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この項目では『ガンスモーク』・及びファミリーコンピュータ移植版である『ガンスモーク(FC)』を取り扱っています。
判定については、前者はなし・後者は 良作 です。



ガンスモーク

【がんすもーく】

ジャンル シューティング
対応機種 アーケード
発売・開発元 カプコン
稼動開始日 1985年11月
プレイ人数 1~2人(交代)
判定 なし
ポイント 3つのボタンを使い分けるウエスタンシューティング
容赦無き難易度の高さ

概要

  • 1985年にてカプコンからアーケードにリリースされた縦スクロールシューティング。
  • 西部劇を舞台に二丁拳銃の保安官ビリーが、平和を乱す賞金首のお尋ね者を退治するというストーリー設定。
  • 1~2人交互プレイ可能。全10ステージ構成。

主なルール

  • 原則的に一般的な縦シューティングを同じ、「ザコを倒しながら先に進んでボスを倒せばステージクリア」という流れである。
  • 使用コントローラーはレバーと3ボタンとなっている。レバーにてビリーの八方向移動、ボタンはすべてショット(ライフル撃ち)に使用する。
    • このゲームは3つのボタンをどう押すかによってビリーの攻撃方法が変わる。ビリーは二丁拳銃使いなので、ショットは必ず2方向同時の撃ち分けとなる。また、ショットには射程制限があり、画面端までは届かない。
    • 以下にボタンによるショットの撃ち分けを示す。ボタンの押し方は単発(1つ押し)と2つ同時押しの各パターンがある。
ボタン 攻撃方向
中央 前方2方向に同時ショットを放つ
左側 前方左斜め2方向に同時ショットを放つ
右側 前方右斜め2方向に同時ショットを放つ
左側 中央 前方1方向と前方左斜め1方向に同時ショットを放つ
中央 右側 前方1方向と前方右斜め1方向に同時ショットを放つ
左側 右側 前方左斜め1方向と前方右斜め1方向に同時ショットを放つ

追記:表左のボタン配置はコントローラーに見立てると「レバー + (左側)/(中央)/(右側)」という配置順となる。

  • ステージ開始前に賞金首(ボス)の顔と賞金額が表示され、そのステージをクリアすれば賞金額がそのままスコアボーナスとして加算される。
  • 各ステージに配置されている「樽」をショットで破壊すれば以下のアイテムを落とす(破壊しても何も出ない場合もある)。
    • パワーアップ系(どれも最大5段階までパワーアップできる。取得したアイテムはストックとして画面下に表示される)
      • 「靴」…移動速度を上げる。
      • 「弾丸」…ショット速度を上げる。
      • 「ライフル」…ショットの射程を伸ばす。
    • その他
      • 「馬」…ビリーが愛馬「サンダーボルト」に乗り、3回までの敵ダメージに耐えてくれる。また、乗っている間は徒歩の敵に接触することで踏んでダメージを与えることができる。3回ダメージをもらうかステージクリアすると消滅する。
      • 「Pow」…画面内の敵を全滅させる。
      • 「弥七」…1UPボーナス。
      • 「シャレコウベ」…上記のパワーアップ効果がすべて1ランク下がるマイナスアイテム。
      • 「スコア」…スコアボーナス。
    • ステージクリア後は次ステージにてパワーアップ系のアイテムストックがすべて引き継がれる。
  • 残機制の戻り復活ですべてなくなるとゲームオーバー(コンティニューは可能)。
    • ビリーのミス条件は「敵や敵の攻撃に触れる」事である。
    • 敵は銃の他に投げナイフやダイナマイトで攻撃してくる。投擲されたダイナマイトは爆発するまでに接触する事で火を踏み消して無効化する事も出来る。
    • ゲームの関係上、建物や川などがビリーの行動範囲を邪魔する形で配置されている場面があるが、これには触れてもミスにはならない。また、スクロールと建物などに挟まれてもミスではない(挟まれた状態から弾き出される)。
    • ミスすると「靴」「弾丸」「ライフル」のパワーアップ効果が1ランク下がるペナルティがある。
      • パワーアップのストックは最大である5段階からさらに溜める事が可能で、その状態だとミスしてもパワーランクが下がらない*1恩恵がある。

