HHG アニバーサリーパック』として本編とFDがセット販売された。
    • 最新OSに対応しているが内容は変わりない。
    • Windows8/10でインストールできない場合があったため、修正用インストーラーが配信されている。
  • 2023年4月20日にNintendo Switch移植版が発売予定。

余談

発売前販促について

本作の発売前の展開では今までのういんどみる作品では見られなかった試みが見られる。
まず本作の発表と合わせて本作に関連した公式ブログ「Hyper→Highspeed→Blog(ハイパー・ハイスピード・ブログ)」が開設され、本作に関しての情報を配信している。

体験版にしても大元のプロローグの体験版の後で各学園陣営と18禁シーンのダイジェストとも言える体験版が配信され、それに合わせてニコニコ動画にはそれぞれの体験版を用いた実況風のプレイ動画がアップされた*15
あくまで実況“”ではあるのだが、実況ボイスを当てた西九条役の髭内悪田氏*16のあまりの変態ぶりにかなりの好評を博したようだ*17

発売前カウントダウンについて

ういんどみる作品の発売前カウントダウンが色々な意味でカオスなのは今に始まったことではないが、今回のカウントダウンもかなりのもので、初っ端から『エルシャダイ』の「ルシフェル」の台詞のパロディ…と言うよりもほぼそのままを入れてみたり、相変わらずのキャラクター崩壊や、そして伝統となっている出オチ挨拶や暴言も健在。
また、姉妹ブランド「ういんどみるOasis」の『祝祭のカンパネラ!』のカウントダウンムービーではっちゃけ過ぎてYouTube運営にアカウントごと削除を喰らった一件もネタにしていたりと「公式が病気」とは良く言ったものとなっている。

とはいえ、流石にやりすぎというのも否定出来ない所があり、「ライターの自己満足以外の何物でもない」といった批判も少なくない。

話が変わるが、久司朗は前述したようにパートボイスとなっており、その事が明かされたのもこのカウントダウン4日前の動画であったのだが、その際は演技に看過しがたいレベルのわざとらしさや不自然さ*18があったため、ファンからの反応は芳しくなく、「久司朗のボイス設定はオフで決まり」といった反応がかなり多かった。
しかし、2日前や発売日当日のカウントダウンや作中での演技は全くと言って良いほど問題がなかったことで、最終的な評価は上向きになっていくこととなった。

翠名について

上でも軽く触れたがよくネタにされているものとして、彼女の立ち絵・CGを見る限り、「どう見てもバストサイズが設定の83cmも無い」というものがある。
因みに光理とサクラが1cm大きい84cmになっているのだが、立ち絵が並ぶシーンを見てみると明らかにかなりの差があるために余計にネタにされてしまっている。

2ちゃんねるの作品スレでは作中の色々な意味でアレな言動*19*20も含めて翠名はスレ内では(勿論ネタだが)完全に「ヤンデレの気がある腹黒キャラクター」として定着しており、畏怖の念を込めて「翠名様」と呼ぶ住人もいる。

因みに、ライターの一人であるサイトウケンジ氏のツイートでも翠名のバストサイズをネタにしたものがあったりする。

スタッフのツイートについて

本作の発売後、それぞれのルートのアフターや語られることのなかった要素に対しての補完などのファンディスク(以下「FD」)を望む声が少なくないのだが、ういんどみる現代表のちゃとら氏が自身のツイッターで「売り上げ的にFDは難しい」(意訳)というツイートをしてしまったことでFDはおろか、もはやこれ以降の本作の展開も絶望的だと受け取られてしまい、一部からは強い落胆の声が上がった*21

また、このツイートには続きがあり「だから今度出る通常版を買って欲しい」(意訳)と繋がるのだが、すでに初回限定版を買って最後まで一通りプレイしているからこそのFD希望であり、そこから更に通常版まで買わせるのかと反発の声も上がっている*22
そのため、一部のファンからは真意はどうあれ、ファンの中での盛り上がりに冷や水をぶっ掛けたこの迂闊と言わざるを得ないツイートをしたちゃとら氏に対しての反発が出ている。

なお、本作の廉価版とも言うべき新規書き下ろしパッケージ仕様、ゲームモードとしてこれまでに雑誌やイベント・予約特典を含めたグッズ用などに描き下ろされた版権イラストを閲覧出来る「スペシャルギャラリーモード*23」を追加した「ジーニアスパック」が、2013年7月26日に発売された。

