本項目では『DmC Devil May Cry』と、完全版である『DmC Devil May Cry Definitive Edition』を紹介しています。
判定は前者は「なし」で、後者は「良作」です。
【でぃーえむしー でびるめいくらい】
ジャンル | スタイリッシュアクション | ![]() ![]() |
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対応機種 |
プレイステーション3 Xbox 360 Windows XP/Vista/7/8 |
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発売元 | カプコン | ||
開発元 | Ninja Theory | ||
発売日 |
【PS3/360】2013年1月17日 【Win】2013年2月28日 |
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価格 |
【PS3/360】6,990円 【Win】5,990円 |
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レーティング | CERO:D(17才以上対象) | ||
判定 | なし | ||
ポイント |
海外製『デビルメイクライ』 通称「デビル アクションゲームとしては及第点 一部のファンにとっては黒歴史 |
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デビルメイクライシリーズ |
その快感、悪魔的。
スタイリッシュアクションというジャンルで人気の『デビルメイクライ』シリーズの5作目。
カプコンが手がけたナンバリングではなく、シリーズ初の外注作品。
開発を担当したのは、『ヘブンリーソード』『エンスレイブド』といったアクションゲームを手掛けたイギリスのデベロッパーNinja Theory(ニンジャセオリー)(*1)。
プロモーションビデオ専用のイメージソングはONE OK ROCKが担当している。
発売前は「『3』より前の物語(*2)で少年時代のダンテを描く」というふれこみだった。
だが、従来のダンテとあまりにかけ離れたキャラクターデザインや、Ninja Theory側の過去作への挑発的な発言とYouTubeでの工作行為などが国内外から悪い意味で注目され、大きくバッシングを受けることとなった。
最終的にキャラデザインはやや変更され、ナンバリングタイトルとは一切関係ないパラレルワールドという設定となり賛否両論ある中で発売を迎えた。
ボタンなどはPS3版のデフォルト操作で記載する。
今作のダンテのアクションは『3』のダンテと『4』のネロのアクションの良点を合わせたようなアクションである。
天使と悪魔の力
武器
デビルトリガー
空中での行動の増加
パリー
奈落・ステージトラップ
その他操作性
シリーズの各作品の要素を受け継ぎつつ組み合わせており、さらに短所は長所として練り上げている。
コンボをつなげる爽快感・各武器を使い分ける楽しさ
一撃を決める爽快感
新機軸の操作性
敵を攻略する楽しさ
謎解きがほとんど無い
グラフィック・演出
カメラワーク
音楽
トレーニングモード(道場モード)
ブラッディパレス
クリア後の評価
シークレットミッション
その他
キャラクターイメージの変更
フレームレートが30fps
ヒットストップ
操作性に関する賛否両論
属性敵の存在
ボスが弱く魅力がない
+ | ボスの一例※ネタバレ含む |
一部見づらいステージ
「挑発」の削除
ロード時間が長い
細かいバグが多い
日本語字幕の酷さ
+ | 該当シーンについて |
エンディングについて
コスチューム
ムービーが多い
道場
その他
日本ではシリーズが『4』から長いこと音沙汰がなく、ネロの謎などが深まっていた時期の発表・発売だったこともあり、本作のビジュアル面や世界観の変更に嫌悪感を示す意見も多く見られ、この作品をシリーズの1つと見なすには微妙とする意見も多い。
しかしながら、システム面に関しては、『1』から『4』までのいいとこ取りをしつつ、独自の要素も面白さを損ねておらず、完成度が高いと評価されている。
賛否両論で発売されたものの、発売後に海外では全体的に絶賛された。
それは本作に細かい問題点はあれど、アクションゲームとしては過去作に勝るとも劣らぬコンボアクションの爽快感を紛れも無く実現していることの証左に他ならないだろう。
バージルを主人公に据えたゲームモード「バージルダウンフォール」が900円のDLCとして配信されている。
初回購入者には無料でダウンロードできるプロダクトコードが付いていた。
独自ストーリーとステージ構成が組まれており、本編の後日談という扱いになっている。
戦闘およびコンボによる爽快感は高い
バージルが使えるということ
ボスや新敵が本編より強い
アクションの総数がダンテより少ない
ストーリー面
技名のテキスト誤訳
コスチュームが2種類しかない
途中途中で入るアニメーション
バグ
その他
ダンテとは異なったコンボ・性能でゲームが楽しめるので、それなりに好評である。
シナリオ面の評価だけはmバージルが許容できるかどうかで変わってくるだろう。
【でぃーえむしー でびるめいくらい でぃふぃにてぃぶ えでぃしょん】