評価点

  • 「3つのボタンでショットを使い分ける」という操作性は評価に値するだろう。
    • これにより、「敵の配置によってショットどの方向に撃てばいいのか」という戦略性を持ち、「敵を狙う楽しさ」が詰まっている。
    • 若干の慣れはいるものの、直感的に押しやすいボタン配置となっている、操作性に関してはそこまで複雑でもない。
  • グラフィックの書き込みやBGMなどに関しては高評価。
    • グラフィックの書き込みは洗練されており、渋いテイスティの西部劇らしさが丁寧に描かれている。
      • 各ボス(賞金首)には様々な面子が存在する。ガンマンやインディアンといった西部劇の王道の奴らの他にも、ブーメランを使う者、忍者や近未来容姿といった異色のキャスティングも存在するが、決してギャグになっておらず違和感なく溶け込んでいるのはお見事。
        もちろん、各ボスには攻撃方法が多種多様であり、非常に個性的である。
    • 見事ボスを倒すと、賞金首であるボスのポスターに銃弾が撃ち込まれ、賞金(スコア)が得られる演出も見事、次々に現れる賞金首を倒していくという西部劇の雰囲気がよく出ている。
    • BGMも西部劇の雰囲気を上手く表現した名曲揃いでひたすらに渋かっこいい。この辺は流石カプコンといったところか。

問題点

  • 操作が特殊であると同時に、本作は同時期のカプコンシューティングの中でも難易度はかなり高い。以下その要因。
    • 建物などの障害物が多めに配置されている影響で、おのずとビリーの移動範囲が限られてしまう
    • ビリーは前方及び前方斜め2方向にしかショットが撃てないのに、幾らかの敵は平然と360度方向で弾を撃ってくる
      • しかも、敵弾の速度が速い上に、敵そのものもビリーに回り込む感じで襲いかかってくる。ビリーの目の前で弾を撃たれると回避不可能な事態が普通に起こる
      • 特に背後に回られてしまった場合、ビリーは前にしか弾を撃てないので一方的に攻撃を受ける事になり、ミスの確率が跳ね上がってしまうので何としても避けたいところ。
    • 敵の攻撃パターンのランダム性が強く、攻略がなかなか安定しない
    • ミスするとパワーダウンペナルティの戻り復活であり、いくら残機が余っていようがごり押しクリアは絶対にできない
      • さらに最悪な事にボス戦でミスすると、ボス戦直前ではなくボスの少し前の地点に戻されるというスパルタっぷり。
    • ボス戦でも容赦なく雑魚敵が無限に沸いてくる。完全に多勢に無勢状態で不公平である。
    • …といった感じで、終始遠慮のない難易度となっている。
    • 逆に救いがあるとすれば「大方のステージは短めで構造されている」「ボスの耐久度は低め」といったところか。それでもきつさの方が遥かに上回っているが…。
      • 但し、中には上記に当てはまらないほど道中が長かったり、ボスが異様にタフなステージもあり、そこはプレイヤーにとって最大の難所である。

総評

外観は当時のゲームとしては優秀で、独自性のある操作系統は純粋に素晴らしいのだが、上記のように難易度があまりにも高すぎた故に人を選ぶ作品となってしまった。


海外版

  • 日本版とは「ゲーム開始時の賞金首の全一覧デモがない」、「ステージ構成も3面がインディアン、6面が忍者に入れ替わっている」といった相違点がある。しかも、難易度までもが日本版のそれと入れ替わっているので 3面の段階で敵が本気で殺しにかかる上に長丁場 という実に骨太なプレイを強いられる。

