本項目ではセガサターン版とプレイステーション2版の『ラングリッサーIII』を紹介します。判定は前者が「なし」、後者が「劣化ゲー」です。
【らんぐりっさーすりー】
ジャンル | シミュレーションRPG | ![]() ![]() |
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対応機種 | セガサターン | ||
発売元 | 日本コンピュータシステム | ||
開発元 | メサイヤ | ||
発売日 | 1996年10月18日 | ||
定価 | 特別版 |
スペシャルパッケージ 6,800円 |
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通常版 |
レギュラーパッケージ 5,800円 |
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プレイ人数 | 1人 | ||
廉価版 |
サタコレシリーズ 1998年2月11日/2,800円 |
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判定 | なし | ||
ポイント | シリーズの転換期 | ||
ラングリッサーシリーズ |
ここは、豊かなる国ラーカス王国を中心としてリグリア帝国、バーラル王国などが存在する大地。
主人公ディハルト・クラウスは、騎士の修行のため親元を離れ、王都ラーカシア上空に浮かぶ浮遊城の城主ウィリアム伯爵家につかえていた。
そんなある日、北のリグリア帝国が、突如ラーカス王国に攻め込んできた。
おりしもそれは、ディハルトの騎士叙勲式の日であった。
いったい何が起ころうとしているのか……
戦闘システム
ヒロインセレクト
その他本作のみの特徴
全36章にも及ぶ重厚なストーリー
豊富なやりこみ要素
ウィットに富んだギャグ演出
魅力的なキャラクター
強化されたボイス演出
リアルタイム性を取り入れたSLG
テンポの悪い戦闘システム
駆け引き要素の低減
傭兵の陣形
重大な初見殺し要素
+ | ... |
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魔法が有利すぎるゲームバランス
+ | ... |
テンポが悪く癖の強い戦闘システムから賛否が激しく、異色作扱いされることも多い本作だが、 シリーズの原点を描いたストーリーや、ヒロインセレクトを始めとした次回作以降にも受け継がれるシステムなど、 ラングリッサーを語る上で本作は決して切って離すことのできない立ち位置にあると言える。 遊びづらさはあるが、シリーズの歴史を知る意味でもプレイする価値は大いにあるだろう。
なお、本作はナンバリング作品の中で唯一バーチャルコンソールやゲームアーカイブスで配信されておらず、今からプレイするにはややハードルが高い。 2005年にはPS2にも移植されたのだが、その出来栄えはというと……(後述)
【らんぐりっさーすりー】
ジャンル | シミュレーションRPG | ![]() |
対応機種 | プレイステーション2 | |
発売元 | タイトー | |
開発元 | クロスノーツ | |
発売日 | 2005年10月29日 | |
定価 | 5,800円(税別) | |
判定 | 劣化ゲー | |
ポイント | クロスノーツ補正 | |
ラングリッサーシリーズ |
セガサターンにて発売元メサイヤ(NCS)、製作元キャリアソフトで発売されたラングリッサーシリーズ3作目をPS2に移植したもの。
それまでのナンバリング作品から戦闘システムが変更されたのが原因で元々評価はイマイチだった為か
他のシリーズ作品とは異なり、この時点までセガサターン以外のハードでは登場していなかった。
これで原作に忠実な移植か、或いは原作の欠点を解決した移植であれば問題は無かったのだが、
移植担当はよりにもよって本作発売の前年、あの『ヴァルケソ』を世に送り出した原神敬幸氏が率いるクロスノーツ。
結果として本作は、 劣化移植というヴァンダリズム とでも形容すべき「問題点だらけの作品」として世に放たれてしまったのである。
SSからPS2という性能面で上回る機種への移植にもかかわらず、改良点が冗談抜きに皆無。
まさに当wikiにおける「劣化ゲー」判定のお手本とでも言うべき作品である。…そんなお手本を見せられてもユーザーとしては迷惑なだけだが。
現在ラングリッサーシリーズのナンバリング作品中、『III』だけがバーチャルコンソールやゲームアーカイブスで配信されておらず、現行機種で遊ぶ手段は残念ながら本作以外に存在していない(*4)。原作の評価が芳しくなかった故か、それとも本作の存在そのものが原因なのか…。
もし、このページを閲覧した貴方が『ラングリッサーIII』に興味を持っておられるのであれば、
劣化に劣化を重ね見る影も無くなってしまっている本作ではなく、多少苦労してでも稼動するセガサターン本体を手に入れて、SS版の原作を遊んでいただきたい。
*1 戦闘デモでハード性能の限界を叩いてしまっていることでコンセントの電圧に変動があっても問題なく動作する余裕が少ないプログラム設計になってしまっているということらしい。戦闘デモありでプレイしたい場合、常時インバータ給電方式UPSなどを使って安定した電源環境を用意すればハング対策になるらしい。
*2 本作のラスボスは攻撃魔法を無効化する特性を持つが、メテオはその特性すら貫通してしまう。
*3 元作品には面セレクト機能を使わないと遊べない隠しマップがあった
*4 『I』と『II』はバーチャルコンソール・ゲームアーカイブスの他、『プロジェクトEGG』というサービスを利用することでWindowsでもプレイ可能。『IV』と『V』は、PS向けにカップリング移植されたものをゲームアーカイブスで遊べる。
*5 2015年6月より株式会社エイジに社名変更。