ジャンル | スタイリッシュアクション | ![]() |
![]() |
対応機種 |
プレイステーション4 Xbox One |
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発売元 | カプコン | ||
開発元 |
Ninja Theory QLOC |
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発売日 | 2015年3月10日 | ||
価格 | 39.99$ | ||
判定 | 良作 | ||
ポイント |
日本&Win版未発売の完全版 一応日本語テキストには対応 |
FACE YOUR DEMONS(*20)
『DmC』の今まで配信されたDLCをすべて収録し、追加調整要素も加えた上位コンシューマー機種への移植作品。
日本では発売されていないが、日本のPS4/Oneで起動すると全編日本語テキストで表示されるようになっている(*21)。
前述の通り全DLCは収録済みなため、DE用のDLCはXbox Liveでは売っていない。
コアゲーマーに向けた様々な修正と要素の追加が行われ、初心者でも楽しめる手軽さはそのまま、上級者はより奥深いアクションをより快適に楽しめる作品となった。
まだ細かい問題点はあるものの、それを補って余りある魅力をもつ紛れもない良作である。
海外専売&Win版なしということだけが惜しむべき点であるが、前述の通り日本語にローカライズされておりちゃんと起動して遊べるため、入手さえできれば海外版でも問題はない。
質の高いスタイリッシュアクションを体験したい人はプレイしてもらいたい一作である。
*1 2018年6月にマイクロソフトの買収を受け、マイクロソフトのゲーム開発事業を受け持つ子会社であるXbox Game Studiosの一部門となった。
*2 シリーズの時系列は『3』→『1』→『アニメ』→『2』→『4』→『5』となっている。
*3 従来のミリオンスタブ。ミリオンは「百万」でトリリオンは「兆」という意味。
*4 ルーレットスピンのみ、今作ではルーレットという技名になっている。
*5 成立時に足場に黒いモヤがかかるが、これが意外と離れた位置からでも発動する。そしてプルを組み合わせることで非常に容易に繰り出せる。
*6 スティンガー系のコマンドが左スティック2回入力である、□+×の同時押し判定が厳しいなど。
*7 元々はキリスト教における死後の世界「辺獄」を意味する。ここは「天国に行けるような善人ではないが、地獄に落ちるほどの悪人ではない者(=キリスト教の洗礼を受けず原罪を抱えたまま死んだ人間)」が死後に辿り着く場所だとされている。まさにあの世(魔界)とこの世(現実)の狭間である。
*8 近接攻撃で破壊できるロストソウルと、従来のブルーオーブに相当するグリーンクロスのかけら、そしてシークレットミッションの鍵と扉。
*9 これが転じてか、タイトルの「DmC」でネット検索すると結果が過去のシリーズ作品と被ってしまうため、現在も本作への略称として「名倉」を用いる例も見られる。言うまでもないが、名倉潤氏を侮辱するような意図は一切なく、あまりにも似すぎていたために引っ張り出されたに過ぎないことを留意されたし。
*10 本人公認のネタであり、後にタイ政府公式広報大使を務めた際には「大使としてふさわしい方で、私達から見てもタイ人らしくみえる」と絶賛されたことまである。
*11 『2』以降ではロックオンカーソルが敵の体力ゲージを兼ねているため。
*12 デーモンモードの存在から、ダンテの対ボス火力がかなり高めともいえる。
*13 事実、パターンはサキュバスの亜種と言われている。
*14 開発元のNinja Theoryがマイクロソフトに買収されたこともあり、現状では続編製作は厳しいかもしれない。
*15 場合によっては1回だけ攻撃を当てただけでもカウンターをしてくることもあるがカウンター自体の予備動作が分かりやすいため問題ではない。
*16 ただし、最初期のトレーラーが公開された際のバッシングは海外ユーザーの方が過激であり、当時のYouTubeには批難する動画が何本も投稿されていた。
*17 最後の決め言葉はトロフィー・実績名にはなっている。DE版では削除されたが。
*18 敵がひっくり返したバスの中で、裸のダンテが漂う服に着替えていくシーン。公式トレーラーでも場面の一部を見ることができる。
*19 同様の別カラーは『4SE』の追加要素にも存在しており、それを引き継いでいると言える。
*20 海外版のキャッチコピー。「内なる悪魔と向き合え」という意味。
*21 基本的に訳はPS3/360/Win日本語版の流用。追加要素もちゃんと日本語化されているが、エキサイト翻訳レベルの“雑な翻訳”も一部ある。また、何故か日本のPS4で起動してもアービターのスキンを変更する際にXbox Liveの文がある。
*22 プロップやクリーバー、デスコイルといった連続攻撃も1段目のみ。
*23 「決め言葉は?」の解除条件は敵を大量に倒す事なのに対し、「ジャックポット!」は高難易度モードでの全ミッションSSSランククリアが条件。
*24 余談だが『4SE』でもダンテの薔薇バグと呼ばれるテクニックが使えなくなってしまった上にCS版ではターボ状態でネロのシャッフルをキャンセルできないという事態になっていた。