家庭用移植

  • 単体移植はファミコンディスクシステム版のみ。発売元はすべてカプコン。しかし、後のオムニバス移植が多くされているので、プレイする機会には恵まれている部類に入るだろう。
  • ファミリーコンピュータ ディスクシステム版(1988年1月27日発売)
    • 下記の項目を参照。
  • オムニバスソフト
    • カプコンジェネレーション 第4集 孤高の英雄(セガサターン/プレイステーション、1998年11月12日発売)
      • AC版のほぼ完全移植。『戦場の狼』『戦場の狼II』とのカップリング収録。
      • ギャラリーモードのイラストはAC版の資料のみでは数が少なすぎた為か、FC版の物も収録されている。
    • カプコン クラシックス コレクション(プレイステーション2/同 ポータブル、2006年3月2日発売(PS2)/2006年9月7日発売(PSP))
      • 上記のカプジェネ版3作品も含めた全19作品のカップリング収録。
    • カプコンアーケードキャビネット(プレイステーション3/Xbox360 2013年2月19日(PS3)/2013年2月20日(Xbox360))
      • AC版の完全移植。『セクションZ』『魔界村』と共に1985-Iパックとして配信。設定資料や難易度を下げるカジュアルモード等が搭載。
    • カプコンアーケード2ndスタジアム(PS4/Switch/One/Win(Steam) 2022年7月22日配信)
      • AC版の完全移植だが、何故かタイトルロゴのデザインがカタカナ表記の「ガンスモーク」に変更されている*2。単品購入(200円)と30本パック(4000円)にて配信。


ガンスモーク(FC)

【がんすもーく】

ジャンル シューティング
対応機種 ファミリーコンピュータディスクシステム
開発・発売元 カプコン
発売日
()は書換開始日
1988年1月27日(1988年3月25日)
プレイ人数 1人
定価 3,300円
判定 良作
ポイント 実質的に新作同然に生まれ変わった
スコア=お金の概念が導入
真正面に撃つのがちょっと不便

概要(FC)

上記作品『ガンスモーク』のファミリーコンピュータへのアレンジ移植でディスクカードソフトとして1988年1月に発売された。
基本的にはアレンジ移植ということだが、新機能の導入に加えてBGMもまるまる一新されているなど、実質的に新作または続編に近い作り。

根本的なゲーム性は上記作品から受け継いでいるため、本項目では追加要素や相違点にとどめるものとする。


変更点(FC)

  • 3つのボタンが使えたアーケード版とは異なりファミコンではA・Bの2ボタンとなるため、AB同時押しで真正面、Bで左前、Aで右前に発射する3方向となった。
    • 後述の特殊武器も3方向に撃ち分けられる。
  • ステージ数は全6ステージに減少。
    • クリア後は難易度の上がったステージ1に戻り、真エンディングまでには3ループする必要がある。
  • スコアがお金のような扱いとなり、道中にいる味方キャラから特殊武器(後述)などアイテムを購入できる。
    • 愛馬サンダーボルトも購入することが可能。
    • 新しくボーナス点アイテム「ドル袋」が登場。
  • カプコン恒例のアイテム「ヤシチ」が赤と青の2パターンになった。
    • 赤はアーケード版同様1UP、青は一定時間無敵になる。
  • 手配書を入手しないとボスに会えないため、クリアーできない。
    • 手配書は基本的には隠れアイテム扱いだが前述の味方キャラから購入することも可能。
  • 愛馬サンダーボルトが3発まで敵弾を防いでくれるのは変わらないが、あと1発になると点滅するようになった。
  • 特殊武器によるバリエーションができた。
    • 使用する武器の切り替えはセレクトボタンで選択画面を開き、使用する武器を選ぶ。
    • ノーマル以外の武器を装備したまま死んでしまうと、その武器を失う。

特殊武器

  • ショットガン
    • 5方向の広範囲に発射できる。
  • マグナム
    • 射程距離が長く、威力も強い。
  • マシンガン
    • 基本的にはノーマルと同じだがボタン押しっぱなしで高速連射。
  • スマートボム
    • 装備しておくとピンチの時に自動で発動し敵を全滅する。

評価点(FC)