本作に関連したネタについて

メーカーから違うが、本作でシナリオのメインを張ったサイトウケンジ氏が代表を務める新ブランド「EX-ONE(エックスワン)」から2011年12月22日に発売された『真夏の夜の雪物語』の中に、本作に関連したネタがちらほらと使われている。
ある種中二病染みた能力名*24や久司朗の能力発動時のポーズ、そして光理の口癖ともなっている「私は一向に構わないというのに」といったネタが用いられている。

少し話が逸れるが、発売前のカウントダウンムービーでういんどみる作品でおなじみの発売前カウントダウンのネタを持ってきていたりする。

略称について

本作の略称「HHG」だが、有限会社ぱんだはうす内のCat's Pro.ブランドより1993年に発売された『ハートヒートガールズ』でも同じ略称が使われていた(インストールディレクトリ名やOPなどに見られる)。 もっとも、本作より20年近く前の作品であることと、当時でもあまり知名度が高くなかったため、混同されることはまずないだろうが。


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最終更新:2023年06月01日 13:40

*1 光理以外のヒロイン・サブヒロインルートエンディングで使用されている。

*2 光理ルートエンディングで使用されている。

*3 後述の悪魔図書館内の彼女の項目で「ちょろい。」と書かれてしまう程。

*4 それこそ友人以上の感情を持っていると言っても過言ではない場面が少なくない。

*5 一部ルートに関わるものを除いて、選択肢による物語自体の展開に大きな変化はないが、特定の選択をした時のみ項目に登録されたり追記されたりするというものが少なくない。

*6 「プレイヤーが選択肢を選ぶ間は時間が進まない」というゲーム的な仕様をメタ的に表している

*7 元々根っこの部分は完全に善人寄りのキャラクターなので、「そもそもこのキャラクターでピカレスク風をやること自体が無理」とする意見もある。

*8 ただ、ほのぼの学園ものとして見る限りはむしろそれなりに良質だとする意見や、初回プレイではどうしても選挙などの要素を期待してしまうせいで殊更ガッカリ感が強くなってしまうとする意見もある。

*9 不自然に久司朗が慢心して絶体絶命の窮地に陥るといった展開があったり、盛り上がる場面にしてもそのシーン前後における登場人物の言動がやりすぎと言わざるを得ないようなものであったりすることなど。

*10 一応、既読であれば選択肢単位でジャンプする事は出来るので、多少の手間を厭わなければ選択肢ジャンプの繰り返しで光理ルート突入までの時間は短縮可能。

*11 先述したが、光理ルートは他の聖女候補3名のルートを下地にして入るルートであるため、見ようによっては聖女候補達のルートの内容も光理ルートの一部と取れなくもないが、それで納得出来るかと言われれば…まず無理だろう。

*12 荒木飛呂彦氏作の漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』で頻発する、登場人物に腰の極端な捻りや回転を加えたり、奇矯な手足の動きを見せたりなどといった独特のポージングを差す。

*13 設定上83Cだが数値上それより小さいはずのアイリスや姫乃といった面々の方が大きく見えてしまう程で、貧乳通り越してまな板だという意見も少なくない。

*14 『不思議の国のアリス』を想像していただければ大体間違っていない。

*15 当然だが、18禁シーンダイジェスト体験版だけはニコニコ動画の規約にまず間違いなく抵触するのでアップされていない。

*16 元々は「激シブの声を持つ謎の実況者」となっていたのだが、最終回でその正体を明かした。

*17 変態ぶりに関してはあくまでも台本なのだが、あまりにも自然すぎたことも影響している。

*18 特にツッコミを入れる時に顕著。

*19 能力と相まって物凄い腹黒さを感じさせたり、色々な意味で鳥肌が立ったり、戦慄が走るような言動も目立つ。読んでいる分には気にならず、むしろ言われてからそういった見方をして始めて気付く者も少なくないようだが…。

*20 公式HPのキャラクター・能力紹介漫画はこっそりと久司朗の着替えを覗いていたりとかなり洒落にならない内容になっている。勿論作中ではやっていないが。

*21 もっとも、先述のキャラクター人気投票結果を受けての抱き枕カバー販売はされており、あくまでFD展開が難しいという文面通りの状況となっている。

*22 エロゲーの場合は店舗限定の予約特典目的などで複数の店舗を跨いでの複数買いというのが往々にして見られるものである。だが、これに関しては特典がある訳ではないため、既に初回限定版を購入しているファンが新たに購入する意味がそれこそメーカーへのお布施といった意味合いのもの以外無い。

*23 特定の条件を満たすことで解禁されるモードではなく、初期状態から閲覧が可能になっている。

*24 別ゲームなので詳細は記載しないが、しっかりと光理以外の能力名同様に漢字4文字で表記して別の読ませ方をするなどしている。