  • 武器などのアイテムが購入できるようになり戦略性が増した。
    • 高額ながらサンダーボルトも購入できるので、攻撃面、防御面どちらでもそれぞれプレイヤーに向いた形で進めやすくなった。
    • 手配書も見つけられなかった人にとっては、敵を倒して稼ぎながら購入することで入手できる。
  • スコアがお金になったことで、ザコ殲滅の価値も上昇。
    • シューティングには元より、殲滅する爽快感が求められるものであり、それを満たすと同時にお金が得られるため、そのモチベーションもさらに上がる。
      • それでパワーアップアイテムなども購入でき、爽快感はさらに増してゆく。
  • 敵の攻撃はどちらかといえば激しい方ではあるが、それもアーケード版を思えば緩和されており、いろいろな意味で初心者によるプレイも多いファミコン向きにアレンジされた。
    • 特に最初のステージは難易度もアーケード版に比べて大きく落とされており、実質的な初期段階での資金ストックもしやすくなっている。
  • 連射への対応もバッチリ。
    • 連射パッドの最高速に対してもバッチリなまでに順応できており、連射で撃ちまくって進む爽快感を充分に支えられている。
    • アイテムも同等クラスの連射に対応しており、よくある「連射数が減って実質パワーダウン」にもなっていない。
  • BGMはアーケード版とは違って勇壮ながらも、どこか物悲し気で西部劇らしい雰囲気をたっぷり感じられる。
    • ファミコンにしては音質も良く、オリジナルのアーケード版とは違った良さがある。

問題点(FC)

  • 連射が必要なシューティングで2つ同時押しでないと真正面に発射できないのは少々不便に感じられる。
    • 多少の不便は仕方ないとしても真正面に撃つというデフォルトに近いようなものが2つボタン同時押しは少々気が利かなく思える。
      • だからこそ武器「マシンガン」の価値が上がっているとも言えるのだが。
      • 或いはAとBをピアノ式に交互連打して左右にバラまく方法でもそこそこカバーできるので、そこまで致命的なものではないのが幸い。
  • ステージが6つに減少。
    • クリアまでには3ループが必要になりそう考えると実質18ステージだが、同じステージのループは水増し感が強い。
    • しかも、1周目と2周目は「だが悲劇はくりかえされる」という同じ展開。

総評(FC)

アレンジ移植というよりは、ほとんど違うものに生まれ変わったようなゲーム性。
スコアが実質お金になったことで武器やアイテムが購入出来たりと利便性が上がり、ファミコンのプレイヤー層が馴染みやすい形にモデルチェンジしている。
撃ちまくって進むシューティングらしい爽快感は決して衰えておらず、前述のアイテム購入の仕様によりパワーアップアイテムが入手しやすくなったことでその機会を増やしたのは好材料。
真正面へのショットがしにくくなったことは唯一残念な点ではあるが、全体的には大幅なグレードアップで良化したといえるだろう。


余談(FC)

  • 元々本作はロムカセットでの発売を予定されていたが、年間タイトル数に引っ掛かることからディスクカードに変更されたという経緯がある。
    • カプコンはディスクシステムに参入していたとはいえカセット主体でリリースを続けており最終的にはディスクソフトは本作を含めて3本しか出さなかった。
  • NES(海外版ファミコン)で1988年2月に北米版、同年12月に欧州版が発売された。
    • 一部グラフィックが書き換わっているほか、ステージやボステーマの曲がいくつか追加されている。
  • PS/SS『カプコンジェネレーション 第4集 孤高の英雄』PS2/PSP『カプコン クラシックス コレクション』はAC版が移植されているのだが、各イラストギャラリーではAC版のイラスト資料がインストカードやポスター類と非常に少なかった事から、埋め合わせとしてFC版の資料が多くが収録される事になった。
  • AC版は移植に恵まれているが、今作は残念ながら2026年現在の時点で移植や配信は行われていない。
    • ただ、上述の2作やSwich『ピクロスS CAPCOM CLASSICS edition』にイラスト資料が掲載されているので、「移植が行われていないにもかかわらず一定の知名度がある」という珍しい位置づけの作品と言えなくもない。
最終更新:2026年04月13日 21:29

*1 例えば、「靴」アイテムを6つストックした状態だと、ミスしてもストックが1減って最大段階(ストック5)の状態が維持されるのでパワーダウンはしない。

*2 海外版に切替えても同じデザイン。海外版公式サイトではローマ字表記の『Gan Sumoku』というタイトルで紹介されている。あくまでも憶測だが、同名のテレビドラマ『Gunsmoke』への配慮だと思われる。余談だが、同時収録されている『必殺無頼拳』ではマーベルコミック『アベンジャーズ』への配慮か、こちらは海外版タイトル『Avengers』未収録。